JPH0689267B2 - ソフト系カ−ボンブラツク - Google Patents

ソフト系カ−ボンブラツク

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JPH0689267B2 JP16943884A JP16943884A JPH0689267B2 JP H0689267 B2 JPH0689267 B2 JP H0689267B2 JP 16943884 A JP16943884 A JP 16943884A JP 16943884 A JP16943884 A JP 16943884A JP H0689267 B2 JPH0689267 B2 JP H0689267B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、FEF級ないしHAF級近似のソフト系カーボンブ
ラックに関するものであり、さらに詳しくは当該カーボ
ンブラックを配合したゴム組成物に、相対的に高い耐破
壊性を付与するとともに、改良された動的特性を与える
ソフト系カーボンブラックに係るものである。
タイヤのカーカス用のカーボンブラックとしては、発熱
性等のいわゆる動的特性を重視してソフト系のカーボン
ブラックが広く用いられているが、その中でも動的特性
と補強性のバランスの点からFEF級のカーボンブラック
が賞用されている。
しかし、タイヤの走行時における内部発熱の抑制や自動
車の燃料消費性の向上のためには、補強性を低下させず
に動的特性の改善されたゴム組成物を与えるカーボンブ
ラックが求められる。
カーボンブラック配合ゴム組成物の補強性および動的特
性が、カーボンブラックの基本的物性としての比表面積
(ないし粒子径)に依存することは良く知られている。
すなわち、比表面積が大となるに従って耐摩耗性や引張
り強さなどで評価される補強性は向上する反面、反発弾
性や発熱性といった動的特性は低下する。
本発明者らは、カーボンブラックのアグリゲートサイズ
とその分布が補強性および動的特性に対するカーボンブ
ラックの影響因子として重要であることを見出した。
カーボンブラックは、厳密に制御された高温の炉(ファ
ーネス)内に原料油を噴霧、導入し、数10ミリ秒の間に
熱分解されて104〜109個の炭素原子が結合して単位粒子
となり、更にこの単位粒子が互いに数10〜数100個融合
して形成されたものがエラストマー中への最小分散単位
であるアグリゲートである。
このアグリゲートは非常に微細なものであり、通常は数
100nm(1nm=10-9m)の大きさを有している。これを評
価するには電子顕微鏡による直接観察という方法もある
が、測定装置、測定時間、分析方法などで難しい点があ
り、通常は遠心沈降分析法により評価されている。
これは懸濁液中の物質では粒子が大きいものほど早く沈
降するという原理を使用し、更に沈降しにくい物質に対
しては高速で回転運動を与えることで沈降速度を上げる
ことにより微細物質の大きさを測定するものである。
実際には、カーボンブラックの希釈液に超音波を照射し
て十分に分散させ、この液を高速回転している円盤上に
注加し、経過時間ごとにある一定点を通過するカーボン
ブラックの量を吸光度として連続的に測定することによ
り行われる。この測定曲線の一例を第1図に示す。
この測定曲線を用いて、カーボンブラックアグリゲート
のストークス相当径は次式により算出される。
ここでd:アグリゲートのストークス相当径(nm) K:測定条件により決定される定数 t:経過時間(分) カーボンブラックアグリゲートのストークス相当径dも
連続的に変化する時間の関数であり、時間tでのカーボ
ンブラックアグリゲートの濃度としての吸光度をプロッ
トすればアグリゲート相当径とその径でのカーボンブラ
ック濃度の関係を示す滑らかな曲線が得られる(図2参
照)。
このアグリゲート相当径の対数を横軸、吸光度(濃度ま
たは頻度)を縦軸としてプロットすると、カーボンブラ
ックにおいてはほぼ対数正規分布を示すことが確かめら
れており、図1から算出されたアグリゲート相当径と吸
光度の曲線は図2のようになる。図2において、右側の
曲線のΔD50の値は左側の曲線のそれよりも大きくなっ
ているが、Dstの値も大きくなっており、アグリゲート
分布がどの様になっているかの評価は不可能である。
図1の測定曲線において、最大吸光度APにおける時間を
tP、1/2APにおける時間をtL及びtS(tL<tS)とする
と、(1)式により換算されたアグリゲートのストーク
ス相当径は図2ではそれぞれDst、DL 50およびDS 50に対
応している。
ここで、カーボンブラックのアグリゲートサイズ分布指
数sは次の式で定義される。
s=0.84932×log(DL 50/Dst) (2) カーボンブラックの平均アグリゲートサイズは、アグリ
ゲートの最多頻度のストークス相当径で代表され、Dst
と呼ばれる。このDstの値が大であれば動的特性が良好
となる事は知られているが、通常はDstの増大とともに
比表面積は小さくなり、補強性の低下をもたらす。従っ
て、Dstの制御のみでは補強性と動的特性の両者を満足
し得る事は不可能であった。
しかし、本発明者らは、動的特性に対するカーボンブラ
ックのアグリゲートサイズの影響に関し、最多頻度アグ
リゲートサイズよりも大なるアグリゲートの多寡が上述
した補強性と動的特性の背反的関係を解決するのに重要
な要因となっていることを見出し、アグリゲートサイズ
分布指数sを特定範囲、すなわち0.14〜0.17、に保持せ
しめることにより、相対的に高い補強性を維持しながら
改良された動的特性を有するカーボンブラックを得るこ
とができた。
すなわち、本発明はジブチルフタレート吸収量(DBPA)
が100〜130ml/100g、窒素吸着比表面積(N2SA)が40〜6
0m2/gであり、かつアグリゲートサイズ分布指数sが0.1
4〜0.17という特定の物性を有するカーボンブラックを
提供するものである。
このようなアグリゲートサイズ分布指数sを規定するこ
とは、次のような技術的意味を有している。すなわち、
カーボンブラックの粒子が互いに結合して形成される最
小分散単位であるアグリゲートを遠心沈降分析法で評価
した場合、従来ではアグリゲートの最多頻度値(Dst)
とその分布(通常はΔD50=DL 50−DS 50で評価される、
図2参照)との関係においてその一方が大きくなると他
方の数値も大きくなるので、本来の意味で代表値(本願
発明ではDst)に対して分布がどのように変化したかを
評価することは不可能だったのである。
そこで、前述したようにカーボンブラックアグリゲート
の対数値と吸光度(頻度)がほぼ正規分布を示すことを
利用し、DstとDL 50の数値を用いてその分布の標準偏差
と近似の意味合いを持つアグリゲートサイズ分布指数
(s)を定義することにより分布状態を評価するとい
う、まったく新しい概念を導入することが本願発明の基
礎となっているのであり、このsが導入されたことによ
り分布の形状がどのようになってくるかを判断できる基
準がはじめて得られたのである。すなわち、このsとい
う評価基準を定義することにより、単にΔD50の値が大
きくなったとしてもDstとの関係であるsの値としては
逆に小さくなっているというなどの評価ができるのであ
る。
本発明者らが多くの市敗のFEF級ならびにHAF級カーボン
ブラックについてアグリゲートサイズ分布の測定を実施
したところ、アグリゲートサイズ分布指数sは大部分が
0.12〜0.13に集中しており、ごく稀に0.11程度のものが
見出されたが、0.14を越えるものはなかった。
本発明のようにその分布指数sを0.14〜0.17という分布
の広い側に保持させる事により、同等のN2SA、DBPAを有
するカーボンブラックと比較して、補強性を同一レベル
に維持しながら動的特性を著しく改良することが可能で
ある。
しかし、sが0.17を上回る場合には動的特性の改善効果
以上に補強性の低下が著しくなり望ましくない。また、
sが0.14に満たない場合には動的特性は従来のカーボン
ブラックと同一レベルとなり、改善効果が認められず好
ましくない。
N2SAが40m2/gを下回るときは従来のFEF級の補強性を維
持できず、また60m2/gを上回るときには動的特性の改善
効果が認められないため、N2SAは40〜60m2/gに限定され
る。
DBPAについては、カーボンブラック配合ゴム組成物の押
出し加工性や弾性率(モジュラス)等に影響を与えるた
めに、従来のFEF級のDBPAと同等レベルに限定されるこ
とが望ましい。
沃素吸着量(IA)とN2SAの比、(IA/N2SA)は、カーボ
ンブラックの表面化学活性と何らかの関連性を有するも
のと推定されるが、この値の大小も補強性および動的特
性に対して影響を与える事が見出された。すなわち、IA
/N2SAが1.0を下回った場合においてゴム配合物の補強性
の向上と動的特性の改善に寄与することが判明した。し
かしながら、IA/N2SAが0.75を下回るときにはカーボン
ブラック表面にタール状の未分解物が多量に残存し、配
合未加硫ゴムがスコーチを起こし易くなり、また分散不
良の原因ともなり易いので、IA/N2SAは0.75〜1.0とする
のが望ましい。
なお、本発明によるカーボンブラックは着色力について
は必須の構成要件ではないが、N2SAが40〜60m2/gにおい
てsが0.14〜0.17という範囲の条件下では80%を上回る
ことはない。
以下に本発明カーボンブラックの製造例を示す。
製造例 第5図、第6図および第7図に示したカーボンブラック
製造炉を用いて、本願発明カーボンブラックおよび比較
カーボンブラックを製造した。
円筒形状の燃焼室1(内径450mlφ、長さ300mm)と、前
記燃焼室前半部分において設置された接線方向に中心軸
を有する2個の第1の空気導入口(2および3:内径100m
mφ)および前記第1の導入口とは独立した6個の放射
状の第2の天然ガス導入口(4,5,6,7,8および9:内径25m
mφ)と、前記燃焼室に連結した最狭内径250mmφ、長さ
255mmのベンチュリ部と、前記ベンチュリ部の下流側に
も設けられ、かつ第1導入口の旋回方向に対して順方向
(正接)または逆方向(逆接)で導入できるように設け
た同一断面の上下端を通る2組の第3の空気および/ま
たは天然ガス導入口(No.1の11〜14およびNo.2の15〜1
7:内径40mmφ)が設置され、第3の導入口の下流側空間
内に複数個の冷却水圧入噴霧装置(a〜g)を設置した
反応継続兼冷却室(18:内径500mmφ、長さ4000mm)とか
らなる、全体が耐火物で被覆されたカーボンブラック製
造炉を用い、原料油の導入位置、第1および第2の導入
口よりの空気および天然ガスの供給条件、第3の導入口
からの空気および/または天然ガスの供給条件および旋
回方向などを適宜調節して、比表面積(N2SA)、ストラ
クチャー(DBPA)、アグリゲート最多頻度値およびアグ
リゲートサイズ分布指数(s)の異なるFEF級カーボン
ブラックを製造した。
より詳しくは、表面積(N2SA)の制御は原料油導入量と
導入空気量の比率で調整を行い、表面積を大きくする場
合には空気の導入量を増し、小さくする場合にはこれを
減らして制御した。
アグリゲートサイズ分布指数sの制御は、主として反応
室における流動状態により行った。すなわち、分布指数
sを従来よりも大きい側に制御するためには反応室に導
入する空気量、特に逆接から導入する空気量を多くする
ことにより行い、この流動変化による効果は下流側の逆
接口(16,17)からの導入量が多いときに特に効果的で
ある。逆にsを小さくする場合には、正接からの空気導
入量を増加させ、かつ燃料の添加により行われる。これ
に加え、原料油の導入位置もsの重要な制御要因であ
り、ベンチュリ入口から少し離れた位置(上流側)で原
料を噴霧することにより、サイズ分布指数sは大きく側
に移動する。
更に、望ましい要件であるIA/N2SAの比率の制御は、反
応継続兼急速冷却室18に複数個設置された冷却水圧入噴
霧装置a〜gのいずれを使用するかにより制御した。す
なわち、IA/N2SAを小さい側に制御する場合には上流側
にある装置を使用し、大きい場合には下流側にある装置
を使用して制御した。
上述した制御条件を組み合わせることにより、本発明カ
ーボンブラックおよび比較カーボンブラックを製造し
た。なおストラクチャーの制御は通常のアルカリ金属の
添加量により調整した。各種カーボンブラックの物理化
学特性を表−1に示した。
また、製造条件および製造させたカーボンブラックの物
理化学特性を表−2に示した。
本発明によるカーボンブラックの各特性は、次のように
して測定される。
DBP吸収量(DBPA):JIS K 6221-1982A法による。
沃素吸収量(IA):JIS K 6221-1982による。
比着色力 :JIS K 6221-1982A法による。
沈降分析によるカーボンブラックアグリゲートサイズ分
析法 使用機器 Disk Centrifuge (Photo sedimentomenter)(DCF)
(英) Joyce Loebl社製 測定法 若干の界面活性剤を加えた30%メタノール水溶液中に、
0.05〜0.1%のカーボンブラックを加え、超音波処理を
施して完全に分散せしめる。25v/v%グリセリン水溶液
の沈降液(スピン液)15〜30mlを注加した回転ディスク
(disk)の回転数を6000rpmとし、0.1〜0.5mlの純水を
注加して常法によりバッファラインを形成せしめた後、
上記分散液0.2〜0.3mlを注加する。
分散液の注加と同時に記録計を動作せしめ、回転ディス
クの外周近傍の一定点を沈降によって通過するカーボン
ブラックアグリゲートの量を光学的に測定して、その量
を時間に対するヒストグラムとして記録する。
沈降時間を、下記の式(Stokesの式の一般型)により、
ストークス相当径に換算し、カーボンブラックアグリゲ
ートのストークス相当径とその頻度のヒストグラムを得
る。
式(1)において、dは沈降開始後の時間tで回転ディ
スクの光学的測定点を通過するカーボンブラックアグリ
ゲートのストークス相当径である。
定数Kは、測定時のスピン液の量、粘度およびカーボン
ブラックとの密度差(カーボンブラックの真密度を1.86
g/mlとする)、更に回転ディスクの回転数によって決定
される定数である。例えば、スピン液として25v/v%グ
リセリン水溶液25mlを用い、測定温度20℃でディスク回
転数6000rpmとした場合のK値は792.0となり、dはnm,t
は分で表示される。
Dst及びsの定義 上記測定操作によって得られるアグリゲートのストーク
ス相当径ヒストグラムにおいて、最多頻度(実際には、
光学的測定を行なっているので最大吸光度である)を与
えるストークス相当径をDst(mode)と称し、カーボン
ブラックアグリゲートの平均的大きさの目安とする。
また、当該ヒストグラムにおいて、Dst(mode)の示す
頻度(吸光度)の二分の一の頻度(吸光度)を示し、か
つDst(mode)よりも大なるストークス相当径をDL 50
したとき、アグリゲートサイズ分布指数sは、 s=0.84932×log(▲DL 50▼/Dst) で定義される。これは、比較的大きなアグリゲートサイ
ズの分布広さの目安となる。
性能評価試験 表−2に示したカーボンブラックの性能評価をする為
に、表−3に示す配合比をもってゴム組成物を調製し、
種々の試験に供した。なお、対照カーボンブラックとし
てFEF級カーボンブラック(旭#60)、HAF級カーボンブ
ラック(旭#70)およびIRB No.5を同時配合して評価し
た。
各ゴム組成物の性能評価は、次のゴム特性試験条件によ
り測定評価した。
ゴム特性試験条件 配合物の加硫条件:145℃,30分 押出試験:ASTM D2230-77 A法に準じて測定する。
耐摩耗試験:ランボーン摩耗試験機を用い、スリップ
率25%で測定し、耐摩耗性は下式で求める。
耐摩耗指数=(S/T)×100 (%) ここでS:IRBNo.5試験片の25%スリップ率での容積損
失。
T:供試試験片の25%スリップ率での容積損失。
反発弾性試験:レジリエンステスター(東洋精機製作
所製)を用い、B.S(British Standard)903:Part A8 :
1963のA法に準じて測定する。
発熱特性:ASTM D 623に準じて測定する。
その他のゴム特性:JIS K 6300-1974およびJIS K 6301
-1975に準じて測定する。
各カーボンブラックにおけるゴム特性については、表−
4にとりまとめて示す。
表−4からの考案 1)補強性 補強性を示すものとして引張り強さおよび耐摩耗指数に
着目すると、従来のFEFと同等のN2SAレベルであるRunN
o.1,2および3において、比較例のRunNo.3を除いてFEF
と同等もしくはそれ以上の補強性を示す。比較例のRunN
o.3は、sがFEFのそれよりも大であり、かつN2SAが40m2
/gを下回るために補強性が低下している。
2)動的特性 動的特性を示すものとして反発弾性および発熱特性に着
目すると、FEFと同等のN2SAレベルにあるRunNo.1および
2においては、反発弾性、発熱特性のいずれかにおいて
も著しく改善されている事がわかる。これは、sの値が
大きく、すなわち、アグリゲートサイズ分布が大きくな
るほど動的特性が向上する事を示している。
さらに、N2SAがFEFより大きなRunNo.4においては、動的
特性はFEFと同等である。RunNo.5においては、望ましい
要件であるIA/N2SAが1.0を越えているために反発弾性が
低下している。しかし、発熱特性はFEFと同等である。
RunNo.4および5と同等のN2SAで、sの値が0.14を下回
る比較例のRunNo.6においては、反発弾性、発熱特性と
もにFEFの性能を下回り、動的特性の低下が著しい事を
示している。
また、N2SAが大であるRunNo.7および8においては、反
発弾性および発熱特性のいずれか一方をFEFなみに保持
する事が出来るが、N2SAが60m2/gを越える比較例のRunN
o.9においては動的特性の著しい低下が認められる。
3)その他の特性 DBPAが100ml/100gに近いRunNo.2および8においては、
押出し収縮が大きくなり、またDBPAが130ml/100gの近傍
のRunNo.1および7においては、ムーニー粘度が高くな
るので、これがゴム組成物の加工面での限界と考えられ
る。
以上のように、DBPAで100〜130ml/100g、N2SAが40〜60m
2/gであり、かつアグリゲートサイズ分布指数sが0.14
〜0.17であり、さらに望ましくはIA/N2SAが0.75〜1.0と
いう特定の物性を有する本発明のカーボンブラックが、
補強性をFEF級と同等に維持しながら動的特性を改善
し、あるいは動的特性をFEF級と同等に維持しながら補
強性を改善しながら、ゴム組成物の加工性、作業性も維
持できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、遠心沈降分析によりカーボンブラックアグリ
ゲートを測定した場合の経過時間と吸光度(頻度値)の
関係を示す測定曲線の一例である。第2図は第1図に示
した曲線において、アグリゲートのストークス相当径の
対数と頻度値の関係をプロットしたものである。第3図
は第2図に示した頻度値vs時間に測定曲線から得られる
2種のカーボンブラックのアグリゲート分布曲線を示し
たものである。 第4図はカーボンブラックのアグリゲート分布での従来
品との差異を模式的に示したものである。第5図は本発
明カーボンブラックの製造に用いられる装置の一例を示
す縦断面図であり、第6図は第5図のA-A矢視における
断面図、第7図はB-B矢視における断面図である。 第5〜7図中、1は燃焼室、2,3は空気導入口、4〜9
は天然ガス導入口、10はベンチュリ部、11〜17は空気、
天然ガス導入口、18は反応継続兼冷却室、a〜gは冷却
水圧入噴霧装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジブチルフタレート吸収量(DBPA)が100
    〜130ml/100g、窒素吸着比表面積(N2SA)が40〜60m2/g
    であり、かつ下式で算出されるアグリゲートサイズ分布
    指数(s)が0.14〜0.17の範囲にあるソフト系カーボン
    ブラック。 s=0.84932×log(DL 50/Dst) ここで、s:アグリゲートサイズ分布指数 Dst:遠心沈降分析により得られる最多頻度のストークス
    相当径 DL 50:Dstより大で、Dstの1/2の頻度を有するストークス
    相当径
  2. 【請求項2】沃素吸着量(IA)の測定値(mg/g)と窒素
    吸着比表面積(N2SA)の測定値(m2/g)の比、(IA/N2S
    A)が0.75〜1.0の範囲にある、特許請求の範囲第1項記
    載のソフト径カーボンブラック。
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