JPH0612443U - 合せガラス周辺部構造 - Google Patents
合せガラス周辺部構造Info
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- JPH0612443U JPH0612443U JP10394191U JP10394191U JPH0612443U JP H0612443 U JPH0612443 U JP H0612443U JP 10394191 U JP10394191 U JP 10394191U JP 10394191 U JP10394191 U JP 10394191U JP H0612443 U JPH0612443 U JP H0612443U
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- Japan
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- laminated glass
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- glass
- film
- laminated
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】エチレンビニルアセテート中間接着膜を用いた
合せガラスの周辺部に特定の接着フィルムを貼着するこ
とにより、シール剤等による影響を防ぎ、長期に亘り中
間接着膜−ガラス板端部の剥離を抑制する。 【構成】ガラス板間にエチレンビニルアセテート中間接
着膜を挟着した合せガラスであって、その周辺部にシー
ル剤を塗布しガラス枠体に装着する際に、予め合せガラ
ス周囲部に耐候、耐薬品性樹脂基材にゴム系接着剤層を
積層した接着フィルムを被着させたことからなる。
合せガラスの周辺部に特定の接着フィルムを貼着するこ
とにより、シール剤等による影響を防ぎ、長期に亘り中
間接着膜−ガラス板端部の剥離を抑制する。 【構成】ガラス板間にエチレンビニルアセテート中間接
着膜を挟着した合せガラスであって、その周辺部にシー
ル剤を塗布しガラス枠体に装着する際に、予め合せガラ
ス周囲部に耐候、耐薬品性樹脂基材にゴム系接着剤層を
積層した接着フィルムを被着させたことからなる。
Description
【0001】
本考案は合せガラスをシール剤を介してサッシ等の枠体に装着する際に、予め 合せガラス周辺部に接着フィルムを被着した合せガラス周辺部構造に関する。
【0002】
ガラス板間にエチレンビニルアセテート中間接着膜を挟着した合せガラスは広 く使用されている。しかし該合せガラス周辺部を例えばシリコーン系シール剤等 でシールしサッシ等のガラス枠体に装着するようなケースにおいては、シール剤 が硬化する際にガスを放出し、あるいは液を滲出してエチレンビニルアセテート を浸食し、ガラス板端部との間に剥離や白濁を生じ易い。また、サッシ等の枠体 に装着した状態で高温や高湿に晒すと短期間で剥離を生ずる。
【0003】 本考案は前記した障害を排除した簡易な構成からなる合せガラス周辺部構造を 提供するものである。 従来合せガラスの周辺部を保護する目的で、一層ないし多層のシール剤でシー ルすることは知られるところであるが(例えば本出願人の出願にかかる実願昭59 -180945 等)本考案は目的、構成、効果においてこれらと異なる。
【0004】
本考案はガラス板間にエチレンビニルアセテート中間接着膜を挟着した合せガ ラスであって、その周辺部にシール剤を塗布しガラス枠体に装着する際に、予め 合せガラス周囲部に耐候、耐薬品性樹脂基材とゴム系接着剤からなる接着フィル ムを積層させた合せガラス周辺部構造からなり、さらに両ガラス板内面側に夫々 中間接着膜を配し、その内側に機能性フィルムを挟着したこと、加えて前記樹脂 フィルムの接着力が、JIS Z 0237で規定する 180°ピール試験において1000g/25 mm以上であることからなる。
【0005】 前記シリコーン系に限らずポリサルファイド、溶剤形ブチル、溶剤形アクリル 等多くのシール剤は硬化に際し、あるいは硬化後長期に亘り可塑剤、溶剤成分や 反応成分を放出する。これがエチレンビニルアセテートを浸食し、特にガラス板 との接着部において剥離や白濁を起生し易い。
【0006】 接着フィルムの基材フィルムとしてはセロハン、ポリ塩化ビニール、ポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリエステル、アセテート等各種のものがあり、また基 材フィルムに積層した接着剤層としてはブタジエン系、スチレン−ブタジエン系 、イソプレン−ブタジエン系、クロロプレン系、ブチレン重合体系、ニトリル系 等のゴム弾性体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリビニルエーテル、ポリ ビニルブチラール、ポリアクリレート等の高分子にロジン誘導体、クマロン樹脂 、テルペン樹脂等の粘着付与剤や、充填剤、老化防止剤等を適宜配合したものが 使用され、これらの組合せからなる接着フィルム(テープ)は広く市販されてい る。
【0007】 本考案においては特に前記ポリエステル例えばポリエチレンテレフタレート、 ポリオレフィン例えばポリプロピレン系等の基材フィルムあるいはポリフッ化エ チレン等のフッ素化した基材フィルムに、前記ブタジエン系、スチレン−ブタジ エン系、イソプレン−ブタジエン系、クロロプレン系、ブチレン重合体系、ニト リル系等のゴム系接着剤層を積層した接着フィルムを予め合せガラス周辺部に被 着、封止することにより、前記問題点を解消するものである。
【0008】
以下本考案を実施例に基づき説明する。 図1は両ガラス板1 、2 間にエチレンビニルアセテート中間接着膜3 、4 を介 して機能性フィルム、例えば液晶フィルム5 を接着した合せガラス6 の周辺部に 各種接着フィルム7 を被着したうえで、硬化に際してオキシムを放出するいわゆ る常温硬化オキシムタイプシリコーンシール剤、硬化に際して酢酸を放出するい わゆる常温硬化酢酸タイプシリコーンシール剤、またはベンゼン、トルエン等の 溶剤に溶解したいわゆる溶剤形ブチルシール剤等のシール剤8 を塗布し、塩化ビ ニル系サッシ9 に装着した例を示す。
【0009】 表1に示すような各種接着フィルム7 について予め接着フィルムの接着力試験 (JIS Z 0237に準拠した 180°ピール試験) を行い、次にこれら接着フィルム7 とシール剤8 を組合せた試料について、制作後常温下所定期間放置して剥離等の 発生状況の観察、気温50℃、湿度90%条件下の恒温恒湿槽内にセットし、所定期 間処理後取出し同様な外観観察、さらに水温55℃の条件下の温水槽内にセットし 、所定期間処理後取出し同様な外観観察を行った。結果を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】 なお表1において○は変化が認められなかったもの、△は白濁が生じたもの、 ×は剥離が生じたものを示す。 表1から明らかなように、比較例にかかり接着フィルムを被着しなかった比較 試料4 は短期間の常温放置で剥離が認められ、勿論温水試験、恒温恒湿試験にお いても短期間で剥離する。比較例にかかり、接着剤層としてゴム系接着剤を採用 していない比較試料1 〜3 は常温試験においては何ら変化が認められないが、温 水試験、恒温恒湿試験において剥離の発生が認められる。実施例にかかり、耐候 、耐薬品性基材フィルムとゴム系接着剤層との組合せからなる試料1 〜4 はいず れの試験においても良好 (局部に白濁を生ずるケースがある) ないしきわめて良 好な結果を示す。また、液晶フィルムにおいても白濁、剥離、性能劣化その他の 異常は認められなかった。これら実施例はいずれも接着力試験において1.0kg/25 mm以上の接着力を有するが、ゴム系接着剤層の粘着力に起因するものと推察され る。以上のとおり本実施例においては優れた結果が得られることが明白である。
【0012】
本考案によれば、エチレンビニルアセテート中間接着膜を用いた合せガラスの 周辺部に特定の接着フィルムを貼着することにより、シール剤等による影響を防 ぎ、長期に亘り中間接着膜−ガラス板端部の剥離を抑制するという効果を奏する 。
【図1】合せガラスの周辺部に接着フィルムを被着しシ
ール剤を介してサッシに挿着した例を示す部分側断面図
である。
ール剤を介してサッシに挿着した例を示す部分側断面図
である。
1 、2-----ガラス板 3 、4-----中間接着膜6 -----合せガラス 7 -----接着フィルム 8 -----シール剤 9 -----サッシ
Claims (3)
- 【請求項1】ガラス板間にエチレンビニルアセテート中
間接着膜を挟着した合せガラスであって、その周辺部に
シール剤を塗布しガラス枠体に装着する際に、予め合せ
ガラス周囲部に耐候、耐薬品性樹脂基材にゴム系接着剤
層を積層した接着フィルムを被着させたことを特徴とす
る合せガラス周辺部構造。 - 【請求項2】両ガラス板内面側に夫々中間接着膜を配
し、その内側に機能性フィルムを挟着したことを特徴と
する請求項1記載の合せガラス周辺部構造。 - 【請求項3】接着フィルムの接着力が、JIS Z 0237で規
定する 180°ピール試験において1000g/25mm以上である
ことを特徴とする請求項1ないし2記載の合せガラス周
辺部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991103941U JPH0721539Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 合せガラス周辺部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991103941U JPH0721539Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 合せガラス周辺部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612443U true JPH0612443U (ja) | 1994-02-18 |
JPH0721539Y2 JPH0721539Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=14367476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991103941U Expired - Lifetime JPH0721539Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 合せガラス周辺部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721539Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58151352A (ja) * | 1982-03-01 | 1983-09-08 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 遮音ガラス |
JPH01145354A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-07 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 板状材料の接着方法 |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP1991103941U patent/JPH0721539Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58151352A (ja) * | 1982-03-01 | 1983-09-08 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 遮音ガラス |
JPH01145354A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-07 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 板状材料の接着方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0721539Y2 (ja) | 1995-05-17 |
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