JPH0695598B2 - 電磁波遮蔽層 - Google Patents
電磁波遮蔽層Info
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- JPH0695598B2 JPH0695598B2 JP62333515A JP33351587A JPH0695598B2 JP H0695598 B2 JPH0695598 B2 JP H0695598B2 JP 62333515 A JP62333515 A JP 62333515A JP 33351587 A JP33351587 A JP 33351587A JP H0695598 B2 JPH0695598 B2 JP H0695598B2
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- wave shielding
- glass
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- Oncology (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、太陽光の透過性能があり且つ十分な電磁波遮
蔽性能を有し窓用として好適な電磁波遮蔽層に関する。
蔽性能を有し窓用として好適な電磁波遮蔽層に関する。
近代的なオフィスビルの代表としてインテリジェントビ
ルが挙げられる。インテリジェントビルでは、複合電子
交換機やコンピュータ等の情報通信設備を共同利用し、
ビル内や外部との情報通信を行うが、情報に対する価値
感の高まり、情報に対するニーズの多様化、個性化とと
もに、より迅速的で的確な情報の提供が大規模ビルにお
ける1つの大きな課題となっている。インテジェントビ
ルにおいてこのような課題に応えるものとして、光ファ
イバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用したデータハイ
ウェイ方式により情報ネートワークが検討され、提案さ
れている。
ルが挙げられる。インテリジェントビルでは、複合電子
交換機やコンピュータ等の情報通信設備を共同利用し、
ビル内や外部との情報通信を行うが、情報に対する価値
感の高まり、情報に対するニーズの多様化、個性化とと
もに、より迅速的で的確な情報の提供が大規模ビルにお
ける1つの大きな課題となっている。インテジェントビ
ルにおいてこのような課題に応えるものとして、光ファ
イバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用したデータハイ
ウェイ方式により情報ネートワークが検討され、提案さ
れている。
しかし、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用
したデータハイウェイ方式では、光ファイバー・ケーブ
ルや同軸ケーブルをインテリジェントビル内の隅々にま
で張りめぐらさなければならず、工費や工期などがケー
ブル敷設のために余分にかかることになる。
したデータハイウェイ方式では、光ファイバー・ケーブ
ルや同軸ケーブルをインテリジェントビル内の隅々にま
で張りめぐらさなければならず、工費や工期などがケー
ブル敷設のために余分にかかることになる。
また、ビル内の情報通信に電波を使えばケーブル敷設の
必要はないが、この場合、一方では、外部へノイズ電波
を放出することから、一定範囲の周波数では電波法上の
規制を受けることになる。また他方では、外部からの電
波や内部のテレビ中間周波、ワイヤレスマイクの電波等
によりシステムが誤動作するという問題が生じる。
必要はないが、この場合、一方では、外部へノイズ電波
を放出することから、一定範囲の周波数では電波法上の
規制を受けることになる。また他方では、外部からの電
波や内部のテレビ中間周波、ワイヤレスマイクの電波等
によりシステムが誤動作するという問題が生じる。
今後、需要が大きく伸びると思われる無線通信は、自ビ
ルにおいては相互干渉防止の意味から電磁波ノイズを入
れない、逆に、他ビルに対しては影響を与えないために
電磁波を出さない技術が求められる。また、精密電子機
器を扱うコンピュータセンターや病院、AV会議室でも電
磁波を出さない、入れない技術が必要である。特に、最
近では、コンピュータやディスプレイから放出される電
波を比較的簡単な装置で容易にキャッチできることが判
ったため、コンピュータ等の情報を扱う電子機器から漏
れる電波の盗聴が問題にされるようになってきた。
ルにおいては相互干渉防止の意味から電磁波ノイズを入
れない、逆に、他ビルに対しては影響を与えないために
電磁波を出さない技術が求められる。また、精密電子機
器を扱うコンピュータセンターや病院、AV会議室でも電
磁波を出さない、入れない技術が必要である。特に、最
近では、コンピュータやディスプレイから放出される電
波を比較的簡単な装置で容易にキャッチできることが判
ったため、コンピュータ等の情報を扱う電子機器から漏
れる電波の盗聴が問題にされるようになってきた。
上記のように近年、電磁波によるノイズが大きな社会問
題になっている。社会は、電波を出さない、入れないと
いう技術を必要としており、電波を出さない方ではEMI
(エレクトロ・マグネティック・インターフェーアリア
ンス)という用語を生み、技術開発が進められている。
題になっている。社会は、電波を出さない、入れないと
いう技術を必要としており、電波を出さない方ではEMI
(エレクトロ・マグネティック・インターフェーアリア
ンス)という用語を生み、技術開発が進められている。
また、電波を入れない方では、イミュニティー(外部の
電磁波ノイズによって機器が障害を受ける)という用語
を生み、外部の電磁波を建物に入れない技術開発も進め
られている。外部のノイズ源としては、電車や高圧線、
車両無線等もあり、電車や高圧線等に近い電磁環境の悪
い場所では、これらからの電磁波を入れない建物(電磁
波遮蔽ビル)が必要となる。
電磁波ノイズによって機器が障害を受ける)という用語
を生み、外部の電磁波を建物に入れない技術開発も進め
られている。外部のノイズ源としては、電車や高圧線、
車両無線等もあり、電車や高圧線等に近い電磁環境の悪
い場所では、これらからの電磁波を入れない建物(電磁
波遮蔽ビル)が必要となる。
電磁波遮蔽部材を使用して躯体及び窓や出入口などの開
口部を構成し、ビル全体を電磁波遮蔽構造にすることに
よって電波によるビル内の通信を可能にしたインテリジ
ェントビルは既に出願されている。このインテリジェン
トビルでは、ビルの開口となる窓や出入口についてもメ
ッシュ入りのガラスや導電性フィルムを張り付けたガラ
スなどを使うことによってビル全体の電磁波遮蔽を行う
ようにしている。メッシュ入りガラスや導電性フィルム
を貼着したガラスなどを使用して窓の電磁波遮蔽性能を
確保する場合の例(特開昭62−12886号)を以下に説明
する。
口部を構成し、ビル全体を電磁波遮蔽構造にすることに
よって電波によるビル内の通信を可能にしたインテリジ
ェントビルは既に出願されている。このインテリジェン
トビルでは、ビルの開口となる窓や出入口についてもメ
ッシュ入りのガラスや導電性フィルムを張り付けたガラ
スなどを使うことによってビル全体の電磁波遮蔽を行う
ようにしている。メッシュ入りガラスや導電性フィルム
を貼着したガラスなどを使用して窓の電磁波遮蔽性能を
確保する場合の例(特開昭62−12886号)を以下に説明
する。
第4図及び第5図はガラス窓の電磁波遮蔽方法の1例を
説明するための図である。図中、41と46は窓ガラス、42
と47は電磁波遮蔽層、43は導電性塗料、44は導電性ゴ
ム、45はサッシを示す。
説明するための図である。図中、41と46は窓ガラス、42
と47は電磁波遮蔽層、43は導電性塗料、44は導電性ゴ
ム、45はサッシを示す。
第4図において、窓ガラス41は、中にメッシュやフィル
ムなどの導電性部材からな電磁波遮蔽層42を有し、その
端部に導電性塗料が塗布されたものである。導電性ゴム
44は、導電性のサッシ45に窓ガラス41を圧縮固定するも
のであり、この導電性塗料43、導電性ゴム44により窓ガ
ラス41の電磁波遮蔽層42とサッシ45との間の導電性が確
保される。特に、導電性ゴム44により窓ガラス41を圧縮
固定することにより、電磁波遮蔽層42に電気的に接続さ
れている導電性塗料43と導電性ゴム44との間の接触圧が
充分大きくなり、また、同様にサッシ45と導電性ゴム44
との間の接触圧も充分大きくなるので、接触抵抗が小さ
くなり充分な導電性を得ることができる。
ムなどの導電性部材からな電磁波遮蔽層42を有し、その
端部に導電性塗料が塗布されたものである。導電性ゴム
44は、導電性のサッシ45に窓ガラス41を圧縮固定するも
のであり、この導電性塗料43、導電性ゴム44により窓ガ
ラス41の電磁波遮蔽層42とサッシ45との間の導電性が確
保される。特に、導電性ゴム44により窓ガラス41を圧縮
固定することにより、電磁波遮蔽層42に電気的に接続さ
れている導電性塗料43と導電性ゴム44との間の接触圧が
充分大きくなり、また、同様にサッシ45と導電性ゴム44
との間の接触圧も充分大きくなるので、接触抵抗が小さ
くなり充分な導電性を得ることができる。
第5図に示す例は、窓ガラス46にスパッタリングその他
の技術を用いて金属を真空蒸着したり、導電性フィルム
を貼着して電磁波遮蔽層47を形成したものを使用した例
である。この場合には、窓ガラス46の表面に電磁波遮蔽
層47があるため、第4図に示すように端部に導電性塗料
43を塗布しなくても直接電磁波遮蔽層47と導電性ゴム44
との間の導電性を確保することができる。
の技術を用いて金属を真空蒸着したり、導電性フィルム
を貼着して電磁波遮蔽層47を形成したものを使用した例
である。この場合には、窓ガラス46の表面に電磁波遮蔽
層47があるため、第4図に示すように端部に導電性塗料
43を塗布しなくても直接電磁波遮蔽層47と導電性ゴム44
との間の導電性を確保することができる。
第6図はサッシ枠のアース方法の1実施例を説明するた
めの図であり、51はサッシ枠、52はサッシアンカー、53
は埋め込みアンカー、54は鉄筋、55はモルタル、56は躯
体を示す。
めの図であり、51はサッシ枠、52はサッシアンカー、53
は埋め込みアンカー、54は鉄筋、55はモルタル、56は躯
体を示す。
第6図において、鉄筋54は、躯体56のコンクリート補強
用であり、この鉄筋54を通して最終的にアースされる。
そこで、埋め込みアンカー53を躯体56のコンクリートに
一体打ちにより埋め込み、この埋め込みアンカー53に対
して鉄筋54とアースボンドをとるようにしたものであ
る。従って、この埋め込みアンカー53に1個所以上でサ
ッシ51から溶接で接合することによって、サッシ枠51か
ら鉄筋までの導電性をよくすることができ、窓全体の電
磁波遮蔽性能を高めることができる。
用であり、この鉄筋54を通して最終的にアースされる。
そこで、埋め込みアンカー53を躯体56のコンクリートに
一体打ちにより埋め込み、この埋め込みアンカー53に対
して鉄筋54とアースボンドをとるようにしたものであ
る。従って、この埋め込みアンカー53に1個所以上でサ
ッシ51から溶接で接合することによって、サッシ枠51か
ら鉄筋までの導電性をよくすることができ、窓全体の電
磁波遮蔽性能を高めることができる。
上記のようにガラスに電磁波遮蔽性能を付与する場合に
は、電磁波遮蔽性能を有する細線で織られた布状のもの
(メッシュ)を2枚のガラスで挟むようにしたり、ある
程度の膜厚を有する金属膜をガラス面に付着させたりし
ている。このようなガラスを用いた窓開口部における電
磁波遮蔽性能を高めるには、一般に電磁波遮蔽層の膜厚
を厚くすることが必要になる。しかしながら、電磁波遮
蔽性能は、電磁波遮蔽面の抵抗値と反比例の関係にあ
る。従って、膜厚を厚くすると、電磁波遮蔽性能は上が
るが太陽光の透過性能が低下することになる。従って、
電磁波遮蔽性能を上げるには太陽光の透過性能を犠牲に
しなければならず、太陽光の透過性能を確保しようとす
ると充分な電磁波遮蔽性能が得られなくなるという問題
がある。
は、電磁波遮蔽性能を有する細線で織られた布状のもの
(メッシュ)を2枚のガラスで挟むようにしたり、ある
程度の膜厚を有する金属膜をガラス面に付着させたりし
ている。このようなガラスを用いた窓開口部における電
磁波遮蔽性能を高めるには、一般に電磁波遮蔽層の膜厚
を厚くすることが必要になる。しかしながら、電磁波遮
蔽性能は、電磁波遮蔽面の抵抗値と反比例の関係にあ
る。従って、膜厚を厚くすると、電磁波遮蔽性能は上が
るが太陽光の透過性能が低下することになる。従って、
電磁波遮蔽性能を上げるには太陽光の透過性能を犠牲に
しなければならず、太陽光の透過性能を確保しようとす
ると充分な電磁波遮蔽性能が得られなくなるという問題
がある。
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、太陽
光の透過性能を確保しつつ高い電磁波遮蔽性能を得るこ
とができる電磁波遮蔽層の提供を目的とするものであ
る。
光の透過性能を確保しつつ高い電磁波遮蔽性能を得るこ
とができる電磁波遮蔽層の提供を目的とするものであ
る。
そのために本発明の電磁波遮蔽層は、ガラス面上に形成
した電磁波遮蔽膜と、該電磁波遮蔽膜面に接し電磁波遮
蔽膜面を平行に分割するように1cm〜20cm間隔で配置さ
れた良導電性の複数の線条体と、該線条体間を接続する
電極とからなることを特徴とするものである。
した電磁波遮蔽膜と、該電磁波遮蔽膜面に接し電磁波遮
蔽膜面を平行に分割するように1cm〜20cm間隔で配置さ
れた良導電性の複数の線条体と、該線条体間を接続する
電極とからなることを特徴とするものである。
本発明の電磁波遮蔽層では、電磁波遮蔽膜を分割するよ
うに良導電性の複数の線条体を配置し、電極に線条体を
接続するので、電磁波遮蔽層の表面抵抗が低くなり、電
磁波遮蔽性能が向上する。従って、電磁波遮蔽膜を薄く
することができ、電磁波遮蔽ガラスに用いても太陽光の
透過性能を高く維持することができる。
うに良導電性の複数の線条体を配置し、電極に線条体を
接続するので、電磁波遮蔽層の表面抵抗が低くなり、電
磁波遮蔽性能が向上する。従って、電磁波遮蔽膜を薄く
することができ、電磁波遮蔽ガラスに用いても太陽光の
透過性能を高く維持することができる。
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明の電磁波遮蔽層の1実施例を示す図であ
り、1は電磁波遮蔽膜、2は線条体、3、4は電極を示
す。
り、1は電磁波遮蔽膜、2は線条体、3、4は電極を示
す。
第1図に示す例は、電磁波遮蔽膜1の膜厚を薄くして透
過性能を確保すると共に、銅や銀等の良電性線材から線
条体2を電磁波遮蔽膜面に分割して設け、線条体2のそ
れぞれを電極3、4に接続したものである。このように
すると、電磁波遮蔽層の表面抵抗を、最も近い線条体2
までの距離に依存するので一層低抵抗化することがで
き、電磁波遮蔽性能を向上させることができる。
過性能を確保すると共に、銅や銀等の良電性線材から線
条体2を電磁波遮蔽膜面に分割して設け、線条体2のそ
れぞれを電極3、4に接続したものである。このように
すると、電磁波遮蔽層の表面抵抗を、最も近い線条体2
までの距離に依存するので一層低抵抗化することがで
き、電磁波遮蔽性能を向上させることができる。
本発明において、線条体及び電極としては、銀、銅、ア
ルミニウム等の導電性金属を含む導電性ガラスフリット
ペースト或いは導電性塗料をプリント印刷し、次いで焼
き付け或いは硬化させて形成したプリント線、又は銀、
銅、アルミニウム、ニッケル等の良導電性の金属の箔、
ワイヤー、棒状体、板状体等が使用できるが、これに限
らず、導電性粒子や導電性のパターン等が電気的に連続
してつながっている線条体をなしているものも同様に使
用することができる。
ルミニウム等の導電性金属を含む導電性ガラスフリット
ペースト或いは導電性塗料をプリント印刷し、次いで焼
き付け或いは硬化させて形成したプリント線、又は銀、
銅、アルミニウム、ニッケル等の良導電性の金属の箔、
ワイヤー、棒状体、板状体等が使用できるが、これに限
らず、導電性粒子や導電性のパターン等が電気的に連続
してつながっている線条体をなしているものも同様に使
用することができる。
また、電磁波遮蔽膜を分割するように設けられる良導電
性の複数の線条体は、電磁波遮蔽層のより低抵抗化が図
れるように電磁波遮蔽膜よりも低抵抗である良導電性の
ものが好ましい。また、複数本形成される線条体の間隔
は、1cm〜20cm程度の範囲が最適である。
性の複数の線条体は、電磁波遮蔽層のより低抵抗化が図
れるように電磁波遮蔽膜よりも低抵抗である良導電性の
ものが好ましい。また、複数本形成される線条体の間隔
は、1cm〜20cm程度の範囲が最適である。
透明体の表面に電磁波遮蔽膜を形成してもよいし、線条
体上に電磁波遮蔽膜を形成してもよいし、或いは線条体
と電磁波遮蔽膜とを3層以上に重ねて形成してもよい。
なお、電磁波遮蔽膜と線条体とはそれぞれ電気的に導通
するように形成する。
体上に電磁波遮蔽膜を形成してもよいし、或いは線条体
と電磁波遮蔽膜とを3層以上に重ねて形成してもよい。
なお、電磁波遮蔽膜と線条体とはそれぞれ電気的に導通
するように形成する。
ところで、例えばガラス、プラスチック等からなる透明
体の表面に金属若しくは金属酸化物又はこれらの積層体
のコーティングを施した電磁波遮蔽透明体は、コーティ
ングする金属若しくは金属酸化物又はこれらの積層体の
種類、厚さ、処理等により様々な色合いと反射色を持
ち、ガラス本来のもつ透明感、光の透過率、反射率が異
なってくる。このような状態のまま建物の窓に使用する
と、電磁波遮蔽ビルとしての機能は維持されるが、室内
の居住環境を悪くし、建物本来の意匠上の意図に合致し
ない場合がある。このような場合には、建物の計画意図
に合った色具合、反射性能を持たせることができる。
体の表面に金属若しくは金属酸化物又はこれらの積層体
のコーティングを施した電磁波遮蔽透明体は、コーティ
ングする金属若しくは金属酸化物又はこれらの積層体の
種類、厚さ、処理等により様々な色合いと反射色を持
ち、ガラス本来のもつ透明感、光の透過率、反射率が異
なってくる。このような状態のまま建物の窓に使用する
と、電磁波遮蔽ビルとしての機能は維持されるが、室内
の居住環境を悪くし、建物本来の意匠上の意図に合致し
ない場合がある。このような場合には、建物の計画意図
に合った色具合、反射性能を持たせることができる。
第2図はガラスと電磁波遮蔽層との組み合わせ例を示す
図であり、11は透明ガラス、12、15と19は電磁波遮蔽
膜、13、16と20は色合・反射性能調整層、14は熱線吸収
ガラス、17はガラス、18は反射層を示す。
図であり、11は透明ガラス、12、15と19は電磁波遮蔽
膜、13、16と20は色合・反射性能調整層、14は熱線吸収
ガラス、17はガラス、18は反射層を示す。
第2図(a)は透明ガラス11と電磁波遮蔽膜12からなる
電磁波遮蔽ガラスの上に色合・反射性能調整層13を配置
したものであり、同図(b)は電磁波遮蔽膜12と反対側
に色合・反射性能調整層13を配置した例である。また、
同図(c)、(d)は同図(a)に示す透明ガラス11に
代えて熱線吸収ガラス14を用いた例であり、同図
(e)、(f)はガラス17と反射層18からなる熱線反射
ガラスを用いた例である。なお、熱線吸収ガラス14は、
ソーダライムシリケートガラスにニッケルやクロム、コ
バルト、鉄等の金属酸化物、セレン等を微量に添加した
ものであり、有色ガラスとなるため、同図(c)、
(d)において色合・反射性能調整層16を省いてもよ
い。また、同様に熱線反射ガラスもガラスの片側表面に
熱線反射性能に優れた金属又は金属酸化薄膜を特殊な方
法でコーティングしているため、ミラー効果による独特
の色調が得られるので、同図(e)、(f)において色
合・反射性能調整層20を省くことができる。
電磁波遮蔽ガラスの上に色合・反射性能調整層13を配置
したものであり、同図(b)は電磁波遮蔽膜12と反対側
に色合・反射性能調整層13を配置した例である。また、
同図(c)、(d)は同図(a)に示す透明ガラス11に
代えて熱線吸収ガラス14を用いた例であり、同図
(e)、(f)はガラス17と反射層18からなる熱線反射
ガラスを用いた例である。なお、熱線吸収ガラス14は、
ソーダライムシリケートガラスにニッケルやクロム、コ
バルト、鉄等の金属酸化物、セレン等を微量に添加した
ものであり、有色ガラスとなるため、同図(c)、
(d)において色合・反射性能調整層16を省いてもよ
い。また、同様に熱線反射ガラスもガラスの片側表面に
熱線反射性能に優れた金属又は金属酸化薄膜を特殊な方
法でコーティングしているため、ミラー効果による独特
の色調が得られるので、同図(e)、(f)において色
合・反射性能調整層20を省くことができる。
第3図は本発明の電磁波遮蔽層を用いた複層構造の電磁
波遮蔽ガラスの実施例を示す図であり、21、23、25、2
7、30と33は電磁波遮蔽膜、22、24、26、28、29と34は
ガラス、31は封止部材、32は封止空間を示す。
波遮蔽ガラスの実施例を示す図であり、21、23、25、2
7、30と33は電磁波遮蔽膜、22、24、26、28、29と34は
ガラス、31は封止部材、32は封止空間を示す。
本発明の電磁波遮蔽層を用いて第3図に示すように単層
の電磁波遮蔽層でなく複層構造の電磁波遮蔽透明体を構
築すると、電磁波遮蔽性能を更に高めることができる。
第3図(a)に示す例は、ガラス22を両側から挟み込む
ように電磁波遮蔽膜21、23を配置することによって、電
磁波遮蔽膜21、23をガラス22の厚みだけ離隔したもので
あり、同図(b)は、さらに電磁波遮蔽膜23の上にガラ
ス24を重ね、ガラス22、24により電磁波遮蔽膜23を挟み
込むようにしたものである。このようにすることによっ
て、電磁波遮蔽膜21と23との間は、少なくともガラス22
の厚みの分だけ離隔され、一方の電磁波遮蔽膜を透過し
た電磁波を電磁波遮蔽膜21と23との間で吸収/反射によ
り共振減衰させ、1枚の電磁波遮蔽膜のみの場合よりも
さらに電磁波遮蔽性能を高めることができる。同図
(c)は、同図(b)に示す電磁波遮蔽膜21、23、ガラ
ス22、24及び必要に応じ合わせ中間膜或いは接着層を有
する構成の合わせガラス構造の断面を示したものであ
り、同図(d)に示す例は、2枚のガラス29、34の間を
その周囲に沿って封止部材31で接着することによって封
止空間32を設け、それぞれのガラス29、34の内側の面に
電磁波遮蔽膜30、33を設けた複層ガラスタイプのもので
ある。従って、この例の場合には、ガラス29、34の厚さ
に関係なく封止部材31により電磁波遮蔽膜30と33との間
の距離を設定することができる。
の電磁波遮蔽層でなく複層構造の電磁波遮蔽透明体を構
築すると、電磁波遮蔽性能を更に高めることができる。
第3図(a)に示す例は、ガラス22を両側から挟み込む
ように電磁波遮蔽膜21、23を配置することによって、電
磁波遮蔽膜21、23をガラス22の厚みだけ離隔したもので
あり、同図(b)は、さらに電磁波遮蔽膜23の上にガラ
ス24を重ね、ガラス22、24により電磁波遮蔽膜23を挟み
込むようにしたものである。このようにすることによっ
て、電磁波遮蔽膜21と23との間は、少なくともガラス22
の厚みの分だけ離隔され、一方の電磁波遮蔽膜を透過し
た電磁波を電磁波遮蔽膜21と23との間で吸収/反射によ
り共振減衰させ、1枚の電磁波遮蔽膜のみの場合よりも
さらに電磁波遮蔽性能を高めることができる。同図
(c)は、同図(b)に示す電磁波遮蔽膜21、23、ガラ
ス22、24及び必要に応じ合わせ中間膜或いは接着層を有
する構成の合わせガラス構造の断面を示したものであ
り、同図(d)に示す例は、2枚のガラス29、34の間を
その周囲に沿って封止部材31で接着することによって封
止空間32を設け、それぞれのガラス29、34の内側の面に
電磁波遮蔽膜30、33を設けた複層ガラスタイプのもので
ある。従って、この例の場合には、ガラス29、34の厚さ
に関係なく封止部材31により電磁波遮蔽膜30と33との間
の距離を設定することができる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、ガラスに適用したがガラス以外のものに適用しても
よいことは勿論である。また、このような電磁波遮蔽膜
による電磁波遮蔽層を3層以上設けるようにしてもよ
い。また、使用する材料によっても性能は異なってく
る。そこで、各電磁波遮蔽層にそれぞれ異なる電磁波遮
蔽性能のものを配置し、或いは電磁波遮蔽層間の間隔を
使用周波数に応じて変化させるようにしてもよい。
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、ガラスに適用したがガラス以外のものに適用しても
よいことは勿論である。また、このような電磁波遮蔽膜
による電磁波遮蔽層を3層以上設けるようにしてもよ
い。また、使用する材料によっても性能は異なってく
る。そこで、各電磁波遮蔽層にそれぞれ異なる電磁波遮
蔽性能のものを配置し、或いは電磁波遮蔽層間の間隔を
使用周波数に応じて変化させるようにしてもよい。
電磁波遮蔽ビルを構築する際、最も電磁波遮蔽性能を必
要とする部位に窓がある。例えばシールドルームと呼ば
れる高度な電磁波遮蔽性能が要求される建物では、窓に
おいて充分な電磁波遮蔽性能が確保できないため、窓の
ない建物になっていた。しかし、以上の説明から明らか
なように、本発明によれば、良導電性の複数の線条体と
電極が接続されることにより、電磁波遮蔽膜の表面抵抗
が最も近い線条体までの距離に依存し、一層低抵抗化を
図ることができ、結果として電磁波遮蔽性能を向上させ
ることができる。また、電磁波遮蔽膜面を平行に分割す
るように1cm〜20cm間隔で複数の線条体を配置し、さら
に、線条体と電極とを接続することにより得られる低抵
抗化作用により、電磁波遮蔽膜を極めて薄くすることが
できるので、十分な太陽光の透過性能を確保することが
できる。
要とする部位に窓がある。例えばシールドルームと呼ば
れる高度な電磁波遮蔽性能が要求される建物では、窓に
おいて充分な電磁波遮蔽性能が確保できないため、窓の
ない建物になっていた。しかし、以上の説明から明らか
なように、本発明によれば、良導電性の複数の線条体と
電極が接続されることにより、電磁波遮蔽膜の表面抵抗
が最も近い線条体までの距離に依存し、一層低抵抗化を
図ることができ、結果として電磁波遮蔽性能を向上させ
ることができる。また、電磁波遮蔽膜面を平行に分割す
るように1cm〜20cm間隔で複数の線条体を配置し、さら
に、線条体と電極とを接続することにより得られる低抵
抗化作用により、電磁波遮蔽膜を極めて薄くすることが
できるので、十分な太陽光の透過性能を確保することが
できる。
第1図は本発明の電磁波遮蔽層の1実施例を示す図、第
2図はガラスと電磁波遮蔽層との組み合わせ例を示す
図、第3図は本発明の電磁波遮蔽層を用いた複層構造の
電磁波遮蔽ガラスの実施例を示す図、第4図及び第5図
はガラス窓の電磁波遮蔽方法の1例を示す図、第6図は
サッシ枠のアース方法の1実施例を説明するための図で
ある。 1……電磁波遮蔽膜、2……線条体、3と4……電極、
11……透明ガラス、14……熱線吸収ガラス、17……ガラ
ス。
2図はガラスと電磁波遮蔽層との組み合わせ例を示す
図、第3図は本発明の電磁波遮蔽層を用いた複層構造の
電磁波遮蔽ガラスの実施例を示す図、第4図及び第5図
はガラス窓の電磁波遮蔽方法の1例を示す図、第6図は
サッシ枠のアース方法の1実施例を説明するための図で
ある。 1……電磁波遮蔽膜、2……線条体、3と4……電極、
11……透明ガラス、14……熱線吸収ガラス、17……ガラ
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−34099(JP,A) 特開 昭62−104099(JP,A) 実開 昭60−156656(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス面上に形成した電磁波遮蔽膜と、該
電磁波遮蔽膜面に接し電磁波遮蔽膜面を平行に分割する
ように1cm〜20cm間隔で配置された良導電性の複数の線
条体と、該線条体間を接続する電極とからなることを特
徴とする電磁波遮蔽層。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333515A JPH0695598B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁波遮蔽層 |
EP88121331A EP0322720A3 (en) | 1987-12-25 | 1988-12-20 | Electromagnetic wave shielding transparent body |
US07/288,278 US4978812A (en) | 1987-12-25 | 1988-12-22 | Electromagnetic wave shielding transparent body |
CA000586972A CA1322398C (en) | 1987-12-25 | 1988-12-23 | Electromagnetic wave shielding transparent body |
KR1019880017430A KR0130472B1 (ko) | 1987-12-25 | 1988-12-24 | 전자파 차폐 투명체 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62333515A JPH0695598B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁波遮蔽層 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01171298A JPH01171298A (ja) | 1989-07-06 |
JPH0695598B2 true JPH0695598B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=18266904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62333515A Expired - Fee Related JPH0695598B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁波遮蔽層 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695598B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6034099A (ja) * | 1983-08-04 | 1985-02-21 | 三菱レイヨン株式会社 | 透視性に優れた電磁遮蔽体 |
JPS60156656U (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-18 | 協和ガス化学工業株式会社 | 電磁シ−ルド性の透光板 |
JPS62104099A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-14 | 株式会社クラレ | 電磁遮蔽性透光板 |
-
1987
- 1987-12-25 JP JP62333515A patent/JPH0695598B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01171298A (ja) | 1989-07-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |