JPH0699181A - 難分解性有機物質を含む廃液の処理方法 - Google Patents

難分解性有機物質を含む廃液の処理方法

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JPH0699181A
JPH0699181A JP27768892A JP27768892A JPH0699181A JP H0699181 A JPH0699181 A JP H0699181A JP 27768892 A JP27768892 A JP 27768892A JP 27768892 A JP27768892 A JP 27768892A JP H0699181 A JPH0699181 A JP H0699181A
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JP
Japan
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organic substance
waste liquid
resistant organic
decomposition
treatment
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Application number
JP27768892A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Honda
忠博 本田
Masashi Tanahashi
正志 棚橋
Hajime Ando
肇 安藤
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Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
Original Assignee
Ebara Industrial Cleaning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難分解性有機物質を含む廃液を、極めて簡略
で廃棄物の発生の少ない方法で処理する。 【構成】 難分解性有機物質を含む廃液に、過硫酸又は
その塩を添加して難分解性有機物質を分解処理する廃液
の処理方法であり、分解処理は温度60〜90℃で行う
のがよい。 【効果】 上記方法により、TOC又はCOD値を10
mg/l以下にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水の処理方法に係
り、特に難分解性有機物質を含む廃液の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、廃水は、有害物質、汚染物質等の
除去処理をしたのち、排出することが徹底され、水質汚
濁の問題もかなり改善されている。また、その処理技術
も社会の要求に従って進歩発展してきている。廃水の処
理技術でも、特に有機性物質に係わるTOC又はCOD
の改善に関する処理技術が最も難しく、コストもかかる
処理である。この処理技術としては、一般に古くから知
られているフェントン処理法が代表的な手法であり、こ
の方法によれば、水溶性有機物質の大部分が70〜80
%程度分解され、(物質によっては100%分解される
ものもある。)有効な方法として利用されている。この
処理には触媒として鉄イオンが必要であり、従ってこの
鉄イオンが最終的には廃棄物として生じることになる。
また、COD値として現状では規制されているが、物質
の種類や濃度によっては十分満足な結果が得られない場
合がしばしば生じる。
【0003】上記方法ではTOC又はCOD10mg/
l以下を要望される場合には、十分にその要求を満たす
ことができないことが多い。また、下水道の生活排水な
どは微生物を用いた浄化処理法で実施している。特殊な
処理としては、廃水を200〜300℃(20〜100
kgf/cm2 )の高温高圧状態で触媒を用いることに
より、空気などを注入して酸化分解処理するいわゆるジ
ンプロ法として知られている方法などがある。これら従
来行われている方法では、処理に当り新たに廃棄物が発
生したり、高温高圧状態が必要で設備が高価になるなど
の欠点が有った。小規模な場合や工場などの非定常な廃
液の処理などの場合にはこれら上述の方法では十分に対
応できないことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の代表的な廃液の
処理方法において、フェントン法では鉄イオンが触媒と
して必要であり、これが廃棄物となることや、TOC又
はCOD処理に限界が有ること、及びジンプロ法におい
てはTOC又はCODの処理には十分良い結果が得られ
ているが、高温高圧の条件や触媒が必要であることから
高価な設備となる等の問題点があった。そこで、本発明
は、上記のような問題点のない、難分解性有機物質を含
む廃液の極めて簡略で廃棄物の発生も少ない処理方法を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、難分解性有機物質を含む廃液に、過硫
酸又はその塩を添加して難分解性有機物質を分解処理す
ることを特徴とする廃液の処理方法としたものである。
上記方法において、分解処理は温度60〜90℃の範囲
で行うのがよく、過硫酸又はその塩の添加量は、廃水中
のTOC又はCODを分解するのに必要な当量値以上で
あり、あまり多くても効果上さして差異はない。このよ
うにして処理することにより、TOC値又はCOD値を
10mg/l以下に低減することができる。
【0006】本発明において用いる過硫酸(学名 ペル
オキソ二硫酸)は強力な酸化剤として知られている物質
である。これと同様な酸化作用を有する物質としては、
過マンガン酸塩、クロム酸塩などの金属酸塩が知られて
いる。金属酸塩は処理剤として用いた場合、その金属が
廃棄物としてその使用量に応じて発生するのでこの処理
の問題も二次的に生じる。これに対し、過硫酸塩は分解
後の最終物質は硫酸塩であり、固形廃棄物を発生しない
利点がある。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて処理対象となるものは、主に化学洗浄の廃液や、
TOC値を10mg/l以下などの根絶に近い値にする
必要のある廃液であって、このもののTOC値を1mg
/l程度まで処理できる方法を確立した。処理の方法は
特別な装置は不要で、加温するための熱源が有れば良
い。本発明では処理に当り、pHは酸性、アルカリ性の
いずれでも良く、酸性側で処理する場合なら、過硫酸塩
は1モル分解することにより、硫酸1モルを生成するの
で、大略の場合は処理液は最終的に酸性となる。
【0008】またアルカリ性で処理する場合にはカセイ
ソーダを用いると良い。この場合、酸化分解処理する過
程で発生する炭酸(CO2 )は炭酸塩として、液に吸収
されるのでガスの発生現象は起こらない利点がある。い
ずれの処理でもTOC10mg/l以下に処理すること
が可能である。もしpH調整が必要な場合の酸は硫酸が
良く、アルカリはカセイソーダが経済的である。この場
合、過硫酸塩は粉体であり、水に易溶性であるから取扱
上も利点が有る。過硫酸塩は温度により分解性が異な
り、概ね50℃以上であれば顕著に分解を始め、従って
反応性も激しくなる。従来の使用法は常温で用いていた
が、この処理ではCODはある程度減少するが、場合に
よってはほとんど分解せず、残留する場合が多い。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下
の実施例はすべて次の表1の条件で行った。
【表1】
【0010】実施例1 化学洗浄剤として良く用いられる、EDTA、クエン
酸、アスコルビン酸の単体及びこれらの混合液を本法に
よる表2に示す条件で処理実験した。
【表2】
【0011】なお、実験は、所定の温度まで模擬液の温
度を加温し、そののち、各物質の理論上のCOD値の
1.2倍当量の過硫酸ナトリウムをこれらの液に投入
し、1時間毎のTOCを測定し、有機物の分解程度を確
認した。それぞれの結果は表3に示す。測定値はTOC
であり単位はmg/lである。
【表3】
【0012】比較例1 表2の4つの物質をフェントン法による処理で実施し
た。実施に当り、同処理法の触媒として硫酸第1鉄塩を
鉄イオン濃度として2,000mg/l注入溶解し、p
H2.5〜3.0の間で過酸化水素を添加し、室温で処
理した。過酸化水素は第1回目の添加量は理論COD値
の1.5倍当量を注入し、8時間後の処理水のTOCを
測定、その値に応じて、更に過酸化水素を各TOC値に
対してそれぞれ3倍,2倍,2.5倍,2倍当量を添加
し、酸化分解処理を続けた。その結果は表4へ示すとお
りである。カッコ内の(×2)とは2倍当量を示し、下
段のカッコ内の値は消石灰中和前の値を示す。酸化処理
後のTOCは消石灰で中和処理した上澄を用いて測定し
た(上段の値)。このときに発生した沈殿物は、全液量
の15%(V/V)であった。
【0013】
【表4】
【0014】実施例2 比較例1で処理した液(消石灰中和前の液)を用いて、
本発明の方法で更に処理した。処理に当り、比較例1の
液の残余の過酸化水素は還元剤で完全に分解した後、カ
セイソーダを用いて中和することで鉄を沈殿物として除
去したものを用いた。過硫酸塩の添加量は各TOC値の
1.5当量である。その結果を表5に示す。
【表5】
【0015】
【発明の効果】このように本発明ではTOCの除去に極
めて有効であることが判明した。その処理法も温度を7
0〜80℃に加温するだけでよく、高温高圧状態である
必要はなく、また、沈殿物などの廃棄物を発生すること
もないので廃液の処理が低TOC処理を必要とした場合
には比較的簡単な方法で、処理時間も2時間程度と短い
時間でよいなど従来から要求されていた簡易な処理によ
るTOC10mg/l以下の処理が可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難分解性有機物質を含む廃液に、過硫酸
    又はその塩を添加して難分解性有機物質を分解処理する
    ことを特徴とする廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記分解処理は、温度60〜90℃の範
    囲で行うことを特徴とする請求項1記載の廃液の処理方
    法。
JP27768892A 1992-09-24 1992-09-24 難分解性有機物質を含む廃液の処理方法 Pending JPH0699181A (ja)

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