JPH0238813Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車におけるウインドモールの接
続構造に関し、特に、ウインドモールにおけるサ
イドモールの端部と該サイドモールに交叉するク
ロスモールの端部との接続部構造に関する。

（従来の技術） フロントウインドやリヤウインドだけでなく、
サイドウインドにもウインドモールが装着される
場合がある。第４図乃至第６図は４ドア車の後部
座席側のドア（この例はパネルドア）におけるウ
インドモールの装着状態を示すものである。この
従来例では、リヤサイドモール１の下端部はコー
ナモール２を介してベルトモール３に接続されて
いるが、上端部とアツパモール４との接続は、第
６図に示す如く、アツパモール４の後端部をリヤ
サイドモール１の切欠１ａに単に挿入するだけの
接続構造となつている。又、上記アツパモール４
は、第５図に示す如く、ドアパネル５にＴスタツ
ド６でもつて取付けられたクリツプ７に、そのカ
ールリムを係合することにより、ドアへの装着が
なされている。

（考案が解決しようとする問題点） ところで上記構成の場合、アツパモール４が前
後方向（第４図の左右方向）特に前方に移動する
ことを良好に規制できないという問題がある（後
方にはリヤサイドモール１の内壁に先端が当接す
れば、そこで一応停止する）。このため、最悪の
場合には、アツパモール４がドアから脱落する場
合があつた。

本考案は、上記の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、サイドモール（例えばリヤサイ
ドモール）と該サイドモールと交叉するクロスモ
ール（例えばアツパモール）との接続を確実に行
えるウインドモールの簡単な接続部構造であつ
て、極めて容易に且つ低コストで製造できるもの
を実現することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決する本考案は、ウインドモー
ルにおけるサイドモールの端部と該サイドモール
に交叉するクロスモールの端部との接続部構造に
おいて、前記サイドモールを前記クロスモールの
何れか一方のモールの端部に、他方のモールの端
部を挿入するための切欠を設けると共に、該切欠
に挿入される前記他方のモールの端部に、該端部
の一部を切り起こして、前記一方のモールの内壁
に当接可能な抜止め用フランジを設けたことを特
徴とするものである。

（実施例） 以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。尚、後述する実施例の図において、第４図乃
至第６図の各部分と対応する部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。まず第１図乃び第２
図の実施例は、リヤサイドモール１とアツパモー
ル４との接続例を示すもので、第４図乃至第６図
の従来例との相違は、アツパモール４の端部を切
り起こしてフランジ４ａを形成した点である。こ
のように構成すれば、組付後アツパモール４が前
方若しくは後方に移動しようとしても、そのフラ
ンジ４ａがリヤサイドモール１の前方若しくは後
方の内壁に当接するため、その動きは規制され
る。従つて、アツパモール４の端部がリヤサイド
モール１内から抜け出る事態は生じない。

第３図は本考案の他の実施例を示すもので、第
１図乃び第２図の実施例を更に改良したものであ
る。この図において、１０は軟質合成樹脂又はゴ
ム等からなるプロテクタで、リヤサイドモール１
の内側のフランジ当接面に、接着若しくは嵌着に
より装着されている。このプロテクタ１０は、ア
ツパモール４の移動量をより小さくすると共に、
リヤサイドモール１とアツパモール４の当接時の
衝撃を小さくするためのものである。この効果は
上記プロテクタ１０をアツパモール４のフランジ
４ａに取付けても得られる。

尚、上記説明はリヤサイドモールとアツパモー
ルとの接続についてのものであつたが、サイドモ
ールとこれに交叉するクロスモールとの接続であ
れば、どのような箇所でも本考案を適用できる。
従つて、上記実施例のパネルドアに限ることもな
い。又、サイドウインドだけでなくフロントウイ
ンドがリヤウインドのウインドモールに本考案を
適用してもよい。

更に、サイドモール側に切欠を設け、クロスモ
ール側にフランジを設けたがその逆であつてもよ
い。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、サイド
モールかクロスモールの一方のモールの端部に他
方のモールの内壁に当接可能なフランジを設ける
という簡単な構成で、両者の確実な接続を達成で
きる。又、モールの一部を切り起こしてフランジ
を形成しているので、接続部構造を極めて容易に
且つ低コストで製造できる。更に、プロテクタを
使用すれば、フランジ付モールの移動量をより小
さくできる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す説
明図で、第１図は主要部の分解斜視図、第２図は
第１図の−断面図である。又、第３図は本考
案の他の実施例を示す断面図である。第４図乃至
第６図は従来例の説明図で、第４図はパネルドア
の全体図、第５図は第４図の−断面図、第６
図は第４図のＡ部分の接続構造を示す分解斜視図
である。 １……リヤサイドモール、１ａ……切欠、４…
…アツパモール（クロスモール）、４ａ……フラ
ンジ、１０……プロテクタ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ウインドモールにおけるサイドモールの端部
   と該サイドモールに交叉するクロスモールの端
   部との接続部構造において、前記サイドモール
   と前記クロスモールの何れか一方のモールの端
   部に、他方のモールの端部を挿入するための切
   欠を設けると共に、該切欠に挿入される前記他
   方のモールの端部に、該端部の一部を切り起こ
   して、前記一方のモールの内壁に当接可能な抜
   止め用フランジを設けたことを特徴とするウイ
   ンドモールの接続部構造。 (2) 前記他方のモールの抜止め用フランジが当接
   する前記一方のモールの端部内側に、プロテク
   タを配置したことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のウインドモールの接続部
   構造。