JPH0688333A - 鋼管杭を利用した貯留槽の造成方法 - Google Patents
鋼管杭を利用した貯留槽の造成方法Info
- Publication number
- JPH0688333A JPH0688333A JP4091698A JP9169892A JPH0688333A JP H0688333 A JPH0688333 A JP H0688333A JP 4091698 A JP4091698 A JP 4091698A JP 9169892 A JP9169892 A JP 9169892A JP H0688333 A JPH0688333 A JP H0688333A
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- JP
- Japan
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- steel pipe
- pipe pile
- soil cement
- storage tank
- construction
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 鋼管杭を空調用蓄熱水槽等の貯留槽として利
用できるようにする。 【構成】 建造物の構築にあたって施設される土留壁の
鋼管杭を利用し、これを貯留槽に造成する。従来法によ
り、掘削孔3に充填したソイルセメント4中に鋼管杭1
を挿入、沈設し、そのソイルセンメント4が未硬化のう
ちに、鋼管杭1内のソイルセメント4を吸引、排除しな
がら泥水を注入して、ソイルセメント4と泥水とを置換
し、その後、鋼管杭1内底部にコンクリート10を打設し
て底蓋を形成する。
用できるようにする。 【構成】 建造物の構築にあたって施設される土留壁の
鋼管杭を利用し、これを貯留槽に造成する。従来法によ
り、掘削孔3に充填したソイルセメント4中に鋼管杭1
を挿入、沈設し、そのソイルセンメント4が未硬化のう
ちに、鋼管杭1内のソイルセメント4を吸引、排除しな
がら泥水を注入して、ソイルセメント4と泥水とを置換
し、その後、鋼管杭1内底部にコンクリート10を打設し
て底蓋を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土留壁等において沈設
された鋼管杭を利用して、空調用蓄熱水槽等に用いる貯
留槽を形成する方法に関するものである。
された鋼管杭を利用して、空調用蓄熱水槽等に用いる貯
留槽を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
建造物の地下構造部分の構築にあたっては、鋼管杭を多
数連結した土留壁を施設することが行なわれており、通
常は本体施工後これを埋殺しするようにしている。しか
し、土留壁に使用されたそれら鋼管を撤去するには多く
の期日と費用を要することになり、また、鋼管杭を用い
た土留壁は耐力及び遮水性に優れていることから、その
利用が検討され、これまで、建造物の基礎構造物とし
て、あるいは建造物立設地盤域の液状化対策地中壁等と
して活用が試みられてきた。また、鋼管の容積を利用し
て、空調用蓄熱水槽等の貯留槽への利用が考えられてい
る。
建造物の地下構造部分の構築にあたっては、鋼管杭を多
数連結した土留壁を施設することが行なわれており、通
常は本体施工後これを埋殺しするようにしている。しか
し、土留壁に使用されたそれら鋼管を撤去するには多く
の期日と費用を要することになり、また、鋼管杭を用い
た土留壁は耐力及び遮水性に優れていることから、その
利用が検討され、これまで、建造物の基礎構造物とし
て、あるいは建造物立設地盤域の液状化対策地中壁等と
して活用が試みられてきた。また、鋼管の容積を利用し
て、空調用蓄熱水槽等の貯留槽への利用が考えられてい
る。
【0003】本発明はかかる状況にかんがみ、鋼管柱列
土留壁等に用いられた鋼管杭を、簡易な手段により貯留
槽に形成できるようにし、従来埋殺しのままにされてい
る鋼管杭の活用と、空調システム等の省資源化、省エネ
ルギー化を図ろうとするものである。
土留壁等に用いられた鋼管杭を、簡易な手段により貯留
槽に形成できるようにし、従来埋殺しのままにされてい
る鋼管杭の活用と、空調システム等の省資源化、省エネ
ルギー化を図ろうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施態様を示した図面を参
照して説明すると、本発明は、ソイルセメント4を充填
した掘削孔3中に、鋼管杭1を挿入、沈設し、上記ソイ
ルセメント4が未硬化のうちに、鋼管杭1中のソイルセ
メント4を排除しながら泥水8を注入して、ソイルセメ
ント4と泥水8とを置換した後、鋼管杭1内の下部に底
蓋となるコンクリート10を打設し、鋼管杭1内の泥水8
を排出することを特徴とするものである。
めの本発明の構成について、実施態様を示した図面を参
照して説明すると、本発明は、ソイルセメント4を充填
した掘削孔3中に、鋼管杭1を挿入、沈設し、上記ソイ
ルセメント4が未硬化のうちに、鋼管杭1中のソイルセ
メント4を排除しながら泥水8を注入して、ソイルセメ
ント4と泥水8とを置換した後、鋼管杭1内の下部に底
蓋となるコンクリート10を打設し、鋼管杭1内の泥水8
を排出することを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本発明においては、施設された鋼管柱列土
留壁を構成している鋼管杭が利用される。鋼管柱列土留
壁は、図1に示すように、上下端が開放された中空鋼管
の対向する両外側に継手材2を設けた鋼管杭1,1を、
オーバーラップ部をつくりながら地盤に造成された掘削
孔3に充填したソイルセメント4の中へ、互いに継手材
2,2で連結しながら挿入して形成される。この点は従
来公知の事項であって、鋼管杭1内にもソイルセメント
4が充填された状態となっている。なお、上記の鋼管杭
1は、本発明での使用にあたって、図2の(A)等に示
すように、下部内周面に、リング等の突起体5,5を設
けるようにすれば好適である。
て説明する。本発明においては、施設された鋼管柱列土
留壁を構成している鋼管杭が利用される。鋼管柱列土留
壁は、図1に示すように、上下端が開放された中空鋼管
の対向する両外側に継手材2を設けた鋼管杭1,1を、
オーバーラップ部をつくりながら地盤に造成された掘削
孔3に充填したソイルセメント4の中へ、互いに継手材
2,2で連結しながら挿入して形成される。この点は従
来公知の事項であって、鋼管杭1内にもソイルセメント
4が充填された状態となっている。なお、上記の鋼管杭
1は、本発明での使用にあたって、図2の(A)等に示
すように、下部内周面に、リング等の突起体5,5を設
けるようにすれば好適である。
【0006】本発明は、上記の鋼管杭1を貯留槽化する
ものである。まず、掘削孔3に充填されたソイルセメン
ト4中へ鋼管杭1を挿入後、ソイルセメント4が硬化し
ない液状の状態のうちに鋼管杭1内にあるソイルセメン
ト4を排除する。それには、図2の(A)に示すよう
に、鋼管杭1内ソイルセメント4中にバキュームホース
6を挿入して、鋼管杭1内のソイルセメント4を吸引、
排出すると同時に、鋼管杭1の下部からの水の回り込み
を防止するため、送水管7より鋼管杭1内に泥水8を注
入し、鋼管杭1内にあるソイルセメント4を泥水8と置
換える。この場合、ソイルセメント4の排除は、図2の
(B)に示すように、突起体5,5のあるところより少
し下方の位置まで行なうようにする。
ものである。まず、掘削孔3に充填されたソイルセメン
ト4中へ鋼管杭1を挿入後、ソイルセメント4が硬化し
ない液状の状態のうちに鋼管杭1内にあるソイルセメン
ト4を排除する。それには、図2の(A)に示すよう
に、鋼管杭1内ソイルセメント4中にバキュームホース
6を挿入して、鋼管杭1内のソイルセメント4を吸引、
排出すると同時に、鋼管杭1の下部からの水の回り込み
を防止するため、送水管7より鋼管杭1内に泥水8を注
入し、鋼管杭1内にあるソイルセメント4を泥水8と置
換える。この場合、ソイルセメント4の排除は、図2の
(B)に示すように、突起体5,5のあるところより少
し下方の位置まで行なうようにする。
【0007】次に、図2の(C)に示すように、トレミ
ー管9を鋼管杭1の下部まで挿入して、水中コンクリー
ト10を管内に残留のソイルセメント4上に打設する。そ
の打設によるコンクリート10の厚さは2m程度がよく、
図2の(D)に示すように、突起体5,5はそのコンク
リート10中に埋設され、コンクリート10と鋼管杭1とは
強固に結合され、これが底蓋となる。コンクリート打設
後は、鋼管杭1の上部に、土砂や雨水の侵入を防止する
ための仮り蓋11を取付けて養生をする。注入した泥水
は、その際にあるいは後日排出する。
ー管9を鋼管杭1の下部まで挿入して、水中コンクリー
ト10を管内に残留のソイルセメント4上に打設する。そ
の打設によるコンクリート10の厚さは2m程度がよく、
図2の(D)に示すように、突起体5,5はそのコンク
リート10中に埋設され、コンクリート10と鋼管杭1とは
強固に結合され、これが底蓋となる。コンクリート打設
後は、鋼管杭1の上部に、土砂や雨水の侵入を防止する
ための仮り蓋11を取付けて養生をする。注入した泥水
は、その際にあるいは後日排出する。
【0008】このようにして、鋼管杭1は底蓋のある中
空の容器に形成され、仮り蓋11を取り除けば貯留槽とし
て使用できることになる。これを空調用の蓄熱水槽に使
用する場合は、空調用の熱交換器に接続して配管し、貯
留槽に造成された各鋼管杭を相互に接続するため配管を
適宜施すことになる。
空の容器に形成され、仮り蓋11を取り除けば貯留槽とし
て使用できることになる。これを空調用の蓄熱水槽に使
用する場合は、空調用の熱交換器に接続して配管し、貯
留槽に造成された各鋼管杭を相互に接続するため配管を
適宜施すことになる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ソイル
セメントを充填した掘削孔中に、鋼管杭を挿入、沈設
し、上記ソイルセメントが未硬化のうちに、鋼管杭中の
ソイルセメントを排除しながら泥水を注入して、ソイル
セメントと泥水とを置換した後、鋼管杭内の下部に底蓋
となるコンクリートを打設し、鋼管内の泥水を排出する
ことによって、貯留槽を造成するものであるから、従
来、仮設構造物として埋殺しのままとされていた土留壁
の鋼管杭が、空調用の熱蓄水槽やその他の貯留槽として
活用化できることになり、鋼管杭の有効利用と、空調シ
ステム等における省資源と省エネルギー化に寄与できる
ことになる。
セメントを充填した掘削孔中に、鋼管杭を挿入、沈設
し、上記ソイルセメントが未硬化のうちに、鋼管杭中の
ソイルセメントを排除しながら泥水を注入して、ソイル
セメントと泥水とを置換した後、鋼管杭内の下部に底蓋
となるコンクリートを打設し、鋼管内の泥水を排出する
ことによって、貯留槽を造成するものであるから、従
来、仮設構造物として埋殺しのままとされていた土留壁
の鋼管杭が、空調用の熱蓄水槽やその他の貯留槽として
活用化できることになり、鋼管杭の有効利用と、空調シ
ステム等における省資源と省エネルギー化に寄与できる
ことになる。
【図1】鋼管杭の沈設当初の状態を示す縦断面図であ
る。
る。
【図2の(A)〜(D)】本発明の実施態様を工程を追
って示す縦断面図である。
って示す縦断面図である。
1 鋼管杭 3 掘削孔 4 ソイルセメント 5 突起体 6 バキュームホース 7 送水管 8 泥水 9 トレミー管 10 コンクリート底蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 博吉 東京都中央区日本橋室町3丁目3番2号 株式会社クボタ東京本社内 (72)発明者 花村 昌彦 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 飯田 正人 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)発明者 金子 千秋 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)発明者 相楽 典泰 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 泉山 浩郎 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内
Claims (1)
- ソイルセメントを充填した掘削孔中に、鋼管杭を挿入、
沈設し、上記ソイルセメントが未硬化のうちに、鋼管杭
中のソイルセメントを排除しながら泥水を注入して、ソ
イルセメントと泥水とを置換した後、鋼管杭内の下部に
底蓋となるコンクリートを打設し、鋼管杭内の泥水を排
出することを特徴とする、鋼管杭を利用した貯留槽の造
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091698A JPH0688333A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 鋼管杭を利用した貯留槽の造成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091698A JPH0688333A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 鋼管杭を利用した貯留槽の造成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688333A true JPH0688333A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=14033741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4091698A Pending JPH0688333A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 鋼管杭を利用した貯留槽の造成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688333A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003247792A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-09-05 | Nippon Steel Corp | 回転圧入鋼管杭または回転圧入鋼管製水槽を用いた地中埋設温度成層型蓄熱水槽 |
JP2004233031A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-08-19 | Nippon Steel Corp | 回転圧入工法で埋設された中空管体による地中熱交換器およびそれを利用した高効率エネルギーシステム |
JP2009103441A (ja) * | 2001-12-18 | 2009-05-14 | Nippon Steel Corp | 地中埋設温度成層型蓄熱水槽 |
JP2015121040A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | システム計測株式会社 | 場所打ち鋼管コンクリート杭 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4091698A patent/JPH0688333A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003247792A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-09-05 | Nippon Steel Corp | 回転圧入鋼管杭または回転圧入鋼管製水槽を用いた地中埋設温度成層型蓄熱水槽 |
JP2009103441A (ja) * | 2001-12-18 | 2009-05-14 | Nippon Steel Corp | 地中埋設温度成層型蓄熱水槽 |
JP2009103442A (ja) * | 2001-12-18 | 2009-05-14 | Nippon Steel Corp | 地中埋設温度成層型蓄熱水槽 |
JP2004233031A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-08-19 | Nippon Steel Corp | 回転圧入工法で埋設された中空管体による地中熱交換器およびそれを利用した高効率エネルギーシステム |
JP2015121040A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | システム計測株式会社 | 場所打ち鋼管コンクリート杭 |
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