JPH0721539Y2 - 合せガラス周辺部構造 - Google Patents

合せガラス周辺部構造

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JPH0721539Y2
JPH0721539Y2 JP1991103941U JP10394191U JPH0721539Y2 JP H0721539 Y2 JPH0721539 Y2 JP H0721539Y2 JP 1991103941 U JP1991103941 U JP 1991103941U JP 10394191 U JP10394191 U JP 10394191U JP H0721539 Y2 JPH0721539 Y2 JP H0721539Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
laminated glass
adhesive
adhesive film
butadiene
film
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991103941U
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English (en)
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JPH0612443U (ja
Inventor
順市 奥田
蕃 遠藤
勲 細元
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は合せガラスをシール剤を
介してサッシ等の枠体に装着する際に、予め合せガラス
周辺部に接着フィルムを被着した合せガラス周辺部構造
に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】ガラス板間にエチレンビニル
アセテート中間接着膜を挟着した合せガラスは広く使用
されている。しかし該合せガラス周辺部を例えばシリコ
ーン系シール剤等でシールしサッシ等のガラス枠体に装
着するようなケースにおいては、シール剤が硬化する際
にガスを放出し、あるいは液を滲出してエチレンビニル
アセテートを浸食し、ガラス板端部との間に剥離や白濁
を生じ易い。また、サッシ等の枠体に装着した状態で高
温や高湿に晒すと短期間で剥離を生ずる。
【0003】本考案は前記した障害を排除した簡易な構
成からなる合せガラス周辺部構造を提供するものであ
る。従来合せガラスの周辺部を保護する目的で、一層な
いし多層のシール剤でシールすることは知られるところ
であるが(例えば本出願人の出願にかかる実願昭59-180
945 等)本考案は目的、構成、効果においてこれらと異
なる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案はガラス板間に
エチレンビニルアセテート中間接着膜を挟着した合せガ
ラスであって、その周辺部にシール剤を塗布しガラス枠
体に装着する際に、予め合せガラス周辺部にポリエステ
ル系、ポリオレフィン系または含フッ素系の重合体より
なる基材フィルムに、ブタジエン系、スチレン−ブタジ
エン系、イソプレン−ブタジエン系、クロロプレン系、
ブチレン系またはニトリル系のゴム接着剤を積層した接
着フィルムを被着させた合せガラス周辺部構造、該合せ
ガラス周辺部構造において、両ガラス板内面側に夫々中
間接着膜を配し、その内側に機能性フィルムを挟着した
こと、さらに接着フィルムの接着力が、JIS Z 0237で規
定する 180°ピール試験において1000g/25mm以上である
こと、からなる。周辺部構造。
【0005】前記シリコーン系に限らずポリサルファイ
ド、溶剤形ブチル、溶剤形アクリル等多くのシール剤は
硬化に際し、あるいは硬化後長期に亘り可塑剤、溶剤成
分や反応成分を放出する。これがエチレンビニルアセテ
ートを浸食し、特にガラス板との接着部において剥離や
白濁を起生し易い。
【0006】接着フィルムの基材フィルムとしてはセロ
ハン、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、アセテート等各種のものがあり、ま
た基材フィルムに積層した接着剤層としてはブタジエン
系、スチレン−ブタジエン系、イソプレン−ブタジエン
系、クロロプレン系、ブチレン重合体系、ニトリル系等
のゴム弾性体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルブチラール、ポリアクリレ
ート等の高分子にロジン誘導体、クマロン樹脂、テルペ
ン樹脂等の粘着付与剤や、充填剤、老化防止剤等を適宜
配合したものが使用され、これらの組合せからなる接着
フィルム(テープ)は広く市販されている。
【0007】本考案においては、特にポリエステル系例
えばポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン系例
えばポリプロピレン、あるいはポリフッ化エチレン等の
含フッ素系の重合体よりなる基材フィルムに、ブタジエ
ン系、スチレン−ブタジエン系、イソプレン−ブタジエ
ン系、クロロプレン系、ブチレン系またはニトリル系の
ゴム接着剤を積層した接着フィルムを予め合せガラス周
辺部に被着、封止することにより、前記問題点を解消す
るものである。
【0008】
【実施例】以下本考案を実施例に基づき説明する。図1
は両ガラス板1 、2 間にエチレンビニルアセテート中間
接着膜3 、4 を介して機能性フィルム、例えば液晶フィ
ルム5 を接着した合せガラス6 の周辺部に各種接着フィ
ルム7 を被着したうえで、硬化に際してオキシムを放出
するいわゆる常温硬化オキシムタイプシリコーンシール
剤、硬化に際して酢酸を放出するいわゆる常温硬化酢酸
タイプシリコーンシール剤、またはベンゼン、トルエン
等の溶剤に溶解したいわゆる溶剤形ブチルシール剤等の
シール剤8 を塗布し、塩化ビニル系サッシ9 に装着した
例を示す。
【0009】表1に示すような各種接着フィルム7 につ
いて予め接着フィルムの接着力試験(JIS Z 0237に準拠
した 180°ピール試験) を行い、次にこれら接着フィル
ム7とシール剤8 を組合せた試料について、制作後常温
下所定期間放置して剥離等の発生状況の観察、気温50
℃、湿度90%条件下の恒温恒湿槽内にセットし、所定期
間処理後取出し同様な外観観察、さらに水温55℃の条件
下の温水槽内にセットし、所定期間処理後取出し同様な
外観観察を行った。結果を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】なお表1において○は変化が認められなか
ったもの、△は白濁が生じたもの、×は剥離が生じたも
のを示す。表1から明らかなように、比較例にかかり接
着フィルムを被着しなかった比較試料4 は短期間の常温
放置で剥離が認められ、勿論温水試験、恒温恒湿試験に
おいても短期間で剥離する。比較例にかかり、接着剤層
としてゴム系接着剤を採用していない比較試料1 〜3 は
常温試験においては何ら変化が認められないが、温水試
験、恒温恒湿試験において剥離の発生が認められる。実
施例にかかり、耐候、耐薬品性基材フィルムとゴム系接
着剤層との組合せからなる試料1 〜4 はいずれの試験に
おいても良好 (局部に白濁を生ずるケースがある) ない
しきわめて良好な結果を示す。また、液晶フィルムにお
いても白濁、剥離、性能劣化その他の異常は認められな
かった。これら実施例はいずれも接着力試験において1.
0kg/25mm以上の接着力を有するが、ゴム系接着剤層の粘
着力に起因するものと推察される。以上のとおり本実施
例においては優れた結果が得られることが明白である。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、エチレンビニルアセテ
ート中間接着膜を用いた合せガラスの周辺部に特定の接
着フィルムを貼着することにより、シール剤等による影
響を防ぎ、長期に亘り中間接着膜−ガラス板端部の剥離
を抑制するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】合せガラスの周辺部に接着フィルムを被着しシ
ール剤を介してサッシに挿着した例を示す部分側断面図
である。
【符号の説明】
1 、2-----ガラス板 3 、4-----中間接着膜6 -----合せガラス 7 -----接着フィルム 8 -----シール剤 9 -----サッシ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板間にエチレンビニルアセテート中
    間接着膜を挟着した合せガラスであって、その周辺部に
    シール剤を塗布しガラス枠体に装着する際に、予め合せ
    ガラス周辺部にポリエステル系、ポリオレフィン系また
    は含フッ素系の重合体よりなる基材フィルムに、ブタジ
    エン系、スチレン−ブタジエン系、イソプレン−ブタジ
    エン系、クロロプレン系、ブチレン系またはニトリル系
    のゴム接着剤を積層した接着フィルムを被着させたこと
    を特徴とする合せガラス周辺部構造。
  2. 【請求項2】両ガラス板内面側に夫々中間接着膜を配
    し、その内側に機能性フィルムを挟着したことを特徴と
    する請求項1記載の合せガラス周辺部構造。
  3. 【請求項3】接着フィルムの接着力が、JIS Z 0237で規
    定する 180°ピール試験において1000g/25mm以上である
    ことを特徴とする請求項1ないし2記載の合せガラス周
    辺部構造。
JP1991103941U 1991-12-17 1991-12-17 合せガラス周辺部構造 Expired - Lifetime JPH0721539Y2 (ja)

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JPH0612443U JPH0612443U (ja) 1994-02-18
JPH0721539Y2 true JPH0721539Y2 (ja) 1995-05-17

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58151352A (ja) * 1982-03-01 1983-09-08 Nippon Sheet Glass Co Ltd 遮音ガラス
JPH01145354A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Nippon Parkerizing Co Ltd 板状材料の接着方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58151352A (ja) * 1982-03-01 1983-09-08 Nippon Sheet Glass Co Ltd 遮音ガラス
JPH01145354A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Nippon Parkerizing Co Ltd 板状材料の接着方法

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