JP2505992B2 - 盤状の屋根材を用いた屋根 - Google Patents

盤状の屋根材を用いた屋根

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JP2505992B2
JP2505992B2 JP12295991A JP12295991A JP2505992B2 JP 2505992 B2 JP2505992 B2 JP 2505992B2 JP 12295991 A JP12295991 A JP 12295991A JP 12295991 A JP12295991 A JP 12295991A JP 2505992 B2 JP2505992 B2 JP 2505992B2
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    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D1/00Roof covering by making use of tiles, slates, shingles, or other small roofing elements
    • E04D1/36Devices for sealing the spaces or joints between roof-covering elements
    • E04D1/365Sealing strips between lateral sides of roof-covering elements

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然スレート、タイル
などの盤状の屋根材を用いた屋根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、屋根瓦に代えて天然スレートやタ
イルなどの盤状の屋根材を用いた屋根が、外観が良好で
あるなどの理由で用いられている。
【0003】従来の盤状の屋根材を用いた屋根を図1
3、図14および図15について説明する。前記屋根
は、図15に示すように、支持部材(1)上に縦(軒
棟)、横両方向に複数の屋根材パネル(2)を固定して
いる。
【0004】屋根材パネル(2)は、図13、図14に
も示すように、金属製の左,右縦部材(3),(4)間
に多数の鉄筋(5)を横,縦両方向に適宜の間隔で張
り、これらの鉄筋(5)を埋め込んだウレタン発泡体か
らなるバックアップ材(6)を左,右縦部材(3),
(4)間に設けてある。
【0005】前記バックアップ材(6)上には、天然ス
レートなどの盤状の屋根材(8)を配置し、これらの棟
側部分を銅線によって前記鉄筋(5)に固定し、横方向
に隣接する屋根材(8)の対向端部裏面に捨て板(7)
を配置している。また、屋根材(8)は、軒側の屋根材
(8)の棟側部分を棟側の屋根材(8)の軒側部分上に
重ねると共に、屋根材(8)を千鳥状に配置してある。
【0006】そして、横方向に隣接する屋根材パネル
(2)の縦部材(3),(4)の対向端部を上下に重
ね、これらの縦部材(3),(4)を跨いで、屋根材パ
ネル(2)間の空所に独立した屋根材(8)を差し石と
して配置し、これらの屋根材(8)を接着剤などによっ
てバックアップ材(6)上に固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の天然ス
レートなどの盤状の屋根材を用いた屋根では、多数の屋
根材(8)を固定した屋根材パネル(2)を用いている
ので、重量が重く、面積も広いので、高所作業である屋
根上での作業が重労働になると共に、危険であるという
問題点があった。又、雨仕舞の関係から、デザイン上の
自由度が制限されているという問題もあった。
【0008】また、従来の盤状の屋根材を用いた屋根で
は、屋根材(8)の棟側部分を銅線によって鉄筋(5)
に固定しているので、固定作業が面倒である上に、暴風
雨時などに、強風によって屋根材(8)の軒側縁部の下
面側から斜め上方棟側に大きな力が加わると、屋根材
(8)がめくり上げられるという問題点もあった。
【0009】第1発明は、前述した問題点を解決して、
天然スレート、タイルなどの盤状の屋根材を重労働にな
らず、危険性も少ない作業で、作業性よく葺くことがで
き、また、強風によって屋根材の軒側縁部の下面側から
大きな力が加わっても、屋根材がめくり上げられること
がない盤状の屋根材を用いた屋根を提供することを目的
とするものである。
【0010】第2発明は、第1発明の目的に加えて、母
屋材あるいは母屋材上に敷設した下地材等の支持部材上
に、水漏り防止板を敷設して、上屋根を形成する盤状の
屋根がデザイン上の理由などで雨仕舞が十分でない場合
にも、水密性の確実な屋根として十分使用できる屋根を
提供することを目的としている。加えて、屋根デザイン
の自由度を広げ得るようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明は、主板上に突
出する起立部の上端から棟側に抑え部を折曲げた係止具
を有する捨て板と、天然スレート、タイルなどからなる
盤状の屋根材とを備え、前記捨て板の主板を支持部材上
に保持させ、横方向に隣接する軒側屋根材の対向端部
を、捨て板の主板上に支持させ、軒側屋根材の対向端面
を前記係止具の柱状部に当接させ、棟側屋根材の軒側部
分を軒側屋根材の棟側部分上に重ね、棟側の屋根材の軒
側縁部を、軒側屋根材の対向端部に当接させた係止具に
係合支持させ、この係止具の抑え部によって棟側屋根材
の軒側縁部上面を抑え付けたものである。
【0012】第2発明は、主板上に突出する起立部の上
端から棟側に抑え部を折曲げた係止具を有する捨て板
と、天然スレート、タイルなどからなる盤状の屋根材と
を備え、横方向に隣接する軒側屋根材の対向端部を、捨
て板の主板上に支持させ、軒側屋根材の対向端面を前記
係止具の柱状部に当接させ、棟側屋根材の軒側部分を軒
側屋根材の棟側部分上に重ね、棟側の屋根材の軒側縁部
を、軒側屋根材の対向端部に当接させた係止具に係合支
持させ、この係止具の抑え部によって棟側屋根材の軒側
縁部上面を抑え付け、しかも、捨て板下方であって、か
つ、支持部材上に水漏り防止板を敷設したことを特徴と
している。
【0013】
【作 用】第1発明では、例えば金属製垂木などの
支持部材上に、適宜の部材を介して捨て板の主板を保持
させ、捨て板の主板上に天然スレートなどからなる盤状
の屋根材の端部を支持させ、横方向に隣接する軒側屋根
材の対向端面を前記捨て板の主板上に突出した係止具に
柱状部に当接させる。その後、棟側屋根材の軒側部分を
軒側屋根材の棟側部分上に重ね、棟側屋根材の軒側面お
よび軒側縁部上面を軒側の屋根板の対向端面に当接させ
た係止具の柱状部の上部および抑え部によって係合支持
させることによって、多数個の屋根材を用いた屋根を構
築できる。
【0014】そして、屋根材は、1個または少数個ずつ
屋根上に運んで、1個ずつ支持部材上に捨て板の主板を
介して葺けばよく、捨て板も面積が小さく軽量であるた
め、高所で面積が大きく重いものを取扱わないことによ
り、重労働にならず、作業も比較的安全にできる。
【0015】また、棟側屋根材の軒側面および軒側縁部
上面を、軒側屋根材の対向端面に当接させた係止具の抑
え部によって係合支持させたので、暴風雨時などに強風
によって、屋根材の軒側縁部の下面側から大きな力が加
わっても屋根材がめくり上げられることがない。
【0016】第2発明は、前記第1発明の作用に加え、
母屋材あるいは母屋材上に敷設した下地材等の支持部材
であって、捨て板下方に水漏り防止板を敷設したこと
で、上屋根を形成する盤上の屋根がデザイン上の理由な
どで雨仕舞が十分でない場合でも、水密性の確実な屋根
として使用できる。更に、上屋根を形成する盤状の屋根
のデザイン上の自由度を広げ得る作用がある。
【0017】
【実 施 例】以下、第1発明の一実施例につき、図1
ないし図4を参照して説明する。
【0018】図1、図2および図3に示すように、母
屋、母屋上に敷設した下地材あるいは金属製垂木などに
よって構成された支持部材(11)上に、横方向に長い
取付部材(12)が軒棟方向に所定間隔で支持させてあ
る。
【0019】前記取付部材(12)は、金属板の曲げ加
工品などからなり、底板(12a)上に直角に折曲げて
棟側、軒側側板(12b),(12c)を形成し、これ
らの側板(12b),(12c)の上縁から棟側に直角
に折曲げて係合受け部(12d),(12e)を形成し
てあり、棟側側板(12b)の高さを軒側側板(12
c)の高さより高くしてある。そして、取付部材(1
2)は、底板(12a)をビスなどの固定具(13)に
よって支持部材(11)に固定してある。
【0020】軒棟方向に隣接する取付部材(12)に捨
て板(14)が係合させてある。捨て板(14)は、軒
棟方向に長い長方形の金属板からなる主板(15)の棟
側部幅方向中央に係止具(16)が固定してある。
【0021】前記主板(15)は、棟側端部を下方に折
返して棟側係合部(15a)を形成すると共に、中間部
両側に下方に屈曲させた左,右側片(15b)を形成
し、これらの側片(15b)の軒側下端に軒側係合部
(15c)を設けてある。なお、軒側係合部(15c)
は側片(15b)を切欠いて下部が軒側に突出する形状
に形成したものである。
【0022】前記係止具(16)は、金属の丸棒からな
り、柱状部(16a)の下端部を捨て板(14)上面に
溶接してある。柱状部(16a)は、捨て板(14)上
に直角に後述する盤状の屋根材(17)の厚さの2倍に
相当する高さに突出させてあり、柱状部(16a)の上
端から棟側に直角に抑え部(16b)を突出させてあ
る。
【0023】そして、捨て板(14)の軒側係合部(1
5c)を軒側の取付部材(12)の棟側側板(12b)
に設けた係合受け部(12d)に、棟側係合部(15
a)を棟側の取付部材(12)の軒側側板(12c)に
設けた係合受け部(12e)にそれぞれ棟側から引掛け
て係合させることにより、捨て板(14)を取付部材
(12)上に支持できるとともに、捨て板(14)を取
付部材(12)を介して支持部材(11)上に保持させ
てある。
【0024】前記屋根材(17)は天然スレートなどか
らなる横長長方形の盤状のものであり、横方向に隣接す
る軒側屋根材(17)の対向端部を捨て板(14)の主
板(15)上に支持し、軒側屋根材(17)の対向端面
を捨て板(14)に設けた係止具(16)の柱状部(1
6a)に当接させ、棟側屋根材(17)の軒側部分を軒
側屋根材(17)の棟側部分の上に重ねる。
【0025】また、棟側屋根材(17)の軒側縁部を、
軒側屋根材(17)の対向端面を当接させた係止具(1
6)の軒側屋根材(17)上に突出した上部に係合支持
させ、棟側屋根材(17)の軒側面横方向中央部を係止
具(16)の柱状部(16a)上部に支持すると共に、
棟側の屋根材(17)上面の軒側縁部横方向中央部を係
止具(16)の抑え部(16b)によって上方から抑え
付ける。
【0026】前述のようにして、屋根材(17)の横継
ぎ部下方に1つずつ捨て板(14)を用い、多数の屋根
材(17)を、図1に示すように、千鳥状に葺上げるこ
とにより、屋根を構築するものである。
【0027】そして、葺上げた各屋根材(17)は、軒
側縁部が軒側の係止具(16)に係合支持され、左,右
側面が側方の係止具(16)に当接された3点支持状態
となる。また、各屋根材(17)は、軒側縁および棟側
縁が、当該屋根材(17)を支持した捨て板(14)の
主板(15)軒側および棟側にそれぞれ突出する。
【0028】なお、本実施例による屋根では、軒先の屋
根材を適宜の軒先部材に支持すると共に、適宜の手段で
軒側縁部上面を支持して、強風によるめくり上げを防止
し、横(左右)方向端の屋根材を適宜のけらば部材で支
持する。
【0029】図5は、第1発明に用いる捨て板(14)
の第1変形例を示し、この捨て板(14)は、主板(1
5)の両側に棟側端まで左,右側片(15b)を形成
し、これらの側片(15b)の棟側端部に切欠きからな
る棟側係合部(15d)をそれぞて形成したものであ
る。
【0030】図6は、第1発明の捨て板(14)の第2
変形例を示し、この捨て板(14)は、主板(15)の
棟側端部および軒側端部の下方に曲げた段部がある切起
し片によって棟側係合部(15e)および軒側係合部
(15f)を左,右2つずつそれぞれ形成したものであ
る。なお、主板(15)の両側に側片を設けていない。
また、係止具(16)は、細幅で長い金属板材を曲げ加
工し、柱状部(16a)の下端から棟側に屈曲させた基
部(16c)を有し、この基部(16c)を主板(1
5)上に溶接などの手段で固定したものである。
【0031】図7は、第1発明の捨て板(14)の第3
変形例を示し、この捨て板(14)は、主板(15)の
棟側部に貫通孔(15g)を形成し、この貫通孔(15
g)と同軸に配置したナット(18)を主板(15)の
下面に溶接により固定し、係止具(16)の柱状部(1
6a)下部に形成したねじ部(16d)を貫通孔(15
g)に挿通してナット(18)に締付けたものである。
【0032】図8は、第1発明の捨て板(14)の第4
変形例を示し、この捨て板(14)は、主板(15)の
軒棟(長手)方向の全長にわたって複数本の排水溝(1
5h)を適宜の間隔で形成し、主板(15)の幅方向外
側への水の流出を防いだものである。また、主板(1
5)棟側部の排水溝(15h)がない部分に貫通孔(1
5g)を形成し、この貫通孔(15g)に係止具(1
6)の柱状部(16a)下部を挿通し、主板(15)の
下面側または下面側と上面側とで、柱状部(16a)を
主板(15)に溶接固定したものである。
【0033】図9および図10は、第1発明の捨て板
(14)の第5変形例を示し、この捨て板(14)は、
主板(15)の軒棟方向の中間部に排水溝(15i)を
側面ほぼ倒立台形に形成した以外第4変形例と同様であ
る。
【0034】なお、第1ないし第5変形例の捨て板の前
述した以外の構成は、前記実施例の図4に示す捨て板と
同様であり、この捨て板とほぼ同様に使用できる。ま
た、図5、図6、図7、図8、図9および図10中の図
1、図2、図3、図4と同符号は対応する部分を示して
いる。
【0035】前記実施例による屋根は、横方向に隣接す
る屋根材(17)の対向端に隙間ができ、隙間から屋根
材(17)の下側つまり屋内側に雨水などの水が入り込
むが、この水は捨て板(14)の主板(15)上に受け
て、屋根勾配により軒側屋根材(17)上面に順次流下
し、軒先から排出する。
【0036】第1発明において、屋根材は、必ずしも捨
て板に接着しなくてもよく、この場合にはビスなどの固
定具も用いないことにより、作業性よく屋根材を葺くこ
とができる。また、屋根材を捨て板に接着剤によって接
着すると、屋根材を強固に捨て板上に固定できるが、こ
の場合には例えば図8に示す捨て板の主板の排水溝間の
部分と屋根板の端部とを固定するなど、捨て板の主板上
の水の流れを阻害しないように、主板の幅方向の一部だ
けを接着することが必要である。
【0037】第1発明において、捨て板の下側つまり屋
内側に水が入り込む恐れがある場合には、母屋材上に下
地部材を介しあるいは直接水漏り防止板を敷設し、水漏
り防止板上に垂木を設けて支持部材を構成するなど、捨
て板の下方に水漏り防止板を配設し、捨て板の下側に入
り込んだ水を水漏り防止板に受けて軒先から排水するこ
とにより、屋内への水漏りを確実に防止できる。
【0038】第1発明において、屋根材は、前記実施例
の天然スレートに限られることなく、その他の石材、タ
イルなど盤状の屋根材に広く適用でき、取付部材は、実
施例の横方向に長いほぼ溝形横断面のものに限られるこ
となく適宜変更できる。また、屋根材は捨て板に設けた
係止具の柱状部が接触する両端面、軒側面に柱状部が係
合する平面円弧状などの凹部を位置決めなどのために形
成しておいてもよい。
【0039】第1発明において、支持部材も実施例の金
属製垂木に限られることなく、帯鉄、コンクリート版な
どに適宜変更でき、支持部材によっては、取付部材を用
いることなく、捨て板を直接保持させることができる。
【0040】図11及び図12はそれぞれ第2発明の実
施例を示す部分概略斜視図と要部拡大縦断面図である。
図中、(30)はC形鋼からなる母屋、(31)は木毛
板などからなる下地材、(32)は金属垂木からなる取
付部材である。(11)はこのような母屋(30)、下
地材(31)、取付部材(32)などからなる支持部材
である。
【0041】(33)は水漏り防止板であって、アスフ
ァルトフェルトなどのアスファルト系防水材(34)を
装着した木毛板(31)上に敷設する。
【0042】また、水漏り防止板(33)は、金属製又
は合成樹脂などからなり、左,右側縁部に突条部(33
a)と(33b)が、又中間部上にも突条部(33c)
が、それぞれ軒棟方向に突設させてある。左右に隣接す
る水漏り防止板(33),(33)の左,右側縁部の突
条部(33),(33)を上下に重ね合わせ、これ
らの上に金属製垂木からなる取付部材(32)を取付部
材固定装置(36)によって固定してある。
【0043】前記固定装置(36)は、支持部材(1
1)の上壁に下方から係止部材(37)を引掛け、係止
部材(37)を支持部材(11)開口を迂回させて支持
部材(11)上に突出させ、突出した部分にボルト(3
8)と上,下ナット(39),(39)とを用いて水漏
り防止板(33)の突条部(33b)上に載せた押え金
具(40)に固定し、押え金具(40)を取付部材(3
2)上に楔板(41),(41)によって固定してあ
る。そして、固定具(13)によって固定された取付部
材(32)上には、前記第1発明によって構成される盤
状の屋根材を用いた屋根が形成される。
【0044】第2発明において、水漏り防止板上に前記
実施例の取付部材を配設した場合には、取付部材の軒側
側板下縁部に水抜き孔を形成することが好ましい。又、
水漏り防止板(33)の形状は、実施例のものに限定さ
れることなく、雨水の室内への水漏れが確実に防止でき
るものであればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明による盤
状の屋根材を用いた屋根は、主板上に突出する柱状部の
上端から棟側に抑え部を折曲げた係止具を有する捨て板
と、天然スレート、タイルなどからなる盤状の屋根材と
を備え、前記捨て板の主板を支持部材上に保持させ、横
方向に隣接する軒側屋根材の対向端部を、捨て板の主板
上に支持させ、軒側屋根材の対向端面を前記係止具の柱
状部に当接させ、棟側屋根材の軒側部分を軒側屋根材の
棟側部分上に重ね、棟側の屋根材の軒側縁部を、軒側屋
根材の対向端部に当接させた係止具に係合支持させ、こ
の係止具の抑え部によって棟側屋根材の軒側縁部上面を
抑え付けたので、次の効果が得られる。
【0046】すなわち、第1発明では、棟側屋根材の軒
側面を捨て板に設けた係止具の柱状部に、軒側縁部上面
を係止具の抑え部にそれぞれ当接させて係合支持させる
ことによって、暴風雨等の強風時に軒側から屋根材の軒
側縁部に大きな力が加わっても屋根材の軒側縁部がめく
り上がることがなく屋根材の飛散を防止することができ
る。
【0047】また、捨て板の軒側縁を軒側屋根材の棟側
端部に重合させてあるため、捨て板上の雨水は軒側の屋
根材表面に流下し軒先部まで流れ落ちるので雨仕舞が良
好になる。
【0048】そして、屋根材は、1個または少数個ずつ
屋根上に運んで、1個ずつ支持部材上に捨て板の主板を
介して葺けばよく、捨て板も面積が小さく軽量であるた
め、高所での作業が重労働にならず比較的安全に行え
る。
【0049】第2発明では、前記第1発明記載の各効果
に加え、母屋材あるいは母屋材上に敷設した下地材等の
支持部材上であって、かつ、捨て板下方に水漏り防止板
を敷設したことで、上屋根を形成する盤状の屋根がデザ
イン上の理由などで雨仕舞が十分でない場合でも、水密
性の確実な屋根として使用できる。すなわち、取付部材
の下面に水漏り防止板を敷設することによって、暴風雨
時等の異常降水に対しても捨て板の内側に入り込んだ雨
水を水漏り防止板で受け、水漏り防止板上を流下して軒
先から排出されるので雨仕舞性能が著しく向上する。し
かも、屋根デザイン上の多くの要求に応える自由度をよ
り広げることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例を示した部分概略斜視図で
ある。
【図2】図1の実施例の部分縦断側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図1の実施例の捨て板を示した拡大斜視図であ
る。
【図5】第1発明に用いる捨て板の第1変形例を示した
斜視図である。
【図6】第1発明に用いる捨て板の第2変形例を示した
斜視図である。
【図7】第1発明に用いる捨て板の第3変形例を示した
分解斜視図である。
【図8】第1発明に用いる捨て板の第4変形例を示した
分解斜視図である。
【図9】第1発明に用いる捨て板の第5変形例を示した
分解斜視図である。
【図10】図9に示した捨て板の側面図である。
【図11】第2発明の実施例を示す部分概略斜視図であ
る。
【図12】図11の要部拡大縦断面図である。
【図13】従来例の屋根パネルを示した平面図である。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】従来の屋根パネルを用いた屋根の部分概略縦
断側面図である。
【符号の説明】
(11) 支持部材 (12) 取付部材(12a) 底部 (12b) 棟側側板 (12c) 軒側側板 (12d) (12e) 係合受け部 (13) 固定具 (14) 捨て板 (15) 主板 (15a) 棟側係合部(15b) 左、右側片 (15c) 軒側係合部(15d) (15e) 棟側係合部 (15f) 軒側係合部(15g) 貫通孔 (15h) (15i) 排水溝 (16) 係止具 (16a) 柱状部 (16b) 抑え部(16c) 基部 (16d) ねじ部 (17) 屋根材(18) ナット (30) 母屋 (31) 下地材 (32) 取付部材 (33) 水漏り防止板(33a) (33b) (33c) 突条部 (34) 防水材 (36) 取付部材固定装置 (37) 係止部材 (38) ボルト (39) ナット (40) 押え金具 (41) 楔板

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板上に突出する起立部の上端から棟側
    に抑え部を折曲げた係止具を有する捨て板と、天然スレ
    ート、タイルなどからなる盤状の屋根材とを備え、前記
    捨て板の主板を支持部材上に保持させ、横方向に隣接す
    る軒側屋根材の対向端部を、捨て板の主板上に支持さ
    せ、軒側屋根材の対向端面を前記係止具の柱状部に当接
    させ、棟側屋根材の軒側部分を軒側屋根材の棟側部分上
    に重ね、棟側の屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材の対向
    端部に当接させた係止具に係合支持させ、この係止具の
    抑え部によって棟側屋根材の軒側縁部上面を抑え付けた
    ことを特徴とする盤状の屋根材を用いた屋根。
  2. 【請求項2】 捨て板は、主板に係合部を形成し、支持
    部材上に固定した横方向に長い取付部材に前記係合部を
    係合させ、前記取付部材を介して前記支持部材上に保持
    させたことを特徴とする請求項1に記載の盤状の屋根材
    を用いた屋根。
  3. 【請求項3】 屋根材は、幅方向の一部を捨て板の主板
    に接着剤によって固着したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の盤状の屋根材を用いた屋根。
  4. 【請求項4】 屋根材は、軒側縁および棟側縁を、端部
    を支持した捨て板の主板軒側および棟側にそれぞれ突出
    させたことを特徴とする請求項1、2または3に記載
    盤状の屋根材を用いた屋根。
  5. 【請求項5】 主板上に突出する起立部の上端から棟側
    に抑え部を折曲げた係止具を有する捨て板と、天然スレ
    ート、タイルなどからなる盤状の屋根材とを備え、 前記捨て板の主板を支持部材上に保持させ、 横方向に隣接する軒側屋根材の対向端部を、捨て板の主
    板上に支持させ、軒側屋根材の対向端面を前記係止具の
    柱状部に当接させ、 棟側屋根材の軒側部分を軒側屋根材の棟側部分上に重
    ね、棟側の屋根材の軒側縁部を、軒側屋根材の対向端部
    に当接させた係止具に係合支持させ、 この係止具の抑え部によって棟側屋根材の軒側縁部上面
    を抑え付け、しかも、捨て板下方であって、かつ、支持
    部材上に水漏り防止板を敷設したことを特徴とする盤状
    の屋根材を用いた屋根。
  6. 【請求項6】 捨て板は、主板に係合部を形成し、支持
    部材上に固定した横方向に長い取付部材に前記係合部を
    係合させ、前記取付部材を介して前記支持部材上に保持
    させたことを特徴とする請求項5に記載の盤状の屋根材
    を用いた屋根。
  7. 【請求項7】 屋根材は、幅方向の一部を捨て板の主板
    に接着剤によって固着したことを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載の盤状の屋根材を用いた屋根。
  8. 【請求項8】 屋根材は、軒側縁および棟側縁を、端部
    を支持した捨て板の主板軒側および棟側にそれぞれ突出
    させたことを特徴とする請求項5、6または7に記載
    盤状の屋根材を用いた屋根。
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