JPH068896U - カメラ用三脚における脚伸縮固定装置 - Google Patents

カメラ用三脚における脚伸縮固定装置

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JPH068896U
JPH068896U JP773692U JP773692U JPH068896U JP H068896 U JPH068896 U JP H068896U JP 773692 U JP773692 U JP 773692U JP 773692 U JP773692 U JP 773692U JP H068896 U JPH068896 U JP H068896U
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wedge
diameter side
pipe
eccentric shaft
oscillating
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JP773692U
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English (en)
Inventor
敏一 大松
Original Assignee
敏一 大松
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮操作性に優れ、片手操作を可能にする。 【構成】 小径側脚パイプ4の内端側に固設した半円柱
状の楔支持部8に、軸芯CL1と偏芯位置CL2した偏
芯軸9を一体的に成形した楔支持部材5を固設する。偏
芯軸9に軸溝12を周方向揺動自在にした扇型断面形状
の揺動楔11を枢設し、楔支持部材5と揺動楔11間に
大径側パイプ3と楔支持部8間において、揺動楔11を
偏芯軸9との径差が小さくなる方向に常時弾性押圧して
なる押圧スプリング13を弾装したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カメラ用三脚の脚伸縮固定装置の改良に関するものであり、殊に回 動締結式固定装置の操作性を改善したカメラ用三脚における脚伸縮固定装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
順次径を異にする脚パイプを内挿したカメラ用三脚の伸縮固定装置として、従 来より図5に示すように、各大径側脚パイプ50と小径側脚パイプ51間にリン グ状の楔環52を介挿し、大径側脚パイプ50端に螺合した締結ナット53の回 動に伴う軸方向の進退によって、該楔環52を緊締または釈放して脚の長さを調 節する楔式緊締構造のものが知られている。即ちこの種の構成では、締結ナット 53を回すことにより、楔環52を該楔環52と締結ナット53のテーパ面によ って内径方向に押し付け、締結または釈放の操作を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って、締結ナット53の回動によって生じる該締結ナット53の軸方向の変 位によって楔環52を小径側脚パイプ51の外周に押圧し、両脚パイプ50,5 1を所望嵌挿位置で固定する緊締力を得るものであるため、緊締または釈放する 際、締結ナット53の回転角度が大きくなるばかりでなく、締りまたは緩み作動 に対する手応えがなく操作性が悪い問題を有していた。また、当然のことながら 緊締/釈放操作を行う場合は締結ナット53を回動しなければならず、該部材の 大きさによって操作性が決まるため、締結ナット53の外径が大きくなり、意匠 性も損なわれる問題も有していた。
【0004】 本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、回動固定式緊締手段を持つ丸 パイプを使用した三脚等の継手において、伸縮操作性に優れ、片手によって操作 することができる簡単な構成のカメラ用三脚における脚伸縮固定装置を提供する ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るカメラ用三脚における脚伸縮固定装置は、順次径を異にする脚パ イプを内挿し、各大径側脚パイプと小径側脚パイプを伸縮調節可能に嵌挿する伸 縮固定装置において、小径側脚パイプの内端側に固設した半円柱状の楔支持部に 、該軸芯と偏芯位置した偏芯軸を一体的に成形した楔支持部材と、上記楔支持部 材の偏芯軸に軸溝を摺接し、周方向揺動自在になる扇型断面形状の揺動楔と、上 記楔支持部材と揺動楔間に弾装し、大径側パイプと楔支持部間において、前記揺 動楔を偏芯軸との径差が小さくなる方向に常時弾性押圧してなる押圧スプリング とから構成したことを要旨とするものであり、上記揺動楔の最大偏芯量をδとし たとき、上記扇状断面の揺動楔の平均半径R2は大径側脚パイプの内半径R1に 対して、R1+δ>R2>R1−δの関係である。
【0006】
【作用】
上記構成では、揺動楔の平均半径R2が大径側脚パイプの内半径R1に対して 、R1+δ>R2>R1−δの関係(δ:揺動楔の最大偏芯量)になっており、 偏芯軸に対して軸溝を中心に揺動する該揺動楔は、押圧スプリングによって常時 大径側パイプと楔支持部間において、偏芯軸との径差が小さくなる方向に常時弾 性的に押し込まれている。
【0007】 従って、この状態から大径側脚パイプに対して小径側脚パイプを押圧スプリン グの弾発方向に回動すると、大径側脚パイプの内面との摺動摩擦抵抗により揺動 楔が偏芯軸を回転軸とし、該押圧スプリングの弾性に抗して回動する。その結果 、揺動楔の外周面は大径側脚パイプの内面から後退して摺動抵抗が減少するよう に作動し、小径側脚パイプが大径側脚パイプに対して挿抜可能になり、伸縮調整 することができる。
【0008】 また大径側脚パイプに対して小径側脚パイプを押圧スプリングの弾発方向と逆 向きに回動すると、大径側脚パイプの内面との摺動摩擦抵抗により揺動楔が偏芯 軸を回転軸とし、大径側パイプと楔支持部間において、偏芯軸との径差が小さく なる方向に回動する。その結果、揺動楔の外周面は大径側脚パイプの内面に向か って圧接され、両者間の摺動抵抗が増大するように作動して固定され、小径側脚 パイプは大径側脚パイプに対して確実に回動及び挿抜を固定するようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係るカメラ用三脚における脚伸縮固定装置の一実施例を図1乃 至図4に従って説明する。
【0010】 伸縮脚1は、雲台を固設する基台(図示せず)に対して拡縮自在に枢設してあ り、順次小径になる複数の丸パイプを内挿した繰り出し式の伸縮脚を構成してな る。該伸縮脚1の各接続部に、本考案の脚伸縮固定装置2が構成してある。
【0011】 該脚伸縮固定装置2は、丸パイプによって構成した大径側脚パイプ3に内挿す る小径側脚パイプ4の端部に構成される。符号5は小径側脚パイプ4の端部に基 盤部6に形成した嵌合段部7を嵌入し、カシメ固着及び接着等によって該小径側 脚パイプ4端部の挿入側端部に固着した楔支持部材であり、半円柱状の楔支持部 8には、中心軸CL1から支持面方向に僅かδに偏芯位置した軸芯CL2を有す る偏芯軸9を一体成形すると共に、該偏芯軸9端に端盤10を構成してなる。
【0012】 符号11は上記楔支持部材5の偏芯軸9に軸溝12を摺接し、基盤部6と端盤 10間で周方向揺動自在になる扇型断面形状の揺動楔であり、該揺動楔11の平 均半径R2は、大径側脚パイプ3の内半径R1に対して、 R1+δ>R2>R1−δ の関係になっている。ここで平均半径R2とは、軸溝12位置の偏芯に伴う揺動 楔11の長い方の半径から短い方の半径に亙って各部の半径を指すものである。
【0013】 また符号13は軸芯CL2までの半径が長い方の楔支持部8に穿設した発条嵌 合孔14と揺動楔11に穿設した発条挿入孔15間に弾装した押圧スプリングで あり、該押圧スプリング13の弾性によって大径側パイプ3と楔支持部8間にお いて、上記揺動楔11を偏芯軸9との径差が小さくなる方向Aに常時弾性押圧し てなる。
【0014】 上記小径側軸パイプ4は端部外周に形成した周溝16に抜け止めリング17を 環着し、大径側脚パイプ3に内挿すると共に、該大径側脚パイプ3の端部に螺設 した螺子20に対して螺子環18を螺合した後、接着等によって固着し、該螺子 環18の内縁19によって上記抜け止めリング17の抜出を阻止してなる。また 該螺子環18の外周には滑り止め用のローレット21が形成してある。
【0015】 尚、符号22,23は摺動抵抗を調整するため、それぞれ楔支持部材5の楔支 持部8の外周と揺動楔11の外周に形成した周条である。
【0016】 上記構成になる脚伸縮固定装置2は、揺動楔11の平均半径R2が大径側脚パ イプ3の内半径R1に対して、R1+δ>R2>R1−δの関係になっているた め、偏芯軸9に軸溝12を摺動して揺動する該揺動楔11は、押圧スプリング1 3によって常時大径側パイプ3と楔支持部8間において、偏芯軸9との径差が小 さくなる方向Aに常時弾性的に押し込んでいる。
【0017】 この状態から大径側脚パイプ3に対して小径側脚パイプ4を矢印X方向に回動 する(図3参照)と、大径側脚パイプ3の内面との摺動摩擦抵抗により揺動楔1 1が偏芯軸8を回転軸とし、押圧スプリング13の弾性に抗して矢印B方向に回 動する。その結果、揺動楔13の外周面は大径側脚パイプ3の内面から後退して 摺動抵抗が減少するようになり、該楔支持部材5と一体的になっている小径側脚 パイプ4は大径側脚パイプ3に対して挿抜可能になり、伸縮調整することができ る。
【0018】 また大径側脚パイプ3に対して小径側脚パイプ4を矢印Y方向に回動する(図 4参照)と、大径側脚パイプ3の内面との摺動摩擦抵抗により揺動楔11が偏芯 軸8を回転軸とし、大径側パイプ3と楔支持部8間において、偏芯軸9との径差 が小さくなる矢印A方向に回動する。その結果、揺動楔13の外周面は大径側脚 パイプ3の内面に向かって圧接され、両者間の摺動抵抗が増大して固定される。 従って、該楔支持部材5と一体的になっている小径側脚パイプ4は大径側脚パイ プ3に対して確実に回動及び挿抜を固定するようになる。そして該操作角度は、 揺動楔11の扇形角度の残り半円角度内である。
【0019】 尚、前記実施例はカメラ用三脚の伸縮脚について説明したが、本考案は大径パ イプに対して小径パイプを内挿したあらゆる伸縮継手として実施することができ ることはいうまでもない。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係るカメラ用三脚における脚伸縮固定装置は、多段 式に挿入した脚パイプからなる伸縮脚を、偏芯軸を回転軸として大径側脚パイプ 内で周方向に回動して挿抜を緊締または釈放する構成にしたことにより、脚パイ プのどこを持って回動操作してもよい。また緊締または釈放に係る回動操作の回 転角度が小さく、また締りまたは緩み作動に対する手応えが大きいばかりでなく 、脚の伸縮操作を片手で行うことができる等の特徴を有するものであり、本考案 実施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカメラ用三脚における脚伸縮固定
装置の一実施例を示す一部切欠した分解斜視図である。
【図2】同組立状態の縦断面図である。
【図3】揺動楔の作動を示す釈放状態の横断面図であ
る。
【図4】揺動楔の作動を示す緊締状態の横断面図であ
る。
【図5】従来の脚伸縮継手装置を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 伸縮脚 2 脚伸縮固定装置 3 大径側脚パイプ 4 小径側脚パイプ 5 楔支持部材 8 半円柱状 9 偏芯軸 11 揺動楔 12 軸溝 13 押圧スプリング 17 抜け止めリング 18 螺子環

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次径を異にする脚パイプを内挿し、各
    大径側脚パイプと小径側脚パイプを伸縮調節可能に嵌挿
    する伸縮固定装置において、 小径側脚パイプの内端側に固設した半円柱状の楔支持部
    に、該軸芯と偏芯位置した偏芯軸を一体的に成形した楔
    支持部材と、 前記楔支持部材の偏芯軸に軸溝を摺接し、周方向揺動自
    在になる扇型断面形状の揺動楔と、 前記楔支持部材と揺動楔間に弾装し、大径側パイプと楔
    支持部間において、前記揺動楔を偏芯軸との径差が小さ
    くなる方向に常時弾性押圧してなる押圧スプリングと、 から構成したことを特徴とするカメラ用三脚における脚
    伸縮固定装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動楔の最大偏芯量をδとしたと
    き、前記扇状断面の揺動楔の平均半径R2が大径側脚パ
    イプの内半径R1に対して、R1+δ>R2>R1−δ
    の関係になることを特徴とする請求項1記載のカメラ用
    三脚における脚伸縮固定装置。
JP773692U 1992-01-27 1992-01-27 カメラ用三脚における脚伸縮固定装置 Pending JPH068896U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5775183A (en) * 1980-10-28 1982-05-11 Hideyone Araki Treatment of dust and fine powder

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5775183A (en) * 1980-10-28 1982-05-11 Hideyone Araki Treatment of dust and fine powder

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