JPH0335148B2 - - Google Patents

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JPH0335148B2
JPH0335148B2 JP60146270A JP14627085A JPH0335148B2 JP H0335148 B2 JPH0335148 B2 JP H0335148B2 JP 60146270 A JP60146270 A JP 60146270A JP 14627085 A JP14627085 A JP 14627085A JP H0335148 B2 JPH0335148 B2 JP H0335148B2
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JP
Japan
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cowl
flange
front pillar
reinforcement
vehicle
Prior art date
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JP60146270A
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JPS626872A (ja
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Yukio Kawase
Hitoshi Ideta
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Priority to US06/875,991 priority patent/US4699419A/en
Priority to FR868609438A priority patent/FR2584362B1/fr
Priority to DE3622188A priority patent/DE3622188C2/de
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等車両におけるフロントピラー
とカウルの結合構造に関する。
〔従来の技術〕
自動車のボデーには車体幅方向の左右両端部に
フロントピラーが立設されており、これら両フロ
ントピラーは車体幅方向に沿つて配設されたカウ
ルと結合されている。カウルはボデーのねじり剛
性を向上する構造部材であるが、フロントピラー
との結合剛性が低いと、その効果が低減されてし
まう。
従来、自動車におけるフロントピラーとカウル
との一般的な結合構造では、フロントピラーの車
両の前後方向の前部と、カウルの同方向の後部と
がカウルサイドパネルを介して結合されている。
従つて、フロントピラー及びカウルのカウルサイ
ドパネルへの結合部は、車両の前後方向に互いに
離間しているので、結合剛性、ひいてはボデーね
じり剛性の向上を計るためには効率の悪い構造で
あつた。
このため、特開昭58−53570号では、カウルイ
ンナがフロントピラーに直接接合された結合構造
が提案されている。しかしながら、このような結
合構造でもボデーねじり剛性の向上には限界があ
り、さらにボデーねじり剛性の向上が可能なフロ
ントピラーとカウルとの結合構造が求められてい
た。
また、フロントピラーにはフロントドアが支持
され、フロントドアの開閉に伴うねじり力が作用
する。このため、フロントピラーのねじり剛性を
向上して、フロントピラーの断面形状の変形を防
止することが要求される。このようなフロントピ
ラーの構造としては、実開昭58−188375号、実公
昭56−17251号及び特開昭58−36769号、等が提案
されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記事実を考慮し、フロントピラーと
カウルとの結合剛性、ひいてはボデーねじり剛性
を大幅に向上させることができるとともに、フロ
ントピラーのねじり剛性をも向上させることがで
きる車両におけるフロントピラーとカウルとの結
合構造を得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る車両におけるフロントピラーとカ
ウルの結合構造では、フロントピラー内にはリイ
ンホースが配設され、このリインホースにはフロ
ントピラーのインナ部材を横切つて車両幅方向内
方に延出して形成される延出部が設けられおり、
カウルとフロントピラーとの結合位置が車両の前
後方向で略一致するように延出部がカウルに固着
されていることを特徴としている。
〔作用〕
上記構成の車両におけるフロントピラーとカウ
ルの結合構造では、リインホースがフロントピラ
ーのインナ部材を横切つて配設され、かつリイン
ホースに設けられた延出部がカウルと固着されて
いるので、フロントピラーのねじり剛性が向上さ
れている。
また、リインホースは車両の幅方向内方へ延出
されて、カウルとフロントピラーとの結合位置が
車両の前後方向で略一致するように延出部がカウ
ルに固着されているので、フロントピラーとカウ
ルとの結合剛性及びボデーのねじり剛性が大幅に
向上される。さらに、フロントピラーのねじり剛
性はリインホースが設けられていることによつて
向上されるが、これに加え、このリインホースの
延出部がカウルに固着されていることで、より一
層フロントピラー自体のねじり剛性が向上され
る。このため、ボデーに加わる振動に対する車両
の耐久性が向上される。従つて、乗員は、長期間
に亘つて、車両を安定した状態で操縦することが
できる。
また、リインホースがドアヒンジリインホース
である場合には、ドアヒンジリインホースの延出
部がカウルに固着されることによつてカウルとフ
ロントピラーとの結合剛性が上述の如く向上され
ることに加え、ドアヒンジリインホースが設けら
れること自体によつても、ドアヒンジの取付面の
面剛性が向上されているので、これらの相乗効果
としてフロントピラーの断面変形が防止される。
従つて、断面変形したフロントピラーにおいて生
じるドア下がりが効果的に防止される。
〔実施例〕
第1図乃至第5図には、本発明に係る結合構造
の第1実施例が適用された自動車のフロントピラ
ーとカウルとの結合部の周辺部が示されている。
フロントピラーとカウルとの結合構造は基本的に
は車両の左右で対称であつて、図では車体左側部
のみが示されている。図中、矢印A方向が車体前
後方向、矢印B方向が車体幅方向及び矢印C方向
が車体高さ方向を夫々示している。
第1図に示されているように、カウルインナ1
0は車体幅方向に沿つて配設されている。カウル
インナ10には、第2図に示されるように、水平
面12と、水平面12の車体後方側から後傾して
立ち上る立上り面14が形成されている。水平面
12は車体幅方向の端部が車体幅方向外方へ向つ
て下り傾斜の傾斜面16とされている。また水平
面12には、中央が開口された膨出部18と、車
体幅方向に沿う溝部20が形成されている。膨出
部18の開口は、車室内に開口するエアダクトと
連通されるようになつている。
カウルインナ10の周囲には、上部フランジ1
0Aと前部フランジ10Bと、上部フランジ10
Aからの車体前方(第2図左側)へ向つて凸に湾
曲して下方へ延出する側部後部フランジ10C
と、前部フランジ10Bから車体後方へ向つて凸
に湾曲して下方へ延出する側部前部フランジ10
Dと、側部後部フランジ10Cと側部前部フラン
ジ10Dとの中間に位置する側部中央フランジ1
0Eとが、連続して形成されている。
第3図Aに示されるように、カウルインナリイ
ンホース22はカウルインナ10の裏面に溶接接
合されて車体幅方向に沿つて配設されている。カ
ウルインナリインホース22には、第2図に示さ
れるように、連続する上部フランジ22A及び側
部フランジ22Bの面から車体後方側へ膨出され
た膨出部24が形成されている。
カウルインナリインホース22は水平面26の
前端部上面部(第2図に鎖線の平行斜線で示され
る部分)が、第3図Aに示されるように、カウル
インナ10の水平面12の裏面に溶接接合されて
いる。また、上部フランジ22Aがカウルインナ
10の上部フランジ10Aの裏面に溶接接合さ
れ、側部フランジ22Bがカウルインナ10の立
上り面14の裏面(第2図に鎖線の平行斜線で示
される部分の裏面)に溶接接合されている。カウ
ルインナリインホース22は、膨出部24とカウル
インナ10の立上り面14との間に全周囲が閉じ
られた閉じ断面の空間を形成している。
第2図に示されるように、カウルサイドリイン
ホース28は底面及び車体後方側の後面が開口し
た箱形状とされている。カウルサイドリインホー
ス28の下端周囲には、車体幅方向外方側に、車
体前方へ向つて凸に湾曲して下方へ延出する側部
後部フランジ28Aと、車体後方へ向つて凸に湾
曲して下方へ延出する側部前部フランジ28B
と、側部後部フランジ28Aと側部前部フランジ
28Bとの中間に位置し一部が車体上方へ向つて
凸に湾曲した側部中央フランジ28Cとが連続し
て形成されている。
また、側部前部フランジ28Bに連続して前部
フランジ28Dが形成され、前部フランジ28D
に連続して車体幅方向内方側に側部フランジ28
Eが形成されている。側部フランジ28Eは車体
後方側が車体後方側へ向つて斜め上方へ向けて屈
曲されている。
カウルサイドリインホース28は、後端部(第
2図に平行斜線で示される部分)の裏面が、第3
図Aに示されるように、カウルインナ10の上部
フランジ10Aに溶接接合されている。また、側
部後部フランジ28Aの裏面がカウルインナ10
の側部後部フランジ10Cと、側部中央フランジ
28Cの裏面がカウルインナ10の側部中央フラ
ンジ10Eと、側部前部フランジ28Bの裏面が
カウルインナ10の側部前部フランジ10Dと、
それぞれ溶接接合されている。さらに、側部フラ
ンジ28Eの裏面が、カウルインナ10の上部フ
ランジ10A、立上り面14、水平面12及び前
部フランジ10Bの第2図に鎖線の平行斜線で示
される部分に、溶接接合されている。カウルサイ
ドリインホース28は、カウルインナ10との間
に閉じ断面の空間を形成している。
前記カウルインナ10、カウルインナリインホ
ース22及びカウルサイドリインホース28は、
ボデーへの組付に先だつて前記のように接合され
て第3図Aに示されるカウルサブアツセンブリ3
0とされる。
第1図に示されるように、フロントピラーアウ
タ32は車体幅方向の端部に立設されている。フ
ロントピラーアウタ32には、第2図に示される
ように、ドアヒンジ取付面34から車体幅方向内
方側へ屈曲されてピラー上部面36及びピラー外
側部面38が形成されている。ドアヒンジ取付面
34にはヒンジ取付孔40が穿設されている。ピ
ラー上部面36には車体幅方向外方から内方へ向
つて昇り勾配とされた前部フランジ32Aと、前
部フランジ32Aに連続して車体前後方向前方か
ら後方へ向つて昇り勾配とされた上部フランジ3
2Bが形成されている。ピラー外側部面38には
下端部に下部フランジ32Cが形成されている。
第2図に示されるように、ルーフドリツプチヤ
ンネル42は横断面が略L字形で、下端部が弧状
に屈曲されている。ルーフドリツプチヤンネル4
2は、フロントピラーアウタ32のドアヒンジ取
付面34及びピラー外側部面38のピラー上部面
36との隣接部(第2図に鎖線の平行斜線で示さ
れる部分)に、一方の面42Aが溶接接合されて
いる。他方の面42Bは、第3図Bに示されるよ
うに、ドアヒンジ取付面34及びピラー外側部面
38から立ち上がつている。
第2図に示されるように、フロントピラーアツ
パインナ44には、ピラー内側部面46と、ピラ
ー内側部面46の車体後方側端部から車体幅方向
外方側へ屈曲されたピラー下部面48とが形成さ
れている。ピラー内側部面46には、下端に車体
幅方向内方側へ屈曲された下部フランジ44A
と、前端に車体幅方向内方側へ屈曲された前部フ
ランジ44Bと、上端に車体幅方向外方側へ屈曲
された上部フランジ44Cとが夫々形成されてい
る。ピラー下部面48には車体外方側端部に後部
フランジ44Dが形成されている。
フロントピラーアツパインナ44は、第3図B
に示されるように、前部フランジ44Bがフロン
トピラーアウタ32の上部フランジ32Bの裏面
に溶接接合され、上部フランジ44Cがフロント
ピラーアウタ32のピラー上部面36の裏面に溶
接接合され、後部フランジ44Dがフロントピラ
ーアウタ32の下部フランジ32Cの裏面に溶接
接合されている。フロントピラーアツパインナ4
4はフロントピラーアウタ32との間に閉じ断面
の空間を形成している。
第2図に示されるように、ドアヒンジリインホ
ース50には、水平面52と、水平面52の後部
から立ち上り車体幅方向内方側は端部がさらに車
体前方側へ向つて屈曲された立上り面54と、水
平面52の車体幅方向外方側端部から下方へ屈曲
された側部面56とが形成されている。立上り面
54には上部フランジ50A及び側部上部フラン
ジ50Bが連続して形成されている。
側部面56は車体前後方向中央部が車体幅方向
外方へ向つて膨出されており、頂面56Aにはド
アヒンジ取付孔58が穿設されている。頂面56
Aの裏面には、ドアヒンジ取付孔58の周囲にウ
エルドナツト59(第4図及び第5図参照)が固
着されている。側部面56の前端部には車体幅方
向外方から内方へ向つて昇り勾配とされた側部前
部フランジ50Cが形成されている。側部面56
の後端部には略垂直に側部後部フランジ50Dが
形成されている。
ドアヒンジリインホース50は、水平面52の
側部面56との隣接部(第2図に鎖線の平行斜線
で示される部分)が、第3図Bに示されるよう
に、フロントピラーアツパインナ44の下部フラ
ンジ44Aの裏面に溶接接合されている。また、
側部上部フランジ50Bがフロントピラーアツパ
インナ44の後部フランジ44Dの裏面に溶接接
合され、側部前部フランジ50Cがフロントプラ
ーアウタ32の前部フランジ32Aの裏面に溶接
接合され、側部後部フランジ50Dがフロントピ
ラーアウタ32の下部フランジ32Cの裏面に溶
接接合されている。頂部56Aはフロントピラー
アウタ32のドアヒンジ取付面34の裏面に当接
され、ドアヒンジ取付孔58がフロントピラーア
ウタ32のドアヒンジ取付孔40に重合されてい
る。
第2図に示されるように、フロントピラーロア
インナ60には、前壁62、前部側壁64及び中
央壁66からなる溝形断面部と、中央壁66の端
部から屈曲して車体後方へ延出する後部側壁68
とが形成されている。溝形断面部の上端には、前
壁62から車体前方へ屈曲する前部フランジ60
Aが形成されている。また、前部側壁64の上端
には、前部フランジ60Aから連続して車体後方
側へ向つて凸に湾曲して下方へ延出する側部前部
フランジ60Bと、側部前部フランジ60Bに接
続する水平面の側部中央フランジ60Cとが形成
されている。前壁62の車体幅方向内方側端部に
は、前端部フランジ60Dが形成されている。
中央壁66の上端には、車体前方側へ向つて屈
曲する中央フランジ60Eが形成されている。後
部側壁68の上端には、車体幅方向内方側へ向つ
て屈曲する後部フランジ60Fが、中央フランジ
60Eに連続して形成されている。また、後部側
壁68の車体後方側端部には後端部フランジ60
Gが形成されている。
フロントピラーロアインナ60は、後部フラン
ジ60Fがドアヒンジリインホース50の水平面
52の側部面56との隣接部(第2図に鎖線の平
行斜線で示される部分)の裏面に第3図に示され
るように溶接接合されている。また、中央フラン
ジ60Eがドアヒンジリインホース50の側部前
部フランジ50Cの裏面に溶接接合され、後端部
フランジ60Gがドアヒンジリインホース50の
側部後部フランジ50Dの裏面及びフロントピラ
ーアウタ32の下部フランジ32Cの裏面に溶接
接合されている。さらに、前部側壁64の車体後
方側端部が、フロントピラーアウタ32のドアヒ
ンジ取付面34の車体前方側端部の裏面に溶接接
合されている。カウルサイドパネル60は間にド
アヒンジリインホース50を介して、フロントピ
ラーアウタ32との間に閉じ断面の空間を形成し
ている。
第3図Aに示される前記カウルサブアツセンブ
リ30は、カウルインナ10の側部中央フランジ
10Eの裏面が、フロントピラーロアインナ60
の側部中央フランジ60Cに溶接接合され、カウ
ルインナ10の側部前部フランジ10Dの裏面が
フロントピラーロアインナ60の側部前部フラン
ジ60Bに溶接接合され、カウルインナ10の前
部フランジ10Bの裏面がフロントピラーロアイ
ンナ60の前部フランジ60Aに溶接接合されて
いる。
また、カウルインナリインホース22の上部フ
ランジ22Aの裏面がドアヒンジリインホース5
0の上部フランジ50Aに溶接接合され、カウル
インナリインホース22の側部フランジ22Bの
裏面がフロントピラーアウタ32の上部フランジ
32Bに溶接接合され、カウルインナリインホー
ス22の水平面26の裏面がドアヒンジリインホ
ース50の水平面52に溶接接合され、カルウイ
ンナ10の傾斜面16の車体後方側端部の裏面が
フロントピラーアウタ32の前部フランジ32A
に溶接接合されている。
さらに、カウルインナ10の側部後部フランジ
10Cの裏面が、第4図及び第5図に示されるよ
うに、ルーフドリツプチヤンネル42の他方の面
42Bに溶接接合されて、第1図に示されるよう
な、カウルとフロントピラーとの結合構造が構成
されている。
フロントピラーアウタ32のドアヒンジ取付面
34と、この裏面に当接されているドアヒンジリ
インホース50の頂面56Aとは、第4図及び第
5図に示されるように、ドアヒンジ70が取り付
けられることで、ウエルドナツト59と取付ボル
ト72で締結されて固着される。ドアヒンジ70
には、第5図に示されるように、フロントドア7
4が回動可能に軸支される。
上記のように構成された本実施例では、第4図
に示されるように、フロントピラーアウタ32と
フロントピラーアツパインナ44とでフロントピ
ラーの上部閉じ断面が形成され、フロントピラー
アウタ32とフロントピラーロアインナ60とで
フロントピラーの下部閉じ断面が形成されてい
る。フロントピラーの上部閉じ断面と下部閉じ断
面との間には、フロントピラーの断面内を横切つ
てドアヒンジリインホース50が位置して上下断
面を仕切るバルクヘツドとして作用している。ま
た、このドアヒンジリインホース50はフロント
ピラートとの結合部の位置からそのまま車体幅方
向内方側へ延びて、かつ一方でルーフドリツプチ
ヤンネル42を介して、カウルサブアツセンブリ
30と結合されている。
従つて、フロントピラーとカウルとは車体幅方
向に直線的に結合され、かつドアヒンジリインホ
ース50は両者に異なる方向の多数位置で広い面
積にわたつて結合されているので、両者の結合剛
性は極めて高く、さらにボデーねじり剛性も極め
て高くなつている。このため、ボデー振動特性の
向上、操縦安定性の向上等、種々の効果を得るこ
とができる。
また、フロントピラーには断面内を横切つてド
アヒンジリインホース50が配設され、さらにこ
のドアヒンジリインホース50がカウルに結合さ
れているので、フロントピラーのねじり剛性も極
めて向上されてドアヒンジ取付面34の面剛性が
向上されフロントピラーの断面変形が防止されて
ドア下がり等が防止される。
さらに、ドアヒンジリインホース50がカウル
に結合されているので、ドアが閉じられた状態で
はドア自体がボデーの剛性向上に大きく寄与す
る。
第6図には本発明の第2実施例の分解斜視図が
示されている。この実施例では、前記第1実施例
のカウルインナリインホース22が省略され、ド
アヒンジリインホース50の形状が一部変更され
た構造となつている。そのために部材間の結合関
係が多小変つているが、基本的には前記第1実施
例と同一形状の部材が同一の結合関係とされて構
成されている。
即ち、前記第1実施例に対する変更点は、ドア
ヒンジリインホース50の車体幅方向内方側端部
の形状の1部変更されてフランジ50Eが追加さ
れたこと、ドアヒンジリインホース50の水平面
52の車体前方側端部には、カウルインナリイン
ホース22の水平面26の裏面ではなく、カウル
インナ10の水平面12の車体後方側端部の裏面
が溶接接合されること。ドアヒンジリインホース
50の上部フランジ50Aには、カウルインナリ
インホース22の上部フランジ22Aの裏面では
なく、カウルインナ10の上部フランジ10Aの
裏面が溶接接合されること。フロントピラーアウ
タ32の上部フランジ32Bには、カウルインナ
リインホース22の側部フランジ22Bの裏面で
はなく、カウルインナ10の立上り面14の裏面
が溶接接合されること。またフランジ50Eがカ
ウルインナ10の水平面12の裏面に溶接接合さ
れることである。
なお、第6図では各部材は第2図に示される部
材と基本的に同一形状とされているので、第1実
施例とは異なる本実施例の要部を除いては部材全
体を指す符号のみを記し、詳細部の符号は省略さ
れている。
このような本実施例では、カウルインナリンホ
ースが省略された分、第1実施例と比較してカウ
ルの剛性は低下するが、軽量化されると云う利点
があり、勿論従来構造と比較すれば第1実施例で
説明したと同様の効果を得ることができる。
第7図乃至第9図には本発明の第3実施例が示
されている。この実施例ではリインホース76が
ドアヒンジリインホースを兼ねておらず、このた
めに形状が前記第1実施例のドアヒンジリインホ
ース50と1部異なる他は、他の部材の形状は基
本的に前記第1実施例のものと同一である。ま
た、リインホース76の形状が一部異なるために
他の部材との結合関係が一部異なる他は、部材間
の結合関係も前記第1実施例と基本的に同一であ
る。第7図では第1実施例と異なる本実施例の要
部を除いては部材全体を指す符号のみを記し、詳
細部の符号は省略されている。
本実施例のリインホース76は、側部面56は
ねじりが加えられた平坦面とされている。側部面
56には前記第1実施例では穿設されていたドア
ヒンジ取付孔58は形成されていない。側部面5
6の前端部及び後端部は、それぞれ第1実施例の
側部前部フランジ50C及び側部後部フランジ5
0Dに相当し、水平面52に対する位置関係はそ
れらと同一となつている。
リインホース76の側部面56には第1実施例
のような膨出部が形成されていないので、第8図
(第4図に対応する断面図)及び第9図(第5図
に対応する断面図)に示されるように、側部面5
6はフロントピラーアウタ32のアドヒンジ取付
面34の裏面には当接されていない。
この実施例では、リインホース76がドアヒン
ジリインホースを兼ねていないが、フロントピラ
ーとカウルとの結合剛性、ボデーねじり剛性、フ
ロントピラーねじり剛性は大幅に向上されてい
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る車両における
フロントピラーとカウルの結合構造では、フロン
トピラー内にはリインホースが配設され、このリ
インホースにはフロントピラーのインナ部材を横
切つて車両幅方向内方に延出して形成される延出
部が設けられており、カウルとフロントピラーと
の結合位置が車両の前後方向で略一致するように
延出部がカウルに固着されているので、フロント
ピラーとカウルとの結合剛性及びボデーのねじり
剛性を大幅に向上させることができ、また、フロ
ントピラー自体のねじり剛性をより一層向上させ
ることができ、さらには、ボデーに加わる振動に
対する車両の耐久性を向上させ、ひいては乗員の
長期間に亘る車両の安定した操縦を可能とするこ
とができるという優れた効果を有する。
また、また、リインホースがドアヒンジリイン
ホースである場合には、ドアヒンジリインホース
の延出部がカウルに固着されることになり、カウ
ルとフロントピラーとの結合剛性を向上させるこ
とがてきることに加え、ドアヒンジリインホース
が設けられること自体によつても、ドアヒンジの
取付面の面剛性を向上させることができるので、
これらの相乗効果としてフロントピラーの断面変
形を防止することができ、このため、断面変形し
たフロントピラーにおいて生じるドア下がりを効
果的に防止することができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明に係る結合構造の第
1実施例が適用された自動車のフロントピラーと
カウルとの結合部の周辺部を示し、第1図は外観
斜視図、第2図は分解斜視図、第3図A,Bは最
終組付前の外観斜視図、第4図は第1図の−
線に沿う断面図、第5図は第1図の−線に沿
う断面図であり、第6図は本発明の第2実施例を
示す分解斜視図であり、第7図乃至第9図は本発
明の第3実施例を示し、第7図は分解斜視図、第
8図は第4図に対応した断面図、第9図は第5図
に対応した断面図である。 10……カウルインナ、22……カウルインナ
リインホース、28……カウルサイドリインホー
ス、30……カウルサブアツセンブリ、32……
フロントピラーアウタ、42……ルーフドリツプ
チヤンネル、44……フロントピラーアツパイン
ナ、50……ドアヒンジリインホース、60……
フロントピラーロアインナ、70……ドアヒン
ジ、74……フロントドア、76……リインホー
ス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両の幅方向両端部に立設されピラーインナ
    部材とピラーアウタ部材で閉断面に形成されるフ
    ロントピラーと、車両の幅方向に沿って配設され
    るカウルの結合構造において、フロントピラー内
    にはリインホースが配設され、このリインホース
    にはフロントピラーのインナ部材を横切つて車両
    の幅方向内方に延出して形成される延出部が設け
    られており、カウルとフロントピラーとの結合位
    置が車両の前後方向で略一致するように延出部が
    カウルに固着されていることを特徴とする車両に
    おけるフロントピラーとカウルの結合構造。 2 リインホースはドアヒンジリインホースであ
    る特許請求の範囲1記載の車両におけるフロント
    ピラーとカウルの結合構造。
JP14627085A 1985-07-03 1985-07-03 車両におけるフロントピラ−とカウルの結合構造 Granted JPS626872A (ja)

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US06/875,991 US4699419A (en) 1985-07-03 1986-06-19 Structure for connecting front pillar and cowl in vehicle
FR868609438A FR2584362B1 (fr) 1985-07-03 1986-06-30 Structure pour relier des montants avant et un capot dans un vehicule
DE3622188A DE3622188C2 (de) 1985-07-03 1986-07-02 Verbindungskonstruktion zwischen Frontsäulen und einer Stirnwand in einem Fahrzeug

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KR101542998B1 (ko) 2014-04-14 2015-08-07 현대자동차 주식회사 카울과 프런트 필러의 연결 구조

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JPS5926369A (ja) * 1982-08-04 1984-02-10 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造
JPS6020968B2 (ja) * 1981-01-17 1985-05-24 芳雄 藤田 えび雑魚自動分離装置

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