JPH0695314A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH0695314A
JPH0695314A JP24095092A JP24095092A JPH0695314A JP H0695314 A JPH0695314 A JP H0695314A JP 24095092 A JP24095092 A JP 24095092A JP 24095092 A JP24095092 A JP 24095092A JP H0695314 A JPH0695314 A JP H0695314A
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JP
Japan
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silver halide
alkyl
color
formula
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JP24095092A
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English (en)
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Hiroyuki Iizuka
宏之 飯塚
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発色性に優れ、かつイエロー画像の耐光性を
改良したハロゲン化銀カラー写真感光材料の提供。 【構成】 下記の一般式〔Y−I〕で表わされるカプラ
ーと、一般式〔A−1〕で表される化合物をハロゲン化
銀カラー写真感光材料に含有させる。 【化27】 1はアルキル基、シクロアルキル基、R2はアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基又はアシル基、R3
はベンゼン環上に置換可能な基を表し、nは0又は1、
1は現像主薬の酸化体とのカップリング時に離脱し得
る基を表し、Y1は有機基を表す。 【化28】 11はアルキル基、アルケニル基又はアリール基、
12、R13は水素原子、アルキル基、アルケニル基又は
アリール基、ただしR11、R12、R13の炭素数の総和は
10以上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、詳しくは発色性が良好で、かつ色素画
像の耐光性が優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、単にカラー感光材料とも言う)に用いられているカ
プラーは、1分子の色素を形成するために4分子の銀を
必要とした従来の4等量カプラーに代わって、現像主薬
の酸化物と反応するカプラーのカップリング位置(活性
点)に、適当な置換基を導入することにより1分子の色
素を形成するための銀を、2原子で足りるようにした2
等量カプラーが多く用いられるようになってきている。
【0003】近年、カラー感光材料の進歩にともなって
カプラーに対する要請は益々厳しくなってきており、例
えば写真特性、発色性、生保存性、処理安定性などの他
に、カプラー自体の溶媒溶解性、分散安定性などについ
ても、さらなる改良が強く望まれてきている。
【0004】良好な色再現性と高発色性を有し、かつ耐
光性を向上させたイエローカプラーの例として、例えば
特開昭63-123047号に記載されているようなアニライド
部の2位にアルコキシ基を5位にアシルアミノ基を導入
したイエローカプラーが開示されている。
【0005】しかしながら、該カプラーは本質的にpK
aが高く、発色性の面からも満足できるレベルに達して
いない。又、これらのカプラーは酢酸エチルなどの低沸
点溶媒或はジブチルフタレートなどの高沸点溶媒に対す
る溶解性が劣るため、分散させるにあたっては、大量の
溶解を使用しなければならない欠点を有している。さら
に溶解中にいったん分散した後に析出を起こし易い。
【0006】近年、強く志向されているカラー感光材料
の薄膜化のための製造条件下では、このような欠点は著
しく強調され、実用化にさいしてはおおきな障害となる
ことが明らかとなっている。
【0007】従来より発色性向上のための手段として
は、アセトアニリド母核のアシル部分に、ヘテロ原子を
導入することが知られており、例えばリサーチ・ヂスク
ロージャー(RD)15737号、特公昭49-17734号、特開昭5
0-130442号、米国特許3,778,277号等には、ヘテロ原子
として酸素或は硫黄原子を導入し発色性の向上を図って
いることが開示されているが、最近の高発色性に対する
要望を満足するまでには至っていない。
【0008】さらに米国特許5,118,599号にはジオキサ
ン環状構造を分子内に有する新規なイエローカプラーが
開示されている。
【0009】該カプラーは有機溶媒に対する溶解性と、
その溶媒中での分散安定性に優れるという長所を有して
いるが、発色性の点で満足できるレベルに達していな
い。また、耐光性の面でも従来のカプラーに較べて劣る
と言う欠点を有していることが分かった。
【0010】
【発明の目的】従って、本発明の第1の目的は発色性に
優れ、色素画像の耐光性が良好なハロゲン化銀カラー写
真感光材料を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、カプラーを分散す
るために用いられる低沸点および高沸点溶媒に対する溶
解性が高く、その溶媒中で優れた分散安定性を示す2当
量イエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料を提供することである。その他の目的は以下の
明細から明らかとなる。
【0012】
【発明の構成】本発明の上記の目的は、支持体上に青感
性層、緑感性層及び赤感性層からなるハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、
該青感性層の少なくとも1層に、下記一般式〔Y-I〕で
表わされるカプラーの少なくとも1種と、下記一般式
〔A−1〕で表される非発色性化合物の少なくとも1種
を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料により達成
される。
【0013】
【化3】
【0014】式中、R1はアルキル基、シクロアルキル
基を表し、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基又はアシル基を表す。R3はベンゼン環上に置換
可能な基を表し、nは0又は1を表す。X1は現像主薬
の酸化体とのカップリング時に離脱し得る基を表し、Y
1は有機基を表す。
【0015】
【化4】
【0016】式中、R11はアルキル基、アルケニル基又
はアリール基を表し、R12及びR13はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アルケニル基又はアリール基を表す。
【0017】ただしR11、R12及びR13の炭素数の総和
は10以上である。
【0018】以下、本発明を詳述する。
【0019】一般式〔Y−I〕において、R1で表される
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、t-ブチル基、ドデシル基等が挙げられ
る。これらR1で表されるアルキル基にはさらに置換基
を有するものも含まれ、置換基としては、例えば、ハロ
ゲン原子、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルスルホニル基、アシルアミノ基、ヒドロキ
シ基が挙げられる。
【0020】R1で表されるシクロアルキル基として
は、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、アダマンチ
ル基等が挙げられる。R1として好ましくは、分岐のア
ルキル基であり、t-ブチル基が特に好ましい。
【0021】一般式〔Y−I〕において、R2で表される
アルキル基シクロアルキル基としては、R1の説明で示
した基と同様の基が挙げられ、R2で表されるアリール
基としては例えばフェニル基が挙げられる。これらR2
で表されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
にはR1の説明で示した基と同様の置換基を有するもの
も含まれる。また、R2で表されるアシル基としては、
例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ヘ
キサノイル基、ベンゾイル基等が挙げられる。R2とし
て好ましくはアルキル基、アリール基であり、さらに好
ましくはアルキル基であり、更に好ましくは炭素数5以
内の低級アルキル基である。
【0022】一般式〔Y−I〕において、R3で表される
ベンゼン環に置換可能な基としては、ハロゲン原子(例
えば塩素原子)、アルキル基(例えばエチル基、i-プロ
ピル基、t-ブチル基)、アルコキシ基(例えばメトキシ
基)、アリールオキシ基(例えばフェニルオキシ基)、
アシルオキシ基(例えばメチルカルボニルオキシ基、ベ
ンゾイルオキシ基)、アシルアミノ基(例えばアセトア
ミド基、フェニルカルボニルアミノ基)、カルバモイル
基(例えばN-メチルカルバモイル基、N-フェニルカルバ
モイル基)、アルキルスルホニルアミノ基(例えばエチ
ルスルホニルアミノ基)、アリールスルホニルアミノ基
(例えばフェニルスルホニルアミノ基)、スルファモイ
ル基(例えばN-プロピルスルファモイル基、N-フェニル
スルファモイル基)及びイミド基(例えばコハク酸イミ
ド基、グルタルイミド基)などが挙げられる。nは0ま
たは1を表す。
【0023】一般式〔Y−I〕において、Y1は有機基を
表し、限定はしないが、好ましくは下記一般式〔Y−I
I〕で表される基である。
【0024】一般式〔Y−II〕 −J−R4 式中、Jは−N(R5)−CO−、−CON(R5)−、−COO−、−N
(R5)−SO2−または−SO2−N(R5)−を表す。R4およびR5
は水素原子、アルキル基、アリール基または複素環基を
表す。
【0025】R4およびR5で表されるアルキル基として
は、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t-ブチル
基、ドデシル基等が挙げられる。またR4およびR5で表さ
れるアリール基としては、フェニル基またはナフチル基
等が挙げられる。これらR4およびR5で表されるアルキル
基またはアリール基には、置換基を有するものも含まれ
る。置換基は特に限定されるものではないが、代表的な
ものとしてハロゲン原子(塩素原子等)、アルキル基
(エチル基、t-ブチル基等)、アリール基(フェニル
基、p-メトキシフェニル基、ナフチル基等)、アルコキ
シ基(エトキシ基、ベンジルオキシ基等)、アリールオ
キシ基(フェノキシ基等)、アルキルチオ基(エチルチ
オ基等)、アリールチオ基(フェニルチオ基等)、アル
キルスルホニル基(β-ヒドロキシエチルスルホニル基
等)、アリールスルホニル基(フェニルスルホニル基
等)が挙げられ、またアシルアミノ基、例えばアルキル
カルボニルアミノ基(アセトアミド基等)、アリールカ
ルボニルアミノ基(フェニルカルボニルアミノ基等)、
カルバモイル基、例えばアルキル基、アリール基(好ま
しくはフェニル基)等が置換されているものも含み具体
的にはN-メチルカルバモイル基、N-フェニルカルバモイ
ル基等、アシル基、例えばアセチル基等のアルキルカル
ボニル基、ベンゾイル基等のアリールカルボニル基、ス
ルホンアミド基、例えばアルキルスルホニルアミノ基、
アリールスルホニルアミノ基、具体的にはメチルスルホ
ニルアミノ基、ベンゼンスルホンアミド基等、スルファ
モイル基、例えばアルキル基、アリール基(好ましくは
フェニル基)等で置換されているものも含み、具体的に
はN-メチルスルファモイル基、N-フェニルスルファモイ
ル基等、ヒドロキシ基、ニトリル基等も挙げられる。
【0026】−J−R4で表される基として特に好ましい
ものとしては−NHCOR′4が挙げられる。ここでR′4は有
機基を表し、好ましくは炭素数1〜30の直鎖及び分岐の
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル、
イソプロピル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシ
ル基、2-エチルヘキシル基、n-オクチル基、n-デシル
基、直鎖及び分岐のドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル
基、ドコシル基、テトラコシル基、ヘキサコシル基が挙
げられる。これらのアルキル基の中で特に好ましいのは
炭素数8〜20のアルキル基である。
【0027】一般式〔Y−I〕においてX1は現像主薬の
酸化体とのカップリング反応時に離脱する基を表す。こ
れらの基としては、例えば下記一般式〔Y−III〕また
は一般式〔Y−IV〕で示される基が挙げられるが、一般
式〔Y−IV〕で示される基が好ましい。
【0028】一般式〔Y−III〕 −OR6 一般式〔Y−III〕において、R6は置換基を有するもの
も含むアリール基またはヘテロ環基を表す。
【0029】
【化5】
【0030】一般式〔Y−IV〕において、Z1は窒素原
子と共同して5乃至6員環を形成するのに必要な非金属
原子群を表す。ここで非金属原子群を形成するのに必要
な原子団としては、例えばメチレン、メチン、置換メチ
ン、>C=O、>NR7(R7は前記R5と同義である)、−N
=、−O−、−S−、−SO2−等が挙げられる。
【0031】前記一般式〔Y−I〕で示されるイエロー
カプラーはR1、R3またはY1部で結合して、ビス体を
形成してもよい。
【0032】次に、一般式〔Y−I〕で表されるイエロ
ーカプラーの具体例を示す。
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】これらの本発明の一般式〔Y−I〕で表さ
れるイエローカプラーは、特開昭63-123047号、特願平2
-245949号、同2-96774号に記載の方法により容易に合成
することができる。
【0045】本発明に係る一般式〔Y−I〕で表される
イエローカプラーは1種又は2種以上を組み合わせて用
いることができ、また、別の種類のイエローカプラーと
併用することができる。
【0046】また、本発明においてイエローカプラー
は、通常ハロゲン化銀1モル当り約1×10-3モル〜約1
モル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で
用いることができる。
【0047】次に本発明に係る一般式〔A−1〕で表さ
れる非発色性化合物について説明する。
【0048】R11、R12およびR13で表わされるアルキ
ル基としては、炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖で
も分岐でもよい。
【0049】R11、R12およびR13で表わされるアルケ
ニル基としては、炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖
でも分岐でもよい。
【0050】R11、R12およびR13で表わされるアリー
ル基としては、フェニル基が好ましい。
【0051】R11、R12およびR13で表される基はさら
に置換基を有してもよく、置換基としては、例えばアル
キル、アリール、アシルアミノ、スルホンアミド、アル
キルチオ、アリールチオ、ハロゲン原子、シクロアルケ
ニル、アルキニル、複素環、スルホニル、スルフィニ
ル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイ
ル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキ
シ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモ
イルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシ
カルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、
アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル等の
基が挙げられる。
【0052】R11、R12およびR13の炭素数の総和は10
以上であり、好ましくは12〜36である。
【0053】以下に本発明の非発色性化合物の代表的具
体例を示すが本発明はこれらの化合物に限定されない。
【0054】
【化17】
【0055】
【化18】
【0056】
【化19】
【0057】本発明において、前記一般式で表されるイ
エローカプラー(以下、イエローカプラーY−Iとい
う。)及び一般式〔A−1〕で表される非発色性化合物
(以下、化合物A−1という。)は、緑感性ハロゲン化
銀乳剤層の少なくとも一層に含有される。
【0058】イエローカプラーY−I及び化合物A−1
をハロゲン化銀乳剤層中に含有せしめるためには、従来
公知の方法、例えば公知のジブチルフタレート、トリク
レジルホスフェート等の如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、
酢酸エチル等の如き低沸点溶媒の混合液あるいは低沸点
溶媒のみの溶媒にイエローカプラーY−I及び化合物A
−1をそれぞれ単独で、あるいは併用して溶解せしめた
後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次いで
高速度回転ミキサー又はコロイドミルもしくは超音波分
散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加する
方法を採用することができる。又、上記乳化分散液をセ
ットした後、細断し水洗した後、これを乳剤に添加して
もよい。
【0059】本発明においては、本発明に係るイエロー
カプラーY−Iと化合物A−1とを前記分散法によりそ
れぞれ別々に分散させてハロゲン化銀乳剤に添加しても
よいが、両化合物を同時に溶解せしめ、分散し乳剤に添
加する方法が好ましい。
【0060】化合物A−1の添加量は、上記本発明に係
るイエローカプラーY−Iの1gに対して、好ましくは
0.01g〜10g、さらに好ましくは0.1g〜3.0gの範囲で
ある。又、本発明に係る化合物A−1は単独でも、2種
以上を併用してもかまわない。
【0061】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
【0062】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
てはゼラチンを用いるのが有利である。
【0063】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層にはカプラーが用
いられる。
【0064】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
【0065】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白され
る染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホルマ
リンスカベンジャー、螢光増白剤、マット剤、滑剤、画
像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、
現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
【0066】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0067】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0068】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき説明するが、本
発明の実施態様はこれに限定されない。
【0069】実施例1 紙支持体の片面にポリエチレンを、もう一方の面に酸化
チタンを含有するポリエチレンをラミネートした支持体
上に、以下の表1、表2に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層側に塗設し、多層ハロゲン化
銀カラー写真感光材料試料101を作製した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】塗布液は下記の如く調製した。
【0073】第1層塗布液 イエローカプラー(EY−1)26.7g、色素画像安定化
剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST−2)
6.67g、ステイン防止剤(HQ−1)0.67gおよび高沸点
有機溶媒(DNP)6.67gに酢酸エチル60ccを加え溶解
し、この溶液を20%界面活性剤(SU−2)水溶液7cc
を含有する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波ホモジナ
イザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液
を作製した。
【0074】この分散液を下記に示す青感性ハロゲン化
銀乳剤(銀8.67g 含有)と混合し、さらにイラジエーシ
ョン防止染料(AIY−I)を加え第1層塗布液を調製
した。
【0075】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。また、硬膜剤として第2層及び第4
層に(HH−1)を、第7層に(HH−2)を添加し
た。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−1)と(S
U−3)を添加し、表面張力を調整した。
【0076】以下に前述の各層中に使用される化合物の
構造式を示す。
【0077】
【化20】
【0078】
【化21】
【0079】
【化22】
【0080】
【化23】
【0081】
【化24】
【0082】
【化25】
【0083】青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B) 平均粒径0.85μm、変動係数=0.07、塩化銀含有率99.5
モル%の単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルA
gX 塩化金酸 0.5mg/モルA
gX 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/
モルAgX 増感色素 BS―1 4×10-4モル/
モルAgX 増感色素 BS―2 1×10-4モル/
モルAgX 緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G) 平均粒径0.43μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5
モル%の単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAg
X 塩化金酸 1.0mg/モルAg
X 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/
モルAgX 増感色素 GS―1 4×10-4モル/
モルAgX 赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R) 平均粒径0.50μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5
モル%の単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAg
X 塩化金酸 2.0mg/モルAg
X 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/
モルAgX 増感色素 RS―1 1×10-4モル/
モルAgX 以下に各単分散立方体乳剤中に使用された化合物の構造
式を示す。
【0084】
【化26】
【0085】次に試料101の第3層のカプラーEM−1
を、等モルの下記表3に示す本発明のカプラーに入れ替
え、更に色素画像安定化剤を表3に示すように入れ替え
て試料102〜117を作製した。
【0086】尚、比較試料に用いたマゼンタカプラーE
M−2,EM−3,EM−4,EM−5及びEM−6の
構造式は先に記したEM−1とともに示してある。
【0087】このようにして作製した試料を常法に従っ
て青色光によってウエッジ露光後、下記の処理工程に従
って処理を行った。
【0088】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安 定 化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒 各処理液の組成を以下に示す。
【0089】各処理液の補充量はハロゲン化銀カラー写
真感光材料1m2当たり80ccである。
【0090】発色現像液 タンク液 補充液 純水 800cc. 800cc. トリエタノールアミン 10g 18g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 5g 9g 塩化カリウム 2.4g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.0g 1.8g N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチル -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 5.4g 8.2g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンスルホン 酸誘導体) 1.0g 1.8g 炭酸カリウム 27g 27g 水を加えて全量を1000ccとし、タンク液においてはpH
を10.10に、補充液においてはpHを10.60に調整する。
【0091】漂白定着液 (タンク液と補充液は同一) エチレンジアミンテトラ酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 60g エチレンジアミンテトラ酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc. 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5cc. 水を加えて全量を1000ccとし、炭酸カリウム又は氷酢酸
でpHを5.7に調整する。
【0092】安定化液 (タンク液と補充液は同一) 5-クロル-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミンテトラ酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンスルホン 酸誘導体) 1.5g 水を加えて全量を1000ccとし、硫酸又は水酸化カリウム
でpHを7.0に調整する。
【0093】得られた処理後の試料を、光学濃計PDA
-65型(コニカ〔株〕製)を用いて、最大発色濃度(Dmax)
と最小発色濃度(Dmin)を測定した。又、上記試料を太
陽光下で4週間曝射し、初濃度1.0のところの色素画像
の残存濃度を測定し、耐光性として評価した。値が大き
いほど耐光性が優れることを表す。
【0094】
【表3】
【0095】表から明らかなように、比較のイエローカ
プラーと本発明の非発色性化合物との併用、或は本発明
のイエローカプラーを単独で用いた場合には、発色性が
劣り、カブリ(Dmin)も高く更に耐光性も劣っているこ
とが分かる。
【0096】これに対し、本発明のカプラーと非発色性
化合物を用いた本発明の試料は、いずれも最大発色濃度
が高く、かつカブリ(Dmin)を低減するのみでなく、優
れた耐光性を有していることが分かる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、発色性が優れ、かつ得
られるイエロー色素画像の耐光性が優れたハロゲン化銀
カラー写真感光材料を得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に青感性層、緑感性層及び赤感
    性層からなるハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀
    カラー写真感光材料において、該青感性層の少なくとも
    1層に、下記一般式〔Y-I〕で表わされるカプラーの少
    なくとも1種と、下記一般式〔A−1〕で表される非発
    色性化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 式中、R1はアルキル基、シクロアルキル基を表し、R2
    はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアシ
    ル基を表す。R3はベンゼン環上に置換可能な基を表
    し、nは0又は1を表す。X1は現像主薬の酸化体との
    カップリング時に離脱し得る基を表し、Y1は有機基を
    表す。 【化2】 式中、R11はアルキル基、アルケニル基又はアリール基
    を表し、R12及びR13はそれぞれ水素原子、アルキル
    基、アルケニル基又はアリール基を表す。ただしR11
    12及びR13の炭素数の総和は10以上である。
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