JPH0694723B2 - 作業用吊足場の仮設方法 - Google Patents

作業用吊足場の仮設方法

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JPH0694723B2
JPH0694723B2 JP1139501A JP13950189A JPH0694723B2 JP H0694723 B2 JPH0694723 B2 JP H0694723B2 JP 1139501 A JP1139501 A JP 1139501A JP 13950189 A JP13950189 A JP 13950189A JP H0694723 B2 JPH0694723 B2 JP H0694723B2
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忠雄 高崎
静 久留生
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日本ビソー株式式社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は作業用吊足場の仮設方法の改良に関し、上下
移動に加え左右移動もできるゴンドラ等の作業用ケージ
を用いて吊足場を移動しながら構造物から吊り下げたワ
イヤロープなどの索条に固定できるようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
ビル,船舶,発電所,タンク,煙突そして橋梁等の構造
物の側面に対して作業を行う場合、作業に伴う落下物を
防止したり、ごみなどの飛散を防止するため、構造物の
側面を養生ネットなどで覆うことが行われている。
この養生ネットの取付けにあたっては、構造物の屋上部
分などからワイヤロープを吊下げ、このワイヤロープに
養生ネットを取付けるとともに、構造物の地上部分に通
路などのスペースを確保するためワイヤロープに吊足場
を吊下げて構造物に固定し、養生ネットの底部分となる
吊足場を仮設することも多い。
このような吊足場の仮設は、構造物の側面の幅に対応し
て複数枚の吊足場を地上で連結し、連結された吊足場の
一定間隔ごとに巻上機を取付けておき、この巻上機に養
生ネットが取付けられるワイヤロープを巻き掛けて吊足
場を所定の高さまで吊り上げるようにしている。
そして、このような養生ネットと吊足場で囲まれた空間
内で、ゴンドラなどによって作業を行うようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような吊足場の仮設方法では、吊足場を吊り上げる
ための巻上機が一定間隔ごとに4台必要であり、大量の
巻上機を使用しないと構造物の側面の幅に対応した吊足
場を仮設することが出来ず、しかも、設置後は巻上機を
他の用途に使用することが出来ない拘束状態となるため
仮設に要する費用が嵩むという問題がある。
また、多数の巻上機を用いるため吊足場を水平に保つた
めには、それぞれの巻上機の巻上量の調整が必要とな
り、繁雑となるとともに、それぞれの巻上機に電力など
を供給しなければならないという問題がある。
また、吊足場の仮設作業途中に床板上で行わねばならな
い作業もあり、安全上の問題があるとともに、仮設後に
おいても吊足場上の多数の巻上機が作業の邪魔になると
いう問題もある。
さらに、地上での吊足場の組立に必要な面積が大きいと
いう問題があるとともに、仮設完了までに多くの作業者
と相当長時間を要するという問題もある。
また、作業に必要な部分だけを養生することができる作
業用吊足場の開発が望まれている。
この発明は、かかる従来技術に鑑みてなされたもので、
吊足場自体に搭載する巻上機などを必要とせず、短時間
に能率良く吊足場を仮設することができる作業用吊足場
の仮設方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するためこの発明の作業用吊足場の仮設
方法は、構造物の側面に沿って昇降及び横移動可能な作
業用ケージを設けるとともに、構造物上部より吊足場用
の索条を吊り下げた後、前記作業用ケージで地上の吊足
場を吊り上げて所定の設置位置に移動し、この吊足場を
前記索条に固定することを繰り返すようにしたことを特
徴とするものである。
また、この発明の作業用吊足場の仮設方法は、前記作業
用ケージに吊足場用の吊上装置を搭載したことを特徴と
するものである。
さらに、この発明の作業用吊足場の仮設方法は、前記作
業用ケージと前記吊足場とのいずれか一方に収納可能な
吊上げ用フックを設け、いずれか他方に係止用キャッチ
を設けて吊り上げるようにしたことを特徴とするもので
ある。
また、この発明の作業用吊足場の仮設方法は、前記吊足
場の前記索条への固定を索条ロック装置を用いて行うよ
うにしたことを特徴とするものである。
さらに、この発明の作業用吊足場の仮設方法は、前記地
上の吊足場を複数枚連結し、これらを水平保持部材で剛
体状にした後、前記作業用ケージで吊り上げるようにし
たことを特徴とするものである。
また、この発明の作業用吊足場の仮設方法は、構造物の
側面に沿って昇降及び横移動可能な作業用ケージを設け
るとともに、構造物上部より横移動可能な吊足場用の索
条を吊り下げた後、前記作業用ケージで地上の吊足場を
吊り上げて前記索条に固定するとともに、この吊足場を
構造物の側面に設置した横移動用レールに移動可能に設
置したことを特徴とするものである。
〔作用〕
この作業用吊足場の仮設方法によれば、構造物の側面に
沿って昇降と横移動ができるゴンドラなどの作業用ケー
ジを設けておき、この作業用ケージで地上の吊足場を吊
り上げて所定の位置に移動するようにし、所定位置で予
め吊り下げてある索条に固定することを繰り返して吊足
場を仮設するようにしており、吊足場に巻上機を設ける
こと無く、作業用ケージを用いて簡単に仮設できるよう
にしている。
また、吊上装置を作業用ケージに取付けるようにして一
層仮設作業を容易にするようにしている。
さらに、吊上げ用フックと係止用キャッチを作業用ケー
ジと吊足場のそれぞれにいずれかを設けるようにし、地
上からの吊上げを特別の操作を必要とせずに簡単にでき
るようにしている。
また、所定位置に吊り上げた吊足場を索条に移載固定す
る場合に索条ロック装置を用いるようにして簡単に固定
できるようにしている。
さらに、連結状態の吊足場を水平保持部材を用いて剛体
状にするようにし、連結状態でも吊足場の吊上げを可能
とし、仮設作業の能率の向上を図っている。
また、横移動可能な索条に吊上げた吊足場を横移動レー
ルに移動可能に設置するようにし、作業用ケージととも
に移動させて必要な部分だけの養生ができるようにして
いる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。
第1図はこの発明の作業用吊足場の仮設方法の一実施例
にかかる工程図である。
この作業用吊足場の仮設方法の仮設対象は、例えば第7
図に示す養生ネット1の底部分に設けられる吊足場16で
あり、仮設に当たっては、構造物3の側面に対して作業
を行うための作業用ケージ4が利用され、例えば第1図
(a)に示すように、2台のゴンドラ4a,4bを利用して
仮設作業を行う。
(1)まず、仮設作業を行う準備として次の作業が行わ
れる。
作業用ケージ4としてのゴンドラ4a,4bは、例えば第1
図(a)に示すように、上下に昇降されるだけでなく、
仮設の横行装置5によって左右方向にも走行移動するこ
とができるものが使用される。
このため仮設横行装置5が設置されるが、この仮設横行
装置5は、第7図に示すように、レール支持台6の固定
装置となる支持枠7を備えており、この支持枠7を建物
3の屋上の上端縁に形成されたパラペット3aに挾持固定
し、この固定装置としての支持枠7にレール支持台6が
回動可能かつ固定可能に装着される。
このレール支持台6には、水平方向に突出すレール支持
部6aの基端部が垂直軸回りに回動可能に装着され、この
レール支持部6aの先端部上面に補強板を介して仮設横行
レール8が載置される。そして、補強板を貫通して上下
方向に形成された取付孔に連結ピンを入れることで仮設
横行レール8を回動できるよう取付ける。
この仮設横行レール8は、断面形状が角ばったC字状と
され、リップみぞ形鋼等で構成されている。
このような仮設横行レール8は、その長さに対応して一
定間隔で建物3のパラペット3aに取付けられた支持枠7
およびレール支持台6を介して連結支持され、必要な走
行範囲(例えば建物3を取り巻くよう)に設置される
が、仮設作業を行う場合には、全ての組立を建物3のパ
ラペット3aの内側で行い、レール支持台6及びレール支
持部6aを建物3の外側に振り出すようにして設置するこ
とができ、安全に設置することができるようになってい
る。
このような仮設横行レール8に沿って走行する2組の横
行トロリー9は、それぞれ従動トロリー9aと駆動トロリ
ー9bの2台のトロリーで構成され、それぞれが連結ロッ
ド9cで連結されて一体に走行するようになっており、従
動トロリー9aと駆動トロリー9bには、ゴンドラ4a,4bを
吊下げるためのフック9dが取付けてある。
この横行トロリー9の2つのフック9dには、ゴンドラ用
吊ワイヤ10が取付けられ、作業用のゴンドラ4a,4bが吊
下げられるようになっており、ゴンドラ4a,4b内に搭載
した巻取機11によりゴンドラ4a,4bを昇降するようにな
っている。
したがって、2組のそれぞれのゴンドラ4a,4bは横行ト
ロリー9による走行で左右方向に移動できるとともに、
巻取機11による巻上げ巻戻しで上下方向にも移動するこ
とができる。
さらに、建物3のパラペット3a部分に一定の間隔で取付
けられた支持枠7の先端部と基端部から吊足場2を支持
するための索条としての吊ワイヤ12がそれぞれ吊り下げ
られる。
(2)こうして準備が完了した後、2台の横行式のゴン
ドラ4a,4bを用いる吊足場16の仮設作業は、次のように
して行われる。
建物3の吊足場を仮設する地上部分に仮設すべき床板
2を並べ、所定枚数を連結する。
この床板2の連結は、第2図に示すように、連結用フッ
ク2aと連結用キャッチ2bとを設けておき、ワンタッチで
連結できるようにしておくことが好ましく、特に吊り上
げ状態での連結作業を容易にするため、少なくとも連結
状態の吊足場16の両端部には、これら連結用フック2aと
連結用キャッチ2bとを設けておくようにする。
また、連結状態で吊足場16を吊り上げると、連結部から
吊足場16が折れ曲がることから、第2図に示すように、
長さを調整できるターンバックルを備えた吊部材13と2
本の斜材14とで剛体状に保持する。
さらに、各床板2には、手摺15などの付属物を予め取付
けるようにする。
こうして1ユニット分の吊足場16が組み立てられたと
ころで、2台のゴンドラ4a,4bを下降させ、この吊足場1
6を吊り上げるようにする。
この場合の吊足場16の吊り上げは、ゴンドラ4a,4bの側
部に、第3図に示すように、吊上装置として折畳み式の
吊上アーム17を取付けておき、吊部材13の上端部に形成
した吊上突起18を下からすくうようにして吊り上げる。
所定の位置まで1ユニット分の吊足場16を吊り上げた
ところで、第1図(a)に示すように、吊足場用の吊ワ
イヤ12に固定する。
この吊ワイヤ12への固定には、第4図に示すように、吊
部材13の上端部に取付けた索条ロック装置19が使用され
る。
この索条ロック装置19は、左右に2つに分解連結される
支持体19aの一方に固定部材19bが取付けられ、他方に
は、ハンドル19cの操作によって移動され、吊ワイヤ12
を挾んで締付けるための移動部材19dが取付られて構成
される。
したがって、吊足場16を所定位置に吊り上げたところ
で、索条ロック装置19の支持体19aを分割し、その間に
吊ワイヤ12を通したのち、支持体19aを連結してハンド
ル19cを操作し、固定部材19bと移動部材19dとで挾むよ
うにすることで吊ワイヤ12に固定することができる。
なお、この索条ロック装置19内にガバナ機構を組込み、
吊ワイヤ12に沿って落下するような場合にロック状態を
強固とするようにしても良い。そして、このような索条
ロック装置19により、ゴンドラ4a,4bから手の届く範囲
で吊ワイヤ12への固定を行なったのち、それぞれのゴン
ドラ4a,4bを横に移動して残りの吊ワイヤ12への固定を
行う。
この後、斜材14のターンバックルを外し、吊部材13で
吊足場16の水平度を修正して、第1のユニットの吊足場
16の仮設が完了する(第1図(b)参照)。
この第1のユニットの吊足場16の吊ワイヤ12への固定
と並行して、あるいは固定完了後、第1の吊足場16に連
結すべき第2のユニットの吊足場16を地上で連結し、吊
部材13及び2本の斜材14で剛体状にしておく。
この後、2台のゴンドラ4a,4bを横移動させた後下降
させて第2のユニットである地上の吊足場16を吊り上げ
る。
そして、所定位置に吊り上げて吊ワイヤ12に索条ロッ
ク装置19で固定した後、第1のユニットの吊足場16と第
2のユニットの吊足場16とを連結用フック2aと連結用キ
ャッチ2bを噛み合わせて連結する(第1図(c)参
照)。
このような地上での吊足場16の組立て、ゴンドラ4a,4
bによる吊上げ、吊ワイヤ12への固定を順次繰り返すよ
うにして所定の幅の吊足場16の仮設が完了する。
こうして作業用の吊足場16が仮設された後、構造物3
のパラペット3a部分から吊足場16部分まで養生ネット1
を張り、構造物3の作業壁面全体を覆うようにする。
このような作業用吊足場の仮設方法によれば、吊足場16
に昇降用の巻上機を搭載すること無く吊足場16を仮設す
ることができ、電力の確保や配線の必要がなく、作業性
が良く、コスト低減を図ることができるとともに、吊足
場16上に広い作業空間を確保することができる。
また、吊り上げ状態の吊足場16同志の連結を連結用フッ
ク2aと連結用キャッチ2bとで行うようにしたので、仮設
作業中に吊足場16上に乗る必要がなく、作業の安全性も
高く、索条ロック装置19で吊りワイヤ12に固定できるの
で、短時間に仮設することができる。
さらに、複数枚の吊足場16を連結状態で吊り上げても吊
部材13と斜材14とで剛体状にできるので、安全かつ容易
に吊り上げることができる。
なお、上記実施例では、吊足場16をゴンドラ4a,4bで上
昇させて吊ワイヤ12に固定するようにしたが、地上での
吊足場16の組立を同一場所で行い、ゴンドラ4a,4bで吊
り上げた後、所定の位置に横移動して吊ワイヤ12に固定
するようにすることもでき、地上での作業スペースの確
保が難しい場合に適している。
また、吊ワイヤ12への固定後に建物3の側面側の斜材14
を取外すようにすれば、側面への作業性が損なわれるこ
とがない。
次に、この作業用吊足場の仮設方法の他の実施例につい
て、第5図ないし第6図により説明する。
これら実施例では、地上の床板2をゴンドラ4a,4bで簡
単に吊り上げることができるようにしており、収納可能
な吊上げ用フック20と係止用キャッチ21が使用される。
この収納可能な吊上げ用フック20は、例えば第5図に示
すように、その基端部20aがゴンドラ4a,4bの下部両側に
それぞれ軸支されて回動可能に設けられ、ゴンドラ4a,4
bの側面に収納可能となっており、ボールプランジャ20b
によって下側に突き出した位置でロックできるようにし
てある。
そして、吊上げ用フック20の中間部は、収納方向とは直
角な方向に回動可能に軸支され、バネ20cによってそれ
ぞれが内側に閉じるように付勢されている。
一方、係止用キャッチ21は、第5図(a)に示すよう
に、床板2の両側部に取付けられ、逆L時状になってお
り、上側の隅部分が斜めに切り欠れている。
したがって、吊上げ用フック20を突き出した状態で床板
2の係止用キャッチ21に被せるようにすると、吊上げ用
フック20がバネ20cに抗して拡がった後、閉じられる結
果、係止用フック21に吊上げ用フック20が係止された状
態となる。
こうして吊り上げた後、所定の位置で吊ワイヤ12に索条
ロック装置19を用いて固定し、次いで、ゴンドラ4a,4b
を下降させて吊上げ用フック20を係止用キャッチ21から
外すことを繰り返して吊足場6の仮設を行う。
このようにして吊足場の仮設を行うことで、一層簡単に
作業を行うことができる。
なお、吊上げ用フック20と係止用キャッチ21との取付位
置を、第6図に示すように、逆に配置し、ゴンドラ4a,4
bに係止用キャッチ21を取付け、吊足場2に吊上げ用フ
ック20を取付けるようにしても良い。
次に、第8図及び第9図によりこの発明の他の一実施例
について説明する。
この実施例では、仮設される作業用の吊足場16を作業用
ケージ4としてのゴンドラ(図示例では、ゴンドラを1
台とする場合で説明する。)4aの横移動に合わせて横に
移動できるようにし、第8図に示すように、ゴンドラ4a
の昇降範囲全体もしくはゴンドラ4aより下の部分のいず
れか必要な部分だけを養生ネット1で養生しようとする
ものである。
(1)このため吊足場16の仮設前の準備として、第9図
に示すように、構造物3の上部に仮設される仮設横行レ
ール8に装着される横行トロリー9が4台で構成され、
3台の従動トロリー9aと1台の駆動トロリー9bで構成さ
れ、それぞれが連結ロッド9cで連結されている。
一方、ゴンドラ4aの最下降位置より僅かに下側の吊足場
16を仮設する位置に対応して下部仮設横行レール22が仮
設される。
この下部仮設横行レール22は上部仮設横行レール8と同
じように、断面形状が角ばったC字状のリップみぞ形鋼
等で構成されたものが使用され、作業壁面に直接アンカ
ー23を用いて取付けられる。この下部仮設横行レール22
の取付作業はゴンドラ4aを使用できる状態とした後、ゴ
ンドラ4a内から取付け作業を行なうようにし、仮設横行
レール8と平行かつほぼ同一の長さ仮設するようにす
る。
そして、外側の2つの従動トロリー9aにそれぞれ吊足場
16吊下用の吊ワイヤ12の上端部が固定され、横移動でき
るようになっている。
(2)このような準備が完了した後行われる吊足場16の
仮設は、次のようにして行われる。
建物3の地上部分にゴンドラ4aより横幅が広くなるよ
う仮設すべき床板2を1枚ないし複数枚並べ、必要に応
じて連結する。
そして、この床板2の建物3側の両側に下部横行レール
22に装着されるローラ24を取付けておく。
なお、このローラ24に上部の横行トロリー9と同期して
走行駆動できる駆動装置を設けるようにしても良い。
また、床板2には、吊り上げに必要な、長さを調整でき
るターンバックルを備えた吊部材13と必要な場合、斜材
14を取付けるとともに、手摺15などの付属物を予め取付
けるようにする。
こうして吊足場16が組み立てられたところで、ゴンド
ラ4aを下降させ、この吊足場16を吊り上げるようにす
る。
この場合の吊足場16の吊り上げは、例えば第3図で説明
したゴンドラ4aの側部に取付けた吊上装置として折畳み
式の吊上アーム17を用い、下からすくうようにして吊り
上げる。なお、第5図ないし第6図で説明した吊上げ用
フック20と係止用キャッチ21を用いて吊り上げるように
しても良い。
所定の位置まで吊足場16を吊り上げたところで、従動
トロリー9aから吊り下げられた吊足場用の吊ワイヤ12に
吊部材13の上端部に取付けた索条ロック装置19を用いて
固定するとともに、この後、吊部材13のターンバックル
で吊足場16の水平度を修正する。
次いで、床板2の両側のローラ24を下部仮設横行レー
ル22に装着し、移動可能な吊足場16の仮設が完了する。
こうして横移動可能な作業用の吊足場16が仮設された
後、第8図に示すように養生ネット1を張ったり、第9
図に示すように養生ネット1を張り、作業に必要な一部
分の壁面を覆うことができるようにする。
したがって、こうして仮設された作業用吊足場によれ
ば、第8図に示すように、ゴンドラ4aの幅に相当する建
物の壁面を養生ネット1で覆うだけで、この養生ネット
1をゴンドラ4aの横移動と同期して動かすようにし、常
に作業部分を養生しながら作業ができる。
また、ゴンドラ作業に必要な部分を最少限覆うことがで
きるので、使用中の建物1などへの影響を最少限にでき
る。
このような作業用吊足場の仮設方法によれば、ゴンドラ
の幅に対応して吊足場を仮設するようにすれば良く、仮
設作業を一層能率良く行うことができる。
なお、上記実施例では、作業用ケージをゴンドラで構成
した場合で説明したが、ゴンドラに限らず、昇降機構を
ゴンドラ自体に搭載したものや横行トロリー等他の部分
に搭載したものにも広く適用できるものである。
また、作業対象は建物に限らず、船舶,発電所,タン
ク,煙突そして橋梁等の構造物の壁面広く適用できるも
のである。
さらに、この発明の要旨を変更しない範囲で構成要素を
変更するようにしても良いことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、実施例とともに具体的に説明したようにこの発明
の作業用吊足場の仮設方法によれば、構造物の側面に沿
って昇降と横移動ができるゴンドラなどの作業用ケージ
を設けておき、この作業用ケージで地上の吊足場を吊り
上げて所定の位置に移動するようにし、所定位置で予め
吊り下げてある索条に固定することを繰り返して吊足場
を仮設するようにしたので、吊足場に巻上機を設けるこ
と無く、作業用ケージを用いて簡単に仮設できる。
さらに、この作業用吊足場の仮設方法によれば、吊足場
に昇降用の巻上機を搭載すること無く吊足場を仮設する
ことができるので、電力の確保や配線の必要がなく、作
業性が良く、コスト低減を図ることができるとともに、
吊足場上に広い作業空間を確保することができる。
また、吊上装置を作業用ケージに取付けるようにして一
層仮設作業を容易にすることができる。さらに、吊上げ
用フックと係止用キャッチを作業用ケージと床板のそれ
ぞれにいずれかを設けるようにしており、これによっ
て、地上からの吊上げを特別の操作を必要とせずに簡単
に仮設作業ができる。
また、所定位置に吊り上げた吊足場を索条に移載固定す
る場合に索条ロック装置を用いるようにしており、簡単
に固定できる。
さらに、連結状態の吊足場を水平保持部材を用いて剛体
状にするようにしており、連結状態でも吊足場の吊上げ
を可能とし、仮設作業の能率の向上を図ることができ
る。
また、横移動可能な索条に吊上げた吊足場を横移動レー
ルに移動可能に設置するようにしたので、作業用ケージ
とともに移動させて必要な部分だけの養生ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の作業用吊足場の仮設方法にかかり、第
1図はこの発明の作業用吊足場の仮設方法の一実施例に
かかる工程図、第2図及び第3図は作業用ケージでの吊
り上げ状態の説明図、第4図は、索条ロック装置の断面
図、第5図及び第6図はそれぞれ吊足場の吊上装置の他
の実施例の説明図、第7図は仮設完了状態の説明図であ
る。 第8図及び第9図はこの発明の作業用吊足場の仮設方法
の他の一実施例にかかる吊足場を横移動可能とする場合
の仮設完了状態の説明図である。 1…養生ネット、2…床板、2a…連結用フック、2b…連
結用キャッチ、3…構造物、3a…パラペット、4…作業
用ケージ、4a,4b…ゴンドラ、5…仮設横行装置、6…
レール支持台、7…支持枠、8…仮設横行レール、9…
横行トロリー、9a…従動トロリー、9b…駆動トロリー、
9c…連結ロッド、9d…フック、10…ゴンドラ用吊ワイ
ヤ、11…巻取機、12…吊ワイヤ、13…吊部材、14…斜
材、15…手摺、16…吊足場、17…吊上アーム、18…吊上
突起、19…索条ロック装置、19a…支持体、19b…固定部
材、19c…ハンドル、19d…移動部材、20…吊上げ用フッ
ク、20a…基端部、20b…ボールプランジャ、20c…バ
ネ、21…係止用キャッチ、22…下部仮設横行レール、23
…アンカー、24…ローラ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の側面に沿って昇降及び横移動可能
    な作業用ケージを設けるとともに、構造物上部より吊足
    場用の索条を吊り下げた後、前記作業用ケージで地上の
    吊足場を吊り上げて所定の設置位置に移動し、この吊足
    場を前記索条に固定することを繰り返すようにしたこと
    を特徴とする作業用吊足場の仮設方法。
  2. 【請求項2】前記作業用ケージに吊足場用の吊上装置を
    搭載したことを特徴とする請求項1記載の作業用吊足場
    の仮設方法。
  3. 【請求項3】前記作業用ケージと前記吊足場とのいずれ
    か一方に収納可能な吊上げ用フックを設け、いずれか他
    方に係止用キャッチを設けて吊り上げるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の作業用あ足場の仮設方法。
  4. 【請求項4】前記吊足場の前記索条への固定を索条ロッ
    ク装置を用いて行うようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の作業用吊足場の仮設方
    法。
  5. 【請求項5】前記地上の吊足場を複数枚連結し、これら
    を水平保持部材で剛体状にした後、前記作業用ケージで
    吊り上げるようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の作業用吊足場の仮設方法。
  6. 【請求項6】構造物の側面に沿って昇降及び横移動可能
    な作業用ケージを設けるとともに、構造物上部より横移
    動可能な吊足場用の索条を吊り下げた後、前記作業用ケ
    ージで地上の吊足場を吊り上げて前記索条に固定すると
    ともに、この吊足場を構造物の側面に設置した横移動用
    レールに移動可能に設置したことを特徴とする作業用吊
    足場の仮設方法。
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