JPH069989B2 - 車両におけるフロントピラ−とカウルとの結合構造 - Google Patents

車両におけるフロントピラ−とカウルとの結合構造

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JPH069989B2
JPH069989B2 JP60146271A JP14627185A JPH069989B2 JP H069989 B2 JPH069989 B2 JP H069989B2 JP 60146271 A JP60146271 A JP 60146271A JP 14627185 A JP14627185 A JP 14627185A JP H069989 B2 JPH069989 B2 JP H069989B2
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pillar
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等車両におけるフロントピラーとカウル
との結合構造に関する。
〔従来の技術〕
自動車のボデーには車体幅方向の左右両端部にフロント
ピラーが立設されており、これら両フロントピラーは車
体幅方向に沿つて配設されたカウルと結合されている。
従来、自動車におけるフロントピラーとカウルとの一般
的な結合構造では、フロントピラーの車体の前後方向の
前部と、カウルの同方向の後部とが、カウルサイドパネ
ルを介して結合されている。この結合構造では、フロン
トピラー及びカウルのカウルサイドパネルへの結合部
は、車両の前後方向に互いに離間しているので、結合部
の剛性が比較的低く、またボデーの曲げ剛性も比較的低
いと云う弱点がある。そこで、これら剛性を向上させる
ためには、補強手段の配設やパネルの板厚増加等が必要
となる。しかしながら、このような手段では、重量の増
加やコストの増加等を招くので効率が悪いと云う問題が
あり、その採用は適当ではない。
特開昭58−53570号では、カウルインナがフロン
トピラーに直接接合された結合構造が提案されている。
しかしながら、このような結合構造でも、結合部の剛性
の向上、ボデー曲げ剛性の向上には限界があり、これら
剛性をさらに向上させることができるフロントピラーと
カウルとの結合構造が求められていた。
また、フロントピラーにはフロントドアが支持され、フ
ロントドアの開閉に伴うねじり力が作用する。このた
め、フロントピラーのねじり剛性を向上して、フロント
ピラーの断面形状の変形を防止することが要求される。
このようなフロントピラーの構造としては、実開昭58
−188375号、実公昭56−17251号及び特開
昭58−36769号、等が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記事実を考慮し、フロントピラーとカウルと
の結合剛性、ひいてはボデー曲げ剛性を大幅に向上させ
ることができるとともに、フロントピラーのねじり剛性
をも向上させることができる車両におけるフロントピラ
ーとカウルとの結合構造を得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
特許請求の範囲(1)記載の本発明は、車両の幅方向両
端部に立設され、フロントピラーアウタとフロントピラ
ーインナとを備えたフロントピラーと、車両の幅方向に
沿つて配設されるカウルと、前部がカウルの長手方向の
端部の下側に配置され、後部がフロントピラーインナの
延長上でかつ下側に配置されてフロントピラーの一部を
構成するカウルサイドパネルと、フロントピラーの断面
内を車両略水平方向に横切つて配置される基部、及び、
この基部から車両の前方側へ延出されてカウルサイドパ
ネルの前部とカウルの長手方向の端部との間に挟持され
た状態で配置される延出部を有するリインホースと、を
備え、リインホースの基部の内側縁部の上面にフロント
ピラーインナの下端部を固着すると共に、前記基部の内
側縁部の下面にカウルサイドパネルの後部の上端部を固
着し、リインホースの延出部の内側縁部の上面にカウル
を固着し、リインホースの延出部の外側縁部の上面にカ
ウルの長手方向の端部を固着すると共に、前記延出部の
外側縁部の下面にカウルサイドパネルの前部の上端部を
固着し、リインホースの基部と延出部との境界部の上面
にフロントピラーアウタの前端部を固着すると共に、前
記境界部の下面にカウルサイドパネルの前部と後部との
境界部を固着した、ことを特徴としている。
特許請求の範囲(2)記載の本発明は、特許請求の範囲
(1)記載の本発明において、リインホースがドアヒン
ジリインホースであることを特徴としている。
〔作用〕
特許請求の範囲(1)記載の本発明の作用を以下に説明
する。
リインホースはフロントピラーの断面内を車両略水平方
向に横切つて配置される基部を備えており、この基部の
内側縁部の上面にフロントピラーインナの下端部を固着
され、又内側縁部の下面にカウルサイドパネルの後部の
上端部が固着される。
また、リインホースの基部と後述する延出部との境界部
の上部にはフロントピラーアウタの前端部が固着され、
又境界部の下面にはカウルサイドパネルの前部と後部と
の境界部が固着される。
このため、リインホースの基部は、フロントピラーイン
ナ、カウルサイドパネルの後部、及びフロントピラーア
ウタによつて構成されるフロントピラーのバルクへツド
として機能する。従つて、フロントピラー自体のねじり
剛性が向上される。このことを更に詳細に説明すると、
以下の通りである。
一般に、フロントピラーの如き筒状の部材の断面内にリ
インホースの如き補強部材を傾斜した状態で配置した場
合と、水平方向に配置した場合とでは、傾斜した状態で
配置した場合よりも水平方向に配置した場合の方が補強
効果は向上する。このため、本発明におけるリインホー
スは、フロントピラーのバルクヘツドとして機能し、フ
ロントピラー自体が有する剛性を効果的に向上させるこ
とができる。そして、剛性が向上されたことにより、ひ
いてはフロントピラー自体のねじりに対する剛性をも向
上させることができる。
この結果、車両に作用する荷重の内、特に車両前方、車
両後方及び車両幅方向から作用する荷重に対しての強度
が向上される。
また、リインホースは基部から車両の前方側へ延出され
てカウルサイドパネルの前部とカウルの長手方向の端部
との間に挟持された状態で配置される延出部を有し、こ
の延出部の内側縁部の上面にカウルが固着される。さら
に、延出部の外側縁部の上面にはカウルの長手方向の端
部が固着され、外側縁部の下面にはカウルサイドパネル
の前部の上端部が固着される。
このため、つまりリインホースの複数箇所でフロントピ
ラーを構成する部材、カウルを構成する部材が固着され
るので、フロントピラーとカウルとの一体度が大幅にア
ツプされ、フロントピラーとカウルとの結合剛性、ひい
てはボデー曲げ剛性が向上される。
さらに、本発明によれば、リインホースが基部から車両
の前方側へ延出されてカウルサイドパネルの前部とカウ
ルの長手方向の端部との間に挟持された状態で配置さ
れ、上記の如く複数の部材に固着される延出部を備えて
いるため、フロントピラーのカウルに対するねじり剛性
も向上される。よつて、フロントピラーのねじり剛性が
一層向上される。
上述した本発明では、ボデーに加わる振動に対する車両
の耐久性を向上させることができ、長期間に亘つて安定
した車両走行状態を得ることができる。
特許請求の範囲(2)記載の本発明によれば、リインホ
ースがドアヒンジリインホースであるため、ドアヒンジ
リインホースの車両前方側への延出部がカウル及びカウ
ルサイドパネルに固着されることになり、カウルとフロ
ントピラーとの結合剛性が上述の如く向上されることに
加え、ドアヒンジリインホースが設けられること自体に
よつても、ドアヒンジの取付面の面剛性が向上される。
このため、これらの相乗効果として、フロントピラーの
断面変形が防止される。従つて、断面変形したフロント
ピラーにおいて生じるドア下がりが効果的に防止され
る。
〔実施例〕
第1図乃至第6図には、本発明に係る結合構造の第1実
施例が適用された自動車のフロントピラーとカウルとの
結合部の周辺部が示されている。フロントピラーとカウ
ルとの結合構造は基本的には車体の左右で対称であつ
て、図では車体左側部のみが示されている。図中、矢印
A方向が車体前後方向、矢印B方向が車体幅方向及び矢
印C方向が車体高さ方向を夫々示している。
第1図に示されるように、カウルインナ10は車体幅方
向に沿つて配設されている。カウルインナ10には、第
2図に示されるように、水平面12と、水平面12の車
体後方側から後傾して立ち上る立上り面14が形成され
ている。水平面12は車体幅方向の端部が車体幅方向外
方へ向つて下り傾斜の傾斜面16とされている。また水
平面12には、中央が開口された膨出部18と、車体幅
方向に沿う溝部20が形成されている。膨出部18の開
口は、車室内に開口するエアダクトと連通されるように
なつている。
カウルインナ10の周囲には、上部フランジ10Aと、
前部フランジ10Bと、上部フランジ10Aから車体前
方(第2図左側)へ向つて凸に湾曲して下方へ延出する
側部後部フランジ10Cと、前部フランジ10Bから車
体後方へ向つて凸に湾曲して下方へ延出する側部前部フ
ランジ10Dと、側部後部フランジ10Cと側部前部フ
ランジ10Dとの中間に位置する側部中央フランジ10
Eとが、連続して形成されている。
第3図(A)に示されるように、カウルインナリインホ
ース22はカウルインナ10の裏面に溶接接合されて車
体幅方向に沿つて配設されている。カウルインナリイン
ホース22には、第2図に示されるように、連続する上
部フランジ22A及び側部フランジ22Bの面から車体
後方側へ膨出された膨出部24が形成されている。
カウルインナリインホース22は水平面26の前端部上
面部(第2図に鎖線の平行斜線で示される部分)が、第
3図(A)に示されるように、カウルインナ10の水平
面12の裏面に溶接接合されている。また、上部フラン
ジ22Aがカウルインナ10の上部フランジ10Aの裏
面に溶接接合され、側部フランジ22Bがカウルインナ
10の立上り面14の裏面(第2図に鎖線の平行斜線で
示される部分の裏面)に溶接接合されている。カウルイ
ンナリインホース22は、膨出部24とカウルインナ1
0の立上り面14との間に全周囲が閉じられた閉じ断面
の空間を形成している。
第2図に示されるように、カウルサイドリインホース2
8は底面及び車体後方側の後面が開口した箱形状とされ
ている。カウルサイドリインホース28の下端周囲に
は、車体幅方向外方側に、車体前方へ向つて凸に湾曲し
て下方へ延出する側部後部フランジ28Aと、車体後方
へ向つて凸に湾曲して下方へ延出する側部前部フランジ
28Bと、側部後部フランジ28Aと側部前部フランジ
28Bとの中間に位置し一部が車体上方へ向つて凸に湾
曲した側部中央フランジ28Cとが連続して形成されて
いる。
また、側部前部フランジ28Bに連続して前部フランジ
28Dが形成され、前部フランジ28Dに連続して車体
幅方向内方側に側部フランジ28Eが形成されている。
側部フランジ28Eは車体後方側が車体後方側へ向つて
斜め上方へ向けて屈曲されている。
カウルサイドリインホース28は、後端部(第2図に平
行斜線で示される部分)の裏面が、第3図(A)に示さ
れるように、カウルインナ10の上部フランジ10Aに
溶接接合されている。また、側部後部フランジ28Aの
裏面がカウルインナ10の側部後部フランジ10Cと、
側部中央フランジ28Cの裏面がカウルインナ10の側
部中央フランジ10Eと、側部前部フランジ28Bの裏
面がカウルインナ10の側部前部フランジ10Dと、そ
れぞれ溶接接合されている。さらに、側部フランジ28
Eの裏面が、カウルインナ10の上部フランジ10A、
立上り面14、水平面12及び前部フランジ10Bの第
2図に鎖線の平行斜線で示される部分に、溶接接合され
ている。カウルサイドリインホース28は、カウルイン
ナ10との間に閉じ断面の空間を形成している。
前記カウルインナ10、カウルインナリインホース22
及びカウルサイドリインホース28は、ボデーへの組付
に先だつて前記のように接合されて第3図(A)に示さ
れるカウルサブアツセンブリ30とされる。
第1図に示されるように、フロントピラーアウタ32は
車体幅方向の端部に立設されている。フロントピラーア
ウタ32には、第2図に示されるように、ドアヒンジ取
付面34から車体幅方向内方側へ屈曲されてピラー上部
面36及びピラー外側部面38が形成されている。ドア
ヒンジ取付面34にはヒンジ取付孔40が穿設されてい
る。ピラー上部面36には車体幅方向外方から内方へ向
つて昇り勾配とされた前部フランジ32Aと、前部フラ
ンジ32Aに連続して車体前後方向前方から後方へ向つ
て昇り勾配とされた上部フランジ32Bが形成されてい
る。ピラー外側部面38には下端部に下部フランジ32
Cが形成されている。
第2図に示されるように、ルーフドリツプチヤンネル4
2は横断面が略L字形で、下端部が弧状に屈曲されてい
る。ルーフドリツプチヤンネル42は、フロントピラー
アウタ32のドアヒンジ取付面34及びピラー外側部面
38のピラー上部面36との隣接部(第2図に鎖線の平
行斜線で示される部分)に、一方の面42Aが溶接接合
されている。他方の面42Bは、第3図(B)に示され
るように、ドアヒンジ取付面34及びピラー外側部面3
8から立ち上がつている。
第2図に示されるように、フロントピラーインナ44に
は、ピラー内側部面46と、ピラー内側部面46の車体
後方側端部から車体幅方向外方側へ屈曲されたピラー下
部面48とが形成されている。ピラー内側部面46に
は、下端に車体幅方向内方側へ屈曲された下部フランジ
44Aと、前端に車体幅方向内方側へ屈曲された前部フ
ランジ44Bと、上端に車体幅方向外方側へ屈曲された
上部フランジ44Cとが夫々形成されている。ピラー下
部面48には車体外方側端部に後部フランジ44Dが形
成されている。
フロントピラーインナ44は、第3図(B)に示される
ように、前部フランジ44Bがフロントピラーアウタ3
2の上部フランジ32Bの裏面に溶接接合され、上記フ
ランジ44Cがフロントピラーアウタ32のピラー上部
面36の裏面に溶接接合され、後部フランジ44Dがフ
ロントピラーアウタ32の下部フランジ32Cの裏面に
溶接接合されている。フロントピラーインナ44はフロ
ントピラーアウタ32との間に閉じ断面の空間を形成し
ている。
第2図に示されるように、ドアヒンジリインホース50
には、車体前方側の水平面52と、車体幅方向内方から
外方へ向つて下り勾配とされた傾斜面54と、膨出され
て頂面56Aが略垂直面とされた側部面56とが形成さ
れている。頂面56Aにはドアヒンジ取付孔58が穿設
されている。頂面56Aの裏面には、ドアヒンジ取付孔
58と同心でウエルドナツト59(第4図及び第5図参
照)が固着されている。
ドアヒンジリインホース50の周囲には、車体幅方向の
内側に車体前後方向に延出する側部内側フランジ50A
と、側部内側フランジ50Aに連続する前部フランジ5
0Bと、前部フランジ50Bに連続し車体後方側へ向つ
て凸に湾曲して下方へ延出する側部前部フランジ50C
と、側部前部フランジ50Cに連続する側部後部フラン
ジ50Dと、後端部の後端部フランジ50Eが形成され
ている。
ドアヒンジリインホース50は側部内側フランジ50A
の車体後方側部分(第2図に鎖線の平行斜線で示される
部分;本発明における「リインホースの基部の内側縁
部」に相当)が、第3図(B)に示されるように、フロ
ントピラーインナ44の下部フランジ44Aの裏面に溶
接接合されている。また、傾斜面54の側部面56との
隣接部及び側部内側フランジ50Aの一部(ともに第2
図に鎖線の平行斜線で示される部分;本発明における
「リインホースの基部と延出部との境界部」に相当)
が、第3図(B)に示されるように、フロントピラーア
ウタ32の前部フランジ32Aの裏面及び前部フランジ
32Aと上部フランジ32Bとの連続部の裏面にそれぞ
れ溶接接合されている。また、後端部フランジ50E
が、フロントピラーアウタ32の下部フランジ32Cの
裏面に溶接接合されている。頂面56Aはフロントピラ
ーアウタ32のドアヒンジ取付面34の裏面に当接さ
れ、ドアヒンジ取付孔58がフロントピラーアウタ32
のヒンジ取付孔40に重合されている。
第2図に示されるように、カウルサイドパネル60に
は、前壁62、前部側壁64及び中央壁66からなる溝
形断面部と、中央壁66の端部から屈曲して車体後方へ
延出する後部側壁68とが形成されている。溝形断面部
の上端には、前壁62から車体前方へ屈曲する前部フラ
ンジ60Aが形成されている。また、前部側壁64の上
端には、前部フランジ60Aから連続して車体後方側へ
向つて凸に湾曲して下方へ延出する側部前部フランジ6
0Bと、側部前部フランジ60Bに連続する水平面の側
部中央フランジ60Cとが形成されている。前壁62の
車体幅方向内方側端部には、前端部フランジ60Dが形
成されている。
中央壁66の上端には、車体前方側へ向つて屈曲する中
央フランジ60Eが形成されている。後方側壁68の上
端には、車体幅方向内方側へ向つて屈曲する側部後部フ
ランジ60Fが、中央フランジ60Eに連続して形成さ
れている。また、後部側壁68の車体後方側端部には後
端部フランジ60Gが形成されている。
カウルサイドパネル60は、第3図(B)に示されるよ
うに、中央フランジ60Eがドアヒンジリインホース5
0の傾斜面54の側部面56との隣接部(第2図に鎖線
の平行斜線で示される部分)の裏面に溶接接合され、側
部後部フランジ60Fがドアヒンジリインホース50の
側部内側フランジ50Aの車体後方側部分(第2図に鎖
線の平行斜線で示される部分)の裏面に溶接接合されて
いる。
また、カウルサイドパネル60の前部フランジ60A、
側部前部フランジ60B及び側部中央フランジ60C
は、ドアヒンジリインホース50の前部フランジ50
B、側部前部フランジ50C及び側部後部フランジ50
Dの裏面にそれぞれ溶接接合れている。さらに、カウル
サイドパネル60の後端部フランジ60Gがドアヒンジ
リインホース50の後端部フランジ50Eの裏面に溶接
接合されている。カウルサイドパネル60は間にドアヒ
ンジリインホース50を介して、フロントピラーアウタ
32との間に閉じ断面の空間を形成している。
第3図(A)に示される前記カウルサブアツセンブリ3
0は、カウルインナ10の側部中央フランジ10Eの裏
面が、ドアヒンジリインホース50の側部中央フランジ
50Dに溶接接合され、カウルインナ10の側部前部フ
ランジ10Dの裏面がドアヒンジリインホース50の側
部前部フランジ50Cに溶接接合され、カウルインナ1
0の前部フランジBの裏面がドアヒンジリインホース5
0の前部フランジ50Bに溶接接合されている。
またカウルインナ10の水平面12の傾斜面16との隣
接部(第2図に鎖線の平行斜線で示される部分)の裏面
がドアヒンジリインホース50の側部内側フランジ50
Aの車両前方側部分(第2図で鎖線の平行斜線が記され
ていない部分;本発明における「リインホースの延出部
の内側縁部」に相当)及びフロントピラーアウタ32の
前部フランジ32Aと上部フランジ32Bとの連結部分
に溶接接合されている。また、カウルインナ10の傾斜
面16の立上り面14との隣接部(第2図に鎖線の平行
斜線で示される部分)の裏面が、カウルアウタパネル3
2の前部フランジ32Aに溶接接合され、カウルインナ
リインホース22の側部フランジ22Bの裏面がフロン
トピラーアウタ32の上部フランジ32Bが溶接接合さ
れている。
さらに、カウルインナ10の側部後部フランジ10Cの
裏面が、第4図及び第5図に示されるように、ルーフド
リツプチヤンネル42の他方の面42Bに溶接接合され
て、第1図に示されるような、カウルとフロントピラー
との結合構造が構成されている。カウルインナ10とド
アヒンジリインホース50との間には、第6図に示され
るように、閉じ断面の空間が形成されている。
フロントピラーアウタ32のドアヒンジ取付面34と、
この裏面に当接されているドアヒンジリインホース50
の頂面56Aとは、第4図及び第5図に示されるよう
に、ドアヒンジ70が取り付けられることで、ウエルド
ナツト59と取付ボルト72で締結されて固着されてい
る。ドアヒンジ70には、第5図に示されるように、フ
ロントドア74が回動可能に軸支される。
上記のように構成された本実施例では、第4図に示され
るように、フロントピラーアウタ32とフロントピラー
インナ44とでフロントピラーの上部閉じ断面が形成さ
れ、フロントピラーアウタ32とカウルサイドパネル6
0とでフロントピラーの下部閉じ断面が形成されてい
る。フロントピラーの上部閉じ断面と下部閉じ断面との
間には、フロントピラーの断面内を車両略水平方向に横
切つてドアヒンジリインホース50が位置して上下断面
を仕切るバルクヘツドとして作用している。このため、
フロントピラー自体の剛性の向上させることができ、ひ
いてはフロントピラー自体のねじりに対する剛性を向上
させることができる。
また、このドアヒンジリインホース50はフロントピラ
ーとの結合部の位置からそのまま車体前方側へ延びて、
かつ一方でルーフドリツプチヤンネル42を介して、カ
ウルサブアツセンブリ30と結合されている。ドアヒン
ジリインホース50の車体前方側では、ドアヒンジリイ
ンホース50とカウルインナ10とで閉じ断面が形成さ
れ、カウルインナ10とカウルサイドリインホース28
とで閉じ断面が構成されている。
従つて、フロントピラーとカウルとは、ドアヒンジリイ
ンホース50、ルーフドリツプチヤンネル42を介し
て、多数位置で広い面積にわたつて結合されているの
で、両者の結合剛性は極めて高く、ボデー曲げ剛性も向
上されている。特に本実施例では、結合部に閉じ断面が
形成されているので、ボデー曲げ剛性が極めて向上され
ている。このため、ボデー振動特性の向上等、種々の効
果を得ることができる。
また、フロントピラーには断面内を車両略水平方向に横
切つてドアヒンジリインホース50が配設され、さらに
このドアヒンジリインホース50が車両の前方側へ延出
されてカウルインナ10及びカウルサイドパネル60に
結合されているので、フロントピラーのカウルに対する
ねじり剛性も極めて向上されてドアヒンジ取付面の面剛
性が向上され、フロントピラーの断面変形が防止されて
ドア下がり等が防止される。
第7図乃至第9図には本発明の第2実施例が示されてい
る。この実施例ではリインホース76がドアヒンジリイ
ンホースを兼ねておらず、このために形状が前記第1実
施例のドアヒンジリインホース50と一部異なる他は、
他の部材の形状は基本的に前記第1実施例のものと同一
である。また、リインホース76の形状が一部異なるた
めに他の部材との結合関係が一部異なる他は、部材間の
結合関係も前記第1実施例と基本的に同一である。第7
図では第1実施例と異なる本実施例の要部を除いては部
材全体を指す符号のみを記し、詳細部の符号は省略され
ている。
本実施例のリインホース76は、側部面56はねじりが
加えられた平坦面とされている。側部面56には前記第
1実施例では穿設されていたドアヒンジ取付孔58は形
成されていない。
リインホース73の側部面56には第1実施例のような
膨出部が形成されていないので、第8図(第4図に対応
する断面図)及び第9図(第5図に対応する断面図)に
示されるように、側部面56はフロントピラーアウタ3
2のドアヒンジ取付面34の裏面には当接されていな
い。
この実施例では、リインホース76がドアヒンジリイン
ホースを兼ねていないが、フロントピラーとカウルとの
結合剛性、ボデー曲げ剛性、フロントピラーねじり剛性
は大幅に向上されている。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る車両におけるフロント
ピラーとカウルとの結合構造では、フロントピラー、カ
ウル、カウルサイドパネルの他に、フロントピラーの断
面内を車両略水平方向に横切つて配置される基部、及
び、この基部から車両の前方側へ延出されてカウルサイ
ドパネルの前部とカウルの長手方向の端部との間に挟持
された状態で配置される延出部を有するリインホース
と、を備え、リインホースの基部の内側縁部の上面にフ
ロントピラーインナの下端部を固着すると共に、前記基
部の内側縁部の下面にカウルサイドパネルの後部の上端
部を固着し、リインホースの延出部の内側縁部の上面に
カウルを固着し、リインホースの延出部の外側縁部の上
面にカウルの長手方向の端部を固着すると共に、前記延
出部の外側縁部の下面にカウルサイドパネルの前部の上
端部を固着し、リインホースの基部と延出部との境界部
の上面にフロントピラーアウタの前端部を固着すると共
に、前記境界部の下面にカウルサイドパネルの前部と後
部との境界部を固着したので、フロントピラー自体のね
じり剛性を向上させることができるのみならず、フロン
トピラーとカウルとの一体度を大幅にアツプさせてこれ
らの部材の結合剛性ひいてはボデー曲げ剛性を向上させ
ることができ、更にはフロントピラーのカウルに対する
ねじり剛性をを向上させることができるという優れた効
果を有する。
また、リインホースがドアヒンジリインホースである場
合には、ドアヒンジリインホースが設けられること自体
によつてもドアヒンジの面剛性が向上されるので、上述
した効果との相乗効果としてフロントピラーの断面変形
を防止することができ、断面変形したフロントピラーに
おいて生じるドア下がりを効果的に防止することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明に係る結合構造の第1実施例
が適用された自動車のフロントピラーとカウルとの結合
部の周辺部を示し、第1図は外観斜視図、第2図は分解
斜視図、第3図(A)、(B)は最終組付前の外観斜視
図、第4図は第1図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は
第1図のV−V線に沿う断面図、第6図は第1図のVI−
VI線に沿う断面図であり、第7図乃至第9図は本発明の
第2実施例を示し、第7図は分解斜視図、第8図は第4
図に対応した断面図、第9図は第5図に対応した断面図
である。 10……カウルインナ、 10B……前部フランジ(カウルの長手方向の端部)、 10D……側部前部フランジ(カウルの長手方向の端
部)、 10E……側部中央フランジ(カウルの長手方向の端
部)、 22……カウルインナリインホース、 28……カウルサイドリインホース、 30……カウルサブアツセンブリ、 32……フロントピラーアウタ、 32A……前部フランジ(フロントピラーアウタの前端
部)、 42……ルーフドリツプチヤンネル、 44……フロントピラーインナ、 44A……下部フランジ(フロントピラーインナの下端
部)、 50……ドアヒンジリインホース、 50A……側部内側フランジ(リインホースの基部の内
側縁部及び延出部の内側縁部)、 50B……前部フランジ(リインホースの延出部の外側
縁部)、 50C……側部南部フランジ(リインホースの延出部の
外側縁部)、 50D……側部後部フランジ(リインホースの延出部の
外側縁部)、 60……カウルサイドパネル、 60A……前部フランジ(カウルサイドパネルの前部の
上端部)、 60B……側部前部フランジ(カウルサイドパネルの前
部の上端部)、 60C……側部中央フランジ(カウルサイドパネルの前
部の上端部)、 60E……中央フランジ(カウルサイドパネルの前部と
後部との境界部)、 60F……側部後部フランジ(カウルサイドパネルの後
部の上端部)、 70……ドアヒンジ、 74……フロントドア、 76……リインホース。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の幅方向両端部に立設され、フロント
    ピラーアウタとフロントピラーインナとを備えたフロン
    トピラーと、 車両の幅方向に沿つて配設されるカウルと、 前部がカウルの長手方向の端部の下側に配置され、後部
    がフロントピラーインナの延長上でかつ下側に配置され
    てフロントピラーの一部を構成するカウルサイドパネル
    と、 フロントピラーの断面内の車両略水平方向に横切つて配
    置される基部、及び、この基部から車両の前方側へ延出
    されてカウルサイドパネルの前部とカウルの長手方向の
    端部との間に挟持された状態で配置される延出部を有す
    るリインホースと、 を備え、 リインホースの基部の内側縁部の上面にフロントピラー
    インナの下端部を固着すると共に、前記基部の内側縁部
    の下面にカウルサイドパネルの後部の上端部を固着し、 リインホースの延出部の内側縁部の上面にカウルを固着
    し、 リインホースの延出部の外側縁部の上面にカウルの長手
    方向の端部を固着すると共に、前記延出部の外側縁部の
    下面にカウルサイドパネルの前部の上端部を固着し、 リインホースの基部と延出部との境界部の上面にフロン
    トピラーアウタの前端部を固着すると共に、前記境界部
    の下面にカウルサイドパネルの前部と後部との境界部を
    固着した、 ことを特徴とする車両におけるフロントピラーとカウル
    との結合構造。
  2. 【請求項2】リインホースがドアヒンジリインホースで
    ある特許請求の範囲(1)記載の車両におけるフロント
    ピラーとカウルとの結合構造。
JP60146271A 1985-07-03 1985-07-03 車両におけるフロントピラ−とカウルとの結合構造 Expired - Lifetime JPH069989B2 (ja)

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US06/875,991 US4699419A (en) 1985-07-03 1986-06-19 Structure for connecting front pillar and cowl in vehicle
FR868609438A FR2584362B1 (fr) 1985-07-03 1986-06-30 Structure pour relier des montants avant et un capot dans un vehicule
DE3622188A DE3622188C2 (de) 1985-07-03 1986-07-02 Verbindungskonstruktion zwischen Frontsäulen und einer Stirnwand in einem Fahrzeug

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