JP2001083886A - 表示画面用保護フィルム - Google Patents

表示画面用保護フィルム

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JP2001083886A
JP2001083886A JP25645599A JP25645599A JP2001083886A JP 2001083886 A JP2001083886 A JP 2001083886A JP 25645599 A JP25645599 A JP 25645599A JP 25645599 A JP25645599 A JP 25645599A JP 2001083886 A JP2001083886 A JP 2001083886A
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勝朗 久世
Takashi Uchiyama
隆司 内山
Hironori Nonami
宏典 野並
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器類の端末表示装置に限らず、
ガラス板やプラスチックフィルムからなる任意の表示画
面に容易に貼着することができ、表示画面の鮮明度を低
下させず、その耐衝撃性を改善し、しかも汚れや傷をつ
き難くし、また触感を良好にすることができ、かつ画像
のコントラストを上げ、画像を見易くし、表示画面を長
時間眺めたときの目の疲労を少なくする。 【解決手段】 基材フィルムの少なくとも片面にゴム
フィルムが積層された積層体において、該積層体の光線
透過率を波長450〜800nmの範囲で30%以上80
%未満に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示画面用保護
フィルムに関し、CRTディスプレイ、液晶ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ、タッチパネルその他の各種
表示装置における表示画面の表面保護用として用いるこ
とができ、その際に表示画面の破壊、汚れおよび傷つき
を防止し、ソフトな触感を付与し、かつ画像のコントラ
ストを上げて画像を見易くし、更に表示画面を長時間眺
めたときの目の疲労を軽減できるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】情報産業やエレクトロニクス技術の進展
により、パソコンやコピー機、ファクシミリ等のOA機
器の分野に限らず、テレビや時計、電話、工場内の制御
装置等の広い分野でCRTディスプレイ、液晶ディスプ
レイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル等の各種の
表示装置が使用されるようになった。これらの表示装置
の表示画面は、光線透過率に優れていることが必要であ
るため、一般にはガラス板が用いられているが、近年は
プラスチックフィルムも使用されるようになってきた。
【0003】しかしながら、ガラス板は衝撃に弱く、プ
ラスチックフィルムは傷がつき易く、更に両者とも指紋
等の汚れがつき易いという欠点があった。かかる欠点を
改善するため、ガラス板やプラスチックフィルムからな
る表示画面の表面をポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル等からなる表面保護フィルム
で被覆することが知られているが、この場合は、ガラス
の衝撃による破壊は減少しても、耐スクラッチ性が低下
し、傷や汚れがつき易く、触感が劣る等の欠点は、ほと
んど未解決であった。
【0004】本発明者等は、先にかかる欠点を改善し、
上記電子機器類の端末表示装置に限らず、ガラス板やプ
ラスチックフィルムからなる任意の表示画面に容易に貼
着することができ、上記表示画面の鮮明度を低下させ
ず、その耐衝撃性を改善し、しかも汚れや傷をつき難く
し、またその触感を良好にすることができ、更に必要に
応じて防眩性等も付与することを可能にするため、光線
透過率が80%以上の基材フィルムの少なくとも片面に
ゴムフィルムを積層してなる積層体において、この積層
体の光線透過率が80%以上のもので表示画面用保護フ
ィルムを構成することを提案した(特願平10−236
389号参照)。
【0005】しかしながら、この先願発明は、画像のコ
ントラストを上げて画像をくっきり、はっきりと見易く
し、表示画面を長時間眺めたときの目の疲労を少なくす
るという点では市場の要求を充分に満たすことができな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記電子
機器類の端末表示装置に限らず、ガラス板やプラスチッ
クフィルムからなる任意の表示画面に容易に貼着するこ
とができ、上記表示画面の鮮明度を低下させず、その耐
衝撃性を改善し、しかも汚れや傷をつき難くし、また触
感を良好にすることができ、かつ画像のコントラストを
上げて画像をくっきりと見易くし、表示画面を長時間眺
めたときの目の疲労を少なくすることが可能な表示画面
用保護フィルムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の表示画面用保
護フィルムは、請求項1に記載のように、基材フィルム
の少なくとも片面にゴムフィルムが積層された積層体か
らなり、該積層体の光線透過率が波長450〜800nm
の範囲で30%以上80%未満であることを特徴とす
る。
【0008】上記の表示画面用保護フィルムは、基材フ
ィルムとゴムフィルムとの積層体であるから、従来公知
のプラスチックフィルムからなる表示画面用保護フィル
ムに比べて、指で触れたときに指紋がつき難く、また傷
がつき難く、触感がソフトになり、耐衝撃性が増大す
る。また、ゴムフィルム単体に比べて寸法安定性が向上
し、成形加工が容易になる等、取扱い性が改善される。
そして、ゴムフィルムが基材フィルムの片面のみに積層
され、このゴムフィルム表面を接着側に用いた場合で
も、従来のプラスチックフィルム単体に比べてクッショ
ン性を有するため、汚れや傷がつき難くなり、触感もソ
フトに改善される。更に、上記積層体の光線透過率が特
定範囲に限定されているため、画像のコントラストが良
くなって画像が見易くなり、そのため画像を長時間眺め
た際の目の疲労が少ない。
【0009】この発明の基材フィルムは、プラスチック
フィルムであれば、特に限定されない。例えば、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリカーボネー
ト、アクリル系樹脂、フッ素樹脂等よりなるフィルムを
用いることができる。中でも、透明性、寸法安定性およ
び経済性等の点でポリエステル、ポリカーボネート、ア
クリル系樹脂およびポリオレフィンが好ましく、ポリオ
レフィンとしては、特にノルボルネン樹脂が好適であ
る。なお、上記の基材フィルムには、ハード加工、帯電
防止加工、防汚加工および防眩加工等を施すことがで
き、これらの加工を行ったフィルムを基材フィルムとし
て用いることにより、表示画面用保護フィルムとしての
特性が一層向上する。
【0010】この発明に用いるゴムフィルムは、特に限
定されないが、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリル
ゴム、エチレンプロピレンゴムおよびアクリロニトリル
ブタジエンゴムからなる群から選ばれたいずれか一のゴ
ムまたは二以上のゴムの混合物が好ましい。
【0011】この発明の表示画面用保護フィルムは、上
記の基材フィルムとゴムフィルムとを積層した状態で光
線透過率が波長450〜800nmの範囲で30%以上8
0%未満であることを必要とし、特に40%以上80%
未満が好ましく、50%以上80%未満が最も好まし
い。この光線透過率が30%未満では画面の視認性が劣
り、反対に80%を超えると、画像のコントラストが上
がらなくなり、目の疲労軽減効果が得られなくなる。な
お、上記の光線透過率は、波長450〜800nmの範囲
で上記の特性を満たしていれば、全波長について必ずし
もほぼ均一である必要はなく、一部の波長の光線透過率
に不揃いがあってもよい。ただし、ほぼ均一の場合は、
カラー画像の色調変化が少なくなる点で望ましい。
【0012】上記光線透過率の制御は、ゴムフィルムお
よび基材フィルムのいずれか一方または両方に顔料や染
料を配合することにより実施することができる。波長4
50〜800nmの範囲で光線透過率がほぼ等しい色調の
場合は、赤色、青色および黒色の顔料または染料を適宜
配合することにより達成される。また、特定波長での透
過率を他の波長と相違させる場合は、上記のほぼ等しい
色調用の配合に当該特定波長の透過率を効果的に変化さ
せることが可能な顔料や染料を配合することにより達成
される。なお、上記の顔料や染料の種類は、特に限定さ
れないが、耐候性がよく、かつマイグレーション性の低
いものが好ましい。
【0013】基材フィルムで光線透過率を制御する場合
は、基材フィルム全体に上記の顔料や染料を配合しても
よく、また透明で光線透過率が高い基材フィルムの片面
または両面に上記の顔料や染料を含む着色層を積層して
もよい。この着色層の素材は、基材フィルムと同種また
は異種のいずれでもよく、同種の場合は、共押出し法
で、また異種の場合は塗工法やラミネート法で積層する
ことができる。また、ゴムフィルムで光線透過率を制御
する場合は、透明で光線透過率が高いゴムフィルムの全
体に顔料や染料を配合してもよく、また上記光線透過率
が高いゴムフィルムの片面または両面に上記の顔料や染
料を含む着色層を積層してもよい。
【0014】この発明において、上記ゴムフィルムの平
均表面粗度Ra は、請求項2に記載のごとく、0.12
μm以下であることが好ましい。ゴムフィルム表面が平
滑面である場合は、このゴムフィルム側を表示画面に圧
着すると、自己粘着で貼着可能になり、接着剤や粘着剤
が不要となるため、経済的であり、かつ貼着作業が容易
になる。そして、この場合は、表示画面用保護フィルム
が傷付いたり、汚染したりした場合に、汚損した保護フ
ィルムを簡単に剥離することができ、しかもその剥離跡
に接着剤が残って表示画面を汚すことがない。
【0015】上記の基材フィルムおよびゴムフィルムを
積層する手段は任意であり、接着剤による接着でもよ
く、また接着剤を介さずに直接接着することもでき、こ
の場合は経済性が著しく向上する。ただし、基材フィル
ムおよびゴムフィルムの層間剥離強度は、4N/20mm
以上、特に6N/20mm以上が好ましく、4N/20mm
未満では、上記積層体の表示画面用保護フィルムを成型
加工する際および使用する際に外力で層間剥離が生じ易
く、好ましくない。なお、上記直接接着の手段は、特に
限定されないが、基材フィルムに未加硫のゴムフィルム
を重ね、架橋処理によってゴムを架橋させ、同時に基材
フィルムとの間の接着力を上げる方法が経済的である。
この場合に接着性を改良するため、ゴムフィルムに接着
性改良剤を配合することができる。
【0016】上記の接着性改良剤は、ラジカル反応に対
して活性な反応基を含む化合物が好ましい。この化合物
としては、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体およ
びアリル誘導体が例示されるが、中でも不飽和結合を2
個以上、特に3個以上有する誘導体が好ましい。これら
の化合物は、ゴムの共架橋剤として広く使用されてお
り、多価アルコールのアクリル酸エステルやメタクリル
酸エステル、多価カルボン酸のアリルエステル、トリア
リルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート等が挙
げられる。
【0017】上記多価アルコールのアクリル酸エステル
やメタクリル酸エステルは、2個以上のアルコール性水
酸基を有する多価アルコールのアルコール性水酸基2個
以上をアクリル酸やメタクリル酸でエステル化したエス
テル化合物であり、例えばエチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3
ブタンジオールジアクリレート、1,3ブタンジオール
ジメタクリレート、1,4ブタンジオールアクリレー
ト、1,4ブタンジオールメタクリレート、1,6ヘキ
サンジオールジアクリレート、1,6ヘキサンジオール
ジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2,
2′ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロ
パン、2,2′ビス(4−メタクリロキシジエトキシフ
ェニル)プロン、グリセリンジメタクリレート、グリセ
リントリアクリレート、グリセリントリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトー
ルジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラメタクリレート、テトラメチロールメタ
ンジアクリレート、テトラメチロールメタンジメタクリ
レート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テ
トラメチロールメタントリメタクリレート、テトラメチ
ロールテトラアクリレート、テトラメチロールテトラメ
タクリレート等が挙げられ、特に3個以上のアリル酸エ
ステルまたはメタクリル酸エステルを含む化合物が好ま
しい。なお、上記の化合物は、アクリル酸およびメタク
リル酸のそれぞれの単独エステル化合物を例示したが、
アクリル酸とメタクリル酸の混合エステルの形であって
もよい。
【0018】また、多価カルボン酸のアリルエステルと
してはフタル酸ジアリレート、トリメリット酸トリアリ
レート、ピロメリット酸テトラアリレート等が挙げられ
る。
【0019】上記ゴムフィルムの接着性改良剤は、いず
れか一種を単独で用いてもよく、また二種以上を併用し
てもよい。また、この発明に用いられる接着性改良剤
は、上記の例示化合物に限定されるものではない。
【0020】上記接着性改良剤の配合量は、全ゴム成分
100重量部に対して0.2〜20重量部、好ましくは
0.5〜10重量部であり、0.2重量部未満では基材
フィルムとの接着強度が不十分となり、反対に20重量
部を超えると上記接着強度の向上効果が飽和に達し、か
つゴムの物性が低下する。なお、必要に応じて補強性充
填剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、離型剤、
難燃剤、チクソトロピー性付与剤、充填剤用分散剤等を
配合することができる。
【0021】この発明においては、上記の接着性改良剤
による接着性向上効果を促進させるための接着性向上促
進剤として、過酸化物を配合することができ、この配合
により、ゴムフィルムと基材フィルムの層間剥離強度が
一層向上する。ただし、上記過酸化物の配合量は、ゴム
成分100重量部に対して0.05〜10重量部、特に
1〜8重量部が好ましく、0.05重量部未満では接着
性向上効果の発現が促進されず、また10重量部を超え
た場合は、上記の促進効果が飽和し、かつゴムフィルム
の物性が低下する。
【0022】なお、上記の過酸化物は、アシル系または
アルキル系のいずれでもよく、ベンゾイルパーオキサイ
ド、モノクロルベンゾイルパーオキサイド、2,4ジク
ロルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパー
オキシ−3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド等が例示される。
【0023】上記の基材フィルムは、ゴムフィルムが積
層される側の表面を活性線で処理したり、また上記表面
に接着性を向上させる化合物からなる易接着層を積層し
たりしたものが好ましく、これらの易接着性ポリエステ
ルフィルムの使用により、前記ゴムフィルムに対する接
着性改良剤の配合量を下げることが可能になる。
【0024】上記の活性線による処理方法としては、コ
ロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、火炎処
理等が例示される。また、積層により接着性を向上させ
る易接着層用の化合物としては、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系、ポリアクリル系のポリマーまたはこれらの
混合物が挙げられる。この易接着層を積層する方法は、
製膜時に積層するいわゆるインライン法、または製膜し
たフィルムに積層するいわゆるオフライン法のいずれで
もよい。また、易接着層を積層したフィルムの易接着層
表面を上記の活性線で処理することもできる。
【0025】また、接着剤を介さず、直接接着する方法
として、基材フィルムとゴムフィルムとを熱接着する方
法が挙げられる。また、シリコーンゴムの場合は、室温
硬化型シリコーンゴム(RTVシリコーンゴム)や低温
硬化型シリコーンゴム(LTVシリコーンゴム)を用い
る方法も好適である。上記のRTVシリコーンゴムおよ
びLTVシリコーンゴムの種類の限定はなく、縮合タイ
プおよび付加タイプのいずれでもよく、また一成分型お
よび二成分型のいずれでもよい。
【0026】上記の基材フィルムに未加硫のゴムフィル
ムを積層する方法は、特に限定されない。例えば、基材
フィルムの表面にゴム組成物を溶媒に溶解した溶液を塗
工、乾燥してゴムの薄膜を形成する塗工方法、基材フィ
ルムの表面にゴム組成物を高圧下で押出してゴムの薄膜
を形成するカレンダ法等が挙げられる。液状ゴムの場合
は、溶剤で希釈することなく、塗工する方法でもよい。
【0027】架橋方法も特に限定されない。例えば、ゴ
ム組成物に過酸化物を配合し、上記の方法で積層した
後、積層体を加熱して架橋させてもよく、また紫外線、
電子線、γ線等の活性線を照射して架橋させてもよい。
これらの架橋処理における各種助剤を添加することは何
ら制限されない。
【0028】ゴムフィルムの表面を平滑にする手段は、
特に限定されないが、未架橋状態のゴムフィルム表面に
表面が平滑なカバーフィルムを重ね、その平滑な表面を
転写するのが好ましい。このカバーフィルムを用いた場
合は、上記の転写終了後にカバーフィルムを剥離して出
荷してもよく、またカバーフィルムを積層したまま出荷
し、表示画面用保護フィルムとして使用する際にカバー
フィルムを剥離して表示画面に貼着してもよいが、後者
の方法は、フィルムの成形加工時や輸送時にゴムフィル
ム表面の汚染や傷付きを防止できる点で好ましい。
【0029】上記のカバーフィルムは、ゴムフィルムの
架橋前にその表面に重ねられ、架橋終了後に剥離される
が、前記したようにゴムフィルムに基材フィルムとの間
の層間剥離強度を向上させるために接着性改良剤等が配
合されている場合は、架橋後にカバーフィルムを剥離し
ようとしても、ゴムフィルムとカバーフィルム間の剥離
強度も向上しているため、カバーフィルムの剥離が困難
になり、かといって架橋処理前にカバーフィルムを剥離
すると、ゴムフィルムのゴムが欠けてカバーフィルムに
付着するという問題がある。
【0030】したがって、カバーフィルムでゴムフィル
ムの表面粗度を制御する場合は、カバーフィルムの剥離
性を向上させるための表面処理、例えばシリコーン系や
フッ素系の被膜形成を行うことが好ましい。また、カバ
ーフィルムとして、ゴムフィルムに対する接着力が低い
素材、例えばポリメチルペンテンやエチレンメタクリレ
ート系共重合体等を選ぶことも可能である。また、ゴム
フィルムを多層化し、表面層と裏面層とで接着性改良剤
の配合量や架橋条件を相違させてもよい。
【0031】この発明においては、基材フィルムやゴム
フィルムの厚みは、特に限定されないが、基材フィルム
は5〜500μm、特に10〜200μmが好ましく、
またゴムフィルムは5〜1000μm、特に10〜50
0μmが好ましい。なお、基材フィルムおよびゴムフィ
ルムの厚み構成比は、複合体の用途に応じて任意に設定
することができる。
【0032】この発明において、上記のゴムフィルム
は、基材フィルムの片面のみに積層してもよく、また両
面に積層してもよい。両面の場合、自己粘着性は、両面
のゴムフィルムそれぞれに与えてもよく、一方のみに与
えてもよい。両面のゴムフィルムに自己粘着性を与える
と、得られた保護フィルムを表示画面に貼着した後、こ
の保護フィルムの表面に更に傷付き防止、反射防止、汚
染防止等のためのフィルムを貼着して上記保護フィルム
の機能を向上させることができる。また、片面のゴムフ
ィルムのみに自己粘着性を与えたときは、他面のゴムフ
ィルム表面に細かい凹凸を付けて反射防止効果や汚染防
止効果を発現させることができる。
【0033】この発明の表示画面用保護フィルムは、C
RTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディス
プレイ、タッチパネル等の表示装置におけるガラス製、
プラスチック製の表示画面の表面保護に用いられるが、
上記ディスプレイ以外の表示画面の表面保護に用いるこ
とも可能である。そして、表示画面に対する組み込み
は、上記表示画面に直接貼付けてもよく、また額縁枠そ
の他の補助材に貼付けて上記表示装置に組み込むことも
できる。また、貼付けずに表示画面や補助材の上に単に
乗せるだけでもよい。
【0034】貼付ける方法としては、両面接着テープを
用いる方法、この発明の表示画面用保護フィルムに粘着
層を積層する方法および接着剤で接着する方法等が挙げ
られる。また、ゴムフィルムの表面を平滑に形成するこ
とにより、この平滑面に自己粘着力(タック力)が発現
するので、この自己粘着力を利用し、接着剤を用いずに
貼着することができ、この場合は表示画面用保護フィル
ムが傷付いたり、汚染したりした場合に簡単に剥離する
ことができ、かつ剥離した跡に接着剤が残って表示画面
を汚すことがない等の利点がある。なお、上記の自己粘
着力は、ゴム表面の平均表面粗度Ra を0.12μm以
下にすることにより、発現させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】実施形態1 シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム
およびアクリロニトリルブタジエンゴムの中のいずれか
一以上のゴムを主成分とする透明型のゴム組成物に赤
色、青色および黒色の3種の顔料または染料を配合して
波長450〜800nmの範囲における光線透過率がほぼ
等しくなるようにし、得られた着色ゴム組成物を溶剤で
希釈してゴム溶液とし、これにアクリル酸誘導体、メタ
クリル酸誘導体およびアリル誘導体その他の接着性改良
剤を全ゴム成分100重量部当たり0.2〜20重量
部、好ましくは0.5〜10重量部を配合する。また、
接着性向上促進剤として過酸化物を上記ゴム成分100
重量部当たり0.05〜10重量部、好ましくは1〜8
重量部添加する。
【0036】一方、ポリエステル、ポリカーボネート、
アクリル系樹脂またはポリオレフィンからなる厚み5〜
500μm、好ましくは10〜200μmの透明フィル
ムを基材フィルムとして用意し、その片面にコロナ放電
処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、火炎処理等の活
性線処理をあらかじめ施す。また、カバーフィルムとし
て、片面にシリコーン系またはフッ素系の被膜を形成し
てゴムフィルムに対する剥離性を向上し、かつ該片面を
平均表面粗度Ra が0.12μm以下の平滑面に形成し
た任意のプラスチックフィルムを用意する。
【0037】上記基材フィルムの活性線処理面に前記の
ゴム溶液を、乾燥後厚みが5〜1000μm、好ましく
は10〜500μmとなるように塗布、乾燥し、そのゴ
ム層表面に上記カバーフィルムの平滑面を重ね、得られ
た基材フィルム、ゴムフィルムおよびカバーフィルムの
3層構造の積層体にゴム成分の架橋処理を施し、しかる
のちカバーフィルムを剥離して、ゴム表面が平滑で、自
己粘着力を備え、かつ基材フィルムとゴムフィルムの層
間剥離強力に優れ、光線透過率が波長450〜800nm
の範囲で30%以上80%未満の表示画面用保護フィル
ムを得る。なお、上記基材フィルムの片面の活性線処理
に代え、基材フィルム表面のゴムフィルムに対する接着
性を向上させる化合物からなる易接着層を設けてもよ
い。また、基材フィルムの他面にマット加工等による反
射防止層を設けた場合は、背景の投影が減少して画像の
鮮鋭度が上がる。
【0038】実施形態2 上記実施形態1において、透明型ゴム組成物に対する顔
料等の配合を省略する以外は、実施形態1と同様にして
無色の透明なゴム溶液を調製する。一方、実施形態1の
基材フィルムの片面に赤色、青色および黒色の顔料また
は染料を含む着色層を共押出し法、塗工法、ラミネート
法等で形成し、この着色層上に上記のゴム溶液を実施形
態1と同様に塗布し、以下、実施形態1と同様にして良
好な表示画面用保護フィルムを製造する。なお、基材フ
ィルムに反射防止層を設けると、前記同様に画像の鮮鋭
度が向上する。
【0039】実施形態3 上記の実施形態1に用いた着色ゴム組成物に接着性改良
剤および過酸化物を実施形態1と同じ比率で配合して混
練し、これを実施形態1の基材フィルム上にカレンダー
法で積層成形し、以下実施形態1と同様にしてゴム表面
が平滑で、自己粘着力を備え、かつ基材フィルムとゴム
フィルムの層間剥離強力に優れ、光線透過率が波長45
0〜800nmの範囲で30%以上80%未満の表示画面
用保護フィルムを得る。なお、基材フィルムの片面に活
性線処理を施す代わりに易接着層を設けられること、基
材フィルムの他面に反射防止層を設けられることは、前
記同様である。また、ゴム組成物に対する着色顔料の配
合を省略し、代わりに実施形態2と同様に基材フィルム
の片面に着色層を積層してもよい。
【0040】
【実施例】種々のゴムおよび基材フィルムを用いて種々
の表示画面用保護フィルムを製造し、その性能を試験し
た。以下、代表例についてその詳細を説明する。なお、
以下の記載で「部」は重量部を示す。また、性能試験に
際し、測定方法は下記にしたがった。
【0041】光線透過率 自己記録分光光度計(日立製作所製「U3210型」)
で、波長450〜800nmの範囲で測定した。 平均表面粗度 小坂研究所製SF200型表面粗さ計を用い、縦倍率:
1000、横倍率:20、カットオフ:0.08mm、測
定長:8mm、測定速度:0.01mm/分の条件で測定し
た。 層間剥離強度 基材フィルムとゴムフィルムとの界面にナイフを入れ、
その部分に力を加えるか、その部分をトルエンに浸漬す
るかして界面剥離を発生させ、JIS K6854に準
じてT型剥離法で測定した。
【0042】実施例1 市販の高透明度型シリコーンゴム組成物(ゴム硬度:5
0度)100重量部に対し黒色顔料を0.12重量部、
青色顔料を0.08重量部、赤色顔料を0.12重量部
配合し、2本ロールを用い100℃で混練し、厚み3mm
のゴムシートを成形した。得られた未加硫のゴムシート
を切断して1cm角の細片とし、この細片をトルエンに対
する重量比率が23%となるように秤量し、トルエンと
共に真空脱泡装置付き攪拌機に投入し、大気圧下で15
時間攪拌して上記細片をトルエンに溶解し、得られた溶
液にペンタエリスリトールテトラアクリレートを、シリ
コーンゴムコンパウンド100部に対して2部となるよ
うに添加し、均一に攪拌した後、真空脱泡装置を駆動
し、ゲージ圧が−750mmHgの真空下で更に20分間攪
拌し、脱泡した。
【0043】一方、厚み100μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面にハードマット加工を、他面
にプラズマ処理をそれぞれ施して基材フィルムとした。
また、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの片面に易剥離性処理を施して平均表面粗度0.0
4μmのカバーフィルムとした。上記の基材フィルムお
よび前記の溶解・脱泡で得られたシリコーンゴム溶液を
ロールコーターに供給し上記基材フィルムのプラズマ処
理面にシリコーンゴム溶液を乾燥後厚みが100μmと
なるように塗布し、オーブンに導入して80℃で乾燥
し、そのゴム層表面に上記のカバーフィルムを易剥離性
処理面が接するように重ね、圧着ローラ(圧力30N/
cm2 )で連続的に押さえて積層した。次いで、得られた
積層体を電子線照射装置に導入し、基材フィルム側から
750KV、15Mrad の電子線照射を行って上記の基
材フィルム、ゴムフィルムおよびカバーフィルムからな
る総厚み275μmの積層体を得、これをロール状に巻
き取った。
【0044】上記の積層体からカバーフィルムを剥離し
た。このときの層間剥離強度は0.2N/20mmと小さ
く、剥離は容易であった。これに対し、基材フィルムと
ゴムフィルム間の層間剥離強度は、測定時にゴムフィル
ムが破損する程度に強く、10N/20mm以上と判定さ
れた。そして、上記の剥離で得られた基材フィルム・ゴ
ムフィルム積層体すなわち表示画面用保護フィルム(実
施例1)について光線透過率を測定し、下記表1の結果
を得た。
【0045】表 1
【0046】この実施例1は、物品の平滑面に対する粘
着力に富み、例えば液晶ディスプレイのガラス製表示画
面に対し粘着剤や接着剤を用いないで、圧着のみで貼着
することができ、かつ貼着後の剥離も容易であった。ま
た、この実施例1は、基材フィルムを備えているため、
ゴムフィルム単体のものに比べ、打抜き加工や搬送の取
扱い性に優れ、かつ基材フィルムの表面がハード加工さ
れており、その裏面にゴムフィルムの積層によりクッシ
ョン性が付与されているため、液晶ディスプレイの表面
保護に用いた場合、触感がよく、かつタッチペンで触れ
た際も傷が付き難い等の特長を備えていた。また、上記
基材フィルムの表面は、マット加工されているため、指
を触れても指紋による汚れがつき難く、かつ光の反射が
抑えられ、そのため表示画面への背景の投影が少なく、
画面の鮮鋭度が向上した。更に、光線透過率が特定範囲
に制御されており、画像のコントラストが上がって画像
が見易くなり、長時間眺めた際の目の疲労が少なくなっ
た。
【0047】比較例1 実施例1の顔料の配合を省略する以外は、実施例1と同
様にして基材フィルム、ゴムフィルムおよびカバーフィ
ルムの積層体(比較例1)を得た。この比較例1におい
て、基材フィルム・ゴムフィルムの層間剥離強度および
ゴムフィルム・カバーフィルムの層間剥離強度は、それ
ぞれ実施例1と同様であった。また、自己粘着性、触
感、タッチペン傷や指紋汚れのつき難さ、画像の鮮鋭さ
等は実施例1と同様であった。しかし、基材フィルムと
ゴムフィルムの積層体における光線透過率は、前記の表
1に示すとおり、80%よりも高レベルであった。その
ため、画像のコントラストが劣り、目も疲労し易かっ
た。
【0048】比較例2 実施例1において、顔料の配合量を増大して着色度を高
め、光線透過率を前記の表1に記載したとおりとし、か
つカバーフィルムの表面平均粗度Ra を0.48μmに
増す以外は実施例1と同様にして基材フィルム、ゴムフ
ィルムおよびカバーフィルムの積層体(比較例2)を得
た。この比較例2において、基材フィルム・ゴムフィル
ムの層間剥離強度およびゴムフィルム・カバーフィルム
の層間剥離強度は、それぞれ実施例1と同様であった。
しかし、基材フィルムとゴムフィルムの積層体における
光線透過率が30%よりも低レベルであるため、画像の
視認性が低く、表示画面用保護フィルムとして不適当で
あった。また、ゴム層表面の平滑性が低いため、自己粘
着性に劣り、液晶ディスプレイのガラス製表示画面に圧
着では貼着できず、そのため貼着にはシリコーンゴム用
両面接着テープを必要とした。
【0049】実施例2 市販の高透明度型シリコーンゴム組成物(ゴム硬度:1
0度)を2本ロールを用い100℃で混練し、厚み3mm
のゴムシートを成形した。得られた未加硫のゴムシート
を実施例1と同様にしてトルエンに溶解し、得られた溶
液にトリメチロールプロパントリメタクリレートを、シ
リコーンゴムコンパウンド100部に対して3部となる
ように添加し、以下、実施例1と同様にしてゴム溶液を
作った。
【0050】一方、厚み75μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを基材フィルムとし、その片面にハー
ドマット加工を施し、他面に赤、青、黒の染料で着色さ
れた着色層を積層し、この基材フィルムをロールコータ
ーに供給し、その着色層上に上記のゴム溶液を乾燥後厚
みが125μmとなるように塗布し、続いてオーブンに
導入して80℃で乾燥し、そのゴム層表面に実施例1の
カバーフィルムを重ね、圧着ローラ(圧力30N/cm
2 )で連続的に押さえて積層した。次いで、得られた積
層体を電子線照射装置に導入し、基材フィルム側および
カバーフィルム側からそれぞれ1回ずつ、200KV、
10Mrad の電子線照射を行い、上記の基材フィルム、
ゴムフィルムおよびカバーフィルムからなる総厚み27
5μmの積層体を得、これをロール状に巻き取った。
【0051】上記の積層体からカバーフィルムを剥離し
た。このときの層間剥離強度は0.2N/20mmと小さ
く、容易に剥離できた。一方、基材フィルムとゴムフィ
ルム間の層間剥離強度は、測定時にゴムフィルムが破損
する程度に強く、10N/20mm以上と判定された。そ
して、得られた基材フィルム・ゴムフィルム積層体すな
わち表示画面用保護フィルム(実施例2)は、前記実施
例1と同様の性能を有しており、その光線透過率は前記
表1のとおりであった。
【0052】実施例3 上記実施例2の基材フィルムの片面にハードマット加工
を施す代わりに、反射防止層およびハード加工層を順に
積層し、他面に実施例2と同様の着色層を設け、以下実
施例2と同様にして基材フィルム、ゴムフィルムおよび
カバーフィルムからなる総厚み275μmの積層体を
得、カバーフィルムを剥離し、基材フィルム・ゴムフィ
ルム積層体すなわち表示画面用保護フィルム(実施例
3)を得た。この実施例3は、実施例2と同様の特性を
有しており、表示画面用保護フィルムとして優れてい
た。
【0053】実施例4 実施例1において、基材フィルムの片面に反射防止層お
よびハード加工層を順に積層し、他面に非晶質ポリエス
テルからなる易接着層を積層し、この易接着層面にゴム
溶液を塗布する以外は、実施例1と同様にして実施例4
の表示画面用保護フィルムを得た。この実施例4は、実
施例1と同様の特性を有しており、表示画面用保護フィ
ルムとして優れていた。
【0054】実施例5 実施例1において、カバーフィルムとして、厚みが50
μm、平均表面粗度Raが0.05μmのポリメチルぺ
ンテンフィルムを用い、電子線照射を基材フィルム側か
ら150KV、10Mradの条件で、反対のカバーフィル
ム側から250KV、15Mradの条件でそれぞれ1回ず
つ行う以外は実施例1と同様にして実施例5の表示画面
用保護フィルムを得た。この実施例5は、実施例1と同
様の特性を有しており、表示画面用保護フィルムとして
優れていた。
【0055】実施例6 前記実施例1の顔料配合を省略する以外は実施例1と同
様にして透明なシリコーンゴム溶液を作った。一方、厚
み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
基材フィルムとし、その両面にプラズマ処理を行った。
また、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの片面にサンドマット加工を施し、この加工面に易
剥離性処理を行った。上記基材フィルムの片面に実施例
1と同様にして上記の透明なシリコーンゴム溶液を乾燥
厚みが50μmとなるように塗工、乾燥し、上記のカバ
ーフィルムを積層し、架橋処理を施した後、上記カバー
フィルムを剥離した。
【0056】次いで、上記のシリコーンゴムフィルムと
基材フィルムの複合体の基材フィルム面に、前記実施例
1の着色したシリコーンゴム溶液を、乾燥後厚みが50
μmとなるように塗工、乾燥し、以下実施例1と同様に
カバーフィルムを積層し、架橋処理を施し、更に上記カ
バーフィルムを剥離し、基材フィルムの片面に透明なシ
リコーンゴムフィルム、他面に着色シリコーンゴムフィ
ルムを積層した実施例6の表示画面用保護フィルムを得
た。この保護フィルムは、実施例1と同様の特性を備え
ており、表示画面の保護用として優れて異いた。
【0057】
【発明の効果】上記のとおり請求項1、2に記載の発明
は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ、タッチパネル等、各種の表示装置の表示
画面用保護フィルムとして用いた場合、画像のコントラ
ストを上げて画像を見易くし、長時間眺めた場合の目の
疲労を少なくすることができる。また、クッション性が
あって触感が良く、かつタッチペンで触れた場合に傷が
付き難い等の効果を奏し、表示画面用保護フィルムとし
て有用である。特に請求項2に記載の発明は、ゴムフィ
ルム表面が平滑な物品表面に対して自己粘着性を有し、
ゴムフィルム側を表示画面に圧着すると、自己粘着力で
貼着が可能であり、接着剤等が不要であるため、経済的
で、かつ貼着加工が容易であり、また該保護フィルムの
交換に際して容易に剥離でき、剥離跡に接着剤が残って
表示画面を汚すことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野並 宏典 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内 Fターム(参考) 2H042 AA06 AA07 AA09 AA26 AA27 4F100 AK25 AK41 AK42 AK45 AK52 AN00B AN00C AN02 AT00A BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 CA13 DD07B DD07C GB90 JL01 JL13 JN08 YY00 YY00B YY00C 5C058 AA01 AA06 AA11 BA08 BA30 DA01 DA02 DA03 DA12 5G435 AA00 AA01 AA02 AA09 BB02 BB06 BB12 GG42 HH02 HH18 KK07 LL07 LL08 LL10 LL12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの少なくとも片面にゴムフ
    ィルムが積層された積層体からなり、該積層体の光線透
    過率が波長450〜800nmの範囲で30%以上80%
    未満であることを特徴とする表示画面用保護フィルム。
  2. 【請求項2】 ゴムフィルム表面の平均表面粗度Ra が
    0.12μm以下である請求項1記載の表示画面用保護
    フィルム。
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