JPH0696801B2 - パンティストッキング - Google Patents

パンティストッキング

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JPH0696801B2
JPH0696801B2 JP2192217A JP19221790A JPH0696801B2 JP H0696801 B2 JPH0696801 B2 JP H0696801B2 JP 2192217 A JP2192217 A JP 2192217A JP 19221790 A JP19221790 A JP 19221790A JP H0696801 B2 JPH0696801 B2 JP H0696801B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被覆スパンデックス繊維を使用したパンティ
ストッキングに関する。
(従来の技術) パンティストッキングは、個々に大きく異なる人体の体
形にフィットして適度の締め付けを行い、体形を整える
とともに、着用者の動作に追従して柔軟に伸び縮みし、
ずれ落ちたり、弛んだりすることがあってはならない。
従来のポリアミド系加工糸を主体とするパンティストッ
キングは、とくにパンティ部に可なりの問題があった。
この問題を解決するものとして、最近、伸長回復力の高
い被覆スパンデックス繊維を用いた新しいパンティスト
ッキングが登場し、広く使用されるようになっている。
この新しいパンティストッキングには、パンティ部を上
記の被覆スパンデックス繊維2本とポリアミド系の仮よ
り加工糸2本とを用い平編みにしたものや、これと同じ
糸構成で、パンティ部の前部をメッシュ編み、後部を平
編みにしたものなど、腹部の締付けと、ヒップ部の伸び
やすさを強化し、フィット性、密着性を向上した製品が
提供されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、着用者である女性の要望は、さらに高フィット
性、高密着性のファッション性の豊かなパンティストッ
キングへと進んでいる。このような女性の要望に応えら
れるパンティストッキングの持つべき要件を纒めると次
のようになる。 すなわち、パンティ後部は、横方向に
適度の締付け力を持たせて、着用者の尻部を横方向に引
き締めて体形を整え、縦方向は、伸縮性のよい組織にし
て、着用者の動作、とくに立ち姿と腰掛け姿のときとの
尻部の長さの変化に柔軟に追従させて、腰掛け時のパン
ティ部のずり落ちを防ぐことであり、一方、パンティ前
部は、縦横共に適度の締付け力を持たせ、着用者の腹部
の膨らみを押えて、体形を整えることである。
これに対し、上記の新しいパンティストッキングを検討
したところ、依然、パンティ前部の締付け力が不足し
て、その伸び寸が大きすぎるとか、パンティ後部の伸び
寸が不足し、尻部の長さの変化に柔軟に追従できないと
いった問題のあることが分かった。あるいは、被覆スパ
ンデックス繊維の芯糸であるスパンデックス糸のデニー
ルを大きくし、パンティ前部の締付け力を向上させては
いるが、同じ糸使いのパンティ後部の伸びが不足し、結
局パンティ部がずり下がりやすくなっていることなども
分かった。
本発明は、この要望に応えるべき高フィット性、高密着
性のパンティストッキング(以下、本発明のパンティス
トッキングという)の提供を課題として研究の結果、完
成されたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記の課題を解決するために、 パンティ前部の編み地とパンティ後部の編み地とは、実
質的に同一の被覆スパンデックス繊維が使用され、 すくなくとも、パンティ前部の編み地は、被覆スパンデ
ックス繊維の使用比率が2/3以上であり、 パンティ後部の編み地は、着用時の横方向の張力が、着
用時の縦方向の張力の1.5〜2.5倍であり、 パンティ後部の編み地とパンティ前部の編み地とは、横
方向の最大伸び寸が実質的に同程度であり、 かつ、パンティ後部の編み地の縦方向の最大伸び寸が、
パンティ前部の編み地の縦方向の最大伸び寸の1.2〜1.4
倍であることを特徴とするパンティストッキングを提供
する。
また、本発明のパンティストッキングに実施態様として
は、パンティ後部の編み地が、被覆スパンデックス繊維
2本と仮より加工糸1本とを使用した平編みで、パンテ
ィ前部の編み地が、パンティ後部の編み地に使用したの
と実質的に同じ糸使いのメッシュ編みで構成されている
ことが、あるいは、パンティ後部の編み地が、被覆スパ
ンデックス繊維2本と仮より加工糸2本とを使用した平
編みで、パンティ前部の編み地が、パンティ後部の編み
地に使用したのと実質的に同じ被覆スパンデックス繊維
2本と仮より加工糸1本とを使用した平編みで構成され
ていることが好ましい。着用感、さらには経済性にもす
ぐれているからである。上記について、その意味すると
ころを詳しく説明する。
まず、パンティ後部とは、パンティストッキングの尻部
のことを、パンティ前部とは、腹部のことをいい、両者
は筒状につながれてパンティ部を構成し、パンティ部の
下部はガータ部を介してレッグ部につながっている。
また、被覆スパンデックス繊維は、ポリウレタンなどの
スパンデックス糸を芯糸とし、これにポリアミドなどの
熱可塑性の合成繊維を鞘糸として巻き付けた複合繊維の
ことである。仮より加工糸は、熱可塑性の合成繊維を仮
より加工した繊維のことであった、通常は、ポリアミド
系の仮より加工糸が用いられる。
次に、最大伸び寸の測定方法の説明をする。
測定しようとするパンティストッキングを、パンティ部
の前部と後部との編み地の切替え線に沿って切断し、さ
らにレッグ部を切り離し、それぞれパンティ前部とパン
ティ後部のサンプルとする。片足側ごとに、パンティス
トッキングのトップにあるゴム部とレッグ部につながる
ガータ部の中央を、男子の測定者が、それぞれ左右の手
で掴み、ほぼいっぱいに引き伸ばし、その長さを測定す
る。片足側ごとに得られた2つの値を平均して、縦方向
の最大伸び寸とする。ついで、パンティ前部とパンティ
後部のサンプルについて、縦方向の中央部の両端を左右
の手で約1cm掴み、ほぼいっぱいに引き伸し、その長さ
を測定し、それぞれの横方向の最大伸び寸とする。
また、着用時の編み地張力の測定は、以下のようにして
行う。上記と同様にしてパンティストッキングを切り開
き、それぞれパンティ前部とパンティ後部のサンプルと
する。このサンプルを平面上に広げて静置し、上記最大
伸び寸の縦方向、横方向の測定箇所に対応する箇所の長
さを測定する。さらに、これらのサンプルから、14×3c
mの小サンプルを切り取り、ストレイン−ストレスカー
ブ(S−Sカーブ)測定用のサンプルにする。このサン
プルを、試験片が10cmになるように引張り試験機にセッ
トし、S−Sカーブを求める。通常は伸長率の上限が25
0%あれば十分である。
着用時の寸法は、実際の着用時の立ち姿、腰掛け姿につ
いて、パンティ後部のヒップライン部(最も膨らんだ部
分)の横幅と、その延長線上のパンティ前部の横幅とを
測定する。さらに上記のヒップラインに沿ってゴム部の
下端とガータ部の上端との間の長さを測定し、着用時の
パンティ後部の縦長さとする。着用時のパンティ前部の
縦長さは、その中央部と側部との中間点で測定する。こ
のようにして求めた、パンティ各部における静置時の寸
法(A)と着用時の寸法(B)との比(B/A)を求め、
先に求めたS−Sカーブ上でこれに対応する張力を求め
て、着用時の編み地張力とする。
なお、本発明の説明では、編み地の張力で人体への締付
け力を表現している。これは、パンティストッキング着
用時のパンティ部の形状が、円筒に近似しているので、
その形状を円筒と見做すと、その円周上の張力と直径方
向の圧力との関係は、 P=T/r (ただし、P:直径方向に加えられる圧力、 T:円周の接線方向の張力、 r:半径) になって、直径方向の圧力、すなわち人体への締付け力
と、円周の接線方向の張力、すなわち編み地の張力とは
比例関係にあることによる。着用者の体形は、一定して
いないが、一般に腹部の曲率半径は大きく、したがっ
て、相対的に編み地の張力を大きくする必要があり、尻
部の曲率半径は小さく、相対的に編み地張力が小さくと
もよいことになる。
また、人体の各部の寸法には、かなりの固人差がある。
編み地の張力は、同じ編み地を使用した同じ寸法のパン
ティストッキングであっても、着用者の体形の差によっ
て、かなり相違することは事実である。しかし、パンテ
ィストッキングは既製品として供給されているので、着
用者層である15〜70歳の女性の、ほとんど大部分をカバ
ーできる仕様であれば、本発明の目的を達成できるので
ある。通常、パンティストッキングは、身長により、
S、M、L、およびLLなどの一般的なサイズ規格を採用
しこの体形の差に対処している。本発明の実施に際して
は、このようなサイズ規格に対応してパンティストッキ
ングの各部の寸法を決める必要がある。したがって、本
発明を完成に当たっては、身長、尻周りや腹周りの縦横
の寸法など、各部の種々の水準を統一的な特性によって
表現し、本発明を容易に実施することができるように配
慮している。
本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明者は、前記した本発明の課題を解決するための、
パンティストッキングの構成と具体的な手段とについて
研究した結果、たとえば、 イ.パンティ前部の横方向に適度の締付け力を持たせ、
伸び寸を小さくするために、被覆スパンデックス繊維の
使用比率を高くすべきこと ロ.パンティ前部の縦方向に適度の締付け力を持たせる
ために、被覆スパンデックス繊維の使用比率を高くすべ
きこと ハ.パンティ後部の横方向に適度の締付け力を持たせる
ために、被覆スパンデックス繊維の使用比率を高くすべ
きこと ニ.パンティ後部の縦方向の伸び易さを確保するために
平編みを採用し、その最大伸び寸をパンティ前部の最大
伸び寸の1.2〜1.4倍、好ましくは1.25〜1.4倍とすべき
ことなどが判明した。
とくに上記のニに述べたことは、従来知られていなかっ
たことで、パンティ部のずり落ちを防ぐために、パンテ
ィ前部とパンティ後部との間の、最大の伸び、および締
付け力のバランスを保つために重要な事項である。従来
のパンティストッキングは、これらの要件を総合的に満
足していなかった。
(作 用) 本発明に係るパンティストッキングについて説明する。
まず、パンティ後部とパンティ前部の編み地に、実質的
に同一の被覆スパンデックス繊維を使用して、両者の最
大伸び寸の関係を維持し、編み地の設計を容易にする。
次に、パンティ前部の編み地は、被覆スパンデックス繊
維の使用比率を2/3以上にするので、腹部の締付け、す
なわち、整形効果を十分に付与する作用が強化される。
また、パンティ後部の編み地では、着用時に縦方向の張
力が、着用時の横方向の張力よりも小さくなっているの
で、横方向に締付け力が働き、それに較べ縦方向は伸び
易く、パンティ部の位置のずれが防止される。その張力
の差は、着用時の横方向の張力が、縦方向の張力の少な
くとも約1.5倍、ないし約2.5倍であることが望ましい。
約1.5倍以下であると縦方向の張力が相対的に大きくな
るために、パンティ部が尻部の縦方向の長さの変化に追
従できず、パンティ部の縦方向の位置のずれを生ずる。
また、この倍率が約2.5を超えると、張力が低すぎて、
編み地にたるみを生ずる。
さらに、パンティ後部とパンティ前部とでは、編み地の
横方向の最大伸び寸が、実質的に同程度にされている。
これは、横方向の締付け力を保ち、パンティ部の縦方向
の伸縮が部位によって異なるにもかかわらず、密着性と
フィット性を持たせる作用を有する。
以上に加えて、パンティ後部の編み地の縦方向の最大伸
び寸を、パンティ前部の編み地の縦方向の最大伸び寸の
1.2〜1.4倍、好ましくは1.25〜1.4倍にすることによっ
て、パンティ前部の締付けと、パンティ後部の寸法変化
に適切に対応するため伸縮性とのバランスが保たれ、パ
ンティ部のずり落ちを防ぐ作用がある。この範囲であれ
ば、着用者の体形の差と好みに応じ、適宜選択してもよ
い。
パンティ後部の編み地の縦方向の最大伸び寸を、パンテ
ィ前部のそれの1.2〜1.4倍の範囲に編み地を構成するに
は、パンティ前部の被覆スパンデックス繊維の使用比率
を2/3〜3/4の範囲に設定することが重要である。さら
に、被覆スパンデックス繊維の編成度目、および仮より
加工糸の編成度目を調整して設定することも重要であ
る。すなわち、被覆スパンデックス繊維の使用比率が大
(3/4)な場合や、繊度が大な場合には、被覆スパンデ
ックス繊維の編成度目を相対的に大きくし、逆に、被覆
スパンデックス繊維の使用比率が小(2/3)な場合や、
繊度が小な場合には、仮より加工の編成度目を相対的に
大きくして、本発明を実施することができる。
なお、被覆スパンデックス繊維の使用比率を2/2とした
場合には、上記の最大伸び寸の倍率は、通常、1.2以下
になる。しかし、仮より加工糸の編成度目を大幅に大き
くするなどして、1.2以上にすることも、理論的には可
能である。ところが、このような手段は、パンティ後部
の縦方向の伸びを過大にし、着用時の縦横の編み地張力
が著しく低くなって、体形を整える効果が得られなくな
る。
以上に説明したところを総合的に満足することによっ
て、本発明の目的が達成される。レッグ部も高フィット
性を持たせるために、被覆スパンデックス繊維を使用す
ることが好ましい。
本発明のパンティストッキングの具体的な好ましい実施
態様例をあげて説明する。
第1の実施態様例は、パンティ後部の編み地を、被覆ス
パンデックス繊維2本と仮より加工糸1本にする。この
糸使いは、横方向に適度の締付け力を維持し、平編みは
縦方向に伸び易さを担保する。また、パンティ前部の編
み地は、パンティ後部の編み地に使用したのと実質的に
同じ糸使いのメッシュ編みを採用する。適度の締付け力
を付与し、最大伸び寸を小さく(単位度目当たり)する
作用を有する。
パンティ後部とパンティ前部とで、上記の編み地構成を
採用すれば、パンティ前、後部の編み地の横方向の最大
伸び寸がほぼ同等になり、また、パンティ後部の編み地
の縦方向の最大伸び寸を、パンティ前部のそれに対し、
1.2〜1.4倍にすることができる。
第2の実施態様例は、パンティ前、後部の編み地の構成
をともに同じ平編みにする一方で、糸使いを前後で異な
らしめて、発明の課題を解決するものである。すなわ
ち、パンティ後部の編み地を、被覆スパンデックス繊維
2本と仮より加工糸2本とを使用した平編みに、パンテ
ィ前部の編み地を、パンティ後部の編み地に使用したの
と実質的に同じ被覆スパンデックス繊維2本と、仮より
加工糸1本とを使用し、平編みにしたパンティストッキ
ングである。
すなわち、パンティ後部を被覆スパンデックス繊維2本
と仮より加工糸2本とで交互編成するのに対し、パンテ
ィ前部を被覆スパンデックス繊維2本と仮より加工糸1
本とで交互編成するので、パンティ前、後部の締付け力
は、バランス良く保たれる。また、パンティ後部の編み
地は平編みであって、着用時の縦方向の張力が、横方向
の張力よりも小さくなり、さらに、この糸使いによっ
て、パンティ後部の編み地の縦方向の最大伸び寸を、パ
ンティ前部のそれに対し、1.2〜1.4倍にすることができ
る。パンティ前、後部は、ともに平編みを採用している
ので、全体的に締付力がやや低いが、締付け力を大きく
したい場合には、使用する被覆スパンデックス繊維の繊
度を大きくすればよい。
(実施例) 実施例 1 4口給糸靴下編み機を用い、被覆スパンデックス繊維
(30デニールのスパンデックス糸)2本とポリアミド仮
より加工糸1本とを使用し、パンティ前部をメッシュ編
み、パンティ後部を平編みにしてパンティストッキング
を試作した。パンティ部の編成条件は、後部の平編み部
の編成コース数が約640、前部のメッシュ編みは、1・
1メッシュとし、被覆スパンデックス繊維をタックさせ
た。ただし、4口給糸靴下編み機を使用したので、その
内の1口はあそばせた。
このパンティストッキングのパンティ部の最大伸び寸を
測定したところ、横方向は前後部とも同じであり、縦方
向は,後部が前部の1.29〜1.33倍であった。
このパンティストッキングを、身長が153〜160cmの体形
の異なる10人の女子職員に1日(約9時間)試着させ
て、着用テストを行った。試着後、これらの女子職員に
着用結果をアンケート調査したところ、全員から腹部、
および尻部の横方向の締付けは適当との解答を得て、引
き締め効果の大きいことが分かった。また、パンティ部
のずり下がりについては、6人が1〜2回、僅かに意識
していた。着用時の編み地張力を測定したが、同一人ご
とに前部と後部とを較べると、縦方向では前部が後部の
1.7〜2.2倍、横方向では0.9〜1.1倍であった。
実施例 2 実施例1と同様にして、パンティ前部に被覆スパンデッ
クス繊維(30デニールのスパンデックス糸)2本とポリ
アミド仮より加工糸1本とを使用し、パンティ後部に前
部と同じ被覆スパンデックス繊維2本とポリアミド仮よ
り加工糸2本とを使用し、ともに平編みにして、前部は
480コース、後部は640コースの編成にして、パンティス
トッキングを試作した。
このパンティストッキングのパンティ部の最大伸び寸を
測定したところ、横方向は、前後部とも同じであり、縦
方向は、後部が前部の1.33〜1.37倍であった。
このパンティストッキングの着用テストを実施例1と同
じようにして行った。結果は、全員から腹部、および尻
部の横方向の締付けは適当との解答を得た。パンティ部
のずり下がりを僅かに意識した者は、5人であった。
比較例 実施例に述べた試作品の着用テスト者に、被覆スパンデ
ックス繊維を使用した市販のパンティストッキングを着
用したときとの比較を、回答させた。全員が、実施例1
および2に使用したパンティストッキングの方が、パン
ティ部の前後部ともに適度の締付け力を有しており、こ
れに対して、市販のパンティストッキングは、腹部を中
心に締付け、フィット力がたよりないと答えた。また、
パンティ部のずり下がりについて、全員が1日少なくと
も1〜2回、多い日は、6〜7回意識させられると答え
た。
この市販のパンティストッキングのパンティ部は、被覆
スパンデックス繊維とポリアミド仮より加工糸との平編
み交互編成で、600コースの編成であった。パンティ部
の前後の組織は同じであって、明確な区別はできなかっ
た。そこで、パンティ部の前後がほぼ1/2ずつに分けら
れる側部で前後に切り離し、それぞれ縦方向と横方向の
最大伸び寸を測定した。当然のことではあるが、縦、横
のそれぞれの方向において、パンティ部の前後の最大伸
び寸は、ほぼ同じであった。また、パンティ後部での着
用時の平編み張力の縦横の比は、0.9〜1.2であった。
(発明の効果) 本発明に係るパンティストッキングは、パンティ部の最
大伸び寸、着用時の張力などのバランスを最適に維持し
ているので、着用者の腹部の縦、横の両方向、および尻
部の横方向に適度な締付け力を加えて、従来品以上に体
形を整え、引き締めるる効果がある。また、パンテイィ
部の後部は、着用者者の尻部の動きに柔軟に追従して伸
縮し、パンティ部のずり下がりを防止する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンティ前部の編み地とパンティ後部の編
    み地とは、実質的に同一の被覆スパンデックス繊維が使
    用され、 すくなくとも、パンティ前部の編み地は、被覆スパンデ
    ックス繊維の使用比率が2/3以上であり、 パンティ後部の編み地は、着用時の横方向の張力が、着
    用時の縦方向の張力の1.5〜2.5倍であり、 パンティ後部の編み地とパンティ前部の編み地とは、横
    方向の最大伸び寸が実質的に同程度であり、 かつ、パンティ後部の編み地の縦方向の最大伸び寸が、
    パンティ前部の編み地の縦方向の最大伸び寸の1.2〜1.4
    倍であること を特徴とするパンティストッキング。
  2. 【請求項2】パンティ後部の編み地が、被覆スパンデッ
    クス繊維2本と仮より加工糸1本とを使用した平編みで
    構成され、パンティ前部の編み地が、パンティ後部の編
    み地に使用したのと実質的に同じ糸使いのメッシュ編み
    で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    パンティストッキング。
  3. 【請求項3】パンティ後部の編み地が、被覆スパンデッ
    クス繊維2本と仮より加工糸2本とを使用した平編みで
    構成され、パンティ前部の編み地が、パンティ後部の編
    み地に使用したのと実質的に同じ被覆スパンデックス繊
    維2本と仮より加工糸1本とを使用した平編みで構成さ
    れていることを特徴をする、請求項1に記載のパンティ
    ストッキング。
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