JPH07101259A - ケーブル式シフトロック構造 - Google Patents

ケーブル式シフトロック構造

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Publication number
JPH07101259A
JPH07101259A JP25343093A JP25343093A JPH07101259A JP H07101259 A JPH07101259 A JP H07101259A JP 25343093 A JP25343093 A JP 25343093A JP 25343093 A JP25343093 A JP 25343093A JP H07101259 A JPH07101259 A JP H07101259A
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JP
Japan
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key
brake
cable
pin
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP25343093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Iwasaki
陽介 岩崎
Yasuki Makino
耕樹 牧野
Kenji Yokoyama
賢治 横山
Mamoru Miyazaki
護 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH07101259A publication Critical patent/JPH07101259A/ja
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イグニッションキーによってロック解除する
機構と、フットブレーキによってロック解除する機構と
を一体にユニット化することにより、他機種への共用を
可能とする安価なケーブル式シフトロック構造を提供す
る。 【構成】 ベルクランク28を介して、ロックピン26
をキーシリンダ12のON状態でカム穴24から離脱可
能とする。ケーブル18の途中にキー側チェッカ34お
よびブレーキ側チェッカ36を設ける。キー側チェッカ
34の可動子34aをケース38の一方の室38aに摺
動可能に収納する。ブレーキ側チェッカ36の出没部材
36cをケース38の他方の室38bに摺動可能に収納
する。ブレーキ側チェッカ36のピン部材36bの先端
をブレーキペダル32aの座部32bに付勢力をもって
当接する。出没部材36cと可動子34aとの間に、出
没部材36cの突出移動で可動子34aの移動を許容す
るボール48を介在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートマチック車にお
いてエンジン始動後の発進時に、フットブレーキを踏み
込んだ状態でシフトレバーを走行レンジに切換えること
ができるようにしたケーブル式シフトロック構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、オートマチック車では各種安全対
策が施されており、例えば、シフトレバーをPレンジに
投入することによりイグニッションキーのキーシリンダ
からキーの抜き取りを可能として、駐車状態では常にP
レンジのセレクト状態として車が自走するのを防止でき
るようになったものがある。また、シフトレバーがPレ
ンジ位置にあるときに始めてエンジンの始動を可能とす
るようにしたものがある。
【0003】ところが、このようにPレンジ状態でキー
をキーシリンダに差し込んでONすることによりエンジ
ン始動し、そして、シフトレバーを走行レンジに投入し
て発進しようとする際、アクセルレバーに足を乗せた状
態でシフトレバーを走行レンジに投入すると急発進して
危険を伴ってしまう場合がある。このため、従来ではこ
のような急発進を防止するためのシフトロック構造、と
りわけ、特開平1−257631号公報に開示されるよ
うにケーブル式シフトロック構造が提案されている。
【0004】即ち、前記ケーブル式シフトロック構造
は、イグニッションスイッチとシフトレバーとをプッシ
ュプル式のケーブルで連結し、イグニッションスイッチ
のOFF状態でシフトレバーをPレンジにロックし、O
N状態でシフトレバーの移動を可能とするようになって
いる。また、前記ケーブルの途中にフットブレーキのO
FF状態でケーブル移動を阻止するチェッカが設けら
れ、フットブレーキを踏み込んだ状態(ON状態)でこ
のチェッカが解除されるようになっている。
【0005】従って、前記ケーブル式シフトロック構造
では、エンジン始動後フットブレーキを踏み込むことに
より、チェッカが解除されてシフトレバーを始めて走行
レンジに投入でき、車が急発進されるのを防止できるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のケーブル式シフトロック構造にあっては、フット
ブレーキのONでケーブルの移動阻止を解除するチェッ
カがケーブルの途中に設けられる一方、キーシリンダの
OFF状態でシフトレバーをPレンジにロックするため
の機構が、前記チェッカとは別体にシフトレバーを支持
するコントロールディバイス部分に設けられるようにな
っている。このため、シフトロック構造自体が複雑にな
ると共に、コントロールディバイスを専用に構成する必
要があるため他機種への共用性がなく、高価なものにな
ってしまうという課題があった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、イグニッションキーによってロック解除する機構
と、フットブレーキによってロック解除する機構とを一
体にユニット化することにより、他機種への共用を可能
とする安価なケーブル式シフトロック構造を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、オートマチック車のレンジ位置を選択す
るシフトレバーをPレンジ位置で固定するロックピン
と、ロックピンとキーシリンダとを連動するプッシュプ
ル式のケーブルと、前記ケーブルの途中に配置され、ロ
ックピンをキーシリンダのON位置でロック解除可能状
態にセットするキー側チェッカと、前記ケーブルの途中
に配置され、フットブレーキのON状態でロック可能状
態にセットし、前記キー側チェッカのロック可能状態と
相俟って前記ロックピンを解除可能にするブレーキ側チ
ェッカとを備え、前記キー側チェッカと前記ブレーキ側
チェッカとを一体にユニット化して構成する。
【0009】また、前記キー側チェッカは前記ケーブル
に固設されて一体に移動する可動子を備える一方、ブレ
ーキ側チェッカは付勢手段によってフットブレーキの可
動部分に押圧される出没部材を備え、これら可動子と出
没部材とを摺動可能に1つのケース内に嵌合すると共
に、これら可動子と出没部材との間に、出没部材の移動
で係止状態を解除して可動子の移動を許容する規制部材
を設けて構成する。
【0010】更に、前記出没手段は、前記規制部材の解
除機構を設けたホルダーと、このホルダーから出没可能
なピン部材とで構成すると共に、前記付勢手段をホルダ
ーとケースとの間に配置される第1付勢手段と、ホルダ
ーとピン部材との間に配置され第1付勢手段より付勢力
の大きな第2付勢手段とで構成し、第1付勢手段と第2
付勢手段との協動でピン部材をフットブレーキの可動部
分に押圧する構成することができる。
【0011】
【作用】以上の構成により本発明のケーブル式シフトロ
ック構造にあっては、フットブレーキをONすることに
よりブレーキ側チェッカがロック解除状態にセットさ
れ、このロック解除状態でキーシリンダをONしてエン
ジン始動することによりキー側チェッカがロック解除状
態にセットされ、これらキー側チェッカとブレーキ側チ
ェッカとの両者がロック解除状態にセットされることに
より、始めてロックピンが解除可能となってシフトレバ
ーを走行レンジに移動することができる。従って、この
ように走行レンジに投入した状態でフットブレーキを徐
々にOFFすることにより、車はゆっくりと走行を開始
して安全に発進することができる。
【0012】ところで、ロックピンとキーシリンダとを
連動するプッシュプル式のケーブルの途中に、前記キー
側チェッカと前記ブレーキ側チェッカとをユニット化し
て一体に組み付けたので、このユニット化したそれぞれ
のチェッカを前記ケーブルに取り付けるのみで目的とす
るシフトロックを達成することができる。従って、コン
トロールディバイスの構造を変更する必要がなく、他機
種への共用を簡単に行うことができる。
【0013】また、前記キー側チェッカの可動子と、ブ
レーキ側チェッカの出没部材とを摺動可能に1つのケー
ス内に嵌合して、これら可動子と出没部材との間に出没
部材の移動で係止状態を解除して、可動子の移動を許容
する規制部材を設けたので、フットブレーキの踏み込み
によって出没部材が作動されることにより、規制部材が
解除されて可動子が移動してプッシュプルワイヤーがロ
ックピンの解除方向に移動する。
【0014】更に、前記出没手段は、前記規制部材の解
除機構を設けたホルダーと、このホルダーから出没可能
なピン部材とで構成すると共に、前記付勢手段をホルダ
ーとケースとの間に配置される第1付勢手段と、ホルダ
ーとピン部材との間に配置され第1付勢手段より付勢力
の大きな第2付勢手段とで構成し、第1付勢手段と第2
付勢手段との協動でピン部材をフットブレーキの可動部
分に押圧する構成とすることにより、ピン部材の移動を
付勢力の大きな第2付勢手段を介してホルダーに伝え、
このピン部材の移動で規制部材を確実に解除することが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図4は本発明のケーブル式シ
フトロック構造の第1実施例を示し、図1は全体構成
図、図2は要部拡大断面図、図3,図4はそれぞれ作動
状態を示す要部断面図である。
【0016】即ち、本実施例のケーブル式シフトロック
構造10は、図1に示したようにイグニッションキーの
キーシリンダ12と、シフトレバー14を支持するコン
トロールディバイス16との間にプッシュプル式のケー
ブル18を配索し、このケーブル18を介してキーシリ
ンダ12のON,OFFおよびフットブレーキのON,
OFFに応じて、シフトレバー14をPレンジ位置にロ
ックおよびロック解除するようになっている。
【0017】前記キーシリンダ12は前記ケーブル18
の一端部を取り付ける取付部12aがキーシリンダ12
から突出され、この取付部12aは図外のキーをON
(エンジン始動状態)にすることにより、図1中二点鎖
線状態から実線状態へと押し出されるようになってい
る。尚、前記キーシリンダ12はキーのON状態で抜き
取りが不可能となり、OFF状態で抜き取りが可能とな
っている。
【0018】前記コントロールディバイス16は、図外
のフロアパネルに固定されるベースプレート20に前記
シフトレバー14の下端部が回動可能に取り付けられる
と共に、このシフトレバー14の回動位置、つまりレン
ジ選択位置がベースプレート20に固定されるポジショ
ンプレート22によって規制される。ポジションプレー
ト22には、上方内側にレンジ位置に対応した凹凸部分
24aを有するカム穴24が形成される一方、シフトレ
バー14には前記凹凸部分24aに係脱されるロックピ
ン26が、このシフトレバー14の長さ方向に移動可能
に取り付けられる。
【0019】前記ロックピン26は、前記シフトレバー
14の上端部に設けられる図外のノブボタンによって作
動され、このノブボタンを押し込むことによりロックピ
ン26は下方に移動して、前記カム穴24の凹凸部分2
4aから離脱されるようになっており、シフトレバー1
4をPレンジからDレンジとかRレンジ等の走行レンジ
に切換える際に前記ノブボタンを操作するようになって
いる。
【0020】前記ポジションプレート22には、前記ロ
ックピン26がPレンジ位置から離脱するのを阻止可能
なベルクランク28が設けられる。このベルクランク2
8は中央部分が前記ポジションプレート22に枢軸30
を介して回転可能に取り付けられ、その上端部に前記ケ
ーブル18の他端部が取り付けられる。
【0021】前記ベルクランク28はキーシリンダ12
がOFF状態となって取付部12aが引っ込められてい
る時には、ケーブル18で引っ張られて図中二点鎖線に
示すように下端部が上方に回動され、Pレンジ位置にあ
るロックピン26がカム穴24の凹凸部分24aから離
脱するのを阻止するようになっている。一方、後述する
ブレーキ側チェッカ36がロック解除状態にあり、か
つ、キーシリンダ12がON状態となって取付部12a
が突出されることにより、前記ベルクランク28は図中
実線状態となって、前記ロックピン26が前記凹凸部分
24aから離脱(ロック解除)可能となる。
【0022】前記ケーブル18の途中には、フットブレ
ーキ32の近傍にキー側チェッカ34およびブレーキ側
チェッカ36が設けられる。キー側チェッカ34は前記
ケーブル18に固設されて一体に移動する可動子34a
を備え、この可動子34aはケーブル18と平行となる
ように2室38a,38bに隔成されたケース38の一
方の室38aに摺動可能に収納される。前記可動子34
aは、これのキーシリンダ12側とケース38との間に
縮設されるスプリング40によって付勢される。一方、
ブレーキ側チェッカ36は、ホルダー36aと、このホ
ルダー36aから出没可能なピン部材36bとで構成さ
れる出没部材36cを備え、この出没部材36cは前記
ケース38の他方の室38bに、ピン部材36bがこの
ケース38から突出されるようにして摺動可能に収納さ
れる。前記ホルダー36aのキーシリンダ12側とケー
ス38との間に第1付勢手段としての第1スプリング4
2が縮設されると共に、前記ピン部材36bのキーシリ
ンダ12側とホルダー36aとの間に第2付勢手段とし
ての第2スプリング44が縮設される。そして、前記第
1,第2スプリング42,44の付勢力の協動で前記ピ
ン部材36bを突出方向に押圧するようになっている。
尚、前記第1スプリング42の付勢力より第2スプリン
グ44の付勢力を大きく設定してある。
【0023】前記フットブレーキ32は、可動部分とし
てのブレーキペダル32aの上端部が車体パネル46に
回動可能に取り付けられ、図外の付勢手段を介して図外
の運転者側(図1中右方)に付勢された状態で垂下され
る。そして、ブレーキペダル32aは下端部を踏み込む
ことにより、車両前方(図1中左方)に回動して制動
(ON)されるようになっている。前記ブレーキペダル
32aの中央部の運転者側に座部32bが形成され、こ
の座部32bに前記ブレーキ側チェッカ36のピン部材
36bの先端が押圧的に当接されるようになっている。
尚、前記ブレーキペダル32aが踏み込まれていない状
態(OFF)では、前記出没部材36cは図3に示した
ように最も引っ込んだ状態となる。
【0024】前記ブレーキ側チェッカ36の出没部材3
6cと、前記キー側チェッカ34の可動子34aとの間
に、出没部材36cの突出移動で係止状態を解除して可
動子34aの移動を許容する規制部材としてのボール4
8が介在される。このボール48は、前記ケース38の
2室38a,38bを画成する隔壁38cに形成された
貫通穴38dに嵌合される。尚、前記隔壁38cの肉厚
寸法は前記ボール48の直径寸法より十分に小さくなっ
ている。
【0025】一方、前記ホルダー36aの第1スプリン
グ42配置側の端部側面には、前記ボール48を受容す
る長溝50が軸方向に沿って形成されると共に、前記可
動子34aの中央部分側面には、前記ボール48を受容
する凹部52が形成される。尚、前記凹部52は図2に
示したように、図中右側壁、つまりスプリング40が配
置される側の壁面が、上方に行くにしたがって拡幅され
る傾斜面52aとなっている。尚、前記ボール48と前
記長溝50および前記凹52とのそれぞれの位置関係は
以下に述べる作用によって明らかにするものとする。
【0026】以上の構成により本実施例のケーブル式シ
フトロック構造にあっては、まず、キーシリンダ12が
OFFされた状態で、かつ、フットブレーキ32がOF
Fされた状態では、キーシリンダ12の取付部12aは
図1中二点鎖線状態にあり、キー側チェッカ34および
ブレーキ側チェッカ36は図3の状態となる。この状態
ではケース38の貫通穴38dに嵌合されたボール48
は、ブレーキ側チェッカ36のホルダー36aに形成し
た長溝50から外れてこのホルダー36aの外側に当接
し、キー側チェッカ34の可動子34aの凹部52内に
押し込められた状態にある。従って、この状態では可動
子34aは凹部52とボール48とが係止されるためロ
ック状態となり、ケーブル18の移動は阻止される。
【0027】このように、ボール48が凹部52に嵌合
された状態では、ケーブル18は引っ込められた位置が
保持されるため、コントロールディバイス16に設けた
ベルクランク28は、図1中二点鎖線に示したように下
端部が上方に回動されてロックピン26がカム穴24の
Pレンジ位置から抜け出るのを阻止する。このため、シ
フトレバー14はPレンジ位置に固定され、例えキーシ
リンダ12がONされてエンジン始動された際にも、シ
フトレバー12が走行レンジに切換わるのを防止するこ
とができる。
【0028】次に、エンジン始動にあたってフットブレ
ーキ32のブレーキペダル32aを踏み込むと、このブ
レーキペダル32aの座部32bに当接したブレーキ側
チェッカ36のピン部材36bはケース38から突出し
て出没部材36cは全体的に図1中左方に移動する。す
ると、図4に示したようにホルダー36aの移動によっ
てボール48は長溝50内に嵌合可能状態、つまり、ロ
ック解除可能状態となる。
【0029】そして、前記ブレーキ側チェッカ36がロ
ック可能状態となった段階で、キーシリンダ12をON
することにより、または既にONされている時はスプリ
ング40の付勢力で、可動子34aは凹部52の傾斜面
52aでボール48を押上げて前記長溝50内に押し込
みつつロック解除可能状態となって、図1に示したよう
に左方に移動する。この状態でケーブル18は突出方向
に移動されて前記ベルクランク28の上端部を押圧し、
これの下端部を図1中下方に回動して前記ロックピン2
6をカム穴24のPレンジ位置から抜脱可能にする。こ
の状態でシフトレバー14はノブボタンを操作してロッ
クピン26を押し下げることにより回動可能となり、走
行レンジに投入することができる。
【0030】従って、前記シフトレバー14を走行レン
ジに切換えて発進させる時には、必ずフットブレーキ3
2を踏み込んだ状態にあり、かつ、このようにブレーキ
ONすることによりアクセルペダルに足が掛かってない
ため、車が急発進されることはない。
【0031】ところで、本実施例にあっては前記キー側
チェッカ34と前記ブレーキ側チェッカ36とを1つの
ケース38内に組み込んでユニット化して、ケーブル1
8に取り付けるようにしたので、後はコントロールディ
バイス16にベルクランク28を設けるのみで、他機種
にも簡単に適用することができる。このため、前記キー
側チェッカ34と前記ブレーキ側チェッカ36とをユニ
ット化したことにより、コンパクト化を図ってその構成
を簡単にすることができると共に、他機種への共用性を
持たせて、ケーブル式シフトロックを安価に提供するこ
とができる。
【0032】図5から図7は本発明の第2実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。尚、図5は全体構成図、図
6,図7は作動状態を示す要部断面図である。
【0033】即ち、この実施例のケーブル式シフトロッ
ク構造は、キー側チェッカ34の可動子34aの中間部
外側に図中左方が小径となる段差部34bを形成すると
共に、ブレーキ側チェッカ36の出没部材36dを、ブ
レーキペダル32aの座部32bに当接されるピン部分
36eと、付勢手段としてのスプリング60を収納する
ホルダー部分36fとを一体に形成してある。そして、
前記可動子34aを前記実施例と同様にケース38の一
方の室38aに摺動可能に収納すると共に、前記出没部
材36dを他方の室38bに摺動可能に収納する。
【0034】一方、前記出没部材36dの中央部には規
制部材としての昇降片62が、出没部材36dの移動方
向に対して直角となる上下方向の移動を可能にして嵌合
され、スプリング64によって下方に押圧されると共
に、この昇降片62の下端部に車体前方に面する傾斜面
62aを形成してある。前記昇降片62の下端部に形成
した傾斜面62aは、前記ケース38の隔壁38cに形
成した開口部38eから下方に突出されるようになって
いる。
【0035】従って、キーシリンダ12がOFF状態に
あり、かつ、フットブレーキ32がOFF状態にあると
きは、図6に示したように隔壁38cの開口部38eか
ら突出する昇降片62の下端部に可動片34aの段差部
34bが係止して、この可動片34aの移動、つまりケ
ーブル18の移動が阻止される。このため、ベルクラン
ク28は図5中二点鎖線状態に保持されて、ロックピン
26がPレンジ位置から抜け出るのを阻止する。
【0036】次に、フットブレーキ32がONされる
と、図7に示したように出没部材32dがスプリング6
0の付勢力で図中左方に移動される。すると、前記出没
部材36dに嵌合された昇降片62は、傾斜面62aが
開口部38eの周縁に当接しつつこの出没部材36dに
伴って移動するため、この昇降片62が上昇しつつ前記
可動片34aの段差部34bから離される。そして、前
記昇降片62の下端部が前記開口部38e内に収納され
ることにより、前記可動片34aの阻止力がなくなり、
この可動片34aは図5に示したように室38a内を自
由に移動することができる。従って、この状態でケーブ
ル18の移動が可能となって、キーシリンダ12のON
によってベルクランク28を図5中実線状態に回動し
て、前記ロックピン26をPレンジ位置からの抜脱可能
状態とする。
【0037】そして、この実施例にあっても前記第1実
施例と同様にキー側チェッカ34とブレーキ側チェッカ
36とが1つのケース38内に組み付けられ、その構成
を簡単化できると共に他機種への共用性を備える。
【0038】図8から図10は本発明の第3実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。尚、図8は全体構成図、図
9,図10は作動状態を示す要部断面図である。
【0039】即ち、この実施例のケーブル式シフトロッ
ク構造は、前記各実施例と同様にキー側チェッカ34お
よびブレーキ側チェッカ36が1つのケース38内に収
納されるようになっているが、キー側チェッカ34の可
動子34aを収納する室38aに対して、ブレーキ側チ
ェッカ36の出没部材36gを収納する室38bを直角
方向に配置し、前記可動子34aの移動方向と前記出没
部材36gの移動方向とを互いに直角としてある。
【0040】前記出没部材36gは、ブレーキペダル3
2aと一体に設けられる座部32bに当接されるピン部
分36hと、後述する係止ピン72および付勢手段とし
てのスプリング70を収納するホルダー部分36iとを
一体に形成してある。前記スプリング70は出没部材3
6gを上方に押圧付勢するようになっており、かつ、ホ
ルダー部分32iに移動可能に規制部材としての係止ピ
ン72が嵌合され、この係止ピン72はホルダー36i
との間に縮設されるスプリング74によって前記ピン部
分36hとは反対方向に突出されるようになっている。
尚、前記係止ピン72は、前記スプリング70の受け部
分と共用される係止部分によってホルダー部分32iか
ら抜脱されるのが防止される。また、前記ケース38の
隔壁38cには、前記係止ピン72の下端部を挿通する
開口部38fが形成されている。ところで、前記ピン部
分36hが当接される座部32bは、ブレーキペダル3
2aの上端部に直角方向に固定されるブラケット76の
下面に設けられ、ブレーキペダル32aの回動量を直角
方向の位相をずらせて前記ピン部材36hに伝達するよ
うになっている。
【0041】従って、キーシリンダ12がOFF状態に
あり、かつ、フットブレーキ32がOFF状態にあると
きは、図9に示したように隔壁38cの開口部38fか
ら係止ピン72が室38b内に突出し、この突出した係
止ピン72の下端部に可動片34aが係止して、この可
動片34aの移動、つまりケーブル18の移動が阻止さ
れる。
【0042】次に、フットブレーキ32がONされる
と、図10に示したように出没部材36gがスプリング
70の付勢力で図中上方に移動される。すると、前記出
没部材36gのホルダー36iに嵌合されたピン部材7
2は、このホルダー36iに係止されて一体に上昇して
室38aから抜脱される。すると、前記可動片34aは
室38a内を移動可能となり、ケーブル18の移動が可
能となる。
【0043】また、この実施例にあっても前記各実施例
と同様にキー側チェッカ34とブレーキ側チェッカ36
とが1つのケース38内に組み付けられるため、その構
成を簡単化できると共に他機種への共用性を備える。
【0044】ところで、前記各実施例ではキー側チェッ
カ34をブレーキ側チェッカ36との協動でロックピン
26をPレンジ位置から解除可能状態としたものを示し
たが、図11から図14にはコントロールディバイスに
設けられるキー側チェッカ80が示されている。
【0045】即ち、前記キー側チェッカ36は、図外の
ガイドプレートに固定されるケース82内に、キーシリ
ンダに連動するケーブル18に接続されるコ字状キャッ
チャー84を移動可能に収納する。一方、シフトレバー
14にロックピン26の摺動穴14aを形成すると共
に、この摺動穴14aの側方に位置してシフトレバー1
4にブラケット86を固設し、このブラケット86にピ
ン連動レバー88の中間部を回動可能に枢着する。ピン
連動レバー88の一端部は前記ロックピン26に遊嵌さ
れると共に、他端部が前記コ字状キャッチャー84に相
対して配置される。尚、前記コ字状キャッチャー84は
スプリング90によってケーブル18を突出する方向に
付勢してある。
【0046】従って、シフトレバー14が走行レンジ
(例えばRレンジ)にあるときは、図11に示したよう
にコ字状キャッチャー84が上方に位置すると共に、ロ
ックピン26がカム穴24に係合されるように上方に位
置してピン連動レバー26が略水平状態となり、かつ、
このピン連動レバー26の他端部とコ字状キャッチャー
84とが離れた状態となる。そして、前記走行レンジか
らPレンジに切換える際に図外のノブボタンを操作して
ロックピン26を下方に押し下げると、図12に示した
ようにピン連動レバー88が図中時計回りに回転した状
態で、ロックピン26がカム穴24から離脱される。
【0047】そして、図13に示したようにシフトレバ
ー14をPレンジ位置に回動すると、ピン連動レバー8
8がこのシフトレバー14と共に回動して、これの他端
部に設けたピン88aが前記コ字状キャッチャー84に
係合する。この状態で、図14に示したようにロックピ
ン26が上方移動してカム穴24のPレンジ位置に係合
されることにより、ピン連動レバー88は反時計回りに
回転してコ字状キャッチャー84を下方に押し下げて、
キーシリンダからキーが抜脱可能状態にセットされる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示すケーブル式シフトロック構造にあっては、ロック
ピンとキーシリンダとを連動するプッシュプル式のケー
ブルの途中に、キー側チェッカとブレーキ側チェッカと
を一体にユニット化して組み付けたので、このユニット
化したそれぞれのチェッカを前記ケーブルに取り付ける
のみで目的とするシフトロックを達成することができ
る。従って、コントロールディバイスの構造を大幅に変
更する必要がなく、他機種への共用化を簡単に達成する
ことができる。
【0049】また、本発明の請求項2にあっては、前記
キー側チェッカの可動子と、ブレーキ側チェッカの出没
部材とを摺動可能に1つのケース内に嵌合して、これら
可動子と出没部材との間に出没部材の移動で係止状態を
解除して、可動子の移動を許容する規制部材を設けたの
で、規制部材を介在させたことによりキー側チェッカと
ブレーキ側チェッカとを簡単に一体化できる。
【0050】更に、本発明の請求項3にあっては、前記
出没手段を前記規制部材の解除機構を設けたホルダー
と、このホルダーから出没可能なピン部材とで構成する
と共に、前記付勢手段をホルダーとケースとの間に配置
される第1付勢手段と、ホルダーとピン部材との間に配
置され第1付勢手段より付勢力の大きな第2付勢手段と
で構成し、第1付勢手段と第2付勢手段との協動でピン
部材をフットブレーキの可動部分に押圧する構成とした
ので、ピン部材の移動を付勢力の大きな第2付勢手段を
介してホルダーに伝え、このピン部材の移動で規制部材
を確実に解除することができるという各種優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル式シフトロック構造の第1実
施例を示す全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例のキーOFF,ブレーキO
FF状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のキーOFF,ブレーキO
N状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明のケーブル式シフトロック構造の第2実
施例を示す全体構成図である。
【図6】本発明の第2実施例のキーOFF,ブレーキO
FF状態を示す要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施例のキーOFF,ブレーキO
N状態を示す要部断面図である。
【図8】本発明のケーブル式シフトロック構造の第3実
施例を示す全体構成図である。
【図9】本発明の第3実施例のキーOFF,ブレーキO
FF状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第3実施例のキーOFF,ブレーキ
ON状態を示す要部断面図である。
【図11】キー側チェッカの他の実施例を示す走行レン
ジ状態を示す要部構成図である。
【図12】キー側チェッカの他の実施例を示す走行レン
ジからPレンジへの切換途中を示す要部構成図である。
【図13】キー側チェッカの他の実施例を示すPレンジ
への切換状態を示す要部構成図である。
【図14】キー側チェッカの他の実施例を示すPレンジ
でのロック状態を示す要部構成図である。
【符号の説明】
10 ケーブル式シフトロック構造 12 キーシリ
ンダ 14 シフトレバー 16 コントロ
ールディバイス 18 ケーブル 20 フットブ
レーキ 26 ロックピン 34 キー側チ
ェッカ 36 ブレーキ側チェッカ 36a ホルダ
ー 36b ピン部材 36c 出没部
材 38 ケース 42 第1スプリング(第1付勢手段) 44 第2スプリング(第2付勢手段) 48 ボール(規制部材) 60 スプリン
グ(付勢手段) 62 昇降片(規制部材) 70 スプリン
グ(付勢手段) 72 係止ピン(規制部材)
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 護 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートマチック車のレンジ位置を選択す
    るシフトレバーをPレンジ位置で固定するロックピン
    と、 ロックピンとキーシリンダとを連動するプッシュプル式
    のケーブルと、 前記ケーブルの途中に配置され、ロックピンをキーシリ
    ンダのON位置でロック解除可能状態にセットするキー
    側チェッカと、 前記ケーブルの途中に配置され、フットブレーキのON
    状態でロック可能状態にセットし、前記キー側チェッカ
    のロック可能状態と相俟って前記ロックピンを解除可能
    にするブレーキ側チェッカとを備え、 前記キー側チェッカと前記ブレーキ側チェッカとを一体
    にユニット化したことを特徴とするケーブル式シフトロ
    ック構造。
  2. 【請求項2】 キー側チェッカは前記ケーブルに固設さ
    れて一体に移動する可動子を備える一方、ブレーキ側チ
    ェッカは付勢手段によってフットブレーキの可動部分に
    押圧される出没部材を備え、これら可動子と出没部材と
    を摺動可能に1つのケース内に嵌合すると共に、これら
    可動子と出没部材との間に、出没部材の移動で係止状態
    を解除して可動子の移動を許容する規制部材を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のケーブル式シフトロッ
    ク構造。
  3. 【請求項3】 前記出没手段は、前記規制部材の解除機
    構を設けたホルダーと、このホルダーから出没可能なピ
    ン部材とで構成すると共に、前記付勢手段をホルダーと
    ケースとの間に配置される第1付勢手段と、ホルダーと
    ピン部材との間に配置され第1付勢手段より付勢力の大
    きな第2付勢手段とで構成し、第1付勢手段と第2付勢
    手段との協動でピン部材をフットブレーキの可動部分に
    押圧することを特徴とする請求項2に記載のケーブル式
    シフトロック構造。
JP25343093A 1993-10-08 1993-10-08 ケーブル式シフトロック構造 Pending JPH07101259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5846158A (en) * 1997-03-27 1998-12-08 Mannoh Kogyo Co., Ltd. Shift-locking apparatus for column at shift lever

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5846158A (en) * 1997-03-27 1998-12-08 Mannoh Kogyo Co., Ltd. Shift-locking apparatus for column at shift lever

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