JPH07100003B2 - 無菌パックおにぎりの製造法 - Google Patents

無菌パックおにぎりの製造法

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JPH07100003B2
JPH07100003B2 JP4049505A JP4950592A JPH07100003B2 JP H07100003 B2 JPH07100003 B2 JP H07100003B2 JP 4049505 A JP4049505 A JP 4049505A JP 4950592 A JP4950592 A JP 4950592A JP H07100003 B2 JPH07100003 B2 JP H07100003B2
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JP
Japan
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rice
cooked
cooking container
gas
container
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雅 高野
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Takano Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジで数分,熱
湯で十数分加熱して直ちに食べることのできる炊飯器不
要の無菌パックおにぎりの製造法に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
一人前ずつパックされた加工米飯を電子レンジで2分間
加熱するか熱湯中に12分位加熱するだけでご飯が出来
上がり、そのままでも良いが茶碗に盛り付けて食べるこ
とができる加工米飯が登場している。無菌パック米飯と
呼ばれる商品で、独身者や共働きの家庭に愛用されるだ
けでなく、飲食店から炊飯器を不用にする可能性を秘め
ている。
【0003】無菌パック米飯は、炊き上げたご飯を無菌
状態のまま、一人前のパックに詰めた加工米飯で、電子
レンジで加熱した後の食感は炊きたてのご飯と殆ど変わ
らずおいしく食べることができ、且つ購入した状態のま
ま常温で長期間保存出来る特長がある。
【0004】また、炊飯の手間が省けるため、人手不足
対策に有効であり、不意のお客があってもすぐご飯が出
せるし、閉店間際などに利用すれば米飯の炊き過ぎのロ
スを減らすことができ、品質も一定に保てるなどのメリ
ットがある。
【0005】長期保存可能な加工米飯には、レトルトパ
ック入りの米飯が既にあるが、無菌パック米飯と比べれ
ば品質に格段の差がある。
【0006】レトルト米飯は、炊き上げた米飯を更に1
10〜115℃で数分間高温加圧殺菌する。この為、ご
飯がふっくらしなくなるほか、米飯中からうま味を出す
澱粉が溶出して、食味が悪くなる欠点がある。
【0007】これに対し、無菌パック米飯の味は次の理
由で格段においしい。
【0008】通常、炊き上った米飯は、米飯に付着して
いる雑菌がデンプンを変質させたり、米飯に空気が触れ
て酸化したりするため、時間が経つにつれ劣化してい
く。この品質劣化を次のような方法で克服している。
【0009】 ヌカに雑菌が付き易いので、玄米を白
米にする精白時に雑菌の付いたヌカを極力落とす。
【0010】 炊き上った米飯を無菌室でパック詰め
にし、製品に雑菌が付着するのを防ぐ。
【0011】 炊き上げた米飯をパックする際に、脱
酸素剤を入れて、米粒の間に残った酸素を取り除く。
【0012】以上のような対処を行っているが、それで
も炊き上った米飯を無菌室でパック詰めする作業中に雑
菌が付着し易い。
【0013】その理由は広い部屋を完全に無菌状態に維
持することが難しく、且つ作業者の身につけている色々
な作業衣やパック詰めに使用する色々な作業道具などに
雑菌がついていればそれだけ無菌化が難しくなる。ま
た、容器内に入れた脱酸素剤はレンジ加熱する際トップ
シールを剥いで必ず取り出さなければならず、その作業
が厄介である。
【0014】本発明はかかる欠点を解決した無菌パック
おにぎりの製造法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明すると、炊飯に耐え得る材料を使用して
成形した保形性を有する上部に開口部1を形成した炊飯
容器2に1乃至複数個の所望おにぎり形状の凹部2'を
形成し、この凹部2'内に浸漬水切米3と必要に応じて
炊飯に適応する量の水4とを収納し、加圧可能な炊飯機
5に導入して加圧度を高くしたり低くしたりすることを
繰り返しながら炊飯を行い、炊き上った米飯6を販売容
器に移し変えずにそのままの炊飯状態で炊飯機5より取
り出して無菌室7に移入し、窒素ガスや炭酸ガス若しく
はその混合ガスのような制菌ガスを炊飯容器2内に導入
して炊飯容器2中の空気を制菌ガスと置換し、炊飯容器
2中に制菌ガスを充満せしめた状態で無菌室7内で炊飯
容器2内の開口部1をフィルム9で密封することを特徴
とする無菌パックおにぎりの製造法に係るものである。
【0016】
【実施例】第1図は従来例を示すもので、炊飯容器に浸
漬水切米を入れ、続いて水を注入し、トンネル式の長い
炊飯機a(70m程度)に導入し、ゆっくりとトンネル
内を移送させる間に炊飯と蒸らしを完了し、続いて無菌
室b内で市販容器cに詰め代えし、トップシールし、商
品とする。
【0017】この従来法に対し、第2図の本発明は、例
えば多段積み上げ可能な受枠8に多数個の炊飯容器2を
載置し、この炊飯容器2の凹部2'に浸漬水切米3を収
納し、続いて炊飯に最適な量の水4を注水し、加圧可能
なスチーム炊飯機5内に受枠8を20〜30枚位多段に
積み上げたものを数列位並べて収納し、炊飯後スチーム
炊飯機5から取り出して可及的な無菌状態を維持する無
菌室7に移入し、無菌室7内で炊飯容器2内に制菌ガス
を導入して炊飯容器2内の空気を制菌ガスと置換し、炊
飯容器2に制菌ガスを充満せしめた状態で無菌室7内で
炊飯容器2の開口部1をシール密封する。
【0018】本発明の好適な実施の一例について説明す
る。
【0019】第1工程 スチーム炊飯に耐え得る材料を使用して成形した保形性
を有する上部に開口部1を形成した炊飯容器2に1乃至
複数個の所望おにぎり形状の凹部2'を形成し、この凹
部2'内に浸漬水切米3とその炊飯に適応する量の水4
を収納する。この際,炊飯容器2は耐熱耐水性のバリヤ
性(酸素を通過させない性能)を有する合成樹脂例えば
120℃に耐え得る塩化ビニリデンをラミネートしたポ
リプロピレンを採用して成形した炊飯容器2を使用する
ことが望ましい。
【0020】例えば一人前の弁当箱状の炊飯容器2内に
良く精白したうるち米(固めのご飯にするため少量のも
ち米を混合しても良い)若しくはもち米を洗米後水に1
時間程浸漬し、水切りした一人前適量の浸漬水切米3を
炊飯容器2の凹部2'に収納し、この炊飯に最適な量の
水4を必要に応じて注水する。
【0021】第2工程 この精白洗米と水を入れた炊飯容器2を加圧可能なスチ
ーム炊飯機5に導入してスチーム炊飯を行う。沢山の炊
飯容器2を多数に並べて多数個を同時に炊飯することが
望ましい。大体102℃のスチームを回りに充満せしめ
て20分間位加熱する。内部を加圧したスチーム炊飯機
5内の温度を102〜105℃に設定し、20分間位加
熱する。この場合加圧度を所定分高くし、続いて所定分
低くし、この高低を繰り返し乍ら加熱加圧炊飯すると一
層おいしく炊き上げられることが確認された。
【0022】第3工程 炊き上った米飯6を販売容器に移し変えずにそのままの
炊飯状態で炊飯機5より取り出して炊飯容器2ごと無菌
室7に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガ
スのような制菌ガスを炊飯容器2内に導入して炊飯容器
2内の空気を制菌ガスと置換し、炊飯容器2中に制菌ガ
スを充満せしめた状態で無菌室7内で炊飯容器2の開口
部1の上部に合成樹脂フィルム9を貼着して密封する。
制菌ガスは窒素ガス20%程度,炭酸ガス80%程度の
混合ガスが望ましい。この際、自動的に上部の開口部1
に耐熱耐水性のバリヤ性を有する合成樹脂製フィルム9
をトップシールしてパック包装することが望ましい。
【0023】市販に当たっては、取り出したおにぎりに
巻く海苔や味付け材などをセットにして包装しても良
い。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のように、炊上げたご飯を
無菌室において作業者が販売容器に詰入し、脱酸素剤を
封入してパック包装する従来法に比し、所望のおにぎり
形状に炊き上げたご飯を販売容器に移し変えずに、炊飯
機から取り出した炊飯容器をそのまま無菌室内に移入
し、炊飯容器内に制菌ガスを導入して炊飯容器内の空気
を制菌ガスと置換し、炊飯容器内に強制的に制菌ガスを
充満せしめた状態のまま可及的な無菌状態を維持せしめ
ている無菌室内でシール密封するから、下表のように雑
菌に侵されずに数ヶ月も長持ちする無菌パック状態のお
にぎりが極めてコスト安に量産され、且つ炊飯に当たっ
ては加圧可能な炊飯機5に導入して加圧度を高くした
り、低くしたりすることを繰り返し乍ら炊飯を行うか
ら、この無菌パックおにぎりを電子レンジで加熱すると
非常においしく炊き上げられることが確認され、この既
におにぎり状態に出来上がっている所望形状の米飯塊に
海苔を巻きつければそのままおいしいおにぎりとなる秀
れた特長を発揮する無菌パックおにぎりの製造法とな
る。
【0025】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】無菌パックおにぎりのトップシールの一部を開
いた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 炊飯容器 2'凹部 3 浸漬水切米 4 水 5 炊飯機 6 米飯 7 無菌室 9 フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯に耐え得る材料を使用して成形した
    保形性を有する上部に開口部を形成した炊飯容器に1乃
    至複数個の所望おにぎり形状の凹部を形成し、この凹部
    内に浸漬水切米と必要に応じて炊飯に適応する量の水と
    を収納し、加圧可能な炊飯機に導入して加圧度を高くし
    たり低くしたりすることを繰り返しながら炊飯を行い、
    炊き上った米飯を販売容器に移し変えずにそのままの炊
    飯状態で炊飯機より取り出して無菌室に移入し、窒素ガ
    スや炭酸ガス若しくはその混合ガスのような制菌ガスを
    炊飯容器内に導入して炊飯容器中の空気を制菌ガスと置
    換し、炊飯容器中に制菌ガスを充満せしめた状態で無菌
    室内で炊飯容器内の開口部をフィルムで密封することを
    特徴とする無菌パックおにぎりの製造法。
JP4049505A 1992-03-06 1992-03-06 無菌パックおにぎりの製造法 Expired - Lifetime JPH07100003B2 (ja)

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