JPH06986U - 車両のドアフィニッシャ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案はドアフィニッシャの金型が簡単で、フ
ィニッシャの上端部をパネルに取付ける取付作業性が良
い車両のドアフィニッシャの取付構造を提供することを
目的としている。 【構成】クリップを取付けるリップをフィニッシャの端
部に一体に形成し、リップを折り曲げるノッチ部のリッ
プ側に複数の窓を設けると共にそのリップをフィニッシ
ャの内側に折り曲げたときにリップの位置決めとなるよ
うフィニッシャの内側にリブを設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ドアフィニッシャをドアパネルに固定するドアフィニッシャ取付構 造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両のキャブに取付けるドアは、通常アウタパネルとインナパネルとで構成さ れ、そのインナパネルの内側にはキャブの内装に合わせてドアフィニッシャが取 付けられている。

【０００３】 そして、前記ドアフィニッシャは樹脂で形成されクリップで取付けられる技術 は広く知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、例えば図４に示すように、ドアフィニッシャ１１の上端部に、 コ字状に形成された取付部を設け、図５に示すようにドアパネル１５にクリップ １３で取付ける技術は、作業性は良いがフィニッシャのコ字状の部分の金型がス ライド型になるので、製造が面倒で型費が高くなる。

【０００５】 一方で、図６はドアフィニッシャ１６の上端部にリップ１７を一体に形成して いるので金型は簡単であるが、取付時ノッチ部１８でＢのように折り曲げたリッ プに固定手段がないので、リップが不安定で作業性が悪い（特開昭６２−３７２ １２号公報参照）。

【０００６】 また、本出願人による実開平３−１２４９１２号公報があるが、クリップを取 付ける作業性が良くないと言う問題が有る。

【０００７】 したがって、本考案はドアフィニッシャの金型が簡単で、フィニッシャの上端 部をパネルに取付ける取付作業性が良い車両のドアフィニッシャの取付構造を提 供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、ドアフィニッシャをドアパネルに固定するドアフィニッシャ 取付構造において、クリップを取付けるリップを前記フィニッシャの端部に一体 に形成し、そのリップとフィニッシャ本体との境界部にリップを折り曲げるノッ チ部を設け、そのノッチ部のリップ側に複数の窓を設けると共にそのリップをフ ィニッシャの内側に折り曲げたときにリップの位置決めとなるようフィニッシャ の内側に複数のリブを設けている。

【０００９】

【作用効果の説明】

上記のように構成された車両のドアフィニッシャの取付構造において、フィニ ッシャのリップを折り曲げリブに付き当て、パネルに横から押し付けてフィニッ シャの上からリップの窓にクリップをいれて固定するので、作業は容易で、かつ 確実である。

【００１０】 そして、フィニッシャの金型はスライド型等がなく簡単に製作できる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。

【００１２】 図１において、ドアフィニッシャ１の本体１ａにはリップ２がノッチ部４を介 して一体に形成されている（図示の例では造型上からリップ２は２か所に設けら れている）。

【００１３】 また、そのリップ２には複数（図示の例では４か所）の窓３がノッチ部４に隣 接して開けられ、図２をも参照して、本体１ａ側にはノッチ部４に隣接して複数 のリブ（図示の例では５か所）５が設けられている。そして、そのリブ５は、図 ３をも参照して、ドアパネル１０に対して上下方向と左右方向の位置決めと、リ ップ２の位置決めをするよう構成されている。

【００１４】 また、符号６はフィニッシャの位置決めと造型上からのリブで有り、符号７は クリップ、符号８はウインドガラス、符号９はウエザストリップをそれぞれ示し ている。

【００１５】 したがって、フィニッシャ１の取付に際しては、リップ２をノッチ部４からＡ のようにリブ５に付き当てるまで曲げ、パネル１０の上端部にフィニッシャ１の リブ２を乗せて横から押し付け、窓３からクリップ７で固定すれば、容易にフィ ニッシャ１をパネル１０に取付けることができる。

【００１６】 そして、図２の状態でフィニッシャを形成する金型はスライド型等を必要とし ないので簡単である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、フィニッシャの取付作業 性はよくクリップでの固定状況が確認でき、リップの端末がパネルの上に乗るた めフィニッシャの上端部の剛性が高くなる。

【００１８】 また、金型はスライド型を必要としない型構造のため安価で、自由度のある型 ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すドアフィニッシャの斜
視図。

【図２】図１のＸ−Ｏ−Ｙ断面図。

【図３】ドアフィニッシャとパネルとの組立断面図。

【図４】従来の技術の例を示すドアフィニッシャ端部の
斜視図。

【図５】図４のフィニッシャとパネルとの組立断面図。

【図６】従来の技術の別の例を示すドアフィニッシャ端
部の斜視図。

【符号の説明】

１、１１、１６…ドアフィニッシャ ２、１７…リップ ３…窓 ４、１８…ノッチ部 ５…リブ ７、１３…クリップ １０、１５…パネル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアフィニッシャをドアパネルに固定す
   るドアフィニッシャ取付構造において、クリップを取付
   けるリップを前記フィニッシャの端部に一体に形成し、
   そのリップとフィニッシャ本体との境界部にリップを折
   り曲げるノッチ部を設け、そのノッチ部のリップ側に複
   数の窓を設けると共にそのリップをフィニッシャの内側
   に折り曲げたときにリップの位置決めとなるようフィニ
   ッシャの内側に複数のリブを設けたことを特徴とする車
   両のドアフィニッシャ取付構造。