JP2006213255A - 自動車の可動フロア用フロアマット構造 - Google Patents

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敏峰 森野
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
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Abstract

【課題】
可動フロアを覆うフロアマットに、可動フロア昇降時にフロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を設けることにより、許容部以外でのフロアマットの歪な変形やシワ、浮き上がりを防止することができる自動車の可動フロア用マット構造の提供を目的とする。
【解決手段】
車室フロア2と、フロア2上に配置されたシートと、フロア2を覆うフロアマット60とを備えた自動車において、フロア2のシート前方位置に可動フロア14が昇降可能に配設され、可動フロア14がフロアマット60で覆われると共に、フロアマット60は、可動フロア14昇降時にフロア2と可動フロア14との間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部65を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図13

Description

この発明は、フロアパネルのシート前方位置に乗員の足を載せる可動フロアを上下動可能に設け、この可動フロアの車室側をフロアマットで覆ったような自動車の可動フロア用フロアマット構造に関する。
従来、上述例の可動フロアを備えた車両としては特許文献1に記載の構造がある。
すなわち、車室の床面を構成するフロアパネルと、このフロアパネル上に配置されたシート(特に、ドライバーズシート)とを備えた車両において、上記フロアパネルのシート前方位置に乗員の足(特に、踵)を載せる可動フロアを設け、シートスライド機構によるシートの前後動と連動して可動フロアを上下動させて、乗員の体格に対応した適切な運転姿勢を得るように構成したものである。
しかし、この特許文献1の運転操作系の調整装置には可動フロアとフロアマットとの関連構造が一切開示されていない。
車両に上述の可動フロアを設ける場合、見栄えの向上を確保するために一般にフロアマットが敷設される。すなわち、図34に示すように車幅方向の中央部にトンネル部100が一体形成され、かつ車幅方向側部にサイドシル101が連結されたフロアパネル102を設け、このフロアパネル102のドライバーズシート前方位置に対応して可動フロア103を設け、この可動フロア103上面を覆うフロアマット104をサイドシルインナ側面と、トンネル部100側面との間にわたって配設するのが一般的である。
上述のフロアマット104は遮音性および強度を確保する比較的厚みのある圧縮されたフェルトや樹脂シートのような基部105と、基部105の車室側を覆う柔軟な表面部106とを備えており、可動フロア103の下動状態に符合させて敷設されるが、この場合、可動フロア103が上動すると、フロアパネル102と可動フロア103との間の間隔変位に起因してフロアマット104の左右両部(矢印β参照)には図34に示すように、歪な変形やシワ、浮き上がりが発生する問題点があった。
実開昭63−69655号公報
そこで、この発明は、可動フロアを覆うフロアマットに、可動フロア昇降時にフロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を設けることにより、許容部以外でのフロアマットの歪な変形やシワ、浮き上がりを防止することができる自動車の可動フロア用マット構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の可動フロア用マット構造は、車室のフロアと、該フロア上に配置されたシートと、上記フロアを覆うフロアマットとを備えた自動車において、上記フロアのシート前方位置に可動フロアが昇降可能に配設され、該可動フロアが上記フロアマットで覆われると共に、該フロアマットは、可動フロア昇降時に上記フロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を備えたものである。
上述のシートは、ドライバーズシート(運転席側のシート)に設定してもよい。
上記構成によれば、フロアマットの所定の位置に設けた許容部が可動フロア昇降時においてフロアと可動フロアとの間に発生するずれを許容するので、許容部以外でのフロアマットの歪な変形やシワ、浮き上がりを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記許容部は、上記フロアマットに略波形に形成され弾性的に伸縮可能なギャザーに設定されたものである。
上記構成によれば、フロアマットそれ自体に弾性的な許容部(ギャザー)が設けられるので、可動フロアの昇降時にフロアマットの張りを保ち、シワの発生を抑止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記許容部は、フロアマットに所定の形状に折れ曲り可能な折り目が設けられた折り目に設定されたものである。
上記構成によれば、可動フロアの昇降時にフロアマットが折り目に沿って折れ曲がるので、該フロアマットの不所望な変形や浮き上がりを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記許容部は、上記フロアマットと車体側部材との一方に上記ずれの発生方向に沿って設けられた長孔と、該長孔に係合して上記フロアマットを車体側部材に沿って移動可能に支持する係合部とから成るスライド手段に設定されたものである。
上述の係合部はファスナにより構成してもよい。
上記構成によれば、スライド手段がフロアマットを車体側部材に沿って移動可能に支持するので、可動フロアの昇降に伴うフロアマットのずれを円滑に吸収し、該フロアマットの浮き上がりを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアマットは基部と、該基部の車室側を覆う表面部とを備え、上記許容部は表面部にのみ形成されたものである。
上記構成によれば、上述の基部は樹脂シートや圧縮されたフェルト等で構成され比較的厚みが大きいので、許容部が形成しにくいが、表面部に許容部を形成することで、該許容部を容易に形成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアマットは、上記フロアと連続した面を構成する車体側の縦壁部に沿って配設されると共に、上記許容部が縦壁部に対応して形成されたものである。
上述の車体側の縦壁部は、サイドシルインナの縦壁部または/およびトンネル部の縦壁面に設定してもよい。
上記構成によれば、許容部を縦壁部に対応して形成するので、フロアパネルの平面部、可動フロアの平面部が許容部により狭小化されることがなく、乗員の足元スペースを充分に確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記許容部は、その視認を防ぐように車室内配設部材の裏側に配設されたものである。
上記構成によれば、車室内配設部材の裏側にフロアマットの許容部が位置するので、フロアマットのずれが目立たなくなり、見栄えの向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車室内配設部材は、上記フロア上の車室車幅方向中間部に前後方向へ延設されたセンタコンソールに設定されたものである。
上記構成によれば、既存部品としてのセンタコンソールで許容部を覆うので、部品点数を何等増加させることなく、見栄えの向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車室内配設部材は、上記フロアの車幅方向側部に前後方向へ延設されたサイドシルを覆うカバー部材に設定されたものである。
上記構成によれば、既存部品としてのサイドシルのカバー部材で許容部を覆うので、部品点数を何等増加させることなく、見栄えの向上を図ることができる。また乗員の足から落下する砂、泥、水滴等の異物が許容部に溜まることを防止でき、許容部による円滑な動作を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアマットは基部と、該基部の車室側を覆う柔軟な表面部とを備え、上記可動フロア上に表面部が設けられ、該表面部に許容部が形成される一方、上記表面部と分離形成された基部は上記フロア上に配設されたものである。
上記構成によれば、可動フロア上には表面部を設けたので、可動フロアの昇降に対して表面部が円滑に追従し、またフロア上には基部を設けたので、耐久性、しっかり感、車外騒音の遮音性能を確保することができる。
この発明によれば、可動フロアを覆うフロアマットに、可動フロア昇降時にフロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を設けたので、許容部以外でのフロアマットの歪な変形やシワ、浮き上がりを防止することができる効果がある。
許容部以外でのフロアマットの歪な変形やシワ、浮き上がりを防止するという目的を、フロアのシート前方位置に可動フロアを昇降可能に配設し、可動フロアをフロアマットで覆うと共に、フロアマットには、可動フロア昇降時にフロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の可動フロア用フロアマット構造を示し、図1、図2において、エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル1を設け、このダッシュロアパネル1の下部には、後方に向けて略水平に延びるフロアパネル2を連設し、このフロアパネル2の車幅方向中央には車室側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部3を一体に形成し、このトンネル部3をその上方から同方向(前後方向)に延びる車室内配設部材としてのセンタコンソール4で覆っている。
また上述のダッシュロアパネル1の車幅方向側部にはヒンジピラーアウタ5とヒンジピラーインナ6とから成るヒンジピラー7を接合すると共に、このヒンジピラー7の下部には車両の前後方向に延びるサイドシル8を連結し、フロアパネル2の車幅方向側端部を該サイドシル8に接合する一方、このサイドシル8をその上方から前後方向に延びる車室内配設部材としてのフットカバー9(スカーフプレートと同意)で覆っている。
さらに、上述のフロアパネル2上には図1に示すように、フロントシート10(ドライバーズシート)を配置している。このフロントシート10はシートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とを備えている。
上述のフロントシート10の前方位置におけるフロアパネル2上には、乗員がアクセルペダル、ブレーキペダルを操作する足元スペースに対応して、図2、図3に示すように可動フロア14を昇降可能に配設している。
この可動フロア14は、フロント側に位置するメイン可動フロア14aとリヤ側に位置するサブ可動フロア14bとをヒンジ15にて屈曲可能に連設したもので、メイン可動フロア14aの前端部はダッシュロアパネル1またはフロアパネル2に取付けられたヒンジ16に枢支されている。
図2〜図4に示すように、上述のサブ可動フロア14bの後部下面は、車幅方向に延びる回転自在なローラ17により支持されており、このローラ17の左右の軸端部はブラケット18,18を介してフロアパネル2に支持されている。
また上述のメイン可動フロア14aは該フロア14aの下部に設けられた可動フロア調整機構19により昇降可能に構成されている。
上述の可動フロア調整機構19は図2〜図6に示すように構成している。
すなわち、フロアパネル2には、車幅方向に所定間隔を隔てて一側のギヤボックス20と他側のブラケット21とを取付け、これら両者20,21間には車幅方向に延びる駆動軸22を設け、この駆動軸22をメイン可動フロア14aの下方に位置させている。
このメイン可動フロア14aの下面には車幅方向に離間するように複数のローラ23,23を設けるが、これら各ローラ23,23の軸端部はそれぞれ一対のアーム24,24を介して筒部材25,25に取付けられ、これらの各筒部材25,25は上述の駆動軸22に嵌合固定されている。
一方、上述のギヤボックス20内にはウオームギヤ26とウオームホイール27とを噛合させて設けており、ウオームギヤ26にはトルクケーブル28を連結し、ウオームホイール27の軸芯部には上述の駆動軸22を連結している。
そして、トルクケーブル28の正方向または逆方向の回転時に、ウオームギヤ26を介してウオームホイール27を駆動し、このウオームホイール27の軸芯部に設けた駆動軸22を回転し、この回転を筒部材25、アーム24を介してローラ23の上下方向への移動に変換して、ヒンジ16を支点としてメイン可動フロア14aを上下動(昇降動作)させ、このメイン可動フロア14aに対してサブ可動フロア14bが従動するように構成している。なお、図2は可動フロア14の上動状態を示し、図3は可動フロア14の下動状態を示すものである。
ところで、上述のフロントシート10は図7、図8に示すようにフロアパネル2上に設けられた前後のクロスメンバ30,31、ブラケット32,33およびシートスライドレールを構成するロアレール34を介して取付けられている。
しかも、このフロントシート10には、該シート10の前後位置、上下位置(高さ位置)およびシートクッション11の座面角度を調整するシート位置調整手段35が設けられているので、次に図7〜図10を参照してシート位置調整手段35の構成について説明する。
図9、図10に示すように、上述のロアレール34の側部にはサイドレール36を接合して、ロアレール34とサイドレール36とを一体化すると共に、このサイドレール36のトップデッキ面において前後方向に延びる所定長さ範囲にはラック37を設けている。
また、板部材を2枚重ね合わせて構成したシートクッションフレーム38を設け、このシートクッションフレーム38の下部にはアッパレール39を一体形成して、アッパレール39を兼ねるシートクッションフレーム38がロアレール34に沿って車両の前後方向に斜め移動すべく構成している。
ここで、上述のロアレール34は所定の傾斜角度となるように前高後低状にスラント配置されている。
上述のロアレール34およびシートクッションフレーム38は単一のフロントシート10の左右に対応して一対設けられるが、図面では図示の便宜上、左側の要素のみを示している。
左右一対のシートクッションフレーム38の前部側離間位置には駆動軸40と従動軸41とを車幅方向に向けて軸架している。
上述の駆動軸40がシートクッションフレーム38より左方に突出する突出部40aには大径の原動ギヤ42を嵌合し、上述の従動軸41がシートクッションフレーム38より左方に突出する突出部41aにはピニオン43を嵌合し、原動ギヤ42にピニオン43を噛合させると共に、このピニオン43をサイドレール36上のラック37に噛合させている。
また上述の駆動軸40には小径のギヤ44を嵌合する一方、駆動軸40と従動軸41との間の上方位置におけるシートクッションフレーム38には支軸45を設け、この支軸45には下部リンク46を回動可能に枢支している。
この下部リンク46の前端部(フロント側)にはピン47を介して上部リンク48を連結する一方、下部リンク46の後端部(リヤ側)には円弧状のギヤ49を一体形成して、このギヤ49を上述のギヤ44に噛合させている。
さらに、上部リンク48の上端部にはピン50を介して前側のシートブラケット51を枢支する一方、シートクッションフレーム38の後部側上方位置にはシートクッション11の揺動支点となる支軸52を介して後側のシートブラケット53を枢支している。上述の各シートブラケット51,53はシートクッション11に取付けられる。
また上述の駆動軸40の突出部40aにはシート調整用のレバー54を嵌合すべく構成している。
このように構成したシート位置調整手段35により図7に示す後退位置のフロントシート10を図8に示すように前進位置へ調整する場合、レバー54を介して原動ギヤ42を図9の矢印a方向に回転させると、この原動ギヤ42に噛合したピニオン43が同図の矢印b方向に回転し、このピニオン43がラック37に噛合しているので、シートクッションフレーム38は矢印cで示すように前進すると共に、原動ギヤ42と同方向に回転(矢印d方向に回転)するギヤ44で下部リンク46の円弧状のギヤ49が矢印e方向へ回動し、この下部リンク46は支軸45を支点として矢印f方向に回動して上部リンク48を矢印g方向に引き込むので、フロントシート10は図7に示す状態から図8に示すように斜め前方かつ上方に移動すると共に、この移動にともなって、シートクッション11は支軸52を支点として図8に矢印hで示すように回動して、その座面角度が調整される。
図7に示す後退位置のフロントシート10は例えば体格が大きい乗員に対応し、図8に示す前進位置のフロントシート10は例えば体格が小さい乗員に対応する。
図1、図4、図6で示したトルクケーブル28は原動ギヤ42と連動して回転するように構成されているので、シート位置調整手段35による図7のシート位置と対応して、可動フロア調整機構19により図3の可動フロア位置(可動フロア14の下降位置)が得られ、シート位置調整手段35による図8のシート位置と対応して、可動フロア調整機構19により図2の可動フロア位置(可動フロア14の上昇位置)が得られるものである。
図2、図3で示すように上述の可動フロア14はフロアマット60により覆われている。このフロアマット60は遮音性および強度を確保するための肉厚のフェルトから成る基部つまりベースマット61と、このベースマット61の車室側を覆う柔軟な表面部としての表皮部材62とを備えている。
図11は図1のD−D線に沿うトンネル部3の断面図、図12は図1のE−E線に沿うトンネル部3の断面図であって、シート位置調整手段35の原動ギヤ42の回転を、可動フロア調整機構19のウオームギヤ26に伝達するトルクケーブル28は図1、図11、図12に示すように配設されている。
すなわち、このトルクケーブル28はフロントシート10のトンネル部3に近接する左側部からクロスメンバ30(いわゆるNo.2クロスメンバ)上部を通って前方へ導出され、このクロスメンバ30の直前部からセンタコンソール4とトンネル部3との間を介してトンネル部3側に導入され、図11に示すD−D断面部位においては、トンネル部3に固定されたホルダ55で保持されると共に、図12に示すE−E断面部位においては、表皮部材62に形成した開口部56からウオームギヤ26側に向けて導出されるように構成している。
図13は図1のX−X線矢視断面図であって、上述のサイドシル8はサイドシルアウタ8aとサイドシルインナ8bとを接合して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面8cを有する車体剛性部材であって、フロアパネル2の車幅方向側部はサイドシルインナ8bに接合され、このサイドシルインナ8bにはフロアパネル2と連続した面を構成する車体側の縦壁部63が形成されている。
また上述のトンネル部3にはフロアパネル2と連続した面を構成する車体側の縦壁部64が形成されている。
図13に示す実施例ではフロアマット60のベースマット61と表皮部材62とは非分離構造に形成されており、かつ表皮部材62の車幅方向の長さはベースマット61の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されている。
しかも、上述の表皮部材62の車幅方向両サイド部には、可動フロア14の昇降時にフロアパネル2と可動フロア14との間に発生するずれを所定の位置において許容する許容部としてのギャザー65,65が図1に矢印αで示す車両前後方向の所定範囲にわたって形成されている。
上述の所定範囲α(図1参照)は可動フロア14を完全に覆う範囲で、かつ、その前端はダッシュロアパネル1に近接し、その後端はクロスメンバ30に近接する所定の範囲に設定することができる。
ここで、上述の表皮部材62の車幅方向両サイド部は縦壁部63,64に沿って配設されると共に、その上端部は複数の取付け部材66,66を用いてサイドシルインナ8bおよびトンネル部3に固定されている。換言すれば、表皮部材62それ自体が平面部62aと車体側の縦壁部63,64に沿う縦壁部とを備えている。
また、許容部としてのギャザー65は取付け部材66による取付け位置と、表皮部材62の可動フロア14と平行な平面部62aとの間において縦壁部63,64に対応する部分に形成され、さらに乗員から目視不可となるようにフットカバー9およびセンタコンソール4の裏側に位置するように形成されている。
さらに、上述のギャザー65は表皮部材62に略波形に形成され弾性的に伸縮可能に構成されている。なお、図中、矢印Fは車両の前方を示すものである。
図13に示す可動フロア14の上昇時においては、表皮部材62の両側部に設けられたギャザー65が縮むことにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が大きくなることに起因するずれを吸収し、図14に示す可動フロア14の下降時においては、表皮部材62の両側部に設けられたギャザー65が伸びることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が小さくなることに起因するずれを解消する。なお、上述のフロアマット60は図14の可動フロア14の下降状態下に合わせて配設されるものである。
このように、図1〜図14(特に図13、図14参照)で示した実施例の自動車の可動フロア用マット構造は、車室のフロアパネル2と、該フロアパネル2上に配置されたフロントシート10と、上記フロアパネル2を覆うフロアマット60とを備えた自動車において、上記フロアパネル2のシート10前方位置に可動フロア14が昇降可能に配設され、該可動フロア14が上記フロアマット60で覆われると共に、該フロアマット60は、可動フロア14の昇降時に上記フロアパネル2と可動フロア14との間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部(ギャザー65参照)を備えたものである。
この構成によれば、フロアマット60の所定の位置に設けた許容部(ギャザー65参照)が可動フロア14の昇降時においてフロアパネル2と可動フロア14との間に発生するずれを許容するので、許容部(ギャザー65参照)以外でのフロアマット60の歪な変形やシワ、浮き上がりを防止することができる。
また、上記許容部は、上記フロアマット60に略波形に形成され弾性的に伸縮可能なギャザー65に設定されたものである。
この構成によれば、フロアマット60それ自体に弾性的な許容部(ギャザー65参照)が設けられるので、可動フロア14の昇降時にフロアマット60の張りを保ち、シワの発生を抑止することができる。
さらに、上記フロアマット60は基部(ベースマット61参照)と、該基部の車室側を覆う表面部(表皮部材62参照)とを備え、上記許容部(ギャザー65参照)は表面部(表皮部材62参照)にのみ形成されたものである。
この構成によれば、上述の基部(ベースマット61参照)は肉厚フェルト等で構成され比較的厚みが大きいので、許容部が形成しにくいが、表面部(表皮部材62参照)に許容部(ギャザー65参照)を形成することで、該許容部(ギャザー65参照)を容易に形成することができる。
加えて、上記フロアマット60は、上記フロアパネル2と連続した面を構成する車体側の縦壁部63,64に沿って配設されると共に、上記許容部(ギャザー65参照)が縦壁部63,64に対応して形成されたものである。
この構成によれば、許容部(ギャザー65参照)を縦壁部63,64に対応して形成するので、フロアパネル2の平面部、可動フロア14の平面部が許容部(ギャザー65参照)により狭小化されることがなく、乗員の足元スペースを充分に確保することができ、スペース効果が向上する。
しかも、上記許容部(ギャザー65参照)は、その視認を防ぐように車室内配設部材(センタコンソール4、フットカバー9参照)の裏側に配設されたものである。
この構成によれば、車室内配設部材(センタコンソール4、フットカバー9参照)の裏側にフロアマット60の許容部(ギャザー65参照)が位置するので、フロアマット60のずれが目立たなくなり、見栄えの向上を図ることができる。
また、上記車室内配設部材は、上記フロアパネル2上の車室車幅方向中間部に前後方向へ延設されたセンタコンソール4に設定されたものである。
この構成によれば、既存部品としてのセンタコンソール4で許容部(ギャザー65参照)を覆うので、部品点数を何等増加させることなく、見栄えの向上を図ることができる。
さらに、上記車室内配設部材は、上記フロアパネル2の車幅方向側部に前後方向へ延設されたサイドシル8を覆うカバー部材(フットカバー9参照)に設定されたものである。
この構成によれば、既存部品としてのサイドシル8のカバー部材(フットカバー9参照)で許容部(ギャザー65参照)を覆うので、部品点数を何等増加させることなく、見栄えの向上を図ることができる。また乗員の足から落下する砂、泥、水滴等の異物が許容部(ギャザー65参照)に溜まることを防止でき、許容部(ギャザー65参照)による円滑な動作を確保することができる。
図15、図16は自動車の可動フロア用フロアマット構造の他の実施例を示し、ベースマット61と表皮部材62とが非分離構造のフロアマット60において、表皮部材62の車幅方向両サイド部には縦壁部63,64に沿うように許容部としての折れ曲り可能な折り目67,67を設け、これら両サイドの各折り目67,67をフットカバー9およびセンタコンソール4の裏面側に位置させて、乗員から目視不可に構成したものである。
この場合、図15に示す可動フロア14の上昇時においては、表皮部材62の両側部に設けられた折り目67に沿って該表皮部材62が折り曲がることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が大きくなることに起因するずれを吸収し、図16に示す可動フロア14の下降時においては、表皮部材62の両側部に設けられた折り目67,67が伸びることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が小さくなることに起因するずれを解消する。
このように、図15、図16で示した実施例においては、上記許容部が、フロアマット60に所定の形状に折れ曲り可能に構成された折り目67に設定されたものである。
この構成によれば、可動フロア14の昇降時にフロアマット60が折り目67に沿って折れ曲がるので、該フロアマット60の不所望な変形や浮き上がりを防止することができる。
図15、図16に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図15、図16において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図17〜図20は自動車の可動フロア用フロアマット構造のさらに他の実施例を示し、ベースマット61と表皮部材62とが非分離構造のフロアマット60において、表皮部材62の車幅方向両サイド部には縦壁部63,64に沿い、かつ上記ずれの発生方向に沿う長孔68を設ける一方、車体側部材としてのサイドシルインナ8bおよびトンネル部3の車室側の面には上述の表皮部材62を長孔68に沿って移動可能に支持する係合部としてのファスナ69を取付け、長孔68とファスナ69との両者によりスライド手段70を構成したものである。
このスライド手段70は上述の縦壁部63,64に対して車両の前後方向に所定間隔を隔てて複数設けられる。
また上述のファスナ69は図19、図20に示すように車体への取付け座69aと、長孔68内に挿入される軸部69bと、表皮部材62の抜け外れを防止する頭部69cとを備え、取付け部材71を用いて縦壁部63,64に固定され、表皮部材62の両サイド部を上下動可能に案内するものである。
さらに上述のスライド手段70,70はフットカバー9およびセンタコンソール4の裏面側に位置していて、乗員から目視不可に構成されている。
このように、許容部をスライド手段70にて構成すると、図17に示す可動フロア14の上昇時においては、ファスナ69が長孔68に沿う表皮部材62の上動を円滑に案内し、図18に示す可動フロア14の下降時においては、ファスナ69が長孔68に沿う表皮部材62の下動を円滑に案内するので、可動フロア14の上下動に伴うフロアマット60のずれを吸収、解消することができる。
ここで、上述の長孔68を保護するために、図21、図22に示すように長孔68の口縁全周にグロメット72を嵌着し、このグロメット72の内部を長孔68に設定し、表皮部材62の耐久性の向上を図るように構成してもよい。
このように、図17〜図22で示した実施例においては、上記許容部は、上記フロアマット60と車体側部材(サイドシルインナ8b、トンネル部3参照)との一方(この実施例ではフロアマット60の表皮部材62)に上記ずれの発生方向に沿って設けられた長孔68と、該長孔68に係合して上記フロアマット60を車体側部材(サイドシルインナ8b、トンネル部3参照)に沿って移動可能に支持する係合部(ファスナ69参照)とから成るスライド手段70に設定されたものである。
この構成によれば、スライド手段70がフロアマット60を車体側部材に沿って移動可能に支持するので、可動フロア14の昇降に伴うフロアマット60のずれを円滑に吸収し、該フロアマット60の浮き上がりを防止することができる。
図17〜図22に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図17〜図22において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図23、図24は自動車の可動フロア用フロアマット構造のさらに他の実施例を示し、図1〜図22で示した先の実施例においては、可動フロア14上にベースマット61および表皮部材62から成るフロアマット60を配設したが、図23、図24で示すこの実施例においては、表皮部材62と分離形成されたベースマット61をフロアパネル2上およびダッシュロアパネル1の車室側の面に配設する一方、可動フロア14上面に表皮部材62を設けたものである。
この場合、表皮部材62とメイン可動フロア14a、サブ可動フロア14bとの位置ずれを防止するために表皮部材62の平面部62a(図27参照)と可動フロア14とを図23に示すように両面接着テープ73にて貼着固定する。
また図24にL部で示す可動フロア14上の表皮部材62と、それよりもリヤ側におけるフロアパネル2上の表皮部材74とは図25または図26に構造により、ずれ等が発生しないように連設している。
図25に示す構造は、表皮部材62の後端部に車両の前後方向に延びる長孔75を複数形成し(但し、図25では図示の便宜上、1つの長孔75のみを示す)、長孔75には表皮部材62の後端部を可動フロア14の上下動に沿って移動可能に案内支持するファスナ76を設け、このファスナ76をベースマット61に固定、またはベースマット61を介してフロアパネル2に固定したものである。
ここで、上述の長孔75の口縁全周にグロメット(図示せず)を嵌着して、表皮部材62の耐久性向上を図るように構成してもよい。
図26に示す構造は、表皮部材62の後端と表皮部材74の前端との間に折目77を形成したものである。この折目77は断面が蛇行状で両表皮部材62,74の車幅方向の略全幅にわたって形成され、可動フロア14の昇降に伴う両者間62,74の位置ずれ、シワ発生を防止する。
図27は図23のM−M線矢視断面図であって、同図に示すこの実施例ではフロアマット60のベースマット61と表皮部材62とが上述の如く分離構造に形成されており、かつ表皮部材62の車幅方向の長さはベースマット61の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されている。
しかも、上述の表皮部材62の車幅方向両サイド部には、可動フロア14の昇降時にフロアパネル2と可動フロア14との間に発生するずれを所定の位置において許容する許容部としてのギャザー65,65が図23に矢印αで示す車両前後方向の所定範囲にわたって形成されている。
上述の所定範囲α(図23参照)は可動フロア14を完全に覆う範囲で、かつ、その前端はダッシュロアパネル1に近接し、その後端はクロスメンバ30に可及的近接する所定の範囲に設定することができる。
ここで、上述の表皮部材62の車幅方向両サイド部は縦壁部63,64も沿って配設されると共に、その上端部は複数の取付け部材66,66を用いてサイドシルインナ8bおよびトンネル部3に固定されている。換言すれば、表皮部材62それ自体が平面部62aと車体側の縦壁部63,64に沿う縦壁部とを備えている。
また、許容部としてのギャザー65は取付け部材66による取付け位置と、表皮部材62の可動フロア14と平行な平面部62aとの間において縦壁部63,64に対応する部分に形成され、さらに乗員から目視不可となるようにフットカバー9およびセンタコンソール4の裏側に位置するように形成されている。
さらに、上述のギャザー65は表皮部材62に略波形に形成され弾性的に伸縮可能に構成されている。
図27に示す可動フロア14の上昇時においては、表皮部材62の両側部に設けられたギャザー65が縮むことにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が大きくなることに起因するずれを吸収し、図28に示す可動フロア14の下降時においては、表皮部材62の両側部に設けられたギャザー65が伸びることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が小さくなることに起因するずれを解消する。
このように図23〜図28に示す実施例においては、上記フロアマット60は基部(ベースマット61参照)と、該基部の車室側を覆う柔軟な表面部(表皮部材62参照)とを備え、上記可動フロア14上に表面部(表皮部材62参照)が設けられ、該表面部に許容部(ギャザー65参照)が形成される一方、上記表面部(表皮部材62参照)と分離形成された基部(ベースマット61参照)はフロアパネル2上に配設されたものである。
この構成によれば、可動フロア14上には表面部(表皮部材62参照)を設けたので、可動フロア14の昇降に対して表面部が円滑に追従し、またフロアパネル2上には基部(ベースマット61参照)を設けたので、耐久性、しっかり感、車外騒音の遮音性能を確保することができる。
さらに、上記許容部は、上記フロアマット60に略波形に形成され弾性的に伸縮可能なギャザー65に設定されたものである。
この構成によれば、フロアマット60それ自体に弾性的な許容部(ギャザー65参照)が設けられるので、可動フロア14の昇降時にフロアマット60の張りを保ち、シワの発生を抑止することができる。
図23〜図28に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例(特に、図13、図14参照)とほぼ同様であるから、図23〜図28において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図29、図30は自動車の可動フロア用フロアマット構造の他の実施例を示し、ベースマット61と表皮部材62とを分離形成したフロアマット60において、表皮部材62の車幅方向両サイド部には縦壁部63,64に沿うように許容部としての折れ曲り可能な折り目67,67を設け、これら両サイドの各折り目67,67をフットカバー9およびセンタコンソール4の裏面側に位置させて、乗員から目視不可に構成したものである。
この場合、図29に示す可動フロア14の上昇時においては、表皮部材62の両側部に設けられた折り目67に沿って該表皮部材62が折り曲がることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が大きくなることに起因するずれを吸収し、図30に示す可動フロア14の下降時においては、表皮部材62の両側部に設けられた折り目67,67が伸びることにより、フロアパネル2と可動フロア14との間の間隔が小さくなることに起因するずれを解消する。
このように、図29、図30で示した実施例においては、上記許容部が、フロアマット60に所定の形状に折れ曲り可能に構成された折り目67に設定されたものである。
この構成によれば、可動フロア14の昇降時にフロアマット60が折り目67に沿って折れ曲がるので、該フロアマット60の不所望な変形や浮き上がりを防止することができる。
図29、図30に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例(特に、図15、図16参照)とほぼ同様であるから、図29、図30において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図31、図32は自動車の可動フロア用フロアマット構造のさらに他の実施例を示し、ベースマット61と表皮部材62とを分離形成したフロアマット60において、表皮部材62の車幅方向両サイド部には縦壁部63,64に沿い、かつ上記ずれの発生方向に沿う長孔68を設ける一方、車体側部材としてのサイドシルインナ8bおよびトンネル部3には上述の表皮部材62を長孔68に沿って移動可能に支持する係合部としてのファスナ69を取付け、長孔68とファスナ69との両者によりスライド手段70を構成したものである。
ここで、上述のスライド手段70の詳細構造は図19〜図22で示した構造と同様である。
さらに上述のスライド手段70,70はフットカバー9およびセンタコンソール4の裏面側に位置していて、乗員から目視不可に構成されている。
このように、許容部をスライド手段70にて構成すると、図31に示す可動フロア14の上昇時においては、ファスナ69が長孔68に沿う表皮部材62の上動を円滑に案内し、図32に示す可動フロア14の下降時においては、ファスナ69が長孔68に沿う表皮部材62の下動を円滑に案内するので、可動フロア14の上下動に伴うフロアマット60のずれを吸収、解消することができる。
このように、図31、図32で示した実施例においては、上記許容部は、上記フロアマット60と車体側部材(サイドシルインナ8b、トンネル部3参照)との一方(この実施例ではフロアマット60の表皮部材62)に上記ずれの発生方向に沿って設けられた長孔68と、該長孔68に係合して上記フロアマット60を車体側部材(サイドシルインナ8b、トンネル部3参照)に沿って移動可能に支持する係合部(ファスナ69参照)とから成るスライド手段70に設定されたものである。
この構成によれば、スライド手段70がフロアマット60を車体側部材(サイドシルインナ8b、トンネル部3参照)に沿って移動可能に支持するので、可動フロア14の昇降に伴うフロアマット60のずれを円滑に吸収し、該フロアマット60の浮き上がりを防止することができる。
図31、図32に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例(特に、図17、図18参照)とほぼ同様であるから、図31、図32において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図33はトルクケーブル28を駆動する手段の他の実施例を示し、トンネル部3またはセンタコンソール4のトップデッキ部に電動可逆モータ78を設ける一方、図7〜図10で示した原動ギヤ42の正方向または逆方向の回転量を検出する回転センサを設け、この回転センサの出力に基づいて上述の可逆モータ78を正逆駆動し、この電動可逆モータ78の回転軸に上述のトルクケーブル28を連結して、シート位置調整手段35と可動フロア調整機構19とを連動させるように構成したものである。
図33の構成においても可動フロア用のフロアマット構造については先の実施例の何れかと同等に構成することができるので、図33において前図と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロアは、実施例のフロアパネル2に対応し、
以下同様に、
シートは、運転席側のフロントシート10に対応し、
許容部は、ギャザー65、折り目67、スライド手段70に対応し、
フロアマット60の基部は、肉厚のフェルトや樹脂シート等から成るベースマット61に対応し、
フロアマット60の表面部は、表皮部材62に対応し、
車室内配設部材は、センタコンソール4、フットカバー9に対応し、
カバー部材は、フットカバー9に対応し、
車体側部材は、サイドシルインナ8b、トンネル部3に対応し、
スライド手段の係合部は、ファスナ69に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の自動車の可動フロア用フロアマット構造を示す平面図 図1のA−A線矢視断面図 可動フロア下降時の側面図 トルクケーブルとローラとの連動構造を示す平面図 図4のB−B線矢視断面図 図4のC−C線矢視断面図 シート位置調整手段を示す側面図 シート前進位置を示す側面図 シート位置調整手段を示す分解斜視図 図7のG−G線矢視断面図 図1のD−D線に沿う部分断面図 図1のE−E線に沿う部分断面図 図1のX−X線矢視断面図 可動フロア下降時の正面図 許容部を折り目に設定した実施例を示す正面図 可動フロア下降時の正面図 許容部をスライド手段に設定した実施例を示す正面図 可動フロア下降時の正面図 スライド手段の説明図 図19のH−H線矢視断面図 スライド手段の説明図 図21のJ−J線矢視断面図 自動車の可動フロア用フロアマット構造の他の実施例を示す平面図 図23のK−K線矢視断面図 図24のL部の具体的構造を示す断面図 図24のL部の他の構造を示す断面図 図23のM−M線矢視断面図 可動フロア下降時の正面図 許容部を折り目に設定した実施例を示す正面図 可動フロア下降時の正面図 許容部をスライド手段に設定した実施例を示す正面図 可動フロア下降時の正面図 トルクケーブル駆動手段の他の実施例を示す平面図 従来の自動車の可動フロア用フロアマット構造を示す正面図
符号の説明
2…フロアパネル(フロア)
3…トンネル部(車体側部材)
4…センタコンソール(車室内配設部材)
8b…サイドシルインナ(車体側部材)
9…フットカバー(カバー部材)
10…フロントシート(シート)
14…可動フロア
60…フロアマット
61…ベースマット(基部)
62…表皮部材(表面部)
63,64…縦壁部
65…ギャザー(許容部)
67…折り目(許容部)
68…長孔
69…ファスナ(係合部)
70…スライド手段(許容部)

Claims (10)

  1. 車室フロアと、該フロア上に配置されたシートと、上記フロアを覆うフロアマットとを備えた自動車において、
    上記フロアのシート前方位置に可動フロアが昇降可能に配設され、
    該可動フロアが上記フロアマットで覆われると共に、該フロアマットは、可動フロア昇降時に上記フロアと可動フロアとの間に発生するずれを所定の位置で許容する許容部を備えた
    自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  2. 上記許容部は、上記フロアマットに略波形に形成され弾性的に伸縮可能なギャザーに設定された
    請求項1記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  3. 上記許容部は、フロアマットに所定の形状に折れ曲り可能な折り目が設けられた
    折り目に設定された
    請求項1記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  4. 上記許容部は、上記フロアマットと車体側部材との一方に上記ずれの発生方向に沿って設けられた長孔と、該長孔に係合して上記フロアマットを車体側部材に沿って移動可能に支持する係合部とから成るスライド手段に設定された
    請求項1記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  5. 上記フロアマットは基部と、該基部の車室側を覆う表面部とを備え、
    上記許容部は表面部にのみ形成された
    請求項2〜4の何れか1に記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  6. 上記フロアマットは、上記フロアと連続した面を構成する車体側の縦壁部に沿って配設されると共に、
    上記許容部が縦壁部に対応して形成された
    請求項1〜5の何れか1に記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  7. 上記許容部は、その視認を防ぐように車室内配設部材の裏側に配設された
    請求項1または6記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  8. 上記車室内配設部材は、上記フロア上の車室車幅方向中間部に前後方向へ延設されたセンタコンソールに設定された
    請求項7記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  9. 上記車室内配設部材は、上記フロアの車幅方向側部に前後方向へ延設された
    サイドシルを覆うカバー部材に設定された
    請求項7記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
  10. 上記フロアマットは基部と、該基部の車室側を覆う柔軟な表面部とを備え、
    上記可動フロア上に表面部が設けられ、該表面部に許容部が形成される一方、
    上記表面部と分離形成された基部は上記フロア上に配設された
    請求項1記載の自動車の可動フロア用フロアマット構造。
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