JPH047373Y2 - - Google Patents

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JPH047373Y2
JPH047373Y2 JP1983100442U JP10044283U JPH047373Y2 JP H047373 Y2 JPH047373 Y2 JP H047373Y2 JP 1983100442 U JP1983100442 U JP 1983100442U JP 10044283 U JP10044283 U JP 10044283U JP H047373 Y2 JPH047373 Y2 JP H047373Y2
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shaft
cam
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inner shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、外軸に内軸を伸縮自在に挿入した伸
縮可能な軸様体において外軸と内軸を任意の挿入
位置でロツクするロツク装置に関し、特に垂直壁
間や上下壁面間等に架設可能な伸縮自在な軸様体
等に効果的に適用し得るものに関する。
従来の上記の様な架設軸様体としては、第1図
に示す様に、外軸2内に抜き差し自在に内軸3を
挿入嵌合すると共に、それらの互いに離間した一
端部2a,3aに垂直壁1a,1bに対する当て
ゴム4,5を嵌着し、外軸2内にその長手方向に
沿つてコイルばね6を配置してその一端を外軸2
の前記一端部2aにピン7にて係止し、前記内軸
3の他方の端部3bに固定したピン8を前記コイ
ルばね6に係合させたものが知られている。使用
時には、内軸3を回わすことにより仮想線で示す
様に垂直壁1a,1b間の距離よりも若干長い目
に長さ調整した後、コイルばね6の付勢力に抗し
て内軸3を押し込んで全体を垂直壁1a,1b間
に挿入し、コイルばね6の弾性反発力による垂直
壁1a,1bと当てゴム4,5との摩擦力で軸様
体を固定するのである。ところが、この様な構成
では垂直壁1a,1b間の距離に合わせて長さ調
整するのに内軸を何回も回転しなければならず、
大変手間がかかり、また垂直壁1a,1b間の距
離が長くなるとピン7,8間の距離、すなわちコ
イルばね6の有効長が長くなり、内軸3お押し込
み長さを一定にすると弾性反発力が小さくなつて
小さな固定力しか得られず、さらに内軸3の押し
込み反発力で固定するので、軸様体の取付けに大
きな力を要する上に固定力が小さく、実際上載荷
能力は5Kg程度しか得られないという問題があ
る。この様な問題点を解消するため、第2図及び
第3図に示す様に、内軸3の他端部3bからその
延長方向に軸心方向に摺動自在でかつ相対回転不
可能なロツド9を延出し、その先端にロツク部1
0を取付け、このロツク部10と内軸3他端部3
bとの間に圧縮ばね11を介装し、前記ロツク部
10は、外軸2内に遊嵌する軸部12外周に、底
面を渦巻状のカム面14に形成した環状溝13を
形成し、この環状溝13に、外軸2内面に係合す
る様に拡径付勢力を有しかつ周方向一端内周に前
記カム面に係合する突部16を突設した1つ割リ
ング15を嵌着して構成したものが提案されてい
る。その使用時には垂直壁1a,1b間の距離よ
りも若干長くなる様に内軸3を引き出した後、内
軸3を回わすことにより軸部12を回転させて一
つ割リング15の突部16とカム面14を係合さ
せ、外軸2と軸部12を一つ割リング15を介し
て係合してロツク部10を固定し、その後圧縮ば
ね11の付勢力に抗して内軸3を押し込んで垂直
壁1a,1b間に挿入するのである。この様な構
成によれば、軸様体の長さ調整が容易でかつその
長さに関係なく圧縮ばね11の有効長は不変であ
るが、内軸3の押し込み反発力で固定するので力
を要する上に、そのロツク部10が、軸部12を
回転することによりカム面14にて狭巾の1つ割
リング15の直径方向2個所を外軸2内面に押し
付ける構成であるため、大きな固定力が得られ
ず、垂直壁1a,1b間に強固に取付けることが
できないという問題点がある。
本考案は、上記従来のロツク機構の問題点をな
くし、簡単な操作で大きな固定力が得られ、対向
する壁間に軸様体を確実且つ強固に取付けること
ができる伸縮可能な軸様体のロツク装置を提供す
ることを目的とする。
本考案は、このため外軸に内軸を引き出し自在
に挿嵌すると共に外軸内に挿入した内軸の端部に
ナツト部材を固着し、このナツト部材にボルトを
螺通させると共に該ボルトの端部にナツト部材と
対向する側の端面が軸心に対して傾斜したカム面
に形成され且つ他端部が外軸の内面に弾性的に摺
接した係止部に形成されている係止カム体を固着
する一方、この係止カム体と前記ナツト部材間の
ボルト部分に前記カム面に対向した傾斜カム面を
有する筒状カム体を径方向に偏心移動可能に遊嵌
して該筒状カム体の外周面を外軸の内周面に当接
可能とし、さらに、この筒状カム体の外周部に内
軸の挿入方向に向かつて外方に傾斜した刃を突設
してなり、外軸と内軸をかるく相対回転させるこ
とにより外軸に係止された係止カム体に内軸が接
近移動し、それに伴なつて筒状カム体が接近移動
し、係止カム体と筒状カム体とがカム面に沿つて
相互に偏心移動し、これらカム体が外軸内面に強
く押圧されると共に刃が外軸内面に喰い込むこと
により外軸と内軸がこれらカム体とねじ軸を介し
て強力にロツクされる様にした伸縮可能な軸様体
のロツク装置を提供する。
以下、本考案を上記架設軸様体に適用した一実
施例を第4図乃至第10図に基づいて説明する。
21は合成樹脂コーテイングしたパイプからなる
外軸で、該外軸21に抜き差し自在に合成樹脂コ
ーテイングしたパイプからなる内軸22が挿入嵌
合されている。23は外軸21の内軸22挿入側
の一端部21aに圧入嵌合した合成樹脂製の軸受
で、内軸22を摺動自在に保持している。24は
外軸21及び内軸22の互いに離間した他端部2
1b,22bに配設した壁面との当接体で、一定
範囲内で首振自在に装置され、かつ壁面との当接
面にはゴムなどの弾性を有すると共に摩擦係数の
大きい圧接板24aが接着されている。25は内
軸22の他端部22bに軸心方向に進退可能に螺
着した押圧回転体であり、内軸22側の前記当接
体24はこの押圧回転体25に装着されている。
この押圧回転体25は、内軸22に外嵌可能な円
筒部25aの中間部内周に円板部25bを一体成
形し、この円板部25bの軸心位置にボルト26
を貫通させて配置すると共に、その頭部を円板部
25bの六角穴25cに嵌合させ、反対側からナ
ツト27にて締結して一体的に固定してなり、前
記ボルト26のねじ部を内軸22他端部22bの
内周に溶接固着したナツト部材28に螺合させて
装着されている。29は押圧回転体25の円筒部
25aの内軸22とは反対側端部に嵌着固定した
当接体24の取付部材、30は外軸21の他端部
21bに嵌着固定した同様の取付部材である。3
1は内軸22の一端部22aとその延長位置の外
軸21内面との間に介装されたロツク装置で、任
意の内軸挿入位置で外軸21と内軸22を固定で
きる様に構成されている。すなわち、内軸22の
一端部22aにナツト部材32が嵌着固定され、
このナツト部材32に内軸22の外側からボルト
33が螺合され、その先端33bは抜け出さない
様にかしめられている。このボルト33には、ロ
ツト部材32とは反対側の側面が軸心に対して傾
斜したカム面36に形成された筒状カム体35が
外嵌され、そのナツト部材22側の側面は軸心に
対して垂直で座金34を介してナツト部材32に
当接している。この筒状カム体35のボルト33
の貫通穴37は筒状カム体35が偏心方向に変位
し得る様に断面長円形または大径に形成されてい
る。前記ボルト33の頭部33aには、筒状カム
体35のカム面36に対応するカム面39を有し
かつ筒状カム体35とは反対側に外軸21内面に
弾性的に係合する係止部40を有する係止カム体
38が固着されている。この係止カム体38とボ
ルト33の固着構成は、ボルト33が係止カム体
38の本体部38aを貫通すると共にその頭部3
3aが本体部38aの六角穴38bに嵌合されか
つ抜け出さない様に接着剤やかしめ等の手段で一
体固着されている。また前記係止部40は、前記
係止カム体38の本体部38aから延設した筒状
部41の先端部に肉厚径大部41aを形成すると
共にこの筒状部41の周方向複数個所に軸心方向
の切目42を入れて成り、筒状部41の弾性によ
つて厚肉径大部41aの外面が外軸21内面に圧
接する様に構成されている。さらに、前記筒状カ
ム体35及び係止カム体38の外周面はほゞ円筒
形であるが、正確には両カム体35,38を互い
に接近させ、それらのカム面36,39が衝合し
て互いに偏心移動した時外軸21の内面に接当す
る側のほゞ120°の範囲の領域は、外軸21内面の
半径R0に対してほゞ同じかそれよりも僅かに大
きい半径に設定してこれらカム体35,38の偏
心移動時におけ外軸21内面との接触面積を大き
くし、残りの領域はこれらカム体35,38が外
軸21内を円滑に摺動できる様に外軸21内径に
対してかなり小さい径に設定している。又、前記
筒状カム体35外周面の外軸21内面に接当する
部分には、内軸22挿入方向に傾斜させて溝44
が切り込まれ、この溝44に弓形の刃43が嵌着
され、この刃43の先端が筒状カム体35の外周
面よりも僅かに突出している。なお、前記刃43
は係止カム体38側に設けることもできるが、筒
状カム体35の方が貫通穴37によつて大きく偏
心移動が可能であるので、刃43を設けても摺動
時に外軸21内面に不測に結合する惧れがなく好
ましい。
以上の構成において、垂直壁1a,1b間にこ
の軸様体20を架設するには、まず第10図aに
示す様に垂直壁1a,1b間の所望の位置にこの
軸様体20を配置し、外軸21の他端部21bの
当接体24を垂直壁1aに当接させ、内軸22を
係止部40の係止力に抗して矢印の如く引き出
し、押圧回転体25側の当接体24を垂直壁1b
に近接又は当接させる。次に第10図bに示す様
に内軸22を矢印方向に回転させると、係止カム
体38が外軸21内面に係合して停止しているた
め、ボルト33とナツト部材32の螺合により内
軸22が係止カム体38側に螺進し、座金34を
介して筒状カム体35が係止カム体38に接近移
動する。このとき筒状カム体35の回転はそのカ
ム面36と係止カム体38のカム面39の衝合に
より阻止され、これらカム面36,39の衝合に
より両カム体35,38は相互の接近移動に伴な
つて互いに径方向外方に向かつて偏心移動する。
そして内軸22の螺進によつて両カム体35,3
8が軸心方向に互いに強く押し付けられることに
より両カム体35,38がカム面36,39の衝
合を介して外軸21内面に強く圧接され、これら
カム体35,38が摩擦力にて外軸21内面に固
定され、同時に刃43が外軸21内面に喰い込む
ことにより強固に固定されることになる。特に、
刃43が内軸22挿入方向に傾斜しているので、
内軸22挿入方向に対しては完璧に固定されるこ
とになる。こうして、これらカム体35,38、
ボルト33、ナツト部材32を介して外軸21と
内軸22が強固に固定される。なお係止カム体3
8の偏心移動はボルト33とナツト部材32との
螺合部の隙間にて許容され、筒状カム体35の偏
心移動は大径の貫通穴37に許容される。その
後、第10図cに示す様に押圧回転体25を矢印
の方向に回転させてこの押圧回転体25を垂直壁
1bに向かつて進出させることにより当接体24
が垂直壁1bに強く押し付けられ、軸様体20は
垂直壁1a,1b間に強固に架設される。この様
に当接体24の垂直壁1a,1bへの押圧をねじ
機構を用いて行なうことにより、操作が極めて簡
単でしかも強固な固定力が得られ、載荷能力を従
来の5倍以上向上させることができ、また前記ロ
ツク装置31はそのための大きな押付け力に対し
ても十分に耐え得るものである。
この様に垂直壁1a,1b間に架設した軸様体
20は、第11図に示す様に、ハンガー掛けや物
干しとして利用したり、第12図に示す様にカー
テンや間仕切りの吊り下げ用レール等として、多
用途に使用し得る。
なお、上記実施例ではボルト26と33を同じ
ねじれ方向のものとしたので、内軸22の回転方
向と回転押圧体25の回転方向が逆になつている
が、何れかを逆ねじにすれば同一回転方向にする
ことができる。
また、本考案のロツク装置は架設軸様体に限ら
ず外軸に内軸を挿入した各種伸縮可能な軸様体に
適用でき、また単体の軸様体に限らず軸様体を組
合せた構成物にも適用可能である。
本考案の伸縮可能な軸様体のロツク装置によれ
ば、以上の説明から明らかな様に、外軸21に内
軸22を引き出し自在に挿嵌すると共に外軸21
内に挿入した内軸22の端部にナツト部材32を
固着し、このナツト部材32にボルト33を螺通
させると共に該ボルト33の端部にナツト部材3
2と対向する側の端面が軸心に対して傾斜したカ
ム面39に形成され且つ他端部が外軸21の内面
に弾性的に摺接した係止部40に形成されている
係止カム体38を固着する一方、この係止カム体
38と前記ナツト部材32間のボルト33部分に
前記カム面39に対向した傾斜カム面36を有す
る筒状カム体35を径方向に偏心移動可能に遊嵌
して該筒状カム体35の外周面を外軸21の内周
面に当接可能とし、さらに、この筒状カム体35
の外周部に内軸22の挿入方向に向かつて外方に
傾斜した刃43を突設しているので、内軸22の
引き出し時には、ボルト33に遊嵌している筒状
カム体35がボルト33に固着している係止カム
体38とナツト部材32間で自由に動くことがで
き、且つこの筒状カム体35に突設している刃4
3は外軸21に対しての食い込みを避ける方向に
傾斜しているから、該刃43が外軸21の内周面
に係止することなく内軸22を円滑に引き出すこ
とができるものであり、さらに、所望長さ引き出
したのち、内外軸21,22の任意部分を把持し
てこれらの軸21,22を相対的に回転させるこ
とにより、係止カム体38がボルト33を介して
筒状カム体35側に引き寄せられて両カム体3
5,38のカム面を衝合させ、この衝合によつて
筒状カム体35が径方向に偏心移動してその外周
面を外軸21の内周面に押接させると共に該外周
面に突設している刃43を外軸21の内周面に強
く押圧させて内軸22の収縮を阻止した状態で内
軸22を外軸21に対して固定させることができ
るものである。
さらに、刃43は、内軸22の挿入方向に向か
つて外方に傾斜しているので、内軸22に収縮方
向の力が作用しても、その作用力によつて該刃4
3は外軸21の内周面に食い込み、内軸22の収
縮を確実に阻止して所望の引き出し長さで固定さ
せることができ、大きな突つ張り作用を発揮させ
て対向壁体間に両軸21,22の端面を当接させ
た状態で強固に取付けることができ、又、両軸2
1,22を上記と逆方向に相対回転させて両カム
体35,38を離間させたのち、内軸22を僅か
に引き伸ばせば、外軸21の内周面に対する刃4
3の食い込みを解くことができ、この状態におい
ては筒状カム体35はボルト33に対して径方向
に偏心移動可能であるから、外軸21の内周面に
対する刃43の食い込みを防止しながら内軸22
を当接体24内に挿入して収縮状態にすることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面平面図、第2図は他の従
来例の要部の部分断面正面図、第3図は第2図の
A−A断面図、第4図乃至第9図は本考案の一実
施例を示し、第4図は正面図、第5図は要部の拡
大縦断正面図、第6図は第5図のB−B断面図、
第7図は第6図のC−C断面図、第8図は第5図
のD−D断面図、第9図は第5図のE−E断面
図、第10図a,b,cは架設時の操作手順の説
明図、第11図及び第12図は軸様体の使用例を
示す正面図である。 20は架設軸様体、21は外軸、22は内軸、
31はロツク装置、32はナツト部材、33はボ
ルト(ねじ軸)、35は筒状カム体、36,39
はカム面、38は係止カム体、40は係止部、4
3は刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外軸21に内軸22を引き出し自在に挿嵌する
    と共に外軸21内に挿入した内軸22の端部にナ
    ツト部材32を固着し、このナツト部材32にボ
    ルト33を螺通させると共に該ボルト33の端部
    にナツト部材32と対向する側の端面が軸心に対
    して傾斜したカム面39に形成され且つ他端部が
    外軸21の内面に弾性的に摺接した係止部40に
    形成されている係止カム体38を固着する一方、
    この係止カム体38と前記ナツト部材32間のボ
    ルト33部分に前記カム面39に対向した傾斜カ
    ム面36を有する筒状カム体35を径方向に偏心
    移動可能に遊嵌して該筒状カム体35の外周面を
    外軸21の内周面に当接可能とし、さらに、この
    筒状カム体35の外周部に内軸22の挿入方向に
    向かつて外方に傾斜した刃43を突設してなる伸
    縮可能な軸様体のロツク装置。
JP10044283U 1983-06-29 1983-06-29 伸縮可能な軸様体のロツク装置 Granted JPS608503U (ja)

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JPS608503U JPS608503U (ja) 1985-01-21
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JP2009261857A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Masahiko Aihara 物干し竿

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