JP2008020856A - 液晶表示パネルの保護フィルム及び液晶表示パネルの保護方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示面の品質に影響を与えることを防止しつつ、低コストで簡易に効率良く液晶表示パネルの表示面を適切に保護する。
【解決手段】 保護フィルム10は、液晶表示パネル1に仮止めされるべきフィルム本体12と、このフィルム本体12を液晶表示パネル1に粘着させる粘着剤から成る粘着層14とを備えている。この粘着層14は、フィルム本体12のうち液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに形成され、フィルム本体12は粘着層14により液晶表示パネル1の枠体3にのみ粘着されて、液晶表示パネル1の表示面2に接触することなく表示面2を保護する。
【選択図】 図1
【解決手段】 保護フィルム10は、液晶表示パネル1に仮止めされるべきフィルム本体12と、このフィルム本体12を液晶表示パネル1に粘着させる粘着剤から成る粘着層14とを備えている。この粘着層14は、フィルム本体12のうち液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに形成され、フィルム本体12は粘着層14により液晶表示パネル1の枠体3にのみ粘着されて、液晶表示パネル1の表示面2に接触することなく表示面2を保護する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示パネルの加工作業の工程間において液晶表示パネルに保護フィルムを仮止めして液晶表示パネルの表示面を保護する液晶表示パネルの保護方法、及び、そのような保護方法に使用することができる保護フィルムの改良に関し、特に、表示面の品質に影響を与えることなく、表示面を保護することに関するものである。
近年、テレビやパソコン等の電子機器のモニターとして広く普及しつつある液晶表示パネルは、液晶表示面と、この液晶表示面を支持するステンレス製等の枠体から形成されている。この液晶表示パネルは、それ自体の組み付け工程や、また、他の部品への組み付けのための搬送等の加工作業の工程間において、ガラス基板や液晶及び偏光板等から成る表示面に埃等が付着するのを防止するため、その表示面に保護フィルムを仮止めし、次工程において当該保護フィルムを剥離して加工作業を続行することが行われている。この場合、従来は、保護フィルムを、表示面との間に介在する粘着剤や粘着テープにより、液晶表示パネルの表示面に直接被覆していた(例えば、特許文献1等参照)。
しかし、保護フィルムを表示面に直接被覆した場合、保護フィルムの剥離時等において、部分的にデラミ(剥がれ)が発生するおそれがあり、このデラミが生じた部分の表示面の水分濃度が変化して、表示面の表面が変色等し、正常な部分との間の境界が目立つ等の色ムラが発生して、液晶表示パネルとしての品質に影響を与えることがあった。
この問題を解決するためには、保護フィルム自体に水蒸気等の湿気の透過性を付与する等して、表示面の水分濃度の変化を抑制することが考えられる(例えば、特許文献1等参照)。しかし、保護フィルムの材質自体に改良を加えることは、保護フィルムの製造に多大な手間とコストを要し、特に、この保護フィルムが、液晶表示パネルの加工工程間においてのみ使用され、その後は破棄処理されることを考慮すると、多大なる無駄を生じ、資源の有効利用の面からも効率が低下するという問題があった。
特開2001−209039号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、表示面の品質に影響を与えることを防止しつつ、低コストで簡易に効率良く液晶表示パネルの表示面を適切に保護することができる保護方法、及び、そのような保護方法に使用することができる保護フィルムを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、液晶表示パネルの加工作業の工程間において液晶表示パネルに仮止めされて液晶表示パネルの表示面を保護する液晶表示パネルの保護フィルムにおいて、液晶表示パネルに仮止めされるべきフィルム本体と、このフィルム本体を液晶表示パネルに粘着させる粘着剤から成る粘着層とを備え、この粘着層は、フィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに形成され、フィルム本体は粘着層により液晶表示パネルの枠体にのみ粘着されて、液晶表示パネルの表示面に接触することなく表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、粘着層は、粘着剤をフィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに直線状に連続的に直接塗工して形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1の解決手段において、粘着層は、他の物品に塗工された粘着剤を、フィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに転写して形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第3の解決手段において、他の物品が、液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに粘着剤が塗工された転写用フィルムであって、粘着層は、フィルム本体に貼り合わされた転写用フィルムから粘着剤が転写されてフィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、転写用フィルムは、粘着剤の転写による粘着層の形成後も粘着層に被覆されて粘着層の粘着面を保護することを特徴とする保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第4又は第5のいずれかの解決手段において、フィルム本体は、転写用フィルムの剥離後は転写フィルムから転写された粘着層により液晶表示パネルの枠体にのみ粘着されて、液晶表示パネルの表示面に接触することなく表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、フィルム本体は、12μm〜200μmの厚みを有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第1乃至第7のいずれかの解決手段において、粘着層は、3μm〜40μmの厚みを有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第1乃至第8のいずれかの解決手段において、フィルム本体及び粘着層とを合わせた厚みが、15μm〜230μmの範囲であることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第1乃至第9のいずれかの解決手段において、フィルム本体は、少なくともポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルムの単層又はこれらの複合層のいずれから成ることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第1乃至第10のいずれかの解決手段において、フィルム本体は、粘着層よりも外側に余白部分を有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルムを提供するものである。
また、本発明は、上記第1乃至第11の解決手段である保護フィルム等を使用して液晶表示パネルを保護する下記の解決手段をも提供するものである。即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、液晶表示パネルの加工作業の工程間において液晶表示パネルに保護フィルムを仮止めして液晶表示パネルの表示面を保護する液晶表示パネルの保護方法において、保護フィルムのフィルム本体を、粘着剤から成る粘着層により液晶表示パネルの表示面を支持する枠体にのみ粘着させて、液晶表示パネルの表示面に接触させることなく液晶表示パネルに仮止めして、表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第12の解決手段において、粘着剤をフィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに直線状に連続的に直接塗工して粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第12の解決手段において、他の物品に塗工された粘着剤を、フィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに転写して粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第15の手段として、上記第14の解決手段において、他の物品として転写用フィルムを使用し、転写用フィルムのうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに粘着剤を塗工した後、転写用フィルムをフィルム本体に貼り合わせて、転写用フィルムからフィルム本体に粘着剤を転写して、フィルム本体のうち液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第16の手段として、上記第15の解決手段において、粘着剤の転写により粘着層を形成した後も、転写用フィルムを粘着層に被覆して粘着層の粘着面を保護することを特徴とする保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第17の手段として、上記第15又は第16のいずれかの解決手段において、粘着剤の転写により粘着層を形成した後、フィルム本体から転写用フィルムを剥離して、保護フィルムのフィルム本体を、粘着剤から成る粘着層により液晶表示パネルの表示面を支持する枠体にのみ粘着させて、液晶表示パネルの表示面に接触することなく表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第18の手段として、上記第12乃至第17のいずれかの解決手段において、フィルム本体を12μm〜200μmの厚みに形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第19の手段として、上記第12乃至第18のいずれかの解決手段において、粘着層を3μm〜40μmの厚みに形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第20の手段として、上記第12乃至第19のいずれかの解決手段において、フィルム本体及び粘着層とを合わせた厚みを、15μm〜230μmの範囲とすることを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第21の手段として、上記第12乃至第20のいずれかの解決手段において、フィルム本体を、少なくともポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルムの単層又はこれらの複合層のいずれから形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第22の手段として、上記第12乃至第21のいずれかの解決手段において、フィルム本体に、粘着層よりも外側に余白部分を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、粘着層を液晶表示パネルの枠体に対応する部分のみに形成して保護フィルムを液晶表示パネルの枠体に仮止めして表示面に接触させることなく表示面を保護しているため、表示面にデラミが発生することを防止することができると共に、フィルム自体の材質を高コストで改良することなく、表示面と保護フィルムとの間で吸湿性を確保することができ、表示面の水分濃度を均一に抑制して、表示面の表面が変色等による色ムラの発生を防止することができるため、液晶表示パネルの品質に影響を与えることなく、表示面を埃等の外的異物から保護することができる実益がある。
この場合、本発明によれば、上記のように、転写用フィルムにより粘着剤をフィルム本体に転写しているため、粘着層を容易に形成することができると同時に、保護フィルムの使用時まで粘着層を被覆して、その粘着性の低下や予期せぬ部位への粘着を防止して、保護フィルムの取扱い性、作業性を向上させることができる実益がある。
また、本発明によれば、上記のように、保護フィルムの表示面に接触させることなく保護することができるため、保護フィルムの材質自体に透湿性を付与する等の改良を加える必要がなく、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等の比較的、安価で加工性に優れた材質から、保護フィルムを形成することができるので、製造の手間とコストを低減することができると同時に、使用後に回収して、ポリプロピレンとして再利用することもでき、資源を有効に活用することができる実益もある。
本発明によれば、上記のように、保護フィルムを適切な厚みに設定しているため、充分な強度をもって表示面を保護することができる一方、保護フィルムの巻き取り等により製造時や出荷時において、巻き皺などが生じて、保護フィルムの性能に影響を与えることがない実益がある。
本発明によれば、上記のように、フィルム本体に、粘着層よりも外側に余白部分を設けているため、液晶表示パネルの枠体から粘着層がはみ出て埃等を吸着することを防止することができると同時に、この余白部分を摘むことによりフィルム本体を液晶表示パネルから簡易に剥離させることができ、取扱い性も向上する実益がある。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は、本発明の保護フィルム10を使用して液晶表示パネル1を保護する状態を示し、この保護フィルム10は、液晶表示パネル1自体の組み付け工程や、また、他の部品への組み付けのための搬送等の加工作業の工程間において、図1に示すように、液晶表示パネル1に仮止めされて液晶表示パネル1の表示面2を、塵や埃等の外的異物から保護するものである。なお、この液晶表示パネル1は、図1に示すように、モニタ等の完成品に組み込まれる前の状態のモジュールであって、ガラス基板や液晶及び偏光板等から成る表示面2と、この表示面2を支持するステンレス製等の枠体3から形成されている。
この保護フィルム10は、図1及び図2に示すように、液晶表示パネル1に仮止めされるべきフィルム本体12と、このフィルム本体12を液晶表示パネル1に粘着させる粘着剤から成る粘着層14とを備えている。
フィルム本体12は、本発明では、図1及び図2に示すように、本発明では、枠体3部分を含めた液晶表示パネル1の幅等に合わせて、その加工寸法が決定され、表示面2だけではなく、枠体3部分も含めた液晶表示パネル1の前面部全体を覆う寸法に形成される。従って、保護フィルム10は、保護すべき液晶表示パネル1の種類毎に、そのサイズに合わせて、仕上げ寸法を設定する。
粘着層12は、図1及び図2に示すように、このフィルム本体12のうち、液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに形成されている。従って、フィルム本体12は、図1に示すように、この粘着層14により液晶表示パネル1の枠体3にのみ粘着されて、左右の枠体3に跨るようにして仮止めされて、液晶表示パネル1の表示面2に接触することなく、この表示面2を保護する。
このため、保護フィルム1の剥離時等に表示面2にデラミが発生することを防止することができると共に、表示面2と保護フィルム10との間で吸湿性を確保することができ、表示面2の水分濃度を均一に抑制して、表示面2の表面の変色等による色ムラの発生を防止することができるため、液晶表示パネル1の品質に影響を与えることなく、表示面2を埃等の外的異物から保護することができる。なお、この場合、表示面2とフィルム本体12との間の間隙は、表示面2と枠体3との段差分だけの2mm程度の僅少な値となり、また、後述するように、フィルム本体12には帯電防止処理が施されるため、塵等が吸い寄せられて、この間隙からフィルム本体12と表示面2との間に入り込むことは充分に防止することができると同時に、加工作業者が誤って表示面に触れる等の作業者による外的要因からも表示面2を適切に保護することができる。
この場合、特に、フィルム本体12を液晶表示パネル1の表示面2に接触させることなく保護して、表示面2の吸湿性を確保しているため、フィルム本体12自体に吸湿性を付与する必要がなくなり、その結果、多大な労力とコストを費やして材質自体を改良する必要がなく、表示面2を保護することができる。
このため、フィルム本体12の材質は、埃等の外的異物から表示面2を保護することができれば、特に限定はなく、本発明では、選択の幅を広く確保することができ、例えば、単層のポリエステルフィルム(PET)、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルムや、これらの複合層からフィルム本体12を形成することができるが、その加工性やコスト等を考慮すると、これらの中でも、特に、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等を使用することが望ましい。このOPPは、特に、ポリエステルフィルム等よりも表示面2を傷つけにくいという点からも、フィルム本体12の材料として好適であるといえる。この場合、フィルム本体12は、このOPPの単層から成るフィルムとすることもできるが、他の適宜の材料、例えば、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)等と組み合わせて積層された複合層から形成することもできる。
このように、本発明では、延伸ポリプロピレン(OPP)等の比較的、安価で加工性に優れた材質から、保護フィルム10を形成しても、液晶表示パネル1の表示面2を適切に保護することができるため、製造の手間とコストを低減することができると同時に、使用後に回収して、ポリプロピレン(PP)等として再利用することもでき、資源を有効に活用することもできる。なお、再利用する際、フィルム本体12のうち、粘着層14が形成された部分のみを切り落として再利用することもできるが、粘着層14が付されたまま再利用しても、粘着層14の幅及び厚み、即ち、粘着剤の量が、僅少であるため、これを不純物として計算しても、再生したポリプロピレンにおいては、想定の範囲内に収まり、特に、品質上問題は生じない。
一方、粘着層14は、図1に示すように、フィルム本体12の全面ではなく、液晶表示パネル1の枠体3に対応する部分のみに形成されるため、その形成位置や形状、幅は、保護すべき液晶表示パネル1の枠体3との関係を考慮して、適宜決定することができる。即ち、表示面2の左右に枠体3が設置されている図示の実施の形態であれば、図1及び図2に示すように、フィルム本体12の左右端にのみ形成される。このため、全面に粘着層を形成する場合に比し、粘着剤の消費量も抑制することができ、コストパフォーマンスにも優れる利点がある。
もっとも、この粘着層14は、枠体3と全く同一の形状とする必要はなく、枠体3よりも外側にはみ出なければ、より具体的には、図1に示すように、粘着層14の幅を枠体3の幅よりも小さく設定することが望ましい。これは、枠体3の幅もそれ程広くはないため、粘着層14の幅が広すぎると、粘着層14を枠体3からはみ出させることなく確実に粘着させることが難しくなるからである。
同時に、このように、粘着層14の幅を枠体3の幅よりも小さくすることにより、フィルム本体12に粘着層14よりも外側に余白部分12aを形成することが好ましい。これにより、液晶表示パネル1の枠体3から粘着層14がはみ出て埃等を吸着することを防止することができると同時に、この余白部分12aを摘むことによりフィルム本体12を液晶表示パネル1から簡易に剥離させることができ、取扱い性も向上する。かかる観点からは、図示の実施の形態では、フィルム本体12は、液晶表示パネル1の幅と付合しているのが示されているが、フィルム本体12を更に液晶表示パネルの外側にまで延長して、この余白部分12aを、搬送等の他の取扱いに影響を与えない範囲で大きく設定することにより、剥離時の取扱い性をより一層向上させることもできる。
また、この粘着層14は、液晶表示パネル1の枠体3に対応する部分のみに形成すれば、例えば、液晶表示パネル1の枠体3と接着する面が剥離紙で覆われた図示しない両面テープを、フィルム本体12の表面の所定の箇所に貼り付けることにより形成することもできる。その他、粘着剤をフィルム本体12のうち、液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに、図示しないローラー等の適宜の手段により、図2に示すように、直線状に連続的に直接塗工することにより、形成することもできる。
もっとも、延伸ポリプロピレンフィルム等から形成され、後述するようにμmオーダーの厚みを有するフィルム本体12に、粘着層14を適切に形成するためには、他の物品に塗工された粘着剤を、フィルム本体12のうち、液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに転写して形成することが最も望ましい。
具体的には、図3に示すように、フィルム本体12に粘着剤を転写する他の物品として、液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに粘着剤18が塗工された転写用フィルム16を使用し、この転写用フィルム16のうち液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに粘着剤18を塗工した後、転写用フィルム16をフィルム本体12に貼り合わせて、転写用フィルム16からフィルム本体12に粘着剤18を転写して、フィルム本体12のうち液晶表示パネル1の表示面2を支持する枠体3に対応する部分のみに粘着層14を形成することができる。この場合、図3に示すように、フィルム本体12と転写用フィルム16とを、巻き取りローラー4により同時に巻き取って、両者を貼り合わせることができる。
この転写用フィルム16としては、フィルム本体12と同様に、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)等を使用することができ、この転写用フィルム16を、図3に示すように、タッチロール5により、溶液状の粘着剤18が充填された溶液槽6から第1の転写ローラー7Aを介して第2の転写ロール7Bの表面に巻き上げられた粘着剤18に接触させることにより、転写用フィルム16に粘着剤18を塗布することができる。
この場合、粘着剤18が転写用フィルム16へ塗布される位置や塗布幅、換言すれば、最終的には、転写用フィルム16からフィルム本体12へ粘着剤18が転写されて形成される粘着層14の位置や幅は、転写用フィルム16に接触する第2の転写ロール7Bにより決定される。従って、図4に示すように、第2の転写ローラー7Bの位置及び幅は、粘着層14を形成すべき位置に対応して設置される。
具体的には、第2の転写ローラー7Bは、左右端の近傍に2つの帯状の粘着層14が形成される図1及び図2の実施の形態の保護フィルム10にあっては、図4に示すように、各々形成すべき粘着層14に合わせて幅が設定された2つの第2の転写ローラー7Bを、同軸により支持し、これらの2つの転写ローラー7B間の間隙を、形成すべき粘着層14の位置に合わせて設定することにより、所定の箇所に粘着層14を形成することができる。従って、この2つの第2の転写ローラ7Bを同軸上で変位可能に可能に設定して、その間隔を適宜調整することにより、粘着層14の形成位置を調節することができ、これにより種々の液晶表示パネル1に対応することができる。
その後は、図3に示すように、転写用フィルム16を、熱電対等を備えたヒーター8により加温して、粘着剤18の溶媒成分を除去して乾燥させた後、圧着ローラー9により別ルートから搬送されてきたフィルム本体12と貼り合わされる。なお、この粘着剤18は、粘着性が弱すぎると自然剥離を起こし、一方、粘着性が強すぎても、転写用フィルムの剥離時等にフィルム本体12が裂ける等のおそれがあるため、これらの点を考慮して、その粘着性を調整することが好ましい。また、この粘着剤18自体に着色をしておくと、液晶表示パネル1に仮止めする際に、粘着層14の位置を容易に確認して枠体3に適切に粘着させることが容易となると共に、粘着層14が均一に形成されているかを目視により容易に確認することができるため、好ましい。
なお、上記の実施の形態では、転写用フィルムへの粘着剤18の塗布幅は、第2の転写ローラー7B自体の幅により決定し、この第2の転写ローラー7B固有の幅を、形成すべき粘着層14の幅に合わせて設定したが、粘着剤18の塗布幅の設定は、必ずしも、この方法に限定されるものではなく、例えば、図4に示す複数の第2の転写ローラー7Bの各々において、一部をマスキングすることにより、異なる幅を有する複数種類の第2の転写ローラー7Bを用意したり付け替えることなく簡易に、粘着剤18を種々の幅を調整して塗布することができる。また、このマスキングによれば、図4に示すように、分割された2つの第2の転写ローラー7Bとすることなく、溶液槽6に浸かる第1の転写ローラー7Aと同様に、転写用フィルム16の全幅に対応する幅を有する単一の第2のローラー7Bとして、この単一の第2の転写ローラー7Bの一部に、マスキングすることにより、粘着剤18の塗布幅や塗布位置を調整することもできる。
一方、フィルム本体12には、上記の巻き取りローラー4による転写用フィルム16との貼り合わせ工程に供される以前に、次のような加工処理をしておく。具体的には、フィルム本体12の表面を、表面改質処理の一つであるコロナ放電処理した上で粘着層14の形成工程(転写用フィルム16との貼り合わせ工程)に供給する。これは、コロナ放電処理によりフィルム本体12と粘着層14との接着性を高めるためである。
これにより、第1に、粘着層14に適切に粘着性能を発揮させること、特に、フィルム本体12の液晶表示パネル1からの剥離時において、粘着層14を形成する粘着剤18が液晶表示パネル1側に残存することを防止することができる。また、第2に、このコロナ放電処理が施されたフィルム本体12に粘着剤18が塗布された転写用フィルム16を貼り合わせた場合に、粘着剤18を確実にフィルム本体12側へ転写させて粘着層14を形成することができると共に、この粘着剤18のフィルム本体12への転写後(粘着層14の形成後)は、粘着剤18をフィルム本体12側へ残存させたまま、転写用フィルム16のみをフィルム本体12から剥離可能として、粘着層14を表出させて、液晶表示パネル1の枠体3に粘着させることができる。
具体的には、フィルム本体12を、図示しない高周波電源により供給される高周波・高電圧出力を放電電極と処理ロール間に印加することによりコロナ放電を発生させ、このコロナ放電下にフィルム本体12を通過させることにより、行うことができる。なお、このコロナ放電処理は、フィルム本体12のうち、少なくとも、粘着層14が形成される側の面に対しては行うが、更に、粘着層14とは反対側の面に対しても行うことにより、後述する帯電防止コーティングの付着性を高めることもできる。
また、フィルム本体12のうち、少なくとも液晶表示パネル1の表示面2とは反対側に位置するフィルム面には帯電防止処理を施す。これにより、帯電防止処理が施された面が外部に露出し、フィルム本体12が静電気等により埃等を吸い寄せることを防止することができ、液晶表示パネル1の表示面2に埃等の外的異物が付着することを確実に防止することができる。
この帯電防止処理は、具体的には、フィルム本体12の素材中に帯電防止材料を含有させることにより行うこともできるが、比較的低コストで、かつ、簡易な作業で処理するためには、フィルム本体12の表面に離型剤をコーティングすることにより行うことが好ましい。この場合、この帯電防止処理は、少なくとも、液晶表示パネル1の表示面2とは反対側に位置するフィルム面に対して行えば、片面のみ又は両面のいずれに施しても良い。なお、これらのコロナ放電処理及び帯電防止処理は、転写用フィルム16からの転写により粘着層14を形成する場合に限らず、即ち、粘着層14の形成方法の如何を問わず、行うことが望ましい。
なお、上記のようにして、粘着剤18の転写により粘着層14を形成した後も、転写用フィルム16を直ちに剥離することなく、フィルム本体12の使用時までは、そのまま粘着層14に被覆して粘着層14の粘着面を保護することが好ましい。
このように、本発明では、転写用フィルム16により、粘着剤18をフィルム本体12に転写しているため、粘着層14を容易に形成することができると同時に、この保護フィルム10の使用時まで転写用フィルム16により粘着層14が被覆されているため、その粘着性の低下や予期せぬ部位への粘着を防止して、保護フィルム10の取扱い性、作業性を向上させることができる。
上記の工程により、粘着層14が形成されたフィルム本体12及び転写用フィルム16から成る保護フィルム10は、巻き取りローラー4によりロール状に巻き取られた状態で、使用現場に供給され、現場にて所定の長さ毎に切断して、転写用フィルム16をフィルム本体12から剥離して、粘着層14を液晶表示パネル1の枠体に粘着させることにより、液晶表示パネル1の表示面2の保護に使用される。
また、この場合、フィルム本体の厚みを12μm〜200μm、粘着層14の厚みを3μm〜40μmに設定し、これらのフィルム本体12及び粘着層14とを合わせた厚み、即ち、使用時における保護フィルム10の厚みを15μm〜230μmの範囲で設定することが望ましい。これは、フィルム本体12や保護フィルム10の厚みを、上記厚みよりも薄く設定すると保護フィルム10の充分な強度を確保することができず、一方、上記厚みより厚く設定すると、製造時や出荷時において、保護フィルム10をロール状に巻き取った際に、巻き皺等が生じて、保護フィルム10の性能に影響を与えるからである。
この場合、特に、巻い皺の点に着目すると、保護フィルム10の出荷時においては、転写用フィルム16が貼り合わされた状態でロール状に巻き取られて出荷されるため、フィルム本体12と粘着層14の厚みのみではなく、この転写用フィルム16も含めた状態での保護フィルム10全体の厚みが、最大でも280μm以下の範囲となるように、即ち、転写用フィルム16の厚みを最大でも50μm程度までに設定することが望ましい。この転写用フィルム16は、使用時までの粘着層14の被覆が主目的であり、使用時には剥離されることから、コストを低減する観点からは、フィルム本体12より薄い厚みとすることができる。また、粘着層14の厚みは、圧着ローラー9のロール圧により調整することができる。
次に、本発明の保護フィルム10の実施例について説明すると、転写用フィルム16として、幅480mm、厚さ30μmの表面未処理の延伸ポリプロピレンフィルムを使用し、これに、粘着剤18を約10mmの幅で416mmの間隔を設定して2カ所に帯状に塗布したものを、幅460mm、厚さ60μmのフィルム本体12と貼り合わせて保護フィルム10を得た。このフィルム本体12には、事前に両面にコロナ放電処理を施し、また、粘着層14とは反対側の面には、帯電防止コーティングとして、AS離型コート層を形成した。また、粘着剤18の転写後の粘着層の厚みを、10μmに設定し、全体として、100μmの保護フィルム10とした。
この保護フィルム10について、巻き取り状態を確認したところ、フィルム本体12と転写用フィルム16との間が浮き上がったり、巻き皺が生じた箇所は、存在しなかった。また、転写用フィルム16を剥がして、液晶表示パネル1の枠体に粘着層14を粘着させて仮止めしたところ、作業中にフィルム本体12が破損することもなく、充分な強度も確保されていることが確認された。
本発明は、例えば、テレビやパソコン等の電子機器のモニターに組み込まれる液晶表示パネルモジュールの加工に広く適用することができる。
1 液晶表示パネル
2 表示面
3 枠体
4 巻き取りローラー
5 タッチロール
6 溶液槽
7A 第1の転写ローラー
7B 第2の転写ローラー
8 ヒーター
9 圧着ローラー
10 保護フィルム
12 フィルム本体
12a 余白部分
14 粘着層
16 転写用フィルム
18 粘着剤
2 表示面
3 枠体
4 巻き取りローラー
5 タッチロール
6 溶液槽
7A 第1の転写ローラー
7B 第2の転写ローラー
8 ヒーター
9 圧着ローラー
10 保護フィルム
12 フィルム本体
12a 余白部分
14 粘着層
16 転写用フィルム
18 粘着剤
Claims (22)
- 液晶表示パネルの加工作業の工程間において前記液晶表示パネルに仮止めされて前記液晶表示パネルの表示面を保護する液晶表示パネルの保護フィルムにおいて、前記液晶表示パネルに仮止めされるべきフィルム本体と、前記フィルム本体を前記液晶表示パネルに粘着させる粘着剤から成る粘着層とを備え、前記粘着層は、前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに形成され、前記フィルム本体は前記粘着層により前記液晶表示パネルの枠体にのみ粘着されて、前記液晶表示パネルの表示面に接触することなく前記表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1に記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記粘着層は、前記粘着剤を前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに直線状に連続的に直接塗工して形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1に記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記粘着層は、他の物品に塗工された前記粘着剤を、前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに転写して形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項3に記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記他の物品が、前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに前記粘着剤が塗工された転写用フィルムであって、前記粘着層は、前記フィルム本体に貼り合わされた前記転写用フィルムから前記粘着剤が転写されて前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに形成されていることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項4に記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記転写用フィルムは、前記粘着剤の転写による前記粘着層の形成後も前記粘着層に被覆されて前記粘着層の粘着面を保護することを特徴とする保護フィルム。
- 請求項4又は請求項5のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記フィルム本体は、前記転写用フィルムの剥離後は前記転写フィルムから転写された前記粘着層により前記液晶表示パネルの枠体にのみ粘着されて、前記液晶表示パネルの表示面に接触することなく前記表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記フィルム本体は、12μm〜200μmの厚みを有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記粘着層は、3μm〜40μmの厚みを有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記フィルム本体及び前記粘着層とを合わせた厚みが、15μm〜230μmの範囲であることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記フィルム本体は、少なくともポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルムの単層又はこれらの複合層のいずれから成ることを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護フィルムであって、前記フィルム本体は、前記粘着層よりも外側に余白部分を有することを特徴とする液晶表示パネルの保護フィルム。
- 液晶表示パネルの加工作業の工程間において前記液晶表示パネルに保護フィルムを仮止めして前記液晶表示パネルの表示面を保護する液晶表示パネルの保護方法において、前記保護フィルムのフィルム本体を、粘着剤から成る粘着層により前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体にのみ粘着させて、前記液晶表示パネルの表示面に接触させることなく前記液晶表示パネルに仮止めして、前記表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12に記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記粘着剤を前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに直線状に連続的に直接塗工して前記粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12に記載された液晶表示パネルの保護方法であって、他の物品に塗工された前記粘着剤を、前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに転写して前記粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項14に記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記他の物品として転写用フィルムを使用し、前記転写用フィルムのうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに前記粘着剤を塗工した後、前記転写用フィルムを前記フィルム本体に貼り合わせて、前記転写用フィルムから前記フィルム本体に前記粘着剤を転写して、前記フィルム本体のうち前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体に対応する部分のみに前記粘着層を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項15に記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記粘着剤の転写により前記粘着層を形成した後も、前記転写用フィルムを前記粘着層に被覆して前記粘着層の粘着面を保護することを特徴とする保護方法。
- 請求項15又は請求項16のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記粘着剤の転写により前記粘着層を形成した後、前記フィルム本体から前記転写用フィルムを剥離して、前記保護フィルムのフィルム本体を、前記粘着剤から成る粘着層により前記液晶表示パネルの表示面を支持する枠体にのみ粘着させて、前記液晶表示パネルの表示面に接触することなく前記表示面を保護することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12乃至請求項17のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記フィルム本体を12μm〜200μmの厚みに形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12乃至請求項18のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記粘着層を3μm〜40μmの厚みに形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12乃至請求項19のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記フィルム本体及び前記粘着層とを合わせた厚みを、15μm〜230μmの範囲とすることを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12乃至請求項20のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記フィルム本体を、少なくともポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルムの単層又はこれらの複合層のいずれから形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
- 請求項12乃至請求項21のいずれかに記載された液晶表示パネルの保護方法であって、前記フィルム本体に、前記粘着層よりも外側に余白部分を形成することを特徴とする液晶表示パネルの保護方法。
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