JPH069460A - ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシクロブタノールの製造法 - Google Patents

ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシクロブタノールの製造法

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JPH069460A
JPH069460A JP5122495A JP12249593A JPH069460A JP H069460 A JPH069460 A JP H069460A JP 5122495 A JP5122495 A JP 5122495A JP 12249593 A JP12249593 A JP 12249593A JP H069460 A JPH069460 A JP H069460A
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JP5122495A
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Janak Singh
ジャナック・シン
Gregory S Bisacchi
グレゴリー・エス・ビサッチ
Richard H Mueller
リチャード・エイチ・ミュラー
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages
    • C07F7/1872Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20
    • C07F7/1892Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20 by reactions not provided for in C07F7/1876 - C07F7/1888
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/28Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/29Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by introduction of oxygen-containing functional groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は抗菌剤の製造中間体として有用なシ
クロブタノール化合物の改良製造法を提供する。 【構成】 本発明の製造法は、式: 【化1】 のシクロブタノン化合物を、ジアルキルアルミニウムク
ロリド、アルキルアルミニウムジクロリド、トリアルキ
ルアルミニウム化合物、ルテニウムブラックまたはルテ
ニウム/アルミナ触媒の存在下の水素、トリス(トリフ
ェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリドの存在下の
ジフェニルシラン、および亜リン酸の存在下のイリジウ
ムテトラクロリドの群から選ばれる還元剤で処理して、
式: 【化2】 の目的とするシクロブタノール化合物を得ることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジ保護2,3−ヒドロキ
シメチルシクロブタノールの製造法、更に詳しくは、特
定の保護されたシクロブタノンと還元剤を反応させるこ
とから成る、抗菌剤の製造中間体として有用なシクロブ
タノール化合物の改良製造法に関する。
【0002】
【発明の構成】本発明に係る製造法は、式:
【化5】 (式中、Protは保護基である)で示されるジ保護2,3
−ヒドロキシメチルシクロブタノール(I)の製造法で
あって、式:
【化6】 のシクロブタノン化合物(II)を、ジアルキルアルミ
ニウムクロリド、アルキルアルミニウムジクロリド、ト
リアルキルアルミニウム化合物、ルテニウムブラックま
たはルテニウム/アルミナ触媒の存在下の水素、トリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリドの
存在下のジフェニルシラン、および亜リン酸の存在下の
イリジウムテトラクロリドの群から選ばれる還元剤で処
理することにより、望ましくない式:
【化7】 の異性体化合物に優先して、所望の式(I)のシクロブ
タノール化合物を得ることを特徴とする。
【0003】本発明の製造法において、シクロブタノン
化合物(II)をその光学活性(2S−トランス)体
(以下、[2S,3S]で称すこともある)で使用しう
る。この場合、所望のシクロブタノール化合物(I)
も、光学活性、すなわち、[1S−(1α,2β,3
β)]となる。この光学活性なシクロブタノール化合物
(I)は、光学活性抗菌剤、たとえば[1R−(1α,
2β,3α)]−2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒ
ドロキシメチル)シクロブチル]−1,9−ジヒドロ−
6H−プリン−6−オンに変換することができる。
【0004】また本発明の製造法において、シクロブタ
ノン化合物(II)をラセミ化合物で使用することもで
き、この場合、所望のシクロブタノール化合物(I)は
光学活性、すなわち、(1α,2β,3β)となる。こ
のラセミ体のシクロブタノール化合物(I)は、ラセミ
体の抗菌剤、たとえば(±)−(1α,2β,3α)−
2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)
シクロブチル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6
−オンに変換することができる。
【0005】式(I)のジ保護2,3−ヒドロキシメチ
ルシクロブタノールにおいて、シクロブチル環上の置換
基の相対的立体化学によれば、ヒドロキシ置換基は隣位
の−CH2−O−Prot置換基に対しシスの位置にあり、
また2つの−CH2−O−Prot置換基は互いにトランス
の位置にあるということが示される。
【0006】上記シクロブタノン化合物(II)を、ジ
アルキルアルミニウムクロリド(たとえばジイソブチル
アルミニウムクロリド)、アルキルアルミニウムジクロ
リド(たとえばイソブチルアルミニウムジクロリド)、
トリアルキルアルミニウム化合物(たとえばトリイソブ
チルアルミニウム)、ルテニウムブラックまたはルテニ
ウム/アルミナ触媒の存在下の水素、トリス(トリフェ
ニルホスフィン)ロジウム(I)クロリドの存在下のジ
フェニルシラン、および亜リン酸の存在下のイリジウム
テトラクロリドの群から選ばれる還元剤で処理すること
により、望ましくない異性体化合物(III)に優先し
て、所望の目的とする式(I)のジ保護2,3−ヒドロ
キシメチルシクロブタノールが得られる。
【0007】なお、「アルキル」とは、炭素数1〜2
0、好ましくは3〜10の直鎖または分枝鎖基を指称す
る。
【0008】Protはヒドロキシ保護基である。適当な
保護基としては、ヒンダードシリル基、たとえばt−ブ
チルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、
(トリフェニルメチル)ジメチルシリル、メチルジイソ
プロピルシリルおよびトリイソプロピルシリルが挙げら
れる。また適当な保護基として、ベンジルおよび置換ベ
ンジル基、たとえばp−メトキシベンジルおよび式:
【化8】 (式中、R1は炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖低級ア
ルキルまたはフェニルである)のアシル基も挙げられ、
好ましいアシル保護基はR1がフェニルのベンゾイルで
ある。
【0009】本発明の製造法で用いる還元剤がジアルキ
ルアルミニウムクロリドであるとき、適当な反応溶媒と
しては、塩化メチレン、トルエンなどの反応しない中性
溶媒が挙げられる。反応は、約−90℃〜溶媒沸点、好
ましくは約−90〜0℃、最も好ましくは約−40℃の
温度で行うことができる。
【0010】本発明の製造法で用いる還元剤がアルキル
アルミニウムジクロリド(たとえばイソブチルアルミニ
ウムジクロリド)またはトリアルキルアルミニウム化合
物(たとえばトリイソブチルアルミニウム)であると
き、適当な反応溶媒としては、塩化メチレン、トルエン
などの反応しない中性溶媒が挙げられる。反応は、約−
90℃〜溶媒沸点、好ましくは約−90〜0℃の温度で
行うことができる。使用する還元剤がトリアルキルアル
ミニウム化合物のときは、保護基Protはベンゾイルで
あってはならない。
【0011】本発明の製造法で用いる還元剤が亜リン酸
の存在下のイリジウムテトラクロリドであるとき、適当
な反応溶媒としては、水、メタノール、プロパノール、
イソプロパノール等またはこれらの混合物(たとえば水
/イソプロパノール)などのヒドロキシル溶媒が挙げら
れる。反応は、約50〜100℃、最も好ましくは約8
0℃の温度で行うことができる。
【0012】本発明の製造法で用いる還元剤がルテニウ
ムブラック触媒の存在下の水素であるとき、適当な反応
溶媒としては、メタノール、イソプロパノールまたはこ
れらの混合物などのヒドロキシル溶媒(好ましくはメタ
ノール)が挙げられる。
【0013】本発明の製造法で用いる還元剤がルテニウ
ム/アルミナ触媒の存在下の水素であるとき、適当な反
応溶媒としては、ヒドロキシル溶媒、たとえばメタノー
ル(これが好ましい)、エタノール等が挙げられる(但
し、イソプロパノールを除く)。反応は、約−90℃〜
溶媒沸点、好ましくは0〜50℃、最も好ましくは約2
5℃の温度で行うことができる。
【0014】本発明の製造法で用いる還元剤がトリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリドの
存在下のジフェニルシランであるとき、適当な反応溶媒
としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキ
サン等(好ましくはトルエン)が挙げられ、あるいは別
法として、溶媒の非存在下で反応を行うこともできる。
反応を溶媒存在下で行う場合、約0℃〜溶媒沸点、好ま
しくは約25℃の温度で反応を行う。反応を溶媒なしで
行う場合、約0〜120℃の温度で反応を行う。
【0015】本発明の好ましい製造法において、還元剤
はジアルキルアルミニウムクロリド、最も好ましくはジ
イソブチルアルミニウムクロリド、保護基Protはベン
ゾイル、および出発物質のシクロブタノン化合物(I
I)は光学活性な(2S−トランス)体である。
【0016】式(II)の光学活性(2S−トランス)
ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシクロブタノンは、ビ
サッチらのU.S.特許No.5064961、ノルベッ
クらのヨーロッパ特許出願No.366059、イチカ
ワらのヨーロッパ特許出願No.358154、パリザ
らのヨーロッパ特許出願No.452729、またはア
マッドのヨーロッパ特許出願No.458643の記載
に従って製造することができる。式(II)のラセミ体
の(トランス)−ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシク
ロブタノンは、スラシャーシク(Slusarchyk)らのヨ
ーロッパ特許出願No.335355並びに上述のノル
ベックらおよびイチカワらのヨーロッパ特許出願の記載
に従って製造することができる。光学活性シクロブタノ
ン化合物(II)の他の製造法は、ゴッドフレイらの
U.S.特許No.5185463に記載されている。
【0017】ビサッチらのU.S.特許No.50649
61に開示の如く、式(I)の光学活性[1S−(1
α,2β,3β)]ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシ
クロブタノールを塩化トシルで処理することにより、
式:
【化9】 のシクロブタン化合物(IV)を得ることができる。
【0018】次いでシクロブタン化合物(IV)を、
式:
【化10】 のベンジルオキシグアニジン(V)で処理して、式:
【化11】 の化合物(VI)を得る。
【0019】化合物(VI)の保護基を脱離することに
より、抗菌剤である[1R−(1α,2β,3α)]−
2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)
シクロブチル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6
−オンを得る。
【0020】
【実施例】次に挙げる実施例は、本発明製造法の具体例
である。 実施例1 [1S−(1α,2β,3β)]−3−ヒドロキシ−
1,2−シクロブタンジメタノール・ジベンゾエートエ
ステルの製造:−機械式撹拌機、内部デジタル式温度
計、滴下漏斗、および窒素入口を備えた3lの三ツ首フ
ラスコに、2385mlの無水塩化メチレンを充填す
る。−40℃に冷却後、ジイソブチルアルミニウムクロ
リド(156.6g、886ミリモル、1.27モル当
量)を加える。この冷溶液に、塩化メチレン(600m
l)中の(2S−トランス)−2,3−ビス[(ベンゾ
イルオキシ)メチル]シクロブタノン(235g、69
9ミリモル)の溶液を滴下漏斗で、63分にわたって滴
下する。反応液を−40℃でさらに70分間維持する。
メタノール(502ml)をゆっくり加えて、反応を抑
える。反応を抑えている間、温度は1時間にわたって、
約−40℃から−32℃まで上昇する。冷却浴を取除
き、飽和塩化アンモニウム水溶液(502ml)を加え
る。18時間撹拌後、混合物を無水硫酸マグネシウム
(502g)で濾過し、濾過ケーキを塩化メチレンで完
全に洗う。濾液を減圧濃縮し、残渣をポンプ吸引下35
℃で乾燥して、287.3gの粗生成物を得る。少し湿
った固体を約2lのメタノールおよび約400mlの水
より結晶化して、160.6g(収率68%)の[1S
−(1α,2β,3β)]−3−ヒドロキシ−1,2−
シクロブタンジメタノール・ジベンゾエートエステルを
得る。m.p.75〜77℃、TLC(シリカゲル、40
%酢酸エチル/ヘキサン),Rf=0.39、[α]D
−15.3°(C=1.1、クロロホルム)、HPLC:
HI(215nm、ゾラバックス(Zorabax)−シアノ
カラム、水/アセトニトリル勾配)99.5%。元素分析 (C20205として) 計算値:C 70.38、H 5.94、H2O 0.27 実測値:C 69.92、H 5.87、H2O 0.27
【0021】実施例2 [1S−(1α,2β,3β)]−3−ヒドロキシ−
1,2−シクロブタンジメタノール・ジベンジルエーテ
ルの製造:−イソブチルアルミニウムクロリドの0.7
1Mヘキサン溶液(3.41ml、2.42ミリモル)に
−78℃にて、トルエン(1ml)中の(2S−トラン
ス)−2,3−ビス[(ベンジルオキシ)メチル]シク
ロブタノン(0.5g、1.61ミリモル)を滴下する。
混合物を2時間にわたって室温まで徐々に加温せしめ
る。室温で30分間撹拌後、混合物を0℃で一夜静置す
る。酢酸エチルで希釈後、反応混合物に10%塩酸を加
えて、反応を抑える。有機相を塩水で洗い、乾燥(硫酸
マグネシウム)し、溶媒蒸発して、[1S−(1α,2
β,3β)]−3−ヒドロキシ−1,2−シクロブタン
ジメタノール・ジベンジルエーテルを得る。TLC(5
0%酢酸エチル/ヘキサン),Rf=0.53。
【0022】実施例3 [1S−(1α,2β,3β)]−3−ヒドロキシ−
1,2−シクロブタンジメタノール・ジベンジルエーテ
ルの製造:−トルエン(2ml)中のトリイソブチルア
ルミニウム(0.91Mヘキサン溶液、0.9ml、0.
816ミリモル)の溶液に−40℃にて、トルエン(4
ml)中の(2S−トランス)−2,3−ビス[(ベン
ジルオキシ)メチル]シクロブタノン(0.2g、0.6
45ミリモル)の溶液を10分にわたって滴下する。混
合物を−50℃で4時間および−40℃で1時間撹拌す
る。反応混合物に、トリイソブチルアルミニウム溶液
(1ml、0.91ミリモル)を加える。30分間撹拌
後、−40℃にて10%塩酸(2ml)を加えて反応を
抑える。有機相を塩水で洗い、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、溶媒蒸発して、[1S−(1α,2β,3
β)]−3−ヒドロキシ−1,2−シクロブタンジメタ
ノール・ジベンジルエーテルを得る。TLC(30%酢
酸エチル/ヘキサン),Rf=0.3。生成物は約5%
の異性体化合物を含有する。TLC(30%酢酸エチル
/ヘキサン),Rf=0.2。
【0023】実施例4 [1S−(1α,2β,3β)]−3−ヒドロキシ−
1,2−シクロブタンジメタノール・ジベンジルエーテ
ルの製造:−イソプロパノール(3ml)中の(2S−
トランス)−2,3−ビス[(ベンジルオキシ)メチ
ル]シクロブタノン(0.25g、0.806ミリモ
ル)、イリジウムテトラクロリド(0.016g、0.0
483ミリモル)、亜リン酸(0.397g、4.84ミ
リモル)および水(0.3ml)の混合物を、一夜還流
する。溶媒を回転エバポレータで蒸発する。残渣を酢酸
エチルに溶かし、10%塩酸、塩水、および5%重炭酸
ナトリウムで連続して洗う。有機層を乾燥(硫酸マグネ
シウム)し、溶媒蒸発して、[1S−(1α,2β,3
β)]−3−ヒドロキシ−1,2−シクロブタンジメタ
ノール・ジベンジルエーテルを得る。TLC(40%酢
酸エチル/ヘキサン),Rf=0.51。
【0024】実施例5 (1α,2β,3β)−3−ヒドロキシ−1,2−シク
ロブタンジメタノール・ジベンゾエートエステルの製
造:−イソプロパノール(1ml)中のルテニウムブラ
ック(20mg)の懸濁液を、予め1気圧の水素下室温
で1時間水素添加する。この混合物に、イソプロパノー
ル(11ml)中の(トランス)−2,3−ビス[(ベ
ンゾイルオキシ)メチル]シクロブタノン(200m
g)を加え、コンバインした混合物を1気圧の水素下室
温で撹拌する。21時間後、HPLCにより、(1α,
2β,3β)−3−ヒドロキシ−1,2−シクロブタン
ジメタノール・ジベンゾエートエステルと、異性体化合
物の(1α,2β,3α)−3−ヒドロキシ−1,2−
シクロブタンジメタノール・ジベンゾエートエステルが
84:16の比率で存在することが認められる。
【0025】実施例6 (1α,2β,3β)−3−ヒドロキシ−1,2−シク
ロブタンジメタノール・ジベンゾエートエステルの製
造:−メタノール(2ml)中の(トランス)−2,3
−ビス[(ベンゾイルオキシ)メチル]シクロブタノン
(50mg)および5%ルテニウム/アルミナ(10m
g)の混合物を、1気圧の水素下室温で撹拌する。46
時間後、HPLCにより、(1α,2β,3β)−3−
ヒドロキシ−1,2−シクロブタンジメタノール・ジベ
ンゾエートエステルと、異性体化合物の(1α,2β,
3α)−3−ヒドロキシ−1,2−シクロブタンジメタ
ノール・ジベンゾエートエステルが73:27の比率で
存在することが認められる。
【0026】実施例7 (1α,2β,3β)−3−ヒドロキシ−1,2−シク
ロブタンジメタノール・ジベンゾエートエステルの製
造:−トルエン(0.75ml)中の(トランス)−2,
3−ビス[(ベンゾイルオキシ)メチル]シクロブタノ
ン(50mg、0.148ミリモル)およびトリス−
(トリフェニルホスフィン)−ロジウム(I)クロリド
(1.4mg、0.0015ミリモル)の撹拌溶液に、ジ
フェニルシラン(27.4μl、0.148ミリモリ)を
滴下し、アルゴン雰囲気下室温で15分間保持する。次
いで、反応混合物を濃縮して油状物とし、触媒量のp−
トルエンスルホン酸を含有する10%水性メタノール
(1ml)と共に、室温で1時間撹拌する。混合物を濃
縮して油状物とし、これを水と酢酸エチル間に分配す
る。酢酸エチル層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液および
塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を除
去して、55mgの透明油状物を得る。この油状物のH
PLCにより、(1α,2β,3β)−3−ヒドロキシ
−1,2−シクロブタンジメタノール・ジベンゾエート
エステルと、異性体化合物の(1α,2β,3α)−3
−ヒドロキシ−1,2−シクロブタンジメタノール・ジ
ベンゾエートエステルが82:18の比率で存在するこ
とが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー・エス・ビサッチ アメリカ合衆国ニュージャージー州ローレ ンスビル、テイラー・コート12133番 (72)発明者 リチャード・エイチ・ミュラー アメリカ合衆国ニュージャージー州リンゴ ーズ、リンドバーグ・ロード66番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、ヒドロキシ置換基は隣位の−CH2−O−Prot
    置換基に対しシスの位置にあり、2つの−CH2−O−
    Prot置換基は互いにトランスの位置にある)で示され
    る化合物の製造法であって、式: 【化2】 の化合物を、ジアルキルアルミニウムクロリド、アルキ
    ルアルミニウムジクロリド、トリアルキルアルミニウム
    化合物、ルテニウムブラックまたはルテニウム/アルミ
    ナ触媒の存在下の水素、トリス(トリフェニルホスフィ
    ン)ロジウム(I)クロリドの存在下のジフェニルシラ
    ン、および亜リン酸の存在下のイリジウムテトラクロリ
    ドの群から選ばれる還元剤で処理し、ここで、アルキル
    は炭素数1〜20の直鎖または分枝鎖基、Protはヒン
    ダードシリル基、ベンジル、置換ベンジルまたは 【化3】 、R1は炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖低級アルキル
    またはフェニル、但し、還元剤がトリアルキルアルミニ
    ウム化合物のとき、Protは 【化4】 ではないことを特徴とする製造法。
  2. 【請求項2】 還元剤がジアルキルアルミニウムクロリ
    ド、アルキルが炭素数3〜10の直鎖または分枝鎖基、
    およびProtがt−ブチルジメチルシリル、t−ブチル
    ジフェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメチルシ
    リル、メチルジイソプロピルシリルおよびトリイソプロ
    ピルシリルの群から選ばれるヒンダードシリル、もしく
    はProtがベンジル、p−メトキシベンジルまたはベン
    ゾイルである請求項1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 還元剤がジイソブチルアルミニウムクロ
    リドおよびProtがベンゾイルであって、塩化メチレン
    およびトルエンの群から選ばれる中性溶媒の存在下、約
    −90℃〜溶媒沸点の温度で反応を行う請求項2に記載
    の製造法。
  4. 【請求項4】 還元剤がアルキルアルミニウムジクロリ
    ド、アルキルが炭素数3〜10の直鎖または分枝鎖基、
    およびProtがt−ブチルジメチルシリル、t−ブチル
    ジフェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメチルシ
    リル、メチルジイソプロピルシリルおよびトリイソプロ
    ピルシリルの群から選ばれるヒンダードシリル、もしく
    はProtがベンジル、p−メトキシベンジルまたはベン
    ゾイルである請求項1に記載の製造法。
  5. 【請求項5】 還元剤がイソブチルアルミニウムジクロ
    リドであって、塩化メチレンおよびトルエンの群から選
    ばれる中性溶媒の存在下、約−90℃〜溶媒沸点の温度
    で反応を行う請求項4に記載の製造法。
  6. 【請求項6】 還元剤がトリアルキルアルミニウム化合
    物、アルキルが炭素数3〜10の直鎖または分枝鎖基、
    およびProtがt−ブチルジメチルシリル、t−ブチル
    ジフェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメチルシ
    リル、メチルジイソプロピルシリルおよびトリイソプロ
    ピルシリルの群から選ばれるヒンダードシリル、もしく
    はProtがベンジルまたはp−メトキシベンジルである
    請求項1に記載の製造法。
  7. 【請求項7】 還元剤がトリイソブチルアルミニウムで
    あって、塩化メチレンおよびトルエンの群から選ばれる
    中性溶媒の存在下、約−90℃〜溶媒沸点の温度で反応
    を行う請求項6に記載の製造法。
  8. 【請求項8】 還元剤がルテニウムブラックの存在下の
    水素、およびProtがt−ブチルジメチルシリル、t−
    ブチルジフェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメ
    チルシリル、メチルジイソプロピルシリルおよびトリイ
    ソプロピルシリルの群から選ばれるヒンダードシリル、
    もしくはProtがベンジル、p−メトキシベンジルまた
    はベンゾイルであって、メタノール、イソプロパノール
    およびこれらの混合物の群から選ばれる溶媒中、約−9
    0℃〜溶媒沸点の温度で反応を行うか;または還元剤が
    ルテニウム/アルミニウムの存在下の水素、およびPro
    tがt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニル
    シリル、(トリフェニルメチル)ジメチルシリル、メチ
    ルジイソプロピルシリルおよびトリイソプロピルシリル
    の群から選ばれるヒンダードシリル、もしくはProtが
    ベンゾイルであって、メタノールおよびエタノールの群
    から選ばれる溶媒中、約−90℃〜溶媒沸点の温度で反
    応を行う請求項1に記載の製造法。
  9. 【請求項9】 還元剤がトリス(トリフェニルホスフィ
    ン)ロジウム(I)クロリドの存在下のジフェニルシラ
    ン、およびProtがt−ブチルジメチルシリル、t−ブ
    チルジフェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメチ
    ルシリル、メチルジイソプロピルシリルおよびトリイソ
    プロピルシリルの群から選ばれるヒンダードシリル、も
    しくはProtがベンジル、p−メトキシベンジルまたは
    ベンゾイルであって、ベンゼン、トルエン、ヘキサンお
    よびシクロヘキサンの群から選ばれる溶媒中、約0℃〜
    溶媒沸点の温度で反応を行うか、または溶媒非存在下、
    約0〜120℃の温度で反応を行う請求項1に記載の製
    造法。
  10. 【請求項10】 還元剤が亜リン酸の存在下のイリジウ
    ムテトラクロリド、およびProtがt−ブチルジメチル
    シリル、t−ブチルジフェニルシリル、(トリフェニル
    メチル)ジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル
    およびトリイソプロピルシリルの群から選ばれるヒンダ
    ードシリル、もしくはProtがベンジル、p−メトキシ
    ベンジルまたはベンゾイルであって、水、メタノール、
    プロパノール、イソプロパノールおよびこれらの混合物
    の群から選ばれる溶媒の存在下、約50〜100℃の温
    度で反応を行う請求項1に記載の製造法。
JP5122495A 1992-05-26 1993-05-25 ジ保護2,3−ヒドロキシメチルシクロブタノールの製造法 Withdrawn JPH069460A (ja)

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