JPH0740379A - 枠体付き板状体の製造方法 - Google Patents

枠体付き板状体の製造方法

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JPH0740379A
JPH0740379A JP5205699A JP20569993A JPH0740379A JP H0740379 A JPH0740379 A JP H0740379A JP 5205699 A JP5205699 A JP 5205699A JP 20569993 A JP20569993 A JP 20569993A JP H0740379 A JPH0740379 A JP H0740379A
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JP
Japan
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plate
boardlike
shaped body
frame
resin
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Application number
JP5205699A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tamai
宣行 玉井
Masahiro Tsuchiya
雅弘 土屋
Yoshio Hosaka
良雄 保坂
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】枠体が一体成形される板状体の周縁部に無溶剤
接着剤を積層した後に、金型に板状体を装着し、キャビ
ティー内に樹脂を注入して板状体の周辺部に樹脂枠体を
一体成形する枠体付き板状体の製造方法。 【効果】ポリカーボネート等の有機透明材料を用いた板
状体の場合に、板状体溶剤によるクラック等が発生しな
い枠体付き板状体の製造方法を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着耐久性に富んだ枠
体付き板状体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の窓用板状体の車体への装着は、
車体に板状体を接着した後に板状体の周囲に装着される
といった方法がとられてきたが、組み付け工数が多く、
また、優れた水密性の車両用窓が得られなかった。
【0003】そこで、近年、通称モジュールアッシーウ
インドー(以下MAWという)と呼ばれる、板状体の周
囲に合成樹脂製の枠体を一体成形した窓が普及してき
た。このMAWは、あらかじめ板状体の周縁部に接着剤
を塗布した後、溶剤を風乾し、必要に応じて板状体を加
熱して、金型に板状体を装着し、射出成形で合成樹脂製
の枠体を一体成形して製造されるものであり、板状体に
樹脂枠体が一体成形されているので、組み付け工数も少
なく、水密性や密着性に富み、また優れた外観を提供す
ることができるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た接着剤としては溶剤系の接着剤が用いられるものであ
り、この溶剤を風乾、場合によっては板状体に接着剤を
塗布した後に板状体を加熱しなければならず、それらの
工程のために局所排気設備を必要とするものであった。
また、板状体が例えばポリカーボネートやアクリル等の
有機透明材料からなる場合には、これらの有機透明材料
が溶剤に侵蝕されてしまい、板状体の強度が低下した
り、クラックが発生してしまうといった欠点を有してい
た。
【0005】そこで上記欠点を解消するために、水系エ
マルジョンやアルコール等の溶解力の低い溶剤を用いた
接着剤を使用することが提案されているが、これらのも
のでは十分な接着力を得ることができなかった。
【0006】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述のような欠点を解決することにあり、従来知られてい
なかった枠体付き板状体の製造方法を新規に提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、樹脂成形用金型に板状体
を装着して周縁部を挟持し、金型の内壁と板状体の周縁
部によって形成されるキャビティー内に樹脂を注入して
板状体の周辺部に樹脂枠体を一体成形する枠体付き板状
体の製造方法であって、前記枠体が一体成形される板状
体の周縁部に無溶剤接着剤を積層した後に、金型に板状
体を装着することを特徴とする枠体付き板状体の製造方
法を提供するものである。
【0008】ここで、本発明における枠体とは、板状体
のまわりに形成されるガスケット、モールディング、ウ
ェザーストリップ、あるいはシールゴム等を総称したも
のであり、板状体の全周に設けられるようにしてもよい
し、あるいは全周のうち途中でとぎれていてもよいし、
あるいは板状体の一辺あるいは数辺に設けられたもので
あってもよい。
【0009】本発明における板状体としては平板状のも
のであっても彎曲状のものであってもよく、またその材
料としては、単板ガラスをはじめとし、強化ガラス、複
層ガラス、合わせガラス等のガラス板が用いられ、さら
に、例えばポリカーボネート類、ポリスチレン類、ポリ
メチルメタクリレート類等のいわゆる有機透明樹脂材等
が用いられてもよい。さらに、本発明における板状体
は、少なく上記有機透明樹脂板を2枚以上積層するもの
や、これらの合成樹脂製の板に前述のようなガラス板を
合わせた積層板等も含めて板状体と総称できる。なお、
板状体としてガラス板を用いる場合には、あらかじめ板
状体の周縁部にシランカップリング剤を用いてプライマ
ー処理を施しておくことが好ましい。
【0010】本発明における枠体用の材料としては、例
えばポリ塩化ビニル(以下PVCとする)、PVCとエ
チレンの共重合体、PVCと酢酸ビニルの共重合体、P
VCとプロピレンの共重合体、PVCとエチレン、酢酸
ビニルの共重合体の少なくとも1種または2種以上の混
合物をベース樹脂として可塑剤等の添加剤を加えて軟質
材料としてコンパウンドしたものであるが、流動性を高
めるためにほかの熱可塑性樹脂をブレンドすることもで
きる。ブレンドする熱可塑性樹脂としては、塩素化ポリ
エチレン、ウレタン変性塩化ビニル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル系高分子、アクリル樹脂、ポリエステ
ルエラストマー、NBRあるいはSBR等を少なくとも
含んでいるゴム、EVA、ABSの少なくとも1種また
は2種以上の混合物等が用いられる。
【0011】本発明における無溶剤接着剤としては、反
応性ホットメルト接着剤が好ましく用いられ、特にイソ
シアネート架橋によるウレタン系接着剤が好ましく、こ
れらの接着剤は、湿気硬化反応によって板状体と枠体と
を接着させるものである。この際、主鎖の構造としては
ジオールとジイソシアネートの反応物であるウレタン樹
脂が好ましく、特にジオールの構造としてはポリエステ
ルポリオールが好ましい。さらに、必要に応じて種々の
構造のジオール、2塩基酸を共重合することもできる。
【0012】本発明における接着剤は、適宜の方法によ
って板状体の所定の場所に施されるものであり、例え
ば、専用のホットメルトアプリケーターを使用すること
によって板状体に塗布することが好ましく、塗布温度と
しては100℃〜150℃が好ましい。これは、150
℃以上の温度ではイソシアネートが揮発しやすくなって
しまうからである。
【0013】接着剤の施された板状体は、板状体がガラ
ス板の場合には板状体を30℃以上に予備加熱すること
によって、板状体の周縁部に成形される枠体と板状体と
の接着性はより向上するので好ましく、板所体が有機透
明樹脂板の場合には、上記したような予備加熱なしでも
十分な接着力を得ることができる。さらに、本発明で使
用する接着剤としては水分を吸収して架橋反応が進行す
る湿気硬化反応を利用することが好ましいため、板状体
に施された後に、接着剤に適度な加湿をすることによっ
て、より高い接着力を発現させることもできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明における実施例を説明する。
【0015】(実施例1)自動車のサイドウインド用と
して、ポリカーボネート製の板状体をイソプロパノール
を用いて脱脂し、ホットメルトアプリケーター(ノード
ソン社製)によって、板状体の周縁部の全周に反応性ホ
ットメルト接着剤ハイボン4820(日立化成ポリマー
社製)を200μmの膜厚で塗布した。さらに、50℃
で95%RHの恒温槽に5分間放置した後、板状体を金
型に装着し、軟質PVCを枠体の材料として金型の内壁
と板状体の周縁部によって形成されているキャビティー
内に射出成形した。
【0016】こうして、ポリカーボネート製板状体の周
縁部に合成樹脂製の枠体が一体成形された枠体付き板状
体が製造され、この枠体付き板状体を72時間養生後、
1000時間の熱老化(80℃)、水老化(40℃)の
負荷試験を実施して、枠体をナイフでカットしながら剥
離試験を行ったが、界面剥離は発生しなかった。
【0017】(実施例2)ホットメルトアプリケーター
の代わりに、スパイラルスプレーを用いて反応性ホット
メルト接着剤を塗布して、膜厚を50μmにコントロー
ルした以外は実施例1と同様にして、枠体付き板状体を
製造した。剥離試験の結果界面剥離は認められなかっ
た。
【0018】(実施例3)自動車のサイドウインド用と
して、単板ガラスからなる板状体に、プライマー処理と
してエポキシシラン溶液(1重量%のエタノール溶液)
を接着剤塗布面にワイピングしたこと以外は、実施例1
と同様にして、枠体付き板状体を製造した。剥離試験の
結果界面剥離は認められなかった。
【0019】(比較例1)メチルエチルケトンを溶剤と
する2液のウレタン系接着剤を用い、ウェット膜厚を1
00μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、枠体
付き板状体を製造した。老化試験後板状体にクラックの
発生が認められた。
【0020】(比較例2)水系のウレタンエマルジョン
を用い、ウェット膜厚を100μmとしたこと以外は実
施例1と同様にして、枠体付き板状体を製造した。板状
体にクラックの発生は認められなかったが、剥離試験の
結果界面剥離が認められた。
【0021】(比較例3)アルコール系の2液接着剤を
用い、ウェット膜厚を100μmとしたこと以外は実施
例1と同様にして、枠体付き板状体を製造した。板状体
にクラックの発生は認められなかったが、剥離試験の結
果界面剥離が発生した。
【0022】
【発明の効果】本発明は、板状体の周縁部に枠体を一体
成形する際に、板状体と枠体とを接着する接着剤として
無溶剤接着剤を用いているため、接着剤塗布工程で局所
排気設備が不要であるという効果を有しており、特にポ
リカーボネート等の有機透明材料を窓材料として用いる
場合、溶剤によるクラック等が発生しない枠体付き板状
体の製造方法を得ることができる。
【0023】さらに、本発明における接着剤として、イ
ソシアネートによる湿気硬化反応を利用反応性ホットメ
ルト接着剤を用いた場合には、一般のホットメルト接着
剤に比べて耐熱性が高く、自動車窓用の板状体と枠体と
を接着するための接着剤として用いる場合には、自動車
用窓が高温となってしまった場合であっても、その接着
強度を保つことができるという、きわめて優れた効果を
も有している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成形用金型に板状体を装着して周縁部
    を挟持し、金型の内壁と板状体の周縁部によって形成さ
    れるキャビティー内に樹脂を注入して板状体の周辺部に
    樹脂枠体を一体成形する枠体付き板状体の製造方法であ
    って、前記枠体が一体成形される板状体の周縁部に無溶
    剤接着剤を積層した後に、金型に板状体を装着すること
    を特徴とする枠体付き板状体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記無溶剤接着剤は、反応性ホットメルト
    接着剤であることを特徴とする請求項1の枠体付き板状
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記反応性ホットメルトは、イソシアネー
    トによる湿気硬化反応性を有していることを特徴とする
    請求項2の枠体付き板状体の製造方法。
JP5205699A 1993-07-28 1993-07-28 枠体付き板状体の製造方法 Pending JPH0740379A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002036516A3 (en) * 2000-10-28 2002-08-29 Nat Starch Chem Invest Window glazing composition and use thereof
KR100699573B1 (ko) * 2001-10-22 2007-03-23 스미토모 고무 고교 가부시키가이샤 크롤러 주행장치의 전륜지지구조
JP2013159114A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd ガラスと樹脂の接合方法及びこの方法によって得られる複合体
US9333998B2 (en) 2012-06-29 2016-05-10 Caterpillar Inc. Undercarriage assembly with carrier skid
WO2023228683A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 Agc株式会社 エッジカバー付きガラス板

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