JPH1144095A - 建築用自動昇降装置と、自昇型養生ネット及び自昇型外部足場 - Google Patents

建築用自動昇降装置と、自昇型養生ネット及び自昇型外部足場

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Publication number
JPH1144095A
JPH1144095A JP9204295A JP20429597A JPH1144095A JP H1144095 A JPH1144095 A JP H1144095A JP 9204295 A JP9204295 A JP 9204295A JP 20429597 A JP20429597 A JP 20429597A JP H1144095 A JPH1144095 A JP H1144095A
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JP
Japan
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building
frame
curing net
elevating
lifting
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Application number
JP9204295A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ogi
茂 小木
Toru Shinozaki
徹 篠崎
Takanobu Tateno
孝信 舘野
Toshio Kiuchi
利夫 木内
Akihiro Miwa
明広 三輪
Hisao Ozaki
久夫 尾崎
Masatoshi Handa
雅俊 半田
Shinji Nakai
紳二 中井
Toru Shima
徹 嶋
Masaya Osawa
雅也 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANZEN KIGU KK
Toda Corp
Original Assignee
ANZEN KIGU KK
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高層建築物等に使用される、外部へ
の飛散防止や落下養生のため張設される養生ネットに使
用される建築用自動昇降装置に関し、建築物の大きさや
形状に柔軟に対応して養生ネットを張設できるようにす
ること。 【解決手段】建築物の上下方向に少なくとも3階分に亘
ってガイド溝を有して形成されるとともに養生ネット1
又は外部足場を支持する支持手段を有してなる昇降ガイ
ド枠体7と、該ガイド枠体7のガイド溝に沿ってスライ
ド自在な昇降基台8と、該昇降基台8を支持するために
先端部が躯体の一部に係止可能に形成され後端部が当該
昇降基台に取り付けられるロック手段と、前記昇降ガイ
ド枠体7の上下2箇所に回動自在に設けられたプーリー
7cと、該2箇所のプーリー7cに巻回されてその両端
部が前記昇降基台の上下両端部に繋着される索条17
と、前記プーリーを回転駆動させる駆動手段とからなる
建築用自動昇降装置5。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築物,超高
層建築物を構築する際に使用される、外部への飛散防止
や落下養生のために建築物の外周囲に張設される養生ネ
ットまたは外部足場と、これらに使用される建築用自動
昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層建築物等の構築の際に、飛散
防止や落下養生のため構築物の外周に張設される養生ネ
ットとして、例えば、ゴンドラ用ガイド溝を案内用に利
用して、該ガイド溝をスライドするガイドレールを設
け、このガイドレールに対して吊りロープで昇降自在に
したスライドパネルを養生ネットとして設けて、当該養
生ネットを昇降自在にしたものが知られている(特開平
7−4063号)。また、このほかにネット付の養生枠
を単にクレーンで吊り上げて盛り替える方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、養生ネ
ットを吊りロープで吊り上げて盛り替える方法であっ
て、外壁カーテンウォール工事におけるゴンドラ用ガイ
ド溝を利用するものなので、ガイドレールの盛り替えを
行うことが必要であり、養生ネットを昇降させる段取り
が複雑となるとともに、横方向に複数の分割した養生ネ
ットを何回も昇降させるので手間が掛かると言う問題点
がある。
【0004】更に、養生ネットを吊りロープで引き上げ
るので、その引き上げ手段もタワークレーンを使用する
と、その間は他の仕事にタワークレーンを使えなくなっ
て不都合となり、独立の引き上げ手段を装備すると、建
築工事の進行とともに該引き上げ手段を上階へ盛り替え
る必要があって、これにも手間が掛かると言う問題点が
ある。また、これらのことは外部足場についても同様に
言えることである。
【0005】このように、従来の昇降型養生ネットまた
は外部足場には、構造の簡易化と盛り替えの手間がかか
ることにおいて解決しなければならない課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建築用自動
昇降装置の上記課題を解決するための要旨は、建築物の
上下方向に少なくとも3階分に亘ってガイド溝を有して
形成されるとともに養生ネット又は外部足場を支持する
支持手段を有してなる昇降ガイド枠体と、該ガイド枠体
のガイド溝に沿ってスライド自在な昇降基台と、該昇降
基台を支持するために先端部が躯体の一部に係止可能に
形成され後端部が当該昇降基台に取り付けられるロック
手段と、前記昇降ガイド枠体の上下2箇所に回動自在に
設けられたプーリーと、該2箇所のプーリーに巻回され
てその両端部が前記昇降基台の上下両端部に繋着される
索条と、前記プーリーを回転駆動させる駆動手段とから
なることである。
【0007】前記昇降ガイド枠体の支持手段と昇降基台
のロック手段とが、養生ネット面又は外部足場面から建
築物の躯体の一部へ出没自在に構成されていることであ
る。該支持手段には、建築物の壁面にアンカーで固定さ
れる金属製トラス状の剛性なブラケットを含むものであ
る。
【0008】本発明に係る自昇型養生ネットの要旨は、
建築物の外周を囲繞するように設けられる養生ネットで
あって、養生ネットの枠体が建築物の躯体の一部に係止
される支持手段を介して支持され、該枠体には躯体の一
部を利用する建築用自動昇降装置が設けられていること
である。
【0009】更に、前記養生ネットは、建築物の全外周
を複数に分割した分割体であること、また、その分割体
が建築物のコーナー部分を含むことである。
【0010】本発明に係る自昇型外部足場の要旨は、建
築物の外周を囲繞するように設けられる外部足場であっ
て、該外部足場の枠体が建築物の躯体の一部に係止され
る支持手段を介して支持され、前記外部足場の枠体には
躯体の一部を利用する建築用自動昇降装置が設けられて
いることである。
【0011】本発明に係る建築用自動昇降装置によれ
ば、建築物の躯体の一部を利用して養生ネットや外部足
場を、尺取り虫のようにして自動昇降させることが出来
るようになる。
【0012】また、本発明に係る自昇型養生ネットまた
は外部足場によれば、建築物の躯体の一部を利用して自
動昇降させることが出来るようになり、かつ、昇降装置
はコンパクトにでき、既往のフレームを利用でき、シス
テム及び構造を簡単にできるばかりでなく、養生ネット
又は外部足場をタワークレーンを使って引き上げる必要
が無くなり、その分だけタワークレーンを有効に使用す
ることができることとなる。
【0013】本発明の自昇型養生ネットまたは外部足場
は、建築物の躯体の一部を利用して昇降ガイド枠体と昇
降基台とが尺取り虫のように交互に昇降することによ
り、工事進行に合わせて適宜に上昇されて、上階の側面
開口部が覆われて作業の安全性が確保されたり、外部足
場がセットされたりするものである。本発明の昇降装置
は、ユニット化されるので、建築物のコーナー部や平面
形状が複雑であっても適宜な位置に配置することにより
対応できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る建築用自動昇
降装置と、それを使用した自動昇降型(以下、自昇型と
言う)養生ネットまたは外部足場について図面を参照し
て説明する。
【0015】本発明に係る第1実施例は、図1乃至図3
に示すように、建築物の外周を囲繞するように設けられ
る自昇型養生ネット1(以下、養生ネット1ともいう)
があり、該養生ネット1の枠体2が回転式の支持手段4
を介して建築物の躯体の一部3に支持される。そして、
前記枠体2には、既に構築され所要強度の発現した躯体
の一部3を利用して迫り上がる薄型軽量の建築用自動昇
降装置5が設けられている。
【0016】前記養生ネット1は、高層建築物に使用さ
れるので、火花等の飛散を防止すべく弛みがないように
枠体2に張設されている。枠体2は、上下方向で建築物
の3階分に亘って単管等を縦横に繋ぎ合わせて軽量に構
成されている。
【0017】この枠体2には、横方向に適宜間隔を置い
て建築用自動昇降装置5が配設されている。該建築用自
動昇降装置5の構成は、図3乃至図4に示すように、上
下方向に3階分に亘ってコ字状のガイド溝6(例えば、
その巾が100mm程度)を有するガイドレール7aを
一定の間隔で対向配置し、該ガイドレール7aの上下位
置にて横架材7bで連結されて形成されるとともに、枠
体2及び養生ネット1を躯体の一部3に係止して支持す
る支持手段4を有してなる昇降ガイド枠体7がある。
【0018】前記昇降ガイド枠体7には、その上位置
(例えば、3階分の範囲内における位置)と下位置(例
えば、1階分の範囲内における下部)に、プーリー7
c,7cが回動自在に配設されている。そして、一方の
プーリー7c(例えば、上位置のプーリー)には、これ
を回転駆動させるためのモーター9が設けられている。
【0019】また、対向するガイドレール7a,7a間
に、前記ガイド溝6に沿ってスライド自在な昇降基台8
が設けられている。
【0020】前記昇降基台8は、建築物の1階分の長さ
の細長い躯体であり、図1に示すように、スライド自在
にする構成として、前記ガイド溝6内に若干の間隙を有
して嵌装される回動自在な転動輪8aが当該昇降基台8
の両側壁の上下から突出された4箇所の軸8bに軸着さ
れている。
【0021】そして、図4に示すように、昇降ガイド枠
体7における2箇所のプーリー7c,7cの間には、索
条17が巻回され、その両端部が前記昇降基台8の上下
両端部8c,8dに繋着されている。
【0022】前記索条17は、例えば、ロープやワイヤ
ーであり、または、チェーンを使用することができる。
索条17がチェーンである場合には、モーター9側のプ
ーリーはスプロケットにして、下側のプーリーはチェー
ン用歯車の従動輪とするものである。
【0023】昇降ガイド枠体7の上部におけるプーリー
7cとモーター9との接続は、減速装置を介して回転駆
動させるようにするものである。なお、昇降基台8に対
して昇降ガイド枠体7を上昇させようとすると、該昇降
ガイド枠体7と枠体2とがその自重で自然落下するおそ
れがあるので、下側のプーリー7cには逆転防止爪を設
けたり、場合によっては、モーター9と減速装置を下側
に配設して逆転防止するようにするのが好ましいもので
ある。
【0024】また、昇降基台8の躯体の一部3側に向い
た面には、図1乃至図2に示すように、該昇降基台8を
支持するため、金属製平板の先端部10aが躯体の一部
3に係止可能に形成され、その後端部10bが当該昇降
基台8に回動自在に取り付けられてなるロック手段であ
る腕状ロック部材10が設けられている。
【0025】前記腕状ロック部材10は、昇降基台8側
に固定されたコ字状の金物11と、該金物11に上下方
向に設けられた支持軸12によって水平方向に回動自在
となっている。前記金属製平板の先端部10aには、躯
体の一部3にボルトの上部を突出して埋設されたアンカ
ーボルト3bとの係合を図るための貫通孔が設けられて
いる。
【0026】このような腕状ロック部材10における回
動自在な構成が、前記昇降ガイド枠体7の支持手段4に
採用されており、養生ネット面から躯体の一部3側へ水
平方向に出没自在となっているものである。
【0027】本発明に係る第2実施例は、図5乃至図6
に示すように、昇降基台8における腕状ロック部材20
が、躯体の一部3に向かって伸張して係合されるスライ
ド方式である点において、前記第1実施例における回転
方式の腕状ロック部材10と相違するものである。
【0028】この場合には、躯体の一部3に腕状ロック
部材20をアンカーボルト3bによって係合させた後
に、昇降基台8に対してスライドさせた後の前記腕状ロ
ック部材20がズレないように、腕状ロック部材20と
昇降基台8とをロックピン21でロックさせるものであ
る。
【0029】本発明の第3実施例は、建築物の躯体の一
部であるバルコニー3cを昇降用に利用するものであ
る。かかる場合に、建築物の外周を囲繞するように設け
られる養生ネット1は、図7乃至図8に示すように、養
生ネットの枠体2が、建築物の躯体の一部であるバルコ
ニー3cに係止される支持手段4を介して支持されてい
る。
【0030】前記支持手段4及び腕状ロック部材10
は、第1実施例と同様に腕状ロック部材10が回転式に
構成されている。そして、腕状ロック部材10の金属製
平板10cの下面で、バルコニー3cの立上げ部3dの
傾斜した上端面との間の隙間には、この隙間を埋めるよ
うにテーパ状の金属製介在物13が該平板10cに設け
られている。
【0031】更に、前記金属製平板10cには、前記バ
ルコニーの立上げ部3dを挟持するため、例えば、挟持
用ボルト14,15が孔に挿通して取り付けられ、前記
立上げ部3dの巾に対して隙間があれば、その隙間に介
在物16を差し込んで、立上げ部3dをきつく挟持でき
るように構成されている点において、前記第1実施例と
相違するものである。なお、符号18はバルコニー3c
の手摺りを示している。
【0032】本発明の第4実施例は、前記支持手段4の
他の例であり、図9に示すように、建築物の躯体の一部
にアンカーを埋設しておいて、バルコニーよりも外部に
突出させたトラス状の剛性な仮設ブラケット30を用い
るものである。
【0033】前記仮設ブラケット30と建築用自動昇降
装置5との取り合いは、昇降ガイド枠体7と走行基台8
とにそれぞれ仮設ブラケット30が、例えば、ボルトの
抜き差しで脱着出来るような、係合状態にされているも
のである。このブラケット方式は、バルコニーの有無に
関わらず採用できる方式である。
【0034】以上のようにして、建築用自動昇降装置5
を備えた自昇型養生ネットが形成されるので、その使用
方法を図10を参照して説明する。図10(イ)に示す
ように、養生ネット1を張設した枠体2を建築物の全外
周のコーナー部を含んで一部に立設し、該枠体2におけ
る複数箇所に設けられた昇降ガイド枠体7の各々から支
持手段4を、1階部分と2階部分との躯体の一部3に各
々向けて手動により水平回転させてその腕を伸ばし、該
支持部材4により躯体の一部3に係止させる。
【0035】この状態において、例えば、建築物の1階
分から3階分までの外部に開口した範囲が、養生ネット
1で飛散防止や落下防止がなされる。その後、工事の進
行により上階に建て入れが始まると、養生ネット1を1
階分だけ昇降させる必要があるので、そのために以下の
ようにする。
【0036】建築物の躯体の一部3に支持手段4を介し
て支持された枠体2において、図10(ロ)に示すよう
に、各建築用自動昇降装置5の昇降ガイド枠体7のモー
ター9を減速装置を介して、各々同期をとりながらプー
リー7cを所定方向に回転させる。
【0037】前記モーター9により索条17が所定方向
に巻き上げられ、その一端部が走行基台8の上部8cに
繋着されているので、当該昇降基台8が、昇降ガイド枠
体7のガイド溝6に沿って上昇する。
【0038】前記昇降した昇降基台8が、所定の階(例
えば、2階)に達したらモーター9の回転を停止させ、
各昇降基台8におけるロック手段である腕状ロック部材
10,10を、そのネット面への重畳状態から躯体の一
部3方向へ水平回転させる。
【0039】前記腕状ロック部材10の平板10cを、
図2,図6又は図7に示すように、例えば、建築物の2
階と3階部分の躯体の一部3がバルコニー3cであれ
ば、その立上げ部3aに、挟持用ボルト14,15及び
介在物16を使用して、堅固に挟持させる。
【0040】昇降基台8が躯体の一部3で支持されるよ
うにした後に、図10(ハ)に示すように、建築物の1
階と2階の躯体の一部3に係止した支持部材4を係止解
除し、各々ネット面側に手動で水平回転させて重畳させ
る。
【0041】そして、昇降ガイド枠体7のモーター9
を、昇降基台8を昇降させる時と反対方向に回転させて
索条17を巻き上げ、該昇降ガイド枠体7の下側のプー
リー7cを上昇させることで、昇降ガイド枠体7,枠体
2及び養生ネット1を昇降させて、養生ネット1の上部
分を4階部分に至らしめる。
【0042】昇降ガイド枠体7から前記重畳された状態
の支持部材4を、図10(ニ)に示すように、建築物の
2階と3階部分の躯体の一部3へと各々手動で水平回転
させて展開させ、当該躯体の一部3に係止させること
で、枠体2が強固に支持される。こうして、4階部分の
建て入れ作業を安全に行うものである。
【0043】なお、支持部材4が前記仮設ブラケット3
0で支持される場合(図9参照)には、例えば、ボルト
を抜いて仮設ブラケット30との係合を解いた走行基台
8を上昇させるとともに、上階に盛り替えておいた仮設
ブラケット30に係合させ、その後に、昇降ガイド枠体
7と仮設ブラケット30との係合を解いて、該昇降ガイ
ド枠体7,枠体2及び養生ネット1を昇降させて上階に
盛り替えた仮設ブラケット30にボルトで係合させるよ
うに、するものである。
【0044】このように、本発明に係る自昇型養生ネッ
トは、枠体2と養生ネット1とを、建築用自動昇降装置
5によって建築物の躯体の一部3を利用して尺取り虫の
ように迫り上がって自動昇降されるものである。尚、養
生ネット1が工事完了により不要となった後は、例え
ば、タワークレーンによって地上に降ろすようにするも
のである。
【0045】自昇型養生ネットは、図11に示すよう
に、建築物19の全外周を平面計画により、例えば、大
きく4分割にして、各コーナー部も直線的に分割体とす
るものである。このほか、図12に示すように、コーナ
ー部を含んで4分割に区画して設けるようにするもので
ある。このようにすることで、養生ネット1の自立性も
良く昇降性能が安定するばかりでなく、昇降装置の数も
少なくすることができる利点がある。
【0046】本発明に係る建築用自動昇降装置5を備え
た自昇型外部足場21,22は、図13乃至図14に示
すように、前記自昇型養生ネットにおける枠体2が外部
足場に替わるものである。前記外部足場21は、トラス
材とパイプで足場を構成したものであり、前記外部足場
22は、建築用自動昇降装置5とトラスでフレームを構
成し、その上下をボックストラス材で固定し、その間に
枠組足場を入れて構成したものである。この外部足場の
場合、例えば、図15に示すように、平面状適宜位置に
昇降装置を用いることにより実施できる。
【0047】建築用自動昇降装置5によって前記自昇型
外部足場21,22が尺取り虫のように昇降する作用及
びその効果も前記各実施例と同じであり、重複した説明
を省略する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
用自動昇降装置は、建築物の上下方向に少なくとも3階
分に亘ってガイド溝を有して形成されるとともに養生ネ
ット又は外部足場を支持する支持手段を有してなる昇降
ガイド枠体と、該ガイド枠体のガイド溝に沿ってスライ
ド自在な昇降基台と、該昇降基台を支持するため先端部
が躯体の一部に係止可能に形成され後端部が当該昇降基
台に取り付けられるロック手段と、前記昇降ガイド枠体
の上下2箇所に回動自在に設けられたプーリーと、該2
箇所のプーリーに巻回されてその両端部が前記昇降基台
の上下両端部に繋着される索条と、前記プーリーを回転
駆動させる駆動手段とからなり、建築物の躯体の一部を
利用して自動的に迫り上がることが出来て、また、薄型
軽量であるので、取り扱いが容易で低コストにして高層
建築物や超高層建築物の仮設設備をせり上げることが出
来るという優れた効果を奏するものである。更に、本昇
降装置は、コンパクトにできるので、既往のフレームを
大きく改良したりすることなく簡単にユニット単位で設
置できるという優れた効果を奏するものである。
【0049】本発明に係る自昇型養生ネットは、養生ネ
ットの枠体が建築物の躯体の一部に係止される支持手段
を介して支持され、該枠体には躯体の一部を利用する建
築用自動昇降装置が設けられていることから、建築物の
側面開口部を建築工事の進行と共に必要部分だけ無駄な
くセットすることが出来てコストの軽減となり、タワー
クレーンの有効利用を図ることが出来るという優れた効
果を奏するものである。また、昇降装置がコンパクトで
あるので、ブラケット支持により躯体に取り付けること
もできるという優れた効果を奏するものである。
【0050】自昇型養生ネットを3階分にしているの
で、コンクリート打設後の若材齢の上階1層分に無理な
負担をかけないで、建築物の躯体品質上好ましいという
優れた効果を奏するものである。
【0051】また、前記養生ネットは、建築物の全外周
を複数に分割した分割体にしたり、建築物のコーナー部
分を含む分割体とすることであることから、建築物に応
じて任意に分割できて平面計画の制約が少ないというと
いう優れた効果を奏するものである。また、コーナー部
分を含む分割体とすることで自立性も良くなり、細分割
したものに比べて昇降装置の数を少なくすることが出来
るという優れた効果を奏するものである。
【0052】本発明に係る自昇型外部足場は、建築物の
外周を囲繞するように設けられる外部足場であって、該
外部足場の枠体が建築物の躯体の一部に係止される支持
手段を介して支持され、前記外部足場の枠体には躯体の
一部を利用する建築用自動昇降装置が設けられているの
で、高層建築に外部足場を構築するに低コストでできる
という優れた効果を奏するものである。また、本装置
は、コンパクトにユニット化されているので、大型のシ
ステムにも簡単に対応することができるという優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自昇型養生ネットに
おける、建築用自動昇降装置の一部の平面図である。
【図2】同第1実施例における腕状ロック部材の側面図
である。
【図3】同第1実施例に係る自昇型養生ネットの一部を
表す正面図である。
【図4】同本発明に係る自昇型養生ネットにおける、建
築用自動昇降装置の正面図である。
【図5】同第2実施例に係る自昇型養生ネットにおけ
る、建築用自動昇降装置の支持手段の概略平面図であ
る。
【図6】同第2実施例に係る自昇型養生ネットにおけ
る、建築用自動昇降装置の支持手段の概略側面図であ
る。
【図7】同本発明の第3実施例に係る自昇型養生ネット
における、建築用自動昇降装置の支持手段材の側面図で
ある。
【図8】同第3実施例に係る自昇型養生ネットの縦断面
図である。
【図9】同本発明の第4実施例に係る説明図である。
【図10】同本発明に係る自昇型養生ネットを建築用自
動昇降装置で迫り上げていく様子を示す説明図(イ),
(ロ),(ハ),(ニ)である。
【図11】同本発明に係る自昇型養生ネットの、建築物
に対し分割して配置した様子を示す説明図である。
【図12】同本発明に係る自昇型養生ネットの、建築物
に対し分割して配置した様子を示す説明図である。
【図13】本発明に係る自動昇降型外部足場21の一部
の斜視図である。
【図14】同本発明に係る自動昇降型外部足場22の一
部の斜視図である。
【図15】同本発明に係る自動昇降型外部足場の平面図
(a)、断面図(b)である。
【符号の説明】
1 養生ネット、2 枠体、3 躯体の一部、3b ア
ンカーボルト、3c バルコニー、3d 立上げ部材、
4 支持手段、 5 建築用自動昇降装置、6 ガイド
溝、7 昇降ガイド枠体、7a ガイドレール、7b
横架材、7c プーリー、8 昇降基台、8a 転動
輪、8b 軸、8c 上端部、8d 下端部、9 モー
ター、10 腕状ロック部材、10a 平板の先端部、
10b 平板の後端部、10c 平板、11 金物、1
2 支持軸、13 介在物、14,15 挟持用ボル
ト、16 介在物、17 索条、19 建築物、21,
22 自昇型外部足場。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舘野 孝信 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 木内 利夫 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 三輪 明広 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 尾崎 久夫 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 半田 雅俊 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 中井 紳二 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 嶋 徹 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 大澤 雅也 東京都江戸川区東葛西9−4−2 安全機 具株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の上下方向に少なくとも3階分に
    亘ってガイド溝を有して形成されるとともに養生ネット
    又は外部足場を支持する支持手段を有してなる昇降ガイ
    ド枠体と、 該ガイド枠体のガイド溝に沿ってスライド自在な昇降基
    台と、 該昇降基台を支持するために先端部が躯体の一部に係止
    可能に形成され後端部が当該昇降基台に取り付けられる
    ロック手段と、 前記昇降ガイド枠体の上下2箇所に回動自在に設けられ
    たプーリーと、 該2箇所のプーリーに巻回されてその両端部が前記昇降
    基台の上下両端部に繋着される索条と、 前記プーリーを回転駆動させる駆動手段とからなるこ
    と、 を特徴とする建築用自動昇降装置。
  2. 【請求項2】 昇降ガイド枠体の支持手段と昇降基台の
    ロック手段とが、養生ネット面又は外部足場面から建築
    物の躯体の一部へ出没自在に構成されていること、 を特徴とする請求項1に記載の建築用自動昇降装置。
  3. 【請求項3】 建築物の外周を囲繞するように設けられ
    る養生ネットであって、養生ネットの枠体が建築物の躯
    体の一部に係止される支持手段を介して支持され、該枠
    体には躯体の一部を利用する建築用自動昇降装置が設け
    られていること、 を特徴とする自昇型養生ネット。
  4. 【請求項4】 養生ネットは、建築物の全外周を複数に
    分割した分割体であること、 を特徴とする請求項3に記載の自昇型養生ネット。
  5. 【請求項5】 養生ネットは、建築物のコーナー部分を
    含む分割体であること、 を特徴とする請求項4に記載の自昇型養生ネット。
  6. 【請求項6】 建築物の外周を囲繞するように設けられ
    る外部足場であって、該外部足場の枠体が建築物の躯体
    の一部に係止される支持手段を介して支持され、前記外
    部足場の枠体には躯体の一部を利用する建築用自動昇降
    装置が設けられていること、 を特徴とする自昇型外部足場。
JP9204295A 1997-07-30 1997-07-30 建築用自動昇降装置と、自昇型養生ネット及び自昇型外部足場 Pending JPH1144095A (ja)

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