JPH0689810A - 磁性薄膜トランス - Google Patents

磁性薄膜トランス

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JPH0689810A
JPH0689810A JP21507191A JP21507191A JPH0689810A JP H0689810 A JPH0689810 A JP H0689810A JP 21507191 A JP21507191 A JP 21507191A JP 21507191 A JP21507191 A JP 21507191A JP H0689810 A JPH0689810 A JP H0689810A
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JP
Japan
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coil
primary coil
thin film
primary
transformer
Prior art date
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Pending
Application number
JP21507191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamaguchi
一幸 山口
Masahiro Kasuya
昌弘 粕谷
Jiro Torio
次郎 鳥生
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AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYUSHO KK
Original Assignee
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYUSHO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU, AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYUSHO KK filed Critical AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トランスの高性能化並びに作製の高
効率化を効果的にし得る外鉄形磁性薄膜トランスを提供
することを目的とする。 【構成】本発明は、複数の磁性薄膜15,17の内側
に、スパイラル形の1次コイル19と2次コイル18,
20を配置した外鉄形磁性薄膜トランスにおいて、2次
コイル18,20を1次コイル19の上下に配置して構
成する。又、スパイラル形の1次コイル19と2次コイ
ル18,20の中心部から外部端子への複数の引出し線
及び上下コイル18,20の接続線を一層にまとめて配
線して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は性能向上並びに作製工程
を改良した高周波領域で使用する磁性薄膜トランスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の外鉄形磁性薄膜トランスの一例
(日本応用磁気学会誌 Vol.12、No.2、P.385(1988))
を図4に示した。この図は磁性薄膜トランスの性能を計
算するための概念図である。1は下層磁性薄膜、2は絶
縁層、3は1次コイル、4は2次コイル、5は上層磁性
薄膜である。ここでは、磁性薄膜トランスの支持体を省
略してある。上下、即ち外側に磁性薄膜1,5を設け、
その内部に絶縁層2を介して、1次コイル3及び2次コ
イル4を形成している。1次コイル3に高周波電流を流
し、磁心である磁性薄膜1,5を励磁し、それによっ
て、2次コイル4に誘導起電力を発生させ、トランスと
して作動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薄膜トランスの1次コ
イルと2次コイルの巻き数比は一般に1:n(n≧1)
である。図4の従来例で設計することを考えると、1次
コイル3と2次コイル4を形成する面積は大体同じであ
るから、n=2の場合には、2次コイル4の長さは1次
コイル3の2倍、コイルの線幅はおよそ2分の1とな
る。コイルの直流抵抗RはR={(ρl)/S}で表さ
れる。ここで、ρは比抵抗、lはコイルの長さ、Sはコ
イルの断面積である。この式から、n=2の場合、2次
コイル4の直流抵抗は1次コイル3の4倍になる。n=
3の場合には、2次コイル4のコイルの長さは、1次コ
イル3の3倍、線幅はおよそ3分の1となるから、2次
コイル4の直流抵抗は1次コイル3の9倍となる。
【0004】このように2次コイル4の直流抵抗が大き
いことは、銅損が大きいことを意味している。トランス
としては、発熱量が大きく、出力電圧が小さいという問
題が生じる。
【0005】次に、1次コイル3と2次コイル4の結合
係数について考える。結合係数には、コイルと磁心の2
つの効果が相乗するが、ここでは、コイルだけに注目す
る。簡単のため、1本の1次導線301と、その下に1
本の2次導線401が配置されている場合を考える。図
5がその断面図である。301が1次導線、402が2
次導線である。1次導線301に高周波電流を流すと、
その周辺の磁束密度Bは B={(μI・sin ωt)/(2πr)}
【0006】である。ここで、μは導線周辺の透磁率、
Iは高周波電流の振幅、ωは角周波数、tは時間、rは
1次導線からの距離である。この式から、磁束密度Bは
導線の周囲に半径rで分布することが分かる。
【0007】図5(a)のように2次導線401が1本
の場合には、1次導線301の下側の磁束密度だけが、
2次導線401に作用し、上側の磁束密度は作用してい
ない。図5(b)に示したように、2次導線401,4
02を、1次導線301の上の2次導線402と下の2
次導線401に配置すると、1次導線301の磁束密度
Bは2本の2次導線401,402に作用するから、効
率良く作用していることが理解できる。
【0008】巻き数Nのスパイラル形1次コイルから発
生する磁束密度も、図5から推測できるように、1次コ
イルの上下に対称に分布する。図4の従来例を考える
と、2次コイル4は1次コイル3の下の部分にしかない
から、1次コイル3の周辺に発生する磁束密度は、下の
部分しか作用しない。即ち、1次コイル3の上の部分
は、有効に作用していない。1次コイル3と2次コイル
4の結合係数は、1次コイル3に発生する磁束密度が、
如何に有効に2次コイル4に作用するかによって決まる
ので、従来の実施例では、結合係数は良くない。
【0009】図4の従来例は、外鉄形磁性薄膜トランス
の性能を計算するための概念図で、1次コイル3と2次
コイル4の端子のとりかたについては述べていない。実
際のトランスでは、スパイラルコイルの中心部から薄膜
トランスの外側へ引出し線を出して、入出力の端子を形
成しなければいけないので、端子部への引出し線は重要
な部分である。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、トランスの高性能化並びに作製の高効率化を効果的
にし得る外鉄形磁性薄膜トランスを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段と作用】外鉄形薄膜トラン
スにおいて、上記の課題を解決するため、本発明は次の
2つの手段を提供する。第1の手段は、2次コイルを1
次コイルの上下に分割し、配置することである。この方
法によって、2次コイルの線幅が細くならないようにす
ることができ、直流抵抗の増加を防ぐことができる。例
えば、n=2の場合には、2次コイルの長さは、1次コ
イルの2倍になるが、コイルの線幅は1次コイルと同じ
で良い。したがって、2次コイルの直流抵抗は1次コイ
ルの2倍になるだけである。n=3の場合には、2次コ
イルの長さは1次コイルの3倍であるが、線幅は1.5
分の1で良い。つまり、2次コイルの直流抵抗は、1次
コイルの4.5倍になるだけである。
【0012】2次コイルを1次コイルの上部と下部に分
割することによって、直流抵抗を従来の半分にでき、薄
膜トランスの銅損を軽減できる。更に、本発明によっ
て、1次コイルによって発生する磁束密度は上部と下部
にある2次コイルに作用するから、1次コイルと2次コ
イルの結合係数が大幅に改善できる。その結果、出力電
圧を大きくすることができると共に発熱量を抑えること
ができ、磁性薄膜トランスの性能向上を図ることができ
る。
【0013】第2の手段は、中央部から引出し線を一層
にまとめることである。スパイラルコイルを用いる外鉄
形薄膜トランスでは、コイルの中心部からのトランスの
外部の端子部へ引出し線を設けなければならない。引出
し線は1次コイルが1本、2次コイルが1本、合わせて
2本である。その他に、上部、下部の2次コイルの接続
線をコイルの中心部から外部へ取り出さなければならな
いので、1本、1本個別に考えると、1本について、引
出し線と絶縁層を設けなければいけないから、1本につ
いて2層、3本では6層必要である。その3本をまとめ
て配線すると、2層でよい。この方法によって、積層数
を低減し、製作工数の削減、製作能率の向上を図ること
ができる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の磁性薄膜トラ
ンスの上面図で、11と12が1次コイルの端子部で、
13と14が2次コイルの端子部で、15が上層磁性薄
膜である。図2は、図1のA−A′線の一部切欠断面図
である。16が磁性薄膜トランスの支持体、17が下層
磁性薄膜、18が下部2次コイル、19が1次コイル、
20が上部2次コイル、21が絶縁層、15が上層磁性
薄膜である。
【0016】図3は、本発明の一実施例のコイルの構成
法で、ここでは、1次コイル19と2次コイル18,2
0の巻き数比が1:2の場合を示した。図3(a)は下
部2次コイル18で、13が端子部で、22が図3
(b)の部分23に接続する部分である。22の部分を
窓明けした絶縁層を介して、図3(b)の1次コイル1
9を形成する。11が端子部で、23と24が図3
(c)の部分25と部分26へ接続する部分である。2
3と24の部分を窓明けした絶縁層を介して、図3
(c)を形成する。27が1次コイル引出し線で、12
が端子部である。14が2次コイルの端子部で、28が
2次コイルの引出し線で、その先端部29が図3(d)
の部分32へ接続する。30は上部、下部の2次コイル
の接続線で、その先端部31が図3(d)の部分33へ
接続する部分である。29と31の部分を窓明けした絶
縁層を介して、図3(d)の上部2次コイル20を形成
する。2次コイル18,20の高周波電流の経路は1
3、22,23,25,30,31,33,32,2
9,28,14である。一方、1次コイル19の高周波
電流の経路は、11,24,26,27,12である。
【0017】図3に示した構成法から分かるように、本
発明の特長は、2次コイル18,20を1次コイル19
の上部と下部に分割し、更に、1次コイル19と2次コ
イル18,20の中央部から端子部12,14への引出
し線27,28及び2次コイルの接続線30を一層にま
とめて形成したことである。
【0018】尚、図2の2次コイル18,20を1次コ
イルとし、1次コイル19を2次コイルとして、即ち、
1次コイルと2次コイルを交換して、システム回路を構
成することも考えられる。この場合も、本発明の作用、
効果は、図2の場合と全く同じである。したがって、本
発明は、図2の1次コイルと2次コイルを交換した場合
も含む。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、2次
コイルを1次コイルの上部と下部に分割することには、
2つの長所がある。第1の長所は、2次コイルの直流抵
抗を従来の半分にすることができることである。それに
よって、銅損を低減できるので、トランスの発熱量を低
減することができ、電流容量を大きくすることができる
と共に、出力電圧を大きくすることができる。第2の長
所は、1次コイルによって発生する磁束は、上部、下部
の両方の2次コイルに誘導電圧を発生させるから、1次
コイルが2次コイルに有効に作用するということであ
る。この効果的な作用によって、1次コイルと2次コイ
ルの間の結合係数が大きくなり、出力電圧を大きくする
ことができる。
【0020】スパイラルコイルの中心部から端子部への
引出し線や上下コイルの接続線を一層にまとめて作製す
ることによって、作製工数の削減、歩留の向上、低価格
化を達成できる。以上のように本発明は、磁性薄膜トラ
ンスの高性能化並びに作製の高効率化の両面で効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す上面図である。
【図2】図1のA−A′線の一部切欠断面図である。
【図3】本発明の一実施例のコイル構成法を示す構成図
である。
【図4】従来の外鉄形磁性薄膜トランスの一部切欠断面
図である。
【図5】導線の周りの磁束密度の分布を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11,12…1次コイルの端子部、13,14…2次コ
イルの端子部、15…上層磁性薄膜、16…支持体、1
7…下層磁性薄膜、18…下部2次コイル、19…1次
コイル、20…上部2次コイル、21…絶縁層、27…
1次コイルの引出し線、28…2次コイルの引出し線、
30…上部、下部の2次コイルの接続線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性薄膜の内側に、スパイラル形
    の1次コイルと2次コイルを配置した外鉄形磁性薄膜ト
    ランスにおいて、2次コイルを1次コイルの上下に配置
    することを特徴とする外鉄形磁性薄膜トランス。
  2. 【請求項2】 スパイラル形の1次コイルと2次コイル
    の中心部から外部端子への複数の引出し線及び上下コイ
    ルの接続線を一層にまとめて配線することを特徴とする
    請求項1記載の外鉄形磁性薄膜トランス。
JP21507191A 1991-08-27 1991-08-27 磁性薄膜トランス Pending JPH0689810A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323358B1 (en) 2000-02-22 2001-11-27 General Electric Company Catalyst composition for producing aromatic carbonates
JP2012134354A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 変成器

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