JPH0695678B2 - マルチメディアlan方式 - Google Patents

マルチメディアlan方式

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JPH0695678B2
JPH0695678B2 JP1295949A JP29594989A JPH0695678B2 JP H0695678 B2 JPH0695678 B2 JP H0695678B2 JP 1295949 A JP1295949 A JP 1295949A JP 29594989 A JP29594989 A JP 29594989A JP H0695678 B2 JPH0695678 B2 JP H0695678B2
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啓義 湯浅
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、画像、音声、データ等の種々のメディアを伝
送するマルチメディアLAN方式に関するものであり、例
えば、インテリジェントビルや工場などの情報通信ネッ
トワークに利用されるものである。
[従来の技術] 従来、公知の多重化技術を用いて、防災、セキュリテ
ィ、ビルオートメーションの総合管理システム、分散型
監視制御システムあるいはオフィスオートションの分散
処理オンラインシステム等において、画像、音声、デー
タのマルチメディア多重化が進んでいる。このために、
情報量の大きな画像を高速ディジタル回線で同期伝送
し、データ伝送・音声伝送と多重化するマルチメディア
多重化装置が製品化されている。
公知の多重化技術は、周波数多重化技術と時分割多重化
技術の2つに大別することができる。また、伝送技術の
違いから同期伝送と非同期伝送に分けることができる。
さらに、アクセス方式の違いから、制御アクセス方式と
ランダムアクセス方式に分けることができる。
(i)周波数多重化技術と時分割多重化技術 まず、周波数多重化技術は、伝送すべき信号でキャリア
(搬送波)を変調し、伝送すべき信号の帯域に対応する
側帯波をバンドパスフィルタで取り出し、側帯波の帯域
が重ならないように、異なるキャリア周波数を用いて複
数のチャンネルの信号を周波数軸上で多重化させて同時
に伝送する技術であり、CATVなどの画像伝送およびマイ
クロ波通信に広く用いられている。この周波数多重化技
術を用いてマルチメディア伝送を行うためには、画像、
音声、データ等のマルチメディアの1チャンネルごとに
異なるキャリア(副搬送波)を用意し、変調された信号
をキャリアの周波数順に並べて多重化し、この周波数多
重化された信号をベースバンドの信号として再び主搬送
波を変調して伝送すれば良い。この場合、画像、音声、
データ等のマルチメディアは、テレビ放送における複数
のチャンネルのように、周波数軸上に配列されるもので
ある。なお、周波数多重化技術はアナログ変調をベース
とする技術であり、パルス変調には適さない。
一方、時分割多重化技術は、時間軸上で分割された複数
のスロットについて、1スロットごとに1チャンネルの
データをパケットとして伝送することにより複数のチャ
ンネルを多重化するものであり、パルス変調でも多重化
が可能であり、ディジタル回線のパケット交換網を始
め、LANにも広く用いられている。そして、伝送する際
にはベースバンドの時分割多重化信号をそのまま強度変
調すれば良く、周波数変復調を必要としないので、光フ
ァイバーでの伝送においても、安価にシステムを構築す
ることが可能である。伝送媒体としてメタリンクケーブ
ルを使用すると、ベースバンド伝送では16Mb/s程度まで
が実用化されているが、光ファイバー伝送ではGHzオー
ダーの高速度のパルス伝送を行っても不要輻射の発生や
電磁誘導による障害の恐れがなく、広帯域の光LANに適
している。
通常の電話回線では、交換局間の幹線には周波数多重化
伝送方式が用いられるが、加入者回線への交換は、ベー
スバンドの加入者回線毎に行われ、周波数軸上で交換す
ることはない。周波数多重化信号をチャンネル交換する
技術は、最近実用化が進みつつある衛星通信で試みられ
ている。衛星通信では、ディジタル信号を電波で伝送す
るため、衛星に広帯域の周波数多重化装置及びチャンネ
ル交換スイッチを搭載している。このチャンネル交換ス
イッチには、「電子情報通信ハンドブック」等に記載さ
れているように中間周波数帯で交換する中間周波スイッ
チ(IFSW)と、一旦ベースバンドに復調してから交換す
るベースバンドスイッチ(BBSW)がある。周波数多重化
信号で1チャンネル単位の信号を交換又はアクセスする
ことは、電話網のようなスター型のトポロジーのネット
ワークにおいて、交換又はアクセス機能を交換網に集中
させる場合に適している。
一方、交換又はアクセス機能が個々のステーションに分
散されるネットワークでは、周波数多重化信号を用いる
には、キャリア周波数を変換する広帯域交換機能を個々
のステーションのコントローラに持たせ、しかも広帯域
の同軸ケーブルを個々のステーションまで配線する必要
が生じるので、高価になる。また、周波数多重化信号を
光ファイバーで伝送するためには、コヒーレントな単一
周波数成分の光発振器と光アナログ変調器及び光フィル
ターを必要とするが、これらは高価となる。そこで、ア
ナログ変調により多重化された信号をA/Dコンバータで
ディジタル化し、2値符号でシリアル伝送することにな
るが、この場合には高速のA/D・D/Aコンバータを必要と
するので、広帯域の同軸ケーブルを使用する場合よりも
さらに高価となる。したがって、交換又はアクセス機能
が個々のステーションに分散されるネットワークでは、
時分割多重化が適している。
(ii)同期伝送と非同期伝送 また、公知の多重化技術は、伝送技術の違いから同期伝
送と非同期伝送に分けることができる。同期伝送は、ク
ロックを交換機から供給する回線交換のようなPCM伝送
に適し、1チャンネルごとに全2重の双方向の伝送線路
が必要となるが、非同期伝送では、クロックを交換機か
ら供給しない蓄積交換のようなパケット伝送に適し、1
チャンネルごとに半2重の片方向の伝送線路があれば良
い。
(iii)アクセス方式 さらに、公知の多重化技術は、アクセス方式の違いか
ら、制御アクセス方式とランダムアクセス方式に分ける
ことができる。時分割多重化技術を用いた光LANの国際
標準規格であるFDDI規格(Fiber Distributed Data Int
erface)やIEEE802.5規格では、アクセス方式として、
各ノードのローカルステーションを受け渡すトークン・
パッシング方式またはトークンをスロットに分割するTD
MA方式などの制御アクセス方式が一般的である。配線ト
ポロジーはリング型で、通信形態は1:NあるいはN:Nであ
る。この制御アクセス方式では、リング上のノード・ス
テーションの数を制限すると、アクセスの待ち時間を或
る値以下に保証できる。この代表例が、「大規模構内光
伝送方式」(NTTの研究実用化報告第34巻第5号(198
5)の861頁からの論文)に記載されており、同期伝送を
必要とする回線交換データをTDMA方式で伝送し、非同期
伝送でも良いパケット交換データをトークン・パッシン
グ方式で伝送し、優れた性能を得ている。ところが、ト
ークン・リング型のネットワークは、トークンを受け取
って解析し、送り出すという中継のための複雑で高速度
の処理を必要とし、ノード・ステーションの数が増加す
ると、トークンがリングを巡回する時間が増えるので、
アクセス時間が増えるという問題がある。しかも、ノー
ド・ステーションの拡張時に伝送線路を切断する必要が
あり、断線などの故障がシステム全体に影響を及ぼすと
いう問題がある。そこで、予めリングを2重化しておい
て、障害発生時には障害部分を除いて折り返し、新たな
リングを形成するループバック方式を用いる必要があ
り、高価となる。
一方、IEEE802.3規格(=Ethernet)のように、CSMA/CD
方式(Carrier Sense Multiple Access with Collision
Detection)を用いたランダム・アクセス方式の光LAN
では、各ステーションに中継機能を必要とせず、アクセ
スに必要な回路が比較的簡単で済み、安価になる。ま
た、バス型あるいはスター型の分岐のためには、分岐点
に予め方向性結合器やカップラなどを挿入しておくこと
によって伝送路を切断しなくてもステーションの追加・
削除を容易に行える。その反面、ランダム・アクセス方
式においては、アクセスの遅延時間が保証されていない
ので、画報、音声などのリアルタイムまたは同期型の伝
送ができないという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、アクセスの遅延時間が保証さ
れていないランダムアクセス方式のLANにおいて、音
声、画像などの同期が必要なリアルタイムのデータを非
同期のデータと共にマルチメディア伝送することが可能
なマルチメディアLAN方式を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、ラン
ダムアクセス方式のLANにおいて、LANコントローラが、
第3図及び第4図に示すように、LANシステム全体のタ
イミングを制御するマスターコントローラMCと、マスタ
ーコントローラMCに同期したタイミングで動作するスレ
ーブコントローラSCから成り、伝送される信号フォーマ
ットが、第1図又は第2図に示すように、マスターコン
トローラMCからの同期制御スロット、各コントローラか
らの同期転送スロット及び非同期転送スロットから成る
フレーム・ユニットで構成され、同期転送スロットにお
けるコネクションの設定要求及び解除要求は各スレーブ
コントローラSCからマスターコントローラMCに非同期転
送スロットを用いて伝送するものである。
[作 用] 本発明にあっては、マスターコントローラMCでLANシス
テム全体のタイミングを制御し、マスターコントローラ
MCからの同期制御スロットでスレーブコントローラSCを
マスターコントローラMCに同期したタイミングで動作さ
せ、同期転送スロットで同期を必要とするデータを伝送
し、非同期転送スロットで同期を要さないデータを伝送
するようにしたから、ランダムアクセス方式のLANにお
いて、音声、画像などの同期が必要なリアルタイムのデ
ータを非同期のデータと共にマルチメディア伝送するこ
とが可能となるものである。また、同期転送スロットに
おけるコネクションの設定要求及び解除要求は各スレー
ブコントローラSCからマスターコントローラMCに非同期
転送スロットを用いて伝送するようにしたから、いずれ
かのスレーブコントローラSCで同期転送要求が生じたと
きには、非同期転送スロットを用いてマスターコントロ
ーラMCにコネクションの設定要求を出すことにより、必
要に応じて同期転送スロットを利用することができ、ま
た、同期転送が終了したときには、マスターコントロー
ラMCにコネクションの解除要求を出すことにより、同期
転送スロットを有効利用することができる。
[実施例] 第1図及び第2図は本発明に用いる時分割多重化のフレ
ームフォーマットの2通りの構成例を示す図である。ま
た、第3図は本発明の一実施例の全体構成図であり、第
4図は本実施例に用いるマスターコントローラMC及びス
レーブコントローラSCの構成を示すブロック図である。
本実施例のネットワークは、第3図に示すように、全シ
ステムのタイミングベースとなるヘッドのマスターコン
トローラMCと、ネットワークの分岐点であるノードのス
レーブコントローラSCから構成されている。伝送線路媒
体Lとしては、ツイストペア線、同軸ケーブル、光ファ
イバーなどを自由に組み合わせて使用することができ
る。配線トポロジーは、バックボーンLANの分岐を容易
にするスター型またはバス型として、階層的なネットワ
ーク構成を用いている。そして、マスターコントローラ
MCがヘッドに位置し、各スレーブコントローラSCへの伝
送距離が短くなるようにしている。スレーブコントロー
ラSCはユーザーコンソールUCの通信チャンネルを提供す
ると共に、マルチポートリピータとして、下位のスレー
ブコントローラSCに対する物理信号の中継機能を果たし
ている。また、ゲートウェイGを介してネットワークア
ーキテクチャの異なる異種類のネットワークNをスレー
ブコントローラSCに接続しても良い。ユーザーコンソー
ルUCは、計算機データを取り扱う他に、ウィンドウ制御
により画像データを表示したり、音声通信機能を付加で
きる。また、スレーブコントローラSCには計算機データ
を受信して出力するプリンタPRを接続しても良い。この
ように、本システムは、画像データ、音声データ、計算
機データを1つの伝送線路媒体Lを用いて伝送するマル
チメディアLANを構成している。
伝送線路媒体L上を伝送される信号フォーマットは、第
1図(a)又は第2図(a)に示すように、マスターコ
ントローラMCからの同期制御スロット、各コントローラ
からの同期転送スロット及び非同期転送スロットから成
るフレーム・ユニットで構成され、このフレームユニッ
トを周期的に繰り返すものである。1つのフレームユニ
ットは、時間軸上で同期制御スロットタイムとパケット
交換スロットタイムに分割されており、同期制御スロッ
トタイムにマスターコントローラMCからの同期制御スロ
ットを設け、パケット交換スロットタイムに音声データ
や画像データのようなリアルタイム情報用の同期転送ス
ロットと計算機データ用の非同期転送スロットの2種類
を持たせている。同期制御スロットタイムとパケット交
換スロットタイムとは交互に繰り返され、同期制御スロ
ットタイムでは、全てのスレーブコントローラSCが受信
状態になる。
以下、同期制御スロット、同期転送スロット、非
同期転送スロットについて詳しく説明する。
マスターコントローラMCは、システム全体の同期が確
保されるように、同期制御スロットを一定の時間間隔で
繰り返し設定し、同期制御スロットでマスターコントロ
ーラMCからのフレーム同期信号としてのマスタークロッ
ク、同期転送スロットの割合・転送ルート設定としての
同報情報、及びネットワーク機器の設定・制御としての
個別情報を伝送する。スレーブコントローラSCは、同期
制御スロットのフレーム同期信号を用いてマスターコン
トローラMCのマスタークロックと自己のクロックを同期
させる。すなわち、同期制御スロットのフレーム同期信
号としてのマスタークロックをスレーブコントローラSC
内のサンプリングクロックを基準に計測し、スレーブコ
ントローラSC内に疑似マスタークロックを再生発振さ
せ、スレーブクロックを疑似マスタークロックの位相に
同期させ、同期制御スロットのフレーム同期信号をトリ
ガーとして疑似マスタークロックを分周してフレーム同
期をとる。マスターコントローラMCのクロックに対し
て、各スレーブコントローラSCのスレーブクロックは、
マスターコントローラMCから各スレーブコントローラSC
までの伝送遅延時間分だけ遅れている。そこで、各スロ
ットの間にはマスターコントローラMCから各スレーブコ
ントローラSCまでの往復の最大伝送遅延時間より長いス
ロット間ギャップを設けている。また、各フレーム・ユ
ニットの間にも同様のユニット間ギャップを設けてい
る。
同期転送スロットでは、音声データ、画像データ等の
同期を必要とするリアルタイム情報が転送される。ただ
し、衝突を回避するためにコネクション(論理的通信
路)を設定し、マスターコントローラMCからのセレクテ
ィングにより割り当てられたスレーブコントローラSCに
送信権が与えられる。
非同期転送スロットでは、計算機データ等の同期を必
要としない情報がIEEE802規格などの標準方式と互換性
があるランダムアクセス方式を使用して転送される。ま
た、同期転送スロットにおけるコネクションの制定要求
や解除要求は、この非同期転送スロットを用いてマスタ
ーコントローラMCに伝送される。
次に、マスターコントローラMC及びスレーブコントロー
ラSCの構成について第4図を参照しながら詳しく説明す
る。マスターコントローラMCでは、送信信号を伝送路符
号化・復号化回路12によりマンチェスタ符号などの伝送
路符号に符号化し、得られた送信符号を送信受信回路11
により伝送線路媒体Lに光信号などの物理信号として送
信すると共に、伝送線路媒体Lから送信受信回路11によ
り受信された受信符号を伝送路符号化・復号化回路12に
より復号化し、受信信号として出力する。スレーブコン
トローラSCも同様の送信受信回路21及び伝送路符号化・
復号化回路22を備えている。伝送方式はベースバンドの
時分割多重方式で良いが、送信及び受信で異なった波長
を使用する周波数多重の全2重通信方式でも同様であ
る。
マスターコントローラMCでは、時分割多重スロットを設
けるために、マスター同期制御回路13がマスタークロッ
ク発生回路14からのマスタークロックを分周してシステ
ム全体のフレーム同期制御を取る。すなわち、マスター
同期制御回路13からの同期制御信号によりスロット割当
・転送制御回路15及び同期制御パケット編集回路16がフ
レーム同期を取って同期制御パケットのデータを編集
し、リンク制御回路17で第1図(b)又は第2図(b)
に示すフォーマットの同期制御パケットを作成し、伝送
路符号化・復号化回路12でマンチェスタ符号などの伝送
路符号に変換し、送信受信回路11で光信号などの物理信
号として伝送線路媒体Lに送信する。
スレーブコントローラSCは、物理信号を送信受信回路21
で受信し、伝送路符号化・復号化回路22で復号化し、同
期制御スロットのフレーム同期信号のキャリア信号をス
レーブ同期制御回路23に入力し、疑似マスタークロック
を再生し、スレーブクロック発生回路24でスレーブクロ
ックを疑似マスタークロックの位相に同期させ、スレー
ブクロックをスレーブ同期制御回路23に入力し、同期制
御スロットのフレーム同期信号をトリガーとしてフレー
ム同期を取る。
なお、マスターコントローラMCのマスター同期制御回路
13及びスレーブコントローラSCのスレーブ同期制御回路
23は、各スロットの間にマスターコントローラMCから各
スレーブコントローラSCまでの往復の最大伝送遅延時間
よりも長いスロット間ギャップを設け、各フレーム・ユ
ニットの間にも同様のユニット間ギャップを設ける。
以上の構成によりLANシステム全体の同期が確保される
ものである。次に、同期転送スロットにおける同期転送
パケットの伝送について説明する。
ユーザーコンソールUSからの同期転送要求があると、ス
レーブコントローラSCの同期転送制御回路25は、非同期
転送スロットで同期転送スロット割当要求を出す。スレ
ーブコントローラSCからの同期転送スロット割当要求に
対して、マスターコントローラMCのスロット割当・転送
制御回路15は、同期転送スロット割当および転送ルート
制御を行い、同期制御パケットに同期転送割当/転送ル
ート制御の指令を付加し、全スレーブコントローラSCに
対して同報メッセージとして伝送する。さらに、マスタ
ーコントローラMCにネットワーク管理上位置プロトロル
制御回路10を経由して接続されるネットワーク管理コン
トローラNMCによるネットワーク機器の設定・制御指令
を同期制御パケットに付加して同報メッセージとして伝
送することもできる。スレーブコントローラSC及びマス
ターコントローラMCは、衝突を回避するためにリンク制
御回路17,27を備えており、このリンク制御回路17,27に
は、非同期転送スロットで使用されるIEEE802規格など
の標準方式と互換性があるランダムアクセス制御部と、
マスターコントローラMCへの予約方式によるコネクショ
ン制御部が含まれている。同期転送スロットでの回線交
換に際しては、スレーブコントローラSCのリンク制御回
路27におけるランダムアクセス制御部が、非同期転送ス
ロットにマスターコントローラMCへのコネクションの設
定・開放要求を出す。すると、マスターコントローラMC
のリンク制御回路17におけるコネクション制御部が、コ
ネクションの設定要求に対して同期転送スロットに予約
方式でコネクションを設定する。通常、双方向伝送の場
合、衝突を回避するために往復の2スロットを割り当て
る。このスロット割り当ては、マスターコントローラMC
からの同期制御パケットで行われる。そして、スロット
を割り付けられたスレーブコントローラSCのリンク制御
回路27が、同期転送スロットに同期転送パケットを伝送
する。つまり、スレーブコントローラSCの同期転送制御
回路25の制御下で、同期転送パケット編集回路26が同期
転送スロットデータを同期転送パケットに編集して、リ
ンク制御回路27で第1図(c)又は第2図(c)に示し
たリンクレイヤのフォーマットで同期転送パケットを伝
送する。
次に、非同期のパケット交換では、標準のランダムアク
セス方式のLANプロトコル、例えばIEEE802.3規格のCSMA
/CD方式との互換性を有することができるスレーブコン
トローラSCのリンク制御回路27におけるランダムアクセ
ス制御部が、非同期転送スロットの期間内で非同期パケ
ット交換を行い、非同期転送パケットを伝送する。
ここで、第1図及び第2図に示す2通りのフォーマット
の違いについて説明する。第1図に示すフォーマット
は、アクセス方式にCSMA/CD方式、リンクレイヤにIEEE8
02.2規格または米国ゼロックス社のEthernetのフレーム
フォーマットを用いる例であり、既存のEthernet上でマ
ルチメディアLANを構築できる。
第2図に示すフォーマットは、アクセス方式に時分割ラ
ンダムアクセス方式を用いて、同期制御スロットおよび
同期転送スロットのアクセス方式をDA−TDMA方式(要求
割当時分割多重アクセス方式)の変形方式とする例であ
る。すなわち、同期転送スロットの予約を、DA−TDMA方
式の予約チャンネルの代わりに、非同期転送スロットを
用いて行う。そして、リンクレイヤに独自のフォーマッ
トを使用し、非同期転送スロットのアクセス方式をCSMA
/CD方式とし、リンクレイヤにIEEE802.2規格またはゼロ
ックス社のEthernetのフレームフォーマットを用いる例
であり、第1図の場合と比べて同期転送の効率が上が
る。
第1図(a)に示すフォーマットを用いる場合には、基
本アクセス方式をCSMA/CD方式とし、各パケットの先頭
にプリアンブルを付加して、リンク制御回路17,27内の
ランダムアクセス制御部及び伝送路符号化・復号化回路
12,22にCSMA/CD方式のLAN用コントロールICを使用でき
るので、比較的簡易なマルチメディアLANが構築でき
る。そして、時分割多重化のフレーム同期により、同期
制御スロットタイムとパケット交換スロットタイムとを
交互に繰り返し、同期制御スロットタイムでは、すべて
のスレーブコントローラSCが受信状態になるので、同期
制御スロット及び同期転送スロットの衝突が回避されて
おり、リンクレイヤにIEEE802.2規格または米国ゼロッ
クス社のEthernetのフレームフォーマットを用いること
ができる。この実施例では、同期制御スロットに第1図
(b)に示すフォーマットの同期制御パケット、同期転
送スロットに第1図(c)に示すフォーマットの同期転
送パケット、非同期転送スロットに第1図(d)に示す
フォーマットの非同期転送パケットを使用する。
第2図に示すフォーマットを用いる場合には、基本アク
セス方式をDA−TDAM方式(要求割当時分割多重アクセス
方式)を変形した方式とし、同期制御パケットの先頭に
フレーム同期を付加して、リンク制御回路17,27内の変
形TDMA制御部で同期制御パケットおよび同期転送パケッ
トのアクセス制御およびリンク制御を行い、非同期転送
パケットについては、リンク制御回路17,27内のランダ
ムアクセス制御部を使用するので、同期転送の効率が高
くなる。しかも、非同期転送では標準的なCSMA/CD方式
のLANと互換性を持たせることができるので、比較的簡
易で実用的な性能のマルチメディアLANが構築できる。
この実施例では、同期制御スロットに第2図(b)のフ
ォーマットの同期制御パケット、同期転送スロットに第
2図(c)のフォーマットの同期転送パケット、非同期
転送スロットに第2図(d)のフォーマットの非同期転
送パケットを使用する。
なお、スレーブコントローラSCのリンク制御回路27を、
マルチチャンネルリンク制御回路に置き換え、複数のユ
ーザーコンソールUC及び非同期転送上位プロトコル制御
回路20を上記マルチチャンネルリンク制御回路に接続す
ることにより、第3図に示したように複数のユーザーコ
ンソールUCをスレーブコンソールSCに接続できる。ま
た、スレーブコントローラSCの伝送路符号化・復号化回
路22をマルチポート伝送路符号化・復号化回路に置き換
え、このマルチポート伝送路符号化・復号化回路に複数
の送信受信回路を接続することにより、マルチメディア
伝送のマルチポートリピータとして動作し、第3図に示
したように下位のスレーブコントローラSCを階層的接続
またはチェーン接続することができる。
[発明の効果] 上述のように、本発明のマルチメディアLAN方式は、広
く普及しているランダムアクセス方式のLANにおいて、
一定の時間間隔で同期制御スロット、同期転送スロッ
ト、非同期転送スロットを設けてシステム全体の同期を
取る制御方式を付加することにより実現できるので、比
較的簡易で安価なシステムでありながらリアルタイムの
マルチメディア伝送が可能になるという効果がある。
また、同期転送スロットにおけるコネクションの設定要
求及び解除要求は各スレーブコントローラからマスター
コントローラに非同期転送スロットを用いて伝送するよ
うにしたから、いずれかのスレーブコントローラで同期
転送要求が生じたときには、非同期転送スロットを用い
てマスターコントローラにコネクションの設定要求を出
すことにより、必要に応じて同期転送スロットを利用す
ることができ、また、同期転送が終了したときには、マ
スターコントローラにコネクションの解除要求を出すこ
とにより、同期転送スロットを有効利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる時分割多重化のフレームフォー
マットの構成例を示す図、第2図は本発明に用いる時分
割多重化のフレームフォーマットの他の構成例を示す
図、第3図は本発明の一実施例の全体構成図、第4図は
同上に用いるマスターコントローラ及びスレーブコント
ローラの構成を示すブロック図である。 MCはマスターコントローラ、SCはスレーブコントローラ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランダムアクセス方式のLANにおいて、LAN
    コントローラが、LANシステム全体のタイミングを制御
    するマスターコントローラと、マスターコントローラに
    同期したタイミングで動作するスレーブコントローラか
    ら成り、伝送される信号フォーマットが、マスターコン
    トローラからの同期制御スロット、各コントローラから
    の同期転送スロット及び非同期転送スロットから成るフ
    レーム・ユニットで構成され、 マスターコントローラは、前記フレーム・ユニットを一
    定時間間隔で繰り返し設定する手段と、同期制御スロッ
    トにおいてフレーム・ユニット開始の時間基準となる同
    期制御パケットを送出する手段と、非同期転送スロット
    においてスレーブコントローラからの非同期転送パケッ
    トを受信し得る手段を少なくとも備え、前記同期制御パ
    ケットは、同期転送スロットにおける送信権をスレーブ
    コントローラに割り当てるための情報を含み、 各スレーブコントローラは、同期制御パケットを受信す
    ることによりフレーム・ユニットの開始時期を検出する
    手段と、同期転送スロットにおけるコネクションの設定
    要求及び解除要求に関する情報を非同期転送スロットに
    おいて非同期転送パケットを用いてマスターコントロー
    ラに送出する手段と、同期制御パケットに含まれる情報
    に基づいて同期転送スロットにおける送信権を得たとき
    に同期転送スロットにおいて同期転送パケットの送出を
    行う手段とを少なくとも含むことを特徴とするマルチメ
    ディアLAN方式。
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