JPH0617012A - 接着シート - Google Patents

接着シート

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JPH0617012A
JPH0617012A JP17662692A JP17662692A JPH0617012A JP H0617012 A JPH0617012 A JP H0617012A JP 17662692 A JP17662692 A JP 17662692A JP 17662692 A JP17662692 A JP 17662692A JP H0617012 A JPH0617012 A JP H0617012A
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JP
Japan
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adhesive sheet
sheet
pressure
adhesive
pts
Prior art date
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Pending
Application number
JP17662692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kato
裕司 加藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な初期接着性と接着作業性を有する接着
シート、特に、フレキシブルプリント配線板用積層板の
製造に使用する接着シートを得る。 【構成】 エポキシ樹脂(エピコート1001)100
重量部とジブチルフタレート(可塑剤)24重量部とジ
シアンジアミド(硬化剤)4重量部とからなる可撓性の
熱硬化性エポキシ樹脂接着シート10の片面に、アクリ
ル酸n−ブチル成分95重量%とアクリル酸成分5重量
%とからなる共重合体100重量部にイソシアネート架
橋剤5重量部を配合して調製されたアクリル系感圧性接
着剤層20を形成して、目的の接着シートを得る。な
お、30は剥離剤層40を有する剥離シートである。こ
の接着シートを、その感圧性接着剤層によりガラスエポ
キシシート面に仮圧着し、さらに熱硬化性エポキシ樹脂
接着シート面に銅箔を重ね合わせて熱圧着し、表面が平
滑なフレキシブルプリント配線板用積層板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接着シート、特に、
フレキシブルプリント配線板用積層板の製造に使用する
接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】熱溶着性又は熱硬化性接着シートは知ら
れている。この種の接着シートは、プラスチック、金
属、木材などの各種材料の熱接着に使用されている。
【0003】特に、上記接着シートは、一般に、可撓性
で耐熱性が良好で接着作業性もよいので、特に、可撓性
や耐熱性が要求されるフレキシブルプリント配線板用積
層板の製造に適している。
【0004】フレキシブルプリント配線板用積層板は、
電子部品を接続する銅箔等の金属導体と、それを支持す
るガラスエポキシシート、ポリエステルシート、ポリイ
ミドシート等の絶縁体とを、上記の接着シートを介して
熱圧着して製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の熱溶着性又は熱硬化性接着シートは、初期粘着性
(タック)が劣る。特に、常温以下の比較的低温におい
ては、硬くて初期粘着性(タック)が殆どない。
【0006】そのため、この接着シートを使用して、フ
レキシブルプリント配線板用積層板を製造する際に、金
属導体と絶縁体との間にこの接着シートを重ね合わせる
工程やその後の移送工程で、接着シートがずれやすく、
また表面にしわも発生しやすく、この点で接着作業性が
充分とはいえない。
【0007】このような問題は、フレキシブルプリント
配線板用積層板を製造する場合に限らず、各種の材料を
積層する際も程度の差はあるが同様に発生する。特に、
フレキシブルプリント配線板用積層板のような製品は、
薄膜で高度の品質が要求されるので、問題が大きい。
【0008】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、常温や比較的低温におい
ても良好な初期粘着性(タック)を有し、良好な接着作
業性を有する接着シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の接着シートは、熱溶着性又は熱硬化性接
着シートの少なくとも一面に感圧性接着剤層が設けられ
ており、特に、フレキシブルプリント配線板用積層板の
製造に使用するものである。
【0010】この発明において、熱溶着性又は熱硬化性
接着シートは公知のもので、熱溶着性シートとしては、
例えば、熱可塑性ポリエステル樹脂シート、熱可塑性ポ
リエステル系ウレタン樹脂シート、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体シート、スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体シート等が好適であ
る。
【0011】また、熱硬化性接着シートとしては、例え
ば、熱硬化剤を含有するエポキシ樹脂シート、熱硬化剤
を含有する熱硬化型アクル系樹脂シート、熱硬化剤を含
有するウレタンアクリレート樹脂シート等が好適であ
る。熱硬化性接着シートには、可撓性を付与するため
に、可塑剤などを配合することがある。
【0012】その他、両末端が水酸基或いはカルボキシ
ル基の熱可塑性ポリエステルに、多官能イソシアネート
化合物、エポキシ樹脂或いは金属錯体等の架橋剤を含有
させたシートも好適である。
【0013】これ等の熱溶着性又は熱硬化性接着シート
は、一般に、厚さ20〜80μm 、好ましくは30〜6
0μm に成形される。
【0014】これ等の接着シートの表面に設けられる感
圧性接着剤層は、アクリル系やゴム系の公知の感圧性接
着剤である。特に、架橋型のアクリル系感圧性接着剤が
好ましい。感圧性接着剤層は、接着シートの少なくとも
一面、即ち片面又は両面に設けられる。
【0015】架橋型のアクリル系感圧性接着剤として
は、例えば、アクリル酸n−ブチル等のアクリル酸アル
キルエステルに、アクリル酸等のカルボキシル基を含有
するアクリルモノマー又は/及びヒドロキシエチルアク
リレート等のヒドロキシル基を含有するアクリルモノマ
ーを共重合したアクリル共重合体を粘接着成分とし、こ
れにポリイソシアネート等の架橋剤を適量配合した架橋
型のアクリル系粘着剤が用いられる。
【0016】これ等の感圧性接着剤層の厚さは、一般
に、1〜20μm 、好ましくは3〜10μm が適当であ
る。
【0017】こうして、この発明の接着シートが構成さ
れる。なお、この発明の接着シートの感圧性接着剤層の
面には、通常、接着剤層を保護するために剥離剤層を有
する剥離シートが添着され、ロール状に巻かれた状態で
製品とされる。
【0018】
【作用】この発明の接着シートによれば、熱溶着性又は
熱硬化性接着シートにより、従来と同様な接着力が得ら
れる。しかも、この接着シートの表面に設けれた感圧性
接着剤層により、良好な初期粘着性(タック)が付与さ
れる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 (1) 接着シートの製造 エポキシ樹脂(エピコート1001:油化シェルエポキ
シ社製)100重量部とジブチルフタレート(可塑剤)
24重量部とジシアンジアミド(硬化剤)4重量部を、
シクロヘキサンとキシレンとの混合溶剤に溶解してエポ
キシ樹脂溶液を調製した。
【0020】図1に示すように、両面に剥離剤層40を
有する剥離シート30の片面に、上記のエポキシ樹脂溶
液を塗布し、これを100°℃で10分間乾燥して、厚
さ50μm の可撓性のある熱硬化性エポキシ樹脂接着シ
ート10を形成した。
【0021】また、別の剥離シートの片面に、アクリル
酸n−ブチル成分95重量%とアクリル酸成分5重量%
とからなる共重合体100重量部にイソシアネート架橋
剤(デスモジュールTH)5重量部を配合して調製され
たアクリル系感圧性接着剤を塗布し、これを80°で5
分間乾燥して厚さ10μm のアクリル系感圧性接着剤層
20を形成した。
【0022】前記の剥離シート30付きの熱硬化性樹脂
接着シート10の表面に、上記の剥離シート付きの感圧
性接着剤層20を、熱硬化性樹脂接着シート面と感圧性
接着剤層20とが接するように重ね合わせて、熱硬化性
樹脂接着シート10の表面に感圧性接着剤層20を転写
させた。その後、感圧性接着剤層20の剥離シートのみ
を剥離除去した。
【0023】そして、これを図1に示すように、剥離シ
ート30を付けたまま、感圧性接着剤層20を内側にし
て巻芯にロール状に巻き取った。こうして、熱硬化性接
着シート10の一面に、感圧性接着剤層20が設けられ
た接着シートを製造した。
【0024】(2) フレキシブルプリント配線板用積層板の製造 この接着シートから剥離シートを剥離除去し、この接着
シートを、その感圧性接着剤層によりガラスエポキシシ
ート面に圧着ロールを通して仮圧着し、その後剥離シー
トを剥離除去し、さらに熱硬化性接着シート面に35μ
m の銅箔を重ね合わせ、180℃に加熱しながら熱圧着
ロールで熱圧着して、フレキシブルプリント配線板用積
層板を製造した。
【0025】この場合、接着シートはガラスエポキシシ
ート面に良好に仮圧着され、ガラスエポキシシートから
のずれやしわの発生がなく、これに銅箔がきれいに重ね
合され、しわがなく表面平滑なフレキシブルプリント配
線板用積層板が得られた。
【0026】(3) 接着シートの性能評価 前記(1)で製造した接着シートについて、JIS Z
0237に準じてボールタックを測定し、また指圧タ
ックを評価した。その結果、0℃でのボールタックは
6、23℃でボールタックは12で、また指圧タックは
良好であった。
【0027】また、JIS Z 0237に準じて、接
着シートを幅20mm、長さ250mmに裁断し、端部のガ
ラスエポキシシートと銅箔とを強制的に引き剥がしてチ
ャックでつかみ、これを300mm/分の速度で引き剥が
し、その接着力を測定した。その結果、接着力は、1.
2 kg/cmで良好であった。
【0028】実施例2 実施例1の接着シートの製造において、エポキシ樹脂溶
液に替えて、熱可塑性ポリエステル樹脂(バイロン30
0:東洋紡績社製)をメチルエチルケトンとトルエンと
の混合溶剤に溶解して調製した熱可塑性ポリエステル樹
脂溶液を使用した。また、ガラスエポキシシートに替え
て、ポリエステルシート(PET)を使用した。それ以
外は、実施例1と同様に行った。
【0029】この場合も、0℃でのボールタックは6、
23℃でボールタックは12で、また指圧タックは良好
であった。接着力は、1.2 kg/cmで良好であった。比較例1 実施例1において、熱硬化性のエポキシ樹脂接着シート
面に、アクリル系感圧性接着剤層を設けなかった。それ
以外は、実施例1と同様に行った。
【0030】この場合、接着シートは、ガラスエポキシ
シートからのずれてしわが発生し、これに重ね合わされ
た銅箔にもしわの部分があり、品質の劣るフレキシブル
プリント配線板用積層板が得られた。
【0031】また、接着シートの0℃でのボールタック
は3以下、23℃°でのボールタックも3以下で、また
指圧タックは殆どなかった。なお、接着力は、1.2 k
g/cmで良好であった。比較例2 実施例2において、熱溶着性接着シート面に、アクリル
系感圧性接着剤層を設けなかった。それ以外は、実施例
2と同様に行った。
【0032】この場合、接着シートは、ガラスエポキシ
シートからのずれてしわが発生し、これに重ね合わされ
た銅箔にもしわの部分があり、品質の劣るフレキシブル
プリント配線板用積層板が得られた。
【0033】また、接着シートの0℃でのボールタック
は3以下、23℃°でのボールタックも3以下で、また
指圧タックは殆どなかった。なお、接着力は、1.2 k
g/cmで良好であった。
【0034】
【発明の効果】上述の通り、この発明の接着シートは、
熱着性又は熱硬化性接着シートの少なくとも一面に感圧
性接着剤層が設けられており、熱溶着性又は熱硬化性接
着シートにより、従来と同様な接着力が得られる。しか
も、この接着シートの表面に設けれた感圧性接着剤層に
より、常温や比較的低温においても良好な初期粘着性
(タック)が付与される。
【0035】それゆえ、プラスチック、木材、金属等の
材料の間に介在させて両者の材料を熱圧着して、各種積
層板を製造する際に、感圧性接着剤層の良好な初期粘着
性(タック)により、接着シートが少なくとも一方の材
料が良好に仮接着されて、接着シートずれや浮きの発生
がなく、接着作業性が向上する。
【0036】特に、この接着シートを、銅箔等の金属導
体と、それを支持するガラスエポキシシート、ポリエス
テルシート、ポリイミドシート等の絶縁体とを接着し
て、フレキシブルプリント配線板用積層板を製造する際
の接着剤として使用すると、しわのない品質の良好なフ
レキシブルプリント配線板用積層板を製造することがで
きる。
【0037】その他、この接着シートに導電性微粒子を
適量含有させて異方向導電性の性能を付加し、この接着
シートれを、例えば、液晶パネルとドライブ回路基板の
電極の接続に使用すると、この接着シートが良好に仮接
着されて、電極の位置整合を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の接着シートの一実施例を示す一部切
欠断面図である。
【符号の説明】
10 熱溶着性又は熱硬化性接着シート 20 感圧性接着剤層 30 剥離シート 40 剥離剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶着性又は熱硬化性接着シートの少な
    くとも一面に感圧性接着剤層が設けられていることを特
    徴とする接着シート。
  2. 【請求項2】 フレキシブルプリント配線板用積層板の
    製造に使用する請求項1記載の接着シート。
JP17662692A 1992-07-03 1992-07-03 接着シート Pending JPH0617012A (ja)

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JP17662692A JPH0617012A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 接着シート

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232896A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kyodo Giken Kagaku Kk 粘接着フィルム
US7360934B2 (en) 2005-10-24 2008-04-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Light supply unit, illumination unit, and illumination system
JP2009191099A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Tatsuta System Electronics Kk 導電性接着シート及びそれを備えた配線板、導電性接着シートの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006232896A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kyodo Giken Kagaku Kk 粘接着フィルム
US7360934B2 (en) 2005-10-24 2008-04-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Light supply unit, illumination unit, and illumination system
US7628523B2 (en) 2005-10-24 2009-12-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Light supply unit, illumination unit, and illumination system
JP2009191099A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Tatsuta System Electronics Kk 導電性接着シート及びそれを備えた配線板、導電性接着シートの製造方法

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