JPH0689623B2 - シャッターカーテン折畳み開閉用対向縦枠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシャッターカーテン折畳み開閉用縦枠に関す
る。

〔従来の技術〕

例えばパネルシャッターの如くに折畳み開閉用としたシ
ャッターカーテンの開閉に用いるように対向設置する縦
枠は，一般にシャッターカーテンの側端部前後を常時被
嵌状に抱持する溝状のガイドレールによってシャッター
カーテンを伸張状態の面状のまま昇降するこによって開
閉するように断面コ字状又はＣ字状を呈する各単一一体
にして長尺のものとされ，シャッターカーテンの開成折
畳みは，該対向縦枠上端から室内側に屈曲した水平のガ
イドレールを，例えば上下に分岐した天井裏スペースの
戸袋において上下方向吊下げに行うべきものとされる。

〔発明が解決しようとする課題〕

この縦枠は，特にシャッターカーテンの閉成時に，シャ
ッターカーテンの側端部を被嵌状に包持して，風圧等に
対するシャッターカーテンの揺動を防止するし，内外の
封鎖性を確保する上で都合がよいが，一方で開閉成は，
この側端部を包持したままで行われるので，シャッター
カーテンの折畳みのために，室内側の屈曲した天井裏ス
ペースの戸袋を設けることが不可欠となる。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので，その解決
課題とする処は，閉成時にシャッターカーテン側端部を
包時する従来の縦枠の長所を維持する一方，天井裏スペ
ースの戸袋を不要化し得るシャッターカーテン折畳み開
閉用対向縦枠を提供するにある， 〔課題を解決するための手段〕 上記課題に添い本発明は，対向縦枠によるシャッターカ
ーテン側端部の被嵌状の包時を行うとともに対向縦枠間
でこの包時を解除して側端部の開放を行うようにするこ
とによって，シャッターカーテンを伸張状態で上昇させ
ることなく対向縦枠間におけるシャッターカーテンの折
畳みを可能ならしめるように，そのために縦枠を固定縦
枠と，この固定縦枠に傾斜方向突没自在に嵌入収納した
突出ガイドレールとによって構成するとともに突出ガイ
ドレールにシャッターカーテンにおけるガイド戸車の保
持と開閉案内尾を行わしめ，併せて上記側端部の被嵌状
の包持と開放を行わしめるようにしたものであり，また
これを前提として，更にこの側端部に包時と開放とを，
連動手段によってシャッターカーテンの開閉に連動する
ようにしたものであって，即ち本発明は請求項１におい
て，縦枠構成一方の固定縦枠と，該固定縦枠に傾斜方向
突没自在に嵌入収納し，折畳み開閉用シャッターカーテ
ン側端部突設のガイド戸車を常時受入保持するとともに
固定縦枠からの突出時にシャッターカーテンの側端部前
後を被嵌状に抱持し，固定縦枠への没入時に該シャッタ
ーカーテンの側端部の離隔状に開放するガイド戸車の開
閉案内用にして縦枠構成他方の突没ガイドレールとをそ
れぞれ備えてなることを特徴とするシャッターカーテン
折畳み開閉用対向縦枠，請求項２において，突没ガイド
レールの固定縦枠への突没を，シャッターカーテンの開
閉に連動し，シャッターカーテンとの間に配設した連動
手段によって行ってなることを特徴とする請求項１のシ
ャッターカーテン折畳み開閉用対向縦枠に係り且つこれ
らをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段とし
たものである。

〔実 施 例〕

以下実施例を示す図面に従って本発明を更に具体的に説
明すれば,1は押出剤を用いたアルミ製のパネルシャッタ
ー,2はそのシャッターカーテン,20はシャッター開口枠,
21はその対向縦枠である。

シャッターカーテン２は，多数の水平パネル３を上下方
向に蛇腹状折畳み自在に蝶番連結し，折畳時にそれぞれ
垂直同一線上に位置するようにガイド戸車11と振止め部
材12とを交互に両側端部に配設したものとしてある。

本例において上記蝶番連結は，各水平パネル３の隣接側
アルミ押出剤製の上下横框５連結条６を，その長手方向
全長に一体成型することによって設置する一方，該連結
条６とともに水平パネル３の長手方向全長に全面蝶番を
形成するアルミ押出材の連結枠７を介設することによっ
て行ってあり，特に本例の且連結条６は中空円筒状の嵌
入突条とし，また連結枠７はこれら連結枠６をそれぞれ
回動自在に被嵌するＣ字状一対の被嵌凹条８を備えたも
のとし，各嵌入突条を各被嵌凹条８に嵌入することによ
って各全面蝶番において内側交互に各90゜の回動を可能
とする一方，連結枠７は水平パネル３間を長手方向全長
に亘って高度の機密性を確保するようにこれらを連結す
るものとしてある。

また本例のガイド戸車11と振止め部材12は，隔設交互一
方の連結枠７の両側端部にガイド戸車を11を，隔設交互
他方の連結枠７の両側端部に振止め部材12をそれぞれ配
設してあり，このときガイド止車11を両側端部から幅方
向に相当長さ分突出状とする一方，振止め部材12は両側
端部に突当て添設状として，シャッターカーテン２の伸
長時にこれらが突出寸法を違えて幅方向に偏位状となる
ようにしてある。

シャッター開口枠20は，左右に対抗する一対の対抗縦枠
21と，これら縦枠21間上下端にそれぞれ架設した上枠35
及び下枠36とを，矩形状開口を形成するように枠組みし
たものとしてある。

上記一対の対抗縦枠21は，縦枠構成一方の固定縦枠22
と，該固定縦枠21に傾斜方向突没自在に嵌入収納し，上
記シャッターカーテン２側端部突設のガイド戸車11を常
時受入れ保持するとともに固定縦枠22からの突出時にシ
ャッターカーテン２の側端部前後を被嵌状に開放するガ
イド戸車11の開閉案内用にして縦枠構成他方の突没ガイ
ドレール24とをそれぞれ備えたものとしてある。

本例において縦枠21は，それぞれ固定縦枠22を断面Ｃ字
状とすることにより対向方向に開口した被嵌溝23を形成
したものとし，突没ガイドレール24を断面Ｈ字状とする
ことにより対向方向に開口したレール溝25を形成した上
記固定縦枠22よりやや短尺のものとし，該突没ガイドレ
ール24を上記被嵌溝23に突没自在に嵌入することにより
嵌入収納するものとしてある。

このとき突没ガイドレール24のレール溝25は奥行方向に
深溝とし，上記シャッターカーテン２側端部のガイド戸
車11を，その突没に拘らずに常時受入れ保持するように
し，また突出時に振止め部材12を介してシャッターカー
テン２の側端部を非嵌状に包持するものとする一方，没
入時に上記ガイド戸車11の保持をそのままとして，シャ
ッターカーテン２側端部及び振止め部材12から離隔し
て，これらを開放するものとしてある。

このような突没ガイドレール24を固定縦枠22に突没自在
に嵌入収納するにつき，本例にあっては，これらを固定
縦枠22の非嵌溝23内における傾斜連結手段27によって，
突没ガイドレール24が上記傾斜方向の突没を行い得るよ
うに連結してあり，本例の傾斜連結手段27は，これを固
定縦枠22と突没ガイドレール24間に介設した各上下複数
箇所各前後一対ににして起倒状に回動自在とした回動ア
ーム28に鵜よるものとし，更に突出ガイドレール24の突
没のうち，没入を常態とし，突出を必要に応じて行うよ
うにするために上記一対の回動アーム28を固定縦枠22の
底壁側に引寄せ状に付勢する付勢手段としてのバネ30
を，固定縦枠22と回動アーム28の支軸29間に介設具備し
たものとしてある。

更に本例にあっては，突没ガイドレール24の固定縦枠22
への突没を，シャッターカーテン２の開閉に連動し，シ
ャッターカーテン２との間の配設した連動手段31によっ
て行うものとしてある。

本例の連動手段31は，下位側一対の回動アーム28間の支
軸29に直角のＬ字状をなすように突設した押下げ受片32
及び押上げ受片33と，シャッターカーテン２の下端枠10
の側端からこれら受片32,33に係合する長さに側方突出
した係合突部34とによるものとしてあり，該シャッター
カーテン２閉成完了時に係合突部34が押下げ受片32を係
合押圧することによって，バネ30の付勢力に抗して回動
アーム28を回動して突没ガイドレール24を固定縦枠22か
ら突出させる一方，シャッターカーテン２開成開始時に
係合突部34が押上げ受片33を係合押圧することによっ
て，バネ30の付勢力と相俟って回動アーム28を回動して
突没ガイドレール24を固定縦枠22に没入させ，該突没ガ
イドレール24の突没をシャッターカーテン２の開閉に連
動するようにしてある。

このように構成した本例の対向縦枠21は，その突没ガイ
ドレール24の突没により，突出時のシャッターカーテン
２の包持と没入時の対向縦枠21間におけるシャッターカ
ーテン２の折畳みを可能とするから，例えば第２図に示
す如くにシャッターカーテン２をワイヤー吊りし，その
ワイヤー37の巻取りによって，対向縦枠21間での下方か
ら上方に向けた，部分的開閉を含めた折畳み開閉が可能
となり，また折畳みスペースをシャッター開口枠20内上
方の対向縦枠21間とする如くにシャッターカーテン２の
垂直折畳みを可能とするる。

図中４は水平パネル３の縦框,9は水平バネル３の透明ガ
ラス板,26は突没ガイドレール24のストッパーを兼ねる
張出し条,38はワイヤー37のモーター駆動用の巻取りド
ラムをそれぞれ示す。

図示した例は以上のとおりとしたが，縦枠の固定縦枠と
突没ガイドレールとの関係につき，上記の如き連結手段
に代えて，固定縦枠側のブロック状，板状等の傾斜ガイ
ドと該傾斜ガイドに嵌係合する突没ガイドレール側の戸
車，スライドピン，スライド翼板等とによる傾斜方向突
没自在の上下方向複数箇所のガイド手段を用い，必要に
応じて突没ガイドレールの外れ止め措置を施す如くにす
ることを含めて，本発明の実施に当って固定縦枠，突没
ガイドレール，シャッターカーテン，ガイド戸車，必要
に応じて用いる連動手段の各具体的形状，材質，構造，
寸法，数，これらの関係，これらに対する付加等は，上
記発明の要旨に反しない限り様々に変更することができ
る。

〔発明の効果〕

以上のとおり本発明は請求項１において，縦枠構成一方
の固定縦枠と，該固定縦枠に傾斜方向に突没自在に嵌入
収納し，折畳み開閉用シャッターカーテン側端部の突設
のガイド戸車を常時受入れ保持するとともに固定縦枠か
らの突出時にシャッターカーテンの側端部前後を被嵌状
に包持し，固定縦枠への没入時に該シャッターカーテン
の側端部を離隔状に解放するガイド戸車の開閉案内用に
して縦枠構成他方の突没ガイドレールとをそれぞれ備え
てなることを特徴とするから，シャッターカーテンの閉
成時には，従来の縦枠と同じく，側端部に被嵌状に包持
してシャッターカーテンの揺動を防止し，内外の封鎖性
を確保するとともに，対向縦枠間でシャッターカーテン
の折畳みを可能とし，室内側に屈曲した天井裏スペース
の戸袋を不要化し得るシャッターカーテン折畳み開閉用
対向縦枠を提供することができる。

また請求項２において，突没ガイドレールの固定縦枠へ
の突没を，シャッターカーテンの開閉に連動し，シャッ
ターカーテンとの間に配設した連動手段によって行って
なることを特徴とするから，上記に加えて，シャッター
カーテンに開閉に連動して突没ガイドレールの突没を行
うシャッターカーテン折畳開閉用対向縦枠とすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示すもので第１図はパネルシャッターの
正面図，第２図は部分的開成状態を示す縦断面図，第３
図は突没ガイドレール突出状態を示す縦枠の一部切欠き
正面図，第４図は同じく突出状態を示す縦枠の横断面
図，第５図は突没ガイドレール没入状態を示す縦枠の一
部切欠き正面図，第６図は同じく没入状態を示す縦枠の
横断面図である。 １……パネルシャッター、23……被嵌溝 ２……シャッターカーテン、24……突没ガイドレール 21……縦枠、25……レール溝 22……固定縦枠、31……連動手段 32……押下げ突片、34……係合突部 33……押上げ突片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】縦枠構成一方の固定縦枠と，該固定縦枠に
   傾斜方向突没自在に嵌入収納し，折畳み開閉用シャッタ
   ーカーテン側端部突設のガイド戸車を常時受入れ保持す
   るとともに固定縦枠からの突出時にシャッターカーテン
   の側端部前後を被嵌状に包持し，固定縦枠への没入時に
   該シャッターカーテンの側端部を離隔状に解放するガイ
   ド戸車の開閉案内用にして縦枠構成他方の突没ガイドレ
   ールとをそれぞれ備えてなることを特徴とするシャッタ
   ーカーテン折畳み開閉用対向縦枠。
2. 【請求項２】突没ガイドレールの固定縦枠への突没を，
   シャッターカーテンの開閉に連動し，シャッターカーテ
   ンとの間に配設した連動手段によって行ってなることを
   特徴とする請求項１のシャッターカーテン折畳み開閉用
   対向縦枠。