JPH0692500B2 - 熱可塑性重合体シ−ト - Google Patents

熱可塑性重合体シ−ト

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JPH0692500B2
JPH0692500B2 JP60194835A JP19483585A JPH0692500B2 JP H0692500 B2 JPH0692500 B2 JP H0692500B2 JP 60194835 A JP60194835 A JP 60194835A JP 19483585 A JP19483585 A JP 19483585A JP H0692500 B2 JPH0692500 B2 JP H0692500B2
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喜代彦 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は少なくとも熱可塑性重合体と特性付与剤とを内
包した無機質多孔性マイクロカプセルが添加混合した重
合体組成物からなる熱可塑性重合体シートに関するもの
である。
より詳細には本発明は熱可塑性重合体と特性付与剤とし
て、(1)導電性金属化合物、(2)有機染料、有機顔
料、(3)架橋剤、(4)超微粒子、(5)帯電防止
剤、(6)紫外線吸収剤、(7)液状滑剤、(8)熱安
定剤および(9)金属ハロゲン化物などを内包した無機
質多孔性マイクロカプセルを添加混合した重合体組成物
からなる熱可塑性重合体シートに関するものである。
〔従来技術〕
以下、上記特性付与剤の種類別に述べる。
(1)熱可塑性重合体フイルムの静電印加キヤスト性を
向上するために、特公昭56−15730号公報記載のようにZ
n、Mg、またはMn化合物とリン化合物、特開昭59−21461
8号公報開示のようにマグネシウム化合物、リン化合物
およびアルカリ金属化合物等の導電性金属化合物を添加
して溶融重合体の比抵抗を低下させる方法が提案されて
いる。
しかしながら、導電性金属化合物を添加すると、口金等
の金属部に添加された金属化合物が付着し、口金による
スジがフイルム表面に発生しやすく、また、コンデンサ
ーの絶縁体用として使用すると絶縁破壊電圧が低下し、
静電印加キヤスト性と絶縁破壊電圧を共に向上させるこ
とは不可能であつた。
(2)有機染料を熱可塑性重合体に添加し、延伸によつ
て重合体分子を配向させると共に染料分子も配向させた
偏光フイルムが例えば特開昭57−84409号公報などに開
示されている。
しかしながら、かかるフイルムでは、染料分子が配向し
ているので、偏光、例えば反射光下では色むらを生ずる
ことを回避できない。
(3)熱可塑性重合体中に、例えばジビニルベンゼン等
の架橋剤を添加混合して重合体組成物とし、これを溶
融、押し出し、延伸して半透明フイルムを製造する方法
が例えば特開昭55−158937号公報に提案されている。
しかしながら、架橋剤が直接に熱可塑性重合体に添加さ
れているので、溶融押し出し時に口金等の高温金属に接
触すると、接触部分ではゲル化が促進されて異物を生
じ、また、架橋剤の直接添加のために架橋密度が大き
く、架橋むらを発生しやすい欠点があつた。
(4)熱重合体フイルムの導電性、透明性および易滑性
を改善するために不活性無機微粒子を熱可塑性重合体に
添加する方法が、例えば特開昭56−92915号公報に開示
されている。
しかしながら、添加粒子が微粒子化するにつれて、微粒
子の二次凝集が起りやすく、この二次凝集粒子によるフ
イルム表面が粗面化し、荒れる問題点があつた。
(5)熱可塑性重合体フイルムに帯電防止性を付与する
ために、電気抵抗値の低い、すなわち108オーム以下の
導電性に優れた帯電防止剤が熱可塑性重合体に直接添加
されていた。
しかしながら、従来の帯電防止性フイルムには、下記の
ような欠点があつた。
イ.熱可塑性重合体の溶融押し出し時に、添加した帯電
防止剤が大量に空気中に飛散して熱可塑性重合体中の帯
電防止剤が激減し、帯電防止性能が大巾に低下するのみ
ならず、飛散した帯電防止剤が、口金リツプや、キヤス
テイングドラムなどに付着し、生産性を低下させる。
ロ.溶融押し出し時に、高温の金属壁に帯電防止剤が直
接に接触するため、熱分解やゲル化を起しやすく、この
結果、フイルム中に異物、フイツシユ・アイなどを生
じ、フイルム欠点となる。
ハ.透明性を有した帯電防止剤は、イオン導電性である
ので吸湿性が強い。このため、帯電防止剤を含んだ溶融
シートを直接に水中に投入すると、水中に帯電防止剤が
溶けだし、水を汚染するのみならず、得られた熱可塑性
重合体シートも帯電防止性能はほとんど消失してしま
う。
ニ.得られた熱可塑性重合体シートを繰り返し摩耗や摩
擦の起る用途に使用した場合、いとも簡単に繰り返し回
数の速い時点で帯電防止性能が失われる。
(6)熱可塑性重合体フイルムの耐候性を改善するため
に、例えば特公昭57−6740号公報や特公昭60−25457号
公報記載のようにベンゾフエノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、サリチル酸フエニル系等の有機耐候剤や、特公昭
59−49938号公報開示のようにアンチモン化合物を熱可
塑性重合体に添加することが知られている。
しかしながら、上記(5)、イ.ロ.のような欠点に加
えて1〜2年の比較的短期間に耐候性効果が消失してし
まう欠点があつた。
(7)熱可塑性重合体フイルムの表面滑性を向上するた
めに、シリコーンオイルを添加することは特公昭52−48
898号公報や特公昭57−14372号公報で知られている。
しかしながら、かかる液状滑剤はブリードアウト量が多
く、フイルムの接着性が低下し、また液状滑剤の分散性
が悪く、フイルム表面粗さが大きくなり、更に溶融押し
出し時に液状滑剤が熱劣化し、発煙する欠点があつた。
(8)高温における熱可塑性重合体の熱安定性を改善す
るために、種々の有機熱安定剤を添加することがすでに
提案されている。(特公昭37−12371号公報、特公昭37
−12373号公報および特公昭44−7357号公報など) しかしながら、上記(5)イ.ロ.の欠点に加えて、熱
安定剤は長期にわたつて溶融押し出し時に飛散して重合
体の劣化を招き、同時に熱安定効果を低下させ、一方、
熱安定剤を多量に添加するとかえつて重合体の諸特性や
生産性を低下する欠点があつた。
(9)熱可塑性重合体フイルムのガスバリア性および成
形性、延伸性を向上させるために金属ハロゲン化物を添
加することは、例えば特開昭57−185349号公報ですでに
知られている。
しかしながら、金属ハロゲン化物の添加は、フイルムの
しなやかさ、透明性を大巾に低下させ、また金属ハロゲ
ン化物の吸湿性に起因する水はフイルム延伸性の改善に
は有効ではあつても、ガスバリア性、滑り性を低下させ
る問題点があり、更に金属ハロゲン化物は、重合体の溶
融押し出し時に吸水し、重合体の分解、発泡を招き、得
られた重合体チツプやフイルムの取扱い性が困難になる
等の欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明は上記従来の欠点を解消した(1)静電印加性と
電気絶縁特性に優れた極薄のコンデンサー用フイルム、
(2)一般包装用および感光性層のカバー用フイルム、
(3)熱収縮性フイルムおよびコンデンサー、ケーブル
用絶縁体、(4)および(7)磁気記録用ベースフイル
ム、(5)一般工業用・包装用シート、(6)耐候性シ
ート、(7)コンデンサー用および電気絶縁材料用フイ
ルム、(8)耐熱性フイルムおよび(9)ガスバリア性
および機械的性質に優れた食品包装用、成型用フイルム
を提供することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明の熱可塑性重合体シートは、
熱可塑性重合体に、熱可塑性重合体を5〜80体積%、特
性付与剤を1〜95体積%のそれぞれ充填率で内包する無
機質多孔性マイクロカプセルを添加混合した重合体組成
物からなることを特徴とするものである。
本発明における熱可塑性重合体とは、加熱によつて塑性
流動を示すもので、化学構造的には主として線状高分子
である。
代表的なものとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、
ポリスチレン、ポリメチルペンテンなどで代表されるポ
リオレフイン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンα、β−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン4,
4′ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネートなど
で代表されるポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリフツ化ビニリデン、ポリフツ化ビニル
などで代表されるハロゲン化ポリマー、ポリヘキサメチ
レンアジペート(ナイロン66)、ポリε−カプロラクタ
ム(ナイロン6)、ナイロン610、などで代表されるポ
リアミド、さらにポリアクリロニトリル、ポリビニルア
ルコールなどのビニルポリマー、ポリアセタール、ポリ
エーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフエニレ
ンエーテル、ポリスルホン、ポリフエニレンスルフイド
およびそれらの共重合体や混合体などであり、本発明の
場合、特にポリエステル、ポリフエニルスルフイド、ポ
リアミド、ポリスルホン、ポリフツ化ビニリデンが好ま
しい。
また、本発明で使用する無機質多孔性マイクロカプセル
(以下、単にマイクロカプセルと略称する)とは、その
粒子の一つの径が0.1μmから100μmと微小で、第1図
に示すように壁材1が平均10〜600Åの平均細孔の多孔
質で球形の容器であり、内部に中空部2を有しており、
中空2に液体、固体や気体を自由に封入・放出できるも
のである。
代表的な製造方法としては、例えば特公昭54−6251号公
報、特公昭57−55454号公報、特公昭55−43404号などに
記載されている「界面反応法」、すなわち水溶液沈澱反
応によつて無機粉体を調整する方法であるが、その調整
過程において、油中水滴型(W/Oタイプ)エマルジヨン
を用いることによつて中空・球形・多孔質の無機粉体微
粒子を調整することにより製造することができる。
マイクロカプセルを構成する無機材料の壁材としては、
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム等の
アルカリ土類金属炭酸塩、珪酸カルシウム、珪酸バリウ
ム、珪酸マグネシウムなどのアルカリ土類金属珪酸塩、
リン酸カルシウム、リン酸バリウム、リン酸マグネシウ
ムなどのアルカリ土類金属リン酸塩、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウムなどのアルカリ土類金
属硫酸塩、無水珪酸、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸
化鉄、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化コ
バルト、酸化ニツケル、酸化マンガンなどの金属酸化
物、水酸化鉄、水酸化ニツケル、水酸化アルミニウム、
水酸化カルシウム、水酸化クロムなどの金属水酸化物、
珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸銅などの金属珪酸
塩、炭酸亜鉛、炭酸アルミニウム、炭酸コバルト、炭酸
ニツケル、塩基性炭酸銅などの金属炭酸塩、などが代表
的なものである。
マイクロカプセルの大きさは、0.05〜80μmの範囲に可
変であり、本発明の場合、特に0.1〜10μmの平均粒形
分布のシヤープな球形ものが、熱可塑性重合体との相溶
性、分布性などがよくて好ましい。
カプセル粒子表面の細孔径はBET法で測定して20〜600Å
の範囲であるが、本発明の場合、20〜100Åの範囲に主
たる細孔径を有する分布のものが好ましい。
もちろん形状は完全な球形であるものが、分散性、流動
性、易滑性、平滑性、耐摩耗性などの点で好ましい。
このように微小球で、しかも細孔を有する多孔質である
ために、その粒子表面積は著しく大きくBET法で測定し
て100〜1000m2/gにもなり、さらに見掛け比重も小さく
0.1〜0.4程度となる。
なお、このマイクロカプセルの壁の厚さも、0.01〜5μ
m程度と自由に変えられ、これは外力による変形、破壊
などの力学特性のみならず、内包物の外部への放出特性
などによつて決められる。
かかるマイクロカプセルに、本発明で用いる特性付与剤
を内包させる方法としては、含浸法あるいは懸濁法など
があるが、本発明の場合、含浸法の方が生産性、品質な
どの点で好ましい。
また、マイクロカプセルに熱可塑性重合体を内包させる
方法としては、上記特性付与剤を内包させたマイクロカ
プセルを、熱可塑性重合体の重合時に添加するのが最も
好ましい。
マイクロカプセルが熱可塑性重合体を内包する量は、充
填率5〜80体積%、好ましくは10〜40体積%であること
が必要である。上記割合より少ない場合は、熱可塑性重
合体とマイクロカプセル間にボイドが生じたり、特性付
与剤がマイクロカプセルの細孔を通じて熱可塑性重合体
およびその表面にブリードアウトしにくくなるばかりか
溶融押出し工程で特性付与剤が空気中に飛散したり熱分
解・ゲル化によるフイルムの外観に異物やスジなどが多
発し、商品価値を大巾に低下させてしまう欠点がある。
マイクロカプセル中の熱可塑性重合体の上限の容量割合
は、特性付与剤が有機化合物の場合は40体積%、無機化
合物の場合は80体積%以内であるのが好ましい。これは
特性付与剤の効果を発揮させるために必要な含有上限値
である。
マイクロカプセルには、上記熱可塑性重合体と特性付与
剤以外に20体積未満の空隙を含んでいてもよいことは明
らかである。
次に、本発明をマイクロカプセルに内包される特性付与
剤とそれを内包したカプセルの添加量を説明する。
(1)導電性金属酸化物 導電性金属酸化物としては、酸化アンチモン、酸化イン
ジウム、酸化第2錫およびこれらの混合物等が好ましく
使用され、マイクロカプセルが、かかる金属酸化物を内
包する量は、充填率3〜80体積%であり、こら金属酸化
物を内包したマイクロカプセルの熱可塑性重合体への添
加量は、0.001〜5.0重量%である。
金属酸化物の内包量が3体積%に満たないと導電特性が
不足し、溶融重合体の比抵抗が低下せず、また内包量が
80体積%を越えるとマイクロカプセルの径が大きくな
り、フイルムの電気特性を低下させる原因となる。
更に熱可塑性重合体への、金属酸化物内包マイクロカプ
セルの添加量が0.001重量%に満たないと上記同様導電
性が不足し、5.0重量%を越えるとフイルムの電気絶縁
特性が悪化する。
(2)有機染料、有機顔料 有機染料、有機顔料の種類は特に限定されず、例えば有
機染料としてはアントラキノン系、アゾ系、スチリル
系、アゾメチン系、アゾメチン系を挙げることができ
る。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、アチン顔料、銅フ
タロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリノン顔料、
媒染染料系顔料をあげることができる。
かかる有機染料、有機顔料をマイクロカプセルに内包さ
せる量としては、特に限定はしないが充填率20〜95体積
%と高い方が色が鮮明になって好ましい。
また、このカプセルの熱可塑性重合体への添加量は、色
の濃淡や光沢度などにより任意に選択できるが、通常0.
001〜30重量%程度のものがよい。
(3)架橋剤 架橋剤は、熱可塑性重合体と反応して共有結合可能な基
を有するものであれば、如何なるものであつても良く、
例えば分子中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有する
化合物(A)として、ジビニルベンゼン、ジビニルフル
ホン等を挙げることができる。
あるいは、上記化合物(A)と分子中に唯一個の脂肪族
不飽和結合を有するモノビニル化合物(B)との共重合
体を用いることもでき、化合物(B)としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、およびこれらのメチルまたはグリ
シジルエステル、無水マレイン酸およびそのアルキル誘
導体、ビニルグリシジルエーテル、酢酸ビニル、ビニル
ベンゼン誘導体等を挙げることができる。
化合物(A)および(B)はそれぞれ一種以上用いられ
るが更にエチレンやスチレンを加え共重合させても良
い。
かかる架橋剤をマイクロカプセルに内包させる量は、充
填率10〜95体積%程度が好ましい。また、架橋剤を内包
したマイクロカプセルの添加量は、架橋度によるが0.00
1〜5重量%程度である。
(4)微粒子 微粒子としては、酸化ケイ素、マイカ、タルク、カオリ
ンおよび珪酸ジルコニウムなどの含ケイ素微粒子、酸化
亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、リン酸マグネシウ
ム、および硫酸ストロンチウムなどの第2属金属酸化
物、塩、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ト
リウムおよびカーボンブラツクなどを挙げることができ
るが、熱可塑性重合体の透明性の点からは酸化ケイ素、
酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化ケイ素が好まし
い。
かかる微粒子は、粒径300〜2000mμの凝集粒子を分散媒
中に均一に分散させて粒径20〜200mμの一次粒子とし、
分散媒中でマイクロカプセルに内包させ、しかる後に熱
可塑性重合体に添加、分散される。
一次粒子はマイクロカプセルに内包され、カバーされて
いることによつて、二次凝集が防止される。
一次粒子のマイクロカプセルの内包量は、3〜80体積
%、好ましくは5〜40体積%程度であり、一次粒子を内
包したマイクロカプセルの熱可塑性重合体への添加量は
目的によっても異なるが0.001〜10重量%程度である。
(5)帯電防止剤 帯電防止剤とは、フイルムの帯電を防止するために添加
されるものであるが、本発明の場合には銀、銅などの酸
化物のように熱可塑性重合体フイルムを不透明化するも
のは好ましくない。
本発明の場合、親油基と親水基を有し、適当なHLBを有
する化合物でグアニジン誘導体、含リン酸陰イオン活性
剤、スルホン酸類などの陰イオン活性剤、ポリアミドア
ミン、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、などの
陽イオン活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフエノー
ルやアルキルアミドエーテルなどのポリエチレングリコ
ール系非イオン性活性剤、モルホリン誘導体、イミダゾ
リン誘導体、ベタイン類、アミン酸類などの両性活性剤
など、およびそれらの混合体である。
代表的な帯電防止剤の商品としては、“アーモスタツ
ト"10(3級アミン系:ライオン油脂(株))、“エレ
クトロストリツパー"EA(カチオン系:花王アトラス
(株))、“レジスタツト"113(エステル型非イオン
系:第1工業製薬(株))、“サンスタツト"2515(両
性系:三洋化成(株))、“アンテツクス"C200(第4
級アンモニウム塩系:東邦化学(株))などがある。
本発明の場合、帯電防止性能は優れているが、生産性の
割いものは特に効果があり、そのような帯電防止剤とし
ては上記に示したような室温で液状のものである。
マイクロカプセルに帯電防止剤を内包させる量として
は、充填率1体積%の微量から、95体積%程度の高充填
まで可能であるが、本発明の場合、生産性、長期品質の
安定性などから考えて5〜70体積%程度のものが優れて
いる。
また、帯電防止剤を内包したマイクロカプセルの添加量
としては、0.001〜40重量%、好ましくは0.01〜15重量
%のものが操作性、生産性、品質の点で優れている。
通常、帯電防止性があるものは、表面固有抵抗値で1013
オーム・cm以下、好ましくは1011オーム・cm以下のもで
ある。
(6)紫外線吸収剤 本発明で用いる紫外線吸収剤は、270〜400μmの波長を
完全に吸収するものが理想的であるが、紫外線吸収剤を
内包したマイクロカプセルが添加された熱可塑性重合体
が吸収する波長の光のみを吸収するものであつても良
い。
かかる紫外線吸収剤の例としては、従来から知られてい
るベンゾフエノン系、例えば“Mark"LA51(アデカアー
ガス)、“Seesorb"(白石カルシウム)、“Uvinul"40
0、“Uvinul"D−500(シントラ化学)、“Unisorb"100
(協同薬品)、ベンゾトリアゾール系、例えば“Tinuvi
n"Pまたは326(ガイギイ社)、“Usolvin"VS(7−KCol
or Corp)、サリチル酸スエニル系、例えば“Seesorb"2
01(色石カルシウム)、“Lightsorbar"Salo(ダウ・ケ
ミカル社)等多数を挙げることができ、その種類は特に
限定されるものではないが、FDA認可のものが好まし
い。
かかる紫外線吸収剤がマイクロカプセルに内包される量
は、充填率1〜95体積%であり、このカプセルの熱可塑
性重合体への添加量は、0.001〜20重量%である。
(7)液状滑剤 使用される液状滑剤は、特に限定されないが、例えばジ
メチルポリシロキサン、メチルフエニルポリシロキサ
ン、メチルエチルホリシロキサン、メチルブチルポリシ
ロキサン等のメチルアルキルポリシロキサンおよびジフ
エニルポリシロキサン、等の有機ポリシロキサンや、合
成ワックス(TMC1008,三洋化成製)などの様なワックス
を挙げることができる。
マイクロカプセルにかかる液状滑剤を内包させる量とし
ては、充填率1〜95体積%であり、このマイクロカプセ
ルの熱可塑性重合体への添加量は0.001〜10重量%であ
る。
(8)熱安定剤 本発明で使用される熱安定剤としては、硫酸鉛、亜硫酸
鉛、ケイ酸鉛、炭酸鉛等の無機塩類、例えば“スタビネ
ツクス“TCA(水沢化学)およびステアリン酸鉛、サリ
チル酸鉛、例えば“TVS"CS−B(日東化学)等の鉛石
鹸、ステアリン酸カドミウム、ラウリン酸カドミウム、
安息香酸カドミウム等のカドミウム石鹸、例えば“シナ
カレツド”(品川化工)、“Mark"702(アデカアーガ
ス)、ステンアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等と亜鉛石
鹸、例えば“TMT"−103(東京フアインケミカル)、ス
テアリン酸バリウム、オクチル酸バリウム等のバリウム
石鹸、例えばミナカレツドBS−10(品川化工)等の金属
石鹸類、およびジブチル錫ラウレート系、例えば“TN"
−5B(堺化学工業)、“TVS"N2000(日東化学)をあげ
ることができる。
かかる熱安定剤をマイクロカプセルに内包させる量は、
充填率1〜95体積%であり、このマイクロカプセルの熱
可塑性重合体への添加量は0.0001〜5重量%である。
(9)金属ハロゲン化物 本発明における金属ハロゲン化物とは次の元素からなる
化合物をいう。
すなわち、金属とは元素周期表Ia〜VIIa族、Ib〜IVb族
の中から任意に選ばれた元素であり、ハロゲンとは元素
周期表のVIIb族の中から任意に選ばれた元素である。
これの中で好ましいものは、次の特性を有するものであ
る。
即ち、 イ.金属ハロゲン化物を構成する金属の中、少なくとも
一つの金属の第1イオン化ポテンシヤルが10eV以下であ
る。
ロ.金属ハロゲン化物を構成する金属が、Ia族のみから
なる場合は、少なくとも一つの金属のイオン結晶半径が
0.9Å以下である。
本発明では使用される金属ハロゲン化物の代表例として
は、下記に示すものが挙げられるが、これに限定される
ものではない。
a.塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、沃化マグネシ
ウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、塩化ストロン
チウム。
b.塩化リチウム、臭化リチウム、沃化リチウム。
c.塩化コバルト、塩化銅、塩化亜鉛、臭化コバルト、臭
化亜鉛、塩化ニツケル。
d.塩化ベリリウム、塩化ランタン、塩化セリウム、塩化
モリブデン、塩化クロム。
e.臭化銅、塩化マンガン。
f.塩化カルシウムカリウム、塩化アルミニウムナトリウ
ム、塩化マグネシウムナトリウム、 なお、2種類以上の金属ハロゲン化物を使用する場合に
は任意の組合せで使用することができる。
マイクロカプセルに上記金属ハロゲン化物を内包させる
量は、充填率10〜80体積%であり、このカプセルの熱可
塑性重合体への添加量は、0.1〜25重量%である。
さらに、マイクロカプセル内の空隙率は20体積%以下で
あるのがよい。
次に本発明の熱可塑性重合体シートの製造方法について
述べるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものでは
ない。
特性付与剤が上記の(2),(3),(5)〜(9)の
ように有機化合物の場合は、その化合物をそのまま、あ
るいは溶剤に特性付与剤をとかし、マイクロカプセル内
に含浸・浸透させ、溶剤を蒸発させる。一方、特性付与
剤が(1),(4)のように無機化合物の場合は、マイ
クロカプセル製造過程で芯物質として、該特性付与剤を
懸濁させてマイクロカプセルを生長させる。
次に、熱可塑性重合体の重合時の任意の工程で特性付与
剤を内包させたマイクロカプセルを添加し、重合する。
かくして得られた熱可塑性重合体と1種以上の特性付与
剤とを内包する無機質多孔性マイクロカプセルを、1種
類又は2種類以上ブレンドしたり、さらにはマイクロカ
プセル化していない任意の特性付与剤やその他の添加剤
と一緒に、熱可塑性重合体に添加混合したりして重合体
組成物とし、これを常法により押し出し機に供給し、重
合体の融点以上の温度で溶融させ、口金からシート状に
押し出し、キヤステイングドラムあるいはベルト上に適
当な密着手法、例えばエアーナイフ法、静電印加法、ブ
レスロール法などを用いてキヤスト冷却固化し、シート
状に成型する。
必要に応じて、縦および横方向に延伸や圧延したり、更
に熱処理やエンボス加工、カレンダリング、表面処理加
工などをしても良いことは明らかである。
かくして得られたシートの厚さは特に限定はないが、1m
m以下、好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは190μ
m以下のもので、用途によつては、50μm以下のものが
好ましい。
本発明のシートの場合、マイクロカプセルのシート断面
方向の濃度分布が、添加シート層の中央部の濃度より高
くなるような高圧押し出し、高温高倍率の延伸条件をと
ると、本発明の効果は顕著になる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、熱可塑性重合体に、熱可塑性重合体と
特性付与剤とをそれぞれ特定の充填率で内包する無機質
多孔性マイクロカプセルを添加混合したため、特性付与
剤に起因する問題、例えば溶融押出時の空気中への飛
散、飛散による口金への付着(生産性の低下)、熱分解
やゲル化、それに伴う異物の発生、染料等の延伸配向に
よる色むらの発生、架橋剤の架橋むら、不活性微粒子の
二次凝集等の問題を解消すると共に、カプセルに内包さ
れる熱可塑性重合体が内部のボイドの発生を抑制し、カ
プセルの多孔性構造が特性付与剤のブリードアウトを可
能にする。そのため、これら特性付与剤を、その種類や
性質に関係なく熱可塑性重合体に添加混合し、各特性付
与剤の特性をそれぞれ有する熱可塑性重合体シートにす
ることができる。
次に本発明の作用、効果を、無機多孔性マイクロカプセ
ルに内包された特性付与剤の種類別に述べる。
(1)導電性金属酸化物 金属酸化物がマイクロカプセルに内包され、しかもマイ
クロカプセルおよび熱可塑性重合体でガードされて熱可
塑性重合体中に添加されているので、この重合体をシー
トに溶融押し出しする際に、口金等の金属壁に金属酸化
物が付着することがなく、溶融時の比抵抗を下げるので
高い静電印加キヤスト性と、高い絶縁特性とを熱可塑性
重合体シートに付与することができる。
また、シートを油絶縁型などのコンデンサーの絶縁体と
して使用しても絶縁破壊電圧を低下することがなく、静
電印加キヤスト性と絶縁破壊電圧を両立させることがで
きる。
このことは、熱可塑性重合体に導電性金属酸化物を直接
添加する従来の方法では不可能とされていたことであ
る。
更に極薄物フイルムにも静電印加キヤスト性を付与する
ことができ、特にキヤスト時の厚さが20〜80μmの場合
には特に有効である。
しかもフイルム厚さむらがなく、生産性を向上させるこ
とができる。
従って、かかる本発明のシートは、コンデンサーの極薄
物絶縁体用として好適に使用することができる。
(2)有機染料、有機顔料 イ.熱安定性の悪い有機染料や顔料が耐熱性に有れた無
機質中空のマイクロカプセルの内包させたので、高温の
口金、短管等の金属に有機染料、有機顔料が直接接触す
ることがなく、熱分解、ゲル化が起りにくくなる。
ロ.また、口金出口やシート表面からの有機染料や顔料
の飛散も少なくなる。
従って、着色や異物の含まない表面平滑なクリアーなシ
ートが得られる。
ハ.有機染料や顔料がマイクロカプセルに内包されてい
るので、フイルム延伸の際に、染料や顔料分子が配向す
ることがなく、偏光下での色むらの発生が防止される。
従って、深み感のある、色むらのないシート状物が提供
され、一般工業用途に特に好ましく使用される。
(3)架橋剤 上記(2)、イ.およびロと同様の効果に加えて、マイ
クロカプセルの均一な分布によつて架橋密度が低くて
も、均一な架橋分布が与えられる。
従って、熱可塑性重合体にゴム状の弾性効果を期待する
ことができ、また架橋点が熱可塑性重合体と無機粒子が
介在した架橋剤との化学結合によつて形成されるので、
分子鎖の運動が阻止され、耐スクラツチ性、耐摩耗性を
向上させることもできる。
すなわち、熱可塑性重合体の融点近傍における重合体の
流れが防止されるので、熱収縮性フイルムとして包装用
途が期待され、油絶縁型コンデンサーやOFケーブルでの
油中における油膨潤が防止されるので、コンデンサー
用、ケーブル絶縁材として好ましく使用することができ
る。
(4)無機微粒子 一次粒子まで微分散された粒子がマイクロカプセルに内
包されているので、二次凝集が防止される。
従って、二次凝集によるフイルム表面の粗粒化、荒れが
防止され、表面粗さの小さい用途、例えば包装用、フロ
ツピイデイスク等の磁気記録媒体用ベースフイルム、お
よび一般工業用途に好ましく使用される。
(5)帯電防止剤 上記(2)、イ.およびロ.と同様な効果があるばかり
でなく、従って、着色や異物の含まない表面平滑なクリ
アーなシートが得られる。
ロ.更に得られたシートには、帯電防止剤が多孔質マイ
クロカプセルの細孔を通つてブリードアウトするため、
常に新しい帯電防止剤が表面に供給され、長時間の繰り
返し使用にも有れた帯電防止性を示す。
ハ.溶融押し出し時に、水中キヤストしても、水槽の水
が汚れないばかりか、得られたシートも有れた帯電防止
能を有する。
ニ.表面易接着化のためにシートの表面に強力なコロナ
放電処理をしても、ブロツキングしたり、滑り性が悪化
することがなく、易滑性、易接着性に優れている。
ホ.耐摩耗性にも優れており、無限繰り返し操作におい
ても、シート表面の多孔質マイクロカプセルがシートか
ら脱落しにくい。
ヘ.磁気記録媒体用のベースフイルムに使用する場合、
シートの易滑性のための添加剤として平均粒系1μm以
下の、無機多孔質マイクロカプセルの平均粒系よりも小
さい添加剤を使用した時に、繰り返し摩擦テスト後の帯
電防止性能や易滑性、表面平滑性に特に顕著な効果が認
められる。
(6)紫外線吸収剤 上記(2)イ.およびロ.の効果に加えて、着色・異物
がなく外観が良好である。
下記の効果が奏せられる。
ハ.着色・異物がなく外観が良好なシートが得られる。
ニ.紫外線によるフイルムの劣化は、フイルムの表層か
ら通常始まる。
すなわち本発明の場合には、表層のマイクロカプセルか
ら紫外線吸収剤が放出され、長期間にわたつて耐候性が
付与される。
従来のように紫外線吸収剤を直接に熱可塑性重合体に添
加した場合には、フイルム表層部の紫外線吸収剤の効果
の消失した後にフイルム中層部の紫外線吸収剤が表層に
移行することはなく、長期間の使用に耐えなくなる。
従って本発明の耐候性に優れたシートは、一般工業用途
や、農業用シート、熱線吸収シートとして好ましく使用
される。
(7)液状滑剤 上記(2)イ.およびロ.の効果の加えて、フイルム接
着性と易滑性を両立させることができる。
すなわち、油状滑剤の添加に起因するフイルム接着性の
低下は、重合体に油状滑剤を直接添加したことにより、
初期にブリードアウトする滑剤量が多いためである。
ところが本発明では、滑剤がマイクロカプセルに内包さ
れているので、マイクロカプセル粒子により形成された
突起部においてのみ、滑剤がブリードアウトし、突起部
以外には滑剤が存在しないので、フイルムの接着性を向
上させることができる。
また、フイルムの滑りは突起部が主体となるので、滑り
性を向上させることもでき、かつ長期間にわたる滑剤の
ブリードアウトによつて長期間の滑り性を維持し、得に
高温、高湿時の走行性を改良することができる。
従って、磁気テープ用ベースフイルムとして好適に使用
することができる。
(8)熱安定剤 上記(2)イ.およびロ.と同様な効果が奏せられ、長
期間の熱安定性を維持する外観良好なフイルムが得ら
れ、一般工業用途への使用が好ましい。
(9)金属ハロゲン化物 金属ハロゲン化物がマイクロカプセルでガードされてい
るので、金属ハロゲン化物の吸湿性が阻止され、水によ
るボイドの発生のない易滑化されたシートが与えられ
る。
すなわち、金属ハロゲン化物の直接添加の場合に比較し
て、押し出し、製膜時の取扱が容易であり、生産性を向
上させることができる。
同時に金属ハロゲン化物本来の機能としてのガスバリア
性の向上をはかることができる。
従って本発明によれば、易滑性とガスバリア性を両立さ
せることができる。
更にボイドのないことによつて、機械的特性と光学特性
も向上させることができ、かかるシートは包装用途に好
ましく使用される。
以下に本明細書で使用する測定方法について述べる。
A.絶縁破壊電圧(BDV) コンデンサー素子に交流電圧(60Hz)を毎秒100Vの上昇
速度で印加していき、完全破壊(永久破壊)の時点での
電圧計の読みを、そのコンデンサーの絶縁破壊電圧とし
た。
またコンデンサー素子の静電容量は0.5μFとした。
250V未満 × 250〜300V △ 300〜400V ○ 400Vを越える ◎ B.中心線平均粗さ:Ra(μm) JIS−BO601−1976に従つて測定した。
粗さ曲線から、その中心線の方向に測定長さlの部分を
抜き取り、この部分の中心線をX軸、縦方向をY軸と
し、粗さ曲線をY=f(x)としてとき、Raを下記の式
で求めた。
なお、カツトオフ値は0.25mmを用いた。
C.最大粗さRt(μm) 粗さ曲線の測定長さ内における最大の山と最深の谷との
距離を表す。
D.固有粘度〔η〕 ASTM D−1601に従つて測定した。
単位dl/g E.摩擦係数μs ASTM D−1894−63に従つて測定した。
μs<1.0 ○ 1.0≦μs≦3.0 △ 3.0<μs × F.表面固有抵抗値 体積固有抵抗を測定するJIS C2330の装置を用い、ガー
ド電極と対電極の端子を入れかえて主電極とガード電極
間に発生する抵抗値を測定した。
G.走行テスト 25℃、65RH%で、フイルムを外径20mmφのSUS27固定棒
(表面粗さ0.3S)に180℃巻きつけ95mm/秒の速度で、荷
重50g/8mm巾をかけ、100回繰り返し走行させた。
H.平均粒径 粒子を走査型電子顕微鏡にて粒子の画像をキヤツチし、
その粒子によつて出来る光の濃淡をイメージアナライザ
ー(例えばQTM900:ケンブリッジインストラメント製)
に結びつけ、次の数値処理によつて求めた数平均径φn
である。
Σdn/Σn=φn ただし、nは個数、dは粒子径である。
I.添加剤の濃度分布(SIMS法) 5〜15KeV程度のエネルギーのイオンビームを試料表面
にあて、スパツタリングによつて試料から発生する二次
イオンを質量分析する方法であり、ppm〜ppbの濃度領域
が扱える唯一の表面分析法である。
J.比表面積(BET法) (例えば、J.Am.Chem.Soc.,38,2219(1916)に記載され
ている。) 窒素分子を粒子表面に吸着させて、この吸着量を測定
し、下記式(1)によつて全表面が単分子吸着層で覆わ
れたときの吸着気体の容積を求め、これを窒素分子1個
の容積で割つて分子数を求めた。この分子数と下記式
(2)の吸着分子1個が表面で占める容積σを掛けるこ
とによつて比表面積を得た。
V=VmCP/(Ps−P)〔1+(C−1)P/Ps〕 (1) ただし、Vmは全表面が単分子吸着そう覆われたときの吸
着分子の容積、Vは圧力pにおける吸着気体の容積、P
は圧力を示し、Psは飽和蒸気圧、Cは定数である。
σ=1.091(M/NP) (2) ここで、σは吸着分子1個が表面で占める面積、Mは分
子量、Nはアボガドロ数、pは表面における吸着分子層
の密度を示す。
K.細孔径 島津製作所(製)デジソープ2500型を用い、BET法の収
着等温曲線からBJH法にて解析して求める。
L.空隙率 重合体の良溶媒でフイルムを室温で撹拌しながら溶解
し、添加されている不活性微粒子を遠心沈降法で分離し
た。
この分離不活性微粒子を10torrの真空下、100℃の温度
で十分乾燥させた後、この分離不活性微粒子1grをJIS C
2330の灰分含有量試験に基づき空気雰囲気下で800℃、
4時間加熱し、この時得られた単離不活性微粒子の重量
B(単位gr)を25℃,50%RHの雰囲気下で測定した。さ
らに、上記単離不活性微粒子の全空孔容積A(単位cc)
を下記に示した浸透法にて求めた。
これらの値から下記の式(1)にて空隙率を求めた。
ただしρは25℃における特性付与剤を含有した重合体の
密度(g/cc)。
なお、前記の浸透法による全空孔容積(cc)の求め方
は、一定量C(gr)の単離不活性微粒子試料を溶媒(四
塩化炭素)中で、76〜78℃の温度で5時間煮沸後、遠心
沈降法にて、粒子試料のみを分離する。次に60〜70℃の
熱風にて、30分間乾燥させ、この時の重量D(gr)を測
定する。
これらの値から下式(2)にて全空孔容積を求めた。
あるいは、特性付与剤および熱可塑性重合体のいずれに
も不活性な溶媒で、上記分離不活性微粒子E(gr)を、
真空・加圧操作でマイクロカプセルの空隙部に不活性溶
媒の含浸された微粒子の重量F(gr)から空隙容積(c
c) を求め、それから全空孔容積(cc)に対する割合を求め
る。
M.マイクロカプセルの内包物の充填率 空隙率の測定過程で得た分離不活性微粒子を、特性付与
剤および熱可塑性重合体の良溶媒に浸漬し、その溶媒の
沸点で充分長時間煮沸してマイクロカプセルから特性付
与剤と熱可塑性重合体を抽出する。該抽出液からガスク
ロマトグラフィーにて含有体積比率を算出し、 熱可塑性重合体の充填率は、 (100−空隙率)×熱可塑性重合体のマイクロカプセル
内の体積比率で与えられる。
特性付与剤の充填率は、 (100−空隙率−熱可塑性重合体の充填率)で求められ
る。
N.熱可塑性重合体中に含まれるマイクロカプセルの含有
量 マイクロカプセルの含有量は、JIS C2330灰分含有試験
法にもとづき、被測定試料A(gr)を空気雰囲気中で80
0℃、4時間加熱し、得られたフィルム活性微粒子の重
量B(gr)から にしたがって求める。
以下、本発明の実施例を述べる。
〔実施例〕
実施例1、2および比較例1〜3 導電性金属酸化物を内包する多孔質球形マイクロカプセ
ルとして平均粒径0.7μm、細孔径30Å、比表面積550m2
/g、見掛け比重0.37g/ccの球形多孔質中空シリカS−1
(鈴木油脂製)を用い、導電性金属酸化物として酸化ス
ズ30体積%内包させた。
このマイクロカプセルをポリエチレンテレフタレートの
重合段階に添加して、導電性金属酸化物およびポリエチ
レンテレフタレート内包の球形多孔質中空シリカ(ポリ
エチレンテレフタレートの充填率70%)を0.05重量%含
有させたポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略
記する)(固有粘度〔η〕=0.65、ジエチレングリコー
ル0.3モル%共重合)を重合した。
得られたPET組成物を180℃で2時間乾燥後、押し出し機
に供給し、285℃で溶融させた後、100Kg/cm2以上の濾過
圧力をかけて口金から吐出させ、静電荷を印加させなが
ら30℃に保たれた鏡面クロムメツキ・ロール上にキヤス
トして無配向シートを得た。
このシートを縦方向に95℃で3.9倍延伸し、つづいて98
℃で4.1倍、横方向に延伸後、215℃で横方向に5%のリ
ラツクスを許しながら3秒間熱固定した。
かくして得られた厚さ2μmの二軸配向フイルム(実施
例1)及び厚さ6μmの二軸配向フイルム(実施例2)
の特性を第1表に示した。また、導電性金属酸化物を添
加しなかったこと以外は実施例1と同様にして作製した
フィルム(比較例1)と、前記導電性金属酸化物を直接
添加した以外は実施例2と同様にして作製した厚さを異
にする2種類のフィルム(比較例2,3)の特性を第1表
に示した。
第1表から明らかなように、本発明によれば極薄物の静
電印加キヤスト性に優れたフイルムが得られ、かつこの
フイルムは静電印加キヤスト性と共に絶縁破壊電圧(BD
V)の点でも優れていることが明らかである。
実施例3、比較例4 実施例1において、分散染料スミカロン・オレンジ13
(住友化学製)をマイクロカプセルに85体積%PETを15
体積%内包させ、このマイクロカプセルをPETに0.05重
量%添加混合してPET組成物とした以外は、実施例1と
同様にして厚さ75μmのPETフィルム(実施例3)を製
造した。
得られたフィルム特性を、染料を直接添加混合したPET
組成物を使用して製造したフィルム(比較例4)の特性
と比較して第2表に示した。
なお、第2表において、Iは直交ニコル下での300nm〜1
500nmの光線透過率を示し、IIは平行位での光線透過率
を示す。
この第2表から明らかなように、本発明のフイルムで
は、偏光下での色むら防止効果が著しいことがわかる。
実施例4、比較例5 架橋剤としてジビニルベンゼンを65体積%、ポリプロピ
レンを25体積%、空隙率10体積%充填した平均粒径5μ
mのマイクロカプセルを、ポリプロピレン(メルトフロ
ーインデックス1dl/g、立体規則性指数II=99.5%)に
1.5重量%添加混合してポリプロピレン組成物とし、こ
れを押出機から溶融押出しし、プロスロールをそなえた
キャストロール上に密着冷却固化させた。該キャストシ
ートを、130℃に加熱された縦延伸ロール上で5倍延伸
後、158℃に加熱された横延伸テンタ−内で10倍延伸
後、165℃で横方向に5%のリラックスをさせながら熱
固化し厚さ90μmの二軸延伸ポリプロピレンフイルム
(実施例4)を得た。
一方、比較例5としてジビニルベンゼンを上記ポリプロ
ピレンに直接0.05重量%添加する以外は、実施例4と全
く同様にして厚さ90μmの二軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを得た。
架橋度とは、フイルムをn−ペプタンに溶解させ、溶解
残渣のフイルムに対する重量%で表わす。
膨潤度は、ドデシルベンゼンの80℃液に48時間浸漬後の
フイルム厚み増加割合を表わす。
このように、架橋剤をマイクロカプセルに内包させるこ
とにより、フイルムの着色もなく、得られたフイルムの
膨潤も小さく優れていることが判る。
実施例5、比較例6 カーボンブラツク40体積%、PET60体積%を充填したマ
イクロカプセルをPETに5重量%添加した以外は実施例
1と同様にPET組成物とし、このPET組成物から厚さ75μ
mのPETフィルム(実施例5)を製造した。
カーボンブラツク2重量%を直接にPETに添加した比較
例6との比較結果を第4表に示す。
第4表からカーボンブラックの直接添加は、二次凝集を
招いてフイルム表面が荒れ、ドロップアウトを生じ、遮
光性も低下することが明らかである。
遮光性は900nmの光線の透過率で30%未満のものを○、3
0〜60のものを△、60%を越えるものを×とした。
実施例6 帯電防止剤としてサンスタツト721(カチオン系第4級
アンモニウム塩、常温で液体、三洋化成製)を92体積
%、PETを8体積%内包させたマイクロカプセルを0.50
重量%および平均粒径160μmのコロイダルシリカ(平
均粒径120mμ触媒化成工業製)を0.2重量%を添加した
以外は実施例1と同様にPET組成物とし、このPET組成物
からPETフィルムを製造した。
ただし、延伸条件は、PETシートを縦方向に120℃で1.8
倍、95℃で2.9倍、トータル5.2倍になるように2段階で
延伸し、つづいて98℃で4.0倍横方向に延伸であり、得
られた二軸配向フイルムの厚さは9μmであつた。
得られたフイルムの特性を第5表に示す。
第5表から明らかなように、走行テストを繰り返して
も、優れた帯電防止性と滑り特性を有しており、帯電防
止性能はむしろ走行後の方が優れた値を示している。
比較例7 実施例6で用いた帯電防止剤内包の球形多孔質中空シリ
カの代りに、アエロジルATT(平均粒径0.4μm、デグツ
サ製)を0.05重量%、帯電防止剤として実施例6と同様
なものを0.5重量%添加したPET組成物を用い、実施例6
と全く同様にして二軸延伸し、厚さ9μmのフイルムを
得た。
得られたフイルムの品質を上記第5表に示したが、繰り
返し走行で表面固有値のみならず、摩擦係数も大巾に悪
化し、磁気テープ用ベースフイルムとしては使用できな
いことが判る。
もちろん、このフイルムは製膜工程中で、帯電防止剤の
飛散が激しく、更にゲル化物を混入して、全体に着色し
ており、外観、品質とも良くない。
実施例7 実施例6の縦延伸条件を87℃で3.3倍延伸に変更する以
外は、実施例7と同様にして厚さ9μmの二軸配向フイ
ルムを得た。
第5表から明らかなように、実施例6よりも走行テスト
後の帯電防止効果や易滑性効果において劣ることが判
る。
これらの原因追究のために、二次イオン質量スペクトル
(SIMS)装置を用いて、無機添加剤SiO2の断面方向の濃
度分布を測定し、濃度の極大を示すフイルム表層からの
厚さ、および濃度を求めた。結果を第6表に示す。
第6表から、製膜工程条件で添加剤の断面方向の濃度分
布が異なり品質に差の出ることが判る。
実施例8 実施例6で用いた液状の帯電防止剤の代りに固体状の帯
電防止剤エリオンA−34(カチオン径第4級アンモニウ
ム塩、ペースト状、三洋化成製)を用いた以外は、実施
例6と全く同一条件で製膜した。
得られたフイルムは、前記第5表に示したように、添加
剤種によって異なり走行前でも帯電防止効果が少し劣
り、走行後もごくわずか帯電防止性は劣化することが判
る。
比較例14、15 実施例6で用いた帯電防止剤とPETとの混合体を内包さ
せたマイクロカプセルを用いるかわりに、帯電防止剤の
みをマイクロカプセルに内包させた場合(比較例14)、
マイクロカプセルを使わずに、直接PETに0.5重量%添加
した場合(比較例15)の溶融押出時における添加剤の飛
散量、フィルム外観、表面固有抵抗及びフィルム内のボ
イドの有無について評価し、その結果を実施例6の場合
と比較して第7表に示した。
第7表から、実施例6は溶融押出時に添加剤(帯電防止
剤)の飛散がなく、外観が奇麗で、良好な帯電防止性を
有するフィルム内にボイドのないフィルムであった。
これに対し、比較例14及び比較例15は、いずれも溶融押
出時に帯電防止剤が飛散し、帯電防止性の悪い、フィル
ム内にボイドのある外観の悪いフィルムであった。
実施例9、比較例8 紫外線吸収剤として、ベンゾトリアゾール系のTinuvin3
26(ガイギイ社製)を70容量%、PETを30容量%充填し
たマイクロカプセルを5重量%添加混合してPET組成物
とした以外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフ
イルムを製造した。
ただし、フイルム延伸条件は、縦方向に120℃で1.7倍、
95℃で2.9倍延伸し、次いで98℃で横方向に4.0倍延伸
し、190℃で5.0%のリラツクスを許しながら5秒間熱固
定した。
得られたフイルム厚さは100μmであつた。
また、マイクロカプセルに内包せずに、直接PETを添加
した場合を比較例8で示した。
フイルム特性を第8表に示す。
第8表から、紫外線吸収剤をマイクロカプセルに内包さ
せることによつて、長期耐候性が向上することが明らか
である。
長期耐候性とは、屋外で2年間暴露させたのちにフイル
ムの破断伸度が、未処理のものに比べて50%を越える保
有率を有するものを○、50〜30%のものを△、30%未満
のものを×とした。
実施例10および比較例9 シリコンオイルSH200(粘度50CP)を95容量%、PET5容
量%充填したマイクロカプセルを0.01重量%添加混合し
てPET組成物とした以外は、実施例1と同様してPETフイ
ルムを製造した。
ただし、延伸条件は、縦方向に115℃で1.6倍、95℃で3.
0倍、次いで横方向に95℃で4.0倍延伸し、195℃で5%
のリラツクスを与えながら3秒間熱固定した。
得られたフイルムの厚さは9μmであつた。
また、シリコンオイルを直接添加した場合を比較例9で
示した。
フイルム特性を第9表に示す。
第9表から、シリコンオイルがマイクロカプセル徐放さ
れるので、走行前後における滑り性(μs)の差が小さ
く、表面状態が良好で、かつ比較例とでは、接着力に大
きな差があることが判る。
実施例11および比較例10 熱安定剤として亜鉛系金属石鹸TMT−103(東京フアイン
ケミカル製)60容量%、PETを40容量%内包したイクロ
カプセルを0.1重量%添加混合してPET組成物とした以外
は、実施例1と同様にしてPETフイルムを得た。
延伸条件は実施例10と同様であり、フイルム厚さは25μ
mであつた。
フイルム品質を第10表に示す。
本発明のフイルムを150℃で2か月使用しても〔η〕の
低下がなかつた。
一方、金属石鹸を直接、PETに添加すると(比較例1
0)、〔η〕の大巾な低下が見られた。
実施例12、比較例11〜13 ガスバリア性向上のための金属ハロゲン化物としてLiCl
を60容量%、ナイロン6を40容量%内包したマイクロカ
プセルをナイロン6(相対粘度3.2)に5重量%添加混
合してナイロン6組成物とした以外は、実施例1と同様
にして15μm厚さのフイルムを製造した。
ただし、延伸条件は、縦方向に80℃で3倍、横方向に85
℃で3倍延伸し、190℃で7%のリラツクスを与えなが
ら5秒間熱固定した。
また、比較例として金属塩化物を直接添加した場合を示
した。
得られたフイルム特性を第11表に示す。
酸素バリア性とは、JISにしたがって測定した酸素透過
率が15μm当り、2(cc/日m2)未満のものを○、2〜1
0(cc/日m2)のものを△、10(cc/日m2)を越すものを
×とした。
第11表から明らかなように、金属塩化物をマイクロカプ
セルに内包することによつて、チツプの吸湿が制御さ
れ、取扱が容易になつて生産性の向上がもたらされ、ガ
スバリア性、延伸、滑り性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する無機質多孔性マイクロカプセ
ルの拡大断面概要図である。 1……壁材、2……中空部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−81157(JP,A) 特開 昭59−145245(JP,A) 特開 昭60−8219(JP,A) 特開 昭51−2749(JP,A) 特開 昭53−115762(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性重合体に、熱可塑性重合体を5〜
    80体積%、特性付与剤を1〜95体積%のそれぞれ充填率
    で内包する無機質多孔性マイクロカプセルを添加混合し
    た重合体組成物からなることを特徴とする熱可塑性重合
    体シート。
  2. 【請求項2】前記特性付与剤が、(1)導電性金属化合
    物、(2)有機染料又は有機顔料、(3)架橋剤、
    (4)無機微粒子、(5)帯電防止剤、(6)紫外線吸
    収剤、(7)液状滑剤、(8)熱安定剤及び(9)金属
    ハロゲン化物からなる群から選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項1に記載の熱可塑性重合体シート。
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