JPH0696705A - X線管の陰極構体およびその製造方法 - Google Patents

X線管の陰極構体およびその製造方法

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JPH0696705A
JPH0696705A JP24656992A JP24656992A JPH0696705A JP H0696705 A JPH0696705 A JP H0696705A JP 24656992 A JP24656992 A JP 24656992A JP 24656992 A JP24656992 A JP 24656992A JP H0696705 A JPH0696705 A JP H0696705A
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JP
Japan
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lead wire
sleeve
ray tube
thin
cathode
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Application number
JP24656992A
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Inventor
Atsushi Yamazaki
厚 山崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、ステムを溶着する際のリ−ドワイ
ヤにかかる応力を吸収して変形を防止したX線管の陰極
構体およびその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明のX線管の陰極構体およびその製造方
法は、集束電極1の集束孔内に設けられたカソ−ドフィ
ラメント2を支持するタ−ミナル3の外周にスリ−ブ4
が嵌合固着され、このスリ−ブに細ロッド9を有する薄
リボン10が巻回接合され、細ロッドに絶縁ステム6に
植設されたリ−ドワイヤ7a,7bが可撓性を保って電
気的に接続されてなり、上記の目的を達成することが出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管の陰極構体お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な回転陽極型X線管は、図
3に示すように、真空容器11の内部の一方にロ−タ1
2に支持された陽極タ−ゲット13が配置され、それに
対応して陰極構体14が配置されている。この陰極構体
14は、管軸から隔たった位置に集束電極1を有し、そ
の内部にカソ−ドフィラメント2が配置されている。こ
れら集束電極1やカソ−ドフィラメント2は、それぞれ
リ−ドワイヤ7によりガラスやセラミックス等からなる
絶縁ステム6に植設された外部リ−ド7aに電気的に接
続されている。
【0003】ところで陰極構体14は、図4に示すよう
に集束電極1の集束孔内に螺旋状のカソ−ドフィラメン
ト2が設けられ、このカソ−ドフィラメント2の両端は
それぞれタ−ミナル3に固着されている。このタ−ミナ
ル3の外周には、スリ−ブ4と絶縁端子5が順次嵌合さ
れている。一方、絶縁ステム6にニッケル製の外部リ−
ド7aが植設され、このリ−ド7aにL字状のリ−ドワ
イヤ7bが接合されている。このリ−ドワイヤ7bに波
状に折り曲げられたニッケル製の薄板リボン8が接合さ
れ、この薄板リボン8にリ−ドワイヤ7cが接合され、
このリ−ドワイヤ7cがスリ−ブ4に接合されている。
尚、スリ−ブ4とリ−ドワイヤ7c,リ−ドワイヤ7c
と薄板リボン8,薄板リボン8とリ−ドワイヤ7b,リ
−ドワイヤ7bとリ−ドワイヤ7a,リ−ドワイヤ7a
と絶縁ステム6の各接合は、いずれも抵抗溶接により行
なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、集束電極1と
カソ−ドフィラメント2の相対的な位置関係は、タ−ゲ
ット上の電子ビ−ム焦点の状態に大きく影響を与える。
このため、集束電極1とカソ−ドフィラメント2の組立
て精度は非常に高い精度が要求される。
【0005】ところで、従来のX線管の陰極構体では、
機械的応力を吸収するため薄板リボン8が設けられてい
るが、この薄板リボン8の目的は、高温時のリ−ドワイ
ヤ7b,7cの膨脹によるカソ−ドフィラメント2の変
形およびずれの防止の他に、リ−ドワイヤに伝えられた
機械的応力によるカソ−ドフィラメント2の変形および
ずれを防止することにある。確かに、機械的応力の除去
は可能であるが、リ−ドワイヤ7cとスリ−ブ4を抵抗
溶接する時に、既に機械的応力が発生し、カソ−ドフィ
ラメント2の変形もしくはずれを生じてしまう。
【0006】この発明は、絶縁ステムを溶着する際のリ
−ドワイヤにかかる応力を吸収して変形を防止したX線
管の陰極構体およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、集束電極の
集束孔内に設けられたカソ−ドフィラメントを支持する
タ−ミナルの外周にスリ−ブが嵌合固着され、このスリ
−ブに細ロッドを有する薄リボンが巻回接合され、細ロ
ッドに絶縁ステムに植設されたリ−ドワイヤが可撓性を
保って電気的に接続されてなるX線管の陰極構体であ
る。
【0008】又、この発明は、集束電極の集束孔内に設
けられたカソ−ドフィラメントを支持するタ−ミナルの
外周にスリ−ブを嵌合固着し、このスリ−ブに、所定位
置に細ロッドを有する薄リボンを巻回してレ−ザ溶接
し、その後、この薄リボンの所定箇所を切断し、更に細
ロッドに絶縁ステムから延びるリ−ドワイヤを溶接し可
撓性を保って接続するX線管の陰極構体の製造方法であ
る。
【0009】
【作用】この発明によれば、絶縁ステムを溶着する際の
リ−ドワイヤにかかる応力を吸収することが出来る。従
って、陰極組立て後、カソ−ドフィラメントに接触しな
い限り、いかなる条件においてもカソ−ドフィラメント
の変形やずれが生じない。又、スリ−ブとリボンの密着
性が良好となるので、常に一定の接合強度を得ることが
可能となり、歩留まりが向上し安定する。更に、良好な
密着性が比較的容易に得られるため、作業工数が軽減さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明によるX線管の陰極構体は
図1に示すように構成され、従来例(図4)と同一箇所
には同一符号を付すことにする。
【0011】即ち、集束電極1の集束孔内にカソ−ドフ
ィラメント2が設けられ、このカソ−ドフィラメント2
の両端はそれぞれタ−ミナル3に接続されている。この
タ−ミナル3の外周には、スリ−ブ4と絶縁端子5が順
次嵌合固着されている。一方、X線管のガラスやセラミ
ックス等からなる絶縁ステム6にはニッケル製の外部リ
−ド7aが植設され、この外部リ−ドワイヤ7aにはL
字状のリ−ドワイヤ7bが接合されている。このリ−ド
ワイヤ7bの先端は、細ロッド9に溶接され可撓性を保
って接続されている。一方、同電位のスリ−ブ4には所
定位置に細ロッド9を有する薄リボン10が巻回され、
レ−ザ溶接により接合されている。従って、外部リ−ド
ワイヤ7aとカソ−ドフィラメント2は、リ−ドワイヤ
7b,細ロッド9,薄リボン10,スリ−ブ4およびタ
−ミナル3を介して電気的に接続されている。
【0012】尚、上記の場合、図2の(a)に示すよう
に、薄リボン10は厚さ 0.175mm,幅 3mm,長さ90mmの
帯状にしてニッケルからなり、長手方向に対して直角に
直径1mm ,長さ10mmの細ロッド9が3本、所定位置に抵
抗溶接により接合されている。 次に、このX線管の陰
極構体の製造方法について説明する。
【0013】先ず、図2の(b)に示すように、4本の
スリ−ブ4に長尺で3本の細ロッド9を有する薄リボン
10を巻回してレ−ザ溶接する。次に、図2の(c)に
示すように、円板15と2つのロッド16,17からな
る治具18上に集束電極1を配置し、2つのロッド1
6,17間の隙間19に余分な薄リボン10を通し、図
の矢印方向に薄リボン10に押圧力を加えて折曲げる。
次に、図2の(d)に示すように、スリ−ブ4と薄リボ
ン10の密着部分に、レ−ザ光20を当てて溶接する。
次に、図2の(e)に示すように、集束電極1を治具1
8から取外す。次に、図2の(f)に示すように、長尺
の薄リボン10の所定箇所を切断する。次に、図2の
(g)に示すように、スリ−ブ4に対し薄リボン10を
円筒状に丸める。最後に、図2の(h)に示すように、
リ−ドワイヤ7bと細ロッド9を接合する。 ところ
で、この発明における細ロッド9を有する薄リボン10
と従来例における薄板リボン8は、構造を比較すると薄
リボン10の方はクッション性を有する折曲部がない。
しかし、厚さ 0.175mmの薄板を水素処理することにより
柔軟性が高まり、更にリ−ドワイヤ7bに伝達された機
械的応力および振動は、薄リボン10と軸心がずれて接
合されるため、薄リボン10は変形自在となり吸収され
る。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、タ−ミナルの外周に
嵌合固着されたスリ−ブに細ロッドを有する薄リボンが
巻回接合され、細ロッドに絶縁ステムに植設されたリ−
ドワイヤが電気的に接続されているので、絶縁ステムを
溶着する際のリ−ドワイヤにかかる応力を吸収すること
が出来る。従って、陰極組立て後、カソ−ドフィラメン
トに接触しない限り、いかなる条件においてもカソ−ド
フィラメントの変形やずれが生じない。
【0015】又、スリ−ブと薄リボンの密着性が良好と
なるので、常に一定の接合強度を得ることが可能とな
り、歩留まりが向上し安定する。更に、良好な密着性が
比較的容易に得られるため、作業工数が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るX線管の陰極構体を
示す斜視図。
【図2】この発明の一実施例に係るX線管の陰極構体の
製造方法を示す平面図。
【図3】従来のX線管を示す概略図。
【図4】従来のX線管の陰極構体を分解して示す斜視
図。
【符号の説明】
1…集束電極、2…カソ−ドフィラメント、3…タ−ミ
ナル,4…スリ−ブ、5…絶縁端子、6…絶縁ステム、
7a,7b…リ−ドワイヤ、9…細ロッド、10…薄リ
ボン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集束電極の集束孔内に設けられたカソ−
    ドフィラメントを支持するタ−ミナルの外周にスリ−ブ
    が嵌合固着され、このスリ−ブが絶縁ステムに植設され
    たリ−ドワイヤに電気的に接続されてなるX線管の陰極
    構体において、 上記スリ−ブに細ロッドを有する薄リ
    ボンが巻回接合され、上記細ロッドに上記リ−ドワイヤ
    が可撓性を保って接続されてなることを特徴とするX線
    管の陰極構体。
  2. 【請求項2】 集束電極の集束孔内に設けられたカソ−
    ドフィラメントを支持するタ−ミナルの外周にスリ−ブ
    を嵌合固着し、このスリ−ブに、所定位置に細ロッドを
    有する薄リボンを巻回してレ−ザ溶接し、その後、該薄
    リボンの所定箇所を切断し、更に上記細ロッドに絶縁ス
    テムから延びるリ−ドワイヤを溶接し可撓性を保って接
    続することを特徴とするX線管の陰極構体の製造方法。
JP24656992A 1992-09-16 1992-09-16 X線管の陰極構体およびその製造方法 Pending JPH0696705A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9824847B2 (en) 2015-03-17 2017-11-21 Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd. X-ray tube

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