JPH07101280A - 自動車のフロア用保護カバー及びその取付方法 - Google Patents

自動車のフロア用保護カバー及びその取付方法

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Publication number
JPH07101280A
JPH07101280A JP24938393A JP24938393A JPH07101280A JP H07101280 A JPH07101280 A JP H07101280A JP 24938393 A JP24938393 A JP 24938393A JP 24938393 A JP24938393 A JP 24938393A JP H07101280 A JPH07101280 A JP H07101280A
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JP
Japan
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floor
floor mat
protective cover
automobile
mat
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Application number
JP24938393A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kinoshita
喜彰 木下
Yoshiharu Santo
芳春 山藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体におけるフロア部を覆うフロアマットの保
護のみならず、フロア部の周囲に配された部材に対する
保護をも、作業効率の低下,製造コストの増大等が回避
されるもとで、確実に行うことができるものとなす。 【構成】車体1におけるフロア部2を覆うフロアマット
11の表面側に剥離可能に配された本体部21とその本
体部21からフロアマット11の外方に伸びて拡がる拡
張部22A,22B,22Cとを有し、フロアマット1
1と共に車体1に組み付けられるものとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体に組み付
けられてフロア部を覆うものとされるフロアマットを保
護すべく、フロアマット上に配される自動車のフロア用
保護カバー、及び、その取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、その車体における車
室形成部の一部を成すフロア部がフロアマット(フロア
カーペットとも呼ばれる)によって覆われるものとさ
れ、それによって、フロア部の保護,車室内に対する防
音,車室内の居住性の向上等が図られることが多い。こ
のように車体におけるフロア部がフロアマットによって
覆われるものとされるにあたり、フロアマットの車体へ
の組付けは、車体に内装部品を組み付ける組付ラインに
おいて行われるが、斯かる組付ラインにおけるフロアマ
ットの車体への組付作業に続くルーフ部内張部材,各部
トリム部材等の各種の内装部品の組付作業時に、フロア
マットに汚損等の不都合がもたらされる虞がある。
【0003】それゆえ、例えば、実開平 4-98632号公報
にも示される如くに、車体に各種内装部品が組み付けら
れる際において、車体のフロア部を覆うフロアマット
に、そのフロアマットの表面に粘着剤層を介して剥離可
能に接合されて重ねられるものとされ、それにより、フ
ロアマット上で行われる作業によってフロアマットが汚
損される事態を防止するようにされた保護カバーを用い
ることが提案されている。このようなフロアマットの表
面側に重ねられる保護カバーは、自動車の組立て後おい
て行われる走行試験,移送等の際にフロアマットが汚損
される事態をも防止できるものとされ、また、粘着剤層
を介してフロアマットの表面に剥離可能に接合されるこ
とにより、フロアマットに対する位置ずれを生じる事態
が防止されるとともに、フロアマットの保護が不要とな
ったときには、フロアマットからその表面を傷めること
なく剥離することが可能なものとされる利点も具えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車が完成車として
出荷される前の過程にあるもとでのその車体における車
室形成部にあっては、上述のフロアマットのみならず、
各種の内装部品の車体への組付作業時等における作業員
の乗降、あるいは、自動車の組立て後における走行試験
時,移送時等における乗員の乗降に伴って汚れや損傷等
が生じる虞のあるフロア部の周囲部分、特に、フロアマ
ットによる保護が及ばないセンターコンソール部及び左
右のサイドシルカバー部等も、汚損等からの保護が図ら
れることが必要とされる。従って、少なくとも自動車が
出荷される前においては、その車室形成部が、フロア部
を覆うフロアマットに保護カバーが重ねられるだけでな
く、フロア部の周囲部分についても、例えば、ビニール
製とされる、フロアマット用のものとは異なる保護カバ
ーが設けられて汚損等の防止が図られるものとされる。
【0005】このように、車室形成部において、フロア
部を覆うフロアマットに対する保護カバーが設けられ、
さらに、フロア部の周囲部分に対してもフロアマット用
のものとは異なる保護カバーが設けられるにあたって
は、車体への内装部品の組付作業に際し、フロア部を覆
うフロアマット及びフロア部の周囲に配された各種部材
の夫々に対して、それに対応する保護カバーを配設する
ことが必要とされる。それにより、車室形成部における
各部に対する保護カバーを形成する部品の点数が増し、
また、保護カバーの取付作業が煩雑なものとされて、作
業効率の低下,製造コストの増大等がまねかれることに
なるという問題が生じる。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、自動車の車体
に組み付けられてそのフロア部を覆うものとされるフロ
アマットを、その保護が必要とされる状況下において確
実に保護するとともに、その保護が不要とされる際には
フロアマットから容易に除去され得るものとされ、しか
も、フロアマットのみならず、フロア部の周囲に配され
た部材に対しても、その保護が必要とされる状況下にお
ける確実な保護を、作業効率の低下,製造コストの増大
等を回避できる態様をもって行うことができる自動車の
フロア用保護カバー及びその取付方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動車のフロア用保護カバーは、自動
車の車体におけるフロア部を覆うフロアマットの表面側
に剥離可能に配された本体部とその本体部からフロアマ
ットの外方に伸びて拡がる拡張部とを有し、フロアマッ
トと共に車体に組み付けられるものとされる。
【0008】また、本発明に係る自動車のフロア用保護
カバーの取付方法は、自動車の車体におけるフロア部を
覆うフロアマットに重ねられるものとされる本体部とそ
の本体部から伸びて拡がる拡張部とを有する自動車のフ
ロア用保護カバーにおける本体部を、フロアマットの表
面側に、拡張部の少なくとも一部をフロアマットの外方
に位置させて、剥離可能に取り付け、フロアマットの表
面側に取り付けられた本体部を、フロアマットと共に車
体におけるフロア部上に配し、拡張部を車体におけるフ
ロア部の周囲に配された部材の表面を覆うべく配するも
のとされる。
【0009】
【作用】上述の如くの本発明に係る自動車のフロア用保
護カバーが用いられるもとでは、自動車の車体における
フロア部にそれを覆うフロアマットが組み付けられる際
に、そのフロアマットに対する保護カバーも共に組み付
けられることになり、しかも、フロアマットの保護がそ
の表面上に重ねられる保護カバーの本体部によって果た
されるとともに、車体におけるフロア部の周囲に配され
た部材が、保護カバーの拡張部によって保護される。そ
の際、本体部がフロアマットに重ねられて車体における
フロア部上に位置せしめられるとき、拡張部は、例え
ば、その裏面側に設けられた接着手段によって、車体に
おけるフロア部の周囲に配された部材の表面に剥離可能
に固定される。さらに、フロアマットの表面側に剥離可
能に配されたものとされる本体部は、例えば、フロアマ
ットの表面側に重ねられて切断容易な連結部材によりフ
ロアマットに連結され、あるいは、フロアマットの表面
側に部分的に接着される。
【0010】従って、本発明に係る自動車のフロア用保
護カバーによれば、車体におけるフロア部を覆うものと
されるフロアマット及びフロア部の周囲に配された部材
が、それらの保護が必要とされる状況下において確実に
保護されるとともに、その保護が不要とされる際にはフ
ロアマットから、例えば、切断容易な連結部材が切断さ
れることにより、あるいは、フロアマットの表面側との
部分的な接着部分が剥離されることにより容易に除去さ
れる。それゆえ、フロアマット及びフロア部の周囲に配
された部材に対しての、その保護が必要とされる状況下
における確実な保護が、作業効率の低下,製造コストの
増大等が回避されるもとで行われることになる。
【0011】また、本発明に係る自動車のフロア用保護
カバーの取付方法にあっては、拡張部を車体におけるフ
ロア部の周囲に配された部材の表面を覆うべく配するに
あたっては、例えば、拡張部の裏面側に接着手段を設
け、その拡張部をフロア部の周囲に配された部材の表面
に接着手段によって剥離可能に固定するものとされる。
そして、このような本発明に係る自動車のフロア用保護
カバーの取付方法によれば、自動車の車体におけるフロ
ア部を覆うフロアマットに重ねられるものとされる本体
部とその本体部から伸びて拡がる拡張部とを有する自動
車のフロア用保護カバーを、その本体部によりフロアマ
ットをその保護が必要とされる状況下において確実に保
護し、かつ、その拡張部により車体におけるフロア部の
周囲に配された部材をその保護が必要とされる状況下に
おいて確実に保護する状態として、自動車の車体に組み
付ける作業が、効率よく、確実に行われることになる。
【0012】
【実施例】図2は、本発明に係る自動車のフロア用保護
カバーの一例が適用された自動車の車体における車室形
成部の部分を示す。
【0013】図2においては、車体1に設けられた車室
形成部の前方側部分に、フロア部上に設置された運転席
3及び助手席4,それら運転席3と助手席4との間に位
置して車体前後方向に伸びるフロアトンネル部5、及
び、フロアトンネル部5の上方に配されたセンターコン
ソール部6等が設けられている。そして、左右フロント
ドア8(左フロントドアは図示が省略されている)の夫
々の下方には、フロア部の左右両側において車体前後方
向に伸びるサイドシル部9が配されている。
【0014】そして、運転席3及び助手席4の各々とダ
ッシュパネル10との間には、本発明に係る保護カバー
の一例を成す、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリ
プロピレン(PP)が用いられて形成された発泡積層体
フィルムから成る保護カバー20が夫々配されており、
それら保護カバー20は、フロアトンネル部5を跨いで
フロア部を覆うフロアマット11上に重ねられた状態に
おかれている。運転席3とダッシュパネル10との間に
配された保護カバー20と、助手席4とダッシュパネル
10との間に配された保護カバー20とは、左右方向の
形状の相違はあるものの、実質的に略同様の構成をとる
ものとされているので、以下においては、運転席3とダ
ッシュパネル10との間に配された保護カバー20が、
単に保護カバー20と称されて説明され、助手席4とダ
ッシュパネル10との間に配された保護カバー20の説
明は省略される。
【0015】保護カバー20は、図1に示されるととも
に図3において実線により示される如くに、比較的大な
る面積を有した本体部21と、本体部21から伸びて拡
がる拡張部22A,22B及び22Cとを有している。
拡張部22A,22B及び22Cの夫々の裏面側には、
両面接着テープ23の一方の接着面が貼付されており、
その両面接着テープ23の他方の接着面は剥離シート2
4によって覆われた状態とされている。
【0016】そして、保護カバー20は、フロアマット
11がフロア部2を覆うべく車体1に組み付けられるに
先立って、本体部21が、フロアマット11の表面側
に、拡張部22A,22B及び22Cのうちの拡張部2
2A及び22Bをフロアマット11の外方に位置させて
重ねられ、複数の連結部材25によりフロアマット11
に連結されるものとされる。連結部材25は、例えば、
全体がプラスチック製とされ、両端に抜止部が形成され
た細線状のものとされて、切断容易なものとされるが、
保護カバー20の本体部21をフロアマット11に連結
させた状態のもとにあっては、保護カバー20の本体部
21にフロアマット11の表面を大規模な位置ずれを生
じることなく確実に保護する状態をとらせる。従って、
保護カバー20は、図3において実線により示される如
く、フロアマット11がフロア部2上にそれを覆うべく
配置されて車体1に組み付けられる際に、フロアマット
11に伴って、車体1に対する位置決めが自動的に行わ
れるものとされ、フロアマット11と共に車体1に組み
付けられる。
【0017】車体1に組み付けられたフロアマット11
は、図3に示され、さらには、図4に示される如くにし
て、フロアトンネル部5,フロアトンネル部5の左右に
広がるフロア部2,フロア部2の左右両側に位置するサ
イドシル部9の内側部分、及び、ダッシュパネル10の
下方部分(図3及び図4には現れない)に亙って広が
り、それらを覆うものとされる。図4に示される如く、
フロアマット11により覆われたフロアトンネル部5上
には、センターコンソール部6が配され、また、フロア
マット11により内側部分が覆われたサイドシル部9上
には、サイドシルカバー12が配される。そして、フロ
アマット11と共に車体1に組み付けられる保護カバー
20は、本体部21が、フロアマット11における運転
席3の位置からその前方側に拡がるフロア部2を覆う部
分,フロアトンネル部5における運転席3側の傾斜側面
部分を覆う部分,サイドシル部9の内側部分を覆う部
分、及び、ダッシュパネル10の下方部を覆う部分に亙
って広がり、それらフロアマット11の各部分を、夫々
の表面側から覆って確実に保護するものとされる。
【0018】また、保護カバー20に設けられた拡張部
22A,22B及び22Cは、図4に示される如くに、
それらの裏面に貼付された両面接着テープ23の夫々か
ら剥離シート24が剥がされ、剥離シート24が剥がさ
れた両面接着テープ23を介して、フロアマット11に
よっては覆われず、フロアマット11による保護が及ば
ない部分とされる、フロア部2の周囲に配された部材で
あるサイドシルカバー12,ダッシュパネル10の右端
部側に位置するドアヒンジピラーの下方部分(図4には
現れない)、及び、センターコンソール部6における運
転席3側の側面部分の表面上に夫々固定される。それに
より、保護カバー20の拡張部22A,22B及び22
Cは、フロア部2の周囲に配された部材であるサイドシ
ルカバー12,ドアヒンジピラーの下方部分、及び、セ
ンターコンソール部6における運転席3側の側面部分
を、夫々の表面を覆って確実に保護するものとされる。
【0019】上述の如くのものとされる保護カバー20
を、本発明に係る自動車のフロア用保護カバーの取付方
法の一例を実施して、自動車の車体1に取り付けるにあ
たっては、先ず、保護カバー20の本体部21を、フロ
アマット11の表面側に、拡張部22A,22B及び2
2Cのうちの拡張部22A及び22Bをフロアマット1
1の外方に位置させる状態をもって重ね、フロアマット
11の表面上に重ねられた本体部21を、複数の連結部
材25を用いてフロアマット11に連結し、図1に示さ
れるとともに図3において実線により示される如くに、
フロアマット11の表面側に取り付けられた状態とな
す。このとき、拡張部22A,22B及び22Cの裏面
側には、剥離シート24を伴った両面接着テープ23が
貼付されている。
【0020】次に、フロアマット11の表面側に取り付
けられた本体部21を、フロアマット11をフロア部2
上に配し、フロアトンネル部5,フロアトンネル部5の
左右に広がるフロア部2,フロア部2の左右両側に位置
するサイドシル部9の内側部分、及び、ダッシュパネル
10の下方部分を覆うものとすべく組み付けることによ
り、車体1に対しての位置決めを行い、図3において実
線により示される如くの状態となす。斯かる状態におい
ては、本体部21が、フロアマット11における運転席
3の位置からその前方側に拡がるフロア部2を覆う部
分,フロアトンネル部5における運転席3側の傾斜側面
部分を覆う部分,サイドシル部9の内側部分を覆う部
分、及び、ダッシュパネル10の下方部を覆う部分を、
夫々の表面側から覆い、また、拡張部22A,22B及
び22Cが、各々の裏面側に剥離シート24を伴った両
面接着テープ23が貼付された状態をもって、サイドシ
ル部9,ドアヒンジピラーの下方部分、及び、フロアマ
ット11におけるフロアトンネル部5を覆う部分の上に
置かれる。
【0021】斯かるもとで、内側部分がフロアマット1
1により覆われたサイドシル部9上にサイドシルカバー
12が取り付けられ、また、フロアマット11により覆
われたフロアトンネル部5上にセンターコンソール部6
が取り付けられるが、サイドシル部9上にサイドシルカ
バー12が取り付けられる際には、保護カバー20にお
ける拡張部22Aを、図3において一点鎖線より示され
る如くに、サイドシル部9から離隔させ、また、フロア
トンネル部5上にセンターコンソール部6が取り付けら
れる際には、保護カバー20における拡張部22Cを、
図3において一点鎖線により示される如くに、フロアト
ンネル部5の上部から離隔させる。そして、サイドシル
カバー12が、図4に示される如くに、サイドシル部9
上にフロアマット11を挾んで固定され、また、センタ
ーコンソール部6が、図4に示される如くに、フロアト
ンネル部5の上部にフロアマット11を介在させて固定
される。
【0022】続いて、保護カバー20における拡張部2
2Aの裏面側に貼付された両面接着テープ23から剥離
シート24を剥がし、図4に示される如くに、拡張部2
2Aを、剥離シート24が剥された両面接着テープ23
によって、サイドシル部9上に取り付けられたサイドシ
ルカバー12の表面上に固定し、フロア部2の周囲に配
された部材であるサイドシルカバー12を覆って保護す
るものとなす。また、それとともに、保護カバー20に
おける拡張部22Bの裏面側に貼付された両面接着テー
プ23から剥離シート24を剥がし、拡張部22Bを、
剥離シート24が剥された両面接着テープ23によっ
て、ドアヒンジピラーの下方部分の表面上に固定し、フ
ロア部2の周囲に配された部材であるドアヒンジピラー
の下方部分を覆って保護するものとなし、さらに、保護
カバー20における拡張部22Cの裏面側に貼付された
両面接着テープ23から剥離シート24を剥がし、図4
に示される如くに、拡張部22Cを、剥離シート24が
剥された両面接着テープ23によって、センターコンソ
ール部6における運転席3側の側面部分の表面上に固定
し、フロア部2の周囲に配された部材であるセンターコ
ンソール部6における運転席3側の側面部分を覆って保
護するものとなす。
【0023】このようにして、保護カバー20における
本体部21によりフロアシート11の保護が確実に行わ
れ、かつ、保護カバー20における拡張部22A,22
B及び22Cにより、フロア部2の周囲に配された部材
であるサイドシルカバー12,ドアヒンジピラーの下方
部分及びセンターコンソール部6における運転席3側の
側面部分の保護が、夫々、確実に行われる状態として、
保護カバー20の車体1への取り付けを終了する。
【0024】なお、車体1に取り付けられた保護カバー
20は、例えば、その自動車が使用者に渡される段階と
なって、フロアマット11及びフロア部2の周囲に配さ
れた部材に対する保護が不要とされるとき、本体部21
をフロアマット11に連結する複数の連結部材25が切
断されるとともに、拡張部22A,22B及び22C
が、両面接着テープ23により夫々固定されていたサイ
ドシルカバー12,ドアヒンジピラーの下方部分及びセ
ンターコンソール部6における運転席3側の側面部分か
ら、両面接着テープ23を伴って離隔せしめられること
により、フロアマット11の表面及びフロア部2の周囲
に配された部材の表面に損傷等を与えることなく容易に
剥離される。
【0025】上述の如くの本体部21及び本体部21か
ら伸びて拡がる拡張部22A,22B及び22Cを有す
るものとされた保護カバー20によれば、フロアマット
11が、車体1におけるフロア部2を覆うものとされた
組付状態にあるときのみならず、車体1に組み付けられ
る際においても、汚損等から保護されることになる。ま
た、保護カバー20における本体部21及び拡張部22
A,22B及び22Cは、フロアマット11が車体1に
組み付けられる際に行われるフロアマット11の位置決
めに伴って自動的に位置決めがなされるもとで、フロア
部2上に配されたフロアマット11及びフロア部2の周
囲に配された部材を適正に覆う状態とされるので、それ
らを確実に保護する状態が容易に得られることになる。
従って、フロアマット11及びフロア部2の周囲に配さ
れた部材の保護が、部品点数の増大、作業効率の低下が
まねかれることなく行われ、自動車の生産コストが嵩む
事態が回避される。
【0026】上述の図1に示される例に係る保護カバー
20にあっては、その拡張部22A,22B及び22C
の夫々が、その裏面に剥離シート24を伴う両面接着テ
ープ23が貼付されたものとなされているが、本発明に
係る保護カバー20においては、その拡張部22A,2
2B及び22Cの夫々が、その裏面に剥離シート24を
伴う両面接着テープ23が貼付されるものとなされるの
ではなく、その裏面における、例えば、図1に示される
例に係る保護カバー20の拡張部22A,22B及び2
2Cの夫々における両面接着テープ23が貼付された部
分に相当する領域に、所定の粘着力を具えた接着剤が塗
布されるとともに、その接着剤が剥離シートに覆われた
ものとされてもよい。
【0027】このような拡張部22A,22B及び22
Cの夫々における裏面に剥離シートに覆われた接着剤が
塗布されたものとされる保護カバー20が、フロアマッ
ト11と共に車体1に組み付けられる際には、拡張部2
2A,22B及び22Cが、それらの裏面に塗布された
接着剤を覆う剥離シートが剥がされ、剥離シートが剥が
された接着剤を介して、フロア部2の周囲に配された部
材の表面上に、剥離可能に固定される。それにより、保
護カバー20の拡張部22A,22B及び22Cは、フ
ロア部2の周囲に配された部材の表面を覆って確実に保
護するものとされる。斯かる拡張部22A,22B及び
22Cの夫々における裏面に剥離シートに覆われた接着
剤が塗布されたものとされる保護カバー20も、図1に
示される保護カバー20と同様な取付方法によって車体
に取り付けられるとともに、図1に示される保護カバー
20と同様な作用効果が得られるものとされる。
【0028】斯かる場合にも、車体1に取り付けられた
保護カバー20は、フロアマット11及びフロア部2の
周囲に配された部材に対する保護が不要とされるとき、
本体部21をフロアマット11に連結する複数の連結部
材25が切断されるとともに、拡張部22A,22B及
び22Cが、接着剤により夫々固定されていたフロア部
2の周囲に配された部材から、接着剤を伴って離隔せし
められることにより、フロアマット11の表面及びフロ
ア部2の周囲に配された部材の表面に損傷等を与えるこ
となく容易に剥離される。
【0029】また、上述の図1に示される例に係る保護
カバー20においては、本体部21が複数の連結部材2
5が用いられてフロアマット11に連結されるものとな
されているが、本発明に係る保護カバー20は、その本
体部21が、フロアマット11の表面に部分的に接着さ
れることによって、フロアマット11に連結されるもの
となされてもよい。斯かる場合には、図5に示される如
く、保護カバー20が、その本体部21が、フロアマッ
ト11の表面側に、拡張部22A,22B及び22Cの
うちの拡張部22A及び22Bをフロアマット11の外
方に位置させる状態をもって重ねられ、その際、フロア
マット11の表面と本体部21の裏面との間に部分的に
両面接着テープ26が介在せしめられて、本体部21の
フロアマット11に対する連結が、連結部材25が用い
られることなく、フロアマット11の表面と本体部21
の裏面との間に部分的に介在せしめられた両面接着テー
プ26によって、剥離可能に行われるものとされる。な
お、斯かる場合にも、保護カバー20における拡張部2
2A,22B及び22Cの夫々は、上述の図1に示され
る例の場合と同様に設けられる。
【0030】このように本体部21が、フロアマット1
1の表面側に、両者間に部分的に配された両面接着テー
プ26によって接着されることによって、連結されるも
のとなされる保護カバー20も、上述の図1に示される
例と同様にして、フロアマット11の車体への組み付け
に伴って車体に組み付けられる。図6は、本体部21
が、フロアマット11の表面側に、両者間に部分的に配
された両面接着テープ26によって接着されることによ
って、連結された保護カバー20が、フロアマット11
に伴って車体1に組み付けられた状態を示し、図6にお
いて、図4に示される各部及び各部材に対応する各部及
び各部材に、図4と共通の符号が付されて示されてい
る。斯かる図5及び図6に示される保護カバー20も、
図1及び図4に示される保護カバー20と同様な取付方
法によって車体に取り付けられるとともに、図1及び図
4に示される保護カバー20と同様な作用効果が得られ
るものとされる。
【0031】斯かる場合にも、車体1に取り付けられた
保護カバー20は、フロアマット11及びフロア部2の
周囲に配された部材に対する保護が不要とされるとき、
本体部21が、両面接着テープ26により固定されてい
たフロアマット11から、両面接着テープ26を伴って
離隔せしめられるとともに、拡張部22A,22B及び
22Cが、両面接着テープ23により夫々固定されてい
たフロア部2の周囲に配された部材から、両面接着テー
プ23を伴って離隔せしめられることにより、フロアマ
ット11の表面及びフロア部2の周囲に配された部材の
表面に損傷等を与えることなく容易に剥離される。
【0032】さらに、本発明に係る保護カバー20にあ
っては、上述の例に係る、本体部21が、フロアマット
11の表面側に両者間に部分的に配された両面接着テー
プ26によって接着されることによって、連結されるも
のとなされる保護カバー20とは異なり、本体部21
が、フロアマット11の表面側に両者間に部分的に介在
せしめられた所定の粘着力を具えた接着剤によって、連
結されるものとなされてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動車のフロア用保護カバーによれば、車体におけ
るフロア部を覆うものとされるフロアマット及びフロア
部の周囲に配された部材が、それらの保護が必要とされ
る状況下において確実に保護されるとともに、その保護
が不要とされる際にはフロアマットから、例えば、切断
容易な連結部材が切断されることにより、あるいは、フ
ロアマットの表面側との部分的な接着部分が剥離される
ことにより容易に除去されるので、フロアマット及びフ
ロア部の周囲に配された部材に対しての、その保護が必
要とされる状況下における確実な保護が、作業効率の低
下,製造コストの増大等が回避されるもとで行われるこ
とになる。
【0034】また、本発明に係る自動車のフロア用保護
カバーの取付方法に従えば、自動車の車体におけるフロ
ア部を覆うフロアマットに重ねられるものとされる本体
部とその本体部から伸びて拡がる拡張部とを有する自動
車のフロア用保護カバーを、その本体部によりフロアマ
ットをその保護が必要とされる状況下において確実に保
護し、かつ、その拡張部により車体におけるフロア部の
周囲に配された部材をその保護が必要とされる状況下に
おいて確実に保護する状態として、自動車の車体に組み
付ける作業が、効率よく、確実に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のフロア用保護カバーの一
例をそれにより保護されるフロアマットと共に示す平面
図である。
【図2】本発明に係る自動車のフロア用保護カバーの一
例が適用された自動車の車体における車室形成部の部分
を示す斜視図である。
【図3】図1に示される例が車体に対して位置決めされ
た状態を示すとともに、本発明に係る自動車のフロア用
保護カバーの取付方法の説明に供される断面図である。
【図4】図1に示される例が車体に組み付けられた状態
を示すとともに、本発明に係る自動車のフロア用保護カ
バーの取付方法の説明に供される断面図である。
【図5】本発明に係る自動車のフロア用保護カバーの他
の例をそれにより保護されるフロアマットと共に示す平
面図である。
【図6】図5に示される例が車体に組み付けられた状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロア部 5 フロアトンネル部 6 センタコンソール部 9 サイドシル部 11 フロアマット 12 サイドシルカバー 20 保護カバー 21 本体部 22A,22B,22C 拡張部 23,26 両面接着テープ 24 剥離シート 25 連結部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の車体におけるフロア部を覆うフロ
    アマットの表面側に剥離可能に配された本体部と該本体
    部から上記フロアマットの外方に伸びて拡がる拡張部と
    を有し、上記フロアマットと共に上記車体に組み付けら
    れるものとされる自動車のフロア用保護カバー。
  2. 【請求項2】拡張部の裏面側に接着手段が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動車のフロア用保護カ
    バー。
  3. 【請求項3】接着手段が、拡張部の裏面に貼付された両
    面接着テープと該両面接着テープを覆う剥離シートとを
    含んで成ることを特徴とする請求項2記載の自動車のフ
    ロア用保護カバー。
  4. 【請求項4】接着手段が、拡張部の裏面に塗布された接
    着剤と該接着剤を覆う剥離シートとを含んで成ることを
    特徴とする請求項2記載の自動車のフロア用保護カバ
    ー。
  5. 【請求項5】本体部が、フロアマットの表面側に重ねら
    れ、切断容易な連結部材によって上記フロアマットに連
    結されることを特徴とする請求項1記載の自動車のフロ
    ア用保護カバー。
  6. 【請求項6】本体部が、フロアマットの表面側に接着剤
    によって部分的に接着されることを特徴とする請求項1
    記載の自動車のフロア用保護カバー。
  7. 【請求項7】自動車の車体におけるフロア部を覆うフロ
    アマットに重ねられるものとされる本体部と該本体部か
    ら伸びて拡がる拡張部とを有する自動車のフロア用保護
    カバーにおける上記本体部を、上記フロアマットの表面
    側に、上記拡張部の少なくとも一部を上記フロアマット
    の外方に位置させて、剥離可能に取り付け、 上記フロアマットの表面側に取り付けられた本体部を、
    上記フロアマットと共に上記車体におけるフロア部上に
    配し、 上記拡張部を上記フロア部の周囲に配された部材の表面
    を覆うべく配する、ことを特徴とする自動車のフロア用
    保護カバーの取付方法。
  8. 【請求項8】拡張部の裏面側に接着手段を設け、本体部
    をフロアマットと共に車体におけるフロア部上に配した
    後、上記拡張部を上記フロア部の周囲に配された部材の
    表面に上記接着手段によって剥離可能に固定することを
    特徴とする請求項7記載の自動車のフロア用保護カバー
    の取付方法。
  9. 【請求項9】本体部を、フロアマットの表面側に重ね、
    切断容易な連結部材によって上記フロアマットに連結す
    ることを特徴とする請求項7記載の自動車のフロア用保
    護カバーの取付方法。
  10. 【請求項10】本体部を、フロアマットの表面側に接着
    剤によって部分的に接着することを特徴とする請求項7
    記載の自動車のフロア用保護カバーの取付方法。
JP24938393A 1993-10-05 1993-10-05 自動車のフロア用保護カバー及びその取付方法 Pending JPH07101280A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213255A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Mazda Motor Corp 自動車の可動フロア用フロアマット構造

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