JPH0694204B2 - シリコーンゴム構造物の製造方法 - Google Patents

シリコーンゴム構造物の製造方法

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JPH0694204B2
JPH0694204B2 JP4360266A JP36026692A JPH0694204B2 JP H0694204 B2 JPH0694204 B2 JP H0694204B2 JP 4360266 A JP4360266 A JP 4360266A JP 36026692 A JP36026692 A JP 36026692A JP H0694204 B2 JPH0694204 B2 JP H0694204B2
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JP
Japan
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silicone rubber
rubber structure
plastic sheet
present
adhesive
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JP4360266A
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憲善 青柳
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペーサ、クッション
材として液晶モジュールに、また防塵が要求される各種
電気・電子部品に、それぞれ組み込まれて使用される、
シリコーンゴム構造物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで上記用途には専らシリコーンゴ
ムが電気的絶縁性に優れていることから採用されてきた
が、その態様はシリコーンゴム単体またはシリコーンゴ
ムの片面に接着剤または粘着剤を塗布したものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、優れたゴム特
性を持ちながら、扱い易く組み込み易いといったシリコ
ーンゴム構造物を製造する方法は確立されていなかっ
た。その上、上記シリコーンゴム構造物はストライプ状
に切断されたり、任意の形状に打ち抜かれて使用される
ため、伸び易く、かつ曲がり易く、接着性を持たないも
のでは電子部品などに組み込んだときにずれを生じ不良
品になるなど取扱いが容易でなかった。また、これらの
シリコーンゴム構造物は通常 300× 300mmほどの大きさ
のため、電気・電子部品などへの組込みの自動化が難し
く生産コストも高かった。したがって、本発明の目的は
伸びがなくて作業性がよく、組込み後のずれがない上に
仮止めもできるシリコーンゴム構造物を、とくに巻き取
りの状態で製造する方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるシリコーン
ゴム構造物の製造方法は、本発明者が上記課題の解決の
ため種々検討した結果達成されたもので、伸縮性の小さ
いプラスチックシートの一方の面に未加硫のシリコーン
ゴムをトッピングした後、加熱硬化して一体化すると共
に、前記プラスチックシートの他方の面に粘着剤を塗布
することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の方法によって得られるシリコーンゴム
構造物は伸びのない作業性に優れたものになるほか、こ
の構造物のプラスチックシート側表面には粘着剤が塗布
されているので、これを電気・電子部品に組み込んだと
きの組み込みずれがなくなるほか、仮止めをすることが
できるので、自動化が容易に行える。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の方法によって得られるシリコーンゴム構造物は、
各種電気・電子部品におけるスペーサー材またはクッシ
ョン材として用いられるものであるため、これに用いら
れるシリコーンゴムはプラスチックシートの表面にシリ
コーンゴム組成物をカレンダーロールによりトッピング
して得られる、成形・硬化後のゴム硬度が20〜70°H程
度のものが使用される。このようなシリコーンゴム硬化
物を与えるシリコーンゴム組成物としては、例えばゴム
硬度が20°Hのもので、SH851U(東レ・ダウコーニング
・シリコーン社製、商品名)やKE 76UBS(信越化学工業
社製、商品名)のシリコーンゴムコンパウンド 100重量
部に加硫剤 C-8(同前) 0.004重量部を配合した組成物
などの過酸化物加硫型のもののほか、例えばKE-1978A/B
(同前) 100/100重量部などの付加反応加硫型のものが
例示される。なお、このシリコーンゴム組成物は通常非
発泡性のものとして使用されるが、発泡性のものであっ
てもよい。
【0007】一方、上記プラスチックシートとしては、
透明または着色のもので、その両面にはコロナ処理が施
され、またシリコーンゴム組成物をトッピングする面に
は予めプライマー処理が施されているか原料練り込みに
よるプライマー処理が施されているものが好ましく、さ
らに得られるシリコーンゴム構造物を伸びのないものと
するために、伸縮性の小さい、ポリエステル、ポリイミ
ド、ポリカーボネートなどが好適である。このプライマ
ー処理はプライマー(表面改質剤)としてのAP-133をコ
ーター、スプレー等でプラスチックシート表面上に連続
して塗布量4〜5g/m2 で塗布するか、原料 100重量部
当たり4重量部のプライマーAP-1を練り込むことによっ
て行われる。さらに、この処理面に対するシリコーンゴ
ム組成物のトッピングは、公知のカレンダーロールを用
いて5〜8m/分の速さで厚さ 0.1〜 6.0mmで行われる。
【0008】他方、プラスチックシートの反対側の面に
は粘着剤が塗布されるが、この粘着剤としては透明電極
用のインジウムすず酸化物膜を腐食させるおそれのな
い、例えばアクリル酸エステル樹脂などのアクリル樹脂
系、エポキシ樹脂系または、例えばKR101-10(信越化学
工業社製、商品名)などの、シリコーン樹脂系のもの、
好ましくはアクリル樹脂系またはエポキシ樹脂系のもの
が採用され、コロナ処理の施されたプラスチックシート
の表面に、スクリーン印刷、コーターまたはスプレーに
よる塗布、カレンダー成形などの従来公知の手段で処理
することによって行われる。その際の粘着剤層の厚さは
20〜 200μm が好ましい。なお、この粘着剤層には粘着
防止のため必要に応じてその表面に離型紙を設けてもよ
い。また、プラスチックシートの両面における、この粘
着剤の塗布と前記シリコーンゴムのトッピングとは、い
ずれを先に行っても差し支えない。さらに、本発明の方
法によるシリコーンゴム構造物は、通常所望の幅にスリ
ットした後、巻き取られて出荷され、需要先において適
宜の形状に加工されるが、このスリットも上記各処理の
前後のいずれにおいても差し支えない。
【0009】
【実施例】次に、本発明の具体的態様を例示した図面と
共に説明する。図1はプラスチックシートの片面に粘着
剤を塗布する工程を示すもので、両面にコロナ処理の施
された伸縮性の小さい厚さ25μm 、幅 400mm、長さ1000
mのポリエチレンテレフタレートシート(東レ社製)1
の片面に、コーター2によりアクリル酸エステル系樹脂
(パナック社製)からなる粘着剤3を塗布して厚さが20
μm の粘着剤層を形成した後、ラミネートロール4によ
り、この処理面に離型紙5を当てて巻き取った。図2は
上記プラスチックシートの別の面にプライマーを処理す
る工程を示すもので、上記ポリエチレンテレフタレート
シート1の反対側の面に、表面改質剤としてのAP-133プ
ライマー(ケムロック・ロード・エラストマー・プロダ
クツ社製、商品名)6をコーター7により塗工した後、
加熱加硫炉8中を 130℃、5m/分で通過させて乾燥さ
せた。図3はこのプライマー処理面に未加硫のシリコー
ンゴムをトッピングする工程を示すもので、シリコーン
ゴム原料としてコンパウンドSH851u(東レ・ダウコーニ
ング社製、商品名) 100重量部、加硫剤 C-19A(信越化
学工業社製、商品名)0.5重量部および C-19B(信越化
学工業社製、商品名) 2.0重量部を撹拌・混練したもの
9を、逆L4本カレンダーロール10に投入し、これをポ
リエチレンテレフタレートシート1のプライマー処理面
に、5m/分で 0.3mmの厚さにトッピングし、加熱加硫
炉11中を 170℃、5m/分で通過させ、硬化・一体化さ
せて本発明の方法によるシリコーンゴム構造物12のシー
トとして巻き取った。
【0010】図4は得られたシートを所定の幅にスリッ
トする工程を示すもので、上記シート12はスリッター13
により1m/分で幅3mmにスリットされた後、カッター
14でそれぞれ20〜 200mの長さに切断される。本発明に
よって得られたシリコーンゴム構造物12はスリットされ
た状態のまま巻き取ってもよいが、必要に応じて離型紙
5とポリエチレンテレフタレートシート1とを表面より
剥離して巻き取り(15)、残りの粘着剤を塗布したシリコ
ーンゴム成形体16を巻き取って、別の製品として出荷す
ることもできる。図5は本発明の方法によって得られた
シリコーンゴム構造物シート12の斜視図(A)および縦
断面図(B)を示すもので、図中、3は粘着剤層、1は
ポリエチレンテレフタレートシート、6はプライマー
層、9はシリコーンゴム層である。
【0011】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム構造物の製造方
法によれば、シリコーンゴムとプラスチックシートとが
連続して接着されているので、大量生産が可能でコスト
が安く、取り扱いが容易であり、得られたシリコーンゴ
ム構造物が伸びにくい連続物として得られるので、自動
機による組込みを可能とし、組込み後のずれがない上に
仮止めをすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法におけるプラスチックシートの片
面に粘着剤層を形成する工程の一例を示す説明図であ
る。
【図2】図1で得られたプラスチックシートの別の面に
プライマーを処理する工程の一例を示す説明図である。
【図3】図2で得られたプラスチックシートのプライマ
ー処理面に未加硫のシリコーンゴムをトッピングする工
程の一例を示す説明図である。
【図4】図3で得られたシートを所定の幅にスリットす
る工程の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の方法で得られたシリコーンゴム構造物
についての斜視図(A)および縦断面図(B)である。
【符号の説明】
1…プラスチックシート、 2…コーター、 3…
粘着剤、4…ラミネーター、 5…離型紙、
6…プライマー、7…コーター、 8…
加熱加硫炉、 9…シリコーンゴム組成物、10…カレ
ンダーロール、 11…加熱加硫炉、 12…シリコー
ンゴム構造物、13…スリッター、 14…カッタ
ー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮性の小さいプラスチックシートの一方
    の面に未加硫のシリコーンゴムをトッピングした後、加
    熱硬化して一体化すると共に、前記プラスチックシート
    の他方の面に粘着剤を塗布することを特徴とするシリコ
    ーンゴム構造物の製造方法。
JP4360266A 1992-12-28 1992-12-28 シリコーンゴム構造物の製造方法 Expired - Lifetime JPH0694204B2 (ja)

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