JP2761895B2 - 折畳み戸の開口枠 - Google Patents

折畳み戸の開口枠

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JP2761895B2 JP63217167A JP21716788A JP2761895B2 JP 2761895 B2 JP2761895 B2 JP 2761895B2 JP 63217167 A JP63217167 A JP 63217167A JP 21716788 A JP21716788 A JP 21716788A JP 2761895 B2 JP2761895 B2 JP 2761895B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,建物の開口部に設置使用する折畳み戸の開
口枠に関する。
〔従来の技術〕
例えば横引シャッターや折畳み雨戸のような折畳み戸
は,幅方向に蛇腹状折畳み自在に形成され,一般に上
枠,下枠及び一対の縦枠を枠組みした開口枠に開閉自在
に上吊収納するものとされ,このとき該折畳み戸開閉用
の開口枠は,一般にその上枠及び下枠を,それぞれ建物
開口部に設置する,折畳み戸の開閉案内用にして折畳み
戸上下端をそれぞれ受入れ保持して封止する上下端封止
用の各単一枠によるものとし,その開閉は,折畳み戸を
交差方向に脱出できるように上枠,下枠の長手方向同一
の一側端部を切欠くことによって戸袋部を形成し,該戸
袋部において蛇腹状に順次折畳み,また順次引出して伸
長することによって行うものとされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしこの場合,上枠,下枠の長手方向同一の一側端
部を切欠くことによって設置した戸袋部を必要とするか
ら,特に下枠において,これを開口部,即ち床面に埋込
み設置すると,戸袋部は,上記切欠いた下枠の切欠部に
合わせてこれと同一高さに床面を凹陥仕上げして,折畳
み戸の折畳みスペースに応じた広さを有するものとせざ
るを得ないことになり,また下枠を床面に載置して設置
すれば,戸袋部を床面に凹陥仕上げしたりする必要はな
いが,その分下枠が床面上に大きく突出して通行の障害
となるに至る。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解
決課題とする処は,可及的に従来の開口枠と外観を変化
させることなく,折畳み戸の開口枠としてその封止性を
備えて安定した確実な開閉を行う一方で,上記戸袋部を
不要とし且つ使い勝手のよい折畳み戸の開口枠を提供す
るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は,上枠,下枠及び一対の縦枠を枠組みし,幅
方向に蛇腹状折畳み自在の折畳み戸を開閉自在に上吊収
納する折畳み戸開閉用にして,上記上枠及び下枠をそれ
ぞれ建物開口部に設置する固定枠と該固定枠に突没自在
に設置した可動枠とを備えて形成するとともに,上記上
枠においてその固定枠を折畳み戸上端の上吊戸車を常時
載置走行する上吊レールを有する折畳み戸の開閉案内
用,その可動枠を突出して該固定枠と折畳み戸上端間を
封止する上端封止用とし,上記下枠においてその可動枠
を折畳み戸下端の振止戸車を常時受入走行する振止溝レ
ールを有する上記上枠の固定枠と対をなす折畳み戸の開
閉案内用にして突出して上記振止溝レールに折畳み戸下
端を受入れ保持して封止する下端封止用,その固定枠を
該可動枠の没入受入を行う可動枠突没用としてなり且つ
該上枠の可動枠と下枠の可動枠を上記一対のうち一方又
は双方の縦枠を介して配設して可動枠間間隔調整自在の
連結装置によって,直接連結して上記可動枠を相互に連
動して同時突没自在としてなることを特徴とする折畳み
戸の開口枠に係り且つこれを発明の要旨として上記課題
解決の手段とするものである。
〔作用〕
本発明にあっては,折畳み戸の開閉動作に連動して上
枠及び下枠の可動枠が同時に突没し,折畳み戸の開成時
に可動枠が突出して折畳み戸上下端の各封止を行う一
方,折畳み戸の開成時に可動枠が没入して折畳み戸上下
端の各開放を行って,その開閉案内と折畳みを可能とす
る。
〔実 施 例〕
以下実施例を示す図面に従って本発明を更に具体的に
説明すれば,第1図乃至第3図において1は,開口枠13
にシャッター本体2を開閉自在に上吊収納して形成した
アルミ製枠付の横引シャッターであり,シャッター本体
2は,多数縦長のパネル3をそれぞれヒンジ連結枠10に
よって連結して,幅方向に蛇腹折状畳み自在の折畳み戸
として構成したものとしてあり,本例にあってこのシャ
ッター本体2は,ヒンジ連結枠10に上方において上吊戸
車7を,下方において振止戸車8を具備しており,これ
ら上吊戸車7及び振止戸車8によってその開閉を行うよ
うにしたものとしてある。
開口枠13は,上枠14,下枠15及び一対の縦枠16を枠組
みし,上記折畳み戸のシャッター本体2開閉用にして,
上記上枠14及び下枠15をそれぞれ建物開口部に設置する
固定枠17,30と該固定枠17,30に突没自在に設置した可動
枠24,34とを備えて形成するとともに,上記上枠14にお
いてその固定枠17をシャッター本体2上端の上吊戸車7
を常時載置走行する上吊レール18を有するシャッター本
体2の開閉案内用,その可動枠24を突出して該固定枠17
とシャッター本体2上端を封止する上端封止用とし,上
記下枠15においてその可動枠34をシャッター本体2下端
の振止戸車8を常時受入走行する振止溝レール35を有す
る上記上枠14の固定枠17と対をなすシャッター本体2の
開閉案内用にして突出して上記振止溝レール35にシャッ
ター本体2下端を受入れ保持して封止する下端封止用,
その固定枠30を該可動枠34の没入受入を行う可動枠突没
用としたものとしてある。
即ち本例にあって上枠14における固定枠17と可動枠24
は,固定枠17を下向きコ字状とし,その内側上方前後に
長手方向全長に亘る一対の浅溝レール部を配設すること
によって,固定枠17内側上方に上吊戸車7を受入れてこ
れを常時載置走行する上吊レール18を配置する一方,そ
の前後一側下方に同じく長手方向全長に亘る単一の嵌挿
溝20を配設し,該単一の嵌挿溝20に,中空バー状幅厚と
した可動枠24をその全長に亘るように嵌挿し,開口枠13
の面内方向下方に向けて突没自在とするものとしてあ
り,これによって固定枠17にシャッター本体2を上吊
し,その上吊戸車7を上吊レール18によって常時案内し
て,該固定枠17をシャッター本体2の上部の開閉案内用
としてあり,また突出時,即ちシャッター本体2の伸長
閉成時に可動枠24を下方に突出することにより,該シャ
ッター本体2上端を遮断して,該可動枠24を上記固定枠
17とシャッター本体2間を封止する上端封止用のものと
してある。
また下枠15における固定枠30と可動枠34は,固定枠30
を上向きコ字状として長手方向全長に亘る嵌挿溝31を形
成し,該嵌挿溝31に,同じく上向きコ字状として,振止
戸車8を常時受入走行する振止溝レール35を形成した可
動枠34をその全長に亘るように嵌挿して,該可動枠34を
開口枠13の面内方向上方に向けて突没自在としたものと
してあり,これによって上記固定枠30を可動枠34の設置
用にしてその突没用の専用のものとする一方,可動枠34
を,その振止溝レール35に水平設置の振止戸車8を常時
案内することにより,これをシャッター本体2の下部の
開閉案内用としてあり,同時に突出時,即ちシャッター
本体2の伸張閉成時に上方に突出することにより,同様
にシャッター本体2下端を包覆状に受入れて,上記固定
枠30とシャッター本体2間を封止する下端封止用のもの
としてある。
これら上枠14,下枠15における固定枠17,30に対する可
動枠24,34の突没は,それぞれ固定枠17,30の嵌挿溝20,3
1に,それぞれその内側前後端に,長手方向所定間隔で
ガイドブロック22,32を固定し,その前後側面の直交方
向上下に向けて形成した摺動ガイド23,33に対して,可
動枠24,34の側面に,上記ガイドブロック22,32に対応し
て前後方向に突設して配設したガイドピン27,37を係合
することによって行うようにしたものとしてあり,従っ
て上記可動枠24,34の突没は,上記ガイドピン27,37の案
内下で上下方向にこれを行うようにしてある。
このとき開口枠13の上記上枠14の可動枠24と下枠15の
可動枠34を上記一対のうち一方又は双方の縦枠16を介し
て設置して可動枠24,34間間隔調整自在の連結装置38に
よって直接連結して上記可動枠24,34を相互に連動して
同時突没自在としたものとしてある。
本例にあって連結装置38は,一対の縦枠16にそれぞれ
設けたプーリー39と,該プーリー39を介して可動枠24,3
4に至り,これら可動枠24,34を連結する各同一長さのワ
イヤー40とを備え,上枠14の可動枠24を,その長手方向
両端に設置した引手41に手を掛けて引下げることによ
り,ワイヤー40がその引下げ分に応じて下枠15の可動枠
34を引上げて,図示省略のロック装置によってこの状態
を保持するようにして可動枠24,34を突出し,逆に上記
ロック装置を解除することによって,相対的に重量の重
い下枠15の可動枠34が自重で下り,これによりワイヤー
40を介して重量の軽い,上枠14の可動枠24が上昇して,
これら可動枠24,34を没入し,従って可動枠24,34間の間
隔調整が自在化し,固定枠17,30に対する可動枠24,34の
相互に連動した同時の突没を行うようにしたものとして
ある。
第4図は,他の例に係る連結装置42を示したもので,
本例にあって連結装置42は,一対のうち一方の縦枠16に
おける中央部で相互にピン45で軸支して連結した上下の
連結杆43,44を用い,該連結杆43,44を可動枠24,34に回
動自在に固定する一方,ピン45を前後方向に突出させ
て,ブロック46の水平のガイド溝47によって案内すると
ともにその移動量を規制するものとし,また図示省略の
スプリングによって連結杆43,44を常時垂直とするよう
に付勢してあり,上記連結杆43,44をガイド溝47の案内
により縦枠16内で屈曲し又は伸張することにより,同じ
く可動枠24,34間の間隔を調整自在とし,これら可動枠2
4,34を相互に連動して突没自在としてあり,更にこのと
き連結装置42は,シャッター本体2の戸当り框12に水平
押圧部48を設け,該水平押圧部48が連結杆43,44間の中
間軸支部を上記スプリングの付勢力を抗して押圧しその
屈曲を行うようにし,また逆に押圧を解消して上記スプ
リングの付勢力によってその伸張を行うようにし,上記
可動枠24,34の連動した突没を,シャッター本体2の開
閉動作を更に連動するようにしたものとしてある。
なお図中4は,シャッター本体2におけるパネル3の
枠組みフレーム,5は該枠組みフレーム4に嵌め込んだ硝
子,6は上記パネル3の中桟,9はシャッター本体2の折畳
み時に開口枠13から脱出する側のヒンジ連結枠10の上下
に設けて,シャター本体2の蛇腹状折畳みを可能とし且
つ閉成時の振止めを行う補助戸車,11はシャッター本体
2の吊元框,19は上枠14における固定枠17に形成した非
可動枠側の垂片,21は同じく固定枠17の嵌挿溝20区画用
の前後の側壁,25は可動枠24の側片,26は同じく可動枠24
の下端L字片,28は可動枠24端部のワイヤー40の固定用
の突片,49は可動枠24,34に設けた突没案内用のピン,50
は該ピン49のガイドをそれぞれ示す。
図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に
当って,折畳み戸をシャッター本体以外のものとするこ
とを含めて,折畳み戸,上枠,下枠,固定枠,可動枠,
連結装置等の各具体的材質,形状,構造,これらの関
係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しな
い限り,様々に変更することができる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のとおりに構成したから,従来の開口枠
と外観を変化させることなく,折畳み戸の開口枠として
その封止性を備えて安定した確実な開閉を行う一方で,
従来不可欠であった,例えば床面を凹陥仕上げして折畳
み戸の折畳みスペースに応じた広さの戸袋部を不要とし
且つ折畳み戸の開閉に応じて可動枠の同時突没を可能と
する使い勝手のよい折畳み戸の開口枠を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例を示すもので,第1図は,横引折畳みシャ
ッターの背面図,第2図は,シャッター本体を開閉成し
ている状態を示す横断面図,第3図(A),(B)はそ
れぞれ可動枠部の没入,突出状態における縦断面図,第
4図(A),(B)は連結装置の他の例を示す同じくそ
れぞれ可動枠部の没入,突出状態における一部切欠正面
図である。 1……横引シャッター,17……固定枠 2……シャッター本体,24……可動枠 7……上吊戸車,30……固定枠 8……振止戸車,34……可動枠 13……開口枠,38……連結装置 14……上枠,42……連結装置 15……下枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上枠,下枠及び一対の縦枠を枠組みし,幅
    方向に蛇腹状折畳み自在の折畳み戸を開閉自在に上吊収
    納する折畳み戸開閉用にして,上記上枠及び下枠をそれ
    ぞれ建物開口部に設置する固定枠と該固定枠に突没自在
    に設置した可動枠とを備えて形成するとともに,上記上
    枠においてその固定枠を折畳み戸上端の上吊戸車を常時
    載置走行する上吊レールを有する折畳み戸の開閉案内
    用,その可動枠を突出して該固定枠と折畳み戸上端間を
    封止する上端封止用とし,上記下枠においてその可動枠
    を折畳み戸下端の振止戸車を常時受入走行する振止溝レ
    ールを有する上記上枠の固定枠と対をなす折畳み戸の開
    閉案内用にして突出して上記振止溝レールに折畳み戸下
    端を受入れ保持して封止する下端封止用,その固定枠を
    該可動枠の没入受入を行う可動枠突没用としてなり且つ
    該上枠の可動枠と下枠の可動枠を上記一対のうち一方又
    は双方の縦枠を介して配設して可動枠間間隔調整自在の
    連結装置によって,直接連結して上記可動枠を相互に連
    動して同時突没自在としてなることを特徴とする折畳み
    戸の開口枠。
JP63217167A 1988-08-31 1988-08-31 折畳み戸の開口枠 Expired - Lifetime JP2761895B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59220586A (ja) * 1983-05-27 1984-12-12 松下電工株式会社 折り畳み扉

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