JPH0691936B2 - 悪臭ガスの脱臭方法 - Google Patents

悪臭ガスの脱臭方法

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JPH0691936B2
JPH0691936B2 JP1315168A JP31516889A JPH0691936B2 JP H0691936 B2 JPH0691936 B2 JP H0691936B2 JP 1315168 A JP1315168 A JP 1315168A JP 31516889 A JP31516889 A JP 31516889A JP H0691936 B2 JPH0691936 B2 JP H0691936B2
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乃大 矢出
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荏原インフイルコ株式会社
株式会社荏原総合研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、悪臭ガスの脱臭に係り、特に下水処理場、し
尿処理場、各種工場等から発生する悪臭ガスを生物学的
に脱臭する脱臭方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より生物学的に悪臭ガスを脱臭する脱臭方法は公知
であったが次に示す欠点があった。
定常の性能が出るまでの馴致期間が1ケ月と長くかか
る。
原ガスの濃度変動に弱い。
処理風量を上げた場合、硫化メチルや二硫化メチルの
除去が悪化し全体として処理成績が低下する。そのため
に処理性能の向上にはSV=100 1/h程度の長い接触時間
や低空塔速度(LVG=0.1m/sec以下)にする必要があ
り、過大な設備となる。
また、粉末活性炭を併用する生物学的脱臭方法も知られ
ている(特開昭59−48651号公報)。この方法は、活性
汚泥を含む循環液に粉末活性炭を添加したものと、悪臭
ガスを気液接触させるために、 大部分の活性炭が循環液中に存在するから、悪臭ガス
と活性炭とが接触する機会は少ない。
活性炭の表層が活性汚泥で暑くおおわれているので悪
臭成分と活性炭との反応が遅い。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記したように、従来技術においては馴致期間が長いと
か、処理成績を上げるために過大な設備にしなければい
けないとか、又は活性炭を添加しても活性炭添加の効果
が十分上がらない等の問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決し、処理性能の
早期安定化と処理設備費を低減させ、しかも活性炭添加
の効果を十分に発揮させることのできる悪臭ガスの脱臭
方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、充填材を充填
した充填層で、循環液と悪臭ガスとを接触させて、生物
学的に悪臭ガスを脱臭する方法において、該充填層の少
なくとも一部の充填材として、すでに形成している生物
膜の表層部に粉末活性炭の粒子を付着せしめて用いるも
のである。
前記のように、本発明は、充填塔内に微生物の保持を目
的とした充填層を設け、該充填層の少なくとも一部にす
でに形成された生物膜の表層部に、粉末活性炭の粒子を
付着させ、その活性炭粒子による悪臭ガス成分の吸着、
濃縮を行い、その周辺に存在する微生物により、生物学
的に悪臭成分の分解・除去すると同時に、活性炭の再生
を行い、その吸着や濃縮機能の回復を計る方法である。
循環液に添加された粉末活性炭の粒子は、すでに充填材
上に付着生息している微生物が生産する粘性物質(バイ
オポリマー)を介して、その生物膜上に強固に付着され
る。
そして、付着した活性炭粒子の表面は大半、生物膜上に
露出していて、この部分で流入する悪臭ガスの悪臭成分
や、気液平衡に達した循環液から悪臭成分を吸着し濃縮
する。その後、十分な時間をかけて生物学的にそれら悪
臭成分を分解除去し、活性炭も再生する。
以上のように、乾式で処理する通常の活性炭吸着処理と
異なり、本発明は充填層中で気液接触状態で悪臭ガスか
ら悪臭成分を除去するものである。
また、前記したように、活性汚泥を含む循環液に粉末活
性炭を添加して充填塔で処理する方法もあるが、(特開
昭59−48651号公報)、この場合、活性炭粒子が完全に
活性汚泥中に存在する状態であり、吸着材としての活性
炭を有効に利用していない。
つまり、活性炭粒子の表面が、活性汚泥で厚くおおわれ
ているために、直接活性炭に悪臭成分が吸着されにく
い。
吸着できても、生物学的な分解に必要な酸素(O)、ま
たは活性炭粒子表面の微生物を好気的に保つための酸素
(O)の供給、つまり拡散による供給が非常に遅く、吸
着された悪臭成分の分解が困難となる。
これに対して、本発明は活性炭粒子の表面上に、たとえ
薄い生物膜が生成したとしても、非常に好気的であり、
吸着された悪臭成分が非常に早く生物学的に分解・除去
できる。
そして、充填層が2つ以上に分割されている場合、ガス
の流れ方向の最終の充填層の充填材上に形成された生物
膜の表層に、その粘着性の体外分泌物を介して、活性炭
の粒子を付着させて脱臭するのが好適である。
上記のように、本発明は、充填層中で悪臭ガスと循環液
を気液接触させて、生物学的処理によりガス中の悪臭を
除去する脱臭方法において、充填材に生物膜を形成させ
た後、その生物膜の表層に粉末活性炭の粒子を付着せし
め、活性炭による悪臭成分の吸着、濃縮を行ったのち、
微生物によって生物学的に吸着、濃縮された悪臭成分
を、分解・除去することで該活性炭の再生を行い、その
吸着、濃縮機能を回復させ、効果的な脱臭を行う方法で
ある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明で処理できる悪臭ガスとしては、硫化水素、有機
硫黄化合物、アンモニア、フェノール、有機酸、こげ臭
等の少なくとも一種類以上を含んだガスである。
本発明には、ポリプロピレンなどの合成樹脂を成型した
ハイレックスやテラレットなど、いずれの市販の充填材
でも使用できるが、充填材内部に連通空間を有し、微生
物の保持が容易で、更に比表面積が大きく、同一添加量
でも活性炭粒子を薄く広く付着可能なスポンジ充填材が
特に良い。
使用するスポンジの形状はセル数(25mm直線上のセル、
気泡の数)5〜30が良い。
次に、本発明の一例について、その概略断面図を示した
第1図で説明する。
微生物を含む活性汚泥等の種汚泥を受水部8に添加し、
循環水ポンプ7で塔上部の散水部5より散水する。同時
に、ガス入口部2より悪臭ガスを導入し、脱臭処理を開
始する。
数日で循環水が清澄になり、悪臭ガスの悪臭成分、例え
ば硫化水素などが大部分除去され始めれば、更に粉末活
性炭を受水部8に添加し、同様に散水部5より散水す
る。
粉末活性炭は、非常に短時間でスポンジ充填材に形成さ
れた生物膜の表層に付着、捕捉できる。
このようにして、悪臭ガスは充填層内で循環水と気液接
触させることにより、その悪臭成分が直接生物学的に処
理されたり、生物膜上に存在する活性炭に吸着、濃縮
後、時間をかけて十分に生物学的に分解除去される。
尚、悪臭成分を分解除去する微生物のために、水補給や
pH調整等が必要である。
第2図は、充填層3,3′が2つに分割されている場合を
示す本発明の概略断面図である。先の第1図と同様に悪
臭ガスを通気しつつ、充填層3,3′に生物膜を形成させ
たのちに、第2充填塔1′の受水部8′に粉末活性炭を
添加し、散水部5′より散水して、生物膜の表層上に活
性炭粒子を付着させる。
この活性炭の付着作業は、数時間で完了する。
このように付着せしめた活性炭は、第1充填塔出口ガス
に残留する悪臭成分、つまり第1充填塔1で生物学的に
完全に分解除去できなかった悪臭成分や、第1充填塔1
でほとんど除去できない生物学的に非常に分解速度の遅
い悪臭成分に対して、効果的な処理が可能となり装置全
体の脱臭性能の向上に寄与する。
活性炭は粉末状であればどれでもよい。
活性炭粒子の粒径は、200メッシュ(0.074mm)程度が使
用できる。
活性炭の添加量は、1塔当りの充填層容量に対して0.01
〜3.0%(重量)である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されない。
実施例−1 悪臭ガスを第1図の装置で実験した。処理条件とその結
果を下記及び第1表に示す。
処理条件 循環液のMLSSを2000ppmに調製後、悪臭ガスを通気しつ
つ、循環液を充填層に散水した。スポンジ充填材の場合
数日で、ハイレックスでは約10日間で、MLSSは10ppm以
下になり、充填材表面に生物膜が形成された。その後、
本発明では粉末活性炭(荏原インフィルコ(株)製エバ
ダイヤ50LP 4kg(含水率50%))を循環液に添加し、充
填層に散水して、活性炭粒子を該生物膜表層に付着させ
た。スポンジ充填材では数時間で、ハイレックスでは約
1日で、循環液のSSが10ppm以下になり、活性炭は消失
した。
尚、第1表は連続運転開始30日目の処理成績である。
実施例−2 悪臭ガスを第2図の装置で実験した。処理条件とその結
果を下記及び第2表に示す。
処理条件 以下の処理条件は実施例−1と同じ。
実施例−1と同じ方法で、第1充填塔と第2充填塔に悪
臭ガスを通気しつつ、充填材に生物膜を形成させた。そ
の後、第2充填塔の循環液に粉末活性炭(荏原インフィ
ルコ(株)製エバダイヤ50LP 2kg(含水率50%))を添
加し、実施例−1と同様にして生物膜表層に活性炭粒子
を付着させた。
第2表は、連続実験開始30日目の処理成績であるが、市
販のハイレックスでもその生物膜上に活性炭粒子を配置
することで、非常に処理性能が向上した。
〔発明の効果〕
本発明は、悪臭ガスを生物学的に分解する場合、その分
解速度が遅い悪臭成分を、充填材に生物膜(微生物を含
む活性汚泥)を介して付着せしめた活性炭により、吸着
・濃縮そして生物学的に分解除去する脱臭方法であるた
めに、次の効果を有する。
定常運転までの期間が短縮できる。
原ガスの濃度変動に強い。
接触時間が短くでき処理設備の小型化が可能である。
本発明は、脱臭装置の運転開始直後から安定した良好な
処理性能が期待でき、かつ装置の小型化を容易にする脱
臭方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するための装置の概略
断面図で、第2図はもう1つの発明を説明するための装
置の概略断面図である。 1……充填塔 2,2′……ガス入口部 3,3′……スポンジ充填層 4,4′……多孔板 5,5′……散水部 6,6′……ガス出口部 7,7′……循環水ポンプ 8,8′……受水部 9,9′……補給水+NaOH 10……連絡管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−68117(JP,A) 特開 昭63−175620(JP,A) 特開 平1−266835(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填材を充填した充填層で、循環液と悪臭
    ガスとを接触させて、生物学的に悪臭ガスを脱臭する方
    法において、該充填層の少なくとも一部の充填材とし
    て、すでに形成している生物膜の表層部に粉末活性炭の
    粒子を付着せしめて用いることを特徴とする悪臭ガスの
    脱臭方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、少なくとも一部の
    充填材が、充填層の最終部充填材であることを特徴とす
    る悪臭ガスの脱臭方法。
JP1315168A 1989-12-06 1989-12-06 悪臭ガスの脱臭方法 Expired - Lifetime JPH0691936B2 (ja)

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