JP2009294360A - 光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料並びに画像表示用装置 - Google Patents

光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料並びに画像表示用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 透明で、画像表示用装置の保護に必要な衝撃吸収性を有し、耐湿信頼性に優れた粘着力を有する光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料を提供すると共に耐衝撃性を有し、二重写りがなく鮮明でコントラストの高い画像が得られる画像表示用装置を提供する。
【解決手段】 (A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有する光学用樹脂組成物であって、硬化反応後の樹脂組成物が、60℃での粘着力が3N/25mm以上、かつ60℃でのtanδが0.40以上である光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料並びに画像表示用装置。
【選択図】 なし

Description

本発明は、画像表示用装置の割れ防止、応力及び衝撃の緩和に有用で透明性に優れた光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料並びに画像表示用装置に関する。
代表的な画像表示用パネルとして液晶表示用装置が例示される。液晶表示用装置は、透明電極、画素パターン等を表面に形成した厚さ約1mm程度のガラス基板の間に数ミクロン程度のギャップを介して液晶を充填、シールしてなる液晶セルとその外側両面に貼り付けた偏光板などの光学フィルム等からなる薄くて傷付きやすい表示用部品である。
このため、特に、携帯電話、ゲーム機、デジカメ、車載用途等では、液晶表示用装置の前面に一定の空間を置いて透明な前面板(保護パネル)を設けた構造の液晶表示用装置が一般的に用いられている。
また、現在の大型液晶ディスプレイは、液晶パネルの前面偏光板表面を反射低減のためにアンチグレア(AG)処理したものが一般的である。この構成の場合、特に衝撃吸収性に関する手立ては講じられておらず、パネル全体及びセットとしての構造で衝撃耐性を持たせている。
この構成の課題はAG処理により画像が滲んで見えること、表面に触るとパネルがたわみ画像が乱れること、AG処理のため汚れが落ちにくく強くこすると傷になりやすいことに加え、今後のパネルの大型化に伴い、パネルの衝撃耐性が低下し、衝撃耐性に問題が発生することが考えられる。
そこで、液晶パネルの前にアンチリフレクション(AR)処理を施した前面板を置いてAG処理に由来する欠点の解消を図ることが考えられる。
しかし前面板と液晶パネルとの間が空気の場合には透過率の低下、二重映りによる画質の低下などが考えられ、空間を樹脂等で埋めることが提案されてきている(例えば、特許文献1〜4参照)。
ガラス製ブラウン管(CRT)は、テレビ用、ディスプレイ用としてUL規格や電波取締法などで鋼球落下による耐衝撃試験により飛散防止性や貫通しないことが決められている。そのため、この規格を満たすためCRTのガラスを厚く設計する必要がありCRTの重量を重くしていた。
そこで、ガラスを厚くすることなく飛散防止性を持たせる手段として自己修復性を有する合成樹脂保護フィルムをガラスに積層する方法が提案されている(例えば、特許文献5及び6参照)。
しかし、この提案は、飛散防止性を特徴としているが、ガラスの割れ防止機能は兼ね備えていない。
一方、フラットパネルディスプレイ(FPD)の一つであるPDPは、PDPの割れを防止するため、PDPから1〜5mm程度の空間を設け、厚さ3mm程度のガラスなどの前面板を前面(視認面側)に設けている。そのため、PDPの大型化に伴い、前面板の面積も大きくなるため、PDPの重量が重くなってしまう。
そこで、ディスプレイの割れ防止のために、特定の樹脂をディスプレイ表面に積層すること又は特定の樹脂を積層した光学フィルターをディスプレイ表面に積層することが提案されている(例えば、特許文献7〜9参照)。
しかし、特許文献1で使用されているオイルは、漏れを防ぐためのシールが難しく、また液晶パネルに使用されている材料を侵す可能性があり、前面板が割れた場合にオイルが漏れ出すという問題がある。
また特許文献2の不飽和ポリエステルは、黄色に着色しやすくディスプレイ装置への適用は望ましくない。
特許文献3のシリコーンは、密着力が小さく固定のために別途粘着剤が必要になるためプロセスが煩雑になり、さらに粘着剤との接着力もあまり大きくないことから衝撃が加わった際に剥離して気泡が入ってしまうという問題がある。
特許文献4のアクリルモノマの重合物は、接着力が小さく、小型の機器であれば別途粘着剤を必要としないが、大型ディスプレイの前面板を支えるためには別途粘着剤が必要となり、プロセスが煩雑になる。また原料がモノマーのみからなるため粘度が低く、硬化収縮が大きいため大面積のフィルムを均一に作製することが難しいという問題も発生する。
また、特許文献7及び8では、使用する樹脂材料の組成に関する考察が特になく、接着性や透明性を発現させる手段が不明瞭である。特に、特許文献7では、樹脂の耐湿信頼性に関する考察がなく、実施例に具体的に示される組成の樹脂材料ではディスプレイに適用後、短時間の耐湿試験において白濁してしまう。
また、特許文献8でも、実施例で具体的に示される樹脂の一部にアクリル酸を使用しており、長時間の耐湿試験において、樹脂が白濁してしまい、耐湿試験時に接触している金属を腐食させてしまうという問題が発生する。
さらに、特許文献7及び8では、より優れた衝撃吸収性を得るという観点からは、検討が不十分であると考えられる。
特許文献8では、樹脂を用いた耐衝撃層の厚みが0.2〜1mmとされるが、厚さを大きくしてより衝撃吸収性を向上させるという観点での開示はない。
特許文献9では、耐湿熱性に関する考察がなされているが、本特許文献に記載の樹脂原料組成では、耐衝撃性の大幅な向上は望めない。
また、実施例おける樹脂層の厚みは1mmであり、より優れた衝撃吸収性を得るという観点からは、検討が不十分であると考えられる。
また、特許文献9の実施例に記載されるような、どちらかというと硬化後に柔らかい樹脂は、厚く使用した場合、前面フィルターの表面硬度が低下し、耐擦傷性に問題が出てくることが考えられる。
特開平05−011239号公報 特開平03−204616号公報 特開平06−059253号公報 特開2004−125868号公報 特開平06−333515号公報 特開平06−333517号公報 特開2004−058376号公報 特開2005−107199号公報 特開2004−263084号公報
本発明は、透明で、画像表示用装置の保護に必要な衝撃吸収性を有し、耐湿信頼性に優れた粘着力を有する光学用樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学用樹脂材料を提供することを第1の目的とするものである。
また、本発明は、耐衝撃性を有し、二重写りがなく鮮明でコントラストの高い画像が得られる画像表示用装置を提供することを第2の目的とするものである。
本発明は、次の事項に関する。
(1)(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有する光学用樹脂組成物であって、硬化反応後の樹脂組成物が、60℃での粘着力が3N/25mm以上、かつ60℃でのtanδが0.40以上である光学用樹脂組成物。
(2)(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有する光学用樹脂組成物であって、(A)アクリル酸系誘導体ポリマーの重量平均分子量が1×10以上1×10以下、かつ(C)架橋剤の重量平均分子量が3×10以上9×10以下である上記(1)記載の光学用樹脂組成物。
(3)光学用樹脂組成物全体に対する(C)架橋剤の配合量が、5重量部以上40重量部以下である上記(1)又は(2)記載の光学用樹脂組成物。
(4)(C)架橋剤が、ウレタンアクリレートである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の光学用樹脂組成物。
(5)(B)アクリル酸系誘導体が、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキルアクリレートと、極性基を含有するアクリレートとの混合物からなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光学用樹脂組成物。極性基としては、水酸基、モルホリン基が好ましい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の光学用樹脂組成物に、さらに(D)重合開始剤を含有してなる光学用樹脂組成物。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光学用樹脂組成物を硬化反応させてなる光学用樹脂材料。
(8)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光学用樹脂組成物が硬化した樹脂層を有する画像表示用装置。
本発明によれば、透明性、衝撃吸収性、耐湿熱信頼性に優れた粘着性を有する画像表示用装置のための光学樹脂組成物及びこの組成物を用いた光学樹脂材料を提供することができる。
また、本発明によれば、耐衝撃性を有し、二重写りがなく鮮明でコントラストの高い画像が得られる画像表示用装置を提供することができる。
本発明の光学樹脂組成物は、(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有し、硬化反応後の樹脂組成物が、60℃での粘着力が3N/25mm以上、かつ60℃でのtanδが0.40以上であることを特徴とする。tanδが0.40以上であることにより耐湿熱信頼性に優れた画像表示装置を得ることができる。tanδは、動的粘弾性測定装置などで測定することができる。
また、本発明の画像表示用装置は、(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有してなる光学用樹脂組成物を硬化させた光学用樹脂材料からなる層を視認側に有することを特徴とする。
画像表示装置を高温高湿環境に置いた場合、熱や湿度によって前面板に反りが生じるが、粘着力が3N/25mm、かつtanδが0.40以上であれば、界面力で反りを低減し、樹脂の粘性によって反りに追従することにより、剥がれの発生を防ぐことができる。
本発明における光学用樹脂組成物について詳しく説明する。
なお、本明細書において、アクリル酸系誘導体などの「アクリル酸」には、「メタクリル酸」をも含むものとする。
<光学用樹脂組成物>
以下、本発明に係る光学用樹脂組成物に含有する成分ごとに説明する。
[(B)アクリル酸系誘導体]
本発明における(B)アクリル酸系誘導体としては、アクリロイル基を分子内に1個有する化合物が好ましく、(a)アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキルアクリレート(b)水酸基、モルホリン基等の極性基を含有するアクリレートの混合物からなることが好ましい。
(b)水酸基、モルホリン基等の極性基は、ガラスなどの被着体の界面と水素結合を形成するため、これらを混合することにより、耐湿熱信頼性に優れた粘着力を得ることができる。
上記(B)アクリル酸系誘導体は、(a)アルキルアクリレートを50〜87重量%及び(b)極性基を有するアクリレートを13〜50重量%の割合で使用することが好ましく、(a)アルキルアクリレートを60〜70重量%及び(b)極性基を有するアクリレートを30〜40重量%の割合で使用することがより好ましい。
これらにおいて、(a)アルキルアクリレートが87重量%を超えると、(b)極性基を有するアクリレートが少なすぎ、もし吸湿したときに硬化物が白濁しやすくなり、逆に、(b)極性基を有するアクリレートが50重量%を超えると、(a)アルキルアクリレートが少なすぎ、もし吸湿したときに本発明に係る光学用樹脂組成物の硬化物が変形しやすくなる。
上記の(a)アルキルアクリレートとしては、n−ブチルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ステアリルアクリレート等が挙げられるが、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレートが好ましく、エチルヘキシルアクリレートが特に好ましい。またこれらのアクリレートは2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の(b)極性基を有するアクリレートとしては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、1−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、1−ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有アクリレート、ジエチレングリコールやトリエチレングリコール等のポリエチレングリコールモノアクリレート、ジプロピレングリコールやトリプロピレングリコール等のポリプロピレングリコールモノアクリレート、ジブチレングリコールやトリブチレングリコール等のポリブチレングリコールモノアクリレート、アクリロイルモルホリン等のモルホリン基含有アクリレートなどが挙げられるが、塗工時の作業性の観点から、皮膚刺激性の低いアクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリルアミド等のアクリレートがより好ましい。これらのアクリレートは2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
[(C)架橋剤]
本発明において、(C)架橋剤としては、アクリロイル基を分子内に2個以上有する化合物であることが好ましい。
また、分子量は3×10〜9×10であることが好ましく、3×10〜5×10であることがより好ましい。
分子量を3×10以上とすることで、高温高湿環境下で剥がれの発生しない粘着力を得ることができる。また9×10未満にすることで、ワニスの粘度が高くなりすぎず、シート作製が容易になる。分子量3×10〜9×10の高分子量架橋剤としては相溶性の点からアルキレングリコールを原料に使用しているものが好ましい。
硬化物の強靭さの点から、高分子量架橋剤としては、ポリウレタンのジ(メタ)アクリレート、反応性二重結合末端ポリウレタン(特に、反応性二重結合がアクリロイル基に基づくもの)が好ましい。
さらに、これらのうち、ポリウレタンのジオール成分がポリプロピレングリコールやポリテトラメチレングリコールからなるものがより好ましく、ジオール成分がポリプロピレングリコールやポリテトラメチレングリコールで、ジイソシアネート成分がイソホロンジイソシアネートであるポリウレタンを使用するものがさらに好ましい。
後述する(A)アクリル酸系誘導体ポリマーと高分子量架橋剤の相溶性が低い場合、高分子量架橋剤の量を多くすると硬化物が白濁するが、高分子量架橋剤の原料にアルキレングリコールを使用することによりポリマーとの相溶性を向上させることができ、高分子量架橋剤の量によらず透明性を保つことができる。
また、高分子量の架橋剤を使用することにより、比較的多量に使用した場合でも硬化物が脆くなったり、粘着力が低くなりすぎたりすることを防ぐことが出来る。これにより、架橋剤の使用量を増やすことが出来、配合時の誤差によって硬化物の特性が変化してしまうことを抑制することが出来る。
高分子量架橋剤としては、次のものが挙げられる。
(a)ポリウレタンのジ(メタ)アクリレート;詳しくは、ポリウレタンは、多価アルコール化合物と多価イソシアネート化合物を反応させて得られる。
多価アルコールとしては、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ポリ1,2−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコポリマー、エチレングリコール−テトラメチレングリコールコポリマー、メチルペンタンジオール変性ポリテトラメチレングリコール、プロピレングリコール変性ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加体、ビスフェノールFのプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノールFのプロピレンオキシド付加体等が挙げられる。
多価イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加されたジフェニルメタンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等のジイソシアネート、さらには上記したジイソシアネートの重合体又はジイソシアネートの尿素変性体、ビュレット変性体等が挙げられる。
これら多価アルコール、多価イソシアネートは、それぞれ、1種で又は2種以上併用して使用することができる。
このようなポリウレタンであって多価アルコール過剰で反応させて得られる末端に水酸基を有する化合物を、アクリル酸又はメタクリル酸と反応させることによりポリウレタンのジ(メタ)アクリレートを得ることができる。
(b)ポリウレタンをヒドロキシル基と反応性二重結合を有する化合物と反応させて得られる化合物;詳しくは、ポリウレタンの原料となる多価アルコールと多価イソシアネート化合物は前記と同じである。
このようなポリウレタンであって多価イソシアネート過剰で反応させて得られる末端にイソシアネート基を有する化合物を、ヒドロキシル基と反応性二重結合を有する化合物と反応させることにより、反応性二重結合末端ポリウレタンとすることができる。
ヒドロキシル基と反応性二重結合を有する化合物としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、エチレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコポリマーモノアクリレート、エチレングリコール−テトラメチレングリコールコポリマーモノアクリレート、カプロラクトン変性モノアクリレート(商品名プラクセルFAシリーズ、ダイセル化学社製)、ペンタエリスリトールトリアクリレート等のアクリル酸誘導体、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコポリマーモノメタクリレート、エチレングリコール−テトラメチレングリコールコポリマーモノメタクリレート、カプロラクトン変性モノメタクリレート(ダイセル化学社製、商品名:プラクセルFMシリーズ)、ペンタエリスリトールトリメタクリレート等のメタクリル酸誘導体などが挙げられる。これらの化合物は、1種で又は2種以上併用して使用される。
高分子量架橋剤の合成方法は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合及び乳化重合等の既知の重合方法を使用することができる。これらの方法は、後述する(A)アクリル酸系誘導体ポリマーの合成にも利用できる。
以上の高分子量架橋剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
[(A)アクリル酸系誘導体ポリマー]
本発明に係る(A)アクリル酸系誘導体ポリマーは、アクリル酸誘導体の中で重合性不飽和結合を分子内に1個有する化合物(上記(B)成分)を重合させて得られるものであるが、本発明の効果を損なわない範囲で重合性不飽和結合を分子内に2個以上有する化合物(上記(C)成分)を共重合させてもよい。
その重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したもの、以下同様)が1×10〜1×10であるものが好ましい。
分子量を1×10以上とすることで、高温高湿環境下で剥がれの発生しない粘着力を得ることができる。
また、1×10未満にすることで、ワニスの粘度が高くなりすぎず、シート作製が容易になる。
(A)アクリル酸系誘導体ポリマーは、重合性不飽和結合を分子内に1個有する化合物を1種で又は2種以上併用して用いることができ、アクリル酸系誘導体以外の重合性化合物を併用して重合させて得られるポリマーであってもよい。
アクリル酸系誘導体以外の重合性化合物として、上記の(B)アクリル酸系誘導体以外に、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等の重合性不飽和結合を分子内に1個有する化合物を使用することができる。
また、重合性不飽和結合を分子内に2個以上有する化合物(ジビニルベンゼンなど)を使用することもできる。
以上、本発明の光学用樹脂組成物の組成において、(B)アクリル酸系誘導体は、組成物の粘度調整に使用でき、(A)アクリル酸系誘導体ポリマーは、機械的特性の改善のために使用することが好ましい。
また、(A)アクリル酸系誘導体ポリマーを使用することにより硬化収縮を抑制することができる。
さらに、(C)架橋剤は、組成物の硬化物が形状を保持する上で使用することが好ましい。
本発明において、(C)架橋剤の好ましい配合量は、(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤の合計100重量部に対して、5〜40重量部が好ましく、10〜30重量部がより好ましく、10〜20重量部がさらに好ましい。
(C)架橋剤の配合量が5重量部未満であると、樹脂組成物の硬化物が形状を保つことが困難となることがある。また40重量部を超えると、耐湿熱信頼性に優れた粘着力が得られなくなる、樹脂組成物の硬化物が脆くなり機械的特性に問題が生じることがある、ワニスの粘度が高くなり、塗工時に気泡を巻き込みやすくなる場合があり、フィルタリングが困難になるという問題点が生じる傾向がある。
[(D)重合開始剤]
本発明に係る光学用樹脂組成物の硬化反応に際し、該光学用樹脂組成物は、さらに(D)重合開始剤を含有することが好ましく、その配合量は、前記(A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体、(C)架橋剤及び(D)重合開始剤の合計100重量部に対して0.01〜5重量部であることが好ましく、0.01〜3重量部であることがより好ましく、0.03〜2重量部であることがさらに好ましい。
また、(D)重合開始剤としては、(D1)光重合開始剤又は(D2)熱重合開始剤のいずれも使用することができ、これらを併用してもよい。上記配合において、(D)重合開始剤として(D1)光重合開始剤を使用するときは、その使用量は、0.1〜5重量部が好ましく、重合開始剤として熱重合開始剤を使用するときは、その使用量は、0.01〜1重量部が好ましく、(D1)光重合開始剤と(D2)熱重合開始剤とを併用するときは、それぞれこれらの範囲で使用することが好ましい。
また、電子線の照射により重合させる場合などには重合開始剤を使用しなくてもよい。すなわち、硬化反応には、活性エネルギー線の照射による硬化反応、熱による硬化反応、又はこれらの併用により行うことができる。活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等をいう。これらの方法は、前記(A)アクリル酸系誘導体ポリマーの合成にも利用できる。
重合開始剤は少なすぎると反応が十分に進行せず、逆に多すぎると重合開始剤が大量に残存し、光学的な特性や機械的特性に問題が生じる傾向がある。
本発明において、(D1)光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、アントラキノン系、ベンゾイン系、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩、オニウム塩等の公知の材料から選ぶことができる。これらは、特に紫外線に感度を有する。
前記(D1)光重合開始剤として、さらに具体的には、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2−エチルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等の芳香族ケトン化合物、ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンジル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、β−(アクリジン−9−イル)アクリル酸のエステル化合物、9−フェニルアクリジン、9−ピリジルアクリジン、1,7−ジアクリジノヘプタン等のアクリジン化合物、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリホリノフェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)等が挙げられる。
また、特に、樹脂組成物を着色させないものとしては1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のα−ヒドロキシアルキルフェノン系化合物、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)及びこれらを組み合わせたものが好ましい。
また、特に厚いシートを作製するためには、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物を含む光重合開始剤が好ましい。
また、シートの臭気を減らすためにはオリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)が好ましい。これらの光重合開始剤は複数を組み合わせて使用してもよい。
前記(D2)熱重合開始剤としては、熱によりラジカルを発生する開始剤であり、具体的には、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーベンゾエイト、クメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシビバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジアセチルパーオキシドのような有機過酸化物が挙げられる。
また、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリック酸)、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]のようなアゾ系化合物が挙げられる。
なお、光学用樹脂組成物は樹脂組成物のままの状態で塗布あるいは注型する場合は、液晶パネルに使用している偏向板の高温耐性が低い等の理由から加熱することが困難な場合もあり、この場合、光で重合できる(D1)光重合開始剤が好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが本発明は以下の実施例に制限するものではない。
まず、本発明を適用した画像表示用装置に使用し得る透明シートの作製例について以下に説明する。
(アクリル酸系誘導体ポリマー1の合成)
冷却管、温度計、撹拌装置、滴下漏斗及び窒素注入管の付いた反応容器に初期モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート84.0g、2−ヒドロキシエチルアクリレート36.0g及びメチルイソブチルケトン150.0gをとり、100ml/分で窒素置換しながら、15分間で常温(25℃)から70℃まで加熱した。
その後、この温度に保ちながら、追加モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート21.0gと2−ヒドロキシエチルアクリレート9.0gを使用し、これらにラウロイルパーオキシド0.6gを溶解した溶液を準備し、この溶液を60分間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間反応させた。
続いて、メチルイソブチルケトンを溜去することにより、2−エチルヘキシルアクリレート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートのコポリマー(重量平均分子量250,000)を得た。
(ポリウレタンアクリレート1の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)285.3g、2−エチルヘキシルアクリレート100.0g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.13g及び触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gをとり、空気を流しながら75℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート39.6gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。
滴下終了後、5時間反応させたところで、さらに、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5gを追加し、1時間反応させた。IR測定の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートを繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート(重量平均分子量32,000)を得た。
(ポリウレタンアクリレート2の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)285.3g、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.13g及び触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gをとり、空気を流しながら75℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート39.6gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。
滴下終了後、5時間反応させたところで、さらに、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5gを追加し、1時間反応させた。IR測定の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートを繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート(重量平均分子量100,000)を得た。
実施例1
アクリル酸系誘導体ポリマー1 28.60g、
2−エチルヘキシルアクリレート 40.50g、
アクリロイルモルホリン 17.40g、
ポリウレタンアクリレート1 13.00g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm及び深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート1を得た。
次に、この透明シート1の60℃での粘着力を測定したところ、11.2N/25mmであった。またtanδは0.49だった。この透明シート1を液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生せず、点灯したパネルは、二重写りが無く、コントラストに優れた表示が得られた。
実施例2
アクリル酸系誘導体ポリマー1 28.60g
2−エチルヘキシルアクリレート 40.50g
アクリロイルモルホリン 17.40g
ポリウレタンアクリレート2 13.00g
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm及び深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート2を得た。調整した光学用樹脂組成物は、高粘度であったため、シート作製が困難であった。
次に、この透明シート2の60℃での粘着力を測定したところ、20.3N/25mmであった。またtanδは0.73だった。この透明シート2を液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生せず、点灯したパネルは、二重写りが無く、コントラストに優れた表示が得られた。
実施例3
アクリル酸系誘導体ポリマー1 31.50g、
2−エチルヘキシルアクリレート 44.80g、
アクリロイルモルホリン 19.20g、
ポリウレタンアクリレート1 4.00g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm及び深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート3を得た。作製したシートはベタつきが強く、取り扱い性が悪かった。
次に、この透明シート3の60℃での粘着力を測定したところ、17.6N/25mmであった。またtanδは0.65だった。この透明シート3を液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生せず、点灯したパネルは、二重写りが無く、コントラストに優れた表示が得られた。
(ポリウレタンアクリレート3の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)180g、2−ヒドロキシエチルアクリレート2.33g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.5g及び触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gをとり、空気を流しながら70℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート22.2gを2時間かけて均一滴下し、反応を行った。
滴下終了後、5時間反応させたところで、IR測定の結果、イソシアネートが消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートを繰り返し単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート(重量平均分子量20,000)を得た。
比較例1
アクリル酸系誘導体ポリマー1 24.88g、
2−エチルヘキシルアクリレート 27.85g、
2−ヒドロキシエチルアクリレート 11.94g、
ポリウレタンアクリレート3 34.83g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm、深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート4を得た。
次に、この透明シート4の60℃での粘着力を測定したところ、0.4N/25mmであった。またtanδは0.15だった。この透明シート4を液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生した。
比較例2
アクリル酸系誘導体ポリマー1 19.01g、
2−エチルヘキシルアクリレート 26.92g、
アクリロイルモルホリン 11.57g、
ポリウレタンアクリレート1 42.00g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm及び深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート5を得た。
次に、この透明シート5の60℃での粘着力を測定したところ、4.3N/25mmであった。またtanδは0.20だった。この透明シート5を液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生した。
(アクリル酸系誘導体ポリマー2の合成)
冷却管、温度計、撹拌装置、滴下漏斗及び窒素注入管の付いた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート100.0g及びトルエン80.0gをとり、100ml/分で窒素置換しながら、15分間で常温から70℃まで加熱した。
その後、この温度に保ちながら、トルエン20.0gに溶解したアゾビソイソブチロニトリル0.5gを滴下により添加した。滴下終了後、2時間重合反応を行った。その後、トルエンを除去し、2−エチルヘキシルアクリレートポリマ(重量平均分子量230,000)を得た。
比較例3
アクリル酸系誘導体ポリマー2 49.25g、
2−エチルヘキシルアクリレート 49.25g、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 1.00g、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤) 0.50g
を秤量し、攪拌混合して、光学用樹脂組成物を調製した後、幅100mm、奥行き100mm及び深さ0.25mmの枠に流し込み、上部を紫外線透過ガラスで覆った状態で、紫外線照射装置を用いて紫外線を2,000mJ照射して透明シート6を得た。
次に、この透明シート6の60℃での粘着力を測定したところ、0.1N/25mmであった。またtanδは0.16だった。この透明シートを液晶パネルに貼合し、60℃・95%RHの試験層に3時間投入したところ、剥がれが発生した。
各実施例及び各比較例で得られた各透明シートについての試験方法を以下に示す。
(重量平均分子量測定)
重量平均分子量の測定は、THFを溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィーを使用して行い、ポリスチレンを標準物質として使用して分子量を決定した。
(粘着力)
作製した透明シートをPETフィルム(東洋紡製A4100,100μm)の易接着面に貼合し、25mm幅にカットした。さらに、もう片面を、ガラスに貼合し、30分放置後、剥離角度:180°、剥離速度:200mm/分、温度:60℃で粘着力を測定した。
(耐湿熱信頼性)
作製した透明シートを2インチの液晶パネルに貼合した。さらに、アクリル前面板を貼合した後、オートクレーブ処理(60℃、0.5MPa)を30分間行った。作製した前面板つきのパネルを60℃/95%RHの試験槽に3時間投入し、剥がれの発生有無を目視評価した。
各実施例及び比較例で使用したアクリル酸系誘導体ポリマー及び架橋剤の種類/分子量/配合量並びに上記の試験結果をまとめて表1に示す。
Figure 2009294360

Claims (8)

  1. (A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有する光学用樹脂組成物であって、硬化反応後の樹脂組成物が、60℃での粘着力が3N/25mm以上、かつ60℃でのtanδが0.40以上である光学用樹脂組成物。
  2. (A)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)アクリル酸系誘導体及び(C)架橋剤を含有する光学用樹脂組成物であって、(A)アクリル酸系誘導体ポリマーの重量平均分子量が1×10以上1×10以下、かつ(C)架橋剤の重量平均分子量が3×10以上9×10以下である請求項1記載の光学用樹脂組成物。
  3. 光学用樹脂組成物全体に対する(C)架橋剤の配合量が、5重量部以上40重量部以下である請求項1又は2記載の光学用樹脂組成物。
  4. (C)架橋剤が、ウレタンアクリレートである請求項1〜3のいずれかに記載の光学用樹脂組成物。
  5. (B)アクリル酸系誘導体が、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキルアクリレートと、極性基を含有するアクリレートとの混合物からなる請求項1〜4のいずれかに記載の光学用樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光学用樹脂組成物に、さらに(D)重合開始剤を含有してなる光学用樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光学用樹脂組成物を硬化反応させてなる光学用樹脂材料。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の光学用樹脂組成物が硬化した樹脂層を有する画像表示用装置。
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