JPH06188763A - 検出器およびこの検出器を用いた高周波信号用受信機 - Google Patents

検出器およびこの検出器を用いた高周波信号用受信機

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JPH06188763A
JPH06188763A JP5201468A JP20146893A JPH06188763A JP H06188763 A JPH06188763 A JP H06188763A JP 5201468 A JP5201468 A JP 5201468A JP 20146893 A JP20146893 A JP 20146893A JP H06188763 A JPH06188763 A JP H06188763A
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signal
detector
frequency
level
high frequency
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Application number
JP5201468A
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English (en)
Inventor
Kaveh Kianush
カベー、キヌアシ
Engelbertus C J Egelmeers
エンゲルベルトゥス、コルネリス、ヨーゼフ、エゲルメールス
Johannes C M Meeuwis
ヨハネス、コルネリス、マリア、メーウィス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
Philips Electronics NV
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/18Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/20Automatic scanning over a band of frequencies where the scanning is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element
    • H03J7/24Automatic scanning over a band of frequencies where the scanning is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element using varactors, i.e. voltage variable reactive diodes
    • H03J7/26Automatic scanning over a band of frequencies where the scanning is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element using varactors, i.e. voltage variable reactive diodes in which an automatic frequency control circuit is brought into action after the scanning action has been stopped

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同調ミスの数を最小限に抑えることができ、
信頼性が高く正確な、周波数帯域内からの高周波変調信
号の同調状態を検出する検出器を提供する。 【構成】 受信機(1) の周波数帯域内の高周波変調信号
(RF)の同調状態を検出する検出器であって、この受信機
(1) では高周波変調信号(RF)のレベル測定を行うための
レベル信号(le)がウインドウ比較器(20,21) からの信号
と結合され、そこへ高周波変調信号(RF)を復調してフィ
ルタリングしたものが供給される。公知の検出器は、所
望の同調状態に達したか否かを示す内部チャネル信号(i
n-l)を供給する。このような公知の検出器は、混雑して
いる周波数帯域中の局の検出において、誤った内部チャ
ネル信号(in-l)が発生し易いという欠点を有している。
本発明に係わる検出器(17)は、前記結合に加えてウイン
ドウ比較器(20,21) の出力信号を結合し、前記信号と位
相比較器(50)で比較することにより、この欠点を低減さ
せるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数帯域内の高周波
変調信号の同調状態を検出する検出器に関するものであ
る。この検出器は、所望の同調状態に達したか否かを示
す内部チャネル信号を供給する出力端子を有している。
また、この検出器は、高周波変調信号を復調した後フィ
ルタリングした信号を取り込む入力端子と高周波変調信
号のレベルを測定するためのレベル信号を取り込む入力
端子とを有するウインドウ比較器を備えている。内部チ
ャネル信号は、ウインドウ比較器の出力信号とレベル信
号とを用いて、結合器によって生成される。
【0002】また、本発明は、このような検出器を用い
た高周波信号用受信機に関するものである。このような
受信機としては、ラジオ受信機、テレビジョン受信機、
ビデオレコーダ、コードレス電話機または移動式電話機
等がある。
【0003】
【従来の技術】この種の周波数帯域内の高周波変調信号
の同調状態を検出する検出器は、日本国特許出願である
特願昭58−115419号(特開昭60−7222号
公報)により、すでに知られている。この公知の検出器
は、FM受信機のいわゆるミューティングを低減させる
ことを意図したものである。そして、このFM受信機
は、フィルタリングによって復調された高周波変調信号
を供給するウインドウ比較器と、FM受信機内に設けら
れたレベル器から供給されるレベル信号を受信するため
の入力端子とを備えている。このレベル器は、高周波変
調信号のレベルを測定するためのレベル信号を供給す
る。また、この公知の検出器は、結合器を備えている。
この結合器は、ウインドウ比較器の出力信号とレベル信
号とから生成される内部チャネル信号を生成するための
2個のゲートによって構成されている。内部チャネル信
号は制御手段に供給されるが、この制御手段は上述の公
開公報には開示されていない。FM受信機等の検出器の
検出特性は、チューナの同調が行われてRF周波数以外
の周波数が排除されたときに、S字状となる。この特性
は、いわゆるS曲線として言及されている。ウインドウ
比較器は、ヒステリシスを有する2個の比較回路を備え
ており、S曲線に対する2種類の検出用しきい値を与え
る。これにより、フィルタによって復調された高周波変
調信号がこれらの2種類の検出用しきい値の間の零レベ
ルの近傍にあるか否かを決定することができる。どの局
も受信しなかったこと、すなわちRF信号が存在しない
ことに起因して、検出器が内部チャネル指令を供給しな
くなることを防止するために、RF信号のレベル情報も
考慮される。そして、S曲線の検出とレベル検出とのア
ンドをとることにより、内部チャネル信号が生成され
る。検索モードでは、要求があれば、内部チャネル信号
を適当に定義するために、検出器からのパルスをフィル
タリングすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】FM受信機で正しくな
い内部チャネル信号の生成が行われていないかどうかを
検索するモードで公知の検出器を使用する場合、この誤
った信号によって、同調されるS曲線のスロープがどの
局も存在しないような誤ったスロープになってしまうと
いう問題が生じる。この問題は、特に、周波数帯域が多
数の局を有していてこれらの局が互いに非常に近接して
設けられている場合に生じやすい。これは、調整された
検出用しきい値よりも上の2個の局の間にレベル信号が
設けられているためである。なぜなら、中間周波数フィ
ルタは、隣接するチャネルを十分に抑制することができ
ないからである。実用上は、周波数帯域が込み合ってい
る場合には、S曲線は変形する。さらに、検出器の前に
ローパスフィルタを通過させるべきかどうかはプリセッ
トモードと検索モードとで異なり、妥協を選択すれば同
調ミスの数が増加する。周波数帯域のS曲線の誤ったス
ロープは正しいスロープよりも険しくなる傾向があるこ
とが測定によって明らかになった。このため、一般的
に、誤った内部チャネルパルスは、正しい内部チャネル
パルスよりも短くなる。検出器の出力端子に接続された
フィルタが使用される場合は、結合がさらに困難な要求
がこのフィルタに課される。この点で妥協を選択した場
合も、同調ミスの回数の増加を招く。
【0005】本発明は、同調ミスを増加させることがな
く、少なくとも同調ミスの数を最小限に抑えることがで
きる、信頼性が高く正確な、周波数帯域内からの高周波
変調信号の同調状態を検出する検出器を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる検出回路
は、フィルタによって復調された高周波信号を取り込む
入力端子を備えた微分器と、この微分器から供給された
信号を用いて内部チャネル信号結合器を形成する結合器
とを有することを特徴としている。検索モードでは、上
述したような周波数帯域上でのS曲線の変化が利用され
る。すなわち、誤った内部チャネル信号と正しい内部チ
ャネルチャネル信号との弁別を可能にする傾斜感応検知
器が、微分によって成し遂げられる。
【0007】なぜなら、信号Rがどのような状態である
場合でも、スロープの微分を用いて上述の問題点を解決
しても、信頼性のある内部チャネル信号は生成されない
からである。さらに、本発明の好適な検出器は、フィル
タによって復調された高周波信号のスロープを検出する
スロープ検出器(このスロープ検出器はウインドウ比較
器と接続されている)と、このスロープ検出器から供給
された信号を用いて内部チャネル信号を生成する結合器
とを有している。これにより、選択された時定数に対し
て大きくは依存しない、非常に信頼性の高い検出器が得
られる。すなわち、時定数の選択は、最適値が選択され
るように行われる。本発明は、アップ・サーチを行う際
に、ウインドウ比較器内の、高い方の基準レベルとの比
較を行う比較器による論理信号“1”の供給が低い方の
基準レベルとの比較を行う比較器による論理信号“0”
の供給よりも早ければ正しいスロープであるという着想
に基づいている。これに対して、誤ったスロープは、高
い方の基準レベルとの比較を行う比較器による論理信号
“1”の供給よりも前に低い方の基準レベルとの比較を
行う比較器による論理信号“0”の供給が行われる。す
なわち、スロープの検出は、比較器の出力信号間の位相
の関係を実際の基礎としている。同様の信号の振る舞い
はダウン・サーチの際にも生じるが、アップ・サーチの
場合とは逆になる。
【0008】本発明に係わる検出回路のさらなる実施例
は、スロープ検出回路が位相比較器であることを特徴と
している。この位相比較器は、上述の位相関係を判定す
る。
【0009】本発明に係わる検出回路のさらなる実施例
は、受信機の検索モードでの検出器の使用に関するもの
であり、検索モードにおいてはウインドウ比較器の基準
信号を内部チャネル信号の第1の値に対応させて変更さ
せるとともに、この基準信号を内部チャネル信号の第2
の値に対応して検索モードの終了後よりも幅の狭いウイ
ンドウに適合させることを特徴としている。受信機に備
えられた二重ループ同調システムについては、同時に出
願されたヨーロッパ特許出願No.92202520.0に記載さ
れている。より適切なループシステム間の協同は、この
ようにして可能となる。これは、検索モードでは、望ま
しい状態と比較してウインドウが広すぎるためである。
このような適合のさらなる長所は、オーディオ変調から
不快感を経験しにくいことや、検出器に重大でない時定
数(検出器の前にあるフィルタの時定数)に基づいて正
しい内部チャネル信号を生成する能力があることにあ
る。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係わる受信機1のブロック
図である。受信機1は受信部2を有しており、この受信
部2はアンテナ4から受信部2に供給された高周波変調
信号RFの周波数を低周波の変調信号IFに変換する周
波数変換器3を備えた第1の周波数ループL1を有して
いる。また、この周波数ループは、低周波IFの復調信
号中の情報信号(例えばラジオ放送またはテレビジョン
放送の信号或いは電話信号)を検出する検出器5と、周
波数変換器3と対になった同調発振器6とを有してい
る。この周波数変換器3の周波数は、第1の同調制御信
号発生器7から供給された第1同調制御信号Iafc を用
いて調整される。同調制御信号発生器7は、電流信号と
しての第1の同調制御信号Iafc をループフィルタ8へ
供給する制御電流源10を備えてる。ループフィルタ8
は、望ましくは積分器であり、例えば電流Iafc の積分
を行うキャパシタによって構成されている。これによ
り、同調発振器6(本実施例ではVCO;Voltage Cont
rolled Oscillator )を制御するための制御入力端子9
に供給される制御電圧
【0011】
【数1】 が生成される。また、この同調制御信号発生器7は、検
出器5(例えばFM弁別器)の出力信号のフィルタリン
グを行って当該信号を制御電流源10の制御信号として
出力するローパスフィルタ11を有している。スーパー
へテロダイン受信機においては、周波数変換器3は、中
間周波数としての低周波IF(例えばFM放送の場合に
おいては10.7MHz)の変調信号を生成するために
高周波変調信号の混合を行う通常の混合段階を実行す
る。固定フィルタ部を有している通常の選択式の中間周
波数増幅器(ここでは受信部2内に存在する)は、簡単
化のために検出器5に含まれているものとみなされる。
また、他の通常の構成も、第1の周波数ループL1で周
波数の同調が行われた同調発振器6に適当な制御信号を
供給することが可能であるという点で、受信部2に適し
ている。
【0012】本発明は、FM信号に限定されるものでは
なく、AMやPM等の他の変調方式にも適している。ま
た、スーパーへテロダイン構造に加えて、例えば、いわ
ゆる直接変換構造に基づく受信部2も、積分に非常に適
した構造であるので、好適である。受信部2の最小限の
同調エラーは本質的には直流オフセットおよび自動周波
数制御ループ(AFC loop)の漏れ電流に起因するものであ
る。電流源10の出力インピーダンスは、例えばいわゆ
るウイルソン・カレントミラー構造を選択することによ
り、非常に高くなる。このウイルソン・カレントミラー
構造では、入力電流は通常のカレントミラー構造に供給
されるが、出力電流はミラートランジスタとカスケード
接続された出力トランジスタから供給される。電流源1
0の入力電流は、検出器5の対称出力(図1では図示せ
ず)と対になった電圧/電流コンバータ(図示せず)か
ら送られて、ローパスフィルタ11から供給される。
【0013】また、この受信機1は、第2の周波数ルー
プL2を備えた同調部12も有している。そして、第2
の周波数ループL2は、同調発振器6の周波数を測定す
る周波数測定器13と、この周波数測定器13と対をな
して同調発信器6に供給するための第2の同調制御信号
S を生成する第2の同調制御信号発生器14とを有し
ている。同調発信器6の周波数は、測定後に最終チャネ
ルメモリ15に格納される。
【0014】また、この受信機1は、受信部2および同
調部12を制御する制御部16を有している。受信機1
のプリセットモード(プリセット同調)では、制御部1
6は第1の周波数ループL1および/または第2の周波
数ループL2の制御および/または開閉を行う。すなわ
ち、このモードでは、周波数ループL1およびL2が動
作する。検索モード(自動検索同調)で受信機1の動作
する際に第1の周波数ループL1のみ動作している状況
では、周波数測定器13は、ある局が発見された後で適
切な局の周波数を測定するために使用される。制御部1
6は、受信部2から供給された少なくとも第1の制御信
号in-l(内部ロック信号)に依存させて、周波数ループ
L1を閉じることができる。また、受信機1の動作モー
ドでは、制御部16は、周波数測定部13から制御部1
6に供給された第2の制御信号in-W(内部ウインドウ信
号)に基づいて、第1の周波数ループL1および/また
は第2の周波数ループL2を制御する。内部ロック信号
in-lは、検出器5からのAFC信号をフィルタリングし
たものと、レベル部18から供給されて高周波変調信号
RFの基準レベルとなるレベル信号leとによって、内部
ロック検出部17で生成される。内部ロック検出部17
は、いわゆるS曲線を非常に正確に分析することによ
り、与えられた精度で第1の周波数ループL1が既に調
整されたことを示す信頼性の高い内部ロック信号を供給
する。また、制御部16は、制御信号ctl1およびctl2を
それぞれ電流源10および周波数測定部13に供給し
て、それぞれの制御およびオン/オフ切り換えを行う。
制御部16は、また、自動検索モードで、第2の同調制
御信号発生器14(複数本の制御入力端子を備えた制御
可能な放電ポンプが使用できる)を独立的に制御するこ
ともできる。周波数測定部13としては、予めマイクロ
プロセッサ(図示せず)から供給されたデジタルのプリ
セット信号を取り込むプリセット入力端子19を備えた
プログラマブルカウンタを使用することができる。ま
た、簡単且つ低価格な受信機1の実施例では、マイクロ
プロセッサに代えて、多数のフリップフロップレジスタ
で構成されたハードウエア・プリセット部を使用しても
よい。このような簡単な実施例は、比較的安価な携帯用
ラジオ受信機において実施される。
【0015】プリセットの調節は、自動検索モードにお
いて、または、キーボードから入力されてデジタル化さ
れた後でプリセット用レジスタにロードされた周波数に
よって、行われる。本発明に係わる受信機1についての
さらに詳細な説明は、同時に出願されたヨーロッパ特許
出願No.92202520.0に記載されている。
【0016】図2は、高周波変調信号の同調状態を検出
する検出器、すなわち本発明に関する内部ロック検出器
17の、第1の実施例を示している。検出器17に備え
られたウインドウ比較器は、ヒステリシスを有し且つ入
力端子22,23からリファレンス信号を入力する2個
の比較器20,21によって構成されている。この比較
器20,21の入力端子26,27は、ローパスフィル
タ25の出力端子24に接続されている。ローパスフィ
ルタ25は、高周波変調し号RFを復調したものをフィ
ルタリングし、比較器20,21の入力端子26,27
に供給する。ヒステリシスを有する比較器20,21と
しては、いわゆるシュミット・トリガ回路を使用するこ
とができる。比較器20,21の出力側は、ANDゲー
ト30の入力端子28,29に接続されている。入力端
子31は、ヒステリシスを有する比較器32からレベル
信号leを取り込む。このレベル信号は、高周波変調信号
RFのレベルの測定に使用される。この検出回路の感度
は、比較器32の入力端子33に供給されたレファレン
ス信号ref3によって調節される。ローパスフィルタ25
の入力端子34は、高周波変調信号RFを復調したもの
(すなわち、検出器5から送られてきた信号AF)を入
力する。検出器17のフィルタ25は、図1に示したフ
ィルタ11と同一である。ANDゲート30の出力端
は、ANDゲート36の入力端子35に接続されてい
る。また、このANDゲート36の他の入力端子は、ハ
イパスフィルタ37と2個のシュミット・トリガ回路3
8,39とによって構成されてウインドウ比較器の入力
信号の検出する一対の微分器にも接続されている。ウイ
ンドウ比較器は、微分器とは区別される。内部チャネル
信号(または内部ロック信号)in-lは、ANDゲート3
6の出力端子40から得られるか、或いは、この出力端
子40に接続されたローパスフィルタ41とこのローパ
スフィルタ41に接続されたシュミット・トリガ回路4
2とを介して出力端子43から得られる。ここで、シュ
ミット・トリガ回路42は、リファレンス信号ref4も入
力する。このように、内部チャネル信号in-lは、AND
ゲート30,36を有する結合器を用い、ウインドウ比
較器の出力信号とレベル信号leと高周波変調信号をフィ
ルタリングによって微分したものとによって生成され
る。この時点で、周波数帯域上のS曲線中の誤ったスロ
ープが使用されることがある。誤ったスロープとは、検
出器が誤った内部チャネル信号を生成したために使用さ
れる周波数帯域中の局の間のスロープであって、信号が
存在しているスロープである。そして、一般的にはS曲
線中の正しいスロープよりも急峻になる傾向がある。本
実施例は、すでに説明したように、信号RFによっては
信号状態で信頼性の高い内部ロック信号を得ることがで
きない場合があるという欠点を有している。
【0017】図3は、本発明に係わる検出器17の第2
の好適な実施例を示している。同図において、図2と同
じ信号およびデバイスには、同じ符号を付してある。比
較器20,21は信号A,Bを出力し、この信号A,B
は位相比較器50(商業的に入手できるものとしてはM
C4044がある)に供給される。位相比較器50の出
力端子51は、信号Eを出力する。本発明に係わる結合
器は、ウインドウ比較器の信号A,B、レベル信号leお
よび位相比較器50の出力信号を結合するためのデバイ
スであり、ANDゲート52,53,54とORゲート
55とによって構成されている。ANDゲート56も結
合器の一部を構成しており、制御信号sea を取り込む。
この制御信号sea は、上述の2組のリファレンス信号re
f1およびref2とref6と供に、検索モードでの検出器17
の動作を可能にするために使用される。また、この制御
信号sea は、スイッチ57の制御を行う。
【0018】図4は、周波数帯域上のS曲線S-cur を示
すとともに、図3に示した検出器17中の信号A,B,
C,D,Eおよびin-lを時間tの関数として示してい
る。この周波数帯域は非常に混雑しているので、個々の
局のS曲線が値に影響を及ぼしあっている。ウインドウ
比較器のリファレンス信号ref1およびref2は、S曲線の
変化S-cur 中に表されている。信号Cは、レベル信号le
をデジタル的に表しており、本実施例では、周波数帯域
が混雑している場合には局の間のレベル信号leが十分に
は減少しないので、常に論理値“1”をとる。図4は、
図3に示した検出器の動作を、正しいスロープcsおよび
誤ったスロープfsについての信号のふるまいとして記載
している。周波数帯域の局の検索をアップサーチによっ
て行う場合には、正しいスロープcsの場合には比較器
21の出力信号Bが論理値“0”となる前に比較器20
の出力信号Aが論理値“1”となり、その一方で、誤っ
たスロープfsの場合には比較器20の出力信号Aが論
理値“0”となる前に比較器21の出力信号Bが論理値
“1”となる。また、周波数帯域の局の検索をダウンサ
ーチによって行う場合には、これらの信号は同様のふる
まいを示すが、検出値が逆になる。このように、位相比
較器50によって検出される信号Aと信号Bとの位相関
係は、スロープ検出の鍵となる。特開昭60-7222 号公報
によって開示された検出器と同様に変化する信号Dは正
しい“内部ロック”パルスと称されるが、本発明の内部
ロック信号in-lは誤った内部ロックパルスを含まないこ
とに注目すべきである。アップサーチであってもダウン
サーチであっても正しい内部チャネル信号または内部ロ
ック信号が生成されることを確実なものとするために、
検出器17内の結合器には、アップサーチおよびダウン
サーチをそれぞれ可能にするためのイネーブル信号up,
dnを取り込むための入力端子58,59が備えられてい
る。
【0019】図5は、図3に示した検出器において、ウ
インドウ比較器20,21を検索モードにするために制
御信号sea を用いてリファレンス信号の切り換えを行う
方法を示している。上述した時間tの関数としての信号
は、内部チャネル信号in-lを含んでおり、周波数ウイン
ドウは周波数fの関数として示されている。以下、図1
に示した受信機1の検索モードについて説明する。ウイ
ンドウ比較器の周波数ウインドウ−W2,+W2は、所
望の同調周波数f0 の周りに位置しており、40kHz
に相当する。また、図2の周波数ループの周波数ウイン
ドウは、FM放送の場合は20kHzに相当する。検索
モードで受信機1内に内部ロック信号in-l(この信号は
フィルタ25のために“正しい”ウインドウ検出信号wd
etよりもτi だけ遅延している)が現れると、ただちに
検出モードが停止し、AFCループL1が同調発振器6
を所望の同調周波数f0 に合わせる。内部ロック信号in
-lの開始に続いて、例えば50msの短い遅延τd の後
に、開始パルスspの指示によって、周波数測定器13に
よる周波数測定が開始される。このとき、AFCループ
L1は、まだ、プリセットモードの周波数ウインドウで
同調発振器6の周波数を取り込んでいないので、周波数
測定器13は、所望の同調周波数f0 から20kHz離
れた周波数を測定する。プリセットモードループL2を
動作させ且つ同調発振器6の周波数を検索モードで測定
された周波数に最終チャネルメモリ15によって一致さ
せることは、フェージングが伴わない期間中は困難では
ないが、フェージングが存在するときは内部ロック信号
in-lが一時的に消滅する。このとき、AFCループL1
は周波数f0 に同調される傾向にあるが、周波数の隔た
りは20kHz以上に達しているので、内部ウインドウ
信号in-wは発生していない。この内部ウインドウ信号in
-wは、図1の受信機1内で、同調プロセスを停止させる
ために提供されるので、ループL2は動作を続け、受信
機1の検出信号AFは“ミュート”のままである。検索
モードで狭く開けられたウインドウ−W1,+W1(例
えば8.8kHz)が選択されたときは上述の問題は回
避でき、さらには、S曲線のフィルタリングは強まり、
検出器5のオーディオ変調による干渉も減少する。フィ
ルタ25のカットオフ周波数は例えば80Hz以下であ
り、内部ロック信号in-lは1個の重大でない時定数のみ
が存在していれば発生させることができる。検索モード
では、狭い周波数ウインドウに相当するリファレンス信
号ref5,ref6のスイッチがオンされ、そして、内部ロッ
ク信号in-lが現れると広い周波数ウインドウに相当する
リファレンス信号ref1,ref2が動作状態になる。
【0020】図6(A)は、図3に示した本発明に係わ
る検出器17の第2の実施例の一部を、より精巧にした
ものを示している。より精巧な部分とは位相比較器50
に関する部分であり、第1のDフリップフロップ60、
第2のDフリップフロップ61およびANDゲート62
を含んでいる。Dフリップフロップ60,61は、入力
端子D,cl,Rおよび出力端子Dを有している。Dフリ
ップフロップ60のD入力端子は、論理信号“1”およ
びフリップフロップが信号Aを入力するためのクロック
入力clを取り込む。また、Dフリップフロップ61のD
入力端子は、論理信号“1”およびフリップフロップが
信号Bを入力するためのクロック入力clを取り込む。出
力側では、位相比較器の出力端子が、フリップフロップ
60,61の各出力端子Qに接続されている。また、こ
れらの出力端子は、ANDゲート62を介して、フリッ
プフロップ60,61の各リセット入力端子へリセット
信号を供給する。さらに、図3のゲート53,54,5
5に代えて、マルチプレクサ63およびANDゲート6
4が示されている。図6(A)に示された回路の動作
は、図3の相当部分の動作と同じである。
【0021】図6(B)は、図6(A)に示した図3の
回路の一部を変形した例を示している。同図に示したの
は変形された位相比較器65であり、移動比較器50と
同様にフリップフロップ60,61を有しているが、A
NDゲート62は有していない。図6(B)では、フリ
ップフロップのD入力端子は信号Bを取り込み、R入力
端子(リセット入力端子)はインバータ66の信号とし
て得られた信号Bの反転信号を取り込む。フリップフロ
ップ61のD入力端子は、信号Aを取り込み、このフリ
ップフロップ61のR入力端子は、インバータ67で信
号Aを反転することによって得られた信号Aの反転信号
を取り込む。このようにして、変形前の位相検出器50
とは逆に、フリップフロップの動作を完全に独立させる
ことができる。このような独立した動作が必要となるの
は、図4に示したようにS曲線のねじれが激しいために
S曲線信号がリファレンス信号ref1を越えているが信号
ref2を越えていない場合およびその逆の場合である。こ
のようなS曲線の激しいねじれがある場合には、位相比
較器65はこのような欠点を生じない。変形例としての
位相比較器65中の一方のフリップフロップは、与えら
れた方向のリファレンス信号ref1,ref2によって形成さ
れたウインドウ内のS曲線を検出する。そして、そのフ
リップフロップのQ出力は、S曲線が同じ方向のウイン
ドウに達するまで、ハイレベルのままである。他方のフ
リップフロップも、逆の方向について、同じ動作を行
う。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、同調ミスの数を最小限に抑えることができる、信
頼性が高く正確な、周波数帯域内からの高周波変調信号
の同調状態を検出する検出器およびこの検出器を用いた
高周波信号用受信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる受信機のブロック図である。
【図2】本発明に係わる検出器の第1の実施例を示す回
路図である。
【図3】本発明に係わる検出器の第2の実施例を示す回
路図である。
【図4】図3に示した検出器内の信号を時間の関数とし
て示すタイミングチャートである。
【図5】図3に示した検出器内のリファレンス信号の切
り換えを示すタイミングチャートである。
【図6】(A)は図3に示した本発明に係わる検出器の
第2の実施例の一部をより精巧にした回路図であり、
(B)は(A)に示した図3の回路の一部を変形した例
を示す回路図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エンゲルベルトゥス、コルネリス、ヨーゼ フ、エゲルメールス オランダ国5621、ベーアー、アインドーフ ェン、フルーネヴァウツウェッハ、1 (72)発明者 ヨハネス、コルネリス、マリア、メーウィ ス オランダ国5621、ベーアー、アインドーフ ェン、フルーネヴァウツウェッハ、1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の同調状態に達したか否かを示す内部
    チャネル信号(in-l)を供給する出力端子(40,43) と、高
    周波変調信号(RF)を復調してフィルタリングしたものを
    取り込む入力端子と高周波変調信号(RF)のレベルの基準
    としてのレベル信号(le)を取り込む入力端子とを有する
    ウインドウ比較器(20,21) と、ウインドウ比較器(20,2
    1) の出力信号およびレベル信号(le)から内部チャネル
    信号(in-l)を生成する結合器(30,36) とを備えた、周波
    数帯域内の高周波変調信号(RF)の同調状態を検出する検
    出器(17)であって、 高周波変調信号を復調してフィルタリングしたものを取
    り込む入力端子を有する微分器(37,38,39)をさらに備
    え、前記結合器(30,36) は、前記微分器(37,38,39)から
    供給された信号から前記内部チャネル信号(in-l)を生成
    することを特徴とする検出器。
  2. 【請求項2】所望の同調状態に達したか否かを示す内部
    チャネル信号(in-l)を供給する出力端子(40)と、高周波
    変調信号(RF)を復調してフィルタリングしたものを取り
    込む入力端子と高周波変調信号(RF)のレベルの基準とし
    てのレベル信号(le)を取り込む入力端子とを有するウイ
    ンドウ比較器(20,21) と、ウインドウ比較器(20,21)の
    出力信号およびレベル信号(le)から内部チャネル信号(i
    n-l)を生成する結合器(52,53,54,55) とを備えた、周波
    数帯域内の高周波変調信号(RF)の同調状態を検出する検
    出器(17)であって、 高周波変調信号を復調してフィルタリングしたもののス
    ロープを検出するスロープ検出器(50)をさらに備え、こ
    のスロープ検出器(50)が前記ウインドウ比較器(20,21)
    に接続され、前記結合器(52,53,54,55) は、前記スロー
    プ検出器(50)から供給された信号から前記内部チャネル
    信号(in-l)を生成することを特徴とする検出器。
  3. 【請求項3】前記スロープ検出器(50)が位相比較器であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の検出器。
  4. 【請求項4】高周波信号を受信する受信器(1) の検索モ
    ードで使用され、この検索モードでウインドウ比較器(2
    0,21) のリファレンス信号(ref1,ref2;ref5,ref6) が内
    部チャネル信号の第1の値“0”に一致するように調節
    することが可能であり、このリファレンス信号が検索モ
    ードの終了後よりも狭いウインドウで、内部チャネル信
    号の第2の値“1”に一致するように調節されることを
    特徴とする請求項2または3に記載の検出器。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載された検出
    器を備えた高周波信号用受信機であって、 高周波変調信号(RF)の周波数変換を行う周波数変換器
    (3) と、 高周波変調信号(RF)の周波数を変換した信号からベース
    バンド信号の検出を行う検出器(5) と、 高周波変調信号(RF)のレベルを測定するためのレベル信
    号(le)を決定するレベル器(18)と、 周波数変換器(3) に接続された同調発振器(6) を制御す
    るための内部チャネル信号(in-l)を取り込む入力端子を
    有する制御器(16)と、 をさらに備えたことを特徴とする高周波信号用受信機。
JP5201468A 1992-08-18 1993-08-13 検出器およびこの検出器を用いた高周波信号用受信機 Pending JPH06188763A (ja)

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US5430891A (en) 1995-07-04
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SG48336A1 (en) 1998-04-17

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