JPH0694116B2 - 紙器打抜き装置における打抜き屑の外脱装置 - Google Patents

紙器打抜き装置における打抜き屑の外脱装置

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JPH0694116B2
JPH0694116B2 JP7314389A JP7314389A JPH0694116B2 JP H0694116 B2 JPH0694116 B2 JP H0694116B2 JP 7314389 A JP7314389 A JP 7314389A JP 7314389 A JP7314389 A JP 7314389A JP H0694116 B2 JPH0694116 B2 JP H0694116B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、紙器打抜き装置における打抜き屑の外脱装置
に関し、詳しくは、予め型抜きしたシートを、固定型と
可動型の間に挿入し、これら両型に取り付けた突刃と該
突刃挿入部との雌雄嵌合でシートを打抜き、打抜き屑を
外脱する装置に関するものである。
従来の技術 従来、打抜き屑の外脱装置では、第9図に示す如き材料
シートSに所要の型抜きLを行った打抜紙1より打抜き
屑2を外脱し、打抜製品Pを形成している。
この種の打抜き屑の外脱装置では、一般に、打抜製品の
外形寸法より僅かに小さい寸法を有する固定型の型板を
設け、該型板を機体に固定しておく一方、可動型に抜製
品の打抜きラインに沿った突刃を設け、該突刃を固定型
板の外端面に嵌合することにより、打抜き屑2を打抜紙
1から分割するようにしている。
従来の装置では、固定型の型板を機体へ位置決め固定す
る際、固定型の裏面にチャンネル状等の取付アーム(図
示せず)の一端をビス等で固定しておき、該取付アーム
の他端を機体に設置しているバーにビス等で固定してい
る。
発明が解決しようとする課題 上記した従来の装置においては、固定型の型板を機体に
取り付ける際に、可動型の突刃が固定型板の外端面に丁
度沿うように位置精度よく取り付ける必要があるが、固
定型板の下方にもぐりこんで取付アームをバーへ取り付
ける必要があるため、該取付作業が困難であると共に手
数がかかる等の欠点があった。また、製品の打抜きライ
ンに沿う固定型の型板の外面が露出しているために、損
傷を負い易い等の問題もあった。
本発明は上記した従来装置の問題を解消せんとするもの
で、固定型の型板を極めて簡単に精度よく機体側に固定
出来るようにすると共に、該型板の製品打抜きラインに
沿う外端面に損傷が発生しないようにすることを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 即ち、本発明は、可動型と固定型の間に打抜紙を挿入
し、型合わせ時に、打抜紙から予め型抜きした製品の打
ち抜きラインを切断し、打抜き屑を分離する外脱装置に
して、 上記固定型の型板を1枚の矩形状の平板から構成し、該
平板内に打抜紙搬送手段と対応する一辺を残した三辺を
打抜製品部と略同形状で且つ打抜製品となる部分より僅
かに小さい寸法の外形を有する製品挟持部を、上記外形
の外周に沿って溝を設けて形成し、上記製品挟持部と上
記溝を挟んで対向する型板の外枠との間を連結する支持
棒部を形成していることを特徴とする紙器打抜き装置に
おける打抜き屑の外脱装置を提供するものである。
さらに、本発明は、上記固定型の型板の一端を、機体に
固定した固定受板上に載置すると共に、型板の対向する
他端を、エアーシリンダ等の移動手段に固定した可動受
板上に載置し、該可動受板を移手段で固定受板側に移動
することにより、固定型の型板を固定受板と可動受板の
間に載置するだけで所定位置に定置することが出来るよ
うにしたことを特徴とするものである。
また、上記固定型の型板の一端に位置決め用の凹部ある
いは凸部を形成する一方、固定受板の対応する位置に上
記凹部あるいは凸部をする凸部あるいは凹部を形成し、
該凹凸部の嵌合により前後方向を位置決めすると共に直
交する左右方向は移動手段による押圧で所定位置に位置
決めして固定することを特徴とするものである。
さらに、上記固定型と嵌合する可動型には、打抜製品の
打ち抜きラインを切断する上記突刃を、固定型の型板に
形成した支持棒部の部分をあけて突設しておき、打抜紙
から予め型抜きした製品の打ち抜きラインを切断する際
に、固定受板に形成している支持棒部が干渉しないよう
にすることを特徴とするものである。
作用 上記した構成とすることにより、固定型の型板を機体側
に設けた受板上に載置するだけで、極めて簡単に位置決
め固定きるようにしている。また、、突刃に沿う固定型
板の製品挟持部の外端面が、溝を介して外枠で囲繞して
いることにより、この外端面に損傷が発生しにくいよう
にしている。
実施例 以下、本発明に係わる打抜き屑の外脱装置を図面に示す
実施例により詳細に説明する。
第1図において、10は可動型、11は固定型であり、これ
ら固定型11と可動型10との間に打抜紙1を搬送手段(図
示せず)で移行して挿入後、可動型10を駆動装置(図示
せず)で固定型11側に下降して、打抜紙1の打抜屑を切
り離して下方へ落下するようにしている。
上記固定型11の型板12は、第3図に示すように、1枚の
矩形状平板の厚幅の合板よりなり、その内部に打抜紙搬
送手段と対応する一辺を残した三辺を打抜製品部と略同
形状で且つ打抜製品となる部分より僅かに小さい寸法の
外形を有する製品挟持部13を、上記外形の外周に沿って
溝14を設けて形成している。かつ、上記製品挟持部13と
上記溝14を挟んで対向する型板の外枠15との間を連結す
る支持棒部16を形成している。該支持棒部16の幅は15〜
20mm程度と小さい幅としている。また、溝14を形成して
いない側の型板一端12aの中央部には位置決め用の凸部1
7を突設している。
上記固定型の型板12を固定する機体側には、第4図に示
すように、機体18に予め断面L字状の固定受板19を固定
しており、該固定板19の垂直部19aには上記型板12の凸
部17が嵌合する凹部20を形成している。一方、対向する
機体側にはエアーシリンダ21を固定し、該エアーシリン
ダ21のロッド22の先端に断面L字状の可動受板23を固定
している。該可動受板23は対向する機体間に装架したガ
イドバー(図示せず)に沿って移動するようにしてい
る。型板12を機体に取り付ける際、ま、型板12の一端12
aを固定受板19の下部水平部19b上に載置し、その凸部17
を固定受板19の凹部20に嵌合して前後方向を位置決めし
ている。一方、型板12の対向する他端12bを可動受板23
の水平部23b上に載置する。この状態で、エアーシリン
ダ21のロッド22を伸長作することにより、型板12の一端
12aを固定受板19の垂直部19aに押圧固定し、左右方向を
位置決めして取り付けている。
可動型10は第5図の示す合板製基板30の下面側に第1図
および第2図に示すように可動の型板31を組み付けた構
造としている。上記基板30の底面側には金属薄板製突刃
32を突設しており、該突刃32は適宜の高さと幅を有する
ものとしている。この突刃32は、打抜製品P(前記第9
図に示す)の外形よりやや大きい(約1.5〜2mm)寸法で
製品Pの輪郭と対応するように複数枚を一連に並べて設
けている。また、上記固定型板12に設けた支持棒部16と
対応する位置には、突刃32を設けずに間隔をあけて配置
している。突刃32で囲まれる内部部分33は打抜製品部と
対応するもので、この内部部分33内の4隅にガイド穴34
を穽設している。これらガイド穴34は上面側に大径の凹
部34aを設けて係止部としている。
上記可動の型板31は打抜製品部の上面側全体を挟持する
もので、薄幅の平板からなる。その外形は第6図に示す
ように、打抜製品Pの外形と同一又は僅に小さい寸法と
して打抜製品Pの輪郭と対応させた製品部分挟持部31a
と、打抜紙搬送手段により保持されるシート端部と対向
する端部31bを有する形状としている。該型板31の上面
には適宜の間隔をあけて直方体形状のスポンジからなる
複数個の弾性体35を固着して突設している。尚、弾性体
35としては、上記スポンジに限定されずコイルスプリン
グ等でもよく、弾性を有するものであれば良い。また、
該可動受板31には4隅にガイド穴36を穽設し、これらガ
イド穴36に円筒軸状のガイド軸37の下端ネジ部を螺着し
て、上向きに突出している。これらガイド軸37を可動の
型板31に取り付けた後に、型板31の下面全体にテフロン
等の平滑性を有する樹脂表面層38を設けている。
上記のように上面側に弾性体35およびガイド軸37を突設
した型板31を型板31を上記基板30に組み付けて可動型10
を構成している。即ち、各ガイド軸37の上端部を基板30
に穽設した対応するガイド穴34に挿入し、各ガイド軸37
の上端外周面に形成したネジ部にナット39を螺着し、第
1図に示すように、ナット39をガイド穴34の上側凹部34
aに係止して可動の型板31を基板30に組み付けている。
該状態において、型板31の外周端面は、基板30より下向
きに突出している突刃32の内面と僅かな隙間をあけて位
置し、弾性体35を圧縮することにより突刃32の内面に沿
って上昇し、可動の型板31が突刃32に囲まれた内部部分
33内に押し込まれる一方、逆に押圧力が解除されると、
弾性体35の付勢力により下降して、第1図に示す原状位
置に復帰するようにしている。この原状位置において、
可動の型板31は、少なくとも下面側の樹脂表面層38が突
刃32の下向き先端より下方へ突出するように設定してい
る。よって、可動型10と固定型11とを打抜紙1を介して
型合わせする際、突刃32よりも先に可動の型板31が打抜
紙1と接触し、固定型11の製品挟持部13の上面との間
で、打抜紙1の上下両面を挟持するようにしている。
次に、上記装置による打抜屑の外脱作用について第7図
と第8図を参照して説明する。
第7図に示すように、打抜部で予め所定の打抜製品Pの
形状に打ち抜かれた打抜紙(シート)1は、その一端部
を移送手段50で把持して上記打抜屑の外脱装置に移送
し、上記固定型11の型板12の上面の所定位置で停止し
て、打抜紙1を型板12の上面に載置する。ついで、可動
型10を下降すると、まず、下端側に最も突出している型
板31の樹脂表面層38が打抜紙1の上面と接触する。この
時、型板31の形状は打抜製品Pの形状と略同形状で、外
形を僅に小さくしているだけであり、かつ、他方の下面
側の固定型板12も型板31と同形状としているため、打抜
紙1の打抜製品Pの部分はその上下両面が全体をに渡っ
て2枚の型板12と31とにより挟持される。
このように、型板12と31とにより打抜1の上下両面を挟
持した状態で、さらに可動型10を下降すると、型板31は
弾性体35を圧縮して突刃32の面に沿って上昇し、内部部
分33に押していく。この時、弾性体35による付勢力が型
板31を介して打抜1にかかるため、挟持されている打抜
紙1の全体に圧力が均等に作用する。突刃32が打抜紙1
に接触し下降していくと、第8図に示すように、前工程
で打ち抜かれたラインLから、型板12と31により挟持さ
れている打抜製品Pの部分を残して、周囲の打抜き屑2
の部分が分離される。
上記作動の後、可動型10を上昇すると、型板31は弾性体
35の反発力により押圧され、突刃32より下方に突出した
位置に復帰する。この型板31の作動で、打抜き屑2と分
離された打抜製品部Pが仮に型板31に吸着し可動型10に
連れて上昇しようとしても、固定型板12上に確実に押し
返される。かつ、型板31の表面が平滑性を有するテフロ
ン等の樹脂層38からなるため、型板31の表面に打ち抜き
された製品部分Pが吸着するおそれもない。
発明の効果 以上の説明より明らかなように、本発明に係わる打抜き
屑の外脱装置によれば、固定型の型板を1枚の矩形状の
平板から構成し、該平板内に打抜紙搬送手段と対応する
一辺を残した三辺を打抜製品部と略同形状で且つ打抜製
品となる部分より僅かに小さい寸法の外形を有する製品
挟持部を、上記外形の外周に沿って溝を設けて形成し、
上記製品挟持部と上記溝を挟んで対向する型板の外枠と
の間を連結する支持棒部を形成しており、該固定型の型
板の一端を、機体に固定した固定受板上に載置すると共
に、型板の対向する他端を、エアーシリンダ等の移動手
段に固定した可動受板上に載置し、該可動受板を移動手
段で固定受板側に移動することにより、固定型の型板を
固定受板と可動受板の間に載置するだけで、極めて簡単
に位置合わせを行って所定位置に位置決め固定すること
が出来る。また、固定型板の突刃と係合する製品挟持部
の外端面が溝を介して外枠で囲繞されているため、該外
端面に損傷が発生する恐れがなく、打抜き屑の外脱が正
確に出来る利点を有する。
さらに、固定型板を矩形状にして、可動受板に載置する
部分を直線状の端部としているため、可動受板の形状を
簡単にすることができ、かつ、移動動手段による押圧力
も型板に均等に付加することが出来る等の種々の利点を
有するものである。
そしてさらに、打ち抜く製品部分と略同形状の固定型板
の製品挟持部と可動型に取り付けた型板とを設け、これ
らで打抜製品部の両側全体を挟む構造としたため、厚さ
の薄い、所謂腰が弱く撓みやすいシートの場合において
も、シートの平面性を保持した状態で正確に型抜きライ
ンに沿って打ち抜きが出来る。
また、打ち抜かれた製品部分も両面の全体が挟持される
ため、シワ等が発生しない等の種々の利点を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる打抜き屑の外脱装置の一実施例
を示す断面図、第2図は第1図と直交する方向の断面
図、第3は固定型の型板の平面図、第4図は固定型の型
板の機体側への取付状態を示す平面図、第5図は可動型
の平面図、第6図は可動型に取り付けた型板の平面図、
第7図は型抜き状態のシート(打抜紙)を示す平面図、
第8図は打ち抜きして打抜き屑と分離したシートの平面
図、第9図は打抜紙を示す斜視図である。 1……打抜紙(シート)、2……打抜き屑、 L……打ち抜きライン、P……打抜製品部 10……可動型、11……固定型、 12……型板、 13……打抜製品挟持部分、 14……溝、15……外枠、 16……支持棒部、17……凸部、 18……機体、19……固定受板、 20……凹部、 21……エアーシリンダ、22……ロッド、 23……可動受板、30……基板、 31……型板、32……突刃。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動型と固定型の間に打抜紙を挿入し、型
    合わせ時に、打抜紙から予め型抜きした製品の打ち抜き
    ラインを切断し、打抜き屑を分離する外脱装置にして、 上記固定型の型板を1枚の矩形状の平板から構成し、該
    平板内に打抜紙搬送手段と対応する一辺を残した三辺を
    打抜製品部と略同形状で且つ打抜製品となる部分より僅
    かに小さい寸法の外形を有する製品挟持部を、上記外形
    の外周に沿って溝を設けて形成し、上記製品挟持部と上
    記溝を挟んで対向する型板の外枠との間を連結する支持
    棒部を形成していることを特徴とする紙器打抜き装置に
    おける打抜き屑の外脱装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、上記固定型
    の型板の一端を、機体に固定した固定受板上に載置する
    と共に、型板の対向する他端を、エアーシリンダ等の移
    動手段に固定した可動受板上に載置し、該可動受板を移
    動手段で固定受板側に移動することにより、固定型の型
    板を所定位置に定置することを特徴とする紙器打抜き装
    置における打抜き屑の外脱装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置において、上記固定型
    の型板の一端に位置決め用の凹部あるいは凸部を形成す
    る一方、固定受板の対応する位置に上記凹部あるいは凸
    部を嵌合する凸部あるいは凹部を形成していることを特
    徴とする紙器打抜き装置における打抜き屑の外脱装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2あるいは3記載の装置におい
    て、上記可動型に、製品部分の外形より僅かに小さい寸
    法を有する型板を設け、該可動型の型板と上記固定型の
    製品挟持部とで、打抜き時に、打抜紙の製品となる部分
    を両面より挟むように構成したことを特徴とする紙器打
    抜き装置における打抜き屑の外脱装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2あるいは4記載の装置におい
    て、上記可動型に、打抜製品の打ち抜きラインを切断す
    る上記突刃を、固定型の型板に形成した支持棒部の部分
    をあけて突設し、打抜紙から予め型抜きした製品の打ち
    抜きラインを切断し、打抜き屑を外脱する構成としてい
    ることを特徴とする紙器打抜き装置における打抜き屑の
    外脱装置。
JP7314389A 1989-03-24 1989-03-24 紙器打抜き装置における打抜き屑の外脱装置 Expired - Fee Related JPH0694116B2 (ja)

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