JP2505991B2 - 屋根材用の捨て板 - Google Patents
屋根材用の捨て板Info
- Publication number
- JP2505991B2 JP2505991B2 JP12295891A JP12295891A JP2505991B2 JP 2505991 B2 JP2505991 B2 JP 2505991B2 JP 12295891 A JP12295891 A JP 12295891A JP 12295891 A JP12295891 A JP 12295891A JP 2505991 B2 JP2505991 B2 JP 2505991B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- ridge
- main plate
- board
- eaves
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04D—ROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
- E04D1/00—Roof covering by making use of tiles, slates, shingles, or other small roofing elements
- E04D1/36—Devices for sealing the spaces or joints between roof-covering elements
- E04D1/365—Sealing strips between lateral sides of roof-covering elements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Architecture (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然スレート、タイル
などからなる盤状の屋根材用の捨て板に関するものであ
る。
などからなる盤状の屋根材用の捨て板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、屋根瓦に代えて天然スレートやタ
イルなどの盤状の屋根材を用いた屋根が、外観が良好で
あるなどの理由で用いられている。
イルなどの盤状の屋根材を用いた屋根が、外観が良好で
あるなどの理由で用いられている。
【0003】前記屋根材を用いた屋根では、横方向に隣
接する屋根材の対向端部を上下に重ねることなく、当接
または近接させているので、前記対向端間から雨水など
が屋根材の下方、つまり屋内側に入り込みやすい。
接する屋根材の対向端部を上下に重ねることなく、当接
または近接させているので、前記対向端間から雨水など
が屋根材の下方、つまり屋内側に入り込みやすい。
【0004】そこで、横方向に隣接する屋根材の対向端
部を捨て板上に支持して、前記対向端間から室内側に入
り込んだ雨水などを捨て板に受け、軒側の屋根材上に排
出している。
部を捨て板上に支持して、前記対向端間から室内側に入
り込んだ雨水などを捨て板に受け、軒側の屋根材上に排
出している。
【0005】また、前記屋根材が暴風雨時などに強風に
よってめくり上げられるのを防止するために、屋根材を
銅線によって屋根材より下方の適宜の固定側部材に止め
ている。
よってめくり上げられるのを防止するために、屋根材を
銅線によって屋根材より下方の適宜の固定側部材に止め
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の屋根材
用の捨て板は、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端
間から室内側に入り込んだ雨水などを受けて軒側の屋根
材上に排出する本来の機能しかなく、屋根材の強風によ
るめくり上げの防止は、前記捨て板と関係なく行ってい
る。このため、盤状の屋根材を用いる屋根の構築は、作
業性がよくないという問題点があった。
用の捨て板は、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端
間から室内側に入り込んだ雨水などを受けて軒側の屋根
材上に排出する本来の機能しかなく、屋根材の強風によ
るめくり上げの防止は、前記捨て板と関係なく行ってい
る。このため、盤状の屋根材を用いる屋根の構築は、作
業性がよくないという問題点があった。
【0007】本発明は、前述した問題点を解決して、本
来の機能と屋根材の強風によるめくり上げ防止機能とを
併せてもち、盤状の屋根材を用いる屋根を作業性よく構
築するのに役立つ屋根用の捨て板を提供することを目的
とするものである。
来の機能と屋根材の強風によるめくり上げ防止機能とを
併せてもち、盤状の屋根材を用いる屋根を作業性よく構
築するのに役立つ屋根用の捨て板を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による屋根材用の
捨て板は、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端部を
支持する軒棟方向に細長い主板と、この主板の幅方向中
央部上に突出する係止具とを備え、この係止具は、主板
に基端部を固定し棟側に隣接する屋根材の軒側面を支持
する柱状部と、この柱状部の上端から棟側に屈曲させて
前記棟側に隣接する屋根材の上面を抑え付ける抑え部を
一体に形成させてなるものである。
捨て板は、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端部を
支持する軒棟方向に細長い主板と、この主板の幅方向中
央部上に突出する係止具とを備え、この係止具は、主板
に基端部を固定し棟側に隣接する屋根材の軒側面を支持
する柱状部と、この柱状部の上端から棟側に屈曲させて
前記棟側に隣接する屋根材の上面を抑え付ける抑え部を
一体に形成させてなるものである。
【0009】
【作 用】本発明では、捨て板の主板を、支持部材
上に直接または適宜の取付部材などを介して保持または
固定し、前記主板上に横方向に隣接する盤状の屋根材の
対向端部を支持させることにより、前記対向端部間から
室内側に入り込んだ雨水などの水を主板上に受けて、軒
側の屋根材上に排出する本来の機能を備えている。
上に直接または適宜の取付部材などを介して保持または
固定し、前記主板上に横方向に隣接する盤状の屋根材の
対向端部を支持させることにより、前記対向端部間から
室内側に入り込んだ雨水などの水を主板上に受けて、軒
側の屋根材上に排出する本来の機能を備えている。
【0010】また、対向端部を主板上に支持させた屋根
材の棟側部分上に、棟側に隣接する屋根材の軒側部分を
重ね、棟側に隣接する屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材
の対向端部を主板上に支持させた捨て板の係止具に係合
させ、この係止具によって棟側屋根材の軒側縁部上面を
抑え付けたので、強風による屋根材のめくり上げ防止機
能も有している。
材の棟側部分上に、棟側に隣接する屋根材の軒側部分を
重ね、棟側に隣接する屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材
の対向端部を主板上に支持させた捨て板の係止具に係合
させ、この係止具によって棟側屋根材の軒側縁部上面を
抑え付けたので、強風による屋根材のめくり上げ防止機
能も有している。
【0011】そして、捨て板が前記両機能を有している
ので、本発明による捨て板を用いると、作業性よく盤状
の屋根材を構築することができる。
ので、本発明による捨て板を用いると、作業性よく盤状
の屋根材を構築することができる。
【0012】
【実 施 例】以下、本発明の第1実施例につき、図1
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0013】図1において、(1) は盤状の屋根材用の捨
て板であり、捨て板(1) は、軒棟方向に長く、幅が30〜
40mm程度の長方形の主板(2) を有し、主板(2) の棟側
部幅方向中央に係止具(3) が固定してある。
て板であり、捨て板(1) は、軒棟方向に長く、幅が30〜
40mm程度の長方形の主板(2) を有し、主板(2) の棟側
部幅方向中央に係止具(3) が固定してある。
【0014】前記主板(2) は、棟側端部を下方に折返し
て棟側係合部(2a)を形成すると共に、中間部両側に下方
に屈曲させた左,右側片(2b)を形成し、これらの側片(2
b)の軒側下端に軒側係合部(2c)を設けてある。なお、軒
側係合部(2c)は側片(2b)を切欠いて下部が軒側に突出す
る形状に形成したものである。
て棟側係合部(2a)を形成すると共に、中間部両側に下方
に屈曲させた左,右側片(2b)を形成し、これらの側片(2
b)の軒側下端に軒側係合部(2c)を設けてある。なお、軒
側係合部(2c)は側片(2b)を切欠いて下部が軒側に突出す
る形状に形成したものである。
【0015】前記係止具(3) は、金属の丸棒からなり、
柱状部(3a)の下端部を捨て板(1) 上面に溶接してある。
柱状部(3a)は、上端から棟側に直角に抑え部(3b)を突出
させてあり、主板(2) 上面と抑え部下縁との間を盤状の
屋根材の厚さの2倍の高さに形成してある。
柱状部(3a)の下端部を捨て板(1) 上面に溶接してある。
柱状部(3a)は、上端から棟側に直角に抑え部(3b)を突出
させてあり、主板(2) 上面と抑え部下縁との間を盤状の
屋根材の厚さの2倍の高さに形成してある。
【0016】第1実施例の捨て板を用いて屋根を構築す
るには、まず、図2ないし図4に示すように、金属製垂
木などによって構成された支持部材(11)上に、横方向に
長い取付部材(12)を軒棟方向に所定間隔で支持させる。
るには、まず、図2ないし図4に示すように、金属製垂
木などによって構成された支持部材(11)上に、横方向に
長い取付部材(12)を軒棟方向に所定間隔で支持させる。
【0017】前記取付部材(12)は、金属板の曲げ加工品
などからなり、底板(12a) 上に直角に折曲げて棟側、軒
側側板(12b),(12c) を形成し、これらの側板(12b),(12
c) の上縁から棟側に直角に折曲げて係合受け部(12d),
(12e) を形成してあり、棟側側板(12b) の高さを軒側側
板(12c) の高さより高くしてある。そして、取付部材(1
2)は、底板(12a) をビスなどの固定具(13)によって支持
部材(11)に固定する。
などからなり、底板(12a) 上に直角に折曲げて棟側、軒
側側板(12b),(12c) を形成し、これらの側板(12b),(12
c) の上縁から棟側に直角に折曲げて係合受け部(12d),
(12e) を形成してあり、棟側側板(12b) の高さを軒側側
板(12c) の高さより高くしてある。そして、取付部材(1
2)は、底板(12a) をビスなどの固定具(13)によって支持
部材(11)に固定する。
【0018】軒棟方向に隣接する取付部材(12)に前記捨
て板(1) を係合させる。すなわち、捨て板(1) の軒側係
合部(2c)を軒側の取付部材(12)の棟側側板(12b) に設け
た係合受け部(12d) に、棟側係合部(2a)を棟側の取付部
材(12)の軒側側板(12c) に設けた係合受け部(12e) に、
それぞれ棟側から引掛けて係合させることにより、捨て
板(1) を取付部材(12)を介して支持部材(11)上に保持さ
せる。
て板(1) を係合させる。すなわち、捨て板(1) の軒側係
合部(2c)を軒側の取付部材(12)の棟側側板(12b) に設け
た係合受け部(12d) に、棟側係合部(2a)を棟側の取付部
材(12)の軒側側板(12c) に設けた係合受け部(12e) に、
それぞれ棟側から引掛けて係合させることにより、捨て
板(1) を取付部材(12)を介して支持部材(11)上に保持さ
せる。
【0019】次に、天然スレートなどからなる横長長方
形の盤状の屋根板(14)を、捨て板(1) の主板(2) 上に軒
側から棟側に向かって葺く。すなわち、横方向に隣接す
る軒側屋根材(14)の対向端部を捨て板(1) の主板(2) 上
に支持し、軒側屋根材(14)の対向端面を捨て板(1) に設
けた係止具(3) の柱状部(3a)に当接させ、棟側屋根材(1
4)の軒側部分を軒側屋根材(14)の棟側部分の上に重ね
る。
形の盤状の屋根板(14)を、捨て板(1) の主板(2) 上に軒
側から棟側に向かって葺く。すなわち、横方向に隣接す
る軒側屋根材(14)の対向端部を捨て板(1) の主板(2) 上
に支持し、軒側屋根材(14)の対向端面を捨て板(1) に設
けた係止具(3) の柱状部(3a)に当接させ、棟側屋根材(1
4)の軒側部分を軒側屋根材(14)の棟側部分の上に重ね
る。
【0020】また、棟側屋根材(14)の軒側縁部を、軒側
屋根材(14)の対向端面を当接させた係止具(3) の軒側屋
根材(14)上に突出した上部に係合支持させ、棟側屋根材
(14)の軒側面横方向中央部を係止具(3) の柱状部(3a)上
部に支持すると共に、棟側の屋根材(14)上面の軒側縁部
横方向中央部を係止具(3) の抑え部(3b)によって上方か
ら抑え付ける。
屋根材(14)の対向端面を当接させた係止具(3) の軒側屋
根材(14)上に突出した上部に係合支持させ、棟側屋根材
(14)の軒側面横方向中央部を係止具(3) の柱状部(3a)上
部に支持すると共に、棟側の屋根材(14)上面の軒側縁部
横方向中央部を係止具(3) の抑え部(3b)によって上方か
ら抑え付ける。
【0021】前述のようにして、屋根材(14)の横継ぎ部
下方に1つずつ捨て板(1) を用い、多数の屋根材(14)
を、図2に示すように、千鳥状に葺上げることにより、
屋根を構築する。
下方に1つずつ捨て板(1) を用い、多数の屋根材(14)
を、図2に示すように、千鳥状に葺上げることにより、
屋根を構築する。
【0022】そして、葺上げた各屋根材(14)は、軒側縁
部が軒側の係止具(3) に係合支持され、左,右側面が側
方の係止具(3) に当接された3点支持状態となる。ま
た、各屋根材(14)は、軒側縁および棟側縁が、当該屋根
材(14)を支持した捨て板(1) の主板(2) 軒側および棟側
にそれぞれ突出する。
部が軒側の係止具(3) に係合支持され、左,右側面が側
方の係止具(3) に当接された3点支持状態となる。ま
た、各屋根材(14)は、軒側縁および棟側縁が、当該屋根
材(14)を支持した捨て板(1) の主板(2) 軒側および棟側
にそれぞれ突出する。
【0023】なお、この屋根では、軒先の屋根材を適宜
の軒先部材に支持すると共に、適宜の手段で軒側縁部上
面を支持して、強風によるめくり上げを防止し、横(左
右)方向端の屋根材を適宜のけらば部材で支持する。
の軒先部材に支持すると共に、適宜の手段で軒側縁部上
面を支持して、強風によるめくり上げを防止し、横(左
右)方向端の屋根材を適宜のけらば部材で支持する。
【0024】図5は、本発明に用いる捨て板(1) の第2
実施例を示し、この捨て板(1) は、主板(2) の両側に棟
側端まで左,右側片(2b)を形成し、これらの側片(2b)の
棟側端部に切欠きからなる棟側係合部(2d)をそれぞれ形
成したものである。
実施例を示し、この捨て板(1) は、主板(2) の両側に棟
側端まで左,右側片(2b)を形成し、これらの側片(2b)の
棟側端部に切欠きからなる棟側係合部(2d)をそれぞれ形
成したものである。
【0025】図6は、捨て板(1) の第3実施例を示し、
この捨て板(1) は、主板(2) の棟側端部および軒側端部
の下方に曲げた段部がある切起し片によって棟側係合部
(2e)および軒側係合部(2f)を左,右2つずつそれぞれ形
成したものである。なお、主板(1) の両側に側片を設け
ていない。また、係止具(3) は、細幅で長い金属板材を
曲げ加工し、柱状部(3a)の下端から棟側に屈曲させた基
部(3c)を有し、この基部(3c)を主板(2) 上に溶接などの
手段で固定したものである。
この捨て板(1) は、主板(2) の棟側端部および軒側端部
の下方に曲げた段部がある切起し片によって棟側係合部
(2e)および軒側係合部(2f)を左,右2つずつそれぞれ形
成したものである。なお、主板(1) の両側に側片を設け
ていない。また、係止具(3) は、細幅で長い金属板材を
曲げ加工し、柱状部(3a)の下端から棟側に屈曲させた基
部(3c)を有し、この基部(3c)を主板(2) 上に溶接などの
手段で固定したものである。
【0026】図7は、捨て板(1) の第4実施例を示し、
この捨て板(1) は、主板(2) の棟側部に貫通孔(2g)を形
成し、この貫通孔(2g)と同軸に配置したナット(4) を主
板(2) の下面に溶接により固定し、係止具(3) の柱状部
(3a)下部に形成したねじ部(3d)を貫通孔(2g)に挿通して
ナット(4) に締付けたものである。
この捨て板(1) は、主板(2) の棟側部に貫通孔(2g)を形
成し、この貫通孔(2g)と同軸に配置したナット(4) を主
板(2) の下面に溶接により固定し、係止具(3) の柱状部
(3a)下部に形成したねじ部(3d)を貫通孔(2g)に挿通して
ナット(4) に締付けたものである。
【0027】図8は、捨て板(1) の第5実施例を示し、
この捨て板(1) は、主板(2) の軒棟(長手)方向の全長
にわたって複数本の排水溝(2h)を適宜の間隔で形成し、
主板(2) の幅方向外側への水の流出を防いだものであ
る。また、主板(2) 棟側部の排水溝(2h)がない部分に貫
通孔(2g)を形成し、この貫通孔(2g)に係止具(3) の柱状
部(3a)下部を挿通し、主板(2) の下面側または下面側と
上面側とで、柱状部(3a)を主板(2) に溶接固定したもの
である。
この捨て板(1) は、主板(2) の軒棟(長手)方向の全長
にわたって複数本の排水溝(2h)を適宜の間隔で形成し、
主板(2) の幅方向外側への水の流出を防いだものであ
る。また、主板(2) 棟側部の排水溝(2h)がない部分に貫
通孔(2g)を形成し、この貫通孔(2g)に係止具(3) の柱状
部(3a)下部を挿通し、主板(2) の下面側または下面側と
上面側とで、柱状部(3a)を主板(2) に溶接固定したもの
である。
【0028】図9および図10は、捨て板(1)の第6
実施例を示し、この捨て板(1)は、主板(2)の軒棟
方向の中間部に排水溝(2h)を側面ほぼ倒立台形に形
成した以外第5実施例と同様である。
実施例を示し、この捨て板(1)は、主板(2)の軒棟
方向の中間部に排水溝(2h)を側面ほぼ倒立台形に形
成した以外第5実施例と同様である。
【0029】なお、第2ないし第6実施例の捨て板の前
述した以外の構成は、第1実施例の図1に示す捨て板と
同様であり、この捨て板とほぼ同様に使用できる。ま
た、図5、図6、図7、図8、図9および図10中の図
1同符号は対応する部分を示している。
述した以外の構成は、第1実施例の図1に示す捨て板と
同様であり、この捨て板とほぼ同様に使用できる。ま
た、図5、図6、図7、図8、図9および図10中の図
1同符号は対応する部分を示している。
【0030】前記各実施例の捨て板(1) を用いた屋根
は、横方向に隣接する屋根材(14)の対向端に隙間がで
き、隙間から屋根材(14)の下側つまり屋内側に雨水など
の水が入り込むが、この水は捨て板(1) の主板(2) 上に
受けて、屋根勾配により軒側屋根材(14)上面に順次流下
し、軒先から排出する。
は、横方向に隣接する屋根材(14)の対向端に隙間がで
き、隙間から屋根材(14)の下側つまり屋内側に雨水など
の水が入り込むが、この水は捨て板(1) の主板(2) 上に
受けて、屋根勾配により軒側屋根材(14)上面に順次流下
し、軒先から排出する。
【0031】本発明において、屋根材は、必ずしも捨て
板に接着しなくてもよく、この場合にはビスなどの固定
具も用いないことにより、作業性よく屋根材を葺くこと
ができる。また、屋根材を捨て板に接着剤によって接着
すると、屋根材を強固に捨て板上に固定できるが、この
場合には例えば図8に示す捨て板の主板の排水溝間の部
分と屋根板の端部とを固定するなど捨て板の主板上の水
の流れを阻害しないように、主板の幅方向の一部だけを
接着することが必要である。
板に接着しなくてもよく、この場合にはビスなどの固定
具も用いないことにより、作業性よく屋根材を葺くこと
ができる。また、屋根材を捨て板に接着剤によって接着
すると、屋根材を強固に捨て板上に固定できるが、この
場合には例えば図8に示す捨て板の主板の排水溝間の部
分と屋根板の端部とを固定するなど捨て板の主板上の水
の流れを阻害しないように、主板の幅方向の一部だけを
接着することが必要である。
【0032】本発明において、捨て板の下側つまり屋内
側に水が入り込む恐れがある場合には、母屋材上に下地
部材を介してあるいは直接水漏り防止板を敷設し、水漏
り防止板上に垂木を設けて支持部材を構成するなど、捨
て板の下方に水漏り防止板を配設し、捨て板の下側に入
り込んだ水を水漏り防止板に受けて軒先から排水するこ
とにより、屋内への水漏りを確実に防止できる。
側に水が入り込む恐れがある場合には、母屋材上に下地
部材を介してあるいは直接水漏り防止板を敷設し、水漏
り防止板上に垂木を設けて支持部材を構成するなど、捨
て板の下方に水漏り防止板を配設し、捨て板の下側に入
り込んだ水を水漏り防止板に受けて軒先から排水するこ
とにより、屋内への水漏りを確実に防止できる。
【0033】本発明において、屋根材は、前記実施例の
天然スレートに限られることなく、その他の石材、タイ
ルなど盤状の屋根材に広く適用でき、取付部材は、実施
例の横方向に長いほぼ溝形横断面のものに限られること
なく適宜変更できる。また、屋根材は、捨て板に設けた
係止具の柱状部が接触する両端面、軒側面に柱状部が係
合する平面円弧状などの凹部を位置決めなどのために形
成しておいてもよい。
天然スレートに限られることなく、その他の石材、タイ
ルなど盤状の屋根材に広く適用でき、取付部材は、実施
例の横方向に長いほぼ溝形横断面のものに限られること
なく適宜変更できる。また、屋根材は、捨て板に設けた
係止具の柱状部が接触する両端面、軒側面に柱状部が係
合する平面円弧状などの凹部を位置決めなどのために形
成しておいてもよい。
【0034】本発明において、支持部材は金属製垂木に
限られることなく、帯鉄、コンクリート版などに適宜変
更でき、支持部材によっては、取付部材を用いることな
く、捨て板を直接保持またはビス止めなどによって固定
させることができる。
限られることなく、帯鉄、コンクリート版などに適宜変
更でき、支持部材によっては、取付部材を用いることな
く、捨て板を直接保持またはビス止めなどによって固定
させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、天然ス
レート、タイルなどからなる盤状の屋根材用の捨て板で
あって、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端部を支
持する軒棟方向に細長い主板と、この主板の幅方向中央
部上に突出する係止具とを備え、この係止具は、主板に
基端部を固定し棟側に隣接する屋根材の軒側面を支持す
る柱状部と、この柱状部の上端から棟側に屈曲させて前
記棟側に隣接する屋根材の上面を抑え付ける抑え部を一
体に形成させてなるので、次の効果が得られる。
レート、タイルなどからなる盤状の屋根材用の捨て板で
あって、横方向に隣接する盤状の屋根材の対向端部を支
持する軒棟方向に細長い主板と、この主板の幅方向中央
部上に突出する係止具とを備え、この係止具は、主板に
基端部を固定し棟側に隣接する屋根材の軒側面を支持す
る柱状部と、この柱状部の上端から棟側に屈曲させて前
記棟側に隣接する屋根材の上面を抑え付ける抑え部を一
体に形成させてなるので、次の効果が得られる。
【0036】すなわち、本発明では、捨て板の主板を、
支持部材上に直接または適宜の取付部材などを介して保
持または固定し、前記主板上に横方向に隣接する盤状の
屋根材の対向端部を支持させることにより、前記対向端
部間から室内側に入り込んだ雨水などの水を主板上に受
けて、軒側の屋根材上に排出する本来の機能を備えてい
る。
支持部材上に直接または適宜の取付部材などを介して保
持または固定し、前記主板上に横方向に隣接する盤状の
屋根材の対向端部を支持させることにより、前記対向端
部間から室内側に入り込んだ雨水などの水を主板上に受
けて、軒側の屋根材上に排出する本来の機能を備えてい
る。
【0037】また、対向端部を主板上に支持させた屋根
材の棟側部分上に、棟側に隣接する屋根材の軒側部分を
重ね、棟側に隣接する屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材
の対向端部を主板上に支持させた捨て板の係止具に係合
させ、この係止具によって棟側屋根材の軒側縁部上面を
抑え付けたので、強風による屋根材のめくり上げ防止機
能も有している。
材の棟側部分上に、棟側に隣接する屋根材の軒側部分を
重ね、棟側に隣接する屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材
の対向端部を主板上に支持させた捨て板の係止具に係合
させ、この係止具によって棟側屋根材の軒側縁部上面を
抑え付けたので、強風による屋根材のめくり上げ防止機
能も有している。
【0038】そして、捨て板が前記両機能を有している
ので、本発明による捨て板を用いると、作業性よく盤状
の屋根材を構築することができる。
ので、本発明による捨て板を用いると、作業性よく盤状
の屋根材を構築することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示した斜視図である。
【図2】第1実施例の使用例を示した部分概略斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2の使用例の部分縦断側面図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】本発明の第2実施例を示した斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例を示した斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図8】本発明の第5実施例を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図9】本発明の第6実施例を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図10】図9に示した捨て板の側面図である。
(1) 捨て板 (2) 主板 (2a)棟側係合部 (2b)側片
(2c)軒側係合部 (2d)棟側係合部 (2e)棟側係合部
(2f)軒側係合部 (2g)貫通孔 (2h)排水溝 (3) 係止具 (3a)柱状部 (3b)抑え部
(3c)基部 (3d)ねじ部 (4) ナット (11)支持部材 (12)取付部材(12a)底部 (12b)棟側側板
(12c)軒側側板 (12d)係合受け部 (12e)係合受け部 (13) 固定具 (14) 屋根材
(2c)軒側係合部 (2d)棟側係合部 (2e)棟側係合部
(2f)軒側係合部 (2g)貫通孔 (2h)排水溝 (3) 係止具 (3a)柱状部 (3b)抑え部
(3c)基部 (3d)ねじ部 (4) ナット (11)支持部材 (12)取付部材(12a)底部 (12b)棟側側板
(12c)軒側側板 (12d)係合受け部 (12e)係合受け部 (13) 固定具 (14) 屋根材
Claims (4)
- 【請求項1】 天然スレート、タイルなどからなる盤状
の屋根材用の捨て板であって、横方向に隣接する盤状の
屋根材の対向端部を支持する軒棟方向に細長い主板と、
この主板の幅方向中央部上に突出する係止具とを備え、
この係止具は、主板に基端部を固定し棟側に隣接する屋
根材の軒側面を支持する柱状部と、この柱状部の上端か
ら棟側に屈曲させて前記棟側に隣接する屋根材の上面を
抑え付ける抑え部を一体に形成させてなることを特徴と
する屋根材用の捨て板。 - 【請求項2】 係止具の柱状部は、主板上面と抑え部下
面との間を、屋根材の厚さの2倍の高さに形成したこと
を特徴とする請求項1に記載の屋根材用の捨て板。 - 【請求項3】 主板は、棟側端部および軒側端部に、捨
て板下方の取付部材に主板を係止させるための棟側係合
部および軒側係合部をそれぞれ形成したことを特徴とす
る請求項1または2に記載の屋根材用の捨て板。 - 【請求項4】 主板は、係止具の両側に軒棟方向に沿う
排水溝をそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1、
2または3に記載の屋根材用の捨て板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295891A JP2505991B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 屋根材用の捨て板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295891A JP2505991B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 屋根材用の捨て板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327635A JPH04327635A (ja) | 1992-11-17 |
JP2505991B2 true JP2505991B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=14848841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12295891A Expired - Fee Related JP2505991B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 屋根材用の捨て板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505991B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK1427900T3 (da) * | 2001-09-07 | 2011-06-06 | Nu Lok Roofing Systems Pty Ltd | Tætningslister |
EP2055855A1 (fr) * | 2007-11-05 | 2009-05-06 | Ezio Infanti | Pièce intercalaire pour le support d'ardoises ou de tuiles plates sur une toiture |
DK178392B8 (da) * | 2014-11-14 | 2016-04-04 | Supply Holding Aps | System til montering af væg- og/eller tagbeklædningsmaterialer og fremgangsmåde til montering af væg- og eller tagbeklædning på en bygningskonstruktion |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP12295891A patent/JP2505991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04327635A (ja) | 1992-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2505991B2 (ja) | 屋根材用の捨て板 | |
JPH10317622A (ja) | 太陽電池付きパネル屋根構造,該屋根構造に用いる屋根パネル及び連結部材 | |
JP2505992B2 (ja) | 盤状の屋根材を用いた屋根 | |
JP2505996B2 (ja) | 盤状の屋根材を用いた屋根 | |
JP3563253B2 (ja) | 瓦屋根へのソーラー屋根板の取付構造 | |
JP2505995B2 (ja) | 盤状の屋根材を用いた屋根 | |
JP2506043B2 (ja) | タイルブロック製屋根 | |
JPH0543136Y2 (ja) | ||
JP2574192B2 (ja) | 2重葺き屋根 | |
JPH082274Y2 (ja) | 屋根の構造 | |
GB2401615A (en) | Roof edging strip | |
JPH0348981Y2 (ja) | ||
JP2002013193A (ja) | 簡易屋根 | |
JP2000154619A (ja) | 隅棟瓦の固定構造とこれに用いる水切り板材 | |
JP2006063688A (ja) | 機能パネル設置屋根の水処理構造及び機能パネル設置屋根の施工方法 | |
JPH09287268A (ja) | 外壁装置 | |
JP2506010B2 (ja) | 屋根材の継手並びに該継手を用いた屋根構造 | |
JP2689360B2 (ja) | 2重葺き屋根 | |
JP2520846B2 (ja) | 二重葺き屋根構造 | |
JP2889717B2 (ja) | 屋根パネルの接続構造 | |
JPH083241B2 (ja) | 板状屋根材を用いた屋根の軒先構造 | |
JPH01304247A (ja) | 防水屋根 | |
JPH081085B2 (ja) | 屋根葺き構造 | |
JPH0571191A (ja) | 2重葺き屋根 | |
JPH11256769A (ja) | 屋根のリフォーム工法及び屋根構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |