JPH0645891A - パルス整形回路およびそれを利用した可変分周器システム - Google Patents
パルス整形回路およびそれを利用した可変分周器システムInfo
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- JPH0645891A JPH0645891A JP19816092A JP19816092A JPH0645891A JP H0645891 A JPH0645891 A JP H0645891A JP 19816092 A JP19816092 A JP 19816092A JP 19816092 A JP19816092 A JP 19816092A JP H0645891 A JPH0645891 A JP H0645891A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力クロックの周波数が高いときでもハイレ
ベルの期間とロウレベルの期間を一定時間確保し、安定
に動作するパルス整形回路を提供する。 【構成】 フリップフロップ1のD入力をハイレベルに
固定し、フリップフロップ1のQ出力を遅延回路2に入
力し、遅延回路2の出力をフリップフロップ1のリセッ
ト端子に与え、出力信号をフリップフロップ1のQ出力
からとるように構成する。
ベルの期間とロウレベルの期間を一定時間確保し、安定
に動作するパルス整形回路を提供する。 【構成】 フリップフロップ1のD入力をハイレベルに
固定し、フリップフロップ1のQ出力を遅延回路2に入
力し、遅延回路2の出力をフリップフロップ1のリセッ
ト端子に与え、出力信号をフリップフロップ1のQ出力
からとるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体回路に関し、さ
らに詳しくは、パルス整形回路およびそれを利用した可
変分周器システムに関する。
らに詳しくは、パルス整形回路およびそれを利用した可
変分周器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】以下図面を用いて、従来のパルス幅伸張
回路と可変分周器を含むシステムについて説明する。図
7に、代表的な従来例のパルス幅伸長回路を示す。図7
において、入力信号11はOR回路5の第1の入力端子
25と遅延回路2の入力端子17へ入力され、遅延回路
2の出力端子18はOR回路5の第2の入力端子24へ
入力され、出力信号12はOR回路5の出力端子26か
ら出力される。
回路と可変分周器を含むシステムについて説明する。図
7に、代表的な従来例のパルス幅伸長回路を示す。図7
において、入力信号11はOR回路5の第1の入力端子
25と遅延回路2の入力端子17へ入力され、遅延回路
2の出力端子18はOR回路5の第2の入力端子24へ
入力され、出力信号12はOR回路5の出力端子26か
ら出力される。
【0003】以上のように構成された従来例の回路の動
作を図8のタイミングチャートを参照しながら説明す
る。簡単のためOR回路の遅延はないものとする。図7
の回路に、時刻T1にハイレベル(以下Highという)に
遷移し、時刻T3にロウレベル(以下Lowという)に遷移
するパルスが信号入力端子11から入力されたとする。
遅延回路2の出力は入力から遅延時間(T2−T1)分だ
け遅れるとする。すなわち時刻T2にHighとなり時刻T4
(=T3+(T2−T1))にLowとなる。この遅延回路2
の出力とパルスと入力パルスのORをとったものが信号
出力端子12に出力信号として出力されるので、出力パ
ルスは時刻T1にHigh、時刻T4にLow となり出力パルス
幅は入力パルス幅に遅延回路2の遅延時間を加えたもの
となる。
作を図8のタイミングチャートを参照しながら説明す
る。簡単のためOR回路の遅延はないものとする。図7
の回路に、時刻T1にハイレベル(以下Highという)に
遷移し、時刻T3にロウレベル(以下Lowという)に遷移
するパルスが信号入力端子11から入力されたとする。
遅延回路2の出力は入力から遅延時間(T2−T1)分だ
け遅れるとする。すなわち時刻T2にHighとなり時刻T4
(=T3+(T2−T1))にLowとなる。この遅延回路2
の出力とパルスと入力パルスのORをとったものが信号
出力端子12に出力信号として出力されるので、出力パ
ルスは時刻T1にHigh、時刻T4にLow となり出力パルス
幅は入力パルス幅に遅延回路2の遅延時間を加えたもの
となる。
【0004】図10は代表的なパルススワロー方式の可
変分周器の構成を示すブロック図である。分周されるべ
き信号は信号入力端子11から可変分周器7のクロック
入力端子29に入力され、分周比は分周比制御回路6の
分周比出力端子28から可変分周器7の分周比入力端子
31に入力され、可変分周器7の分周出力は分周出力端
子30から出力され、パルス幅伸張回路9の入力端子3
2に入力され、その出力端33から分周比制御回路6の
クロック入力端子27に入力される。
変分周器の構成を示すブロック図である。分周されるべ
き信号は信号入力端子11から可変分周器7のクロック
入力端子29に入力され、分周比は分周比制御回路6の
分周比出力端子28から可変分周器7の分周比入力端子
31に入力され、可変分周器7の分周出力は分周出力端
子30から出力され、パルス幅伸張回路9の入力端子3
2に入力され、その出力端33から分周比制御回路6の
クロック入力端子27に入力される。
【0005】分周比制御回路6は可変分周器7の発生す
るパルスに同期して分周比を生成し、可変分周器7に与
えるという動作を行う。
るパルスに同期して分周比を生成し、可変分周器7に与
えるという動作を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示したパルス幅
伸張回路においては、入力パルスが短い周期で連続して
入力されると出力パルスのLowの期間が確保できないと
いう問題点がある。この問題点について図9のタイミン
グ図を参照しながら説明する。Highの期間がT3−T1で
Lowの期間がT4−T3の入力信号が図7のパルス幅伸張
回路の信号入力端11から入力されたとする。さらに遅
延回路2の遅延時間(T2−T1)は入力信号がLowの期
間より長いとする。そのときにはT5−T3は遅延回路2
の遅延時間と等しく、遅延回路2の出力は時刻T2から
T5の間Highである。このときのパルス幅伸張回路の出
力信号は入力信号と遅延回路2の出力の論理和となるの
で、図9に示すように時刻T1よりHighのままとなる。
特にこの出力をクロックとして使う場合は問題が発生す
る。図10に示す可変分周器を含むシステムでは、図7
に示したようなパルス幅伸張回路を利用しているので、
分周比をあまり小さくすると上に述べたような理由で制
御回路のクロックがHighに固定され、分周比を生成でき
なくなる。正常動作時は、分周比を小さくならないよう
に制御回路で制御できるが、初期状態においては、分周
比は不定であり、いつまでたっても制御回路が動かない
という可能性がある。
伸張回路においては、入力パルスが短い周期で連続して
入力されると出力パルスのLowの期間が確保できないと
いう問題点がある。この問題点について図9のタイミン
グ図を参照しながら説明する。Highの期間がT3−T1で
Lowの期間がT4−T3の入力信号が図7のパルス幅伸張
回路の信号入力端11から入力されたとする。さらに遅
延回路2の遅延時間(T2−T1)は入力信号がLowの期
間より長いとする。そのときにはT5−T3は遅延回路2
の遅延時間と等しく、遅延回路2の出力は時刻T2から
T5の間Highである。このときのパルス幅伸張回路の出
力信号は入力信号と遅延回路2の出力の論理和となるの
で、図9に示すように時刻T1よりHighのままとなる。
特にこの出力をクロックとして使う場合は問題が発生す
る。図10に示す可変分周器を含むシステムでは、図7
に示したようなパルス幅伸張回路を利用しているので、
分周比をあまり小さくすると上に述べたような理由で制
御回路のクロックがHighに固定され、分周比を生成でき
なくなる。正常動作時は、分周比を小さくならないよう
に制御回路で制御できるが、初期状態においては、分周
比は不定であり、いつまでたっても制御回路が動かない
という可能性がある。
【0007】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するパルス整形回路およびそれを利用した可変分周期
を提供することを目的とする。
決するパルス整形回路およびそれを利用した可変分周期
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のパルス整形回路は、クロックの入力極性
とリセット極性とが同じであり、D入力はHighに固定さ
れており、入力信号はクロック端子に入力され、出力信
号は出力端子から出力されるフリップフロップと、前記
フリップフロップの出力を入力とし、前記フリップフロ
ップのリセット端子にその出力信号を加える遅延回路と
を備えているのを基本構成とする。
めに、本発明のパルス整形回路は、クロックの入力極性
とリセット極性とが同じであり、D入力はHighに固定さ
れており、入力信号はクロック端子に入力され、出力信
号は出力端子から出力されるフリップフロップと、前記
フリップフロップの出力を入力とし、前記フリップフロ
ップのリセット端子にその出力信号を加える遅延回路と
を備えているのを基本構成とする。
【0009】また、本発明の可変分周器システムは、パ
ルス幅伸張部に本発明のパルス整形回路を用いることに
より構成される。
ルス幅伸張部に本発明のパルス整形回路を用いることに
より構成される。
【0010】請求項1記載のパルス整形回路はフリップ
フロップと1つの遅延回路から構成されている。
フロップと1つの遅延回路から構成されている。
【0011】請求項2記載のパルス整形回路は請求項1
の回路に、さらに1つ以上の遅延回路とAND回路また
はOR回路を加えたものから構成されている。
の回路に、さらに1つ以上の遅延回路とAND回路また
はOR回路を加えたものから構成されている。
【0012】請求項3記載の可変分周器システムは従来
の可変分周器を含むシステムのパルス幅伸張回路として
請求項1または請求項2のパルス整形回路を用いること
により構成される。
の可変分周器を含むシステムのパルス幅伸張回路として
請求項1または請求項2のパルス整形回路を用いること
により構成される。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成において、このパルス整形
回路にパルスが入力されるとフリップフロップが入力パ
ルスの立ち上がりで Highを出力し、遅延時間後にフリ
ップフロップがリセットされ出力がLowとなり、さらに
遅延時間が経過するまでリセット状態を保つので、入力
信号の立ち上がりから遅延時間だけHigh、遅延時間だけ
Lowの出力信号が出力されるように作用する。
回路にパルスが入力されるとフリップフロップが入力パ
ルスの立ち上がりで Highを出力し、遅延時間後にフリ
ップフロップがリセットされ出力がLowとなり、さらに
遅延時間が経過するまでリセット状態を保つので、入力
信号の立ち上がりから遅延時間だけHigh、遅延時間だけ
Lowの出力信号が出力されるように作用する。
【0014】フリップフロップがHighを出力していると
きや、フリップフロップがリセット状態のときは、この
パルス整形回路の出力は入力信号の影響を受けない。し
たがって、入力パルス幅に依存しない信号を出力するこ
とができ、また従来の回路のように出力がHighで固定さ
れることはない。
きや、フリップフロップがリセット状態のときは、この
パルス整形回路の出力は入力信号の影響を受けない。し
たがって、入力パルス幅に依存しない信号を出力するこ
とができ、また従来の回路のように出力がHighで固定さ
れることはない。
【0015】請求項2記載の構成において、複数の遅延
回路によりこのパルス整形回路の出力がHighになってか
らフリップフロップをリセットするタイミングとパルス
整形回路の出力がLowになってからフリップフロップの
リセットを解除するタイミングを個別に設定できるの
で、出力信号のHighの期間とLowを確保する期間を個々
に変化させることができるように作用する。
回路によりこのパルス整形回路の出力がHighになってか
らフリップフロップをリセットするタイミングとパルス
整形回路の出力がLowになってからフリップフロップの
リセットを解除するタイミングを個別に設定できるの
で、出力信号のHighの期間とLowを確保する期間を個々
に変化させることができるように作用する。
【0016】請求項3記載の回路において、可変分周器
の分周出力信号を請求項1または2の構成のパルス整形
回路に入力し、このパルス整形回路の出力を分周比制御
回路のクロックとして用いることにより初期状態での分
周比がどのような値でも分周比制御回路のクロックに安
定したパルスが入力され、正常に動作するように作用す
る。
の分周出力信号を請求項1または2の構成のパルス整形
回路に入力し、このパルス整形回路の出力を分周比制御
回路のクロックとして用いることにより初期状態での分
周比がどのような値でも分周比制御回路のクロックに安
定したパルスが入力され、正常に動作するように作用す
る。
【0017】
【実施例】(実施例1)以下図面を参照しながら、この
発明の第1の実施例のパルス整形回路について説明す
る。図1は、第1の実施例であるパルス整形回路の構成
を示すブロック図である。この回路は、信号入力端子1
1からの入力信号がクロック入力端子14に与えられ、
D入力13はHigh(Vcc)に固定され、Q出力16を信号
出力端子12へあたえるフリップフロップ1と、フリッ
プフロップ1のQ出力16を入力端子17への入力と
し、その出力端子18からの出力をフリップフロップ1
のリセット端子15へ与える遅延回路2とから構成され
ている。
発明の第1の実施例のパルス整形回路について説明す
る。図1は、第1の実施例であるパルス整形回路の構成
を示すブロック図である。この回路は、信号入力端子1
1からの入力信号がクロック入力端子14に与えられ、
D入力13はHigh(Vcc)に固定され、Q出力16を信号
出力端子12へあたえるフリップフロップ1と、フリッ
プフロップ1のQ出力16を入力端子17への入力と
し、その出力端子18からの出力をフリップフロップ1
のリセット端子15へ与える遅延回路2とから構成され
ている。
【0018】以上のように構成された回路の動作を図2
のタイミング図を参照しながら説明する。初期状態では
フリップフロップ1はリセット状態ではないと仮定して
おく。入力パルスが時刻T1に立ち上がるとフリップフ
ロップ1の出力はHighとなる。この出力は遅延回路を通
ってフリップフロップ1のリセット端子に入力され、時
刻T2にフリップフロップ1をリセットし、フリップフ
ロップ1の出力はLowとなる。
のタイミング図を参照しながら説明する。初期状態では
フリップフロップ1はリセット状態ではないと仮定して
おく。入力パルスが時刻T1に立ち上がるとフリップフ
ロップ1の出力はHighとなる。この出力は遅延回路を通
ってフリップフロップ1のリセット端子に入力され、時
刻T2にフリップフロップ1をリセットし、フリップフ
ロップ1の出力はLowとなる。
【0019】フリップフロップ1はリセット端子15の
入力すなわち遅延回路2の出力がHighのあいだLowを出
力し、時刻T3にリセットは解除される。これで一連の
動作が終了し、以降はこの動作の繰り返しとなる。T2
−T1とT3−T2は遅延回路2の遅延時間であるので、
このパルス整形回路の出力信号は遅延回路2の遅延時間
だけHighとなり、その後遅延回路2の遅延時間の間Low
が確保される。時刻T1からT3までは、このパルス整形
回路の出力は入力に依存しないのでこの期間にパルスが
入力されても無視される。初期状態ではフリップフロッ
プ1はリセット状態ではないと仮定したが、もし初期状
態でフリップフロップ1がリセット状態であれば、フリ
ップフロップ1の出力はLowとなり遅延回路の遅延時間
後にリセットが解除される。それ以降は上で記述した動
作と同じになる。
入力すなわち遅延回路2の出力がHighのあいだLowを出
力し、時刻T3にリセットは解除される。これで一連の
動作が終了し、以降はこの動作の繰り返しとなる。T2
−T1とT3−T2は遅延回路2の遅延時間であるので、
このパルス整形回路の出力信号は遅延回路2の遅延時間
だけHighとなり、その後遅延回路2の遅延時間の間Low
が確保される。時刻T1からT3までは、このパルス整形
回路の出力は入力に依存しないのでこの期間にパルスが
入力されても無視される。初期状態ではフリップフロッ
プ1はリセット状態ではないと仮定したが、もし初期状
態でフリップフロップ1がリセット状態であれば、フリ
ップフロップ1の出力はLowとなり遅延回路の遅延時間
後にリセットが解除される。それ以降は上で記述した動
作と同じになる。
【0020】この例では、出力のパルスがhighの期間と
lowの期間を確保している間に次のクロックが入ってい
るために入力の周波数と出力の周波数が異なっている
が、入力クロックの周波数が低いときには同じ周波数と
なる。
lowの期間を確保している間に次のクロックが入ってい
るために入力の周波数と出力の周波数が異なっている
が、入力クロックの周波数が低いときには同じ周波数と
なる。
【0021】なお、フリップフリップ1のD入力の極性
とフリップフロップ1の出力の極性を互いに逆にしても
動作は同様となる。 (実施例2)図3(a)は第2の実施例である複数の遅
延回路とAND回路とを用いたパルス整形回路のブロッ
ク図である。この回路の動作は実施例1とほぼ同様であ
るが、出力信号がHighである期間をLowを確保する期間
より長くすることができる。
とフリップフロップ1の出力の極性を互いに逆にしても
動作は同様となる。 (実施例2)図3(a)は第2の実施例である複数の遅
延回路とAND回路とを用いたパルス整形回路のブロッ
ク図である。この回路の動作は実施例1とほぼ同様であ
るが、出力信号がHighである期間をLowを確保する期間
より長くすることができる。
【0022】この回路は、信号入力端子11よりの入力
信号がクロック端子14に入力され、D入力端子13は
highに固定され、信号出力端子12にQ出力端子16か
らの出力を与えるフリップフロップ1と、フリップフロ
ップ1のQ出力端子16からの出力を入力端子17の入
力とする遅延回路2と、遅延回路2の出力端子18の出
力を入力端子19の入力とし、遅延回路2より遅延時間
が短い遅延回路3と、遅延回路2の出力端子18の出力
を第1の入力端子21への入力とし、遅延回路3の出力
端子20の出力を第2の入力端子22の入力とし、その
出力端子23の出力をフリップフロップ1のリセット端
子15に与えるAND回路4とから構成されている。
信号がクロック端子14に入力され、D入力端子13は
highに固定され、信号出力端子12にQ出力端子16か
らの出力を与えるフリップフロップ1と、フリップフロ
ップ1のQ出力端子16からの出力を入力端子17の入
力とする遅延回路2と、遅延回路2の出力端子18の出
力を入力端子19の入力とし、遅延回路2より遅延時間
が短い遅延回路3と、遅延回路2の出力端子18の出力
を第1の入力端子21への入力とし、遅延回路3の出力
端子20の出力を第2の入力端子22の入力とし、その
出力端子23の出力をフリップフロップ1のリセット端
子15に与えるAND回路4とから構成されている。
【0023】この回路の動作を図4のタイミング図を参
照しながら説明する。実施例1と同様に初期状態ではフ
リップフロップ1はリセット状態ではないと仮定してお
く。時刻T1にパルスが入力されフリップフロップ1の
出力はHighとなる。遅延回路2の出力は時刻T2にHigh
となり遅延回路3の出力は時刻T3にHighとなる。AN
D回路4により2つの遅延回路の出力が共にHighのとき
にフリップフロップ1はリセットされるので、時刻T3
からT4まではフリップフロップ1の出力はLowである。
遅延回路2の出力がLowとなる期間は遅延回路2の遅延
時間T2−T1より長く、遅延回路3の遅延時間は遅延回
路2の遅延時間より短いので遅延線がすべてHighになる
までフリップフロップはリセットされず、このパルス整
形回路の出力はT3−T1時間Highで、その後T4−T3時
間はLowが確保される。
照しながら説明する。実施例1と同様に初期状態ではフ
リップフロップ1はリセット状態ではないと仮定してお
く。時刻T1にパルスが入力されフリップフロップ1の
出力はHighとなる。遅延回路2の出力は時刻T2にHigh
となり遅延回路3の出力は時刻T3にHighとなる。AN
D回路4により2つの遅延回路の出力が共にHighのとき
にフリップフロップ1はリセットされるので、時刻T3
からT4まではフリップフロップ1の出力はLowである。
遅延回路2の出力がLowとなる期間は遅延回路2の遅延
時間T2−T1より長く、遅延回路3の遅延時間は遅延回
路2の遅延時間より短いので遅延線がすべてHighになる
までフリップフロップはリセットされず、このパルス整
形回路の出力はT3−T1時間Highで、その後T4−T3時
間はLowが確保される。
【0024】また初期状態でフリップフロップ1がリセ
ット状態のときは実施例1と同様にLowの出力が遅延回
路2と3を通じてフリップフロップ1のリセット端子1
5に入力され、フリップフロップ1はリセットされ、上
に説明したときと同様となる。 (実施例3)図3(b)は第3の実施例である複数の遅
延回路とOR回路とを用いたパルス整形回路のブロック
図である。この実施例は実施例2の動作とほとんど同じ
であるが、出力信号がHighである期間をLowを確保する
時間より短くすることができる。
ット状態のときは実施例1と同様にLowの出力が遅延回
路2と3を通じてフリップフロップ1のリセット端子1
5に入力され、フリップフロップ1はリセットされ、上
に説明したときと同様となる。 (実施例3)図3(b)は第3の実施例である複数の遅
延回路とOR回路とを用いたパルス整形回路のブロック
図である。この実施例は実施例2の動作とほとんど同じ
であるが、出力信号がHighである期間をLowを確保する
時間より短くすることができる。
【0025】この回路は、信号入力端子11よりの入力
信号がクロック入力端子14に入力され、D入力端子1
3はhighに固定され、信号出力端子12にQ出力端子1
6の出力を与えるフリップフロップ1と、フリップフロ
ップ1のQ出力端子16の出力を入力端子17の入力と
する遅延回路2と、遅延回路2の出力端子18の出力を
入力端子19の入力とする、遅延回路2より遅延時間が
短い遅延回路3と、遅延回路2の出力端子18の出力を
第1の入力端子24の入力とし、遅延回路3の出力端子
20の出力を第2の入力端子25の入力とし、その出力
端子26の出力をフリップフロップ1のリセット端子1
5に与えるOR回路5とから構成されている。
信号がクロック入力端子14に入力され、D入力端子1
3はhighに固定され、信号出力端子12にQ出力端子1
6の出力を与えるフリップフロップ1と、フリップフロ
ップ1のQ出力端子16の出力を入力端子17の入力と
する遅延回路2と、遅延回路2の出力端子18の出力を
入力端子19の入力とする、遅延回路2より遅延時間が
短い遅延回路3と、遅延回路2の出力端子18の出力を
第1の入力端子24の入力とし、遅延回路3の出力端子
20の出力を第2の入力端子25の入力とし、その出力
端子26の出力をフリップフロップ1のリセット端子1
5に与えるOR回路5とから構成されている。
【0026】この回路の動作を図5のタイミング図を参
照しながら説明する。実施例1と同様に初期状態ではフ
リップフロップ1はリセット状態ではないと仮定してお
く。時刻T1にパルスが入力されフリップフロップ1の
出力はHighとなる。遅延回路2の出力は時刻T2にHigh
となり遅延回路3の出力は時刻T3にHighとなる。OR
回路5により遅延回路の出力のどちらかがHighのときに
フリップフロップ1はリセットされるので、時刻T2か
らT4まではフリップフロップ1の出力はLowになる。遅
延回路2の出力がHighの期間は遅延時間T2−T1より長
く、遅延回路3の遅延時間は遅延回路2の遅延時間より
短いので遅延線がすべてLowになるまでフリップフロッ
プ1はリセット状態を保ち、このパルス整形回路の出力
はT2−T1時間だけHighで、その後T4−T2時間はLow
が確保される。
照しながら説明する。実施例1と同様に初期状態ではフ
リップフロップ1はリセット状態ではないと仮定してお
く。時刻T1にパルスが入力されフリップフロップ1の
出力はHighとなる。遅延回路2の出力は時刻T2にHigh
となり遅延回路3の出力は時刻T3にHighとなる。OR
回路5により遅延回路の出力のどちらかがHighのときに
フリップフロップ1はリセットされるので、時刻T2か
らT4まではフリップフロップ1の出力はLowになる。遅
延回路2の出力がHighの期間は遅延時間T2−T1より長
く、遅延回路3の遅延時間は遅延回路2の遅延時間より
短いので遅延線がすべてLowになるまでフリップフロッ
プ1はリセット状態を保ち、このパルス整形回路の出力
はT2−T1時間だけHighで、その後T4−T2時間はLow
が確保される。
【0027】また初期状態でフリップフロップ1がリセ
ット状態のときは実施例1と同様にLowの出力が遅延回
路2と3を通じてフリップフロップ1のリセット端子に
入力され、フリップフロップ1はリセットされ、上に説
明したときと同様となる。 (実施例4)図6は第4の実施例である可変分周器シス
テムのブロック図である。この回路は信号入力端子11
の入力がクロック入力端子29に与えられる可変分周器
7と、可変分周器7の分周出力30を入力とする図1記
載のパルス整形回路8と、パルス整形回路8の出力をク
ロック端子27に入力し、可変分周器7の分周比入力端
子31に分周比出力端子28の分周比を出力する分周比
制御回路とから構成されている。
ット状態のときは実施例1と同様にLowの出力が遅延回
路2と3を通じてフリップフロップ1のリセット端子に
入力され、フリップフロップ1はリセットされ、上に説
明したときと同様となる。 (実施例4)図6は第4の実施例である可変分周器シス
テムのブロック図である。この回路は信号入力端子11
の入力がクロック入力端子29に与えられる可変分周器
7と、可変分周器7の分周出力30を入力とする図1記
載のパルス整形回路8と、パルス整形回路8の出力をク
ロック端子27に入力し、可変分周器7の分周比入力端
子31に分周比出力端子28の分周比を出力する分周比
制御回路とから構成されている。
【0028】図10に示した従来例のパルス幅伸張回路
9の代わりに図1に示したパルス整形回路8を用いるこ
とにより、実施例1で記述したように初期状態の分周比
に関わらず安定したクロックが制御部に入力され、分周
比を正常の値に設定することができる。
9の代わりに図1に示したパルス整形回路8を用いるこ
とにより、実施例1で記述したように初期状態の分周比
に関わらず安定したクロックが制御部に入力され、分周
比を正常の値に設定することができる。
【0029】なお、この実施例では図1に示したパルス
整形回路8を用いることで説明したが図3(a),
(b)のパルス整形回路を用いても同様の効果が得られ
る。
整形回路8を用いることで説明したが図3(a),
(b)のパルス整形回路を用いても同様の効果が得られ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明のように、本発明のパルス整形
回路を用いれば、入力信号をクロック端子に与え、D入
力をHighに固定し、Q出力を出力信号とするフリップフ
ロップと、前記フリップフロップの出力を入力とし、そ
の出力を前記フリップフロップのリセット端子に出力信
号を加える遅延回路とから構成されているので、入力ク
ロックの周期が短いときでもhighの期間とlowの期間が
一定に確保され、従来よりもパルス整形の安定性が増
し、広い範囲の入力に対応できる。また本発明の可変分
周器システムは、従来の回路のパルス幅伸張回路を本発
明のパルス整形回路に置き換えた構成になっているの
で、初期状態でのクロックがHighのまま固定されてしま
うことがなくなり、安定に動作する。
回路を用いれば、入力信号をクロック端子に与え、D入
力をHighに固定し、Q出力を出力信号とするフリップフ
ロップと、前記フリップフロップの出力を入力とし、そ
の出力を前記フリップフロップのリセット端子に出力信
号を加える遅延回路とから構成されているので、入力ク
ロックの周期が短いときでもhighの期間とlowの期間が
一定に確保され、従来よりもパルス整形の安定性が増
し、広い範囲の入力に対応できる。また本発明の可変分
周器システムは、従来の回路のパルス幅伸張回路を本発
明のパルス整形回路に置き換えた構成になっているの
で、初期状態でのクロックがHighのまま固定されてしま
うことがなくなり、安定に動作する。
【図1】本発明の第1の実施例であるパルス整形回路の
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
【図2】同じくその動作タイミングを示すタイミング図
【図3】(a)同じくその第2の実施例であるパルス整
形回路の構成を示すブロック図 (b)同じくその第3の実施例であるパルス整形回路の
構成を示すブロック図
形回路の構成を示すブロック図 (b)同じくその第3の実施例であるパルス整形回路の
構成を示すブロック図
【図4】同じくその第2の実施例の動作タイミングを示
すタイミング図
すタイミング図
【図5】同じくその第3の実施例の動作タイミングを示
すタイミング図
すタイミング図
【図6】同じくその第4の実施例である分周回路の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図7】従来例のパルス幅伸張回路の構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図8】同じくその動作タイミングを示すタイミング図
【図9】同じくその問題となる動作タイミングを示すタ
イミング図
イミング図
【図10】従来例の可変分周器の構成を示すブロック図
1 フリップフロップ 2 遅延回路 3 遅延回路 4 AND回路 5 OR回路 6 分周比制御回路 7 可変分周器 8 パルス整形回路 10 Vcc(High固定) 11 信号入力端子 12 信号出力端子 13 フリップフロップ1のD入力端子 14 フリップフロップ1のクロック入力端子 15 フリップフロップ1のリセット端子 16 フリップフロップ1のQ出力端子 17 遅延回路2の入力端子 18 遅延回路2の出力端子 19 遅延回路3の入力端子 20 遅延回路3の出力端子 21 AND回路4の入力端子 22 AND回路4の入力端子 23 AND回路4の出力端子 24 OR回路5の入力端子 25 OR回路5の入力端子 26 OR回路5の出力端子 27 制御回路6のクロック入力端子 28 分周比制御回路6の分周比出力端子 29 可変分周器7のクロック入力端子 30 可変分周器7の分周出力端子 31 可変分周器7の分周比入力端子
Claims (3)
- 【請求項1】 クロックの入力極性とリセット極性とが
同じであり、D入力はハイレベルに固定されており、入
力信号はクロック端子に入力され、出力信号は出力端子
から出力されるフリップフロップと、前記フリップフロ
ップの出力を入力とし、前記フリップフロップのリセッ
ト端子にその出力信号を加える遅延回路とを具備したパ
ルス整形回路。 - 【請求項2】 クロックの入力極性とリセット極性とが
同じであり、D入力はハイレベルに固定されており、入
力信号はクロック端子に入力され、出力信号は出力端子
から出力されるフリップフロップと、前記フリップフロ
ップの出力を入力とする第1の遅延回路と、前記第1の
遅延回路の出力を入力とし、前記遅延回路より遅延時間
が短い1個または複数個の遅延回路を直列に接続するこ
とにより構成される遅延回路群と、前記第1の遅延回路
の出力を第1の入力とし、前記遅延回路群を構成するそ
れぞれの遅延回路の出力をそれぞれ入力し、その出力が
前記フリップフロップのリセット端子に加えられる多入
力AND回路または多入力OR回路とを具備したパルス
整形回路。 - 【請求項3】 第1の入力端に分周されるべき信号が入
力され、第2の入力端に分周比が入力され分周動作を行
う可変分周器と、前記可変分周器の分周出力を入力とす
る請求項1または請求項2記載のパルス整形回路と、前
記パルス整形回路の出力をクロックの入力とし、前記可
変分周器の分周比を前記可変分周器の第2の入力端子へ
出力する制御回路とを具備した可変分周器システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19816092A JPH0645891A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | パルス整形回路およびそれを利用した可変分周器システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19816092A JPH0645891A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | パルス整形回路およびそれを利用した可変分周器システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645891A true JPH0645891A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16386465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19816092A Pending JPH0645891A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | パルス整形回路およびそれを利用した可変分周器システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645891A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022062708A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | サーモ フィッシャー サイエンティフィック (ブレーメン) ゲーエムベーハー | パルス整形回路 |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP19816092A patent/JPH0645891A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022062708A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | サーモ フィッシャー サイエンティフィック (ブレーメン) ゲーエムベーハー | パルス整形回路 |
GB2599681B (en) * | 2020-10-08 | 2024-09-25 | Thermo Fisher Scient Bremen Gmbh | Pulse shaping circuit |
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