JPH0710337Y2 - カメラの露出・焦点距離調節装置 - Google Patents

カメラの露出・焦点距離調節装置

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JPH0710337Y2
JPH0710337Y2 JP1986004496U JP449686U JPH0710337Y2 JP H0710337 Y2 JPH0710337 Y2 JP H0710337Y2 JP 1986004496 U JP1986004496 U JP 1986004496U JP 449686 U JP449686 U JP 449686U JP H0710337 Y2 JPH0710337 Y2 JP H0710337Y2
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浩 秋竹
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、カメラの露出・焦点距離調節装置に関し、よ
り詳細には、1つの駆動用モーターの回転によって、シ
ャッタ制御すると共に、複数段に亘って段階的に焦点距
離を調節するカメラの露出・焦点距離調節装置に関する
ものである。
[従来の技術] この種のカメラの露出・焦点距離調節装置においては、
例えば特開昭60-93409号公報に示されるように、露出制
御の駆動を行わせるための露出制御カムを有した回転体
により撮影レンズを駆動するようにし、回転駆動源を停
止させることで焦点調節を行い、同回転駆動源の回転方
向を逆方向に切り替えることによって、焦点調節から露
出制御の動作に移行させ、しかる後、露出制御カムの初
期位置への復帰等を行うようにしている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述のような従来のカメラの露出・焦点距離調節装置で
は、合焦検出時の出力信号が送出されてもモーターは瞬
時には逆転出来ないので合焦検出点を慣性等の原因によ
って通り越してしまう。そこで、撮影レンズの駆動部を
段階的な平坦部を有するカムとすることによって一応の
解決がなされているものの、有鉄心モーターのように制
動特性が悪い場合には対応しきれないものであった。
本考案はこのような問題点を解消するためになされたも
ので、その目的は撮影レンズの焦点距離調節のモーター
等の慣性に基づく誤差が極めて少なく正確な調節ができ
るカメラの露出・焦点距離調節装置を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段および作用] 上述の目的を達成するために、本考案は、1つの駆動用
モーターの回転によってシャッタ制御を行なうと共に焦
点距離を調節するカメラの露出・焦点距離調節装置にお
いて、上記駆動用モーターの回転に連動する制御回転体
と、同制御回転体に同軸的に設けられていて、撮影レン
ズを段階的に複数段にわたって駆動するための駆動手段
と、上記制御回転体に設けられ、連動手段を介してシャ
ッタ駆動するための第1のカム溝と、上記制御回転体に
設けられた第2のカム溝と、上記第2のカム溝に形成さ
れていて、上記撮影レンズの駆動段に対応して上記連動
部材と係合する係止溝部とを具備することを特徴とする
ものである。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図ないし第10図を用いて説
明する。
本実施例に係るカメラの露出・焦点距離調節装置は、主
として可動鏡筒10と可動鏡筒駆動部100とシャッタ駆動
部200とで構成されている。そして、可動鏡筒10は、短
円筒体にフランジが一体形成された形状を呈し、その内
部に撮影レンズの前群レンズ系13を保持した鏡枠11と、
この鏡枠11と合わさり、その内部に撮影レンズの後群レ
ンズ14を保持した鏡枠12とでその主体が構成されてい
る。このような鏡枠11,12のそれぞれのフランジ部には
それぞれこのフランジ部外周に突出する分割段部11a,11
b,11c,12a,12b,12cが形成され、これらの段部が固定リ
ング10aでもって固定され、鏡枠11と鏡枠12が一体化さ
れるようになっている。
このような鏡枠11の右下には腕部15が延出され、同腕部
15の、撮影レンズ系13,14の光軸に平行な軸線上にガイ
ド孔15aが穿設され、このガイド孔15aは、不動部材に支
持されたガイド棒15bに対して摺動自在になっている。
また、鏡枠12の右下には腕部16が延出され、同腕部16に
おける上記ガイド孔15aと同軸線上には、撮影レンズ系1
3,14の光軸に平行なガイド棒16aが植設され、このガイ
ド棒16aは、不動部材に支持されたガイド孔16bに対して
摺動自在になっている。上記腕部16の内側には、半円断
面を有する位置規制部16cとこの位置規制部16cに対して
所定間隔を有する位置規制ピン16dが植設されている。
この位置規制部16cと位置規制ピン16dの間に後述する段
カム34が挟み込まれるようになっている。上記鏡枠11と
鏡枠12のそれぞれには、延出部17と延出部18が形成さ
れ、延出部18には、ガイドピン18a,18bが植設されてい
る。このガイドピン18a,18bの中間には、案内長孔18cが
穿設されている。また、ガイドピン18a,18bは、バリオ
型シャッタの二枚のセクター19,20のそれぞれのガイド
孔19a,20aを支持し、延出部18に形成された案内長孔18c
に対応してセクター19,20のそれぞれの駆動穴19b,20bが
重なりあって位置している。一方、延出部17には、上述
のガイドピン18a,18bのガイド孔17a,17bと、上記案内長
孔18cに対応する案内長孔17cが穿設されている。このよ
うな案内長孔18c,17cには、後述するセクター駆動ピン5
2が係合し、セクター19,20を開閉動作出来るようセクタ
室内に収るように配設されている。
上記鏡枠12の中央には、露光開口21が穿設され、その後
方には、後群レンズ14が設けられている。また、その左
方には、ガイド腕部10′が形成され、このガイド腕部1
0′は、ガイド部22に形成されたガイド溝22aに対して摺
動自在になっていて、このガイド溝22aは、上記前群レ
ンズ系13と後群レンズ14で形成される撮影レンズ系の光
軸に平行するガイド面22bとガイド面22cで構成される。
従って、このような可動鏡筒10は、位置規制部16cと位
置規制ピン16d間に位置される段カム34によって、その
全体が前群レンズ系13と後群レンズ14で構成される撮影
レンズ系の光軸方向に移動、即ち、焦点距離の調節が出
来るようになっている。
次に、可動鏡筒駆動部100の構成について説明する。
モーター23が不動部材に支持され、このモーター23の出
力軸には、出力ギア24が固定され、同出力ギア24は、大
径ギアと小径ギアで形成される減速ギア25を介してカム
駆動ギア26のギア面に噛合している。このカム駆動ギア
26には、焦点距離の調節を制御するための制御用パター
ン27が形成されている。この制御用パターン27は、フォ
トリフレクタの発光部より出された光を高反射する部分
(白部)と低反射する部分(斜線部第5図参照)とから
成り、被写体距離が至近距離に対応する第1段27aから
無限遠位置に対応する第6段27fまでの6段階に亘って
反射パターンが短冊状に形成されている。よって、6段
階の焦点調節が行なわれる。また、このような制御用パ
ターン27の対向位置には、発光部と受光部を内蔵したフ
ォトリフレクタ28が配設され、このフォトリフレクタ28
の出力によって上記制御用パターン27の第1段の27aか
ら第6段の27f間の位置検出が出来るようになってい
る。このようなカム駆動ギア26の反対面には、第6図に
詳しく示すようなカム溝29が形成されると共に、後述す
る段カム34の被駆動突起35に係合する駆動突起30が形成
されている。このカム溝29は、中心点Oを基準にしてA
区間とB区間とC区間に略3等分され、それぞれの区間
で上記中心点Oからの半径の大きさが変化するようにな
っている。即ち、このカム溝29は、最も溝幅が狭い所で
も後述するカム係合ピン57の直径よりやや大きく設定さ
れ、A区間が最も上記半径が小さくて、その途中に半円
突起状のカム部29aがある。そして、A区間とB区間の
接続点では、一段と半径が小さくなったカム部29bが形
成されている。また、この接続点を越えてB区間に入る
と一段と半径が増加し、ついには最大半径に達する。そ
して、C区間に入ると外径半径は上記最大半径を保ち、
内側半径は小さくなって、かつノコギリ刃状の突起状の
カム部29c〜29hが形成されている。この6段のカム部29
c〜29hのそれぞれは、上述の可動鏡筒10の焦点調節の各
段に対応している。
また、上記カム駆動ギア26の裏面に突出する駆動突起30
は、第8図に示すようにカム溝29のB区間とカム駆動ギ
ア26の中心との間のカム部に位置している。このカム駆
動ギア26の制御用パターン27側には、図示しない露光積
分回路を制御するためのスイッチを作動させるスイッチ
駆動部32が形成され、同カム駆動ギア26の中心にはブッ
シュ31が設けられている。そして、上記駆動突起30によ
って押動される段カム34は、第5図に示すように光軸方
向からみて略90度の部分円弧状の扇型に形成され、上述
の焦点調節の6段に対応する第1段の34aから第6段の3
4fが設けられている表裏そろった一定幅の階段状に形成
されている。
また、カム駆動ギア26の中心のブッシュ31は、基板37に
植設された支軸36の小径部36bに回動自在に支持されて
いる。さらに、ばね33を間に挟みこんで低摩擦材料製の
段カム34が上記支軸36の大径部36aに嵌合している。さ
らに、小径部36bの先端は基板41によって支持され、ブ
ッシュ31は、上記基板41によって押えられて支軸36の大
径部36aと小径部36bの段部に圧接されている。
また、剛体でなるボール39は基板37に形成されためねじ
部37aに捩じ込まれる調整ねじ38でもって段カム34側に
押圧され同段カム34の位置調節が出来るようになってい
る。この調整ねじ38は、第7図(B)に示すようにカメ
ラ本体40の一部に形成されたパトローネ室40aの内部か
らドライバー等の工具でもって調節が簡単に出来るよう
になっている。ここで、段カム34は、ばね33のばね力で
ボール39側に圧接されて段カム34の初期位置が設定さ
れ、ついては、可動鏡筒10の繰出位置が設定される。従
って、調整ねじ38をパトローネ室40aから回転させるこ
とによって可動鏡筒10の繰出位置を微調整することが出
来る。ここで、カム駆動ギア26を前方よりみて反時計回
り方向に回転させ、その駆動突起30で段カム34の被駆動
突起35を駆動させれば段カム34が支軸36のまわりを反時
計方向に回転することになる。
次に、シャッタ駆動部200について説明する。第1図,
第2図,第6図に示すように上記カム駆動ギア26の後方
に逆L字状のセクター開レバー50が配設されている。こ
のセクター開レバー50の中間部には、受け部51が設けら
れ、その一端部には、上記セクター19,20の駆動孔19b,2
0bに係合するセクター駆動ピン52が植設されている。こ
のセクター駆動ピン52の後方の係止部53には、トーショ
ンばね54の一端が係止され同トーションばね54の中間部
は不動部材に植設された支軸55で支持され同トーション
ばね54の他端部は固定部56に係止されている。また、セ
クター開レバー50の他端部には、上記カム溝29に係合す
るカム係合ピン57が植設されている。また、セクター開
レバー50に係合するセクター閉レバー60は上記セクター
開レバー50とほぼ同じ長さの、ほぼ直線状の腕部材で形
成されていて、このセクター閉レバー60の一端部には受
け部61が形成され、この受け部61は、不動部材に植設さ
れた支軸62で支持されている。また、その中間部には、
固定部63が形成され、この固定部63にはトーションばね
64の一端部が係合し、同トーションばね64の中間部は不
動部材に植設された支軸65で支持され、同トーションば
ね64の他端部は固定部66に係止されている。また、セク
ター閉レバー60の他端部には、上記受け部51の中心に回
動自在に設けられた支軸51′が植設されている。
従って、セクター開レバー50には、受け部51を中心とす
る反時計回り方向の回動習性がトーションばね54によっ
て与えられると共に、セクター閉レバー60には支軸62を
中心とする時計回り方向の回動習性がトーションばね64
によって与えられている。
一方、同セクター閉レバー60の他端部には、アーマチュ
ア67が取付台68を介して取付られている。このアーマチ
ュア67は、平板状の小片で、その中央にガイド孔67aが
穿設されている。その右端は円錐状になっている。この
アーマチュア67を保持する取付ねじ69は上記ガイド孔67
aの円錐状部よりやや小さな半球状をその頭部に有し、
また、取付台68とアーマチュア67の間には、上記アーマ
チュア67を外方に付勢するための薄い板ばね70が介挿さ
れている。
ここで取付ねじ69を回転軸とする回動は、アーマチュア
67の後方に位置する閉レバーの一部によって所定値以上
は制限され、また、後述するマグネット71との距離を調
節することが出来る。同アーマチュア67に対向してマグ
ネット71が配設されている。このマグネット71は、V字
状のコア75の1腕にコイル72が取付られたものでこのコ
ア75の他腕には、2つの取付孔73,74が穿設されてい
る。
そして、このようなマグネット71は、第9図(A)と第
9図(B)に示すように地板80に植設されたすり割り状
のカシメ部を形成した固定部82,83と、蓋体81に突出形
成された突部84,85との間に上述の取付孔73,74をそれぞ
れ対応させて圧接することによって極めて簡単な方法で
もってマグネット71の固定を行うことが出来る。また、
このような構成により、上記カム駆動ギア26のカム溝29
により回動させられる上記セクター閉レバー60の一端に
あるアーマチュア67の移動量のバラツキを薄い板ばね70
で吸収し、さらにこのアーマチュア67とマグネット71の
コア75の当接面同志の向きの不一致を吸収し、確実な吸
着作動を微妙な調整を行なうことなしに実現することが
できる。
このように構成された本実施例の動作を説明する。先
ず、カメラの使用者が例えば電源スイッチをオンし、レ
リーズ釦を半押しする等の操作を行い、第1レリーズス
イッチをオンさせ、露光制御回路やオートフォーカス制
御回路を作動開始させ露出値と被写体距離情報が記憶さ
れる。次いで、マグネット71のコイル72とモーター23に
通電される。このときマグネット71とアーマチュア67は
隔たりが割合に大きいので同アーマチュア67は吸着され
ずマグネット71が励磁状態になるだけである。そして、
モーター23への通電に伴って出力ギア24が時計回り方向
に回転(以下、『正転』という)すると、その回転が減
速ギア25を介してカム駆動ギア26に伝達され、同カム駆
動ギア26を正転させる。このとき、トーションばね54,6
4の付勢力によってカム溝29の内方に付勢されているカ
ム係合ピン57は、A,B,C区間において次のように動作す
る。
『A区間』 カム係合ピン57がカム溝29の内周に沿って摺動し、カム
部29aのところで少し外方に押され、セクター開レバー5
0をわずかに揺動させセクター19,20をわずかに動かすが
露光までには至らない。
『B区間』 カム溝29の半径が徐々に大きくなるのでカム係合ピン57
が反時計方向に移動し、これにより、セクター開レバー
50の上方腕端の左側面部を支点として同受け部51も反時
計方向に回動する。このとき、セクター駆動ピン52の近
傍に支点があるのでセクター開レバー50はほとんど動か
ず、セクター19,20は依然として閉じたままである。従
って、これによって支軸51′を介してセクター閉レバー
60も支軸62を支点にしてトーションばね64に抗して反時
計回り方向に回動し、やがてアーマチュア67が、励磁状
態にあるマグネット71のコア75に吸着される。
『C区間』 カム溝29の外径側の半径が最大径を保ち、内周側の半径
が小さくなってかつノコギリ刃状のカム部29c〜29hにな
る。ここで、セクター閉レバー60はマグネット71の吸着
力で固定されているのでトーションばね64の付勢力によ
る、カム係合ピン57のカム溝29内周側への当接力が無く
なる。逆に、セクター開レバー50にかかるトーションば
ね54の付勢力によって同セクター開レバー50は支軸51′
を支点として反時計回り方向に回動される。すると、カ
ム溝29の外周側に向かってカム係合ピン57が付勢される
ことになる。よって、このときもセクター駆動ピン52も
ほとんど動かずセクター19,20は開かない。従って、カ
ム駆動ギア26が正転していき上述のオートフォーカス制
御部が制御用パターン27をフォトリフレクタ28で検出し
予め記憶していた被写体距離情報と比較してカム駆動ギ
ア26のある回転位置で合焦位置に達したと判断し、モー
ター23とマグネット71のコア75への通電が断たれる。す
ると、マグネット71の吸着力が無くなってトーションば
ね64の付勢力が再び作用するようになって上記セクター
閉レバー60が時計回り方向に回転し、さらに、セクター
開レバー50も時計回り方向に回動し、その先端部のカム
係合ピン57はカム溝29の内周側に移動して上述のカム部
29c〜29hのいずれかの谷に嵌まりこむ。尚、カム部29c
〜29hは第6図に示すように正転時には、カム係合ピン5
7が嵌まりこみ抜け出ないようになっている。つまり、
通電を断った後も瞬時には停止せずに慣性によって未だ
回転しているモーター23によりカム駆動ギア26が回転さ
せられている。そこで、カム係合ピン57をカム部29c〜2
9hのいずれかに引っ掛けセクター開レバー50とセクター
閉レバー60を介して支軸62に上述のカム駆動ギア26の回
転を受けさせることによってカム駆動ギア26を強制的に
停止させるのである。このときの反動によって、カム駆
動ギア26が大きく逆転しないようにモーター23の通電を
断つだけでなく、所定時間の間モーター23の端子をショ
ートさせ、ブレーキを掛けるとより早い停止制御を行わ
せることが出来る。
ところで、マグネット71の吸着力が無くなってトーショ
ンばね64の付勢力でセクター開レバー50とセクター閉レ
バー60が時計回り方向に回動しても上述のようにセクタ
ー開レバー50の回動支点がセクター駆動ピン52の近傍に
あるために同セクター駆動ピン52は殆ど動かないのでセ
クター19,20は開かない。
一方、上記カム駆動ギア26の正転により、同カム駆動ギ
ア26の裏面に設けられた駆動突起30も正転し、上述の段
カム34を駆動して次に説明するようなオートフォーカス
動作を行う。
『A区間およびB区間』 この区間においては、カム駆動ギア26の駆動突起30が段
カム34の被駆動突起35に当接しないので同段カム34が駆
動されず、これに伴って可動鏡筒10も駆動されない。
『C区間』 この区間は、上述の駆動突起30で上述の被駆動突起35が
押圧され、段カム34が正転される。
すると、位置規制部16cと位置規制ピン16dに挟まれてい
る段カム34がその第1段34aから順次に第2段34b……と
変化する。これに伴って、可動鏡筒10が至近距離側から
無限遠位置側、即ち、後方に繰込まれる。
ここで、段カム34による可動鏡筒10の移動は、上述のカ
ム駆動ギア26の回転と同期して進行しているので、上述
のようにカム駆動ギア26の制御用パターン27の読取りを
フォトリフレクタ28でもって行い、この検出結果によっ
て上述の被写体距離情報に一致したところでモーター23
の停止を行うと、上記駆動突起30と段カム34が停止す
る。このときカム係合ピン57はカム溝29の所定のカム部
における谷の中に侵入して正確な停止位置規制がなされ
る。よって、可動鏡筒10が所望の位置に正確に停止する
ことになる。以上により、ノコギリ刃状のカム溝29によ
ってモーター23の慣性等の諸特性に左右されない可動鏡
筒10の駆動制御がなされるのである。
次に、上記第1レリーズスイッチをオンさせた後にさら
に第2レリーズスイッチを押し下げオンさせると、次に
説明するような露光動作を開始する。
モーター23に上述のオートフォーカス動作における回転
方向と逆(以下逆転と言う)になるように通電すると、
同モーター23の逆転によってカム駆動ギア26が反時計回
り方向に回転する。すると、カム係合ピン57がノコギリ
刃状のカム溝29の谷部から退避され、同カム係合ピン57
がB区間に移動する。このとき、セクター開レバー50が
反時計方向に回動されるのでアーマチュア67が、励磁状
態にあるマグネット71のコア75に吸着される。
さらに、カム駆動ギア26の逆転が続くとカム係合ピン57
がカム溝29によって押され、セクター開レバー50が支軸
51′を中心にして時計回り方向に回転され、セクター駆
動ピン52によってセクター19,20が大きく開き始める。
このセクター19,20の開き始めの時点に同期して、スイ
ッチ駆動部32によって図示しないスイッチが同スイッチ
駆動部32の大径部で押圧された状態から開放され、オフ
し、露光秒時のカウントが開始される。ここで上述の露
光制御回路は予め記憶されている適正露光量に対応する
カウント値になった時点でマグネット71のコイル72への
通電を断つ。すると、マグネット71の吸着力がなくなっ
て再びばね64の付勢力によってセクター閉レバー60が瞬
時にして支軸62を中心にして時計回り方向に回動する。
これに伴って、セクター開レバー50も支軸51′を作用
点、カム係合ピン57を支点にして反時計方向に回動し、
セクター駆動ピン52によってセクター19,20が閉じられ
る。即ち、同セクター19,20が開かれている間に適正露
光が得られるということである。
さて、このような露光動作が終了した後に、さらにカム
駆動ギア26が逆転されB区間からA区間に達しても、セ
クタ駆動ピン52は動かずセクター19,20は閉じた状態が
保たれる。
一方、所望の位置に停止させられた段カム34は、カム駆
動ギア26の逆転に伴う駆動突起30の移動によって次のよ
うな動作をする。
『C区間およびB区間』 上記カム駆動ギア26の駆動突起30が段カム34の被駆動突
起35に当接しないので同段カム34は移動しない。
『A区間』 カム駆動ギア26の駆動突起30が段カム34の被駆動突起35
の右側面に当接するので同段カム34が逆転される。従っ
て、位置規制部16cと位置規制ピン16dは段カム34の第1
段34a〜第6段34fの途中からそれに沿って可動鏡筒10の
前方側に移動し、やがて、初期位置、即ち、位置規制部
16cと位置規制ピン16dの間に段カム34の第1段34aが挟
み込まれた状態、言替えれば、可動鏡筒10が至近距離の
状態に復帰する。
また、スイッチ駆動部32に係合するスイッチはオフのま
まであり、フォトリフレクタ28は制御用パターン27の略
180°に渡る扇状の黒色部分(ハッチング部分)を検出
しており、やがて可動鏡筒10が初期位置に復帰するとフ
ォトリフレクタ28が27fを検出することになる。この検
出と同時にモーター23への通電が断たれ、同時に同モー
ター23の端子がショートされ同モーター23が瞬時に停止
される。このことは、段カム34が図示しない回動位置規
制部材に当接し、その反動でバウンドして時計回り方向
に上記段カム34が回動することを阻止するためでもあ
る。さらに、このような阻止をしやすくするために上述
のカム溝29の一部(A区間内でC区間の境界寄り)に半
円状のカム部29aが設けてある。このカム部29aは、上記
トーションばね64の付勢力によってカム係合ピン57がカ
ム溝29の中心側に向かって付勢力が与えられているの
で、この突起状のカム部29aをカム係合ピン57が乗越す
にはある程度の力が必要であり、この回動阻止力を利用
して段カム34によって過渡的に回動されているカム駆動
ギア26を回動停止し、これに当接する段カム34を迅速に
停止させるためである。
以上のように本実施例に係るカメラの露出・焦点距離調
節装置が動作するのであるが、実際にカメラとして提供
されるときに問題になるいくつかの点について第10図を
用いて説明する。
第10図は、露光制御と自動合焦制御のタイムチャートで
ある。図において、上から順に〜の8種の波形を説
明する。
シャッタレリーズ釦を半押しした時の第1レリーズス
イッチのオン・オフ状態を示す。
シャッタレリーズ釦をさらに押したときの第2レリー
ズスイッチのオン・オフ状態を示す。
可動鏡筒10のオートフォーカス動作による繰出位置の
変化を示す。
セクター19,20の開閉状態を示す。
モーター23の回転の状態を示す。
マグネット71のコイル72への通電状態を示す。
カム駆動ギア26のスイッチ駆動部32によって作動され
るスイッチのオン・オフ状態を示す。
制御用パターン27の状態をフォトリフレクタ28で検出
した出力を示す。
さて、本実施例のカメラの露出・焦点距離調節装置は、
第6図に示す初期位置から動作を開始しなければならな
いが、実際には、初期位置を毎回確認することが必要で
あり、そのために上記カム駆動ギア26のスイッチ駆動部
32によって作動されるAEスイッチのオン・オフ情報と、
制御用パターン27の状態をフォトリフレクタ28で検出し
た情報を利用している。
上記AEスイッチは、上述説明で明らかなようにカム駆動
ギア26におけるC区間の端部からB区間に入り露光開始
時点までオンで、B区間の露光開始時点より、A区間の
端部である初期位置まではオフである。ここで、AEスイ
ッチのオンに対応する範囲は、制御用パターン27の第1
段27aから第6段に対応する27fの途中までの間をフォト
センサー28によって検出している間であり、この範囲以
外は同AEスイッチのオフに対応している。結局、初期位
置とは、AEスイッチがオフで、フォトリフレクタ28によ
って制御用パターン27の27fの途中から略180°の黒色パ
ターン寄りが検出されている所であり、カム駆動ギア26
の回転範囲で1箇所に限定される。よって、モーター23
をH区間G区間のように逆転させていき、上記AEスイッ
チがオフでフォトリフレクタ28が黒から白になった瞬間
にモーター23の通電がオフになり同モーター23が停止す
る(この例では、上述のようにモーター23のショートに
よるブレーキを掛けていない)。この区間の最後でフォ
トリフレクタ28の出力が白から黒にもう1度変化してい
るのは、上述のようにモーター23等の慣性に基づく反動
力によるものである。なお、D区間およびD′区間にお
いては、上記H区間とG区間と同様にして初期位置を確
認するところまでは同じであるが、次の瞬間にすぐにモ
ーター23には正転方向の電圧が掛かり同モーター23が回
転を始め可動鏡筒10の繰込み動作へと移行する。
また、第1レリーズスイッチのオンによってD区間で初
期位置を確認しE区間で可動鏡筒10を合焦位置に駆動し
た後に、第2レリーズスイッチがオンにならず第1レリ
ーズスイッチがオンからオフになった場合(使用者がプ
リセットフォーカスだけ行いその後レリーズ釦から指を
放した場合)には、H区間のようにその瞬間モーター23
は逆転し初期位置へと戻る。このとき、マグネット71の
コイル72への通電はなされないのでセクター閉レバー60
が同マグネット71によって保持されずセクター19,20が
開くことがない。
次に、第1レリーズスイッチのオン後、第2レリーズス
イッチがオンとなつた場合D′区間とE′区間はそれぞ
れ上述のD区間とE区間と同様の動作を行う。また、第
10図に示すように第2レリーズスイッチがE′区間の最
後に示すモーター23のショートブレーキの終了時にオン
になっているとその瞬間にモーター23へ逆転方向の通電
と、マグネット71のコイル72への通電が開始する。
このようにして開始される露光開始制御でセクター19,2
0による露光を開始するのがF区間である。
ここで、モーター23の回転によってセクター19,20を開
かせる本考案においては、モーター23の回転速度やその
回転ムラおよび回転の立ち上がり特性,停止特性により
シャッタの開口特性が変化する。従って、プログラム式
のレンズシャッタカメラに適合する特性を得るためにモ
ーター23への印加電圧を通常電圧より低電圧化し、さら
に、一定電圧になるように図示しない制御回路を設けて
いる。
さて、上述の例のようにセクター19,20が開き、ついに
はカム溝29のB区間が終了する前までに、適正露光量に
なってセクター19,20が閉じる場合はよいが、露光秒時
が長時間に亘る場合には、カム駆動ギア26を回転させる
だけでは無理である。そこで、上述のカム溝29のB区間
の端部に半円状のカム部29aを形成しここにカム係合ピ
ン57を引っ掛けて保持しカム駆動ギア26の回転を停止さ
せることで適正露光となるまでセクター19,20を開放状
態に保持することを可能としている。
実際には、上述のB区間においてモーター23の回転に連
れて徐々にセクター19,20が開き、上述のカム係合ピン5
7がカム部29aに当接する少し前、つまり、所定のシャッ
タ秒時に達したらモーター23にショートブレーキがかか
るので上記カム部29aにゆっくりとカム係合ピン57が当
接するようになっている。こうすることでカメラ撮影時
の有害なショックを和らげ、当接時のショックによるマ
グネット71とアーマチュア67の吸着外れや、同じくショ
ックによるカム駆動ギア26の時計回り方向の回転によっ
てセクター19,20が閉じる方向に移動することが防止で
きる。
さて、ここで、適正露光に達するとマグネット71のコイ
ル72への通電が断たれ、カム溝29の外周側にかかってい
たカム係合ピン57は、上述のようにトーションばね64の
付勢力によってカム溝29の内周側に当接されセクター1
9,20が閉じる。マグネット71のコイル72への通電が断た
れてからセクター19,20が完全に閉じるまでの時間より
長い時間までショート状態にされているモーター23は、
次にG区間で逆転方向に通電されて各部が初期位置に戻
り一連の動作が終了するのである。
[考案の効果] このように、本考案によれば、駆動用モーターの回転に
連動する制御回転体と、同制御回転体に同軸的に設けら
れていて、撮影レンズを段階的に複数段にわたって駆動
するための駆動手段と、上記制御回転体に設けられ、連
動手段を介して、シャッタ制御するための第1のカム溝
と、上記制御回転体に設けられ、連動手段を介して、上
記駆動手段を駆動するための第2のカム溝と、上記第2
のカム溝に形成されていて、上記撮影レンズの駆動段に
対応して上記連動部材の係合を拘束する係止溝部とを具
備するように構成してあるので、可動鏡筒における焦点
距離調節の位置精度がモーター等の慣性によって暴走せ
ずに極めて正確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すカメラの露出・焦点
距離調節装置の分解斜視図、 第2図は、上記第1図中に示される可動鏡筒の分解斜視
図、 第3図は、上記第1図と第2図中に示される可動鏡筒の
正面図、 第4図は、上記第3図の側断面図、 第5図は、上記第1図中に示されるカム駆動ギア部の要
部分解斜視図、 第6図は、上記第1図に示すカメラの露出・焦点距離調
節装置を組み立てた状態を示す正面図、 第7図(A)は、上記第5図に示されるカム駆動ギア部
を組み立てた状態を示す断面図、 第7図(B)は、段カムの位置調整する状態を示す断面
図、 第8図は、上記第6図中に示されるカム駆動ギア部の平
面図、 第9図(A)は、上記第1図と第6図中に示されるマグ
ネットの取付状態の1例を示す分解斜視図、 第9図(B)は、上記第9図(A)に示されるマグネッ
トを組み立てた状態を示す断面図、 第10図は、上記実施例の動作の1例を示すタイムチャー
トである。 10……可動鏡筒 19,20……セクター 26……カム駆動ギア 29……カム溝 29a〜29h……カム部 30……駆動突起 34……段カム 35……被駆動突起 50……セクター開レバー 60……セクター閉レバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの駆動用モーターの回転によって、シ
    ャッタ制御すると共に、焦点距離調節するカメラの露出
    ・焦点距離調節装置において、 上記駆動用モーターの回転に連動する制御回転体と、 同制御回転体に同軸的に設けられ、この制御回転体によ
    り押動されて撮影レンズを段階的に複数段にわたって駆
    動する駆動手段と、 上記制御回転体に設けられ、連動手段を介して、シャッ
    タを駆動するための第1のカム溝と、 上記制御回転体に設けられた第2のカム溝と、 上記第2のカム溝に形成されていて、上記撮影レンズの
    駆動段に対応して上記連動部材と係合する係止溝部と、 を具備することを特徴とするカメラの露出・焦点距離調
    節装置。
JP1986004496U 1986-01-14 1986-01-14 カメラの露出・焦点距離調節装置 Expired - Lifetime JPH0710337Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5763521A (en) * 1980-10-02 1982-04-17 Olympus Optical Co Ltd Distance adjusting and shutter controlling mechanism of camera
JPH0754391B2 (ja) * 1984-02-14 1995-06-07 オリンパス光学工業株式会社 カメラの露出制御装置

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