JPH0710112U - 梁乃至桁接合用具 - Google Patents

梁乃至桁接合用具

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JPH0710112U
JPH0710112U JP4382293U JP4382293U JPH0710112U JP H0710112 U JPH0710112 U JP H0710112U JP 4382293 U JP4382293 U JP 4382293U JP 4382293 U JP4382293 U JP 4382293U JP H0710112 U JPH0710112 U JP H0710112U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱に梁乃至桁を、柱の強度を弱体させること
なしに、強固に、しかも容易に接合させることができる
ようにする。 【構成】 側端からそれと一体に外方向に延長し、梁乃
至桁栓用孔と複数の梁乃至桁ボルト用孔とを有するとと
もに、上端面から上記柱板部側に傾斜して下方に延長し
てしている傾斜面と、その傾斜面と対向して下方に延長
している面とを有するV字状の案内用切欠溝を有する梁
乃至桁板部とを有する横断面でみて一字状の平らな板体
でなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、柱に梁乃至桁を接合させるのに用いる梁乃至桁接合用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図17に示すような、(a)W2 の横方向の長さと、H2 の縦方向の長 さと、D2 の厚さとを有し、且つ相対向する板面2a及び2b間に延長している 複数例えば4個の柱ボルト用孔3を有する四角形の柱板部2と、(b)W4 の横 方向の長さと、柱板部2の縦方向の長さと等しいH4 の縦方向の長さと、D4 の 厚さとを有して、柱板部2の一方の板面2aからそれと垂直に延長し、且つ相対 向する板面4a及び4b間に延長している複数例えば2個の梁乃至桁ボルト用孔 5を有する四角形の梁乃至桁板部4とを有する横断面でみて横T字状の板体1で なる梁乃至桁接合用具が提案されている。
【0003】 この場合、柱板部2の4個の柱ボルト用孔13は、柱板部2の左右半部におい て、それぞれ2個づつ上下に配され、また、梁乃至桁板部4の2個の梁乃至桁ボ ルト用孔5は、上下に配されている。
【0004】 以上が、従来提案されている梁乃至桁接合用具である。
【0005】 このような従来の梁乃至桁接合用具によれば、図18及び図19を伴って次に 述べるように、次に述べるような予め加工の施された柱10に、例えばその右側 において、次に述べるような予め加工の施された梁乃至桁20を、次に述べるよ うな予め用意された柱ボルト31、及びそのナット32及びワッシャ33と、梁 乃至桁ボルト41、及びそのナット42及びワッシャ43とを用いて、接合させ ることができる。
【0006】 まず、予め加工の施された柱10について述べるに、それは、左右面10L及 び10Rが梁乃至桁接合用具を構成している板体1の柱板部2の横方向の長さW 2 とほぼ等しいまたはそれよりも広い前後方向の幅W10を有して、断面四角形で あり、そして、左右面10L及び10R間に延長している柱板部2の4個の柱ボ ルト用孔3に対応した4個のボルト用孔13を有しているとともに、右面10R 側から穿設されている、板体1を後述するように柱10に取付けたときに柱板部 2及び柱ボルト31の先端、及びそのナット32及びワッシャ33が、右面10 Rから突出しないように柱板部2を逃がすための逃げ溝12を有している。
【0007】 次に、予め加工された梁乃至桁20について述べるに、それは、上述した加工 の施された柱10の右側面10Rに対応している左端面20LEを有して、断面 四角形であり、板体1の梁乃至桁板部4の厚さD4 とほぼ等しい幅D24と梁乃至 桁板部4の横方向の長さW4 とほぼ等しいまたはそれよりもわずかに長い長さL 24 を有して、上下面20U及び20D間に、左端面20LE側において、その左 端面20LE上に臨んで延長している縦溝24と、板体1の梁乃至桁板部4の梁 乃至桁ボルト用孔5とほぼ等しい大きさを有して前後面20F及び20B間に縦 溝24を横切って延長している、梁乃至桁板部4の梁乃至桁ボルト用孔5に対応 した2個の梁乃至桁ボルト用孔25とを有している。
【0008】 次に、用いる柱ボルト31について述べるに、それは、有頭型でなる、板体1 の柱板部2の柱ボルト用孔3及び上述した予め加工の施された柱10の柱ボルト 用孔13に対応したボルトでなり、また、その柱ボルト31の柱ナット32は、 六角型でなる。
【0009】 次に、用いる梁乃至桁ボルト41について述べるに、それは、有頭型でなる、 板体1の梁乃至桁板部4に対応したボルトでなり、また、その梁乃至桁ボルト4 1の梁乃至桁ナット42は、六角型でなる。
【0010】 次に、上述した加工の施された柱10に、上述した加工の施された梁乃至桁2 0を、上述した柱ボルト31、及びそのナット32及びワッシャ33、及び梁乃 至桁ボルト41、及びそのナット42及びワッシャ43を用いて接合させること について述べるに、それは次のとおりである。
【0011】 すなわち、まず、上述した加工の施された柱10の右面10R上に、梁乃至桁 接合用具を構成している板体1を、その柱板部2が加工の施された柱10の逃げ 溝12内に配されている状態に配し、そして、その状態で柱板部2の柱ボルト用 孔3に、柱10の左面10L側から、柱ボルト31を、ワッシャ33に通し、次 で柱10の柱ボルト用孔13を通じて挿通し、次で、その柱ボルト31の遊端に 、他のワッシャ33を通し、次で柱ナット32を螺着し、その柱ナット32を柱 10側に締付けることによって、板体1を柱10に取付ける。
【0012】 次に、上述した加工の施された梁乃至桁20を、上述した加工の施された柱1 0の右側に、梁乃至桁20の縦溝24内に柱10に取付けられている板体1の梁 乃至桁板部4が挿通され、また、左端面20LEが柱10の右面10Rに当接し ている状態に配し、そして、その状態で、梁乃至桁ボルト41を、ワッシャ43 に通し、次で梁乃至桁20の梁乃至桁ボルト用孔25に板体1の梁乃至桁板部4 のボルト用孔5を通じて挿通し、そして、その遊端に、他のワッシャ44を通し 、次で梁乃至桁ナット42を螺着し、そのナット42を梁乃至桁20に締付ける ことによって、梁乃至桁20を板体1の梁乃至桁板部4に固定し、よって、加工 の施された柱10に、加工の施された梁乃至桁20を接合させた状態を得る。
【0013】 上述したところから、図17に示す従来の梁乃至桁接合用具によれば、それを 用いて、上述した予め加工された柱10に、上述した予め加工の施された梁乃至 桁20を接合することができる。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示す従来の梁乃至桁接合用具の場合、使用に当り、板 体の柱板部を加工の施された柱の面上に、単に柱ボルトを用いて固定するように しているだけであるので、梁乃至桁接合用具を、加工の施された柱に、強固に固 定することができない、という欠点を有していた。
【0015】 また、使用に当り、予め加工の施された柱10に、板体1を、その柱板部2に おいて、柱ボルト31、及びそのナット32及びワッシャ33を用いて固定した 場合に、それら柱板部2、柱ボルト31の遊端部、及びナット32及びワッシャ 33が、柱10の右面10R側から突出しないように、柱10に、その右面10 R側から、少なくとも、板体1の柱板部2の大きさを有し且つ深い深さの逃げ溝 12を設けておくことが必要であるとともに、このために、柱10が弱くなる、 という欠点を有していた。
【0016】 さらに、図17に示す従来の梁乃至桁接合用具の場合、それを使用するに当り 、柱10の右面10R上に板体1を取付けてから、梁乃至桁20を、柱10の右 側に、梁乃至桁20の左端面20LEを柱10の右面10Rに当接させ、その状 態で、梁乃至桁ボルト41を板体1の梁乃至桁板部4の梁乃至桁ボルト用孔25 に挿通し、次で、その梁乃至桁ボルト41の遊端にナット42を螺着する間にお いて、梁乃至桁20を下から支えていなければならないので、柱10に、梁乃至 桁20を接合するのに困難を伴う、という欠点を有していた。
【0017】 よって、本考案は、上述した欠点のない、新規な梁乃至桁接合用具を提案せん とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具は、(a)相対向する板面間に延 長している複数の柱栓用孔を有する四角形の柱板部と、(b)その左または右端 からそれと一体に左または右方向に延長し且つ相対向する板面間に延長している 梁乃至桁栓用孔と複数の梁乃至桁ボルト用孔とを有するとともに、上端面から上 記柱板部側に傾斜して下方に延長してしている傾斜面と、その傾斜面と対向して 下方に延長している面とを有するV字状の案内用切欠溝を有する梁乃至桁板部と を有する横断面でみて一字状の平らな板体でなる。
【0019】 本願第2番目の考案による梁乃至桁接合用具は、(a)相対向する板面間に延 長している複数の柱栓用孔を有する四角形の柱板部と、(b)その左端からそれ と一体に左方向に延長し且つ相対向する板面間に延長している左梁乃至桁栓用孔 及び複数の左梁乃至桁ボルト用孔を有するとともに、上端から上記柱板部側に下 方に傾斜して延長してしている傾斜面と、その傾斜面と対向して下方に延長して いる面とを有するV字状の左案内用切欠溝を有する左梁乃至桁板部と、(c)上 記柱板部の右端からそれと一体に右方向に延長し且つ相対向する板面間に延長し ている梁乃至桁栓用孔及び複数の右梁乃至桁ボルト用孔とを有するとともに上端 から上記柱板部側に下方に傾斜して延長してしている傾斜面とその傾斜面と対向 して下方に延長している面とを有するV字状の右案内用切欠溝を有する右梁乃至 桁板部とを有する横断面でみて一字状の平らな板体でなる。
【0020】 本願第3番目の考案による梁乃至桁接合用具は、本願第1番目の考案または本 願第2番目の考案による梁乃至桁接合用具において、その板体の柱板部が、その 上端から下方にまたは下端から上方に延長している逃げ用切欠溝を有する。
【0021】
【作用・効果】
本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具によれば、次に述べるように、次 に述べるような予め加工の施された柱に、次に述べるような予め加工の施された 梁乃至桁を、次に述べるような予め用意された柱栓と、梁乃至桁栓と、梁乃至桁 ボルトと、そのナット及びワッシャとを用いて、接合させることができる。
【0022】 まず、予め加工の施された柱について述べるに、それは、実施例として、前後 面が本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の柱板部の 横方向の長さとほぼ等しいまたはそれよりも広い左右方向の幅を有して、断面四 角形であり、そして、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成してい る板体の柱板部の厚さとほぼ等しい幅と本願第1番目の考案による梁乃至桁接合 用具を構成している板体の柱板部の縦方向の長さとほぼ等しいまたはそれよりも 長い長さとを有して左右面間に延長している縦溝を有しているとともに、本願第 1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の柱板部の柱栓用孔と ほぼ等しい大きさを有して前後面間に上述した縦溝を横切って延長している、本 願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の柱板部の複数の 柱栓用孔に対応している複数の柱栓用孔を有している。
【0023】 この場合、複数の柱栓用孔の、縦溝の底面を基準とした柱上の位置が、本願第 1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の柱板部の柱栓用孔の 柱板部の下端面を基準とした柱板部上の位置に対応している。
【0024】 次に、予め加工の施された梁乃至桁について述べるに、それは、実施例として 、上述した加工の施された柱の例えば右面に対応している左端面を有して、断面 四角形であり、そして、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成して いる板体の梁乃至桁板部の厚さとほぼ等しい幅と本願第1番目の考案による梁乃 至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の横方向の長さとほぼ等しいま たはそれよりもわずかに長い長さとを有して、上下面間に、左端面側において、 その左端面に臨んで延長している縦溝と、本願第1番目の考案による梁乃至桁接 合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁栓用孔とほぼ等しい大きさ を有して前後面間に上述した縦溝を横切って延長している、本願第1番目の考案 による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁栓用孔に 対応している梁乃至桁栓用孔と、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を 構成している板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁ボルト用孔とほぼ等しい大きさを有 して前後面間に上述した縦溝を横切って延長している、本願第1番目の考案によ る梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁ボルト用孔に 対応している梁乃至桁ボルト用孔とを有しているとともに、本願第1番目の考案 による梁乃至桁接合用具を構成する板体の梁乃至桁板部の案内用切欠溝に係合し 得る大きさを有して前後面間に上述した縦溝を横切って延長している、本願第1 番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成する板体の梁乃至桁板部の案内用切欠 溝に対応している棒状の案内用切欠溝係合用片を有している。
【0025】 この場合、梁乃至桁栓用孔及び梁乃至桁ボルト用孔の、案内用切欠係合用片を 基準とした梁乃至桁上の位置が、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構 成している板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁栓用孔及び梁乃至桁ボルト用孔の、梁 乃至桁板部の案内用切欠溝の底部を基準とした梁乃至桁板部上の位置に対応して いる。
【0026】 次に、用いる柱栓について述べるに、それは、実施例として、上述した予め加 工の施された柱に設けた柱栓用孔に対応した栓でなる。
【0027】 次に、用いる梁乃至桁栓について述べるに、それは、実施例として、上述した 予め加工の施された梁乃至桁に設けた梁乃至桁栓用孔に対応した栓でなる。
【0028】 次に、用いる梁乃至桁ボルトについて述べるに、それらは、実施例として、有 頭型でなる、上述した加工の施された梁乃至桁に設けた梁乃至桁ボルト用孔に対 応しているボルトでなる。
【0029】 次に、上述した加工の施された柱に、上述した加工の施された梁乃至桁を、上 述した柱栓及び梁乃至桁栓、上述した梁乃至桁ボルト、及びそのナット及びワッ シャを用いて接合させることについて述べるに、それは次のとおりである。
【0030】 すなわち、まず、上述した加工の施された柱の上述した縦溝内に、本願第1番 目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の柱板部を差込む。
【0031】 しかるときは、板体の柱板部を下端面が縦溝の底面によって受けられている状 態で、柱栓用孔が加工の施された柱の柱栓用孔と一致している状態を得ることが できるので、その状態で、柱栓を、柱板部の柱栓用孔に、加工の施された柱の例 えば後面側から、加工の施された柱の柱栓用孔を通じて打込むことによって、本 願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体を、上述した加工 の施された柱に固定する。
【0032】 次に、上述した加工の施された梁乃至桁を、上述した加工の施された柱の右側 の、上述した加工の施された柱に固定された状態での、本願第1番目の考案によ る梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の上方から、加工の施さ れた梁乃至桁の縦溝内に本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成して いる板体の梁乃至桁板部が挿通され、また、加工の施された梁乃至桁に設けた案 内用切欠溝係合用片が本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成してい る板体の梁乃至桁板部の案内用切欠によって受けられているように、加工の施さ れた柱60の右側に持来す。
【0033】 しかるときは、加工の施された梁乃至桁に設けた案内用切欠溝係合用片が、本 願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部の 案内用切欠溝の傾斜面に係合することによって、加工の施された梁乃至桁が、加 工の施された柱側に押しやられるので、加工の施された梁乃至桁を、加工の施さ れた柱の右側に、加工の施された梁乃至桁の右面に圧接し且つ加工の施された梁 乃至桁の梁乃至桁栓用孔が本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成し ている板体の梁乃至桁板部の梁乃至桁栓用孔及び梁乃至桁ボルト用孔とそれぞれ 一致した状態が得られるので、その状態から、梁乃至桁栓を、加工の施された梁 乃至桁の梁乃至桁栓用孔内に、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構 成している板体の梁乃至桁の梁乃至桁板部の梁乃至桁栓用孔を梁乃至桁栓孔を通 じて打込み、次で、梁乃至桁ボルトを、加工の施された梁乃至桁の梁乃至桁ボル ト用孔に本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃 至桁板部の梁乃至桁ボルト用孔を通じて挿通し、次で、その梁乃至桁ボルトの遊 端にワッシャを介してそのナットを螺着し、そのナットを加工の施された梁乃至 桁側に締付けることによって、上述した加工の施された柱に、上述した加工の施 された梁乃至桁を接合させている状態を得る。
【0034】 上述したところから、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具による場合 も、それを用いて、図16で前述した従来の梁乃至桁接合用具の場合に準じて、 上述した予め加工の施された柱に、上述した予め加工の施された梁乃至桁を、接 合することができる。
【0035】 しかしながら、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具の場合、使用に当 り、板体の柱板部を加工の施された柱の縦溝内に差込んで、その柱板部の柱栓用 孔内に、柱栓を、柱の柱栓用孔を介して打込むことによって、板部を柱に固定す るようにしているので、梁乃至桁接合用具を、加工の施された柱に、図16で前 述した従来の梁乃至桁接合用具の場合に比し強固に固定することができる。
【0036】 また、使用に当り、加工の施された柱に、図16で前述した従来の梁乃至桁接 合用具を使用する場合に必要とされたような、加工の施された梁乃至桁が接合さ れる面側から穿設された広い面積と深い深さを有する逃げ溝を設ける、という必 要がないとともに、このために、加工の施された柱が弱くなる、ということがな い。
【0037】 さらに、使用に当り、加工の施された柱に板体を固定して後、その板体の梁乃 至桁板部に、加工の施された梁乃至桁を固定するに際して、加工の施された梁乃 至桁を加工の施された柱の右側に持来した場合、梁乃至桁に設けた案内用切欠溝 係合用片が、加工の施された柱に固定されている状態での、本願第1番目の考案 による梁乃至桁接合用具を構成する板体の梁乃至桁板部に設けた案内用切欠溝の 傾斜面に係合することによって、梁乃至桁を、加工の施された柱側に押しやるの で、上述した加工の施された梁乃至桁を、その左端面が加工の施された柱の右面 に圧接している状態を自動的に得ることができ、また、このとき、上述した加工 の施された梁乃至桁が、案内用切欠溝係合用片及びそれが係合している案内用切 欠溝を介して、加工の施された柱に固定されている状態での、本願第1番目の考 案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部によって支えられ ているので、加工の施された梁乃至桁の梁乃至桁栓用孔内への、本願第1番目の 考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部に設けた梁乃至 桁栓用孔内を通った梁乃至桁用栓の打込み、及び加工の施された梁乃至桁の梁乃 至桁ボルト用孔への、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具を構成してい る板体の梁乃至桁板部に設けた梁乃至桁ボルト用孔を通った梁乃至桁ボルトの挿 通及びその遊端へのナットの螺着及びその締付けを容易に行うことができ、よっ て、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁を、図16で前述した従来の 梁乃至桁接合用具を用いる場合に比し容易に接合させることができる。
【0038】 本願第2番目の考案による梁乃至桁接合用具によれば、本願第1番目の考案に よる梁乃至桁接合用具において、その梁乃至桁栓用孔及び複数のボルト用孔を有 する梁乃至桁板部を、左梁乃至桁栓用孔及び複数の左ボルト用孔を有する左梁乃 至桁板部とするとき、それら左梁乃至桁栓用孔及び複数の左ボルト用孔を有する 左梁乃至桁板部に加えて右梁乃至桁栓用孔及び複数の右ボルト用孔を有する右梁 乃至桁板部を有することを除いて、本願第1番目の考案による画像情報通信装置 と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、本願第1番目の考案による 梁乃至桁接合用具について上述したと同様の予め加工された柱に、その左及び右 側において、本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具について上述したのに 準じた2つの梁乃至桁を本願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具について上 述したのに準じて、容易に接合させることができる。
【0039】 本願第3番目の考案による梁乃至桁接合用具によれば、板体の柱板部がその上 端から下方にまたは下端から延長している逃げ用切欠溝を有することを除いて本 願第1番目の考案による梁乃至桁接合用具と同様の構成を有するので、本願第3 番目の考案による板体の柱板部がその上端から下方に延長している逃げ用切欠溝 を有する梁乃至桁接合用具の1枚(これを第1の梁乃至桁接合用具と称す)と、 同様に、本願第3番目の考案による、板体の柱板部がその下端から上方に延長し ている逃げ用切欠溝を有する梁乃至桁接合用具の1枚(これを第2の梁乃至桁接 合用具と称す)とを用いれば、それらを、第1の梁乃至桁接合用具の逃げ用切欠 溝内に、第2の梁乃至桁接合用具の逃げ用切欠溝上の部を挿通し、且つ第2の梁 乃至桁接合用具の逃げ用切欠溝内に、第1の梁乃至桁接合用具の逃げ用切欠溝下 の部を挿通した状態で、互に板面を直交した関係に配することができるので、例 えば上述した第1の梁乃至桁接合用具によって、本願第1番目の考案について上 述したと同様の前後面間に延長している縦溝及び柱栓用孔による加工が施され且 つそれに準じた左右面間に延長している縦溝及び柱栓用孔による加工が施された 柱に、本願第1番目の考案について上述したと同様に、その左または右面側にお いて、本願第1番目の考案について上述したと同様の加工された梁乃至桁を、本 願第1番目の考案について上述したと同様に接合させることができるとともに、 第2の梁乃至桁接合用具によって、同じ上述した加工の施された柱に、その前ま たは後面側において、同様の加工された梁乃至桁を上述したと同様に接合させる ことができる。
【0040】
【実施例1】 次に、図1を伴って、本考案による梁乃至桁接合用具の第1の実施例を述べよ う。
【0041】 図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具は、(a)W52の横方向の長さと、 H52の縦方向の長さと、D52の厚さとを有し、且つ相対向する板面52a及び5 2b間に延長している複数の例えば4つの柱栓用孔53を有する四角形の柱板部 52と、(b)W54の横方向の長さと、柱板部52の縦方向の長さH52と同じH 54 の縦方向の長さと、柱板部52の厚さD52と同じD54の厚さを有して、板面5 2aを正面とするとき、柱板部52の例えば右端からそれと一体に右方向に延長 し、且つ相対向する板面54a及び54b間に延長している例えば1つの梁乃至 桁栓用孔55と複数例えば2つのの梁乃至桁ボルト用孔56とを有するとともに 、上端面から柱板部52側に傾斜して下方に延長してしている傾斜面57aとそ の傾斜面57aと対向して傾斜せずに下方に延長している面57bとを有するV 字状の案内用切欠溝57を有する梁乃至桁板部54とを有する横断面でみて一字 状の平らな板体51でなる構成を有する。
【0042】 この場合、柱板部52の4つの柱栓用孔53は、柱板部52の左右半部におい て、それぞれ2個づつ上下に配されている。
【0043】 また、梁乃至桁板部54の1つの梁乃至桁栓用孔55は、梁乃至桁板部54の 横方向のほぼ中央であって上下方向の中央よりやや下側の位置に配され、また、 2つの梁乃至桁ボルト用孔56は、梁乃至桁板部54の右半部の横方向のほぼ中 央の上下位置に配され、さらに、案内用切欠溝57は、梁乃至桁栓用孔55のほ ぼ直上の位置に形成されている。
【0044】 以上が、本考案による梁乃至桁接合用具の第1の実施例の構成である。
【0045】 このような構成を有する本考案による梁乃至桁接合用具によれば、図7及び図 8を伴って次に述べるように、次に述べるような予め加工の施された柱60に、 例えばその右面60R上において、次に述べるような予め加工の施された梁乃至 桁70を、次に述べるような予め用意された柱栓81と、梁乃至桁栓91と、梁 乃至桁ボルト92と、そのナット93及びワッシャ94とを用いて、接合させる ことができる。
【0046】 まず、予め加工の施された柱60について述べるに、それは、実施例として、 前面60F及び後面60Bが図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成し ている板体51の柱板部52の横方向の長さW52とほぼ等しいまたはそれよりも 広い左右方向の幅W60を有して、断面四角形であり、そして、図1に示す本考案 による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の柱板部52の厚さD52とほぼ 等しい幅D61と図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体5 1の柱板部52の縦方向の長さH52とほぼ等しいまたはそれよりも長い長さH6 1とを有して左面60L及び右面60R間に延長している縦溝61を有している とともに、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の 柱板部52の柱栓用孔53とほぼ等しい大きさを有して前面60F及び後面60 B間に上述した縦溝61を横切って延長している、図1に示す本考案による梁乃 至桁接合用具を構成している板体51の柱板部52の柱栓用孔53に対応してい る4つの柱栓用孔62を有している。
【0047】 この場合、4つの柱栓用孔62の、縦溝61の底面を基準とした柱60上の位 置が、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の柱板 部52の柱栓用孔53の柱板部52の下端面を基準とした柱板部52上の位置に 対応している。
【0048】 次に、予め加工された梁乃至桁70について述べるに、それは実施例として、 上述した加工の施された柱60の右面60Rに対応している左端面70LEを有 して、断面四角形であり、そして、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を 構成している板体51の梁乃至桁板部54の厚さD54とほぼ等しい幅D71と図1 に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃至桁板部5 4の横方向の長さW54とほぼ等しいまたはそれよりもわずかに長い長さW71と を有して、上面70U及び下面70D間に、左端面70LE側において、その左 端面70LEに臨んで延長している縦溝71と、図1に示す本考案による梁乃至 桁接合用具を構成している板体51の梁乃至桁板部54の梁乃至桁栓用孔55と ほぼ等しい大きさを有して前面70F及び後面70B間に上述した縦溝71を横 切って延長している、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している 板体の梁乃至桁板部54の梁乃至桁栓用孔55に対応している梁乃至桁栓用孔7 2と、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃 至桁板部54の梁乃至桁ボルト用孔56とほぼ等しい大きさを有して前面70F 及び後面70B間に上述した縦溝71を横切って延長している、図1に示す本考 案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃至桁板部54の梁乃至 桁ボルト用孔56に対応している梁乃至桁ボルト用孔73とを有しているととも に、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成する板体51の梁乃至桁板 部54の案内用切欠溝57に係合し得る大きさを有して前面70F及び後面70 B間に上述した縦溝71を横切って延長している、図1に示す本考案による梁乃 至桁接合用具を構成する板体51の梁乃至桁板部54の案内用切欠溝57に対応 している棒状の案内用切欠溝係合用片74を有している。この場合、梁乃至桁栓 用孔72及び梁乃至桁ボルト用孔73の、案内用切欠係合用片74を基準とした 梁乃至桁70上の位置が、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成して いる板体51の梁乃至桁板部54の梁乃至桁栓用孔55及び梁乃至桁ボルト用孔 56の、梁乃至桁板部54の案内用切欠溝57の底部を基準とした梁乃至桁板部 54上の位置に対応している。
【0049】 次に、用いる柱栓81について述べるに、それは、実施例として、上述した予 め加工の施された柱60に設けた柱栓用孔53に対応した栓でなる。
【0050】 次に、用いる梁乃至桁栓91について述べるに、それは、実施例として、上述 した予め加工の施された梁乃至桁70に設けた梁乃至桁栓用孔72に対応した栓 でなる。
【0051】 次に、用いる梁乃至桁ボルト92について述べるに、それらは、実施例として 、有頭型でなる、上述した加工の施された梁乃至桁70に設けた梁乃至桁ボルト 用孔73に対応しているボルトでなり、また、その梁乃至桁ボルト92のナット 93は六角型でなり、またワッシャ94は4四角型でなる。
【0052】 次に、上述した加工の施された柱60に、上述した加工の施された梁乃至桁7 0を、上述した柱栓81及び梁乃至桁栓91、上述した梁乃至桁ボルト92、及 びそのナット93及びワッシャ94を用いて接合させることにつき述べるに、そ れは次のとおりである。
【0053】 すなわち、まず、上述した加工の施された柱60の上述した縦溝61内に、図 1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の柱板部52を 差込む。
【0054】 しかるときは、板体51の柱板部52を、その下端面が縦溝61の底面によっ て受けられている状態で、柱栓用孔53が加工の施された柱60の柱栓用孔62 と一致している状態を得ることができるので、その状態で、柱栓81を、柱板部 52の柱栓用孔53内に、加工の施された柱60の例えば後面60B側から、加 工の施された柱60の柱栓用孔62を通じて打込むことによって、図1に示す本 考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51を、上述した加工の施され た柱60に固定する。
【0055】 次に、上述した加工の施された梁乃至桁70を、上述した加工の施された柱6 0の右側の、上述した加工の施された柱60に固定された状態での、図1に示す 本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃至桁板部54の上 方から、加工の施された梁乃至桁70の縦溝71内に図1に示す本考案による梁 乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃至桁板部54が挿通され、また、 加工の施された梁乃至桁70に設けた案内用切欠溝係合用片74が梁乃至桁板部 54の案内用切欠57によって受けられているように、加工の施された柱60の 右側に持来す。
【0056】 しかるときは、加工の施された梁乃至桁70に設けた案内用切欠溝係合用片7 4が、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁乃 至桁板部54の案内用切欠溝57の傾斜面57aに係合することによって、加工 の施された梁乃至桁70が、加工の施された柱60側に押しやられるので、加工 の施された梁乃至桁70を、加工の施された柱60の右側に、加工の施された梁 乃至桁70の左端面70LEが加工の施された柱60の右面60Rに圧接し且つ 加工の施された梁乃至桁70の梁乃至桁栓用孔72及び梁乃至桁ボルト用孔73 が図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体の梁乃至桁板部 の梁乃至桁栓用孔55及び梁乃至桁ボルト用孔56とそれぞれ一致した状態を得 ることができるので、その状態から、梁乃至桁栓91を、加工の施された梁乃至 桁70の梁乃至桁栓用孔72内に、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を 構成している板体51の梁乃至桁板部54の梁乃至桁栓用孔55を通じて打込み 、次で、梁乃至桁ボルト92を、ワッシャ94に通し、次で加工の施された梁乃 至桁70の梁乃至桁ボルト用孔73に、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用 具を構成している板体51の梁乃至桁板部54の梁乃至桁ボルト用孔56を通じ て挿通し、次で、その梁乃至桁ボルト92の遊端に、他のワッシャ94を通し、 次で、ナット93を螺着し、そのナット93を加工の施されたを梁乃至桁70側 に締付けることによって、上述した加工の施された柱60に、上述した加工の施 された梁乃至桁70を接合させている状態を得る。
【0057】 上述したところから、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具による場合も 、それを用いて、図16で前述した従来の梁乃至桁接合用具の場合に準じて、予 め加工の施された柱60に、予め加工の施された梁乃至桁70を、接合すること ができる。
【0058】 しかしながら、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具の場合、使用に当り 、板体51の柱板部52を加工の施された柱60の縦溝61内に差込んで、その 柱板部52の柱栓用孔53内に、柱栓81を、柱60の柱栓用孔62を介して打 込むことによって、板部51を柱60に固定するようにしているので、梁乃至桁 接合用具を、加工の施された柱60に、図16で前述した従来の梁乃至桁接合用 具の場合に比し強固に固定することができる。
【0059】 また、使用に当り、加工の施された柱60に、図16で前述した従来の梁乃至 桁接合用具を使用する場合に必要とされたような、加工の施された梁乃至桁が接 合される面側から穿設された広い面積と深い深さを有する逃げ溝を設ける、とい う必要がないとともに、このために、加工の施された柱60が弱くなる、という ことがない。
【0060】 さらに、使用に当り、加工の施された柱60に板体51を固定して後、その板 体51の梁乃至桁板部54に、加工の施された梁乃至桁70を固定するに際して 、加工の施された梁乃至桁70を加工の施された柱60の右側に持来した場合、 梁乃至桁70に設けた案内用切欠溝係合用片74が、加工の施された柱60に固 定されている状態での、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成する板 体51の梁乃至桁板部54に設けた案内用切欠溝57の傾斜面57aに係合する ことによって、梁乃至桁70を、加工の施された柱60側に押しやるので、上述 した加工の施された梁乃至桁70を、その左端面70LEが加工の施された柱6 0の右面に圧接している状態を自動的に得ることができ、また、このとき、上述 した加工の施された梁乃至桁70が、案内用切欠溝係合用片74及びそれが係合 している案内用切欠溝57を介して、加工の施された柱60に固定されている状 態での、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51の梁 乃至桁板部54によって下方から支えられているので、加工の施された梁乃至桁 70の梁乃至桁栓用孔72内への、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を 構成している板体51の梁乃至桁板部54に設けた梁乃至桁栓用孔55内を通っ た梁乃至桁用栓91の打込み、及び加工の施された梁乃至桁70の梁乃至桁ボル ト用孔73への、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体 51の梁乃至桁板部54に設けた梁乃至桁ボルト用孔56を通った梁乃至桁ボル ト92の挿通及びその遊端へのナット93の螺着及びその締付けを容易に行うこ とができ、よって、加工の施された柱60に、加工の施された梁乃至桁70を、 図16で前述した従来の梁乃至桁接合用具を用いる場合に比し容易に接合させる ことができる。
【0061】
【実施例2及び実施例3】 次に、図2及び図3を伴って、本考案による梁乃至桁接合用具の第2及び第3 の実施例を述べよう。
【0062】 図2及び図3において、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省 略する。
【0063】 図2に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第2の実施例は、図1に示す本考 案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51において、その柱板部52が 、その下端の柱板部52の左右方向の例えばほぼ中央位置から、柱板部52の上 下方向の長さH52の例えばほぼ1/2の深さだけ上方に延長している逃げ用切欠 溝58Dを有することを除いて、板体51と同様の板体51Rでなる。
【0064】 また、図3に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第3の実施例は、図1に示 す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51において、その柱板部 52が、その上端の柱板部52の左右方向の例えばほぼ中央位置から、柱板部5 2の上下方向の長さH52のほぼ1/2の深さだけ下方に延長している逃げ用切欠 溝58Uを有することを除いて、板体51と同様の板体51Fでなる。
【0065】 以上が、本考案による梁乃至桁接合用具の第2及び第3の実施例の構成である 。
【0066】 このような構成を有する本考案による梁乃至桁接合用具の第2及び第3の実施 例によれば、図9に示すように、図2に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第 2の実施例を構成している板体51Rの柱板部52の逃げ用切欠溝58D内に、 図3に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第3の実施例を構成している板体5 1Fの柱板部52の逃げ用切欠溝58Uの直下部を上方から差込み且つ板体51 Rの柱板部52の逃げ用切欠溝58Dの直上部を、図3に示す本考案による梁乃 至桁接合用具を構成している板体51Fの柱板部52の逃げ用切欠溝58U内に 上方から差込むことができ、そして、それによって、図2に示す本考案による梁 乃至桁接合用具を構成している板体51Rと図3に示す本考案による梁乃至桁接 合用具を構成している板体51Fとを、それらの梁乃至桁板部54が互に直交し た面上に配されている状態に、互に組合すことができる。
【0067】 このため、図7及び図8で上述したところから明らかになるので、詳細説明は 省略するが、図10及び図11を伴って次に述べるように、図7及び図8で上述 した加工の施された柱60においてその縦溝61を縦溝61LRとし、また柱栓 用孔62を柱栓用孔62FBとするとき、柱60の前面60F及び後面60B間 に縦溝60LRと同様の縦溝60FBを延長させ、また、柱60の左面60L及 び右面60R間に柱栓用孔62LRを延長させていることを除いて図7及び図8 で上述した柱60と同様の加工の施された柱60′に、その例えば前面60F及 び右面60R上において、図7及び図8で上述した梁乃至桁70を梁乃至桁70 Rとするとき、その梁乃至桁70R及びそれと同様の梁乃至桁70Fを、図7及 び図8で上述したと同様の柱栓81、梁乃至桁栓91、梁乃至桁ボルト92、及 びナット93及びワッシャ94を用いて、それぞれ接合させることができる。
【0068】 すなわち、まず、図7及び図8で上述したのに準じて、図3に示す本考案によ る梁乃至桁接合用具を構成している板体51Fの柱板部52を、柱60′の縦溝 61FB内に柱板部52の逃げ用切欠溝58Uが柱60′の縦溝61LRと一致 している状態に差込み、次で、柱60′の柱栓用孔62LR内に柱栓81を柱板 部52の柱栓用孔53を介して打込むことによって、板体51Fを、柱60′に 固定して取付ける。
【0069】 次に、図2に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51Rを 、柱60′の縦溝61LR内に差込み、柱60′に固定して取付けられている図 3に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51Fと図9で上述 したと同様に組合された状態を得、次で、柱60′の柱栓用孔62FB内に柱栓 81を柱板部52の柱栓用孔53を介して打込むことによって、板体51Rを、 柱60′に固定して取付ける。
【0070】 次に、梁乃至桁70Fに、柱60′の前面60F側に対し、図7及び図8で前 述した柱60の右面60R上に梁乃至桁70を接合したのに準じた手順を踏ませ 、また、梁乃至桁70Rに、柱60′の右面60R側に対し、図7及び図8で前 述したと同様の手順を踏ませる。
【0071】 しかるときは、柱60′に、その前面60F側において、梁乃至桁70Fを前 後方向に延長している状態に接合させることができ、また、柱60′に、その右 面60R側において、他の梁乃至桁70Rを、左右方向に延長している状態に接 合させることができる。
【0072】 上述したところから、図2及び図3に示す本考案による梁乃至桁接合用具によ れば、使用に当り、予め加工された柱60′に、その前面60F及び右面60R 側において、予め加工された梁乃至桁70F及び70Rを、図1に示す本考案に よる梁乃至桁接合用具の場合と同様の優れた特徴を有して、それぞれ接合させる ことができる。
【0073】
【実施例4】 次に、図4を伴って、本考案による梁乃至桁接合用具の第4の実施例を述べよ う。
【0074】 図4において、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。
【0075】 図4に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第4の実施例は、図1に示す本考 案による梁乃至桁接合用具において、それを構成している板体51の柱板部52 の板面53aを正面として、梁乃至桁板部54を右梁乃至桁板部54Rとし、こ れに応じて梁乃至桁栓用孔55、梁乃至桁ボルト用孔56及び案内用切欠溝57 を、それぞれ右梁乃至桁栓用孔55R、右梁乃至桁ボルト用孔56R及び右案内 用切欠溝57Rとするとき、板体51が、柱板部52の左端からそれと一体に左 方向に延長している、右梁乃至桁板部54Rの右梁乃至桁栓用孔55R、右梁乃 至桁ボルト用孔56R及び右案内用切欠溝57Rと柱板部52を挟んで対象な梁 左乃至桁栓用孔55L、左梁乃至桁ボルト用孔56L及び左案内用切欠溝57L を有する左梁乃至桁板部57Lを有することを除いて、図1に示す本考案による 梁乃至桁接合用具と同様の構成を有する。
【0076】 以上が、本考案による梁乃至桁接合用具の第4の実施例の構成である。
【0077】 このような構成を有する本考案による梁乃至桁接合用具の第4の実施例によれ ば、上述した事項を除いて、図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具と同様の 構成を有するので、詳細説明は省略するが、図12及び図13に示すように、図 7及び図8で上述したと同様の加工の施された柱60に、その右面60R及び左 面60Lに、図12及び図13で上述したと同様加工の施された梁乃至桁70R 及び70Lを、それぞれ図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具の場合と同様 の優れた特徴を有して、それぞれ接合させることができる。
【0078】
【実施例5及び実施例6】 次に、図5及び図6を伴って、本考案による梁乃至桁接合用具の第5及び第6 の実施例を述べよう。
【0079】 図5及び図6において、図4との対応部分には同一符号を付し、詳細説明を省 略する。
【0080】 図5に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第5の実施例は、図4に示す本考 案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51において、その柱板部52が 、図2で上述した本考案による梁乃至桁接合用具の場合と同様の逃げ用切欠溝5 8Dを有することを除いて、板体51と同様の板体51Rでなる。
【0081】 また、図6に示す本考案による梁乃至桁接合用具の第6の実施例は、図4に示 す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51において、その柱板部 52が、図3で上述した本考案による梁乃至桁接合用具の場合と同様の逃げ用切 欠溝58Uを有することを除いて、板体51と同様の板体51Fでなる。
【0082】 以上が、本考案による梁乃至桁接合用具の第5及び第6の実施例の構成である 。
【0083】 このような構成を有する本考案による梁乃至桁接合用具の第5及び第6の実施 例によれば、上述した事項を除いて、図4に示す本考案による梁乃至桁接合用具 と同様の構成を有するので、詳細説明は省略するが、図14に示すように、図9 で図2及び図3に示す本考案による梁乃至桁接合用具を構成している板体51R 及び51Fを組合せることができると述べたのに準じて、図5に示す本考案によ る梁乃至桁接合用具を構成している板体51Rと図6に示す本考案による梁乃至 桁接合用具を構成している板体51Fとを、それらの梁乃至桁板部54L及び5 4Rが互に直交した面上に配されている状態に、互に組合すことができる。
【0084】 このため、同様に、詳細説明は省略するが、図15及び図16に示すように、 図10で上述したと同様の加工の施された柱60′に、その左面60L及び右面 60R上において、図12及び図13で上述したのと同様の梁乃至桁70L及び 70Rをそれぞれ図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具の場合と同様の優れ た特徴を有して接合させることができるとともに、前面60F及び後面60B上 において、図10で上述したと同様の梁乃至桁70F及び70Bをそれぞれ図1 に示す本考案による梁乃至桁接合用具の場合と同様の優れた特徴を有してそれぞ れ接合させることができる。
【0085】 なお、上述においては、本考案のわずかな実施例を示したに留まり、本考案の 精神を脱することなしに、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による梁乃至桁接合用具の第1の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図2】本考案による梁乃至桁接合用具の第2の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図3】本考案による梁乃至桁接合用具の第3の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図4】本考案による梁乃至桁接合用具の第4の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図5】本考案による梁乃至桁接合用具の第5の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図6】本考案による梁乃至桁接合用具の第6の実施例
を示す略線的斜視図である。
【図7】図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を用
いて、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁を
接合した状態の分解斜視図である。
【図8】図1に示す本考案による梁乃至桁接合用具を用
いて、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁を
接合した状態を示す斜視図である。
【図9】図2及び図3に示す本考案による梁乃至桁接合
用具を組合せた状態を示す斜視図である。
【図10】図2及び図3に示す本考案による梁乃至桁接
合用具を用いて、加工の施された柱に、加工の施された
梁乃至桁を接合した状態の分解斜視図である。
【図11】図2及び図3に示す本考案による梁乃至桁接
合用具を用いて、加工の施された柱に、加工の施された
梁乃至桁を接合した状態を示す斜視図である。
【図12】図4に示す本考案による梁乃至桁接合用具を
用いて、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁
を接合した状態の分解斜視図である。
【図13】図4に示す本考案による梁乃至桁接合用具を
用いて、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁
を接合した状態を示す斜視図である。
【図14】図5及び図6に示す本考案による梁乃至桁接
合用具を組合せた状態を示す斜視図である。
【図15】図5及び図6に示す本考案による梁乃至桁接
合用具を用いて、加工の施された柱に、加工の施された
梁乃至桁を接合した状態の分解斜視図である。
【図16】図5及び図6に示す本考案による梁乃至桁接
合用具を用いて、加工の施された柱に、加工の施された
梁乃至桁を接合した状態を示す斜視図である。
【図17】従来の梁乃至桁接合用具を示す略線的斜視図
である。
【図18】図16に示す従来の梁乃至桁接合用具を用い
て、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁を接
合した状態の分解斜視図である。
【図19】図16に示す従来の梁乃至桁接合用具を用い
て、加工の施された柱に、加工の施された梁乃至桁を接
合した状態の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 板体 2 柱板部 2a、2b 柱板部2の板面 3 柱ボルト用孔 4 梁乃至桁板部 4a、4b 梁乃至桁板部4の板面 5 梁乃至桁ボルト用孔 10 柱 10F 前面 10B 後面 10L 左面 10R 右面 12 逃げ溝 13 柱ボルト用孔 20 梁乃至桁 20LE 左端面 20F 前面 20B 後面 20U 上面 20D 下面 24 縦溝 25 梁乃至桁ボルト用孔 31 柱ボルト 32 柱ナット 33 柱ワッシャ 41 梁乃至桁ボルト 42 梁乃至桁ナット 43 梁乃至桁ワッシャ 51、51R、51F 板体 52 柱板部 52a、52b 柱板部52の板面 53 柱栓用孔 54、54R、54L 梁乃至桁板部 54a、54b 梁乃至桁板部54の板面 55 梁乃至桁栓用孔 56 梁乃至桁ボルト用孔 57、57R、57L 案内用切欠溝 57a 傾斜面 57b 面 58 逃げ用切欠溝 60、60′ 柱 60F 前面 60B 後面 60L 左面 60R 右面 61 縦溝 62 柱栓用孔 70、70R、70L、70F、70B 梁乃至桁 70LE 左端面 70F 前面 70B 後面 70U 上面 70D 下面 71 縦溝 72 梁乃至桁栓用孔 73 梁乃至桁ボルト用孔 74 案内用切欠溝係合用片 81 柱栓 91 梁乃至桁栓 92 梁乃至桁ボルト 93 梁乃至桁ナット 94 梁乃至桁ワッシャ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する板面間に延長している複数の
    柱栓用孔を有する四角形の柱板部と、その左または右端
    からそれと一体に左または右方向に延長し且つ相対向す
    る板面間に延長している梁乃至桁栓用孔と複数の梁乃至
    桁ボルト用孔とを有するとともに、上端面から上記柱板
    部側に傾斜して下方に延長してしている傾斜面と、その
    傾斜面と対向して下方に延長している面とを有するV字
    状の案内用切欠溝を有する梁乃至桁板部とを有する横断
    面でみて一字状の平らな板体でなる梁乃至桁接合用具。
  2. 【請求項2】 相対向する板面間に延長している複数の
    柱栓用孔を有する四角形の柱板部と、その左端からそれ
    と一体に左方向に延長し且つ相対向する板面間に延長し
    ている左梁乃至桁栓用孔及び複数の左梁乃至桁ボルト用
    孔を有するとともに、上端から上記柱板部側に下方に傾
    斜して延長してしている傾斜面と、その傾斜面と対向し
    て下方に延長している面とを有するV字状の左案内用切
    欠溝を有する左梁乃至桁板部と、上記柱板部の右端から
    それと一体に右方向に延長し且つ相対向する板面間に延
    長している梁乃至桁栓用孔及び複数の右梁乃至桁ボルト
    用孔とを有するとともに上端から上記柱板部側に下方に
    傾斜して延長してしている傾斜面とその傾斜面と対向し
    て下方に延長している面とを有するV字状の右案内用切
    欠溝を有する右梁乃至桁板部とを有する横断面でみて一
    字状の平らな板体でなる梁乃至桁接合用具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の梁乃至桁
    接合用具において、 上記板体の上記柱板部が、その上端から下方にまたは下
    端から上方に延長している逃げ用切欠溝を有することを
    特徴とする梁乃至桁接合用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS478247U (ja) * 1971-02-22 1972-09-30

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