JPH0695230B2 - 電子写真用トナ−の製造方法 - Google Patents

電子写真用トナ−の製造方法

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JPH0695230B2
JPH0695230B2 JP60212067A JP21206785A JPH0695230B2 JP H0695230 B2 JPH0695230 B2 JP H0695230B2 JP 60212067 A JP60212067 A JP 60212067A JP 21206785 A JP21206785 A JP 21206785A JP H0695230 B2 JPH0695230 B2 JP H0695230B2
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政芳 大久保
敏郎 得能
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三田工業株式会社
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    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0802Preparation methods
    • G03G9/0804Preparation methods whereby the components are brought together in a liquid dispersing medium
    • G03G9/0806Preparation methods whereby the components are brought together in a liquid dispersing medium whereby chemical synthesis of at least one of the toner components takes place

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真用トナーの製造方法に関するもので
あり、より詳細には、電荷制御剤の層が粒子表面に形成
されている電子写真用トナーの製造方法に関する。
(従来の技術及び発明の技術的課題) 電子写真法では、静電像を可視像化する目的でトナーを
使用している。このトナーは一定の極性の電荷を有する
ような帯電性を有していなければならない。この目的の
ため、トナーの製造に際しては、電荷制御剤としての有
機染料を着色剤と共に定着用樹脂中に混練し、粉砕して
トナー粒子を製造している。また電荷制御作用のある極
性基を有する単量体を定着用樹脂中に共重合により組込
むことも知られている。
しかしながら、これらの公知の手段では電荷制御剤(帯
電付与剤)はトナー粒子中に均一に分散乃至分布してお
り、従って帯電性に寄与しない粒子内部に大部分の量が
存在し、効率が悪いという問題がある。
トナー粒子の表面に電荷制御剤を存在させることも既に
知られており、特公昭36-10231号公報には、懸濁重合に
より得たトナー粒子の表面に界面活性剤を吸着させて、
該粒子に帯電性を付与している。しかしながら、このト
ナーは界面活性剤の湿度依存性が直接トナーの荷電特性
に影響を与えるために、高湿度条件下で電子写真的特性
が劣化する傾向がある。
(発明の骨子及び目的) 本発明者等は、着色樹脂粒子及び電荷制御性官能基を有
するラジカル重合性単量体、或いはこの単量体と他の単
量体との組合せを、該単量体は溶解するが、その生成重
合物は溶解しないような反応媒質中に分散・溶解させ、
ラジカル重合を行わせると、着色樹脂粒子のコア表面に
電荷制御作用を有する重合物の層を形成させることが可
能となり、このトナーは著しく少ない電荷制御用単量体
の使用で優れた電荷制御作用及び帯電性を示すことを見
出した。
即ち、本発明の目的は、上述した従来の電子写真用トナ
ーの欠点が解消され、少量の電荷制御剤の使用で効率良
く帯電性が付与された電子写真用トナーの製造方法を提
供するにある。
本発明の他の目的は、用いる電荷制御用単量体に格別の
制限を受けず、トナー粒子の表面に選択的に電荷制御用
重合物の層を形成し得る方法を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、着色樹脂に任意の極性への帯
電性を簡単に付与し得る方法を提供するにある。
(発明の構成) 本発明によれば、定着用樹脂と該樹脂中に分散した着色
剤とから成る着色樹脂粒子と、電荷制御性官能基を有す
るラジカル重合性単量体(A)とを、該単量体を溶解す
るが生成重合物は溶解しないような反応媒質中に分散・
溶解させ、この重合系をラジカル重合開始剤の存在下に
重合させて、前記着色樹脂粒子の表面に電荷制御性官能
基含有の単量体の重合物の層を形成させることを特徴と
する電子写真用トナーの製造方法が提供される。
また本発明においては、前記ラジカル重合性単量体
(A)と共に、定着用樹脂構成単量体または定着用樹脂
に対し膨潤性を有する単量体(B)を併用することもで
きる。
(発明の特徴及び作用効果) 本発明は、定着用樹脂と該樹脂中に分散した着色剤とか
ら成る粒子(以下着色樹脂粒子と呼ぶこともある)及び
電荷制御性官能基を有する単量体(A)又は該単量体
(A)と定着用樹脂構成単量体、或いは定着用樹脂に対
し膨潤性を有する単量体(B)との組合せを反応媒質中
に分散・溶解させて、ラジカル重合を行わせること;及
びこの際、反応媒質として上記単量体は溶解するが、生
成重合物は溶解しないような媒質を用いること;に重要
な特徴を有するものである。
一般に、溶液中で進行する重合は、溶液重合と呼ばれる
が、この溶液重合では生成する重合物が溶媒中に溶解す
るのに対して、本発明の方法では、生成重合物が、溶
媒、即ち反応媒質中に溶解しない点で区別される。
上記重合法では、単量体の重合は溶液相で或いは分散着
色樹脂粒子の表面層で開始され、生成した重合物或いは
生長重合体鎖は分散着色樹脂粒子表面に析出する。特に
単量体(A)と単量体(B)が共存する場合には、単量
体(B)は分散着色樹脂粒子に吸収されやすいため、よ
り円滑に効率よく着色樹脂粒子表面層で重合が進行する
ことになる。この際、所謂グラフト重合により単量体
(A)又は単量体(A)及び(B)の連鎖成長を生じる
場合もある。かくして、本発明によれば、単量体(A)
又は単量体(A)及び(B)の重合物から成る電荷制御
用層を着色樹脂コアの表面に有効にしかも強固に結合し
た状態で形成させることができる。事実本発明による方
法では、用いた単量体の50%以上、特に80%以上をコア
表面に結合した被覆層に転化することができ、コア粒子
から遊離した重合物の形成は極めて僅かである。
本発明の電子写真用トナーは、上述した通り着色樹脂粒
子から成るコアの表面に、単量体(A)或いは単量体
(A)と単量体(B)との組合せから成る電荷制御性重
合物の薄層が化学的又は物理的に結合していることに顕
著な特徴を有するものである。
本発明によるトナーでは、電荷制御用単量体(A)はト
ナー粒子表面のみに選択的に組込まれていることから、
従来のトナーに比して著しく少ない量でしかも有効に電
荷制御作用及び帯電性付与作用が得られる。事実、本発
明によれば、着色樹脂当たり、単量体(A)を0.01乃至
10重量%、特に0.1乃至5重量%使用するのみで、満足
すべき帯電性が付与されるのであって、この事実は後述
する例を参照することにより明らかとなる。
しかも、界面活性剤や染料等の低分子化合物とは異な
り、高分子量であることから、電荷制御性重合物の層は
着色樹脂コアの表面に強固に結合しており、そのため長
期にわたる使用中にも帯電特性が劣化する傾向が全くな
く、また湿度に対しても敏感でなく、常に安定した電子
写真学的特性が得られる。
また、懸濁重合法で電荷制御用単量体をトナー中に組込
むためには、単量体油滴中に電荷制御用単量体を共存さ
せる必要があり、従って用いる単量体の選択に著しい制
限を受けるが、本発明によればこのような制限を一切受
けずに任意の電荷制御用単量体を着色樹脂粒子表面に選
択的に組込むことができる。特に、一定種類の着色樹脂
粒子を用意しておき、その表面に重合析出させる単量体
(A)の種類のみを変えることにより、正、負何れの極
性の帯電特性を有するトナーが得られることも本発明の
利点の一つである。
更に、本発明によれば、高価な電荷制御用単量体をトナ
ー粒子表面にのみ偏在させて重合物層に組込むことによ
り、トナーの製造コストを著しく低減させることができ
る。
電荷制御用単量体(A)は単独で重合に用いることがで
き、また他の単量体との組合せで重合に用いることもで
きる。電荷制御用単量体(A)が着色樹脂粒子に対し
て、なじみ(親和性)がよい場合にはこの単量体(A)
を単独で使用することができるが、定着用樹脂に対して
なじみの悪いものである場合には、定着用樹脂を構成す
る単量体、或いは定着用樹脂に対して膨潤性を有する単
量体を組合せで使用することにより、コアの表面に強固
に結合した電荷制御用共重合物の層を形成させることが
できる。
(発明の好適実施態様の説明) 原料 本発明に用いる着色樹脂粒子は、混練粉砕造粒法、スプ
レー乾燥造粒法、懸濁重合法等の任意の造粒法により製
造されたものであってよい。
定着用樹脂としては、定着性と検電性とを有する熱可塑
性樹脂であり、例えば樹脂の適当な例はこれに限定され
ないが、 ビニル芳香族単量体、アクリル系単量体、ビニルエステ
ル系単量体、ビニルエーテル系単量体、ジオレフィン系
単量体、モノオレフィン系単量体等の単独重合体、共重
合体である。
ビニル芳香族単量体としては、 式中、R1は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子
であり、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン原
子、アルコキシ基、ニトロ基、或いはビニル基である、 のビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o
−、m−、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、
ジビニルベンゼンの単独又は2種以上の組合せを挙げる
ことができ、更に前述した他の単量体としては以下のも
のが夫々挙げられる。
式中、R3は水素原子又は低級アルキル基、R4は水素原
子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基、
或いはビニルエステル基である、 のアクリル系単量体、例えばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシア
クリル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、
δ−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタ
クリル酸エチル、エチレングリコールジメタクリル酸エ
ステル、テトラエチレングリコールジメタクリル酸エス
テル等。
式中、R5は水素原子又は低級アルキル基である、 のビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等。
式中、R6は炭素数12迄の1価炭化水素基である、 のビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニ
ルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル
等。
式中、R7、R8、R9の各々は水素原子、低級アルキル基又
はハロゲン原子である、 のジオレフィン類、特にブタジエン、イソプレン、クロ
ロプレン等。
式中、R10、R11の各々は水素原子又は低級アルキル基で
ある、 のモノオレフィン類、特にエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペン
テン−1等。
好適な樹脂は、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチ
レン−アクリル共重合樹脂等である。
着色剤としては、トナーを着色するための種々の顔料や
染料(以下単に着色顔料と呼ぶ)が使用される。
着色顔料の適当な例は次の通りである。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、アニリンブラック。
黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムエロー、黄色酸化鉄、ミネラ
ルファストイエロー、ニッケルチタンエロー、ネーブル
スエロー、ナフトールエローS、ハンザーイエローG、
ハンザーイエロー10G、ベンジジンエローG、ベンジジ
ンエローGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエロ
ーNCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロオレンジ、バルカンオレンジ、インダン
スレンプリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジ
G、インダンスレンプリリアントオレンジGK。
赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロ
ンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレ
ッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ロ
ーダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカ
ーミン3B。
紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。
青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C。
緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。
白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
磁性材料顔料としては、従来例えば四三酸化鉄(Fe
3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄亜鉛(ZnFe2O
4)、酸化鉄イツトリウム(Y3Fe5O12)、酸化カドミウ
ム(CdFe2O4)、酸化鉄ガドリウム(Gd3Fe5O12)、酸化
鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ネオ
ジウム(NdFeO3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸
化鉄マグネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnFe2
O4)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)、鉄粉(Fe)、コバル
ト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等が知られているが、本
発明においてもこれら公知の磁性材料の微粉末の任意の
ものを用いることことができる。
着色剤と定着用樹脂との量比はかなり大幅に変化させ得
るが、一般的に言って、着色剤と定着用樹脂とを1:100
乃至20:100、特に3:100乃至10:100の重量比で用いるこ
とができる。
着色樹脂粒子の粒径は、一般に3乃至30μm、特に5乃
至20μmの範囲内にあるのがよく、またその粒子形状
は、球状、不規則形状等の任意の形状であってよい。
一方、電荷制御性官能基含有単量体(A)としては、ス
ルホン酸、リン酸、カルボン酸型のアニオン性基、或い
は1級−、2級−又は3級−アミノ基や第4級アンモニ
ウム基のようなカチオン性基等の電解性基を有するラジ
カル重合性単量体が挙げられ、その適当な例は、次の通
りである。
スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、
2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、2
−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、2−
アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、3−クロ
ロ2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、
アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、クロトン酸、テ
トラヒドロテレフタル酸、イタコン酸、アミノスチレ
ン、アミノエチルメタクリレート、アミノプロピルアク
リレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、γ−
N−(N′、N′−ジエチルアミノエチル)アミノプロ
ピルメタクリレート、トリメチルアンモニウムプロピル
メタクリレート。
電荷制御用単量体(A)と組合せで使用する他の単量体
(B)としては、定着用樹脂を構成する単量体、即ち前
に例示したものが使用され、また同種のものではなくて
も、定着用樹脂に対し膨潤性を示すものが使用される。
例えば、スチレン系単量体はポリスチレンに対しても、
或いはアクリル系樹脂に対しても膨潤性を示し、従って
本発明の目的に特に適した共重合体である。
本発明においては、トナーに含有させることが望ましい
添加剤成分を、重合に先立って重合系中に配合しておく
ことができる。例えば、トナーにオフセット防止効果を
付加するために、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、各種ワックス、シリコーン油等の離型剤を
含有させることができる。
重合法 本発明によれば、前記単量体を溶解するが、その生成重
合体は溶解しないような有機溶媒を反応媒質として使用
する。更に、この有機溶媒はトナー中への残留溶媒によ
る悪影響を防止するために易揮発性のものであることが
望ましい。具体的な溶媒名は単量体及びその重合体の種
類によって決定されるべきものであるが、一般的に言っ
て、好適な有機溶媒として,アルコール類、セロソルブ
類、ケトン類又は炭化水素を挙げることができ、更にこ
れら同志を或いはこれらと互いに相溶しあう他の有機溶
剤、或いは水等との混合溶媒として用いることができる
が、勿論これに限定されない。アルコール類としては、
メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコ
ール、セロソルブ類としては、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ等、ケトン類としてはアセトン、メチルエ
チルケトン、メチルブチルケトン等が使用され、炭化水
素としては、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキ
サン等を挙げることができる。
重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物や、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチル
ヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−t−
ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の過酸化物など単量体と媒体の混合液に可溶なも
のが使用される。この他にγ−線、加速電子線のような
イオン化放射線や紫外線と各種光増感剤との組合せも使
用される。
本発明によれば、反応媒質に着色樹脂粒子を分散させ、
電荷制御用単量体(A)或いは単量体(A)と共単量体
(B)の組合せを反応媒質中に溶解させて、重合を開始
させる。
着色樹脂粒子の仕込量は、反応媒質中に該粒子が0.1乃
至100重量%、特に1乃至50重量%となるようなもので
あればよく、一方単量体(A)は0.01乃至10重量%、特
に0.1乃至5重量%、単量体(A)と共重合体(B)を
組合せる場合は(B)は(A)の100倍以下の量で存在
させるのがよい。
アゾ化合物、過酸化物等の重合開始剤の配合量は、所謂
触媒適量でよく、一般に仕込単量体当たり0.1乃至10重
量%の量で用いるのがよい。重合温度及び時間は、公知
のそれでよく、一般に40乃至100℃の温度で1乃至50時
間の重合で十分である。尚、反応系の攪拌は、全体とし
て均質な反応が生ずるような穏和な攪拌でよく、また酸
素による重合抑制を防止するために、反応系を窒素等の
不活性ガスで置換して重合を行ってもよい。
単量体及び重合開始剤は全量を仕込んでもよく、また一
部を仕込み、残りの一部を段階的或いは連続的に後から
供給してもよい。
反応後の重合生成物は前述した粒度範囲の粒状物の形で
得られるので、生成粒子を濾過し、必要により前記溶剤
で洗浄し、乾燥して、トナー用着色粒子とする。
このトナー用着色粒子には、必要により、カーボンブラ
ック疏水性シリカ等をまぶして、最終トナーとする。
また、本発明によるトナーの製造において、必要に応じ
て分散安定剤を用いることもできる。そのような分散安
定剤としては、媒体中に可溶の高分子例えば、ポリビニ
ルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、
ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオ
キシド、ポリ(ハイドロオキシステアリン酸−g−メタ
クリル酸メチル−co−メタクリル酸)共重合体やノニオ
ン性或いはイオン性界面活性剤などが適宜使用される。
本発明を次の例で説明する。
実施例1 スチレン=n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂100
重量部、カーボンブラック7重量部、ポリオレフィンワ
ックス1.5重量部を、溶融混練・粉砕・分級して平均粒
子径10μmの着色樹脂粒子(A)を得た。次に、着色樹
脂粒子(A)を用い表1に示した処方に従って3つ(実
験例 No.1,No.2,No.3)の1のセパラブルフラスコ中
に仕込み、窒素気流下150r.p.m.にて攪拌しながら65℃
にて5時間反応させ、重合を完了せしめた。重合物を光
学顕微鏡で観察したところ、約10μmに粒度の揃った黒
色粒子が観察され、未着色の微粒子はほとんど存在して
いなかった。重合物を濾過して分離し、減圧乾燥してト
ナーを得た。このトナーの極性は表5にブローオフ法に
よる帯電量測定結果を示したように、いずれもマイナス
であった。このトナーをmitaDC-211複写機に入れコピー
したところ、いずれもカブリのない鮮明な画像が得られ
た。
実施例2 実施例1の着色樹脂粒子(A)を用い表2に示した処方
に従って3つ(実験例 No.4,No.5,No.6)の1のセパ
ブルフラスコ中に仕込み、窒素気流下150r.p.m.にて攪
拌しながら65℃にて5時間反応させ、重合を完了せしめ
た。重合物を光学顕微鏡で観察したところ、約10μmに
粒度の揃った黒色粒子のみが観察され、未着色の微粒子
はほとんど存在していなかった。重合物を濾過して分離
し、減圧乾燥してトナーを得た。このトナーの極性は表
5にブローオフ法による帯電量測定結果を示したように
プラスであった。このトナーをmitaDC-15複写機に入れ
コピーしたところ、いずれもカブリのない鮮明な画像が
得られた。
実施例3 スチレン96重量部、ジビニルベンゼン4重量部、カーボ
ンブラック5重量部、アゾビスイソブチロニトリル1重
量部をよく混合し、部分ケン化ポバール(ケン化度88
%)20重量部、ドデシル硫酸ナトリウム1重量部を溶解
した蒸溜水500容量部に加え、ホモミキサー(特殊機化
工業製)を用いて3000r.p.m.にて10分間攪拌した後、1
のセパラブルフラスコ中に仕込み、窒素気流下150r.
p.m.にて攪拌しながら70℃にて8時間反応させ、重合を
完了せしめた。重合物を沈降分離しよく洗浄した後、減
圧乾燥し分級して平均粒子径10μmの着色樹脂粒子
(B)を得た。次に、着色樹脂粒子(B)105g、メタノ
ール450ml、蒸留水50ml、スチレンスルホン酸ナトリウ
ム1g、スチレン10g、アゾビスイソブチロニトリル0.1g
を1のセパラブルフラスコ中に仕込み、窒素気流下15
0r.p.m.にて攪拌しながら65℃にて5時間反応させ、重
合を完了せしめた。重合ものを光学顕微鏡で観察したと
ころ、約10μmに粒度の揃った黒色粒子のみが観察さ
れ、未着色の微粒子はほとんど存在していなかった。重
合物を濾過して分離し、減圧乾燥してトナーを得た。こ
のトナーの極性は表5にブローオフ法による帯電量測定
結果を示しようにマイナスであった。このトナーをmita
DC-211複写機に入れコピーしたところ、カブリのない鮮
明な画像が得られた。
実施例4 実施例3の着色樹脂粒子(B)105g、メタノール450m
l、蒸溜水50ml、ジエチルアミノエチルメタクリレート
4級化物2g、スチレン10g、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.1gを1のセパラブルフラスコ中に仕込み、窒素気
流下150r.p.m.にて攪拌しながら65℃にて5時間反応さ
せ、重合を完了せしめた。重合物を光学顕微鏡で観察し
たところ、約10μmに粒度の揃った黒色粒子のみが観察
され未着色の微粒子はほとんど存在していなかった。重
合物を濾過して分離し、減圧乾燥してトナーを得た。こ
のトナーの極性は表5にブローオフ法による帯電量測定
結果を示したようにプラスであった。このトナーをmita
DC-15複写機に入れコピーしたところ、カブリのない鮮
明な画像が得られた。
比較例1 表3に示した処方に従って溶融混練・粉砕・分級を行
い、平均粒子径10μmの3種類(実験例 No.7,No.8,No.
9)のトナーを得た。このとなーの極性は表5にブロー
オフ法による帯電量測定結果を示したようにいずれもマ
イナスであった。このトナーをmitaDC-211に入れコピー
したところ、処方3のトナーはカブリのない鮮明な画像
が得られたが、処方1及び処方2のトナーはややカブリ
があった。
比較例2 表4に示した処方に従って溶融混練・粉砕・分級を行い
平均粒子径10μmの3種類(実験例 No.10,No.11,No.1
2)のトナーを得た。このトナーの極性は表5にブロー
オフ法による帯電量測定結果を示したようにいずれもプ
ラスであった。このトナーをmitaDC-15複写機に入れコ
ピーしたところ、処方3のトナーはカブリのない鮮明な
画像が得られたが、処方1及び処方2のトナーはややカ
ブリがあった。
比較例3 スチレン96重量部、ジビニルベンゼン4重量部、2−ア
シッドホスホオキシエチルメタクリレート1重量部、カ
ーボンブラック5重量部、アゾビスイソブチロニトリル
1重量部をよく混合し、部分ケン化ポバール(ケン化度
88%)20重量部、ドデシル硫酸ナトリウム1重量部を溶
解した蒸留水500容量部に加え、ホモミキサー(特殊機
化工業製)を用いて3000r.p.m.にて10分間攪拌した後、
セパラブルフラスコ中に仕込み、窒素気流下150r.p.m.
にて攪拌しながら70℃にて8時間反応させ、重合を完了
せしめた。重合物を濾過して分離しよく洗浄した後、減
圧乾燥し分級して平均粒子径10μmのトナーを得た。こ
のトナーの極性は表5にブローオフ法による帯電量測定
結果を示したようにマイナスであったが帯電量は実施例
3のトナーに比べて小さかった。このトナーをmitaDC-2
11複写機に入れコピーしたところ、ややカブリのある画
像であった。
比較例4 スチレン96重量部、ジビニルベンゼン4重量部、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート4級化物2重量部、カー
ボンブラック5重量部、アゾビスイソブチロニトリル1
重量部をよく混合し、部分ケン化ポバール(ケン化度88
%)20重量部、ドデシル硫酸ナトリウム1重量部を溶解
した蒸留水500容量部に加え、ホモミキサー(特殊機化
工業製)を用いて3000r.p.m.にて10分間攪拌した後、セ
パラブルフラスコ中に仕込み、窒素気流下150r.p.m.に
て攪拌しながら70℃にて8時間反応させ、重合を完了せ
しめた。重合物を濾過して分離しよく洗浄した後、減圧
乾燥し分級して平均粒子径10μmのトナーを得た。この
トナーの極性は表5にブローオフ法による帯電量測定結
果を示したようにプラスであったが帯電量は実施例3の
トナーに比べて小さかった。このトナーをmitaDC-15複
写機に入れコピーしたところ、ややカブリのある画像で
あった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−121048(JP,A) 特開 昭59−189355(JP,A) 特開 昭60−56752(JP,A) 特開 昭50−99741(JP,A) 特開 昭57−111543(JP,A) 特開 昭59−189350(JP,A) 特開 昭60−31148(JP,A) 特開 昭59−58439(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着用樹脂と該樹脂中に分散した着色剤と
    から成る着色樹脂粒子と、電荷制御性官能基を有するラ
    ジカル重合性単量体(A)とを、該単量体を溶解するが
    生成重合物は溶解しないような反応媒質中に分散・溶解
    させ、この重合系をラジカル重合開始剤の存在下に重合
    させて、前記着色樹脂粒子の表面に電荷制御性官能基含
    有の単量体の重合物の層を形成させることを特徴とする
    電子写真用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ラジカル重合性単量体(A)と共に、
    定着用樹脂構成単量体または定着用樹脂に対し膨潤性を
    有する単量体(B)を併用する特許請求の範囲第1項に
    記載の製造方法。
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