JPH07101856B2 - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH07101856B2
JPH07101856B2 JP61233388A JP23338886A JPH07101856B2 JP H07101856 B2 JPH07101856 B2 JP H07101856B2 JP 61233388 A JP61233388 A JP 61233388A JP 23338886 A JP23338886 A JP 23338886A JP H07101856 B2 JPH07101856 B2 JP H07101856B2
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フランシスカス・ヨセフス・アルフォンサス・マリア・セッシンク
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エヌ・ベ−・フイリツプス・フル−イランペンフアブリケン
ハンス・コルベ・ウント・コンパニー
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は角度変調入力信号中の多経路ひずみ検出用の多
経路伝送検出器を具えている受信機に関するものであ
る。
ダイバーシティ受信機に使用するのが好適な多経路伝送
検出器はドイツ国公開公報第3.334.735号に開示されて
いる。斯種の受信機は、例えば、FM受信機形態のもので
あり、これらは一般に複数のアンテナに結合させる。ア
ンテナに到来する入力信号中の多経路ひずみに応じて、
受信機は多経路伝送検出器によって1個以上の他のアン
テナに切換えられて、多経路ひずみの低い入力信号を受
信する。従来の多経路伝送検出器はAM検出器及び/又は
周波数妨害ピーク検出器を具えている。前記ドイツ国公
開公報に開示されている多経路伝送検出器では、受信入
力信号中にシャープな振幅最小部分と周波数妨害ピーク
とが同時に発生する場合に多経路ひずみを検出する。多
経路伝送検出器を具えている従来の受信機にはつぎのよ
うな欠点がある。即ち、大底の場合に多経路伝送検出器
は多経路ひずみを誤って検出してしまい、この検出に応
答して斯種受信機のダイバーシティ系が頻繁に切換えら
れ過ぎ、このような切換作用中には一般に可聴性の位相
ジャンプが生ずるため、斯かる切換えは受信機の音質に
悪影響を及ぼす。
本発明の目的は、上述したような受信機での多経路ひず
みを検出する信頼度を向上させることにある。
本発明は、角度変調入力信号中の多経路ひずみ検出用の
多経路伝送検出器を具えている受信機において、当該受
信機が、該受信機の受信帯域内に位置する周波数ウイン
ドウを有する周波数ウインドウ回路を具え、前記周波数
ウインドウが上側周波数しきい値及び下側周波数しきい
値を有し、前記角度変調入力信号の瞬時周波数が前記周
波数ウインドウ内に位置するか、否かに応じて、前記周
波数ウインドウ回路が前記多経路伝送検出器による多経
路伝送信号の検出を可能又は不能にするようにしたこと
を特徴とする。
上述した本発明によれば、特にカーラジオに用いられる
受信機の帯域幅が狭くて、このために多経路ひずみが後
に詳述するようにして誤って検出されてしまうことにな
るひずみが多経路ひずみとして最早検出されなくなると
云う利点がある。さらに、特に相当多量の雑音を伴う弱
い信号を受信する受信系にて多経路ひすずみを検出する
信頼度を著しく向上させることができると云う利点もあ
る。
復調器も具えるようにした本発明受信機の好適例によれ
ば、前記周波数ウインドウ回路を前記復調器に接続し、
前記周波数ウインドウ回路をレベル検出器で構成して、
復調入力信号の瞬時振幅値が前記レベル検出器によって
決定される値の範囲内にある限り前記レベル検出器がイ
ネーブル信号を発生するようにする。レベル検出器は簡
単に実現でき、しかも従来の受信機で実現することもで
きると云う利点がある。
周波数ウインドウ回路には復調器とレベル検出器との間
に低域通過フイルタを設けることもできる。
このようにすれば、復調入力信号における高周波数雑音
成分が減衰するために、多経路ひずみの検出中における
雑音に対する感度が低くなるため、多経路ひずみの検出
信頼度が一層改善されると云う利点がある。
本発明は本発明による受信機に使用する周波数ウインド
ウ回路を具えている多経路伝送検出器にも関するもので
ある。
以下図面につき本発明を説明する。
第1図は位相変調信号又は周波数変調信号の如き角度変
調入力信号を受信するのに好適な受信機1を示す。この
受信機1は山や建物の如き障害物によっても反射される
信号を種々の方向から受信することによって生ずる多経
路(マルチパス)ひずみに敏感である。
斯様な反射信号は例えばFM−受信の場合には、「プロシ
ーディングス オブ ジ アイアールイー」(Proceedi
ngs of the IRE)(1945年12月)の第87〜891頁にエム
・エス・コリングトン(M.S.Corrington)により発表さ
れた論文「多経路伝送により生ずる周波数変調ひずみ」
に記載されているようにシャープな振幅最小部分(shar
p amplitudeminima)及び関連する周波数妨害ピークの
形態のひずみを発生する。
後に詳述するように、多経路ひずみは特にカーラジオに
とっては極めて厄介なものである。このような厄介な多
経路ひずみをなくすために、複数のアンテナを有してい
るダイバーシティ受信機が開発されている。斯種のダイ
バーシティ受信機では、受信した入力信号にて検出した
多経路ひずみに基いて、1個以上のアンテナから到来す
るひずみの少ない入力信号を選択しており、このために
は一方のアンテナから他方のアンテナへの切換えをする
必要がある。この切換え作用は一般に聴えるために制限
する必要がある。
受信機1は制御入力端子2,n個の入力端子及び1個の出
力端子を有しているダイバーシティスイッチ3と、この
スイッチに接続され、HF段及びミクサ段から成るユニッ
ト4と、斯かるミクサ段に接続される中間周波増幅ユニ
ット5と、この中間周波ユニットに接続され、かつ例え
ばLF増幅器(図示せず)を介してスピーカに接続する復
調器6を具えている。ダイバーシティスイッチ3はn個
のアンテナ7−1〜7−nに接続する。受信機1は多経
路伝送検出器8も具えており、この検出器は多経路ひず
みの検出時にダイバーシティスイッチ3の制御入力端子
2に制御信号を供給する。この制御信号を用いてアンテ
ナの種々の組合わせを切換える。このようにして受信機
1は適当な品質の入力信号を常に探索する。
これがため、多経路検出器8はAM検出器9で構成するこ
とができる。角度変調原理では、角度変調入力信号の振
幅が一定であるので、アンテナ又はアンテナを組合わせ
たものによって受信される音波が干渉により互いに抑え
られることに応答してシャープな振幅最小部分を生ぜし
める多経路ひずみは、斯種のAM検出器9で検出すること
ができる。多経路伝送検出器8は例えば復調器6によっ
て発生される復調信号のような、受信信号中に生ずる周
波数妨害ピークを振幅検波によって検出する周波数妨害
ピーク検出器10のみで構成することもできる。双方の現
象、即ち振幅最小部分及び周波数妨害ピークは多経路ひ
ずみに同時に発生し得るので、多経路伝送検出器8には
AM検出器9と妨害ピーク検出器10との双方を用いること
ができ、これらの検出結果は第1図に示すような重み付
け回路11(この回路はドイツ国公開公報第3.334.735号
から既知である)を用いて簡単に合成することができ
る。重み付け回路11は2つの検出器9,10により発生され
る信号のレベルに応じて、上述した2つの現象の発生と
同時に制御信号を制御入力端子2に供給し、これに応答
してスイッチ3は切換えられる。受信機1は特にカーラ
ジオとして用いられる場合には狭帯域受信機とする。こ
の用件は送信機の送信周波数が互いに接近していること
からして特に強制される。受信機1の選択性を高めるよ
うにするには、受信機1のユニット4及び5における同
調兼中間周波フィルタの如きすべてのフィルタの帯域幅
は比較的狭くする必要があるが、このように帯域幅を狭
くするために所定の大きさのひずみによって角度変調信
号の測波帯の一部分が通過できなくなる。これにより斯
様にろ波された信号の振幅値が一定にならず、むしろ振
幅変調を呈することになる。帯域幅を狭くすることによ
りさらに、復調後の振幅変調信号の速い位相変化に応答
して、復調信号が通常周波数妨害ピークと称されるよう
なものを含むことになる。これがため、特に高度に変調
した信号の場合に、多経路検出器8が振幅最小部分及び
周波数妨害ピークを検出し、ついで制御信号を誤って発
生し、この制御信号がダイバーシティスイッチ3を不所
望に切換えてしまう。
上述したような欠点は受信機1に周波数ウインドウを有
する周波数ウインドウ回路12を設けることによってなく
すことができ、斯かる周波数ウインドウの帯域幅は受信
機1の帯域幅内で好ましくはその中心周波数帯域のまわ
りに対称に位置させる。周波数ウインドウ回路12の機能
は、受信した角度変調入力信号の瞬時周波数が周波数ウ
インドウ回路のウインドウ帯域内にあるか否かを決定す
ることにある。受信した入力信号の瞬時周波数が斯かる
ウインドウ帯域内にある時間中には、周波数ウインドウ
回路12はイネーブル信号を端子13に供給して、多経路検
出器8により検出される多経路ひずみはいずれも十分に
信頼できるものであり、この場合の斯かるひずみは受信
機1が狭帯域受信機であることによるものでないことを
指示する。端子13は多経路検出器8に接続する。
第1実施例では周波数ウインドウ回路12を復調器6に接
続する。
第1実施例では瞬時周波数が周波数ウインドウ回路12の
帯域幅内にある限りイネーブル信号を発生させるが、第
2実施例では復調入力信号の瞬時振幅値がレベル検出器
14のレベル内にあり、従って角度変調入力信号の瞬時周
波数が周波数ウインドウの帯域内にある限りイネーブル
信号を発生させる。周波数ウインドウ回路12の帯域幅は
例えば約50kHzとし、これは受信機1の帯域幅(約200kH
zに相当するものとすることができる)の中心に位置さ
せる。このような場合には、レベル検出器14が決定する
レベルを、これらのレベルが約50kHzの帯域幅を有する
周波数ウインドウに相当するように選定している。
第2図は周波数ウインドウ回路12の作動説明用の特性図
であり、第2a図は受信機1の帯域を表わす周波数特性図
を示し、第2b図は角度変調入力信号の瞬時周波数の周波
数対時間の関係の特性図を示す。周波数ウインドウ回路
12のカットオフ値がf1,f2の帯域幅は、中心周波数fc
まわりに対称に、しかも第2a図に示した受信機の帯域幅
内に位置させる。第2c図はイネーブル信号V13を時間の
関数として示したものであり、この信号は周波数ウイン
ドウ回路12によって発生され、端子13から供給される。
領域I内における入力信号の瞬時周波数はカットオフ値
f1とf2との間にあり、従ってこれらの領域Iではレベル
検出器14がイネーブル信号を発生する。これは多経路ひ
ずみによる周波数妨害ピークM及び検出器9にて検出さ
れる関連する振幅最小部分によるものであり、領域I内
に発生する周波数妨害ピークは多経路ひずみとして実際
に検出される。領域II内の瞬時周波数は第2a図に示した
周波数特性のf1〜f2の周波数範囲外にある。前述したよ
うに、このことは瞬時周波数が第2a図に示した特性の縁
部にある場合で、しかも信号対雑音比の低下によって雑
音が高まったことによる周波数妨害ピークに起因してい
る。周波数妨害ピーク検出器10は雑音の増加によって簡
単にトリガさせることができ、また振幅検出器9は振幅
の最小部分によってトリガさせることができる。しかし
他方では領域IIにはイネーブル信号がないので、多経路
検出器8は端子13を経てトリガされず、従ってひずみが
多経路ひずみとして誤って検出されることはない。相当
多量の雑音を伴なう弱い信号を受信し、且つ領域II内で
は斯かる雑音が、受信機1の制限帯域幅のために前記増
加雑音に加えられる方式では、多経路ひずみの検出が著
しく改善されると云う利点がある。
受信機1に周波数ウインドウ回路12を設け、この回路に
復調器6に接続される低域通過フィルタ15を設け、この
フィルタをレベル検出器14に接続するようにすれば多経
路ひずみ検出が尚一層改善される。このようにフィルタ
15とレベル検出器14とを縦続接続すれば、第2b図に示し
た周波数特性が或る程度平滑化され、これにより多経路
ひずみの検出時における雑音感度が一層低下し、かつ多
経路ひずみを決定する信頼度も一層改善される。これは
例えば周波数妨害ピークKに対する場合である。周波数
ウインドウ回路12を導入するために、周波数妨害ピーク
Kが多経路ひずみとして誤って検出されなくなる。その
理由は、斯かる周波数妨害ピークは周波数限度f2を短期
間しか越えないからである。低域通過フィルタ15の使用
により、斯かる周波数妨害ピークは第2b図に挿入図をも
って示すように、破線曲線で示すように部分的に平滑化
れて、周波数妨害ピークが周波数ウインドウ内に留まる
ため、多経路ひずみが正確に決定されることになる。
上述した所から明らかなように、所要に応じAM検出器9
及び周波数妨害ピーク検出器10におけるレベル検出器の
スレッショールド電圧は中心周波数の偏移に応じて或る
程度瞬時的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による受信機の一例を示すブロック線
図、 第2a図は第1図の受信機の帯域幅を表わす周波数特性
図、 第2b図は第1図の受信機によって受信されるような角度
変調入力信号の瞬時周波数に対する周波数−時間特性
図、 第2c図は第1図の受信機に用いられる周波数ウインドウ
回路により発生されるイネーブル信号を時間の関数とし
て示した波形図である。 1……受信機、2……制御入力端子 3……ダイバーシティスイッチ 4……ユニット 5……中間周波増幅ユニット 6……復調器、7−1〜7−n……アンテナ 8……多経路伝送検出器、9……AM検出器 10……周波数妨害ピーク検出器 11……重み付け回路 12……周波数ウインドウ回路 13……イネーブル信号出力端子 14……レベル検出器 15……低域通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−69136(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角度変調入力信号中の多経路ひずみ検出用
    の多経路伝送検出器を具えている受信機において、当該
    受信機が、該受信機の受信帯域内に位置する周波数ウイ
    ンドウを有する周波数ウインドウ回路を具え、前記周波
    数ウインドウが上側周波数しきい値及び下側周波数しき
    い値を有し、前記角度変調入力信号の瞬時周波数が前記
    周波数ウインドウ内に位置するか、否かに応じて、前記
    周波数ウインドウ回路が前記多経路伝送検出器による多
    経路伝送信号の検出を可能又は不能にするようにしたこ
    とを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】復調器も具えている特許請求の範囲第1項
    に記載の受信機において、前記周波数ウインドウ回路を
    前記復調器に接続し、前記周波数ウインドウ回路をレベ
    ル検出器で構成して、復調入力信号の瞬時振幅値が前記
    レベル検出器によって決定される値の範囲内にある限り
    前記レベル検出器がイネーブル信号を発生するようにし
    たことを特徴とする受信機。
  3. 【請求項3】前記周波数ウインドウ回路が前記復調器と
    前記レベル検出器との間に低域通過フイルタを具えるよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載
    の受信機。
  4. 【請求項4】前記周波数ウインドウ回路を帯域通過フイ
    ルタと、該フイルタに接続したレベル検出器とで構成し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の受信
    機。
JP61233388A 1985-10-02 1986-10-02 受信機 Expired - Lifetime JPH07101856B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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NL8502695 1985-10-02
NL8502695A NL8502695A (nl) 1985-10-02 1985-10-02 Ontvanger voorzien van een multipaddetektor.

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JPS6291025A JPS6291025A (ja) 1987-04-25
JPH07101856B2 true JPH07101856B2 (ja) 1995-11-01

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ID=19846661

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JP61233388A Expired - Lifetime JPH07101856B2 (ja) 1985-10-02 1986-10-02 受信機

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US (1) US4726073A (ja)
EP (1) EP0217475B1 (ja)
JP (1) JPH07101856B2 (ja)
BR (1) BR8604725A (ja)
CA (1) CA1259102A (ja)
DE (1) DE3676410D1 (ja)
HK (1) HK91091A (ja)
NL (1) NL8502695A (ja)
SG (1) SG57291G (ja)

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