JP3200792B2 - 外部被覆体 - Google Patents

外部被覆体

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JP3200792B2 JP13345094A JP13345094A JP3200792B2 JP 3200792 B2 JP3200792 B2 JP 3200792B2 JP 13345094 A JP13345094 A JP 13345094A JP 13345094 A JP13345094 A JP 13345094A JP 3200792 B2 JP3200792 B2 JP 3200792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の構築現場にお
いて、この建築物の周囲を覆う、例えば養生シート,仮
設足場等の外部被覆体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルの建設を風雨などに左右され
ずに行う方法として、図7に示すように、構築すべきビ
ルの躯体1の最上階部を構成する架構フレーム2を予め
形成し、これを屋根がわりに押し上げながら、その下方
の構築現場3において各部材を組み上げ、躯体を積み上
げ構築する工法が用いられている。
【0003】この架構フレーム2の周囲下面には、構築
現場3への側方からの風雨の侵入の防止,落下物の飛散
防止,作業足場の確保等を目的として、外周フレーム4
が垂設され、その外周面に養生シート5が張設されてい
る。
【0004】このような架構フレーム2と外周フレーム
4とを備えて構成される外部被覆体7は、躯体1上に立
設された仮設のマスト8,8,…上に支持されている。
そして、躯体1の施工の進捗にともなって、マスト8に
備えられたクライミング機構9でこれをクライミングさ
せることによって、外部被覆体7を下方から上方に徐々
に盛り替えていくようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の外部被覆体には、以下のような問題が存
在する。すなわち、外部被覆体7は、前記したように、
躯体1上に立設されたマスト8,8,…に支持されてい
る。このため、外部被覆体7を盛り替えるときには、外
部被覆体7全体の荷重を、マスト8,8,…の各クライ
ミング機構9で支持してジャッキアップしなければなら
ない。当然、マスト8のクライミング機構9は、前記荷
重をジャッキアップするだけのジャッキアップ能力を備
えていなければならないが、マスト8の規模やコスト等
の面から、おのずとそのジャッキアップ能力にも限界が
ある。一方、構築すべきビルの床面積が大きくなると、
これにともなって外部被覆体7の重量、および架構フレ
ーム2に備えたホイスト2a等の諸設備の重量も増加す
るのは言うまでもない。そして、この重量がマスト8の
クライミング機構9の有するジャッキアップ能力以上と
なると、この外部被覆体7を盛り替えることができなく
なるという問題がある。
【0006】もちろん、この問題は、マスト8の設置本
数を増やせば解決することが可能であるが、これはコス
トの大幅な増加に直結するとともに、施工作業の妨げに
もなるという問題が発生する。本発明は、以上のような
点を考慮してなされたもので、大規模な建築物を構築す
る場合であっても自動的に盛り替えることのできる外部
被覆体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る外部被覆体
は、構築中の建築物の周囲を覆う外部被覆体が、該建築
物の躯体の上方に支持柱を介して設置された架構フレー
ム部と、該架構フレーム部の周辺端縁部よりガイド部材
を介して上下方向にスライド移動自在に支持されて垂設
されるとともに前記躯体に対して支持部材を介して着脱
自在に固定される外周フレーム部とを備えてなる構成と
され、前記支持柱には前記架構フレーム部を前記外周フ
レーム部とは独立に昇降させる第一のクライミング機構
が備えられ、前記支持部材には前記外周フレーム部を前
記架構フレーム部とは独立に昇降させる第二のクライミ
ング機構が備えられてなることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の外部被覆体では、外部被覆体を、躯体
の上方に支持柱を介して設置した架構フレーム部と、そ
の周辺端縁部に垂設するとともに支持部材によって躯体
に着脱自在に固定した外周フレーム部とを備えてなる構
成とし、支持柱には架構フレーム部を昇降させる第一の
クライミング機構を備え、支持部材には外周フレーム部
を昇降させる第二のクライミング機構を備えるようにし
た。そして、外周フレーム部を、架構フレーム部に固定
したガイド部材に上下方向にスライド移動自在に支持さ
せる構成とした。これによって、外周フレーム部を支持
部材で躯体に固定した状態のまま、架構フレーム部を第
一のクライミング機構で上昇させると、架構フレーム部
とガイド部材のみが一体に上昇する。一方、外周フレー
ム部を第二のクライミング機構で上昇させれば、この外
周フレーム部はガイド部材に沿ってスライドしつつ上昇
する。このようにして、架構フレーム部と外周フレーム
部をそれぞれ独立してクライミングさせることによっ
て、ジャッキアップ時の架構フレーム部と外周フレーム
部の荷重を、第一のクライミング機構と第二のクライミ
ング機構とで分割して支持することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。図1ないし図6は、本発明に係る外部被覆
体を適用して構築中のビルの一例を示すものである。こ
れらの図において、従来例として示した図7と共通する
部分については、同一符号を付してある。図1に示すよ
うに、構築すべきビル(建築物)10の躯体11の上部
には、躯体11の構築現場12の上方および周囲側面を
覆うための外部被覆体Aが設けられている。
【0010】この外部被覆体Aは、図7に示した外部被
覆体7と同様に、既に施工の完了した躯体11上に設置
されたマスト8(図7参照)に支持された架構フレーム
(架構フレーム部)14と、架構フレーム14の外周部
に沿って垂設された外周養生15とから構成されてい
る。
【0011】架構フレーム14は、上弦材18と下弦材
19とがトラス状に組まれた構成となっており、これら
上弦材18,下弦材19は躯体11の外周面よりも一定
寸法外方へ跳ね出すよう設けられている。そして、上弦
材18の上面には屋根材20が設けられており、構築現
場12の上方を覆うようになっている。また、架構フレ
ーム14の下面には、構築現場12において資材等を搬
送するための例えばホイスト等の水平搬送装置21が備
えられている。
【0012】このような架構フレーム14を支持するマ
スト8,8,…は、図2に示すように躯体11上の例え
ば四ケ所に、それぞれ図示しないベースを介して設置さ
れている。そして、各マスト8(図7参照)には、クラ
イミング機構(第一のクライミング機構)9が備えられ
ており、これを作動させることにより、マスト8を、躯
体11に反力をとって上方にクライミングさせることが
できるようになっている。
【0013】また、このような架構フレーム14の下面
に垂設された前記外周養生15は、図2に示したよう
に、躯体11の全周に亘って設けられている。図1およ
び図2に示したように、この外周養生15は、上下方向
に例えば20mの長さを有した外周フレーム(外周フレ
ーム部)22と、この外周フレーム22の外周面に張設
された、例えばメッシュシート,ビニールシート等から
なる養生シート23とを主要構成としている。
【0014】図3および図4に示すように、外周フレー
ム22は、上下方向に延在したトラス状のトラスフレー
ム24と、水平方向に延在する例えば鉄骨あるいはトラ
ス状に組み立てたトラス部材等からなる水平部材25,
25,…とが側面視格子状に組まれた構成となってい
る。各トラスフレーム24は、躯体11の周方向一定間
隔毎に、それぞれ躯体11の側面と直交する面内に位置
するように配設されている。
【0015】図1および図3に示したように、各トラス
フレーム24は、以下のようにして、架構フレーム14
に上下方向にスライド移動自在に設けられている。すな
わち、架構フレーム14の下弦材19の下面には、各ト
ラスフレーム24と対応する位置に、上下方向に延在す
る筒状のさや管(ガイド部材)26,26が取り付けら
れており、このさや管26,26内には、内管27,2
7が上下方向に移動自在に収納されている。そして、内
管27,27の下端部に、水平方向に延在する水平ビー
ム28が取り付けられており、この水平ビーム28にト
ラスフレーム24,24,…が取り付けられた構成とな
っている。このようにして、トラスフレーム24,2
4,…は、架構フレーム14に一体に取り付けられたさ
や管26,26,…に対して、内管27,27,…、水
平ビーム28と一体に上下方向に移動自在な構成となっ
ている。すなわちこれにより、外周フレーム22が架構
フレーム14に上下方向にスライド移動自在に支持され
た構成となっている。
【0016】図1に示したように、外周フレーム22に
は、その躯体11側に、上下方向に例えば躯体11の三
階分程度の長さを有した、断面視I型のガイドレール3
0が取り付けられている。
【0017】このガイドレール30には、支持ブラケッ
ト(支持部材)31が、その基部31aの上下2箇所に
おいて摺動自在に支持されて設けられている。この支持
ブラケット31は、ガイドレール30に一定間隔毎に形
成された位置決め孔(図示なし)に位置決めピン(図示
なし)を挿入することによって、ガイドレール30に固
定できるようになっている。
【0018】この支持ブラケット31の基部31aの上
下には、水平方向に向けて延出するアーム31b,31
cが、それぞれ水平面内で旋回自在に軸支されて折畳み
可能に設けられている。
【0019】また、各支持ブラケット31の基部31a
の下部には、外周養生15を盛り替えるために、フック
34を備えた電動のチェーンブロック35からなるフレ
ームクライミング機構(第二のクライミング機構)36
が備えられている。
【0020】このような構成からなる支持ブラケット3
1は、アーム31b,31cをそれぞれ施工階11a,
既に施工の完了したベース階11bとに向けて伸展させ
た状態で、アンカーボルト等の固定金具(図示なし)に
よってブラケット受け材37を介して梁鉄骨13に固定
されている。これによって、外周フレーム22は、躯体
11から一定寸法離間した状態で支持されている。
【0021】次に、上記のような構成からなる外部被覆
体Aを、躯体11の構築作業の進捗にともなって、上方
に盛り替える方法について、図1ないし図6を参照して
説明する。図1および図3に示したように、通常時にお
いては、躯体11上に設置された外周養生15の各外周
フレーム22は、さや管26内に内管27が例えば5m
といった長さ挿入された状態となっている。この状態に
おいて、架構フレーム14の上面に設けた屋根材20
と、外周養生15の養生シート23によって、構築現場
12への風雨の侵入や、作業中の落下物の飛散等が防止
されるようになっている。
【0022】そして、施工階11aの施工が完了して、
外部被覆体Aを上方に盛り替えるときには、以下のよう
にして行う。図5および図6に示すように、まず、架構
フレーム14を支持する各マスト8のクライミング機構
9(図7参照)を一斉にクライミング動作させることに
より、架構フレーム14をジャッキアップして一階分上
方に盛り替える。このとき、外周フレーム22の各トラ
スフレーム24は支持ブラケット31によって躯体11
に固定したままの状態としておく。すると、各さや管2
6が架構フレーム14と一体に上昇し、これにともなっ
て、さや管26内に収納されていた内管27,27が引
き出されて露出してくることになる。
【0023】このようにして架構フレーム14を盛り替
えた後には、外周養生15を盛り替える。これにはま
ず、外周フレーム22の各支持ブラケット31に備えた
フレームクライミング機構36のフック34を、トラス
フレーム24の下端部に形成された吊りプレート24a
に係止させる。次いで、位置決めピン(図示なし)を引
き抜いて、各支持ブラケット31とガイドレール30と
の固定を解放する。そして、各チェーンブロック35で
チェーンを一斉に巻き揚げる。すると、各トラスフレー
ム24が躯体11に固定された支持ブラケット31に反
力を得て上昇する。また、これにともなって、露出して
いた内管27,27,…がさや管26,26,…内に収
納されていく。このようにして、外周フレーム22、す
なわち外周養生15が支持ブラケット31,31,…に
ガイドされつつ鉛直上方に上昇する。
【0024】このようにして、外周養生15を一階分上
昇させた後、各支持ブラケット31に位置決めピン(図
示なし)を挿入し、支持ブラケット31とガイドレール
30とを再固定する。これにより外周養生15の盛り替
え作業が完了する。
【0025】次いで、外周養生15の複数ケ所に設けら
れた支持ブラケット31のうち、まず、一台の支持ブラ
ケット31を、以下のようにして盛り替える。まず、ト
ラスフレーム24の上端部にワイヤーロープ(図示な
し)の一端を固定し、他端をトラスフレーム24の下端
部に配した図示しない滑車を介してチェーンブロック3
5のフック34に接続する。次いで、支持ブラケット3
1を躯体11に固定するための固定金具(図示なし),
および支持ブラケット31をガイドレール30に固定す
るための位置決めピン(図示なし)を引き抜く。このよ
うにして支持ブラケット31のガイドレール30,躯体
11への固定を解放した後、支持ブラケット31のアー
ム31b,31cを折畳み、上昇時に躯体11と干渉し
ないようにする。
【0026】そして、チェーンブロック35でチェーン
を巻き揚げ、この支持ブラケット31を一階分上昇させ
る。続いて、折り畳んだ支持ブラケット31のアーム3
1b,31cを伸展させ、ブラケット受け材37を介し
て躯体11に固定金具(図示なし)で固定する。また、
支持ブラケット31とガイドレール30とを位置決めピ
ン(図示なし)で固定することによって、支持ブラケッ
ト31の上階への盛り替え作業が完了する。このように
して、一台の支持ブラケット31を盛り替えている間、
外周養生15は、他の支持ブラケット31,31,…で
支持されている。
【0027】この後、他の支持ブラケット31,31,
…についても、上記と同様にして、順次一台ずつ上方に
盛り替えていき、全ての支持ブラケット31を盛り替え
た時点で、外部被覆体Aの盛り替え作業が完了する。
【0028】上述した外部被覆体Aでは、外周フレーム
22のトラスフレーム24が、架構フレーム14に固定
されたさや管26,26,…に上下にスライド移動自在
に支持された構成となっている。これにより、架構フレ
ーム14をマスト8に備えたクライミング機構9(図7
参照)で上昇させ、外周養生15を支持ブラケット31
に備えたフレームクライミング機構36で上昇させるこ
とによって、架構フレーム14と外周養生15をそれぞ
れ独立してクライミングさせることができる。これによ
って、ジャッキアップ時の架構フレーム14と外周養生
15の荷重を、クライミング機構9(図7参照)とフレ
ームクライミング機構36とで分割して支持することが
できる。したがって、構築すべきビル10の床面積が大
きく、これを覆う外部被覆体Aが大規模なものとなって
も、この外部被覆体Aを自動的に盛り替えることが可能
となり、施工の大幅な効率化を図ることができる。もち
ろん、この場合、設置するマスト8の本数を外部被覆体
Aの規模に対応させて増やす必要はなく、コストの上昇
を抑さえることができる。
【0029】また、外周フレーム22の各トラスフレー
ム24が、支持ブラケット31だけでなく、その上端部
がさや管26によって支持された形態となっているの
で、このトラスフレーム24の下部における応力分布が
片持ち梁よりも単純梁の分布に近いものとなる。したが
って、このトラスフレーム24を支持ブラケット31の
みで支持しようとする場合と比較して、トラスフレーム
24を構成する部材の断面寸法を小さなものとすること
ができ、しかもトラスフレーム24の上部の変形も小さ
くすることができる。
【0030】さらに、支持ブラケット31を盛り替える
ときに、支持ブラケット31を一台ずつ順次盛り替えて
いくようにしたので、支持ブラケット31の盛り替え作
業中においても、外周養生15を他の残りの支持ブラケ
ット31で常に支持することができる。これにより、支
持ブラケット31を盛り替えるときに外周養生15を支
持するためだけに特別な支持部材等を用意する必要がな
い。
【0031】なお、上記実施例において、さや管26と
これに収納される内管27とによって、外周フレーム2
2が架構フレーム14に上下にスライド移動自在に支持
された構成としたが、これ以外にも、例えば架構フレー
ム14側にレールを設け、外周フレーム22側にこのレ
ールに摺動自在に支持されたスライド部材を設ける構成
とするなど、他の構成を用いてもよい。
【0032】また、外周フレーム22は、必ずしも全周
に亘って一体化する必要はなく、周方向に複数に区分し
てもよく、この場合に各区分を分割して順次盛り替える
ようにしてもよい。また、周方向の一部の外周フレーム
22のみを上記実施例のようにしてクライミングさせ、
他の部分は架構フレーム14と一体に盛り替えるように
してもよい。さらに、支持ブラケット31を折畳み可能
な構成としたが、支持ブラケット31を盛り替えるとき
にこれが躯体1と干渉しないようにすることができるの
であれば、これ以外にも、図4に示した支持ブラケット
31’のように、水平面内で二段階に折り畳むようにす
る等、他の構造としてもよい。加えて、フレームクライ
ミング機構36を、チェーンブロック35を用いる構成
としたが、その構造については限定するものではなく、
外周養生15を盛り替えることができるのであれば、マ
スト8のクライミング機構9と同様に、これを例えば鉛
直方向に伸縮する油圧シリンダ等からなる構成とするな
ど、他の構造としてもよい。
【0033】もちろん、外部被覆体Aは二階分ずつ、あ
るいはそれ以上のピッチで盛り替えていくようにしても
よいのは言うまでもない。
【0034】さらに、上記実施例において、風雨を防ぐ
ことを目的として外周フレーム22の外周面に養生シー
ト23を張設する構成としたが、これに加えて外周フレ
ーム22に足場板を取り付けてこれを仮設足場として用
いてもよいし、また躯体11や壁面を形成するための型
枠等、他のものを設置してこれを盛り替えていくように
してもよい。このような場合においても、上記と同様の
構成を適用すれば、同様の効果を奏することができる。
また、架構フレーム14は、仮設のものであっても、ま
た予め組み立てたビル10の最上階部の本設躯体で構成
するようにしてもよい。加えて、上記外部被覆体Aは、
躯体1の外周部のみに適用するものとは限らず、例えば
建築物のシャフト部や吹き抜け部等、内周部においても
適用できるのは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る外部
被覆体によれば、外部被覆体を、躯体の上方に支持柱を
介して設置した架構フレーム部と、その周辺端縁部に垂
設するとともに支持部材によって躯体に着脱自在に固定
した外周フレーム部とを備えてなる構成とし、外周フレ
ーム部を架構フレーム部に固定したガイド部材に上下方
向にスライド移動自在に支持させる構成とし、架構フレ
ーム部を第一のクライミング機構で上昇させ、外周フレ
ーム部を第二のクライミング機構で上昇させることで、
架構フレーム部と外周フレーム部をそれぞれ独立してク
ライミングさせるようにしたので、ジャッキアップ時に
おける架構フレーム部と外周フレーム部の荷重を、第一
のクライミング機構と第二のクライミング機構とで分割
して支持することができる。したがって、構築すべき建
築物の床面積が大きく、これを覆う外部被覆体が大規模
なものとなっても、この外部被覆体を自動的に盛り替え
ることが可能となり、施工の大幅な効率化を図ることが
可能となる。もちろんこのとき、架構フレーム部を支持
する支持柱の本数を外部被覆体の規模に対応させて増や
す必要はなく、コストの上昇を抑さえることができる。
また、外周フレーム部がガイド部材と支持部材とによっ
て支持された形態となっているので、このフレーム本体
の下部における応力分布が、片持ち梁よりも単純梁の応
力分布に近いものとなる。したがって、このフレーム本
体を構成する部材の断面寸法を小さなものとすることが
でき、またその変形も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外部被覆体を適用して構築中の建
築物の一例を示す正面図である。
【図2】同建築物の平断面図である。
【図3】前記外部被覆体の側面図である。
【図4】前記建築物の一部を示す平面図である。
【図5】前記外部被覆体の架構フレーム部のみを上方に
盛り替えた状態を示す正面図である。
【図6】同、側面図である。
【図7】従来の外部被覆体を適用して構築中の建築物の
一例を示す正面図である。
【符号の説明】
8 マスト(支持柱) 9 クライミング機構(第一のクライミング機構) 10 建築物 11 躯体 14 架構フレーム(架構フレーム部) 22 外周フレーム(外周フレーム部) 26 さや管(ガイド部材) 31 支持ブラケット(支持部材) 36 フレームクライミング機構(第二のクライミング
機構) A 外部被覆体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 正明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 藤原 進一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 稲田 勝博 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 新美 禎久 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 後藤 延明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−321469(JP,A) 特開 平6−126590(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築中の建築物の周囲を覆う外部被覆体
    が、該建築物の躯体の上方に支持柱を介して設置された
    架構フレーム部と、該架構フレーム部の周辺端縁部より
    ガイド部材を介して上下方向にスライド移動自在に支持
    されて垂設されるとともに前記躯体に対して支持部材を
    介して着脱自在に固定される外周フレーム部とを備えて
    なる構成とされ、前記支持柱には前記架構フレーム部を
    前記外周フレーム部とは独立に昇降させる第一のクライ
    ミング機構が備えられ、前記支持部材には前記外周フレ
    ーム部を前記架構フレーム部とは独立に昇降させる第二
    のクライミング機構が備えられてなることを特徴とする
    外部被覆体。
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