JPH07102697A - 縦葺き屋根板及び縦葺き屋根構造 - Google Patents
縦葺き屋根板及び縦葺き屋根構造Info
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- JPH07102697A JPH07102697A JP27294593A JP27294593A JPH07102697A JP H07102697 A JPH07102697 A JP H07102697A JP 27294593 A JP27294593 A JP 27294593A JP 27294593 A JP27294593 A JP 27294593A JP H07102697 A JPH07102697 A JP H07102697A
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Abstract
屋根板及び縦葺き屋根構造を提供する。 【構成】 屋根下地材A上に上方が開放する樋状部材1
を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で敷設し、前記樋状部
材1,1間を覆い、且つ平板部21の左右側縁22,2
2を前記樋状部材1の内部空間内で保持手段により保持
する上下に長尺な縦葺き屋根板2において、平板部21
が略全幅に亙って凹状の湾曲面からなり、屋根としての
仕上がり状態が略平面状となる。
Description
る上下に長尺な縦葺き屋根板及び縦葺き屋根構造に関す
る。
代表される、中央平面部の両側縁を上方へ折り曲げて上
方が開口する略コ字状に形成したものが一般的である。
この縦葺き屋根板は、横方向に隣接する縦葺き屋根板の
対向する側縁を直接、或いは他の部材を用いて接続させ
て屋根構造を形成するものであった。しかし、この従来
の縦葺き屋根板には、以下のような問題があった。即
ち、図1に示すように屋根としての仕上がり状態におい
て、縦葺き屋根板2’…とほぼ同数の突起状の縦桟(図
示実施例では側縁22’,22’及び接続部材1’)が
表出することになるので、強風雨時には上記縦桟と中央
平面部21’とで形成される隅部23’に雨水が集中し
てプール状となり、漏水を引き起こすことがある。ま
た、図2に示すように屋根の仕上がり表面の主体となる
縦葺き屋根板2”の中央平面部21”が平面状をしてい
るため、材料のポケットウェーブ24”が多いとポケッ
トウェーブ24”がそのまま屋根面の歪みとなって現れ
るので、屋根の意匠性が著しく損なわれることになる。
が開口する樋状部材を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で
敷設し、前記樋状部材間を覆い、且つ左右側縁を前記樋
状部材の空間内で保持手段により保持され、仕上がり表
面が平面状である、上下に長尺な縦葺き屋根として特願
昭58−78902号(特開昭59−206544号公
報)を提案した。
願昭58−78902号の縦葺き屋根の仕上がり表面は
平面状をしているため、この縦葺き屋根の排水機能は樋
状部材に依存することになる。したがって、激しい豪雨
や、立地条件、設計上の理由等により局部的な雨水が生
じた場合、樋状部材へ雨水が集中して許容排水量を越え
てしまう可能性があった。また、この縦葺き屋根板を施
工する際には、樋状部材の敷設間隔を縦葺き屋根板の寸
法に応じて厳密に設定する必要があった。即ち、施工時
に樋状部材の敷設間隔が狭いと縦葺き屋根板の表面中央
が上方に凸状に歪み、一方、敷設間隔が広いと施工不能
となるか、仮に施工できても横筋状の歪みが生じるとい
う問題があった。
されたものであり、屋根下地材上に上方が開放する樋状
部材を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で敷設し、前記樋
状部材間を覆い、且つ左右側縁を前記樋状部材の内部空
間内で保持手段により保持する上下に長尺な縦葺き屋根
板において、平板部が略全幅に亙って凹状の湾曲面から
なり、屋根としての仕上がり状態が略平面状となること
を特徴とする縦葺き屋根板に関するものである。
とほぼ平行に適宜間隔で敷設する樋状部材と、該樋状部
材間を覆うように配設する縦葺き屋根板とからなり、前
記樋状部材は上方が開放し、前記縦葺き屋根板は、上下
に長尺で、平板部が略全幅に亙って凹状の湾曲面からな
り、上記縦葺き屋根板の左右側縁を前記樋状部材の内部
空間内で保持手段により保持し、屋根としての仕上がり
状態が略平面状となることを特徴とする縦葺き屋根構造
をも提案するものである。
に説明する。
地材A上に適宜間隔で敷設する樋状部材1と、該樋状部
材1,1間を覆うように配設する縦葺き屋根板2とから
なるものである。
1は、底面11及び左右側面12,12からなって上方
が開放する所謂『樋形状』部分を有し、上記底面11を
左右に延長させた固定部13,13、並びに上記側面1
2,12の上端から内方へ略水平状の延在部14,14
がそれぞれ設けられ、さらに延在部14,14の先端か
ら内側下方へテーパ状の係止部15,15が設けられる
上下に長尺な形状である。このような樋状部材1は特に
その材質を限定するものではなく、公知の金属材料、樹
脂材料、或いはそれらの複合材料を用いることができ、
特に押出成形で作製する場合にはアルミニウム合金、硬
質樹脂等が代表的である。
板部21が略全幅に亙って凹状の湾曲面からなり、この
左右端縁を折下げた側縁22,22には、上方部分に外
側下方へ斜面状の嵌合部221,221を設けるととも
に下方部分に内方へ陥没する略く字状の係合溝部22
2,222を設けた。尚、上記側縁22,22は、前記
樋状部材1の左右側面12,12とほぼ同一の高さ(縦
幅)となるように形成した。このような縦葺き屋根板2
は前記樋状部材1と同様に公知の金属材料、樹脂材料、
或いはそれらの複合材料からなり、前記樋状部材1と同
種材料からなることが好ましい。
根板2を用いて縦葺き屋根を施工するには、まず屋根下
地材A上に樋状部材1を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔
で配置させ、固定部13,13にビス等の適宜な固定具
を打ち込んで固定する。次に左右に隣接する縦葺き屋根
板2,2の平板部21,21の端部を樋状部材1の延在
部14,14に受け止めさせるとともに、側縁22,2
2の係合溝部222,222を係止部15,15の対向
間隔から内部空間内へ挿入する。この状態で、上端部3
1及び下端部32が肉太で且つ高さ(縦幅)が側縁22
と略同一である止水材3を側縁22,22の間に挿入
し、下端部32が係合溝部222,222に臨むように
位置させる。尚、上記止水材3の下端部32の横幅は樋
状部材1の係止部15,15の対向間隔とほぼ同一か僅
かに大きく形成するので、止水材3の挿入時には係止部
15,15が下方へ弾性的に屈曲されて下端部32が樋
状部材1の内部空間内へ導入され、上方への脱離が防止
される。したがって、縦葺き屋根板2,2の側縁22,
22は、係合溝部222,222の上部が樋状部材1の
係止部15,15の先端と止水材3の下端部32との間
に挟持状に係止され、樋状部材1の内部空間に安定に保
持されるものとなる。
縦葺き屋根板2の側縁22や止水材3の上端部31が突
出することがなく、屋根としての仕上がり状態が略平面
状となるので、強風雨時であっても雨水の集中が生ずる
ことがない。即ち、吹き溜まりとなるような抵抗箇所が
存在しないので、漏水を生ずることもない。
はなく、縦葺き屋根板2の平板部21が略全幅に亙って
凹状の湾曲面からなって排水機能を有するので、単位屋
根板が負担する対象排水量の大部分を上記平板部21で
負担することができ、樋状部材1の許容排水量を越えて
しまうことがない。
…の敷設間隔に多少の誤差が生じても、この誤差を縦葺
き屋根板2の平板部21で吸収することができるので、
施工不能や歪み等を生ずることがない。
用いると、縦葺き屋根板2,2間からの水の侵入を防止
することができる。
1の実施例における止水材3を用いることなく施工する
縦葺き屋根構造であり、この第2の実施例における樋状
部材12 は前記第1の実施例における樋状部材1とほぼ
同一の構成であって同一符号を付して説明を省略する
(図中、便宜的に符号に『2 』を付記した。)。一方、
縦葺き屋根板22 は、湾曲面である平板部212 の左右
端縁をほぼ垂直に折下げて側縁212 ,212 を形成
し、その中程に内方へ陥没する略く字状の係合溝部22
22 ,2222 を設けた構成である。尚、この第2の実
施例の縦葺き屋根の施工は、前記第1の実施例と同様に
極めて簡易に行うことができるものであり、まず屋根下
地材A上に樋状部材12 を屋根勾配とほぼ平行に適宜間
隔で敷設し、次に左右に隣接する縦葺き屋根板22 ,2
2 の平板部212 ,212 の端部を上記樋状部材12 の
延在部142 ,142 に受け止めさせるとともに側縁2
22 ,222 の係合溝部2222 ,2222 を係止部1
52 ,152 の対向間隔から内部空間内へ挿入すれば良
い。そして、縦葺き屋根板22 ,22 の側縁222 ,2
22 は、その係合溝部2222 ,2222 の上部が樋状
部材12 の係止部152,152 の先端に係止され、樋
状部材12 の内部空間に安定に保持されるものとなる。
記第1の実施例に比べて施工性が向上する。
の延在部143 ,143 が内側上方へ傾斜し、さらに縦
葺き屋根板23 の側縁223 ,223 が樋状部材13 の
左右側面123 ,123 より縦長に形成されている以外
は前記第2の実施例とほぼ同一の構成の縦葺き屋根構造
であって同一符号を付して説明を省略する(図中、便宜
的に符号に『3 』を付記した。)。また、その施工も前
記第2の実施例と同様であり、説明の重複を避ける。
根表面が連続波状となるので極めて意匠性が高いものと
なる。
施例の止水材3に代えてT字材44を用いて施工する縦
葺き屋根構造であり、樋状部材14 の底面114 の中央
には上方へ突出する二本の縦片からなる嵌着部164 が
設けられ、係止部(15)は設けられていない。一方、
縦葺き屋根板24 の側縁224 ,224 は平坦状で嵌合
部(221)及び係合溝部(222)は設けられていな
い。尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成
の縦葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略
する(図中、便宜的に符号に『4 』を付記した。)。ま
た、前記T字材44 は、その縦片の下端に樋状部材14
の嵌着部164 に嵌合する取付部414が設けられる構
成である。この第4の実施例の縦葺き屋根の施工は、前
記第1の実施例と同様に行うことができる。そして、縦
葺き屋根板24 ,24 の側縁224 ,224 は、樋状部
材14 の延在部144 ,144 とT字材44 の横片との
間に挟持され、且つ樋状部材14 の延在部144 の先端
に掛止され、樋状部材14の内部空間に保持される。
字材44 として高強度のものを用いると、正荷重への耐
性が向上し、樋状部材14 や縦葺き屋根板24 の変形を
防止することができる。
1の実施例の止水材3に代えて横片が凸状の湾曲面から
なるT字材45 を用いて施工する縦葺き屋根構造であ
り、樋状部材15 はその延在部145 ,145 が内側上
方へ傾斜し、底面114 の中央には上方へ突出する二本
の縦片からなる嵌着部165 が設けられている。尚、上
記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成の縦葺き屋
根構造であって同一符号を付して説明を省略する(図
中、便宜的に符号に『5 』を付記した。)。この第5の
実施例の縦葺き屋根の施工は、前記第4の実施例と同様
である。
字材45 として高強度のものを用いると、正荷重への耐
性が向上し、さらに、T字材45 の横片と縦葺き屋根板
25の平板部215 とで構成される屋根表面が連続波状
となるので意匠性も高い。
実施例の止水材3に代えてキャップ材56 を用いて施工
する縦葺き屋根構造であり、樋状部材16 の底面116
の中央には上方へ段状に隆起した固定部136 (止着孔
が設けられている。)が設けられ、延在部146 ,14
6 は短幅で、内側上方へ傾斜している。一方、縦葺き屋
根板26 の側縁226 ,226 は外側下方へ傾斜してい
る。尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成
の縦葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略
する(図中、便宜的に符号に『6 』を付記した。)。ま
た、前記キャップ材56 は、凸状の湾曲面からなる上面
516 の左右端縁を内側下方へそれぞれ折り曲げて脚片
526 ,526 を設けた構成であり、上記脚片526 ,
526 の下端には外方へ突出する略く字状の係合片53
6 ,536 を延設した。この第6の実施例の縦葺き屋根
の施工は、屋根下地材A上から突出する止着具Bの先端
が樋状部材16 の固定部136 の止着孔に貫入するよう
に配置させ、ナット等の締着具Cを締め付けることによ
り樋状部材16 を敷設する以外は前記第1の実施例と同
様である。そして、縦葺き屋根板26 ,26 の側縁22
6 ,226 は、キャップ材56 の脚片526 ,526 ,
係合片536 ,536 に近接状に沿って係合溝部222
6 ,2226 の上部が樋状部材16 の係止部156 ,1
56 の先端に係止されるので、樋状部材16 の内部空間
に安定に保持されるものとなる。
根下地材Aから突出する止着具Bに取付けるものである
ため正荷重及び負荷重への耐性が高く、また、縦葺き屋
根板26 の平板部216 とキャップ材56 の上面516
とで構成される屋根表面が連続波状となるので意匠性も
高い。尚、固定部136 における固定は、前記他の実施
例と同様、ビス等の適宜な固定具を打ち込んで固定する
ものであっても良い。
材1〜16 に屋根下地材Aへの固定部分を具備したもの
であったが、以下に示す各実施例のように別部材を用い
て固定するようにしても良い。
吊子材67 を用いて縦葺き屋根構造を施工するものであ
り、樋状部材17 の延在部147 ,147 の基端側には
段部1417 ,1417 が設けられている。一方、縦葺
き屋根板27 の側縁227 ,227 の縦幅は前記第2の
実施例より小さくした。尚、上記以外は前記第2の実施
例とほぼ同一の構成の縦葺き屋根構造であって同一符号
を付して説明を省略する(図中、便宜的に符号に『7 』
を付記した。)。また、前記吊子材67 は、長尺或いは
短尺の部材で、略水平状の抑え片617 と、樋状部材1
7 の側面127とほぼ同一高さの縦片627 と、略水平
状の固定片637 とからなる。この第7の実施例の縦葺
き屋根の施工は、屋根下地材A上の所定部分に樋状部材
17 を配置し、吊子材67 の抑え片617 及び縦片62
7 が樋状部材17 の段部1417及び側面127 に沿う
ように位置させ、この状態で固定片637 にビス等の適
宜な固定具を打ち込んで固定する以外は前記第2の実施
例と同様である。
板状の金属板材を折り曲げ加工して樋状部材17 を作製
することができ、製造性に優れたものとなる。また、吊
子材67 として高強度のものを用いると正荷重への耐性
も向上する。
材58 及び支持部材78 を用いて縦葺き屋根構造を施工
するものであり、樋状部材18 の側面128 ,128 に
はその上端を内側下方へ折曲した水切り片1218 ,1
218 が設けられる。一方、縦葺き屋根板28 の側縁2
28 ,228 は平坦状で、外側下方へ傾斜している。
尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成の縦
葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略する
(図中、便宜的に符号に『8 』を付記した。)。また、
前記キャップ材58 は、凸状の湾曲面からなる上面51
8 の左右端縁を内側下方へ折り曲げて脚片528 ,52
8 を設けた構成であり、上記脚片528 ,528 の中程
には、内方へ陥没する略く字状の係合部分538 ,53
8 を延設した。さらに、前記支持部材78 は、長尺或い
は短尺の部材で、そのほぼ中央に略U字状の陥没部71
8 を設けた略逆ハット型状の上面部728 の左右端縁を
下方へ折り曲げて脚部738 ,738 を設け、さらにそ
の下端を外方へ折り曲げて略水平状の固定脚部748 ,
748 を設けた構成であり、上記陥没部718 には略扇
状の頭部を有する支持具758 が固定されている。この
第8の実施例の縦葺き屋根の施工は、屋根下地材A上の
所定部分に樋状部材18 を配置し、これに跨がるように
支持部材78 を配し、この状態で固定脚部748 ,74
8 にビス等の適宜な固定具を打ち込んで固定する以外は
前記第1の実施例とほぼ同様である。そして、上記キャ
ップ材58 は支持具758 の頭部に嵌合して支持部材7
8 と一体状になるので、縦葺き屋根板28 ,28 の側縁
228 ,228 は、キャップ材58 の脚片528 ,52
8 と支持部材78 の陥没部718 との間に挟持されて樋
状部材18 の内部空間に保持されるものとなる。
持部材78 として高強度のものを用いると、正荷重への
耐性が向上し、縦葺き屋根板28 の平板部218 とキャ
ップ材58 の上面518 とで構成される屋根表面が連続
波状となるので意匠性も高いものとなる。尚、短尺の支
持部材78 を適宜間隔で複数設ける場合にはその設置間
隔から雨水が樋状部材18 の内部へ流入するが、長尺の
支持部材78 を設けた場合には適宜に流入口を設ける必
要がある。
所謂『樋形状』部分のみからなり、且つ長尺或いは短尺
の支持部材78 のような部材を用いる他の例としては、
図13〜16に示す第9〜12の実施例がある。尚、各
実施例はそれぞれ前記の実施例群に相当する構成に同一
符号を付して説明を省略する(図中、それぞれ便宜的に
符号に『8 』〜『12』を付記した。)。
板29 ,29 の側縁229 ,229と支持部材79 の陥
没部719 とを重合させ、この状態で支持具759 を一
連に締着するので、縦葺き屋根板29 ,29 の側縁22
9 ,229 は、樋状部材19の内部空間に安定に保持さ
れている。
持部材710の陥没部7110に設けた内側下方へ向かう掛
止片7610に、側縁2210の折り返し状に折曲した先端
を掛合させ、且つ側縁2210をキャップ材510の脚片5
210と支持部材710の陥没部7110との間に挟持するの
で、縦葺き屋根板210の側縁2210,2210は、樋状部
材110の内部空間に安定に保持されている。
の実施例も、前記第10の実施例と同様な構成により縦
葺き屋根板211,212の側縁2211,212が樋状部材1
11,112の内部空間に安定に保持されている。このよう
に本発明における保持手段は樋状部材の内部空間に縦葺
き屋根板の左右側縁を保持するものであれば特にその具
体的構成を限定するものではない。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば縦葺き屋根板
と樋状部材及び屋根下地材で囲まれる空間には、空間と
略同形状のバックアップ部材を屋根板と一体、又は別途
敷設すると、正荷重への耐性が向上し、雨音が減少する
等の効果を有するものとなる。また、このバックアップ
材としては断熱性を有する樹脂発泡材を使用するが好ま
しい。
板は、側縁など突出することがなく屋根としての仕上が
り状態が略平面状となるので、強風雨時であっても吹き
溜まりとなるような抵抗箇所が存在せずに雨水の集中が
生ずることがない。したがって、漏水を生ずることがな
い。
状ではなく、縦葺き屋根板の平板部が略全幅に亙って凹
状の湾曲面からなって排水機能を有するので、単位屋根
板が負担する対象排水量の大部分を上記平板部で負担す
ることができ、樋状部材の許容排水量を越えてしまうこ
ともない。
敷設間隔に多少の誤差が生じても、この誤差を縦葺き屋
根板の平板部で吸収することができるので、施工不能や
歪み等を生ずることがない。
湾曲面となるので、ポケットウェーブが事実上解消して
意匠性の高い屋根を提供することができる。
負荷重に対しても縦葺き屋根板の平板部が凹状の湾曲面
として形成されているので、素材が薄板であってもバタ
ツキが生ずることがない。
す断面図である。
ブの状況を示す斜視図である。
図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
る上下に長尺な縦葺き屋根板及び縦葺き屋根構造に関す
る。
代表される、中央平面部の両側縁を上方へ折り曲げて上
方が開口する略コ字状に形成したものが一般的である。
この縦葺き屋根板は、横方向に隣接する縦葺き屋根板の
対向する側縁を直接、或いは他の部材を用いて接続させ
て屋根構造を形成するものであった。しかし、この従来
の縦葺き屋根板には、以下のような問題があった。即
ち、図1に示すように屋根としての仕上がり状態におい
て、縦葺き屋根板2’…とほぼ同数の突起状の縦桟(図
示実施例では側縁22’,22’及び接続部材1’)が
表出することになるので、強風雨時には上記縦桟と中央
平面部21’とで形成される隅部23’に雨水が集中し
てプール状となり、漏水を引き起こすことがある。ま
た、図2に示すように屋根の仕上がり表面の主体となる
縦葺き屋根板2”の中央平面部21”が平面状をしてい
るため、材料のポケットウェーブ24”が多いとポケッ
トウェーブ24”がそのまま屋根面の歪みとなって現れ
るので、屋根の意匠性が著しく損なわれることになる。
が開口する樋状部材を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で
敷設し、前記樋状部材間を覆い、且つ左右側縁を前記樋
状部材の空間内で保持手段により保持され、仕上がり表
面が平面状である、上下に長尺な縦葺き屋根として特願
昭58−78902号(特開昭59−206544号公
報)を提案した。
願昭58−78902号の縦葺き屋根の仕上がり表面は
平面状をしているため、この縦葺き屋根の排水機能は樋
状部材に依存することになる。したがって、激しい豪雨
や、立地条件、設計上の理由等により局部的な雨水が生
じた場合、樋状部材へ雨水が集中して許容排水量を越え
てしまう可能性があった。また、この縦葺き屋根板を施
工する際には、樋状部材の敷設間隔を縦葺き屋根板の寸
法に応じて厳密に設定する必要があった。即ち、施工時
に樋状部材の敷設間隔が狭いと縦葺き屋根板の表面中央
が上方に凸状に歪み、一方、敷設間隔が広いと施工不能
となるか、仮に施工できても横筋状の歪みが生じるとい
う問題があった。
されたものであり、屋根下地材上に上方が開放する樋状
部材を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で敷設し、前記樋
状部材間を覆い、且つ左右側縁を前記樋状部材の内部空
間内で保持手段により保持する上下に長尺な縦葺き屋根
板において、平板部が略全幅に亙って凹状の湾曲面から
なり、屋根としての仕上がり状態が略平面状となること
を特徴とする縦葺き屋根板に関するものである。
とほぼ平行に適宜間隔で敷設する樋状部材と、該樋状部
材間を覆うように配設する縦葺き屋根板とからなり、前
記樋状部材は上方が開放し、前記縦葺き屋根板は、上下
に長尺で、平板部が略全幅に亙って凹状の湾曲面からな
り、上記縦葺き屋根板の左右側縁を前記樋状部材の内部
空間内で保持手段により保持し、屋根としての仕上がり
状態が略平面状となることを特徴とする縦葺き屋根構造
をも提案するものである。
に説明する。
地材A上に適宜間隔で敷設する樋状部材1と、該樋状部
材1,1間を覆うように配設する縦葺き屋根板2とから
なるものである。
1は、底面11及び左右側面12,12からなって上方
が開放する所謂『樋形状』部分を有し、上記底面11を
左右に延長させた固定部13,13、並びに上記側面1
2,12の上端から内方へ略水平状の延在部14,14
がそれぞれ設けられ、さらに延在部14,14の先端か
ら内側下方へテーパ状の係止部15,15が設けられる
上下に長尺な形状である。このような樋状部材1は特に
その材質を限定するものではなく、公知の金属材料、樹
脂材料、或いはそれらの複合材料を用いることができ、
特に押出成形で作製する場合にはアルミニウム合金、硬
質樹脂等が代表的である。
板部21が略全幅に亙って凹状の湾曲面からなり、この
左右端縁を折下げた側縁22,22には、上方部分に外
側下方へ斜面状の嵌合部221,221を設けるととも
に下方部分に内方へ陥没する略く字状の係台溝部22
2,222を設けた。尚、上記側縁22,22は、前記
樋状部材1の左右側面12,12とほぼ同一の高さ(縦
幅)となるように形成した。このような縦葺き屋根板2
は前記樋状部材1と同様に公知の金属材料、樹脂材料、
或いはそれらの複台材料からなり、前記樋状部材1と同
種材料からなることが好ましい。
根板2を用いて縦葺き屋根を施工するには、まず屋根下
地材A上に樋状部材1を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔
で配置させ、固定部13,13にビス等の適宜な固定具
を打ち込んで固定する。次に左右に隣接する縦葺き屋根
板2,2の平板部21,21の端部を樋状部材1の延在
部14,14に受け止めさせるとともに、側縁22,2
2の係合溝部222,222を係止部15,15の対向
間隔から内部空間内へ挿入する。この状態で、上端部3
1及び下端部32が肉太で且つ高さ(縦幅)が側縁22
と略同一である止水材3を側縁22,22の間に挿入
し、下端部32が係合溝部222,222に臨むように
位置させる。尚、上記止水材3の下端部32の横幅は樋
状部材1の係止部15,15の対向間隔とほぼ同一か僅
かに大きく形成するので、止水材3の挿入時には係止部
15,15が下方へ弾性的に屈曲されて下端部32が樋
状部材1の内部空間内へ導入され、上方への脱離が防止
される。したがって、縦葺き屋根板2,2の側縁22,
22は、係合溝部222,222の上部が樋状部材1の
係止部15,15の先端と止水材3の下端部32との間
に挟持状に係止され、樋状部材1の内部空間に安定に保
持されるものとなる。
縦葺き屋根板2の側縁22や止水材3の上端部31が突
出することがなく、屋根としての仕上がり状態が略平面
状となるので、強風雨時であっても雨水の集中が生ずる
ことがない。即ち、吹き溜まりとなるような抵抗固所が
存在しないので、漏水を生ずることもない。
はなく、縦葺き屋根板2の平板部21が略全幅に亙って
凹状の湾曲面からなって排水機能を有するので、単位屋
根板が負担する対象排水量の大部分を上記平板部21で
負担することができ、樋状部材1の許容排水量を越えて
しまうことがない。
…の敷設間隔に多少の誤差が生じても、この誤差を縦葺
き屋根板2の平板部21で吸収することができるので、
施工不能や歪み等を生ずることがない。
用いると、縦葺き屋根板2,2間からの水の侵入を防止
することができる。
1の実施例における止水材3を用いることなく施工する
縦葺き屋根構造であり、この第2の実施例における樋状
部材12は前記第1の実施例における樋状部材1とほぼ
同一の構成であって同一符号を付して説明を省略する
(図中、便宜的に符号に『2』を付記した。)。一方、
縦葺き屋根板22は、湾曲面である平板部212の左右
端縁をほぼ垂直に折下げて側縁212,212を形成
し、その中程に内方へ陥没する略く字状の係合溝部22
22,2222を設けた構成である。尚、この第2の実
施例の縦葺き屋根の施工は、前記第1の実施例と同様に
極めて簡易に行うことができるものであり、まず屋根下
地材A上に樋状部材12を屋根勾配とほぼ平行に適宜間
隔で敷設し、次に左右に隣接する縦葺き屋根板22,2
2の平板部212,212の端部を上記樋状部材12の
延在部142,142に受け止めさせるとともに側縁2
22,222の係合溝部2222,2222を係止部1
52,152の対向間隔から内部空間内へ挿入すれば良
い。そして、縦葺き屋根板22,22の側縁222,2
22は、その係合溝部2222,2222の上部が樋状
部材12の係止部152,152の先端に係止され、樋
状部材12の内部空間に安定に保持されるものとなる。
記第1の実施例に比べて施工性が向上する。
の延在部143,143が内側上方へ傾斜し、さらに縦
葺き屋根板23の側縁223,223が樋状部材13の
左右側面123,123より縦長に形成されている以外
は前記第2の実施例とほぼ同一の構成の縦葺き屋根構造
であって同一符号を付して説明を省略する(図中、便宜
的に符号に『3』を付記した。)。また、その施工も前
記第2の実施例と同様であり、説明の重複を避ける。
根表面が連続波状となるので極めて意匠性が高いものと
なる。
施例の止水材3に代えてT字材44を用いて施工する縦
葺き屋根構造であり、樋状部材14の底面114の中央
には上方へ突出する二本の縦片からなる嵌着部164が
設けられ、係止部(15)は設けられていない。一方、
縦葺き屋根板24の側縁224,224は平坦状で嵌合
部(221)及び係合溝部(222)は設けられていな
い。尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成
の縦葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略
する(図中、便宜的に符号に『4』を付記した。)。ま
た、前記T字材44は、その縦片の下端に樋状部材14
の嵌着部164に嵌合する取付部414が設けられる構
成である。この第4の実施例の縦葺き屋根の施工は、前
記第1の実施例と同様に行うことができる。そして、縦
葺き屋根板24,24の側縁224,224は、樋状部
材14の延在部144,144とT字材44の横片との
間に挟持され、且つ樋状部材14の延在部144の先端
に掛止され、樋状部材14の内部空間に保持される。
字材44として高強度のものを用いると、正荷重への耐
性が向上し、樋状部材14や縦葺き屋根板24の変形を
防止することができる。
1の実施例の止水材3に代えて横片が凸状の湾曲面から
なるT字材45を用いて施工する縦葺き屋根構造であ
り、樋状部材15はその延在部145,145が内側上
方へ傾斜し、底面114の中央には上方へ突出する二本
の縦片からなる嵌着部165が設けられている。尚、上
記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成の縦葺き屋
根構造であって同一符号を付して説明を省略する(図
中、便宜的に符号に『5』を付記した。)。この第5の
実施例の縦葺き屋根の施工は、前記第4の実施例と同様
である。
字材45として高強度のものを用いると、正荷重への耐
性が向上し、さらに、T字材45の横片と縦葺き屋根板
25の平板部215とで構成される屋根表面が連続波状
となるので意匠性も高い。
実施例の止水材3に代えてキャップ材56を用いて施工
する縦葺き屋根構造であり、樋状部材16の底面116
の中央には上方へ段状に隆起した固定部136(止着孔
が設けられている。)が設けられ、延在部146,14
6は短幅で、内側上方へ傾斜している。一方、縦葺き屋
根板26の側縁226,226は外側下方へ傾斜してい
る。尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成
の縦葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略
する(図中、便宜的に符号に『6』を付記した。)。ま
た、前記キャップ材56は、凸状の湾曲面からなる上面
516の左右端縁を内側下方へそれぞれ折り曲げて脚片
526,526を設けた構成であり、上記脚片526,
526の下端には外方へ突出する略く字状の係合片53
6,536を延設した。この第6の実施例の縦葺き屋根
の施工は、屋根下地材A上から突出する止着具Bの先端
が樋状部材16の固定部136の止着孔に貫入するよう
に配置させ、ナット等の締着具Cを締め付けることによ
り樋状部材16を敷設する以外は前記第1の実施例と同
様である。そして、縦葺き屋根板26,26の側縁22
6,226は、キャップ材56の脚片526,526,
係合片536,536に近接状に沿って係合溝部222
6,2226の上部が樋状部材16の係止部156,1
56の先端に係止されるので、樋状部材16の内部空間
に安定に保持されるものとなる。
根下地材Aから突出する止着具Bに取付けるものである
ため正荷重及び負荷重への耐性が高く、また、縦葺き屋
根板26の平板部216とキャップ材56の上面516
とで構成される屋根表面が連続波状となるので意匠性も
高い。尚、固定部136における固定は、前記他の実施
例と同様、ビス等の適宜な固定具を打ち込んで固定する
ものであっても良い。
材1〜16に屋根下地材Aへの固定部分を具備したもの
であったが、以下に示す各実施例のように別部材を用い
て固定するようにしても良い。
吊子材67を用いて縦葺き屋根構造を施工するものであ
り、樋状部材17の延在部147,147の基端側には
段部1417,1417が設けられている。一方、縦葺
き屋根板27の側縁227,227の縦幅は前記第2の
実施例より小さくした。尚、上記以外は前記第2の実施
例とほぼ同一の構成の縦葺き屋根構造であって同一符号
を付して説明を省略する(図中、便宜的に符号に『7』
を付記した。)。また、前記吊子材67は、長尺或いは
短尺の部材で、略水平状の抑え片617と、樋状部材1
7の側面127とほぼ同一高さの縦片627と、略水平
状の固定片637とからなる。この第7の実施例の縦葺
き屋根の施工は、屋根下地材A上の所定部分に樋状部材
17を配置し、吊子材67の抑え片617及び縦片62
7が樋状部材17の段部1417及び側面127に沿う
ように位置させ、この状態で固定片637にビス等の適
宜な固定具を打ち込んで固定する以外は前記第2の実施
例と同様である。
板状の金属板材を折り曲げ加工して樋状部材17を作製
することができ、製造性に優れたものとなる。また、吊
子材67として高強度のものを用いると正荷重への耐性
も向上する。
材58及び支持部材78を用いて縦葺き屋根構造を施工
するものであり、樋状部材18の側面128,128に
はその上端を内側下方へ折曲した水切り片1218,1
218が設けられる。一方、縦葺き屋根板28の側縁2
28,228は平坦状で、外側下方へ傾斜している。
尚、上記以外は前記第1の実施例とほぼ同一の構成の縦
葺き屋根構造であって同一符号を付して説明を省略する
(図中、便宜的に符号に『8』を付記した。)。また、
前記キャップ材58は、凸状の湾曲面からなる上面51
8の左右端縁を内側下方へ折り曲げて脚片528,52
8を設けた構成であり、上記脚片528,528の中程
には、内方へ陥没する略く字状の係合部分538,53
8を延設した。さらに、前記支持部材78は、長尺或い
は短尺の部材で、そのほぼ中央に略U字状の陥没部71
8を設けた略逆ハット型状の上面部728の左右端縁を
下方へ折り曲げて脚部738,738を設け、さらにそ
の下端を外方へ折り曲げて略水平状の固定脚部748,
748を設けた構成であり、上記陥没部718には略扇
状の頭部を有する支持具758が固定されている。この
第8の実施例の縦葺き屋根の施工は、屋根下地材A上の
所定部分に樋状部材18を配置し、これに跨がるように
支持部材78を配し、この状態で固定脚部748,74
8にビス等の適宜な固定具を打ち込んで固定する以外は
前記第1の実施例とほぼ同様である。そして、上記キャ
ップ材58は支持具758の頭部に嵌合して支持部材7
8と一体状になるので、縦葺き屋根板28,28の側縁
228,228は、キャップ材58の脚片528,52
8と支持部材78の陥没部718との間に挟持されて樋
状部材18の内部空間に保持されるものとなる。
持部材78として高強度のものを用いると、正荷重への
耐性が向上し、縦葺き屋根板28の平板部218とキャ
ップ材58の上面518とで構成される屋根表面が連続
波状となるので意匠性も高いものとなる。尚、短尺の支
持部材78を適宜間隔で複数設ける場合にはその設置間
隔から雨水が樋状部材18の内部へ流入するが、長尺の
支持部材78を設けた場合には適宜に流入口を設ける必
要がある。
所謂『樋形状』部分のみからなり、且つ長尺或いは短尺
の支持部材78のような部材を用いる他の例としては、
図13〜17に示す第9〜13の実施例がある。尚、各
実施例はそれぞれ前記の実施例群に相当する構成に同一
符号を付して説明を省略する(図中、それぞれ便宜的に
符号に『9』〜『13』を付記した。)。
板29,29の側縁229,229と支持部材79の陥
没部719とを重合させ、この状態で支持具759を一
連に締着するので、縦葺き屋根板29,29の側縁22
9,229は、樋状部材19の内部空間に安定に保持さ
れている。
持部材710の陥没部7110に設けた内側下方へ向か
う掛止片7610に、側縁2210の折り返し状に折曲
した先端を掛合させ、且つ側縁2210をキャップ材5
10の脚片5210と支持部材710の陥没部7110
との間に挟持するので、縦葺き屋根板210の側縁22
10,2210は、樋状部材110の内部空間に安定に
保持されている。
の実施例も、前記第10の実施例と同様な構成により縦
葺き屋根板211,212の側縁2211,212が樋
状部材111,112の内部空間に安定に保持されてい
る。このように本発明における保持手段は樋状部材の内
部空間に縦葺き屋根板の左右側縁を保持するものであれ
ば特にその具体的構成を限定するものではない。
屋根板213の側縁2213,2213の下端には外側
上方へ折り返した被係止片22313,22313が設
けられている。また、支持部材713の陥没部7113
には略扇状の締め付け頭部75113と左右下方へ略ハ
字状に延在する係止片75213,75213とを有す
る支持具7513が締着されている。この第13の実施
例の縦葺き屋根の施工は、上記支持具7513の締め付
け頭部75113及び係止片75213,75213が
前後方向を向くように回転させた状態で縦葺き屋根板2
13,213の側縁2213,2213を陥没部71
13に配置し、その後、締め付け頭部75113及び係
止片75213,75213が左右方向を向くように締
着させる以外は前記第12の実施例とほぼ同様である。
そして、上記縦葺き屋根板213,213の被係止片2
2313,22313は、支持具7513の係止片75
213,75213に係止されるので、縦葺き屋根板2
13,213の側縁2213,2213は、樋状部材1
13の内部空間に保持されるものとなる。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記截の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば縦葺き屋根板
と樋状部材及び屋根下地材で囲まれる空間には、空間と
略同形状のバックアップ部材を屋根板と一体、又は別途
敷設すると、正荷重への耐性が向上し、雨音が減少する
等の効果を有するものとなる。また、このバックアップ
材としては断熱性を有する樹脂発泡材を使用するが好ま
しい。
板は、側縁など突出することがなく屋根としての仕上が
り状態が略平面状となるので、強風雨時であっても吹き
溜まりとなるような抵抗箇所が存在せずに雨水の集中が
生ずることがない。したがって、漏水を生ずることがな
い。
状ではなく、縦葺き屋根板の平板部が略全幅に亙って凹
状の湾曲面からなって排水機能を有するので、単位屋根
板が負担する対象排水量の大部分を上記平板部で負担す
ることができ、樋状部材の許容排水量を越えてしまうこ
ともない。
敷設間隔に多少の誤差が生じても、この誤差を縦葺き屋
根板の平板部で吸収することができるので、施工不能や
歪み等を生ずることがない。
湾曲面となるので、ポケットウェーブが事実上解解消し
て意匠性の高い屋根を提供することができる。
負荷重に対しても縦葺き屋根板の平板部が凹状の湾曲面
として形成されているので、素材が薄板であってもバタ
ツキが生ずることがない。
部を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 屋根下地材上に上方が開放する樋状部材
を屋根勾配とほぼ平行に適宜間隔で敷設し、前記樋状部
材間を覆い、且つ平板部の左右側縁を前記樋状部材の内
部空間内で保持手段により保持させる上下に長尺な縦葺
き屋根板において、 平板部が略全幅に亙って凹状の湾曲面からなり、屋根と
しての仕上がり状態が略平面状となることを特徴とする
縦葺き屋根板。 - 【請求項2】 屋根下地材上に屋根勾配とほぼ平行に適
宜間隔で敷設する樋状部材と、該樋状部材間を覆うよう
に配設する縦葺き屋根板とからなり、 前記樋状部材は上方が開放し、 前記縦葺き屋根板は、上下に長尺で、平板部が略全幅に
亙って凹状の湾曲面からなり、 上記縦葺き屋根板の平板部の左右側縁を前記樋状部材の
内部空間内で保持手段により保持させ、屋根としての仕
上がり状態が略平面状となることを特徴とする縦葺き屋
根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5272945A JP2949607B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 縦葺き屋根構造 |
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JPH07102697A true JPH07102697A (ja) | 1995-04-18 |
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-
1993
- 1993-10-06 JP JP5272945A patent/JP2949607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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