JPH073918B2 - 開口式電磁遮蔽窓 - Google Patents

開口式電磁遮蔽窓

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JPH073918B2
JPH073918B2 JP63121590A JP12159088A JPH073918B2 JP H073918 B2 JPH073918 B2 JP H073918B2 JP 63121590 A JP63121590 A JP 63121590A JP 12159088 A JP12159088 A JP 12159088A JP H073918 B2 JPH073918 B2 JP H073918B2
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正武 中村
吉治 矢花
照雄 田中
敏行 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁遮蔽ビルの開口部に適用される開口式電
磁遮蔽窓に関する。
〔従来の技術〕 近代的なオフィスビルの代表としてインテリジェントビ
ルが挙げられる。インテリジェントビルでは、複合電子
交換機やコンピュータ等の情報通信設備を共同利用し、
ビル内や外部との情報通信を行っている。この情報通信
では、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用し
たデータハイウェイ方式による情報ネットワークが検討
され、提案されている。
しかし、光ファイバー・ケーブルや同軸ケーブルを利用
したデータハイウェイ方式では、光ファイバー・ケーブ
ルや同軸ケーブルをインテリジェントビル内の隅々にま
で張りめぐらさなければならず、工費や工期などがケー
ブル敷設のために余分にかかることになる。
そこで、ビル内の情報通信に電波を使えばケーブル敷設
の必要はないが、この場合、一方では、外部へノイズ電
波を放出することから、一定範囲の周波数では電波法上
の規制を受けることになる。また他方では、外部からの
電波や内部のテレビ中間周波、ワイヤレスマイクの電波
等によりシステムが誤動作するという問題が生じる。
そこで、自ビルにおいては相互干渉防止の意味から電磁
波ノイズを入れない、逆に、他ビルに対しては影響を与
えないために電磁波を出さない技術が求められる。つま
り、電波を出さない、入れないという技術を必要として
いる。電波を出さない方ではEMI(エレクトロ・マグネ
ティック・インターフェーアリアンス)という用語を生
み、電波を入れない方では、イミュニティー(外部の電
磁波ノイズによって機器が障害を受ける)という用語を
生み、それぞれの技術開発も進められている。
例えば精密電子機器を扱うコンピュータセンターや病
院、AV会議室でも電磁波を出さない、入れない技術が必
要である。特に、最近では、コンピュータやディスプレ
イから放出される電波を比較的簡単な装置で容易にキャ
ッチできることが判ったため、コンピュータ等の情報を
扱う電子機器から漏れる電波の盗聴が問題にされるよう
になってきた。
外部のノイズ源としては、電車や高圧線、車両無線等も
あり、電車や高圧線等に近い電磁環境の悪い場所では、
これらからの電磁波を入れない建物(電磁波遮蔽ビル)
が必要となる。
従来、電磁遮蔽ビルを構成する場合には、開口部におけ
る電磁遮蔽性能の確保が大変であることから、この部分
の負担を軽減するために、シールドルームに窓を設けず
密室構造にする場合もある。また、仮に窓を設けた場合
にも放送局用の特殊ガラス(合わせガラス)を入れた
り、或いはシャッターを取り付けることによって窓開口
部の電磁遮蔽性能を確保することもある。
本出願人において、電磁波遮蔽部材を使用して躯体及び
窓や出入口などの開口部を構成し、ビル全体を電磁遮蔽
構造にすることによって電波によるビル内の通信を可能
にしたインテリジェントビルを既に出願している。この
インテリジェントビルでは、ビルの開口となる窓や出入
口についてもメッシュ入りのガラスや導電性フィルムを
張り付けたガラスなどを使うことによってビル全体の電
磁波遮蔽を行うようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、窓を設けず密室の構造にした場合やシャ
ッターを取り付けた場合には、採光できないだけでな
く、通風や換気もできず居住環境が悪いという問題があ
った。
また、上記のように窓ガラスに電磁波遮蔽性能を付与す
る場合には、電磁波遮蔽性能を有する細線で織られた布
状のもの(メッシュ)を2枚のガラスで挟むようにした
り、ある程度の膜厚を有する金属膜をガラス面に付着さ
せたりしている。さらには、このような電磁遮蔽ガラス
を複数枚使用して電磁遮蔽層を複層にすることによっ
て、電磁遮蔽性能を高め、各電磁遮蔽層の膜厚を薄くし
て太陽光の透過性能の低下を抑制し、居住性を改善しつ
つ所望の電磁遮蔽性能を確保する等の工夫を行ってい
る。
しかしながら、常時電磁遮蔽性能を確保するには、電磁
遮蔽ガラスを用い採光効率を高くしても窓を開放するこ
とができないという問題がある。すなわち、中間期に
は、窓を開放して換気を行いつつ電磁遮蔽性能が確保で
きればよいが、従来の窓ガラス或いは窓の構造では、窓
を開放すると電磁遮蔽性能が維持できない。従って、窓
を開放する場合には、ビル内の無線通信システムを停止
させなければならない。しかし、現実には、換気を行う
ためにビル内の無線通信システムを停止させることは難
しいことである。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、窓を開
放し換気を行っても電磁遮蔽性能を維持することができ
る開口式電磁遮蔽窓の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、窓ガラスに電磁遮蔽ガラスを用い
ると共に、導電性材料のメッシュを含む電磁遮蔽層が窓
の開放に連動して開放したときの窓の外側を塞ぐように
する窓開放連動機構を備えたことを特徴とし、また、開
閉機構を備えたガラス窓の外側に電磁遮蔽ガラスのスク
リーンと導電性材料のメッシュにより塞いだスリットと
からなる電磁遮蔽層を設けたことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
本発明の開口式電磁遮蔽窓では、外側にメッシュやガラ
ススクリーンとスリット或いはメッシュを有する電磁遮
蔽層を構成するので、電磁遮蔽性能を低下させないで、
通風や換気が可能になる。また、光透過性を低下させる
こともないので、開放的で良好な居住環境を維持するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る開口式電磁遮蔽窓の1実施例を示
す図である。図中、1は窓開口、2は窓ガラス、3は窓
枠、4はロール巻軸、5はロールメッシュ、6は縦枠を
示す。
第1図(a)は窓を閉めた状態を示し、同図(b)は開
放した状態を示している。ロールメッシュ5は、導電性
の金属を用いた例えばステンレス製のものであり、一端
が窓枠3に固定され、他端が縦枠6内に収納されたロー
ル巻軸4に固定されて縦型に巻き込まれる。従って、ガ
ラス窓を閉めた状態でロールメッシュ5は、同図(a)
に示すようにロール巻軸4に巻き込まれた状態となり、
同図(b)に示すように開放すると、ロールメッシュ5
の一端が窓枠3に固定されているため、ロールメッシュ
5は、窓枠3のスライドに伴って引き出されてガラス窓
の開放部を覆うようになる。この状体でガラス窓の開放
部は、ロールメッシュ5のため、通風、換気が通常通り
可能になるが、電磁遮蔽性能は確保される。
なお、上記の構成は、引き上げ、引き下ろし構造の窓に
おいても同様に適用できることは勿論である。
第2図は窓開口部の外側にもう1枚のガラススクリーン
を設けた本発明の他の実施例を示す図であり、21、24と
27はガラススクリーン、25と28はメッシュ、23、26と29
はガラス戸を示す。
第2図(a)に示す例は、引き違い戸の例であり、ガラ
ス戸23の外側にガラススクリーン21を設けることによっ
て、ガラス窓を開放したときにもガラススクリーン21に
よって電子遮蔽性能を確保できるようにしたものであ
る。特に、ガラススクリーン21を開口部のサイズよりも
大きくし、開口部外壁との間にスリットを設けることに
よって通気性を確保すると共に電磁遮蔽性能を低下させ
ないようにしている。すなわち、ガラスススクリーン21
と開口部外壁との間で重なる幅(ラップする幅)を広く
することによって、このスリットから侵入、放出される
電波をここで反射、吸収、共振等により減衰させる。
また同図(b)に示す例は、ガラススクリーン24を窓開
口部の壁面と同一面になるように内側に設け、美観を損
ねないように配慮したものである。従って、この場合に
は、図示のように開口部のサイズよりガラススクリーン
24が小さくなり窓開口部とガラススクリーン24との間に
スリットができるためここにメッシュ25を張っている。
このようにすることによりメッシュ25の部分から通風、
換気が可能であり、窓開放時も電磁遮蔽性能を低下させ
ないようにすることができる。
同図(c)に示す例は、片引き戸の例であり、そのガラ
ス戸29の外側に同図(b)の例と同様にガラススクリー
ン27、及びスリットを設け、そのスリット部にメッシュ
28を張ったものである。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記実施例では、
全て電磁遮蔽性能を有するガラスを用いたが、例えば第
2図に示す例では、外側のスクリーンにおいて電磁遮蔽
性能を有するので、内側のガラスは電磁遮蔽性能を有し
ない通常のガラスを使用してもよいことは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電磁
遮蔽窓において開放時にその開口部を電磁遮蔽性能を有
するガラスやメッシュで覆い、通気性を確保するので、
窓を開放しても電磁遮蔽性能を低下させることなく、通
風、換気が可能となる。しかも、開放部をメッシュやガ
ラスにより覆うので、採光や眺望を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る開口式電磁遮蔽窓の1実施例を示
す図、第2図は窓開口部の外側にもう1枚のガラススク
リーンを設けた本発明の他の実施例を示す図である。 1……窓開口、2……窓ガラス、3……窓枠、4……ロ
ール巻軸、5……ロールメッシュ、6……縦枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 照雄 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 石川 敏行 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−5936(JP,A) 特開 昭62−230098(JP,A) 特開 昭62−112845(JP,A) 実開 昭56−85999(JP,U) 実開 平1−109593(JP,U) 実公 昭28−12263(JP,Y1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓ガラスに電磁遮蔽ガラスを用いると共
    に、導電性材料のメッシュを含む電磁遮蔽層が窓の開放
    に連動して開放したときの窓の外側を塞ぐようにする窓
    開放連動機構を備えたことを特徴とする開口式電磁遮蔽
    窓。
  2. 【請求項2】開閉機構を備えたガラス窓の外側に電磁遮
    蔽ガラスのスクリーンと導電性材料のメッシュにより塞
    いだスリットとからなる電磁遮蔽層を設けたことを特徴
    とする開口式電磁遮蔽窓。
JP63121590A 1988-05-17 1988-05-17 開口式電磁遮蔽窓 Expired - Fee Related JPH073918B2 (ja)

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