JP2562091B2 - 建築工事における外部養生方法及び外部養生装置 - Google Patents

建築工事における外部養生方法及び外部養生装置

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JP2562091B2
JP2562091B2 JP4018907A JP1890792A JP2562091B2 JP 2562091 B2 JP2562091 B2 JP 2562091B2 JP 4018907 A JP4018907 A JP 4018907A JP 1890792 A JP1890792 A JP 1890792A JP 2562091 B2 JP2562091 B2 JP 2562091B2
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和 田 哲 雄 多
本 成 坂
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Taisei Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先行して構築する建築
構造体に係止させた平盤状移動梁の周囲に昇降可能なシ
ートあるいはネット等からなる幕体を吊り下げ、該幕体
で当該建築構造体の外部を覆うことにより、建築物内部
への雨の降り込み等を防ぐとともに、幕体の下方に足場
を垂下し、建築構造体の外壁作業を効率良く実施するこ
とのできる建築工事における外部養生方法及び外部養生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の建築作業、特に高層ビル等で代表
される作業現場は、最終階の高さが今日では地上百数十
メートルにも及んでいるのが現状である。従って、こう
した高層ビル等の作業現場では、自然環境、特に風雨等
に曝され易く、工期の大幅な延長を余儀無くされたり、
市街地等では周囲の住民に対する騒音、塵埃を充分配慮
しなければならず、また高所故外壁作業等を実施するに
は安全な足場を組み立てなければならず、その作業は非
常に困難を究めているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、風雨に曝さ
れるのを防いだり、騒音、塵埃等を遮断するに当たり、
従来は、当該建築構造物の外周に沿って足場として利用
するために設置した組み立てたパイプを利用してネット
あるいはシート等を張り巡らす、所謂外部養生方法が採
用されているが、こうした従来の外部養生方法は、例え
ば養生ネットの周辺に設けたバンドを最寄りのパイプに
結束してバインドすることにより設置していたため、養
生ネットの設置作業が非常に困難であり、その作業も作
業員により一々結束するものであるから、長時間を要
し、危険性も高く、しかも工事が完了した時点では、ま
た同ネット等の撤去作業を同様に行わなければならず、
非常に能率の悪いものであった。殊に、従来の外部養生
方法は、足場の盛替え作業に応じてネットあるいはシー
ト等もその都度張り替えなければならず極めて煩雑であ
る等種々の問題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、先行して構築する建築構造体に係止させた平盤状移
動梁の周囲に昇降可能なシートあるいはネット等からな
る幕体を吊り下げ、該幕体で当該建築構造体の外部を覆
うことにより、建築物内部への雨の降り込み等を防ぐと
ともに、幕体の下方に足場を垂下し、建築構造体の外壁
作業等を効率良く実施することのできる建築工事におけ
る外部養生方法及び外部養生装置を提供することにあ
り、そのために、先行して構築する建築構造体に係止さ
せた平盤状移動梁の周囲に横方向に所定の間隔で昇降部
材を配置し、該昇降部材にシートあるいはネット等から
なる幕体及び足場を吊り下げ、該幕体で当該建築構造体
の外部を覆い当該建築構造体の養生と、作業を効率良く
実施できるように構成する。
【0005】
【作用】上記のような構成を採用したので、構築する建
築構造体の外周に沿って設置する養生シートあるいはネ
ット等の吊り下げ作業をはじめ撤去作業は全て自動的に
処理でき、しかも、盛替えに当たりシート、ネット等に
位置を変更する必要がある場合も、当該シートあるいは
ネットの部分のみを昇降することによる養生箇所を変更
することができる。また、シートあるいはネットの下方
に足場装置を装備することで、外壁に対する作業足場の
簡単に設置することが可能であり、外周の作業を極めて
安全かつ容易に実施できる。
【0006】
【実施例】以下、図1、図2、図3、図4、図5及び図
6に基づいて本発明に係る建築工事における外部養生方
法及び外部養生装置の一実施例を詳細に説明する。同図
中、1は、建築途中の建築構造体(本実施例では、地下
2階、地上N階のビルを例に掲げて説明する。)であ
る。この建築構造体1の建築は、中央に位置するタワー
1aに沿って下層階から上層階に向かってクライミング
する平盤状移動梁2及びタワー1aの中心最上部に立設
したタワークレーン3を利用して所定の建築資材を昇降
してなされているものである。
【0007】ところで、上記の建築構造体1の最上階の
上方に位置する平盤状移動梁2の先端周囲には、一定の
間隔をおいて多数本のワイヤー4が吊り下げられ、該ワ
イヤー4の下端には、本実施例ではワイヤー4に一定の
張力を与えつつ錘りの役目を持つ仮設足場5が装備され
る。上記の各ワイヤー4の昇降と、仮設足場5の昇降
は、平盤状移動梁2の先端寄りに装備したウインチ6の
駆動で、各ワイヤー4を巻き上げ、巻き下ろすことによ
り成される。また、上記の各ワイヤー4相互間には、建
築構造体1の外壁工事が完了していない部分の略全周囲
を覆うべく養生ネット7が張設され、該養生ネット7
は、各ワイヤー4の昇降に伴って昇降するように構成さ
れている。
【0008】なお、上記の仮設足場5と建築構造体1の
係止は、建築構造体1の外壁が設けられる位置に一定の
間隔で縦方向に沿って配置したガイド部材8(例えばロ
ーラ付きフック方式のガイド部材)により成され、円滑
に昇降できるように構成されている。また、上記の養生
ネット7は、縦、横方向に多数枚連結して構成され、隣
合う養生ネット7相互間の連結は、図6に示す如く、ワ
イヤー4が挿通され、左右にクリップ9a、9aを設け
た昇降用金具9を用いて連結され、かつ各養生ネット7
は、当該養生ネット7を吊り下げた複数本のワイヤー4
との交叉部を圧着させて各養生ネット7毎に横方向に沿
って、上下に一定の間隔に配置したガイドバー10によ
り昇降するに際し、養生ネット7が一定の高さまで上昇
すると各養生ネット7は外側に膨らみ整然とコンパクト
に折り畳まれるように構成されている。
【0009】また、上記の説明では、各ワイヤー4の下
端には仮設足場5が装備されるように説明したが、仮設
足場5は外壁等の建築を行う場所に応じて吊り下げれば
よく、単に外壁部の養生のみを実施すればよい場合は、
図4に示した如く、各ワイヤー4の下端に錘り11を吊
り下げ、各ワイヤー4に一定の張力を付与するように構
成し、各錘り11の外壁に対する係止は同図に示した如
く、各階の梁12間に縦に配置するガイド部材13でガ
イドして係止するように構成する。
【0010】また、仮設足場5には、バランスウエイト
5aが装備され足場の水平度が充分に補正されるように
構成されている。 他の実施例1 前述した実施例では養生ネット7を平盤状移動梁2の先
端寄りに配置したウインチ6の巻き上げにより収納する
ができるように説明したが、例えば逆に巻き下げ収納式
にすることが可能である。この場合は、養生ネット7の
巻き上げウインチ6に巻かれたワイヤー4を緩めること
により養生ネット7を下降させるものであり、建築工事
の応じて何れの方式を採用してもよく特に上記の実施例
にのみ限定するものではない。
【0011】他の実施例2 前述した実施例ではワイヤー4は平盤状移動梁2の先端
寄りに装備したウインチ6の駆動でもって昇降させるよ
うに説明したが、例えば上記の平盤状移動梁2が昇降作
動するのみ伴って同じように昇降するようにしてもよく
特に上記の実施例にのみ限定するものではない。
【0012】他の実施例3 前述した実施例では、ワイヤー4の下端に仮設足場5を
吊り下げた例と、錘り11を吊り下げた例を説明した
が、例えば平盤状移動梁2の移動に伴って上昇するワイ
ヤー4に引かれて錘り11がガイド部材13の上方に位
置すると、この錘り11の移動に伴って、更に上方の階
に移動するようにしてもよく、この場合はガイド部材1
3の移動を殊更に設ける必要がないので装置が非常に簡
単となる。
【0013】以下、上記の構成に基づいて本発明に係る
建築工事における外部養生方法及び外部養生装置の作用
を説明する。即ち、本発明に係る建築工事における外部
養生方法及び外部養生装置は、図1でその全体を示した
如く、平盤状移動梁2の先端寄りに装備したウインチ6
の駆動により昇降する複数本のワイヤー4を吊り下げ、
このワイヤー4相互間に養生ネット7を張設したので、
建築構造体1に対する養生ネット7の設置が非常に簡単
であり、しかも平盤状移動梁2の昇降及びウインチ6の
駆動によりワイヤー4を昇降させるものであるから、養
生ネット7の盛替え作業が極めて容易であり、また、ワ
イヤー4に張設した養生ネット7は、ワイヤー4に圧着
したガイドバー10が一定の高さまで上昇することによ
り外側に膨らみ整然とコンパクトに折り畳まれるから、
例えば暴風雨等に際し、風圧を避けるため収納するよう
な場合の開放作業が非常に容易であり、その作業を迅速
に行うことができる。また、平盤状移動梁2の先端寄り
に装備するウインチ6を個別的に駆動することにより、
建築構造体1の周囲を覆った養生ネット7の内の一部分
のみを開放することも極めて容易に実施することが可能
であるから、資材等を搬入するに当たり、目的階の養生
ネット7のみを開放して資材等の搬入をすることは可能
である。また、上記の養生ネット7の下端には仮設足場
5を配置したので、外壁等に対する作業が容易であり、
しかも、仮設足場5もウインチ6の駆動乃至平盤状移動
梁2の昇降により所定の高さに移動することが容易であ
るから、建築構造体1の外壁の作業が極めて容易に実施
可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明した如く、先
行して構築する建築構造体に係止させた平盤状移動梁の
周囲に横方向に所定の間隔で昇降部材を配置し、該昇降
部材にシートあるいはネット等からなる幕体及び足場を
吊り下げ、該幕体で当該建築構造体の外部を覆い当該建
築構造体の養生と、作業を効率良く実施できるように構
成したので、構築する建築構造体の外周に沿って設置す
る養生シートあるいはネット等の吊り下げ作業、撤去作
業は全て自動的に処理でき、しかも、盛替えに当たりシ
ート、ネット等に位置を変更する必要がある場合も、当
該シートあるいはネットの部分のみを昇降することによ
る養生箇所を変更することができる。また、シートある
いはネットの下方に足場装置を装備することで、外壁に
対する作業足場の簡単に設置することが可能であり、外
周の作業を極めて安全かつ容易に実施でき、しかも養生
ネット等の設置工事も経済的、かつ短時間で行えるよう
になり、作業が迅速で安全、かつ効率良く行うことがで
きる等種々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築工事における外部養生装置
し、建築される建築構造体を示す全体断面図
【図2】同上建築工事における外部養生方法及び外部養
生装置の要部構造を示す断面図
【図3】外部養生装置の全体を示す立面図
【図4】外部養生装置の張力付与構造を示す斜視図
【図5】ワイヤーとガイドバーとの連結構造を示す要部
説明図
【図6】外部養生装置の連結構造を示す要部説明図
【符号の説明】
1 建築構造体 1a タワー 2 平盤状移動梁 3 タワークレーン 4 ワイヤー 5 仮設足場 5a バランスウエイト 6 ウインチ 7 養生ネット 8 ガイド部材 9 昇降用金具 9a クリップ 10 ガイドバー 11 錘り 12 梁 13 ガイド部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行して構築する建築構造体に係止させ
    た平盤状移動梁の周囲に昇降可能なシートあるいはネッ
    ト等からなる幕体を吊り下げ、該幕体で当該建築構造体
    の外部を覆い当該建築構造体の養生を行うようにしたこ
    とを特徴とする建築工事における外部養生方法。
  2. 【請求項2】 先行して構築する建築構造体に係止させ
    た平盤状移動梁の周囲に横方向に所定の間隔で昇降部材
    を配置し、該昇降部材にシートあるいはネット等からな
    る幕体を吊り下げ、該幕体で当該建築構造体の外部を覆
    い当該建築構造体の養生を行うようにしたことを特徴と
    する建築工事における外部養生装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降部材をワイヤーで構成し、該ワ
    イヤーの下端に錘りを垂下するとともに、ワイヤー相互
    間にシートあるいはネット等からなる幕体を設置したこ
    とを特徴とする請求項2の建築工事における外部養生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤーを含む錘り部分を水平方向
    への移動のみを規制するガイドに納めたことを特徴とす
    る請求項3の建築工事における外部養生装置。
  5. 【請求項5】 前記錘りを当該建築構造体に対して作業
    を行うための足場で代用したことを特徴とする請求項3
    の建築工事における外部養生装置。
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