JPH0691425B2 - D形フリップフロップを使用した分周回路 - Google Patents

D形フリップフロップを使用した分周回路

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JPH0691425B2
JPH0691425B2 JP62088509A JP8850987A JPH0691425B2 JP H0691425 B2 JPH0691425 B2 JP H0691425B2 JP 62088509 A JP62088509 A JP 62088509A JP 8850987 A JP8850987 A JP 8850987A JP H0691425 B2 JPH0691425 B2 JP H0691425B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 D形フリップフロップ(以下D−FFという)を使用した
分周回路において、複数のD−FFを直列に縦続接続した
場合にも、出力の遅延量は1個のD−FFの遅延量となる
ように、各D−FFはセレクタと結合接続され、セレクタ
は第1,第2アンド回路とオア回路とを有し、第1アンド
回路には制御信号の逆信号とD−FFのQ出力が入力さ
れ、第2アンド回路には制御信号と出力が入力され、
第1,第2アンド回路の出力は、オア回路を介してD−FF
のD端子に、またクロックCLKはCK端子に入力され、Q
出力は分周出力となると共に次段のセレクタへの制御信
号とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明はデータ伝送装置等に使用されるD形フリップフ
ロップ(以下D−FFという)を使用した分周回路の改良
に関する。
〔従来技術と発明が解決しようとする問題点〕 以下従来例を図を用いて説明する。
第3図においてD形フリップフロップ(以下D−FFとい
う)10,11,12は図の如く直列に接続され、D−FF10のCK
端子にはクロックが入力され、Q1よりは2分周出力が取
出され、またよりの出力はD−FF11のCK端子及びD
−FF10のD端子に入力される。
D−FF11ではQ2より4分周出力が取出され、よりの
出力はD−FF12のCK端子及び11のD端子に入力される。
従ってD−FF12でも10,11と同様であり、Q3からは8分
周出力が得られ、Q3出力は次段のD−FFのCK端子及びD
−FF12のD端子に入力される。
かかる分周回路の各部の動作図は第4図に示される。
D−FF10ではクロックCLKによって反転し、図においてQ
1,出力が取り出される。この場合Q1出力はクロック
CLKの周期に対し2分周出力となっており、Q1,はク
ロックCLKに対しt1の遅延の後に出力される。
D−FF11は、D−FF10の出力で制御されるので、
より更にt1の遅延時間後に転換し、Q2,出力を発
生する。D−FF12でも同様で、D−FF11の出力で制
御され、出力よりt1時間の遅延の後Q3,出力を
発生するが、このQ3,出力はD−FF10が転換した時
のクロックCLKより3t1の遅延となっている。
即ち分周回路の各段毎にそれぞれのD形フリップフロッ
プの転換のための遅延時間が相加され、上述の如く各D
−FFの転換のための遅延時間が等しい場合、D−FFの遅
延時間に対し直列接続のD−FFの数を乗じた時間が分周
回路の遅延時間となり、遅延量が大で、高速化の妨げと
なり、又段数により遅延量が変わるので遅延量の計算が
複雑になるという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は本発明によって、第1アンド回路,第2ア
ンド回路及びオア回路を有するセレクタと、セレクタの
オア回路の出力がD端子に、またクロックがCK端子にそ
れぞれ入力されるD形フリップフロップとを備え、セレ
クタにおいて第1アンド回路には制御信号の逆信号及び
D形フリップフロップのQ出力が入力され、第2アンド
回路には制御信号及びD形フリップフロップのQ出力と
が入力され、第1,第2アンド回路の出力はオア回路に入
力され、D形フリップフロップのQ出力は分周出力とな
ると共に次段のセレクタへの制御信号となる如く構成さ
れていることを特徴とするD形フリップフロップを使用
した分周回路によって解決される。
〔作用〕
本発明では分周回路の各段をセレクタとD形フリップフ
ロップとの結合によって構成し、D−FFのQ出力は次段
のセレクタに対する制御信号となるように各段間が接続
される。
さらにQ出力は自段のセレクタ第1アンド回路に、また
Q出力は第2アンド回路にそれぞれ入力され、前段より
のQ出力は制御信号としてこの自段のセレクタの第2ア
ンド回路にはそのまま、また第1アンド回路には逆信号
として印加される。
しかもD−FFはD端子への“1"入力のない状態では出
力は“1"となっているので、前段よりのQ出力の“1"
と、自段のQ出力の“1"とで自段のD−FFが転換し、そ
のQ出力が“1"となると、前段よりのQ出力が“0"とな
っても、第1アンド回路によって、このD−FFは状態を
続け、Q出力“1"が維持され、この状態は前段よりの次
のQ出力“1"が再び“0"になるまで維持される。従って
そのQ出力は前段よりのQ出力の1/2周期となる。
またかかる動作において、各段のD−FFはクロックCLK
で制御され、各段のD−FFは前段のQ出力の入力の際ク
ロックCLKよりt1の遅延時間後に転換するので、分周回
路の遅延時間は1個のD−FFの遅延時間t1のみとなり、
各段のD−FFの遅延時間は相加されることはない。
従って分周回路は従来回路に比較して高速度で動作し、
かつ分周回路の遅延時間の計算は簡単となる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図によって説明する。
第1図は本発明の実施例としての分周回路であり、第2
図は第1図の回路の各部の動作図である。
第1図において分周回路の各段は図の如くセレクタ15,1
6,17とそれぞれ対応するD形フリップフロップ(以下D
−FFという)18,19,20の組合わせとなっている。
また各セレクタは、例えば第1段の如く第1アンド回路
21,第2アンド回路22及びオア回路23で構成され、第1
アンド回路21には制御信号の逆信号とD−FF18のQ1出力
が入力され、また第2アンド回路には制御信号とD−FF
18の出力が入力され、各アンド回路の出力はオア回
路に入力され、オア回路の出力はD−FF18のD端子に入
力される。
D−FF18のクロック端子CKにはクロックCLKが入力され
る。
またD−FF18のQ1出力は前述の如くセレクタの第1アン
ド回路21に入力されると共に分周出力となり、さらに次
段のセレクタへの制御信号となっている。
さらに第3段のセレクタへの制御信号D−FF18のQ1出力
とD−FF19のQ2出力がアンドAND30を介して与えられ
る。また各D−FFはD端子に“1"が与えられるとクロッ
クCLKにおいて一定の遅延時間t1後に転換するものとす
る。かかる本発明による分周回路の動作を第2図の動作
図によって説明する。
即ち本発明による分周回路では、動作の際第1段のセレ
クタへは制御信号として“1"が固定して与えられ、また
D−FF18ではの出力は“1"であるので、第2アンド
回路22は出力“1"をオア回路23を介してD−FF18のD端
子に与える。
これによってD−FF18はクロックCLKが与えられると一
定の遅延時間t1の後転換し、Q1は“1"、は“0"の如
き出力を発生する。Q1出力は2分周出力となると共に制
御信号となってセレクタ16の第2アンド回路25にはその
まま、また第1アンド回路24には逆信号として与えられ
る。
さらにQ1出力はセレクタ15の第1アンド回路21に入力さ
れるが、この21には制御信号として“1"の逆信号が与え
られているので出力は生じない。しかしQ1出力は“0"と
なっているので、第2アンド回路22からの“1"出力、即
ちD−FF18のD端子への“1"出力はなくなり、従ってD
−FF18は次のクロックCLKにおいてt1の遅延時間後に転
換する。
これによってQ1は再び“1"出力となり、セレクタ15の第
2アンド回路22に与えられるので、これよりの“1"出力
はオア回路23を介してD−FF18のD端子に与えられ、ク
ロックCLKよりt1の遅延時間の後転換する。
従ってD−FF18は図示の如きQ1,Q1出力を発生し、これ
はクロックCLKの周期の1/2周期となっていると共に、次
段のセレクタ16への制御信号となる。
第2段のセレクタ16にD−FF18のQ1出力が与えられる
と、その時は“1"となっているのでクロックCLKに
よってD−FF18はt1の遅延時間の後転換し、Q2,Q2出力
を発生する。しかしてQ2は“1"より“0"に転換するが、
Q2は“0"より“1"に転換しており、またQ1が“1"より
“0"になっても、これは第1アンド回路24では“1"とし
て与えられるので、第1アンド回路24よりの“1"はオア
回路26を介してD−FF19のD端子に与えられ、従ってQ1
が“0"となり、も“0"となっても、D−FF19は転換
せずQ2は“1"を出力する。
しかしてQ1が再び“1"なった後“0"になると第1,第2ア
ンド回路24,25のいづれからも、オア回路26を介する
“1"がD−FF19のD端子には与えられなくなり、D−FF
19は次のクロックCLKにおいてt1の遅延時間後に転換
し、Q2は“0"、Q2は“1"となる 即ちD−FF19はD−FF18よりのQ1出力で制御されて、図
の如くQ2,Q2出力を断続出力し、Q2出力はクロックCLKに
対し4分周出力となる。
第3段のセレクタ17への制御信号はQ2とQ1の出力がAND3
0を介して与えられる。即ち第2図に示すAND30の出力に
応じてセレクタ17を介し、D−FF20はクロックCLKより
時間t1の遅延後転換し、図の如く断続し、Q3出力は8分
周出力となる。
かかる本発明では、D−FF18,19,20のいづれでもセレク
タに前段より制御信号の“1"が与えられると、クロック
CLKよりt1の遅延時間後に転換し、2分周,4分周,8分周
をQ端子より出力する。
〔発明の効果〕
即ち各D−FFの転換のための遅延時間が加算されること
はなく、遅延時間は1個のD−FFのt1のみとなる。従っ
て分周回路は従来例より高速に動作し、かつ遅延時間の
計算は簡単となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の分周回路、第2図は第1図の
回路の動作図を示し、第3図は従来例の分周回路で第4
図はその動作図を示す。 図において、10,11,12,18,19,20はそれぞれD形フリッ
プフロップ、15,16,17はセレクタ、21,24,27は第1アン
ド回路、22,25,28は第2アンド回路、23,26,29はオア回
路を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1アンド回路,第2アンド回路及びオア
    回路を有するセレクタと、セレクタのオア回路の出力が
    D端子に、またクロックがCK端子にそれぞれ入力される
    D形フリップフロップとを備え、セレクタにおいて第1
    アンド回路には制御信号の逆信号及びD形フリップフロ
    ップのQ出力が入力され、第2アンド回路には制御信号
    及びD形フリップフロップの出力とが入力され、第1,
    第2アンド回路の出力はオア回路に入力され、D形フリ
    ップフロップのQ出力は分周出力となると共に次段のセ
    レクタへの制御信号となる如く構成されていることを特
    徴とするD形フリップフロップを使用した分周回路。
JP62088509A 1987-04-10 1987-04-10 D形フリップフロップを使用した分周回路 Expired - Lifetime JPH0691425B2 (ja)

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