JPH0696103B2 - 二酸化炭素分離膜の製造方法 - Google Patents

二酸化炭素分離膜の製造方法

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JPH0696103B2
JPH0696103B2 JP4335422A JP33542292A JPH0696103B2 JP H0696103 B2 JPH0696103 B2 JP H0696103B2 JP 4335422 A JP4335422 A JP 4335422A JP 33542292 A JP33542292 A JP 33542292A JP H0696103 B2 JPH0696103 B2 JP H0696103B2
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二酸化炭素分離膜の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】混合ガス中から二酸化炭素(CO2)を
分離、濃縮するために、混合ガスを分離膜の一方の側
(CO2吸着側)に接触させ、その分離膜の反対の側
(CO2放出側)に二酸化炭素を分離、濃縮する方法は
知られている。この二酸化炭素の分離、濃縮技術におい
ては、その二酸化炭素の分離効率は、その分離膜の性能
によって大きく影響され、二酸化炭素分離係数の高い分
離膜の開発が要望されている。
【0003】気体分離膜として、多孔質膜上に特定のフ
ッ素化合物のプラズマ重合体薄膜を形成したものは知ら
れている(特開昭62−204825号、同62−20
4826号、同62−204827号)。しかし、これ
らの分離膜は、CO2/N2の分離係数が3.9〜8.0
と低いため、実用性ある二酸化炭素の分離膜としては適
用することができない。
【0004】また、気体分離膜として、芳香族テトラカ
ルボン酸と芳香族ジアミンとの反応物である芳香族ポリ
イミドを用いたものも知られている(特開昭60−15
0806号、同61−133106号、特開昭63−1
23420号)。これらの芳香族ポリイミド系分離膜の
CO2/N2分離係数は、通常、20〜30と比較的高い
ものではあるが、効率の良い二酸化炭素分離膜として
は、未だ満足すべきものではなかった。
【0005】CO2/N2分離係数の高い分離膜として、
ポリエチレングリコール固定化液膜が知られている(日
本化学会誌、No.6(1983)、p.847〜85
3)。この液膜は、110という高いCO2/N2分離係
数を示すものの、ポリエチレングリコールが水溶性であ
るため、水と接触するとそのポリエチレングリコールが
溶出し、その膜性能が低下するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の二酸
化炭素分離膜に見られる前記問題点を解決し、二酸化炭
素分離係数にすぐれるとともに、また水と接触してもそ
の膜性能が低下することのない二酸化炭素分離膜の製造
方法を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、芳香族ポリイミ
ド膜にポリエチレングリコール又はポリエチレングリコ
ールと塩基性物質を含浸させた後、その膜表面をアンモ
ニアプラズマ処理することを特徴とする二酸化炭素分離
膜の製造方法が提供される。
【0008】本発明の分離膜は、その膜素材として、芳
香族ポリイミドを用いて作製される。芳香族ポリイミド
は、従来公知の高分子材料で、芳香族テトラカルボン酸
又はその反応性誘導体と、芳香族ジアミンとの反応によ
り製造される。芳香族テトラカルボン酸としては、3,
3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸、2,
3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸等のビフ
ェニルテトラカルボン酸の他、ピロメリット酸、3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル、ブタ
ンテトラカルボン酸等が挙げられる。また、芳香族テト
ラカルボン酸の反応性誘導体には、酸無水物、塩、エス
テル等が包含される。
【0009】芳香族ジアミンとしては、例えば、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジメチ
ル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′
−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′
−ジアミノジフェニルエーテルなどのジフェニルエーテ
ル系化合物;4,4′−ジアミノジフェニルメタンなど
のジフェニルメタン系化合物;4,4′−ジアミノベン
ゾフェノン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、3,
4′−ジアミノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系
化合物;2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパンなど
の2,2−ビス(フェニル)プロパン系化合物;3,
3′−ジメチルベンチジン、3,3′−ジメトキシベン
チジンなどのベンチジン系化合物;4,4′−ジアミノ
ジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノ−3,3′−
ジメチル−ジフェニルスルホン等のジアミノジフェニル
スルホン;さらにo−、m−又はp−フェニレンジアミ
ン、3,5−ジアミノ安息香酸等が挙げられる。
【0010】芳香族ポリミドを好ましく製造するには、
芳香族テトラカルボン酸又はその反応性誘導体と芳香族
ジアミンを、N−メチルピロリドン、ピリジン、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、フェノ
ール、クレゾールなどの有機極性溶媒中に、大略等モル
溶解して、約80℃以下、特に0〜60℃の温度で重合
して、対数粘度(30℃、温度;0.5g/100ml
・N−メチルピロリドン)が約0.3以上、特に0.5
〜7程度であるポリアミック酸を製造し、そのポリアミ
ック酸の有機極性溶媒溶液(重合反応液をそのまま使用
してもよい)に、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ピリジンなどの第3級アミン化合物、無水酢酸、塩
化チオニル、カルボジイミドなどのイミド化促進剤を添
加し、5〜150℃でイミド化するか、あるいは、イミ
ド化促進剤を添加することなく、前記ポリアミック酸溶
液を100〜400℃、好ましくは120〜300℃に
加熱して、ポリマーのイミド化率が90%以上となるよ
うにイミド化する方法で得ることができる。
【0011】さらに、芳香族ポリイミドの他の好ましい
製造法として、前述と同様にして製造された対数粘度が
約0.5以上のポリアミック酸の溶液に、アセトンまた
はアルコールを多量に添加してポリアミック酸の粉末を
沈殿させるか、あるいは、ポリアミック酸の溶液から溶
媒を蒸発して除去しながら、必要であれば沈殿剤などを
添加して、ポリアミック酸の粉末を沈殿させ、濾過など
で単離し、そのポリアミック酸の粉末を150〜400
℃の高温に加熱して、ポリマーのイミド化率が90%以
上になるまでイミド化して、ポリイミド粉末を製造する
方法を挙げることができる。
【0012】本発明で用いる好ましい芳香族ポリイミド
は、下記一般式で示される繰返し構造単位を有するもの
である。 前記式中、R1は次の式で表わされるジフェニル成分で
ある。
【化1】 2は次の式で表わされる芳香族成分である。
【化2】
【化3】
【化4】
【0013】本発明において用いる芳香族ポリイミド膜
は、前記芳香族ポリイミドを7〜30wt%、好ましく
は12〜20wt%の割合で有機溶媒に溶解させて形成
したドープ液を製膜することによって得ることができ
る。この場合のドープ液形成用有機溶媒は、フェノール
系化合物を主成分として含有する溶媒であればよく、フ
ェノール系化合物が100%である溶媒が好適である
が、フェノール系化合物の他に、フェノール系化合物と
相溶性である他の溶媒、例えば、二硫化炭素、ジクロル
メタン、トリクロルメタン、ニトロベンゼン、o−ジク
ロルベンゼンなどを約40容量%以下、特に20容量%
以下、さらに好ましくは10容量%以下の割合で含有し
ている混合溶媒であってもよい。
【0014】前記のフェノール系化合物としては、融点
が約100℃以下、特に好ましくは80℃以下であり、
しかもその沸点が常圧で約300℃以下、特に好ましく
は280℃以下であるフェノール系化合物が好ましく、
例えば、フェノール、o−、m−、又はp−クレゾー
ル、3,5−キシレノール、あるいはその一価フェノー
ルのベンゼン環の水素をハロゲンで置換したハロゲン化
フェノールなどを好適に挙げることができる。前記のハ
ロゲン化フェノールとしては、一般式
【化5】 (但し、Rは、水素又は炭素数1〜3のアルキル基であ
り、Xはハロゲンである)で示され、しかもその融点が
約100℃以下であり、その沸点が常圧で約300℃以
下であるハロゲン化フェノールが、芳香族ポリイミドを
均一によく溶解するので最適である。
【0015】本発明の芳香族ポリイミド膜は、フィルム
やシートの他、中空糸等の種々の形状であることができ
る。
【0016】前記のようにして得られる芳香族ポリイミ
ド膜は、1000Å以下の細孔を有する多孔質膜で、耐
薬品性、耐熱性、機械的強度等の物性にすぐれるととも
に、炭酸ガス透過性にすぐれたものである。本発明で用
いる好ましい芳香族ポリイミド膜は、その炭酸ガス透過
速度が1×10-5cm(STP)/cm2・sec・c
mHg以上、好ましくは1×10-4cm(STP)/c
2・sec・cmHg以上のものである。
【0017】本発明の二酸化炭素分離膜は、前記した芳
香族ポリイミド膜に(i)ポリエチレングリコール又は
(ii)ポリエチレングリコールと塩基性物質を含浸させ
た後、その膜表面をアンモニアプラズマ処理することに
よって製造される。
【0018】ポリエチレングリコールとしては、常温で
液状のものであればよく、その分子量は、100〜10
000、好ましくは200〜400である。塩基性物質
には、有機アミンや、アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩等のアルカリ性金属塩が包含される。有機アミンと
しては、炭素数4〜12のアルキルアミンや、炭素数2
〜10のアルカノールアミン、炭素数2〜12のポリア
ミン等が好ましく使用される。
【0019】有機アミンの具体例としては、例えば、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチル
アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン、トリブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
ルモノエタノールアミン、n−ブチルモノエタノールア
ミン、ジメチルエタノールアミン、エチルジエタノール
アミン、n−ブチルエタノールアミン、ジ−n−ブチル
エタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン等が挙げられる。
【0020】また、アルカリ性金属塩の具体例として
は、例えば、CaF2、MgF2、BaF2等のアルカリ
土類金属のフッ化物が挙げられる。ポリエチレングリコ
ール中の塩基性物質の濃度は、通常、0.01〜0.2
wt%、好ましくは0.06〜0.2wt%である。
【0021】芳香族ポリイミド膜に対するポリエチレン
グリコール又はポリエチレングリコールと塩基性物質の
含浸方法としては、慣用の方法、例えば、芳香族ポリイ
ミド膜をそれらの液中に浸漬することによって行うこと
ができる。芳香族ポリイミド膜に対するポリエチレング
リコールの含浸により、分離膜のCO2/N2分離係数は
向上する。また、ポリエチレングリコールとともに塩基
性物質を含浸させることによりその分離係数はさらに向
上する。
【0022】ポリエチレングリコール又は塩基性物質と
ポリエチレングリコールを含浸させた芳香族ポリイミド
膜(以下、含浸芳香族ポリイミド膜とも言う)のアンモ
ニアプラズマ処理は、アンモニアの存在下、放電電力:
50〜200W、好ましくは80〜150W、放電時圧
力:0.01〜1ト−ル(Torr)、好ましくは0.
1〜0.5トールの条件下、3〜10分間程度の処理時
間で行われる。反応温度は、15〜30℃である。アン
モニアは、一般にはその濃度が80〜100モル%のも
のが使用されるが、アルゴン、窒素、ヘリウム等の不活
性ガスが20モル%以下含まれていてもよい。
【0023】本発明の分離膜を用いて二酸化炭素をそれ
を含む混合ガスから分離回収あるいは分離濃縮するに
は、その分離膜の片側に二酸化炭素を含む混合ガスを接
触させる。この場合、混合ガス側の圧力は、0〜10k
g/cm2G、好ましくは0.5〜2kg/cm2Gに保
持するのがよい。一方、その混合ガスと接触する方とは
反対側の圧力は、0〜500トール、好ましくは0.0
1〜100トールに保持するのがよい。このようにし
て、混合ガス中の二酸化炭素は、選択的にその分離膜を
透過する。
【0024】
【発明の効果】本発明の二酸化炭素分離膜は、基体膜と
して芳香族ポリイミド膜を用いるとともに、その膜中に
は二酸化炭素の膜通過に対して高選択性を与えるポリエ
チレングリコール又はポリエチレングリコールと塩基性
物質を含有させたことから、二酸化炭素透過速度が高い
上に、そのCO2/N2分離係数が高いという特徴を有す
る。本発明の分離膜では、1×10-6cm3(STP)
/cm2・sec・cmHg以上のCO2透過速度と、2
0〜50のCO2/N2分離係数を得ることができる。ま
た、本発明の方法により得られる二酸化炭素分離膜は、
アンモニアプラズマ処理により、膜中にポリエチレング
リコールが固定化されるとともに、その表面に水が接触
しても、ポリエチレングリコールが溶出されることもな
く、保存安定性及び使用安定性において非常にすぐれた
ものである。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下の実験における膜の気体透過性能は以
下のようにして評価された。
【0026】(気体透過性能の測定)透過性能の測定は
ステンレス製の膜のホルダーに膜を装着し、膜の上面に
圧力1kg/cm2GでCO2とN2の混合ガスを供給
し、膜を透過してくるガスの量をガスクロマトグラフに
より分析定量して、透過速度、分離係数を求めることに
より行った。測定は25℃で行った。
【0027】参考例1 3,3,4,4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
97ミリモル、4,4−ジアミノジフェニルエーテル6
0ミリモル、3,5−ジアミノ安息香酸30ミリモル、
4,4−ジアミノジフェニルメタン10ミリモルを、パ
ラクロロフェノール24.7gとともに、撹拌機と窒素
ガス導入管とが付設されたセパラブルフラスコにいれ
て、窒素ガスを流して、反応液を撹拌しながら、180
℃の重合温度で2時間重合させて、芳香族ポリイミド濃
度が15%である芳香族ポリイミド製膜溶液を調製し
た。この芳香族ポリイミドは、100℃の回転粘度が7
4ポイズであった。この芳香族ポリイミド溶液を400
メッシュのステンレス金網で濾過して製膜用のドープ液
を準備した。この製膜用のドープ液を表面がなめらかな
ガラス板上に60℃で流延し、ドクターナイフで厚さ2
00μmにキャストし、3分間そのまま放置し、その後
ガラス板ごと80wt%のエタノール水溶液(0℃)に
5分間浸漬し、さらに60wt%のエタノール水溶液
(25℃)に1時間浸漬し、凝固を完了させ、ポリイミ
ド非対称膜を得た。最後にこの非対称膜をガラス板より
はずし、エタノール、イソオクタンで溶媒を完全に洗
浄、置換した後、100℃で1時間乾燥後、200℃で
1時間熱処理を行い、乾燥及び熱処理されたポリイミド
非対称膜を得た。この膜の気体の透過性能を表1に示
す。
【0028】実施例1 参考例1で得られたポリイミド非対称膜を、大気圧、2
5℃で分子量300のポリエチレングリコールに5分間
浸漬し、その後表面の余分なポリエチレングリコールを
ろ紙で拭き取り、含浸膜を得た。この含浸膜を反応容器
がベルジャー型で内部に平行平板型電極を持ち、13.
58MHzのプラズマ発生電源を持つ、プラズマ処理装
置の電極のアース側にセットし、アンモニアを22cc
/minで系内に導入しながら50Wの出力で、3分間
グロー放電を行った。このときの系内の圧力は0.5T
orrであった。得られたプラズマ処理された含浸膜の
性能を表1に示す。
【0029】実施例2 参考例1で得られたポリイミド非対称膜を、大気圧、2
5℃で分子量300のポリエチレングリコール99wt
%、モノエタノールアミン1wt%の混合物に5分間含
浸し、その後実施例1と同様にしてプラズマ処理された
含浸膜を得た。得られた膜の気体の透過性能を表1に示
す。
【0030】実施例3 参考例1で得られたポリイミド非対称膜を、大気圧、2
5℃で分子量300のポリエチレングリコールに5分間
浸漬し、その後余分なポリエチレングリコールをろ紙で
拭き取り含浸膜を得た。この含浸膜を、放電出力を10
0W、処理時間を5分とした他は、実施例1と同様な方
法によりプラズマ処理して、プラズマ処理含浸膜を得
た。得られた膜の気体の透過性能を表1に示す。また、
この膜を水洗後、25℃飽和水蒸気同伴下で測定したと
きの気体の透過性能を同時に表1に示す。
【0031】比較例1 参考例1で得られたポリイミド非対称膜を、大気圧25
℃で分子量300のポリエチレングリコールに5分間浸
漬し、その後表面の余分なポリエチレングリコールをろ
紙で拭き取り含浸膜を得た。この含浸膜の気体の透過性
能を表1に示す。また、この膜を水洗後、25℃飽和水
蒸気同伴下で測定したときの気体の透過性能を同時に表
1に示す。表1の結果からわかるように、水洗によりポ
リエチレングリコールが溶出し、元のポリイミド非対称
膜の性能に戻っている。
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 等 〒305 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術院化学技術研究所内 審査官 石橋 和美 (56)参考文献 特開 昭62−227422(JP,A) 特開 平2−35922(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリイミド膜にポリエチレングリ
    コール又はポリエチレングリコールと塩基性物質を含浸
    させた後、その膜表面をアンモニアプラズマ処理するこ
    とを特徴とする二酸化炭素分離膜の製造方法。
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