JP3396133B2 - 自動車用内装部品 - Google Patents
自動車用内装部品Info
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- JP3396133B2 JP3396133B2 JP20731396A JP20731396A JP3396133B2 JP 3396133 B2 JP3396133 B2 JP 3396133B2 JP 20731396 A JP20731396 A JP 20731396A JP 20731396 A JP20731396 A JP 20731396A JP 3396133 B2 JP3396133 B2 JP 3396133B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体側壁に装着
される自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等の自
動車用内装部品に関するもので、特に、側突時の安全対
策として、内装部品裏面に設置されるスペーサパッドを
強固に取り付けた自動車用内装部品に関する。
される自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等の自
動車用内装部品に関するもので、特に、側突時の安全対
策として、内装部品裏面に設置されるスペーサパッドを
強固に取り付けた自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車体側壁には、自動車用ドアトリ
ム,リヤコーナートリム等の内装部品が装着されてお
り、車室内の美観向上、並びに乗員の安全保護を図って
いる。
ム,リヤコーナートリム等の内装部品が装着されてお
り、車室内の美観向上、並びに乗員の安全保護を図って
いる。
【0003】図10,図11は従来の自動車用ドアトリ
ムを示す正面図並びに断面図であり、ドアトリム1は、
適度の保形性と車体パネル2に対する取付剛性を備えた
樹脂芯材3と、装飾性、並びにクッション性を付与する
表皮材4とから構成されている。
ムを示す正面図並びに断面図であり、ドアトリム1は、
適度の保形性と車体パネル2に対する取付剛性を備えた
樹脂芯材3と、装飾性、並びにクッション性を付与する
表皮材4とから構成されている。
【0004】そして、最近では、側突時等、乗員の安全
を図るために、乗員の肩部あるいは腰部と対応する箇所
の裏面側に硬質発泡ポリウレタン等のスペーサパッド5
を設置して、車両の側方から比較的大きな衝撃が加わっ
た際、このスペーサパッド5が潰れることで乗員に加わ
る衝撃を緩和する構成のものが多く採用されている。
を図るために、乗員の肩部あるいは腰部と対応する箇所
の裏面側に硬質発泡ポリウレタン等のスペーサパッド5
を設置して、車両の側方から比較的大きな衝撃が加わっ
た際、このスペーサパッド5が潰れることで乗員に加わ
る衝撃を緩和する構成のものが多く採用されている。
【0005】上記スペーサパッド5をドアトリム1の裏
面に取り付けるには、例えば、図11に示すように、ド
アトリム1の裏側、すなわち樹脂芯材3の裏面にポリエ
チレン樹脂,エチレン酢ビ共重合体等のホットメルト系
接着剤6を塗布して、このホットメルト系接着剤6を介
してスペーサパッド5を樹脂芯材3の裏面所定箇所に貼
着しているのが実情である。
面に取り付けるには、例えば、図11に示すように、ド
アトリム1の裏側、すなわち樹脂芯材3の裏面にポリエ
チレン樹脂,エチレン酢ビ共重合体等のホットメルト系
接着剤6を塗布して、このホットメルト系接着剤6を介
してスペーサパッド5を樹脂芯材3の裏面所定箇所に貼
着しているのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、自動車用ドアトリム1の緩衝機能を高めるために、
ドアトリム1の裏面所定箇所にスペーサパッド5がホッ
トメルト系接着剤6を介して接着固定されているが、ス
ペーサパッド5として硬質発泡ウレタンを使用した場
合、硬質発泡ウレタンとホットメルト系接着剤6との接
着性が悪く、スペーサパッド5がドアトリム1から脱落
するという不具合が多く発生し、良好な緩衝機能を満足
し得ないという問題点があった。
は、自動車用ドアトリム1の緩衝機能を高めるために、
ドアトリム1の裏面所定箇所にスペーサパッド5がホッ
トメルト系接着剤6を介して接着固定されているが、ス
ペーサパッド5として硬質発泡ウレタンを使用した場
合、硬質発泡ウレタンとホットメルト系接着剤6との接
着性が悪く、スペーサパッド5がドアトリム1から脱落
するという不具合が多く発生し、良好な緩衝機能を満足
し得ないという問題点があった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、側突対応のスペーサパッドを配置してなる
自動車用内装部品において、ホットメルト系接着剤との
接着性が悪い硬質発泡ウレタンをスペーサパッドとして
使用した場合においても、強固な取付強度が得られ、長
期に亘り優れた緩衝機能を付与できる自動車用内装部品
を提供することを目的としている。
れたもので、側突対応のスペーサパッドを配置してなる
自動車用内装部品において、ホットメルト系接着剤との
接着性が悪い硬質発泡ウレタンをスペーサパッドとして
使用した場合においても、強固な取付強度が得られ、長
期に亘り優れた緩衝機能を付与できる自動車用内装部品
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、樹脂芯材単体、あるいは芯材,樹脂芯材
表面に表皮材を貼着してなる積層体から構成され、車体
の側壁パネルに内装されるとともに、乗員の肩部あるい
は腰部に相当する箇所の側壁パネル対向側面にスペーサ
パッドをホットメルト系接着剤を介して接着固定してな
る自動車用内装部品において、前記スペーサパッドの縁
部の一部にフランジが形成されるとともに、該フランジ
の少なくとも1箇所以上に皿孔,段孔等のアンダーカッ
ト状の貫通孔が開設され、この貫通孔内にホットメルト
系接着剤を流し込み、ホットメルト系接着剤の冷却固化
により、芯材あるいは樹脂芯材と一体化し、スペーサパ
ッドの貫通孔内に嵌合するアンダーカット状突起が形成
され、このアンダーカット状突起の係合力によりスペー
サパッドの取付強度が強化されていることを特徴とす
る。
に、本発明は、樹脂芯材単体、あるいは芯材,樹脂芯材
表面に表皮材を貼着してなる積層体から構成され、車体
の側壁パネルに内装されるとともに、乗員の肩部あるい
は腰部に相当する箇所の側壁パネル対向側面にスペーサ
パッドをホットメルト系接着剤を介して接着固定してな
る自動車用内装部品において、前記スペーサパッドの縁
部の一部にフランジが形成されるとともに、該フランジ
の少なくとも1箇所以上に皿孔,段孔等のアンダーカッ
ト状の貫通孔が開設され、この貫通孔内にホットメルト
系接着剤を流し込み、ホットメルト系接着剤の冷却固化
により、芯材あるいは樹脂芯材と一体化し、スペーサパ
ッドの貫通孔内に嵌合するアンダーカット状突起が形成
され、このアンダーカット状突起の係合力によりスペー
サパッドの取付強度が強化されていることを特徴とす
る。
【0009】ここで、内装部品は、車体側壁に装着され
る自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等が適用で
き、内装部品の構成としては、合成樹脂を所要形状に成
形してなる樹脂芯材単体か、あるいは芯材の表面に表皮
材を貼着した積層構造体が使用でき、積層構造体の芯材
としては木質系芯材,ハードボード芯材,樹脂芯材,複
合樹脂芯材等が適用でき、プレス成形,真空成形,射出
成形等、汎用の成形工法が使用できる。
る自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等が適用で
き、内装部品の構成としては、合成樹脂を所要形状に成
形してなる樹脂芯材単体か、あるいは芯材の表面に表皮
材を貼着した積層構造体が使用でき、積層構造体の芯材
としては木質系芯材,ハードボード芯材,樹脂芯材,複
合樹脂芯材等が適用でき、プレス成形,真空成形,射出
成形等、汎用の成形工法が使用できる。
【0010】一方、側突時等、乗員の安全保護を図るた
めに設置されるスペーサパッドは、硬質発泡ウレタン,
PPビーズ発泡品等のモールド成形体が使用され、コス
ト及び緩衝機能等を考慮すれば硬質発泡ウレタンが好ま
しい。
めに設置されるスペーサパッドは、硬質発泡ウレタン,
PPビーズ発泡品等のモールド成形体が使用され、コス
ト及び緩衝機能等を考慮すれば硬質発泡ウレタンが好ま
しい。
【0011】また、内装部品の芯材裏面にスペーサパッ
ドを接着する際に使用するホットメルト系接着剤として
は、ポリエチレン樹脂,エチレン酢ビ共重合体等があ
る。
ドを接着する際に使用するホットメルト系接着剤として
は、ポリエチレン樹脂,エチレン酢ビ共重合体等があ
る。
【0012】更に、スペーサパッドの形状としては、ス
ペーサパッドの周縁の少なくとも一部にフランジが形成
され、フランジの1箇所、あるいは複数箇所にアンダー
カット状の貫通孔が形成されている。
ペーサパッドの周縁の少なくとも一部にフランジが形成
され、フランジの1箇所、あるいは複数箇所にアンダー
カット状の貫通孔が形成されている。
【0013】そして、芯材裏面にホットメルト系接着剤
を介してスペーサパッドを接着固定する際、このアンダ
ーカット状の貫通孔内にホットメルト系接着剤を流し込
み、冷却固化させることにより、貫通孔内のホットメル
ト系接着剤は芯材と一体化したアンダーカット状突起と
なり、貫通孔内に嵌合する。
を介してスペーサパッドを接着固定する際、このアンダ
ーカット状の貫通孔内にホットメルト系接着剤を流し込
み、冷却固化させることにより、貫通孔内のホットメル
ト系接着剤は芯材と一体化したアンダーカット状突起と
なり、貫通孔内に嵌合する。
【0014】また、芯材裏面側にスペーサパッドのアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入するボスを立設しておけ
ば、ホットメルト系接着剤を貫通孔内に流し込む際、ボ
スの外周にホットメルト系接着剤を流し込めば良い。
ダーカット状の貫通孔内に挿入するボスを立設しておけ
ば、ホットメルト系接着剤を貫通孔内に流し込む際、ボ
スの外周にホットメルト系接着剤を流し込めば良い。
【0015】以上の構成から明らかなように、芯材所定
箇所にホットメルト系接着剤を塗布し、接着剤の塗布面
にスペーサパッドを位置決めした後、スペーサパッドの
フランジに形成されたアンダーカット状の貫通孔内にホ
ットメルト系接着剤を流し込めば、このホットメルト系
接着剤が冷却固化すれば、芯材と一体化するアンダーカ
ット状突起が貫通孔内に嵌合する状態で形成される。
箇所にホットメルト系接着剤を塗布し、接着剤の塗布面
にスペーサパッドを位置決めした後、スペーサパッドの
フランジに形成されたアンダーカット状の貫通孔内にホ
ットメルト系接着剤を流し込めば、このホットメルト系
接着剤が冷却固化すれば、芯材と一体化するアンダーカ
ット状突起が貫通孔内に嵌合する状態で形成される。
【0016】従って、ホットメルト系接着剤の接着強度
に加えてアンダーカット状突起による係合力が付加さ
れ、スペーサパッドを強固に保持できる。
に加えてアンダーカット状突起による係合力が付加さ
れ、スペーサパッドを強固に保持できる。
【0017】更に、貫通孔をアンダーカット形状に設定
して形成するアンダーカット状突起によれば、スペーサ
パッドに引張り応力が作用した場合でも、この引張り応
力に耐え得る十分な取付強度が保証できる。
して形成するアンダーカット状突起によれば、スペーサ
パッドに引張り応力が作用した場合でも、この引張り応
力に耐え得る十分な取付強度が保証できる。
【0018】また、芯材側にスペーサパッドのアンダー
カット状の貫通孔内に挿入するボスが設定されていれ
ば、ホットメルト系接着剤をスペーサパッドの貫通孔内
に注入する際、貫通孔の容積からボスの容積を差し引い
た容量だけ接着剤を注入すれば良いため、接着剤の節約
ができるとともに、スペーサパッドの位置決めが容易に
行なえる。
カット状の貫通孔内に挿入するボスが設定されていれ
ば、ホットメルト系接着剤をスペーサパッドの貫通孔内
に注入する際、貫通孔の容積からボスの容積を差し引い
た容量だけ接着剤を注入すれば良いため、接着剤の節約
ができるとともに、スペーサパッドの位置決めが容易に
行なえる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
部品の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0020】図1乃至図9は本発明を自動車用ドアトリ
ムに適用した実施形態を示すもので、図1は自動車用ド
アトリムの正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成
を示す縦断面図、図3はスペーサパッド取付部を拡大し
て示す斜視図、図4,図5はドアトリムの芯材にスペー
サパッドを取り付ける作業手順を示す各説明図、図6は
スペーサパッドの取付構造を示す断面図、図7は貫通孔
の変形態様を示す断面図、図8,図9はスペーサパッド
の取付構造における別の実施形態を示す各断面図であ
る。
ムに適用した実施形態を示すもので、図1は自動車用ド
アトリムの正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成
を示す縦断面図、図3はスペーサパッド取付部を拡大し
て示す斜視図、図4,図5はドアトリムの芯材にスペー
サパッドを取り付ける作業手順を示す各説明図、図6は
スペーサパッドの取付構造を示す断面図、図7は貫通孔
の変形態様を示す断面図、図8,図9はスペーサパッド
の取付構造における別の実施形態を示す各断面図であ
る。
【0021】図1,図2において、自動車用ドアトリム
10は、所望の曲面形状に形成され、車体パネルへの取
付剛性を備えた芯材11と、この芯材11表面に貼着さ
れ、適度のクッション性と優れた装飾性を備えた表皮材
12とから大略構成されている。
10は、所望の曲面形状に形成され、車体パネルへの取
付剛性を備えた芯材11と、この芯材11表面に貼着さ
れ、適度のクッション性と優れた装飾性を備えた表皮材
12とから大略構成されている。
【0022】更に詳しくは、芯材11としては、木質系
マットを所要形状にホットプレス成形したものを使用
し、表皮材12としては、塩ビシート裏面にポリエチレ
ンフォームを裏打ちした積層シート材料を使用し、芯材
11表面に真空成形により表皮材12が接着剤を介して
一体貼着されている。
マットを所要形状にホットプレス成形したものを使用
し、表皮材12としては、塩ビシート裏面にポリエチレ
ンフォームを裏打ちした積層シート材料を使用し、芯材
11表面に真空成形により表皮材12が接着剤を介して
一体貼着されている。
【0023】そして、上記自動車用ドアトリム10は、
図示しないクリップ等の取付手段を介してドアインナー
パネル20の室内側面に所定クリアランスを介して内装
されており、特にドアインナーパネル20とドアトリム
10とのクリアランス内に、乗員の肩部あるいは腰部と
対応する箇所にスペーサパッド30が配設されており、
側突等、車両の側方から比較的大きな衝撃が加わった
際、このスペーサパッド30が潰れることで乗員に加わ
る衝撃荷重を有効に吸収するようになっている。
図示しないクリップ等の取付手段を介してドアインナー
パネル20の室内側面に所定クリアランスを介して内装
されており、特にドアインナーパネル20とドアトリム
10とのクリアランス内に、乗員の肩部あるいは腰部と
対応する箇所にスペーサパッド30が配設されており、
側突等、車両の側方から比較的大きな衝撃が加わった
際、このスペーサパッド30が潰れることで乗員に加わ
る衝撃荷重を有効に吸収するようになっている。
【0024】上記スペーサパッド30としては、本実施
形態では密度、約0.056g/cm3 の硬質発泡ウレ
タンのモールド成形体が使用されているが、PPビーズ
発泡体、PSビーズ発泡体等の他材料を使用しても良
い。
形態では密度、約0.056g/cm3 の硬質発泡ウレ
タンのモールド成形体が使用されているが、PPビーズ
発泡体、PSビーズ発泡体等の他材料を使用しても良
い。
【0025】ところで、本発明の特徴は、硬質発泡ウレ
タンからなるスペーサパッド30をドアトリム10裏面
所定箇所に強固に取り付けることを可能にしたことであ
る。
タンからなるスペーサパッド30をドアトリム10裏面
所定箇所に強固に取り付けることを可能にしたことであ
る。
【0026】すなわち、図3に示すように、スペーサパ
ッド30の周縁の一部、例えば、隣接する2辺にフラン
ジ31が形成されており、このフランジ31の3箇所に
アンダーカット状の貫通孔32が開設されている。
ッド30の周縁の一部、例えば、隣接する2辺にフラン
ジ31が形成されており、このフランジ31の3箇所に
アンダーカット状の貫通孔32が開設されている。
【0027】そして、この貫通孔32内には、芯材11
とスペーサパッド30を接着させるホットメルト系接着
剤40が注ぎ込まれ、貫通孔32内でホットメルト系接
着剤40が冷却固化することにより、芯材11と一体化
するアンダーカット状突起50として形成される。
とスペーサパッド30を接着させるホットメルト系接着
剤40が注ぎ込まれ、貫通孔32内でホットメルト系接
着剤40が冷却固化することにより、芯材11と一体化
するアンダーカット状突起50として形成される。
【0028】従って、このアンダーカット状突起50に
よるピン係合により、スペーサパッド30が強固に保持
されることになり、スペーサパッド30の脱落を確実に
防止することができる。
よるピン係合により、スペーサパッド30が強固に保持
されることになり、スペーサパッド30の脱落を確実に
防止することができる。
【0029】次いで、図4,図5に基づいて、スペーサ
パッド30の取付作業について説明する。
パッド30の取付作業について説明する。
【0030】まず、図4に示すように、ドアトリム10
の芯材11面を上側に向けて、スペーサパッド30の設
置箇所にホットメルト系接着剤40を注入機41により
塗布する。
の芯材11面を上側に向けて、スペーサパッド30の設
置箇所にホットメルト系接着剤40を注入機41により
塗布する。
【0031】そして、この接着剤40面にスペーサパッ
ドを押し付けた後、図5に示すように、貫通孔32内に
ホットメルト系接着剤40を注入する。
ドを押し付けた後、図5に示すように、貫通孔32内に
ホットメルト系接着剤40を注入する。
【0032】従って、ホットメルト系接着剤40の冷却
固化により、図6に示すように、芯材11とスペーサパ
ッド30の接触面に介在するホットメルト系接着剤40
の接着力と、スペーサパッド30の貫通孔32内に嵌合
するアンダーカット状突起50によるピン係合により、
スペーサパッド30は芯材11裏面に強固に接着固定さ
れる。
固化により、図6に示すように、芯材11とスペーサパ
ッド30の接触面に介在するホットメルト系接着剤40
の接着力と、スペーサパッド30の貫通孔32内に嵌合
するアンダーカット状突起50によるピン係合により、
スペーサパッド30は芯材11裏面に強固に接着固定さ
れる。
【0033】尚、本実施形態では貫通孔32を皿孔形状
として、上部を大径としたアンダーカット構造を採用す
ることにより、図6中A方向の脱落はもとより、B矢印
方向の引張り応力に対してもスペーサパッド30の強固
な接着強度が得られる。
として、上部を大径としたアンダーカット構造を採用す
ることにより、図6中A方向の脱落はもとより、B矢印
方向の引張り応力に対してもスペーサパッド30の強固
な接着強度が得られる。
【0034】また、貫通孔32の形状として、図7に示
すように、段孔状に形成しても良い。
すように、段孔状に形成しても良い。
【0035】次いで、図8,図9は本発明の別の実施形
態を示すもので、ドアトリム10の構成として、樹脂芯
材13単体、あるいは樹脂芯材13の表面に表皮材12
を貼着した構成を採用するとともに、樹脂芯材13の裏
面側にスペーサパッド30の貫通孔32内に挿入するボ
ス14が立設されている。
態を示すもので、ドアトリム10の構成として、樹脂芯
材13単体、あるいは樹脂芯材13の表面に表皮材12
を貼着した構成を採用するとともに、樹脂芯材13の裏
面側にスペーサパッド30の貫通孔32内に挿入するボ
ス14が立設されている。
【0036】従って、スペーサパッド30を樹脂芯材1
3裏面所定箇所に取り付けるには、ボス14に対してス
ペーサパッド30の貫通孔32を嵌め入れてスペーサパ
ッド30を樹脂芯材13裏面所定箇所に適正に位置決め
した後、貫通孔32内にホットメルト系接着剤40を注
入し、ホットメルト系接着剤40を冷却固化させること
により、ボス14の外周に樹脂芯材13と一体となるア
ンダーカット状突起51を形成し、スペーサパッド30
を強固に保持するという構成である。
3裏面所定箇所に取り付けるには、ボス14に対してス
ペーサパッド30の貫通孔32を嵌め入れてスペーサパ
ッド30を樹脂芯材13裏面所定箇所に適正に位置決め
した後、貫通孔32内にホットメルト系接着剤40を注
入し、ホットメルト系接着剤40を冷却固化させること
により、ボス14の外周に樹脂芯材13と一体となるア
ンダーカット状突起51を形成し、スペーサパッド30
を強固に保持するという構成である。
【0037】そして、本実施形態においては、スペーサ
パッド30の貫通孔32内にボス14が挿入されている
ため、このボス14の剛性により、スペーサパッド30
がより強固に保持でき、例えば、ホットメルト系接着剤
40の形状が変形した場合でも、スペーサパッド30を
良好に保持できるという利点がある。
パッド30の貫通孔32内にボス14が挿入されている
ため、このボス14の剛性により、スペーサパッド30
がより強固に保持でき、例えば、ホットメルト系接着剤
40の形状が変形した場合でも、スペーサパッド30を
良好に保持できるという利点がある。
【0038】また、ボス14の容積分、ホットメルト系
接着剤40の使用量が減り、かつ、冷却固化に要する時
間も少なくて済む等の利点がある。
接着剤40の使用量が減り、かつ、冷却固化に要する時
間も少なくて済む等の利点がある。
【0039】尚、上述した各実施形態は、一体物の自動
車用ドアトリム10にスペーサパッド30を配置した構
成であるが、ドアトリム10を上下2分割としても良
く、また、ドアトリム10の他にリヤコーナートリム等
に適用しても良い。
車用ドアトリム10にスペーサパッド30を配置した構
成であるが、ドアトリム10を上下2分割としても良
く、また、ドアトリム10の他にリヤコーナートリム等
に適用しても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
載する格別の作用効果を有する。
【0041】(1)本発明は、スペーサパッドにおける
アンダーカット状の貫通孔内にホットメルト系接着剤を
注入後冷却固化させ、ピン係合機能を付与するという構
成であるため、スペーサパッドを内装部品裏面所定箇所
に強固に取り付けることができ、長期に亘りスペーサパ
ッドの緩衝機能を保証することができるとともに、自重
による脱落を防止するとともに、引張り応力に対する脱
落に対しても有効に防止できるという効果を有する。
アンダーカット状の貫通孔内にホットメルト系接着剤を
注入後冷却固化させ、ピン係合機能を付与するという構
成であるため、スペーサパッドを内装部品裏面所定箇所
に強固に取り付けることができ、長期に亘りスペーサパ
ッドの緩衝機能を保証することができるとともに、自重
による脱落を防止するとともに、引張り応力に対する脱
落に対しても有効に防止できるという効果を有する。
【0042】(2)請求項2記載の発明によれば、樹脂
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
ボスがスペーサパッド取付時の位置決めとなり、位置決
め作業が迅速に行なえるという効果を有する。
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
ボスがスペーサパッド取付時の位置決めとなり、位置決
め作業が迅速に行なえるという効果を有する。
【0043】(3)請求項2記載の発明によれば、樹脂
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
貫通孔内のホットメルト系接着剤が冷却固化した後、変
形してもボスによりスペーサパッドが確実に保持できる
ため、スペーサパッドの脱落を可及的に防止でき、緩衝
性能を長期に亘り維持できるという効果を有する。
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
貫通孔内のホットメルト系接着剤が冷却固化した後、変
形してもボスによりスペーサパッドが確実に保持できる
ため、スペーサパッドの脱落を可及的に防止でき、緩衝
性能を長期に亘り維持できるという効果を有する。
【0044】(4)請求項2記載の発明によれば、樹脂
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
ボスの容積分、ホットメルト系接着剤の使用量が減り、
かつ、冷却固化時間も少なくて済むという効果を有す
る。
芯材裏面に突設したボスをスペーサパッドにおけるアン
ダーカット状の貫通孔内に挿入し、貫通孔内にホットメ
ルト系接着剤を注入固化させるという構成であるため、
ボスの容積分、ホットメルト系接着剤の使用量が減り、
かつ、冷却固化時間も少なくて済むという効果を有す
る。
【図1】本発明を自動車用ドアトリムに適用した第1実
施形態を示す正面図。
施形態を示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係るスペーサパッドの取付構造の第1
実施形態を示す斜視図。
実施形態を示す斜視図。
【図4】スペーサパッドの取付作業を示す説明図。
【図5】スペーサパッドの取付状態におけるスペーサパ
ッドの貫通孔内へのホットメルト系接着剤の注入工程を
示す断面図。
ッドの貫通孔内へのホットメルト系接着剤の注入工程を
示す断面図。
【図6】本発明に係るスペーサパッドの取付構造を示す
断面図。
断面図。
【図7】スペーサパッドに開設する貫通孔の変形態様を
示す各断面図。
示す各断面図。
【図8】本発明を自動車用ドアトリムに適用した第2実
施形態を示す要部断面図。
施形態を示す要部断面図。
【図9】本発明を自動車用ドアトリムに適用した第2実
施形態を示す断面図。
施形態を示す断面図。
【図10】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図11】図10中XI−XI線断面図。
【図12】従来のスペーサパッドの取付状態を示す説明
図。
図。
10 自動車用ドアトリム
11 芯材
12 表皮材
13 樹脂芯材
14 ボス
30 スペーサパッド
31 フランジ
32 貫通孔
40 ホットメルト系接着剤
50,51 アンダーカット状突起
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−177211(JP,A)
特開 平8−93239(JP,A)
特開 平8−151773(JP,A)
特開 平8−120899(JP,A)
実開 平5−22218(JP,U)
特公 昭63−35844(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60J 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂芯材(13)単体、あるいは芯材
(11),樹脂芯材(13)表面に表皮材(12)を貼
着してなる積層体から構成され、車体の側壁パネル(2
0)に内装されるとともに、乗員の肩部あるいは腰部に
相当する箇所の側壁パネル(20)対向側面にスペーサ
パッド(30)をホットメルト系接着剤(40)を介し
て接着固定してなる自動車用内装部品において、 前記スペーサパッド(30)の縁部の一部にフランジ
(31)が形成されるとともに、該フランジ(31)の
少なくとも1箇所以上に皿孔,段孔等のアンダーカット
状の貫通孔(32)が開設され、この貫通孔(32)内
にホットメルト系接着剤(40)を流し込み、ホットメ
ルト系接着剤(40)の冷却固化により、芯材(11)
あるいは樹脂芯材(13)と一体化し、スペーサパッド
(30)の貫通孔(32)内に嵌合するアンダーカット
状突起(50)が形成され、このアンダーカット状突起
(50)の係合力によりスペーサパッド(30)の取付
強度が強化されていることを特徴とする自動車用内装部
品。 - 【請求項2】 前記樹脂芯材(13)の裏面所定箇所
に、スペーサパッド(30)におけるアンダーカット状
の貫通孔(32)内に貫通させるボス(14)を形成
し、スペーサパッド(30)の貫通孔(32)内にボス
(14)を挿通させることにより、スペーサパッド(3
0)が位置決めできるとともに、貫通孔(32)内のボ
ス(14)外周部にホットメルト系接着剤(40)が注
入されることを特徴とする請求項1記載の自動車用内装
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20731396A JP3396133B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 自動車用内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20731396A JP3396133B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 自動車用内装部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044774A JPH1044774A (ja) | 1998-02-17 |
JP3396133B2 true JP3396133B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=16537710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20731396A Expired - Fee Related JP3396133B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 自動車用内装部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3396133B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140037370A (ko) * | 2012-09-17 | 2014-03-27 | 현대자동차주식회사 | 도어트림 패드 장착구조 |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP20731396A patent/JP3396133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140037370A (ko) * | 2012-09-17 | 2014-03-27 | 현대자동차주식회사 | 도어트림 패드 장착구조 |
KR101886442B1 (ko) | 2012-09-17 | 2018-08-08 | 현대자동차주식회사 | 도어트림 패드 장착구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1044774A (ja) | 1998-02-17 |
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A02 | Decision of refusal |
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